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「劇場版 おっさんずラブ」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

話題の映画「劇場版 おっさんずラブ」をようやく鑑賞。


おっさんず.jpg


これ、以前に日比谷シャンテで撮影したフォトスポット。
どうやら8月23日公開の映画のようなので、もうネタバレしてもいいですよね[exclamation&question]


テレビドラマは、すごく面白いと勧められて、最後の3回くらいを見ているので(それでも大体のストーリーは把握できた)、どっぷり…というよりは、ライトなファンとして映画版も見なきゃ[るんるん]という感じ。
そもそも「おひさま」の頃は、田中圭が好きだったので。でも、最近の方が、演技の幅が広がってよいな~と思ってます。


映画にする…ということで、深夜番組枠だったテレビドラマより、さらに広い客層を狙い、よりエンターテイメント作品として楽しませるために、たとえば、


・三角関係⇒五角関係[どんっ(衝撃)]
・ワールドワイド[サッカー]
・サスペンス要素[人影]


など、映画ならではの広がりを作っている。


まあ、その結果、あのドラマに何とも言えない面白さを感じていたニッチな番組好きとしては、なんか、密室劇を楽しみにしていたら、すこーんと部屋がぶち抜かれて、青空が見えちゃってました…みたいな居心地の悪さを感じてしまった。


とりあえず、ドラマのラストであんなに感動的なプロポーズしたのに、「男同士は結婚できない」という現実を今さら言い出すはるたんは、ネジが10本以上緩んでいて、牧くんには同情しかありません…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
てか、同性婚絶対許さない的、現在の日本と同じ世界線なんだ、この話…[あせあせ(飛び散る汗)]
もっと、「愛」に対しておおらかな世界線の物語なのかと思っていた[exclamation×2]


今の日本と同じ世界線だとすると、サウナの描き方とか、微妙だな~とも思う。
うっかりなはるたんはともかく、牧は、絶対行かないでしょ。理由を作って逃げる。だって、牧はその時、もしかしたら狸穴さんは僕を好きかも[exclamation&question]と思っていたわけだから。


そういう小さな綻びと、あとは、全体的に大味なストーリーが残念だったので、レディースデー料金でちょうどよかったかな…と思っている。


11月からのドラマは、ぜひ、きめ細かな物語を作ってほしいものです。


2019-10-02 23:19  nice!(0)  コメント(0) 
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女優 シム・ウンギョン [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

韓国映画に疎いので、これまで、シム・ウンギョンという素晴らしい女優を知らずに来てしまった。が、「新聞記者」でめちゃハマり[黒ハート]
こういう女優さん、日本人だとちょっと浮かばない。
言葉のハンデがあってなお、シム・ウンギョンにオファーしたスタッフの慧眼に拍手したい。


吉岡エリカという女性を、全身全霊で演じていて、ともすればカッコいい女性になりがちな役なのに、滑稽なほどの一生懸命さ…というアプローチは、目からウロコだった。
特に、葬儀の帰り道、トボトボと歩く姿や、これ以上ない早足で現場に向かう姿など、歩き方が、女優の美しいそれではない。すごい猫背で、あごが前に突き出していて。でも、こんな時、人は、こんな風に歩くハズだし、その歩き方で、吉岡の心象が画面から痛いほどに伝わる。
アロマオイルを塗る時の仕草とかも、それだけで吉岡の心情が伝わる。


女優ってここまでのことができるのか…と、思った。
で、気がついたら、「新聞記者」を3回も見ていた。
シム・ウンギョンだけでなく、松坂桃李も素晴らしかったし、なにより、田中哲司演じる「多田」が、「多田語録」を作ろうかと思うくらいすごいキャラクターで、(実際、作ったけど)それらの相乗効果で、一度ならず劇場に足を運んだし、そのどれもが満席だった。
異例の大ヒットと言われたが、それには理由があるな…と思う「新聞記者」だった。


で、とりあえず、シム・ウンギョン、追いかけてみようと思っている。


2019-08-05 23:16  nice!(0)  コメント(0) 
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映画「GOZEN」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

映画「GOZEN」を見てきた。


東映が映画と舞台のコラボ企画を立ち上げ、その舞台版の主演が矢崎広…ということで、まずは映画を見てみようか…となった。東京では、行きにくい場所でしか上映されていないので、関西に行くついでに観ることにした。
朝、9時から梅田(宿泊したホテルから徒歩20分くらい)…ってハードル高い。
初めて行く劇場で場所もよく分からないし…チケット券売機に到着した時点で既に9時は回っていた。無事、映画本編に間に合ったのは奇跡[あせあせ(飛び散る汗)]
GOZENは御前のことで、この場合の御前とは、御前試合を指す。藩主の前で侍が日ごろの鍛錬の成果を見せるもので、真剣試合である必要はない。しかし、この映画では、藩主がクレイジーで血を見たがっていること、御前試合にかこつけて、幕府の間者を始末しようとしていることから、殺し合いの真剣勝負となっている。


徳川秀忠が将軍であった時代、家康に繋がる血筋を持つ府月(ふげつ)藩主、望月甲斐正(波岡一喜)は、幕府への反乱を考えていた。その動向を探ろうと、幕府は密偵を忍ばせていた。柳生一族も相当の忍を府月藩に入り込ませていた。
青山凛ノ介(犬養貴丈)もその一人。既に忍の仲間たちが、望月の懐刀、寺脇甚八郎(武田航平)に斬られていた。寺脇は、人を斬ることに残虐な喜びを感じており、特に若い女が苦しみながら死んでいくことに異常な興奮を覚える男だった。
忍は、仲間が窮地に陥っても助けに入ってはならない。凜ノ介は、仲間が斬られるのを黙って見ているしかなかったが、互いに慕い合う忍の男女は互いを庇って死んでいった。恋とは、掟より重いものなのか…凛ノ介にはわからなかった。
そんな凛ノ介も、倒幕の密書が家老の神谷家にあると聞き、神谷家に近づいた時、家老の娘・八重(優希美青)に出会って世界が一変する。が、死病を患う八重には、それゆえに甚八郎が求婚していた。
忍としての目的を果たし、御前試合を生き抜き、八重を連れて藩を抜ける…万に一つの可能性に賭けて、凛ノ介は戦う…[exclamation]


いやー、すごいツッコミどころ満載の映画で…笑っていいのかどうか、悩んだ。
しかし、最後に、神谷家に医者として入り込んでいる実は隠密の真咲一馬(久保田悠来)が、凛ノ介に愛を告白したところで、全部ぶっ飛んだ。えーーーーーっ[爆弾]いくらなんでも、ここまで伏線ゼロでそのオチは…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
舞台版の主演、矢崎広も御前試合の出場者として登場する。前藩主の息子とのことで、なにやらハムレット的なものを感じる彼の物語は、舞台版を待つとしよう。


犬養は侍姿もかっこよく、愛に苦しむ姿も似合っていた。優希も可愛いだけでなく、命の期限を見つめた凛とした美しさが印象的。トンデモな役だったが久保田がカッコよかった。
武田航平をよく知る東映の監督だけに、仮面ライダーキバで見せたチャラさに加えて、さらに変態度がMAXで、キモチワルイと思いながら目が離せなかった。ミュージカル「イノサン」でメインキャストに選ばれているし、ようやく油が乗ってきたと思うので、これからも個性に磨きをかけて頑張ってほしい。


2019-07-17 23:23  nice!(0)  コメント(0) 
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「新聞記者」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

話題の映画「新聞記者」を見た。


原作は、東京新聞記者・望月衣塑子(いそこ)の自伝的なノンフィクション。
が、この映画は、フィクション作品として、今の日本によく似た政治情勢下の人間模様を描いている。フィクションであることをより分かりやすくするため(現実の望月さんの物語ではないことを示すため)か、望月氏や、前川喜平氏などが、劇中人物が眺めているテレビ画面に実名で登場、現政権について、あれこれ評論する言葉を背景に物語は進行する。
フィクションであることを説明するためのこの映像が、フィクションである映画と現実が一枚岩であることも、明らかにしているのがすごいな~と思った。(望月さんたちは、現在の日本のリアルについて普通に討論をしている。それを切り取って、映画(フィクション)の背景に流していても、矛盾がない=結局のところ、このフィクションの背景には日本のリアルがある、ということをさりげない形で実証しているのだ。)
ヒロインの吉岡エリカ(シム・ウンギョン)は、日本人(ジャーナリスト)の父と韓国人の母の間に生まれ、米国で育ったという設定。新聞記者なので日本語は話すが、脳内では英語で思考しているようだ。(考えを纏めるためのメモは英語)
もう一人の主人公は、官僚の杉原拓海(松坂桃李)。外務省から内閣情報調査室(内調)に出向している。外務省時代に、組織ぐるみの書類改ざんに加担したことがあり、その責任を一身に負った元上司・神崎(高橋和也)とは、今も心を通わせている。
神崎は、現在内閣府に出向し、あるプロジェクトを担当しているらしかったが、杉原と旧交を温めた数日後、杉原に最後の電話を架けてから投身自殺する。吉岡は、神崎が新聞社にリークのFAXを送ってきたのではないかと考え始める。こうして、神崎の通夜、吉岡と杉原は出会う。
神崎が担当していたのは、特区を使った大学の新設問題。
そこに官邸が主導する大きな疑惑を感じた吉岡と杉原。しかし、杉原の直属の上司である、内閣参事官・多田(田中哲司)は、そんな二人にさらなる一手を向けてくる―


というところで、映画は終了する。背筋が凍るサスペンス。
冒頭、杉原は、真夜中なのに、一人、職場に残り、公安が撮影した元文科省の大学教育局長で、現在は政府批判をしている白石氏の女性スキャンダル(野党の女性議員と会っていた)写真をマスコミに送りつける仕事をしていた。
その時は、元官僚ということが、彼の疑問に蓋をしていたのだろう。
が、多田の攻撃は、相手が民間人だろうと関係ない。そこに疑問を差しはさもうものなら…[あせあせ(飛び散る汗)]


吉岡と杉原が追っていた事件は、新設大学で軍事研究、それも生物兵器に関するもの…という、いささか荒唐無稽なものだったが、だからこそ、他の新聞が後追い取材してくれて、広がる…という展開が嘘っぽくならなかった。そうでなければ、東都新聞一社だけのフライング記事⇒誤報という展開が普通にリアルに感じてしまう。
吉岡の自死した父親が、誤報を出した事件も、「誤報じゃなかったんですよ」と、多田がわざわざ吉岡の携帯に(どこで番号知ったんだ[exclamation&question])電話してきたし、決して自殺なんかする人じゃなかった父の死の謎を追うために、日本でジャーナリストになった吉岡ゆえに、今後の展開が気になり過ぎる。敢えての、唐突な終わり方が、胸に残った。


エンディングテーマは、OAUが担当。(テレビドラマ「きのう何食べた?」の主題歌も担当しているアコースティックバンドで、BRAHMANがコアなメンバー。)
歌詞は英語なんだけど、訳詞をTOSHI-LOWさんが担当していて、それがすごく沁みる。


主演の二人だけでなく、その他の配役もみんなすごくて、北村有起哉や、西田尚美、高橋努…みんな怪演。
その中でも、田中哲司は、やばかった。もう怖くて怖くて…[もうやだ~(悲しい顔)]
怖いけど、クセになる、エンターテイメント作品としても力のある映画だったし、現代における国家とは…と考えるキッカケにもなる映画だった。おススメです。


2019-07-06 23:17  nice!(0)  コメント(0) 
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キントリと歩んだ3ヶ月 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

元月組トップスター、天海祐希主演のドラマ、「緊急取調室」。今回が第3シリーズだったが、これまでは見ていなかった。
見ようかな…と思ったのは、次のゆうひさん主演舞台「今日もわからないうちに」で、W主演する鈴木浩介さんが出演しているから。
見始めた時は、「『相棒』でいうと、伊丹&芹沢ポジなのかな、モツナベって」とか言っていた私。


まさか、ここまでハマるとは…[exclamation×2]
脚本がいいし、出演者が毎回すごいし…途中、キントリファンの友人家で、第1シリーズからのレクチャーを受け、過去のDVDも見て、すっかりキントリに詳しくなりました[るんるん]


最終回もイミシンだったので、2年後くらいに新シリーズやるんじゃないかと信じてます。真壁様と梶山管理官、そして、モツナベの二人の関係性[爆弾]がどうなるか、楽しみでなりません[揺れるハート]


そして、鈴木さんの舞台が心底楽しみになった[るんるん]キントリ総見とか、あったりして…[わーい(嬉しい顔)]
(天海さん来たら、ゆうひさんが壊れるな…[爆弾]


2019-06-20 23:02  nice!(0)  コメント(0) 
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「こころ」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]


こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 文庫


初めて、夏目漱石の「こころ」を全部読んだ。


「先生」の遺書にあたる第三部の、それも一部を、高校生の時に教科書で読んでから××年…“iBooks”で本を読んでみようと思ったものの、どんな見え方をするのか、ちょっと不安だったので、まず無料の書籍の中から、選んでみた。
そういえば、ずっと「こころ」について気になっていたんだよな、と思い、迷わず「こころ」を選んだ。


「こころ」は三部構成の物語。
大学生である「私」が、「先生」と呼ぶ人に出会い、親交を深め、大学を卒業し、実家に帰るまでが第一部。
実家に帰り、父親がだんだん病重くなる中、「先生」に就職の斡旋を頼んでみたものの、返事はない。そんなある日、「先生」から長文の手紙が届き、それが「遺書」だと気づいて、瀕死の父親を置いて上京するまでを描いたのが第二部。
第三部は、先生から届いた「遺書」の全文という構成。
すべて、「私」という一人称で書かれているが、書いているのは、第一部・第二部が大学生の「私」であり、第三部は「先生」ということになる。そして、その手紙の内容は、ほぼ「先生」の大学時代になるため、読んでいて軽く混乱する。「私」と「先生」が重なるような感じ。
そして、「先生」の人生は、先生自身が幕を引いてしまったので完結しているのだが、瀕死の父親をほったらかしにして夜汽車に乗り込んだ「私」のその後がひどく気になる読後感だった。


でも、緻密なストーリー展開で、とても面白かった。
高校生の時は、森鷗外が好きで、漱石はどうも読みづらくて苦手だったのだが、そうでもないな…と気づき、今は、「夢十夜」に取り組んでいる。


紙の本じゃなきゃ読んだ気がしないとか言っていたが、意外とiphoneでも読めるもんですね。


ずっと好きだった「お嬢さん」と結婚できたのに、自分が出し抜いたKへの贖罪から、妻への愛情を表すことなく逝った先生を思う時、先生に死を決意させた乃木将軍の自死とのシンクロを高校時代より強く感じた。その一方で、奥さんの身になって読んでいる自分も感じた。
西南戦争で旗を奪われ、申し訳のために死のうと思いながら、結局、明治天皇に殉死したということは、三十五年間、死を思いながら生きてきたわけで。しかも、乃木将軍は、奥さんも夫に殉じている。三十五年、死を思って生きた夫、しかも、子供たちも戦死して、最後は殉死に付き合うって、ちょっと想像ができない人生。
先生の奥さんも、好きな人に愛されて結婚したはずなのに、定職にも就かず、ずっと冷たくされ、心を打ち明けることは一度としてなく、子供もいなくて、そして最後は勝手に自殺されて…こちらもかなりつらい。
そう考えると、女性に迷惑をかけずに一人死を選んだKが一番マシかな。あ…下宿で自殺(ナイフで頸動脈を切った)したから、お嬢さんの母上には迷惑だったか…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


迷惑な男達と、翻弄される女達…それが「こころ」に残った。


2019-05-06 23:46  nice!(0)  コメント(0) 
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谷崎潤一郎「卍」読了 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

久々におススメ本の紹介です。



卍(まんじ) (新潮文庫)

卍(まんじ) (新潮文庫)

  • 作者: 谷崎 潤一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1951/12/12
  • メディア: 文庫


昨年3月、舞台「真説・春琴抄」を観た時、谷崎潤一郎って面白いかも…と思い、ちょっと谷崎作品を読んでみようかな…と、書店でパラパラ本をめくること30分、一番気になった作品がこれでした。


この「卍」は、とある夫婦と独身女性の、計三人が服毒心中をして、奥さん一人が助かったという三面記事のような事件の後、渦中の奥さんが、「先生」という人物に語って聞かせた一部始終を「大阪の話し言葉」で書いた小説。
この「大阪の話し言葉」による独白体小説というのが、読み進めるうちにクセになって来る。
独特の話し言葉ゆえに、意味不明の単語が出てきたりするのだが、その辺は、丁寧に注釈がついている。そして、上流階級の有閑夫人が話し手になっていることから、当時の日本では相当タブーなテーマであるのに、書き方はスキャンダラスではなく、読みやすい。そして、今から90年前に書かれたとは思えないほど、新しい。
性的多様性が叫ばれるようになったのは最近のことだが、90年前にこのような作品が世に出ていたのか…と、感心した。


ヒロインの園子は、上流階級の奥様。夫は開業の弁護士で、二人が裕福に暮らせるのは、園子の実家からの援助のおかげ。
家には使用人もいるので、家事などをする必要もなく、園子は、女子技芸学校という専門学校に通うようになる。そこで、絶世の美貌を持つ、光子に出逢う。最初は、その美貌に憧れていた園子だったが、二人が同性愛の関係にあるという噂が流れ、驚いたり、困ったりしている間に、当の光子から声を掛けられ、すっかり意気投合してしまう。
その光子には、病気をしたせいで性行為を完遂できない恋人がいて、最初はそのことを隠しながら、園子と付き合っていたが、途中でバレてしまい、園子は、夫も巻き込んで彼女を恋人と別れさせることに成功する。ところが、その直後、光子は夫と肉体関係を持ってしまい、光子を中心とした三角関係の中、とうとう三人で心中することになる。


二人の人間が好き合って、交際する。
小説などでは、その精神的な恋愛部分を大きく膨らませて描くことが多い。
もちろん、どこかで、二人は肉体的にも結ばれることになるわけだが、それは、精神的な思いを深くする材料に過ぎない。
しかし、この「卍」では、精神的にはお互いを好ましく思っている夫婦が、性的な意味で全くうまくいかない。そのことで、精神的な愛も揺らごうとしている…みたいなことが、さらっと書かれている。
また、性行為を完遂できない男性が登場し、もう一人のヒロインである光子は、処女のまま、その男性に肉体を弄ばれ続け、それゆえに男を精神的には軽蔑しながら、肉体は、男の誘いに乗り続けてしまう。こういう女性を観音様のようだ…として描くのも、一風変わっている。
このような光子と園子が、女性同士で性愛の関係を結んでしまうのは、レズビアンの女性が詠んだら、これは、本当のレズビアン小説とは呼べない…と言うかもしれない。つまり、夫と性的にうまくいっていない妻が、本格的に浮気をするリスクはとりたくないから、相手が女性なら罪が軽いだろうと思って女性と肉体関係を結ぶ話と、嫁入り前でまだ処女なのに、悪い男の手練手管に嵌まって、性的な刺激なしには生きられない身体になってしまったので、同じ刺激を女性から受けようとする話だから。
でも、たぶん、谷崎潤一郎には、同性愛の性的な行為をこの二人が、つまり、平凡な妻と、深窓の令嬢が、どうして実際に行うことができたか、はなはだ不安だったんじゃないかな、と思う。その行為をどうやって習い覚えたか、その理由を考えてこのような設定にを作り出した部分もあるのかな…と感じた。
少なくとも語り手の園子夫人は、本当に光子のことを愛していたと思うし、彼女自身が、そもそも同性愛者だったのだろうと思う。時代的に気づけなかっただけで。
一方の光子は、もしかしたら、バイセクシャルで、奔放な女性になり得たのかもしれない。心中してしまったので、わからないが。


昔の小説を今の目線で読み直し、解釈しなおしてみるのも、面白いな…と思った。
しっかりした作家の、しっかりした小説は、それに耐えうるものなのだ。


2019-01-06 23:46  nice!(0)  コメント(0) 
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「ボヘミアン・ラプソディー」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

だいぶ昔に…と、調べてみたら、なんと、13年前の2005年のことだったが、クイーンのヒット曲だけで構成されたミュージカル、「We Will Rock You」を観劇した。しかも、リピーターチケットで、リピートもしていたらしい。
その公演を2回とも一緒に観た友人と、今回の映画も一緒に観た。その友人の方が、クイーン愛は深いと思うが、私も小学校6年生の頃からクイーンの楽曲には親しんでいるので、まあ、それなりに細く長いクイーンファンだと自覚している。
ちなみに、その公演は、新宿コマ劇場で上演されていて、なにしろタイトルが「We Will Rock You」だけに、観客が足を踏み鳴らすような場面があった。そのため、地下のシアターアプルに芝居をかけていた、キャラメルボックスさんがえらく迷惑した…という出来事があったらしい。当時の私のブログには、そんなことが書いてあった。
新宿コマ劇場は、その3年後に取り壊されてしまったので、おそらく、老朽化ということもあったのだろう。


で、ここからが、歴史の面白いところなのだが、「We Will Rock You」というミュージカルは、近未来の地球が舞台になっている。グローバル・ソフト社に支配された世界では、インターネットを通じて配信される毒気のないコンピュータ音楽しか存在しない。楽器を持つことは法律で禁じられ、ロックは歴史ごと封印されていた。そんな世界にも自由な音楽を愛するボヘミアンたちが、出現する…というような話なのだが、この、「毒気のないコンピュータ音楽しか存在しない」世界観って、後年、キャラメルボックスの人気演目となる「無伴奏ソナタ」のそれに似ている。
「無伴奏…」の初演は、2012年。上の劇場、うるさいぜ[exclamation]と思いながら、シアターアプルで公演していた、その、7年後に、同じテーマで、でも決して足を踏み鳴らしたりしない芝居を作るとは…わざとじゃないと思いつつ、なんとなく因縁を感じる。


このミュージカルは、監修に、クイーンメンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーを迎えていた。そして、登場人物の名前は、ガリレオ・フィガロとスカラムーシュ。あれから、13年して、今度は、楽曲を使ったミュージカルではなくクイーン自身の物語が、やはり、ブライアン・メイとロジャー・テイラーの監修で製作されたことになる。
(ベースのジョン・ディーコンは、だいぶ前に音楽活動から引退しているそうだ。)
もっとも、ウィキペディア先生によると、「We Will…」のミュージカルも、最初はフレディの伝記的ミュージカルにする予定だったそうだから、15年の時を経ての、初志貫徹…ということだったのかもしれない。


前置きが長くなってしまった。
伝説のロックバンド「クイーン」の1970年頃から、ライブエイドの1985年くらいまでのフレディとクイーンメンバーの物語。
音楽シーンもふんだんに登場するが、長い尺を取っているのは、「ボヘミアン・ラプソディー」のレコーディング風景と、ラストのライブエイド。
それ以外は、短い音楽シーンを繋ぎつつ、ほぼ、フレディの人生を追っている。
トップスターだけが感じる孤独。家族的な雰囲気のクイーンだけに、メンバーがみな、結婚してからは、どんな時もメンバーは夫人同伴だったりして、そういう時に感じる孤独。ちやほやされて、クイアなパーティーに溺れる中、本当に大切なものは何なのかを見失っていくフレディと、そんな彼から離れていく人々…やがて、宣告されるエイズ…(彼がエイズと診断されるのは、この映画で描かれているより、数年先だそうだが。)
小学生からファンだったとか、ずうずうしく書いたものの、実際のところ、高校生になると洋楽からすっかり離れてしまい、再びフレディに接するのは、彼がソロアルバム「ミスター・バッド・ガイ」を出した頃だった。当時、エアロビクスの第一次ブームで、私も友人とつるんで、スタジオに通っていた。いつもヘトヘトになるエアロビの教室、ただ、「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」のロング・バージョン(旋風リミックス)がかかると、最後まで頑張れた。途中でランナーズ・ハイ的な状態になれるのだ。それは、フレディのあの声ゆえだと今も信じている。
なので、フレディのソロ活動が、メンバーへの裏切りのように描かれているのを見ると、なんだか、しょぼーん[もうやだ~(悲しい顔)]実は、これまでクイーン版の「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」は好きじゃなかった。打ち込みの音楽をバックに、フレディのボーカルが気持ちよく流れるオリジナルに比べ、それを分断するようなブライアンのギターソロが長い…とか思ってしまって…でも、この映画を見て、反省しました。
和解した新生クイーンが、もし、「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」を演奏することがあったら、フレディのボーカルは、クイーン用に新たな展開を見せていたと思うし、残された音源とクイーンの演奏を重ねているから、若干の違和感があったのかな…なんて、素直に思うようになり、YouTubeなどで、もう一度聴いてみて、うーん、いいかもしれない、ブライアンのギターソロ…なんて、宗旨替えしてます。


フレディの恋人から、生涯の友人となるメアリの物語も痛々しかったな~。
もう恋人じゃないのに、(てか、自分から離れて行ったくせに)真夜中に電話してくるフレディとかさ…ボーフレンドを紹介すると、なんか不満そうな顔するフレディとかさ、超ジコチューで笑った。人を見る目ないし、ジコチューなのに、周囲にはメンバーやメアリを始め、ジムなど、いい人が残る…という、フレディ無双な物語でした。


ブライアン・メイと、ジョン・ディーコンが、あまりに似ていて、絶句しつつ…ロジャー・テイラーを演じた、ベン・ハーディーが、マイ・ツボを直撃[exclamation]おデコの広い金髪は、どストライクなのよね…[黒ハート][黒ハート][黒ハート]
そして、ライブエイドが、後に本物の映像を確認してみると、ジョンのシャツのデザインとか、ピアノの上のペプシのカップとか、ディテールの再現率が凄すぎて、ウケまくっております。監督、オタクだよね、たぶん。


2018-12-05 23:25  nice!(2)  コメント(0) 
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今度はレミゼって…ディーン様? [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

今年前半、マイテレビライフを非常に充実させてくれたドラマ「モンテ・クリスト伯 華麗なる復讐」。
そこで主演したディーン・フジオカ様主演で新たな企画が…


フジテレビ開局60周年特別企画 『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』

2019年1月6日(日)21時~23時54分

フジテレビ開局60周年特別企画として、来年1月6日(日)の夜にお送りする『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』。

文豪ヴィクトル・ユゴーが1862年に発表した不朽の世界的名作「レ・ミゼラブル」を、平成30年間の日本を舞台に置き換えた大河エンターテインメントとしてお届けします。3時間にわたる大作を彩るのは、W主演を務めるディーン・フジオカさんと井浦新さんほか、個性豊かな17人のメーンキャスト。山本美月さん、吉沢亮さん、村上虹郎さん、清原果耶さん、松下洸平さん、清水尋也さん、福田麻由子さんら今をときめく若手俳優たちが揃うほか、長谷川京子さん、金子ノブアキさん、富田靖子さん、寺脇康文さん、伊武雅刀さん、かたせ梨乃さん、香里奈さん、奥田瑛二さんら豪華俳優陣が脇を固め、平成最後の年明けにふさわしい、重厚なサスペンスドラマをお届けします。


 


「モンテ・クリスト伯」でも話題になった、登場人物の日本人名は…


馬場純(ばば・じゅん)…ディーン・フジオカ。ジャン・バルジャンだから、B音とJ音の組み合わせで、馬場純…なのね…。でも、本当はヴァルジャンらしいです…[わーい(嬉しい顔)]
前作、「モンテ。クリスト伯」に続き、再び牢獄生活。今年一番獄中にいた人かも[exclamation&question]


斎藤涼介(さいとう・りょうすけ)…井浦新。ジャベール警部とは、名前の接点が見当たらない。諦めたのか…[exclamation&question]


不破唯(ふわ・ゆい)…山本美月。モンテ・クリスト伯と同じ主人公コンビにしたことで、あの作品のファンを呼び込もうとしたのかな。


渡辺拓海(わたなべ・たくみ)…村上虹郎。村上さんが演じるのはオリジナルのキャラクターなのだが、この人になりかわって純は、別の人生を歩いていく…ということは、バルジャンの偽名である「マドレーヌ市長」のことだと思うのだが…わたなべたくみとマドレーヌは、あまり近くないな…やはり諦めたのか…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


梢(こずえ)…清原果耶。来た来た、コゼットです。これは、してやったりの命名でしょう[るんるん]


碓氷慎(うすい・しん)…松下洸平。マリウスの“ウス”を使ったのかな。慎という名は、彼の名字であるポンメルシーから少しだけ使ったのかも。


田辺瑛里華(たなべ・えりか)…福田麻由子。田辺という名字は、“テナルディエ”を彷彿とさせる。エリカという名前も、エポニーヌと最初の文字だけは合わせたのかな。


物語は、平成の30年間を舞台に繰り広げられる。平成最後のお正月に相応しい大作になりそう。楽しみにしています。
最近、すっかりテレビっ子(笑)


2018-11-21 23:21  nice!(0)  コメント(0) 
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超絶おススメドラマ! [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

ふと見てしまった深夜ドラマに、第一話からどハマりしてしまった。こちらです。はい、「あなたには渡さない」ドロドロです。


原作はこちら。



隠れ菊 (上) (集英社文庫)

隠れ菊 (上) (集英社文庫)

  • 作者: 連城 三紀彦
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/07/19
  • メディア: 文庫



隠れ菊 (下) (集英社文庫)

隠れ菊 (下) (集英社文庫)

  • 作者: 連城 三紀彦
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/07/19
  • メディア: 文庫


ドロドロといえば、連城三紀彦。
その昔、「誘惑」というドラマがありましてね…めっちゃハマったことを思い出す。
(宇都宮隆がヒロインを誘惑する青年の役で、「奥さん…」という棒読みがたまらなかった…)
30年以上前のお話です。ごめんなさい…[あせあせ(飛び散る汗)]


この作品は、おそらく、「誘惑」と同じくらいすごい話になりそう。
そうなることを楽しみに、おばちゃん、週末を待ち焦がれる日々でございます。


2018-11-11 23:13  nice!(0)  コメント(0) 
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