コロナ月間の怒りと記録 [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]
私のツイッター記事です。
https://twitter.com/yorunobloger/status/1244972968830066690
政府・自民党による、コロナ対策案について、NHKが報じた記事に対して、久々にブチ切れました。
あくまでも、政府・自民党案なので、政令・省令で対応できるものは、即、具体化するかもしれませんが、法律化の必要なものについては、国会審議を経なければならないので、受けが悪かったら日の目を見ないかもしれません。
とはいえ、今の政府が、国民やエンタメをどう見ているか、端的にわかる記事だったので、実現しなくても、どうか、忘れないでほしい。
<政府によるコロナ対策の一環>
企業の資金繰りを支援するため、収入が30%以上減少するなどした企業に対し、法人税・消費税等の納付を1年間猶予するほか、中小企業については、固定資産税の半額か、全額を免除する方向
⇒法人税や消費税の納付の猶予はわかるが、固定資産税は、市町村民税……免除されると、地方自治体が困るのでは
チケットの払い戻しを求めなかった購入者を対象に、その金額を寄附とみなして所得から差し引くなど税制上の優遇措置を講じ、事業者の払い戻しを抑えて、手元に資金を残せるよう支援する方向
⇒払い戻しを求めなかった購入者に対して、寄附金控除を認める…という意味ですが、購入者が個人の給与所得者だった場合、そんな少額の寄附金控除ごときで確定申告に行くわけがない。しかも、アンダーラインの部分からして、所得控除を想定してますよね。税額控除にしろよ、せめて(「など」に期待)
あと、購入者が企業の場合ですが…企業の寄附金控除って、資本金と所得の制限があるんですよね。企業じたいが、コロナ禍で所得が下がっていると、控除できる寄附金の上限は、資本金の0.25%+所得の2.5%だから、そんな大した金額じゃなくなってしまう。そして、企業の寄附金の枠は、政治家のパーティー券と同枠なので、そもそも使える枠が少ない気がします。
ってなことで、これは、完全に「やってる」感
〇〇さんのために払い戻しをやめようというファンの愛につけ込んで、実は、返金の際に手数料の返金をしなきゃならないチケット〇〇とか、〇プラスを助けているだけのような気がする…
それに、費用は全部払わなきゃならない、収入も返さなきゃならない…で、大弱りしている事業者を前に、返さなきゃならない収入が、少し返さなくて済むかもですよ…みたいな対策は、対策なんて言わないからっ
赤字が生じた中小企業が過去に遡って法人税の還付を受けられる措置の対象を、資本金10億円以下の大企業にも広げる方針
⇒これは、今年赤字になると、税金を納めなくていいわけですが、それだけでなく、過去に払った法人税を還付してくれる…というありがたい制度なんですが、現在は、大企業に対しては凍結されています。まあ、当然ですね。大企業の内部留保は相当な金額ですから、1年や2年の赤字なんか痛くも痒くもないはず。
もちろん、大企業はたくさんの従業員を雇っていますから、彼らが路頭に迷ったら大変なことになります。
とはいえ、今は、大企業の救済の前に、もっとやることがあるだろうと思わずにいはいられません
自動車取得関係の税金を1%引き下げる措置を半年延長することを検討
⇒今、それか外出自粛の今、車買うか
やっぱ、選挙で、ちゃんとした人を選ばないと、自分に帰ってきますね。
そんな私の2月後半~3月の観劇日記―
<2月>
公演中止=「お勢、断行」(ゆうひさん出演)「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」(東京宝塚劇場)
追加=「死の泉」(スタジオライフ)(途中で中止になるかもしれない…と、初日の次の日を買い足した)
<3月>
公演中止=「お勢、断行」(ゆうひさん出演)「アナスタシア」(シアターオーブ)「サンセット大通り」(国際フォーラムC)「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」(シアタークリエ)「はいからさんが通る」(宝塚大劇場)「ONCE UPON A TIME IN AMERICAライブビューイング」「壮麗帝」(日本青年館)
実施=「死の泉」「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」(奇跡の数日開催時に観劇)「ブレイン・ストーム」(川崎麻世主演、宇月颯、美郷真也共演)「灰になる」(スタジオライフ5期生Jr5の舞台)「サンセット大通り」
追加=「グロリア」(友人に呼ばれて当日券)
追加には入れていないが、映画は、ずいぶん見た。
3月の3連休、ムラに行く予定だったのがダメになった辺りから、急速に、次々と中止になる公演に胸が押しつぶされ、再開されたら当日券でも観る…という気持ちになれなくなった。そして、東京都の感染拡大と著名人の罹患、志村さん死去の報で、気持ちが180度変わった。
開けている舞台があったら、観に行くことで、手助けをしようと思っていた。
でも、観てくれる人がいるから開けようと思う人に、開けなくていいよ、待ってるからって言おうと思った。
自分がうつりたくないから…じゃなくて、彼らの危険を減らしたいから。お願い、打ち合わせも、稽古も、ライブ配信もしなくていいから、おうちにいて
それが3月末の、私の推し愛です。
中止期間の延長 [┣宝塚情報]
宝塚歌劇公演の中止期間延長について
2020/03/30
宝塚歌劇では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月31日(火)までの公演を中止させていただいておりましたが、その後の政府および地方自治体の方針を踏まえて、公演中止期間を以下のとおり4月12日(日)まで延長させていただくことといたしました。ご観劇を心待ちにしておられたお客様には深くお詫び申し上げます。
今後も新型コロナウイルスの感染状況や政府および地方自治体の方針等によっては、再度変更となる場合もございますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、下記公演の中止に伴うチケット料金の払い戻し方法につきましては、後日、宝塚歌劇公式ホームページにてご案内いたします(振替公演の予定はございません)。払い戻しの際には、お手持ちのチケットが必要となりますので、大切に保管くださいますようお願いいたします。【中止対象公演】
〇花組宝塚大劇場公演 『はいからさんが通る』(貸切・新人公演含む) 3月13日(金)~4月12日(日)
〇星組東京宝塚劇場公演 『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』(貸切・新人公演含む) 3月27日(金)~4月12日(日)
〇宙組TBS赤坂ACTシアター公演 『FLYING SAPA -フライング サパ-』(貸切公演含む) 3月30日(月)~4月12日(日)
〇宙組日本青年館ホール公演 『壮麗帝』(貸切公演含む) 3月28日(土)~4月4日(土)
〇宙組梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演 『壮麗帝』中止についての詳細はこちらまた既に、4月9日(木)までの宝塚大劇場公演、東京宝塚劇場公演およびその他の公演(TBS赤坂ACTシアター公演、日本青年館ホール公演)については、ご観劇を取り止められるお客様へチケット料金の払い戻しをご案内しておりますが、この度、当社主催公演の払い戻し対象期間を4月30日(木)まで延長いたします。払い戻し方法は、後日、宝塚歌劇公式ホームページにてご案内いたします。
なお、公演中止期間延長に伴い、3月31日(火)より予定しておりました、4月1日(水)~9日(木)公演の当日券の事前販売はございません。 今後の予定につきましては、変更がございましたら、随時、宝塚歌劇公式ホームページにてお知らせいたします。
※太字は夜野。
中止期間が延長され、本当に無念だけれど、もはや仕方ない域になっていると思う。
それより、東京都や大阪府の感染者数急増、志村けんさんの訃報……こうなってくると、400人もいる生徒、それを支えるスタッフに一人も感染者がいない…とは言い切れなくなってくる。
命懸けで舞台を創っている生徒たちだと分かっているから、こんなことは言いたくなかったが、もはや、上演中止だけでなく、稽古を続けることについても、考えなければならない時が来ていると思う。
休憩時間にロビーでぺちゃくちゃおしゃべりしたり、公演後に食事や飲みに行ったりしなければ、観客が観劇で感染する可能性はとても低い。そして、宝塚は、再開以来、観客に対してそういう観劇態度を求めていた。だから、会社に行くより、宝塚を観る方が安心だと思って、駆け付けていた。
しかし、それは観客の話。
舞台上の生徒は、唾が飛ぶように歌い、汗が飛ぶように踊る。若くて元気いっぱいの生徒が多い宝塚ゆえに、無症状のまま周囲に感染させることがあるかもしれない。
稽古に入っている月組公演には、松本悠里先生も出演される。失礼ながら先生のお年では、感染は命取りになりかねない。命懸けで舞台を務めるタカラジェンヌだけれど、今は、彼女たちの命を守ってほしい…心から、そう思う。今後の公演の大胆な後ろ倒しや、退団公演の延期など、真剣に検討した上で、今は、すべてを凍結してほしい。
そして、それは、宝塚だけじゃなく、今、稽古している、多くの演劇やその他のパフォーマンスにも当てはまる。
真剣に芝居してれば、セリフの応酬で、唾が数メートル飛ぶし、ラブシーンや乱闘シーン…いくらでも濃厚接触が起きる。しかも狭い稽古場、劇場、いくら稽古しても幕が開かなかったり、資金繰りに困窮したりしたら、疲労が重なって、さらに発症の危険性が増加する。
もし、ここで立ち止まったら、コロナの問題がおさまった後、すぐに幕を開ける舞台はなくなる。
それは、つらい。本当につらい。
でも、私は、これ以上、大好きな人たちを危険にさらしたくない。そのために、私に何ができるのか。そう考えると居ても経っても居られない。
「ピガール狂騒曲」新人公演主な配役発表 [┣宝塚情報]
このような時期ですが、発表になったので。
ジャック/ヴィクトール(珠城 りょう)… 礼華 はる
ガブリエル(美園 さくら)… きよら 羽龍
シャルル(月城 かなと)… 風間 柚乃
ぱるくん、おはねちゃん、新公初主演ですね、おめでとうございます
どうか、上演されますように
今日の雪がすべてを洗い流してくれますように。
近所の桜 [┣行ってきました!(旅・花・名所・展覧会)]
この週末は東京都に出掛けることができず、新宿御苑も閉園してしまったので、ご近所の桜を愛でてきた。花見の宴は自粛を余儀なくされているけれど、お花見散策はOKだもんね。
正午過ぎでしたが…誰もいない…
まあ、桜見てる人は少ない公園なんですよ。宴会する人々は多かったけど。
もしかしたら、今回の出来事は、日本のお花見文化を考え直すキッカケになるかもしれない…なんて思いました。
お花見って…誘われたら行くけど、行っても桜見ないで飲むので、なんだかなーとは、前から思っておりました。桜好き、酒好きとしては、どっちかにしたいんですよね。
人が居ないと、いつもの公園が、幽玄の世界に見えてくる。
佇んでしまいました。
近づいてみると、まだ、満開ではないようです。
もう、やばいですよね、この景色。
アップもどうぞ。
新宿御苑に咲いていたハナモノの源平、近所にも咲いていました。
モモもバラ科だから、桜に似てますね。
Jr.5公演「灰になる」観劇 [┣演劇]
演劇企画集団Jr.5 第9回公演
「灰になる」
脚本・演出:小野健太郎
舞台監督・演出助手:吉野雄作
舞台美術:池宮城直美
照明:横原由祐
照明オペレーター:遠藤宏美
音響:島猛
音響オペレーター:遠藤宏美
大道具:明治座舞台 石塚聡
撮影:大参久人
宣伝美術:藤尾勘太郎
パンフレットデザイン:宇佐見輝
パンフレット写真:今井康夫
制作:山崎智恵
Jr.5の公演を観るのも3回目。今回は、ご一緒していただいていたEGIちゃんとスケジュールが合わなかったので、単独参戦。場所も、いつものウエストエンドではなく、下北沢。ドキドキです。
小劇場B1は、北沢タウンホールの地下にある劇場で、私は初。最初、間違えて、劇小劇場に行ってしまった(恥)
3月18日~26日…という公演期間は、まあよく上演できたな~という感じだが、自由席ということを利用して、座席間隔をめいっぱい広げるなど、感染防止への努力をした上での上演だった。もちろん、観客もマスク必須。
作・演出のオノケン(小野健太郎)にアルコールをぷしゅっとしてもらって場内に入ると、入口から一番遠い角を起点にひし形に舞台が設営され、二方向に客席が作られていた。どちらが正面ということはなく、どの角度から観ても死角なく観劇できる感じ。
主演は姜暢雄。お約束の河内役。(Jr.5作品では主役の苗字が“河内”に固定されている。これは、作・演出の小野健太郎が敬愛するスタジオライフ前主宰の故・河内喜一朗氏に由来している。)ずっと、Jr.5公演に参加できなかった姜くん。(所属事務所のキューブとスタジオライフは、どうも風通しが悪い気がする。)出演するとなったら、いきなりの主演である!
まあ、世間一般的に、スタジオライフの中で一番の有名人だし、出てくれるなら主演にする…よね、やっぱ。とはいえ、「オナラを止めることができない(しかも超くさい)」という理由により、会社をクビになった男、というのは、オノケンからのニュー姜暢雄(最近結婚と父になったことを発表)へのプレゼントなのか、単にイケメンへの貶めなのか
無職のまま日を送る河内のもとには、佐山(中原和宏)が時々やって来る。彼は、マチキンの担当者なのだが、利息を取ることもせず、逆に河内のための食事を買って来てくれたりする。一方、福祉事務所の担当者らしき男(青木隆敏)は、本当は働けるのではないか等々厳しい言葉を河内に浴びせる。
河内は、本当に再起する気持ちがあることを示すため、生活困窮者自立支援制度に基づいたNPOらしき場所に向かう。そこでは河内と同じように、若くて働けそうなのに、生活保護を利用している男女が集っていた。
妙にテンションが高い女は、鈴木(橘花梨)。言葉少ない男は、佐藤(奥田努)。そして太っていて、人前で話すことができない女は、五味(奥山佳代)。そして、彼らを束ねようと空回りしている職員が、山田(真心)。
山田は、みんなに折り紙を折らせたり、老人の家にボランティアに行かせたり…ということを通じて、社会復帰を目指している。
佐藤は、河内に、神経内科に行って薬を処方してもらい、それを売り払って荒稼ぎをしようと持ち掛ける。鈴木は、河内を翻弄し「抱いて」と言ってみたり、つき飛ばしたり。(鈴木は、薬物依存症。佐藤は鈴木にも薬を売っている。)五味はひどい対人恐怖症だったが、意外にもボランティア先の高橋さん(山元由湖)と打ち解け、そのことで河内とも話せるようになる。が、息子の和男(田嶋高志)には胡散臭い目で見られる。
ある日、佐山が別の男、小島(小松勇司)と一緒にやって来て、突然、激しく取り立てを始める。そして、河内が払えない分を別の人から取り立てようとし始める。携帯電話の履歴順に電話を架けさせられたが、その相手は、高橋さんだった…
マチキンや生ポについてやたら詳しく、オノケン大丈夫か…という気持ちになったが、底辺に生きる人々の日常が丁寧に描かれていて、「鈴木」とか「佐藤」とか「山田」とか「ゴミ」みたいに、記号のような名前を付けられながら、その裏側にちゃんと人生が見えてくる作りは、オノケン流の温かさに満ちている。
突然、河内の前から消えた佐山が、再び河内(再就職も決まっていないのに、生活保護受給を止めてしまう)のもとに現れ、二人で出掛けるラストシーンが心に残った。このまま心中しそうな空気もありつつ、(客観的には、それくらい悲惨な状況)でも、きっと、これはハッピーエンドなんだここからやり直すんだという空気を劇場いっぱいに感じた。そうだと信じたい。
スタジオライフに籍がありながら、テレビや映画、大舞台で活躍していて、もう倉田さんにも忘れられてそうな姜が、いつの間にか味のある俳優になっていたことに、感動今回は、小野(Wキャストで和男を演じていた)の芝居を観られなかったが、青木もずいぶんライフの舞台で観ていないから、1年ぶりくらいに芝居している姿を観る。(現在は、スタジオライフのもうひとつの基幹事業である『影絵』の“語り”で全国を回っている。)Jr.5での青木は、彼のキャラクターを生かした役が与えられているようだ。
唯一、ライフでもよく観る奥田は、外の舞台で観ると、もうなんつーか、ライフの人じゃないくらい、こういう小劇場の芝居が似合う。今回もしっかり作品世界に溶け込んでいた。
中原、山元、真心の三人は、Jr.5公演「徒然アルツハイマー」でお目にかかっている。中原と山元はたしかな演技で舞台を引き締め、真心は隠し玉的に効いている。なんか、芝居の流れをブツっと切ることで、効果が出ているというか…不思議な俳優さん。
その他のキャストも、Jr.5のヤバい世界観(人間が根底に抱える闇が表に出てきてしまうような…)に嵌まっていて、今回も、なかなかに面白かった。
でも、まあ、今回は、なんといっても、姜くん、だと思う。
イケメンパラダイスな姜くんが、オナラ止まらない役とか、シュールすぎるけど、すごいいいんだ~
「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]
2月に舞台版(生瀬勝久演出)を観劇して、けっこうボロカスに感想を書いたが、映画版はどうなんだろうと思って、見に行った。予定はなかったが、舞台「サンセット大通り」が中止になってしまったので。
3月中旬、まだ映画館は普通に営業していて、しかも、公開から日数も経っていたので、それほど混雑していなかった。座席もそれぞれが離れて座れる感じで、危険は感じない。…ということで、安心して物語に没入することができた。
舞台版の方にあらすじは書いてあるので、こちらをご覧ください。
映画版もほぼストーリーは、舞台と同じ。映画らしく、追加されているのが、物取りに遭って以降の田島(大泉洋)の人生をしっかりと追っているところ。舞台版では、田島が死んだらしい…というところから、一気に一周忌に飛んでしまったから。この辺で、視点を完全に田島側に移したのが、結果的にうまく作用していると思った。
この「グッドバイ」という芝居の、一番の難しさは、ラストのハッピーエンドを観客が受け入れられるか、という部分にある。勧善懲悪ではないが、田島のような男がハッピーエンドでいいのかと、観客は考えてしまう。なにしろ、整理する愛人に対して、誠意の欠片もないわけだから。
これに対して、監督の成島出は、グッドバイ行脚の日々については、神の視点で映画を撮っていて、謎の占い師(戸田恵子)が登場する辺りで田島の視点に切り替えている。(映画なので、完全に田島の目から見た景色というわけではない。)
その後、物取りに遭って倒れた彼が意識を取り戻すと、そこは、別世界。これまで知っていた人物は田島しかいないので、観客は、田島の動きを追ってしまう。そのまま、一周忌、清川(濱田岳)との対決、ウェディングドレス姿のキヌ子(小池栄子)を見つける場面…と、元の登場人物が再び登場する場面になってからも、こちらの視点は、田島サイドに残ってしまっている。ここが上手いな、と思う。
舞台というのは、どのサイドに自分を置くか、ということを、演出家が誘導するのはなかなか難しい。しかし、映画には、このような演出方法があるのだ…と、深く納得。気がついたら、よかったねとか思ってしまっている。ちょろいわ、私。
そして、配役の妙、というのは大きい。
田島を演じる大泉洋の飄々としたキャラがいい。太宰治が原作なのだから、ちょっと女々しいくらいの見た目がいい。たくさんの愛人がいると言っても、決してマッチョにものを言わせて我がものとしたのではなく、女性が寄って来てしまうが、断る勇気もない男という役作りが大正解。あと、愛人がいっぱいいるのに、女心が全然わかっていないというところも、「さいてー」じゃなくて「可愛い」に思える。なんだろう、天性の魅力なんだろうか。
(ということは、大泉さんにも多数の愛人が…いやいや、役者ゆえでしょう。)
そんな超好演の大泉をかる~く食ってしまっているのが、小池栄子。てか、小池栄子が出るだけで、作品の魅力が10倍アップするとか、ズルいわ。あと、この映画では、「いつから好きだと気づいたか」というポイントがとても重要になってくるんだけど(なんで好きなのか、にも繋がることだから)、胃痛を起こした田島を心配している姿を大櫛先生(水川あさみ)に指摘されたところの表情が絶妙で、すべて物語ってるな…という感じ。感服しましたちゃんと好きになっちゃったと分かれば、あとは応援しちゃうものね、そんな風に魅力的なキヌ子さんでした
田島の妻を演じたのは、木村多江。田島の妻として、小池栄子に対峙できる配役…と考えると、木村多江というのは、すごくいいバランスだな~と思う。田島ともキヌ子とも、会話のテンポが違っていて、それがすごくよかった。田島さん、奥さんの良さに気づかなかったのは、すごーく、バカだなーと思うけど、でもそのおかげで、連行さん(松重豊)と出会えたのは、良かったね~
愛人たちについては、まず、何と言っても青木さん(緒川たまき)。原作と違って(舞台版も原作と一緒だったのに)、花屋さん。まあ、花屋さんの方が、仕事上で出会った人に好かれてしまった感は作りやすいかな。(映画だから、ほんの少しでも田島を悪いヤツに見せないための努力がなされているっぽい。)もう、異常(褒めてます)田島とグッドバイした後、自殺未遂を繰り返すのだけど、それがすべて、喜劇的になる、というのが、緒川の才能。だって、自殺未遂って重いし、だからこそ緒川じゃなきゃ、ダメだったんだな…と思った。
大櫛先生は、現役の愛人なのに、自分を客観視できる面白い人。舞台版より少し引いた感じが、これも田島を悪人にしない感じでよかった。最終的に、キヌ子を後押しするしね。
水原さん(橋本愛)は、エキセントリックなキャラで、お兄さん(皆川猿時)もエキセントリック。とはいえ、青木さんが派手過ぎて、水原さんが可哀想なイメージは半減してるかも。でも、可愛かったし、印象は残していた。
田島の編集部に所属する清川は、舞台版では、水原に恋をする…という展開だったと思うが、映画版では、清川はキヌ子に求婚する。しかも、その時、彼は大金持ちになっていた。この辺で、田島の焦りとか、キヌ子の追い込まれ寒とかが伝わる。この辺も映画版のうまいところだろう。
そんなわけで、舞台版「グッドバイ」の残念な部分がすべて回収(小池栄子の立ち姿は堂々としていて、かっこよかった)されたので、映画は気分よく楽しむことができた。太宰色を極力排し、枠組みと背景世相だけを利用したことで、ケラさん原作の新しい映画を見た気分。それが良かった。
映画としての面白さを十分に感じられたし、ラストシーンもすごくステキ
池谷のぶえさんは、主な配役にクレジットされている役だったが、出番は一場面。余裕の面白さだった。
編集部にスタジオライフの曽世海司さん、発見今年は、映画でライフの人、見つけるなぁ
またまた公演中止 [┣宝塚情報]
宝塚歌劇の公演中止について
2020/03/25
宝塚歌劇では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、劇場における感染予防対策に最大限取り組むとともに、お客様にも感染予防と拡散防止にご理解とご協力をいただき、東京宝塚劇場では3月22日に公演(千秋楽)を実施し、その後東京宝塚劇場・宝塚大劇場ともに3月27日から公演を再開する予定でした。
しかしながら、新型コロナウイルスの感染状況や政府および地方自治体の方針等を踏まえて総合的に判断し、以下のとおり3月31日までの全公演を中止させていただくことといたしました。ご観劇を心待ちにしておられたお客様には深くお詫び申し上げます。
今後も新型コロナウイルスの感染状況や政府および地方自治体の方針等によっては、急きょ変更となる場合もございますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、今回の公演の中止に伴うチケット料金の払い戻し方法につきましては、後日、宝塚歌劇公式ホームページにてご案内いたします(振替公演の予定はございません)。払い戻しの際には、お手持ちのチケットが必要となりますので、大切に保管くださいますようお願いいたします(チケットを発券されていない方は、発券の必要はございません)。【中止対象公演】
〇花組宝塚大劇場公演 『はいからさんが通る』(貸切・新人公演含む) 3月13日(金)~3月31日(火)
※3月26日(木)までの公演中止については、すでに発表しております。
〇星組東京宝塚劇場公演 『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』(貸切公演含む) 3月27日(金)~3月31日(火)
〇宙組TBS赤坂ACTシアター公演 『FLYING SAPA -フライング サパ-』 3月30日(月)~3月31日(火)
〇宙組日本青年館ホール公演 『壮麗帝』 3月28日(土)~3月30日(月)
※3月31日(火)は休演日です。今後変更がございましたら、随時、宝塚歌劇公式ホームページにてお知らせいたします。
27日から東西で公演再開かと思っていたら…現在の各地の感染状況では、もう致し方ないですね…
体調に留意して、元気を保って、公演再開を待ち続けるしかありません。一日も早く、その日が来ますように
SHINGO十番勝負「ぼくらの時代」篇 その四 [┣コンサート・スポーツその他のパフォーマンス]
この「SHINGO十番勝負」は、落語家の古今亭文菊さんが、先輩の胸を借りるというシリーズだった。SHINGOは、文菊さんの本名。その昔、「新吾十番勝負」という映画があったので、それにかけてるんですね。十番を終了後、シリーズが一新され、今度は「ぼくらの時代」篇となった。同じ世代の、違う分野の芸術家との共演。今回は、浪曲の国本はる乃さんがゲスト。
浪曲は、寄席の座組に入らないそうなので、落語家との共演はないそうですが、昔は旅回りの仕事では、メンバーに入っていたこともあったんだとか。現在は、東京都内だと木馬亭(浅草)、広小路亭(上野)などで浪曲を聴くことができるようです。
今回は、「浅草見番」(三業会館)さんという、初めての会場。色々、ゲストさんのイメージに合わせて、雰囲気のある場所を提供しているのが、面白いです。会場は、お座敷に座布団なので、若干座布団間を広げていたように感じた。(あくまで若干…)
浅草寺を抜けて10分くらいで到着。(写真は、仲見世の先にある宝蔵門だそうです。)
まず、前座の柳亭市坊さんによる、「転失気」。
転失気(てんしき)とは、オナラのことだそうです。お医者さんに「転失気はありますか」と聞かれた和尚さんが、意味が分からなかったため、小僧の珍念に「てんしき」を借りに行かせる。しかし、和尚を含め、聞きに行く先々で皆が知ったかぶりをするので、ますます分からなくなる珍念。
とうとうお医者さんに聞いて、オナラのことだと分かったので、珍念は和尚を始め誰も知らなかったことを確信する。そこで、「てんしきとは盃にことでありました」と和尚に嘘を答える。和尚は、その後往診にやってきた医師に「自慢のてんしきをお目に掛けたい」とか言ってしまう和尚さん…
知ったかぶりをする偉い人…というのも、落語のあるあるパターンですね
初めて聴いたけど、面白い噺でした。
続いて文菊さんの落語その1「長屋の花見」。
家賃を滞納し続けている店子を連れて大家が花見に行くという噺。酒とつまみはすべて大家持ちと聞いて、参加を決める店子たちだったが、酒はお茶、卵焼きはたくあん、かまぼこは大根…と、すべてフェイク。要は、店子を花見に連れて行く太っ腹な大家を演じたくて、こんなことを始めたのだ。
せこい大家に従いながらも、言いたい放題の店子たちの応酬が面白くて、大家の見栄に結局は合わせでしまう店子の「酒柱が立っている」というサゲも納得。
ここでゲストの国本はる乃さんを迎えて、文菊さんとお二人で対談。
国本さんは、若手の浪曲師としてたびたびマスコミ等にも取り上げられている逸材。小学校4年生の時に国本晴美に入門し、まだ24歳ながら十年を超えるキャリアを持つ。そんな入門時のエピソードや、いまだに茨城県の実家から寄席に通っていることなど、色々なお話を聞かせてくれた。
休憩後、国本さんの浪曲。「亀甲組」という作品を聴いた。三味線はベテランの沢村豊子さん。一緒に行った友人によると、ものすごい大御所だそうだ。80代とは思えない力強い演奏が耳に心地よい。
「亀甲組」は、鉄道工事をめぐる二つの土木請負組織、「亀甲組」「二引組」の争いをベースにした人情ものの浪曲。明治の昔なので、建設会社というほどの組織ではないかもしれないが、一人親方の大工を集めたのではどうにも統制が取れない巨大な工事を請け負う土木請負組織というのが、このころ発生したということなのだろう。
鉄道工事という巨大なプロジェクトをどの組織が請け負うか、というのは、多分に政治的であり、政治力を使って、亀甲組が請け負うはずだった工事の半分をもぎ取ったのが、二引組。しかも、裏から手を回して亀甲組の資金源をストップし、あわよくば、全部工事を持って行こうとしている。
そこで、一の子分が自分の女房を廓に売って、その金で急場を凌いだのだった。この時点で、ひどい話だが、明治なので
そして、一の子分、小野田良助の女房、お里が売られた巴屋という見世に、二引組の津島郷右衛門が遊びにやって来て、お里を指名する。売られてきてから、涙・涙で、全然指名のかからないお里なので、見世にとっては、願ってもない。しかし、男が二引組であることに気づいたお里は、なにがどうでも相手をしないと突っぱねる。
業を煮やした郷右衛門は、お里を折檻する。その時、金ができたから…と、夫の良助が身請けにやって来た…
廓の中で刃傷沙汰。しかし、止めるどころか、私をこんな目にあわせたこの男、容赦しないでみたいな、めっちゃ気丈な妻。気の毒なのは、巴屋さんだな~と思う内容。
でも、めちゃくちゃドラマチックで面白いな~と思いました。
最後は、文菊さんの落語で「稽古屋」。
今回の十番勝負は、生で出囃子が入るため、三味線を合わせる演目にしてみようということで、この演目にされたとか。文菊さんお得意の色っぽいお師匠さんが、小さな子の稽古をつけてあげる場面、ドキドキするわお囃子は、柳沢きょうさんが務めた。
次回は、9月に開催されるとのこと。
今回、3月中旬の開催だったので、本当に開かれるか不安な日々だった。9月にはすべてが収束して、無事、開催できますように…と、浅草寺に心の中でお祈りしつつ、帰宅した。
浅草寺の写真も撮ったので、どうぞ。こちらが本堂ですね。
五重塔です。
ここからスカイツリーが見えるんですね。
おなじみの雷門は、現在、あの大きな提灯がない状態です。門の中から仲見世がよく見えますね。
さくさく退団発表! [┣宝塚人事]
月組トップ娘役・美園さくら 退団会見のお知らせ
2020/03/23
月組トップ娘役・美園さくらが、2021年2月14日の東京宝塚劇場公演 ロマン・トラジック『桜嵐記(おうらんき)』、スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』の千秋楽をもって退団することとなり、2020年3月24日(火)に記者会見を行います。 なお、会見の模様は当ホームページでもお知らせいたします。
珠城りょうの退団発表から一週間、美園さくらの同時退団が発表された。
トップコンビは同時退団が半分以上なので、ある程度予想はできていたし、ミュージカル系ヒロインの需要もありそうなので、今後への期待も含めて、お疲れ様、と送り出したい。とはいえ、あと、大劇場2公演あるので、最後に大輪の花を咲かせてほしい。
娘役退団発表の際は、同じ記事の中で、クロニクルを記載しているので、追加記事として、さくさくクロニクルを書きたいと思います。
2013年 4月、雪組大劇場公演『ベルサイユのばらーフェルゼン編』で初舞台。首席入団この年は組回りがあったため、A班メンバーとして、9月、宙組大劇場公演『風と共に去りぬ』出演。11月、同東京公演。デビューの年に、劇団の伝説的な作品、“ベルばら”“風”に出てしまうとは…A班、持ってますね
2014年 2月、月組に配属。3月、大劇場公演『宝塚をどり/明日への指針/TAKARAZUKA 花詩集100!!』出演。5月、同東京公演。7月、日本青年館公演『THE KINGDOM』出演。活動家のイヴリン役。8月、同作品シアター・ドラマシティ公演に出演。9月、大劇場公演『PUCK/CRYSTAL TAKARAZUKA』出演。新人公演で、ケシの実役(本役・晴音アキ)。やっぱ、歌ウマのとこに入るのね11月、同東京公演。
2015年 2月、中日劇場公演『風と共に去りぬ』出演。4月、大劇場公演『1789』出演。新人公演で、マリー・アントワネット役を演じ、新人公演初ヒロイン(本役・愛希れいか)。しかし、この役は、トップスターの相手役ではなかった…ちゃぴという、娘役トップとして確立したスターだからこその配役の妙ゆえの悲劇、というか。6月、同東京公演。9月、バウ・ワークショップ公演『A-EN』(暁千星主演版)出演。サンドリーヌ役。11月、大劇場公演『舞音-MANON-/GOLDEN JAZZ』出演。水の精霊役。新人公演では、カロリーヌ・ド・ルロワ役(本役・早乙女わかば)。
2016年 1月、『舞音-MANON-/GOLDEN JAZZ』東京公演出演。6月、大劇場公演『NOBUNAGA<信長>/Forever LOVE!!』出演。新人公演で、まつ役(本役・花陽みら)。やはり、歌ウマのとこ8月、同東京公演。10月、バウホール公演『FALSTAFF』出演。ジュリエット役。ロミオとジュリエットの世界にフォルスタッフが入り込むというストーリーなので、ジュリエットはヒロインということになる。なので、バウホール公演初ヒロインしかし、主役の相手役ではない…んですよね、観ていないので、わからないのですが。なんか、さくさくのターニングポイントって、すべてが微妙…だったのね、いろいろ…10月末から、『Bow Singing Workshop』出演。これは、全5組の94期以下の生徒による歌のステージ。『FALSTAFF』出演の下級生…1ヶ月に2バウとか、凄すぎるわ12月『タカラヅカスペシャル2016』出演。
2017年 1月、大劇場公演『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』出演。電話交換手役。新人公演で、トッツィ役(本役・咲希あかね)。2月、同東京公演。5月、博多座公演『長崎しぐれ坂/カルーセル輪舞曲』出演。お吉役。7月、大劇場公演『All for One』出演。マリー・アンヌ役。新人公演で、マリア・テレサ役(本役・海乃美月)。9月、同東京公演。12月、バウホール公演『Arkadia-アルカディアー』出演。ダリア役。こちらは、文句ないヒロイン役この公演で抜群のスタイルが注目されたような…でも、観てません…12月、『タカラヅカスペシャル2017』出演。
2018年 1月、月組トップ娘役、愛希れいか退団発表2月、大劇場公演『カンパニー/BADDY』出演。鈴木舞役。新人公演で、高崎美波役(本役・愛希れいか)。こちらでも、主人公と恋愛関係になりそうな正真正銘のヒロイン役3月、同東京公演。6月、赤坂ACTシアター公演『雨に唄えば』出演。キャシー・セルダン役で、ACTシアター公演初ヒロイン7月26日、次期月組トップ娘役に決定8月、大劇場公演『エリザベート』出演。女官/エトワール役。新人公演でエリザベート役(本役・愛希れいか)。エリザベートを演じた後、1年以内に退団するトップ娘役の後任は、だいたい、女官/エトワール/新公ヒロインの3点セットになるみたいですね。10月、同東京公演。11月19日、愛希の退団に伴い、月組トップ娘役に就任12月、『タカラヅカスペシャル2018』出演。これがトップ娘役としての初仕事かな。
2019年 1月、プレお披露目公演となる、東京国際フォーラム公演『ON THE TOWN』出演。アイヴィ・スミス役。3月、お披露目大劇場公演『夢現無双/クルンテープ 天使の都』出演。お通役。2番手スター、美弥るりかの退団公演に当たったため、武蔵と小次郎がテレコでメインを務める場面構成になり、ヒロインは少しワリを食った公演となった。7月、梅田芸術劇場メインホール公演『ON THE TOWN』出演。1月の東京公演とは、一部出演者を変えた公演で、引き続きアイヴィ・スミス役を演じる。10月、大劇場公演『I AM FROM AUSTRIA』出演。エマ・カーター役。公演中の10月29日には、宝塚舞踊会出演。11月、『I AM FROM AUSTRIA』東京公演出演。
2020年 2月、中日劇場公演『赤と黒』出演。レナール夫人役。3月23日、退団発表
大劇場のヒロイン4作は、決して長い在任期間ではないが、彼女の魅力は、外部のミュージカル等でも発揮できると思う。がんばれ~
組替え発表! [┣宝塚人事]
組替えについて
2020/03/19
このたび、下記の通り、組替えを決定しましたのでお知らせいたします。
雪組 潤 花・・・2020年5月27日付で宙組へ組替え
※異動後に最初に出演する公演は未定です。
前回のDC/KAAT公演でも彩風咲奈の相手役を務め、この先の全国ツアーでも相手役を務める=次期相手役…と考えるのは自然な流れだが、なんと、ここで宙組への組替えが発表となった。
さきちゃんの相手役は誰になるのだろうか
ちなみに、トップお披露目前の全国ツアーの相手役は、本当の相手役になることはない…というジンクスがあるのだそうです。へぇ…ということで、調べてみました。
2番手時代に全ツを回ったトップさんの相手役は…
時期 | 組 | 主演 | 相手役 | 就任後 相手役 |
備考 |
2019年 5月 |
星組 | 礼真琴 | 音波みのり | 舞空瞳 | |
2018年 11月 |
花組 | 柚香光 | 舞空瞳 | 華優希 | |
2016年 3月 |
月組 | 珠城りょう | 愛希れいか | 愛希れいか ※1 |
※1トップ娘役は続投 |
2014年 11月 |
星組 | 紅ゆずる | 礼真琴 ※2 |
綺咲愛里 | ※2「風と共に去りぬ」で ヒロインは男役 |
2014年 8月 |
宙組 | 朝夏まなと | 実咲凜音 | 実咲凜音 ※3 |
※3トップ娘役は続投 |
2014年 3月 |
雪組 | 早霧せいな | 夢乃聖夏 ※4 |
咲妃みゆ | ※4「ベルサイユのばら」で 早霧はオスカル役のため相手役は 男役。咲妃はロザリー役 |
ここ十年ではこんな感じかな…。たしかに、お披露目前の全国ツアーは、前トップ娘役が続投する場合以外は、就任後の相手役が務める方が珍しいようですね。