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「明日もう君に会えない」観劇 [┣演劇]

「明日もう君に会えない」


作・演出:倉本朋幸(オーストラ・マコンドー)
音楽:古賀小由実
照明プラン:若原靖(リジッター企画・LICHT-ER)
照明オペ:佐藤佑磨
音響プラン:池田野歩
音響オペ:小林勇太(T.C.O.C)・栗原カオス
衣装:梶山ゆみ乃
演出助手:三宅里沙
舞台監督:西廣奏
写真:ナカムラヨシノーブ
宣伝美術:東福寺基佳
プロデューサー:山口ちはる
企画・製作:制作「山口ちはる」プロデュース


女性がプロデュースして、女性だけが出演している作品なので、当然女性が作ったものだと思っていた。


キャパ130席と書いてあるが、舞台上に水が張ってあったため、前方席と舞台の間隔をあけてあり、おそらく席数は少なくなっていると思う。100席弱かな[exclamation&question]
このサイズの劇場の場合、携帯電話の電源OFFが死活問題なので、前のめり関連のアナウンスなどは、なかった。
さて、私が観に行った日、演劇の場所には珍しく、客席は男性に占められていた。女性はたぶん、5人もいなかったのではないだろうか。圧倒的にマイノリティ状態の客席で、舞台の内容は、「堕胎が禁じられた社会において、不用意に妊娠してしまった高校生の女の子の物語」だったため、けっこう、辛かった。
そもそも、水を張った舞台で、白い服(オフホワイト)の女の子たちが、水の中に横たわったりするので、まず、「透け」が気になる。肌が透けて見えたりはしなかったが、とにかく、芝居以外のことが気になるってしまうのは、ちょっとなー[バッド(下向き矢印)]と思う。


それだけじゃなく、産婦人科医(原田樹里)が、ヒロインのなつ(田中怜子)を診察するシーン、インナーをちゃんと身に着けているとはいえ、水の中に寝転んで、両足を開かせる…というのは、小劇場の距離感で、最前列からほぼ男子ばっかり…という客席では、なんか、胸が苦しくなる。
舞台上に水を張っているというのは、想像以上に、エロティックな何かがあった。いい意味でも、悪い意味でも。


さて、この作品は現代日本を舞台にしていると思われるが、唯一、前提として、「理由の如何を問わず人工妊娠中絶が法律で禁止されている」という世界になっている。にもかかわらず、女性の身体を守るための避妊法は、今の日本と同じレベルしか存在していない。
こんな理不尽な話はないが、昨今、出生率を気にする国会議員さんの発言を聞くにつけ、このようなおそろしい法律ができることも、荒唐無稽には思えない。…という意味では、今、という時期に相応しい作品だったのかな、と思う。
中絶が法律で禁止されている…ということは、プロの産婦人科医が中絶手術を行うことはない、ということだ。当然、命の危険を感じながら、もぐりの医者に行くか、泣く泣く出産するしかない。理由の如何を問わず…ということは、レイプされた結果だとしても…。一応、里親制度は活用されているらしいけど。


最初、キラキラと輝いていた高校生(だと思う)4人組、なつと、さき(田中文乃)、あかり(西野凪沙)、わか(朝倉ふゆな)。しかし、なつは誰にも言えない秘密を抱えていた。3年前の水害で両親を失くして以来、同じような被害に遭い、仮設住宅に暮らす人々のボランティアに参加していたなつは、名も知らぬボランティアの若者と一度限りの関係を持ち、妊娠していたのだった。
勇気を出して、産婦人科を訪れたなつ。
そこには、望まない妊娠をして、出産間近となった看護師見習い(石川久絵)が働いていて、長年妊娠を望んできたようやく妊娠した女性(でく田ともみ)が通っている。さらに、法律で禁じられていると、何度言っても、中絶を望んできかない横道(斎藤千晃)も時々やってくる。
そんなこんなしているうちに、あかりが妊娠したらしい…という事件が起き、一人悩んだあかりは、自殺してしまう。あかりと特に親しかったわかは、心の平安を失ってしまう。
なつは、彼女をずっと守り続けてくれた姉(加藤夏子)とも、一時険悪な雰囲気になるが、最終的には、出産することを決意して芝居は終わる。


なつが出産を決意したひとつの原因に、女医の言葉があった。
かつて、複数の男性からレイプされた女性が妊娠した時、法を破って中絶手術を行った。そうしたら、その女性は、子供を失ったことに耐えられず、自殺してしまった。だから、私は、どんなことがあっても、ここを訪れた女性たちを出産させる…と彼女は語る。


「山口ちはるプロデュース」と書いてあったので、私は、てっきり、山口ちはるという女性がこの作品を書いたのだと思って観劇していた。なので、芝居がこのフレーズに到達した時、こんな芝居を書く女性がいるのか、と愕然とした。
あとでよくチラシを見たら、脚本・演出は男性だったので、今は、少し安心している。


レイプされて妊娠した女性が自殺した時、自殺の原因を中絶による喪失感に求めるとか、ちょっと、ありえない[むかっ(怒り)]
そして、多くの女性たちが、出産するかどうかの選択ができないディストピアで、今しかない人生をキラキラ生きるとか、マジ、殴るぞ、オイ[exclamation]というストーリー。
そして、舞台に張られた水。夏とはいえ、足首まで水に浸かって、時に、水の中に身体も浸かって、薄着に裸足で芝居をする若い女性たち。公演期間は、小劇場には珍しく2週間もあり、1日2回公演とかも多い。
大丈夫か[exclamation&question]
冷えは女性にとって大敵だし、夏場の公演、特に塩素臭もなかったが、衛生面は大丈夫なのだろうか…と、余計な心配をしながら見てしまうこと自体、たとえ大丈夫だったとしても、女性に優しくない舞台だ。


出演者が好演なだけに、彼女たちが、この作品に対して、ホントのところ、どう感じているのか、聞いてみたい。
ディストピアを描くのなら、だからこそ、性における男女のこの不平等について、日本はどれだけ後進国であるか、ということを啓蒙するような舞台にできないものか。
それでなくても、緊急避妊薬を簡単に買えないとか、女性が主体的に行える避妊具がほとんど未許可とか、世界的に見て、女性の自主性がまったく無視された、ありえない状況なのに、さらに中絶禁止国家にした上で、女性たちが普通にそれを受け入れている物語って、演劇として何がしたいの[exclamation&question][むかっ(怒り)][爆弾]


あと、本作では、女性の妊娠と出産に視点を集めすぎたためか、それ以前の物語が非常に希薄だったりする。不妊治療の果てにようやく妊娠したのに流産してしまった女性はともかく、あとの、独身なのに妊娠してしまった4人の女性については、あかり以外、相手の男性との距離感が見えてこない。
いや、どんな距離感であっても、妊娠する時はしてしまう…というのは、その通りなのだが、少なくとも、「産む」という決断への移行には、相手の男性との距離感が大きく影響しているはずだ。あかりだって、ノボルが前向きだったら自殺しているはずがない。
にもかかわらず、この芝居では、「産む」ことを女性にすべて委ね、芝居の外側でヒトゴト顔をしているのが、男性だ。それは、そのまま、作・演出家の姿勢にも思える。
女の子はいつだって、命懸け、それがすごいよね~[ぴかぴか(新しい)]
とか、外側で言ってんじゃねーよっ[むかっ(怒り)]


純粋に舞台演出のことを言うと、水を使ったために、登場人物が、動き回りながらセリフを言ったり、セリフを交わしているのに、お互いを見ないで同方向に向かって歩き続ける…という行動に違和感がない、とか、白い舞台面に水…というだけで、照明の変化が無限に作れて、そのたゆたう柔らかな光が、若い女優を照らして、本当に女優って美しい生き物だな~と思えた、とか、については、全面的に褒めておきたい。
そして、出演女優の皆さん、本当にお疲れ様です。皆さんのお芝居には、ただもう感服するのみです。


2019-08-15 23:45  nice!(0)  コメント(0) 
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「MOTHERS AND SONS」観劇 [┣演劇]

LGBT THEATER Vol.1
「MOTHERS AND SONS-母と息子ー」


作:テレンス・マクナリー
演出:三ツ矢雄二
翻訳:安達紫帆
美術:原田愛、三上奈月
照明:松田直樹(MG5)
音響:富田聡
舞台監督:田中翼
ヘアメイク:馮啓孝(アトリエ・レオパード)
衣裳:内海崇博
演出助手:長浜満里子
宣伝写真:宮坂浩見
宣伝美術:絵描きしんじ
制作進行:横山友和
制作助手:松浦聖子、大川俊輝
票券協力:サンライズプロモーション東京
衣裳提供:パラブーツ 青山店、イザイア ナポリ 東京ミッドタウン
制作協力:BBA
企画・製作:ミツヤプロジェクト


自身も数年前にカミングアウトしている声優・プロデューサーの三ツ矢雄二さんがプロデュースし、演出した「MOTHERS AND SONS」を観劇した。"LGBT THEATER Vol.1"と銘打っているので、今後も、LGBTにまつわる物語をプロデュースしていきますよ、という三ツ矢氏の宣言なのだろうと思う。


第1回公演に選ばれただけあって、本作は、テッパンと言っていい、見事な戯曲だった。
1980年代前半に"発見"され、ゲイの業病とまで言われ、多くの才能ある人々の命をも奪った"エイズ"、そして現代の同性婚合法化の流れの両方に跨るひとりのゲイの人生の記録と、一人息子の死から、20年以上、そこから一歩も動けていない母親の対比、それをワンシチュエーションの会話劇で見せるーすごい集中して観劇した。


一人の老女(原田美枝子)がキャル(大塚明夫)の住むマンションに現れる。毛皮のコートを脱ごうともせず、すぐ帰ると言いながら、でも帰ろうともしないその女性は、22年前にキャルの恋人だったアンドレの母、キャサリンだった。
アンドレは、29歳の時にエイズを発症、恋人であるキャルの懸命の介護も虚しく亡くなった。
エイズは、性行為により、感染する。キャルは、恋人がエイズで死ぬ運命だけでなく、恋人が浮気をしていた事実も同時に受け入れなければならなかった。(自分がHIVキャリアでない以上、アンドレの感染は、彼の浮気の証明でもある。)
すべてを受け入れ、その葬儀で出会ったアンドレの母親に理解されないことも受け入れたキャルは、それから8年後に、ウィル(小野健斗)と出会い、結婚し、バド(阿部カノン/中村瑠葦)という息子をもうけていた。
新しい人生を歩き始めているキャルと、すべてを受け入れることができないキャサリンの平行線を埋めることはできるのか…そんな物語。
※バド役はWキャスト。私が観た公演は、中村瑠葦くんがバドを演じていました。


キャルは普通に年齢を重ねて、エイズがゲイだけの業病と言われた時代から、HIVに感染してもエイズを発症せずに抑えられる時代を迎え、同性婚が法律で認められ、結婚して子供を育てられる時代までを、当事者として経験している。キャサリンも同じように年齢を重ねているが、彼女は意識的にそうした話題を避けていたから、世の中の流れが全然分かっていない。
浮気の結果エイズになり、キャルを苦しめたのは、息子のアンドレの方なのに、その死から8年後に、キャルが生涯のパートナーを見つけたことに怒りを感じるキャサリン。
彼女は、彼女自身の人生が、思い通りにならなかったことも含めて、すべてをキャルのせいにして、生きてきた。だから、生身のキャル(怪物でもなんでもない、普通のおじさん)を見て、戸惑っているところもある。でも、やはり許せないのだ。自分が失い(彼女は夫も亡くしている)、アンドレが手に入れられなかった幸福が、今、ここにある、ということが。
キャルは、彼が愛したアンドレの母親…ということで、少し遠慮をしている。が、キャルのパートナー、ウィルの方は、キャサリンに容赦ない。出会った時には亡くなっていたとはいえ、配偶者の心の一部を今も占めているアンドレは、ウィルにとっては恋敵なのだから。
そして、二人の息子であるバド。バドは、遺伝子的には、ウィルとその友人であるレズビアンの女性の血を受け継いでいるので、キャルとは医学的には親子関係がない。しかし、よく相談の末、子供を持つこと、そして、どちらが遺伝子的な父親になるか、ということを決めているし、二人が強い愛情をもって子育てしているせいか、バドは、素直に、幸せに成長している。
バドの生活を大切にしている二人…という設定で、客の前であっても、どちらかが中座して、バドの世話をする。その時間、自然にキャサリンと二人になるキャルとウィル。重大な秘密は、そんな時に現れたりする。
こんな風に、少しずつ、小出しになっていく真実により、少しずつ溶けていくキャサリンの心。
最後の一押しは、キャサリンの心など、気づいていない、幼いバドだった。彼女は、ここで、大きな心の欠損を埋められたのかもしれない…と思った。最初は、頑なに拒んでいた、コートを脱ぐことや、アンドレの写真を受け取ることを、最終的に受け入れる、その流れを見ていると、自分の心のこわばりを、一番溶かしたがっていたのは、キャサリン自身だったのかな~という気がした。


演出的には、ゲイのカップルだからといって、どちらかをオネエキャラにしたり…とか、そういう安直なことをせず、それぞれの人物をしっかり描いていたところに好感を持った。
出演者は、それぞれ、とても魅力的に役と向き合っていたが、バドを演じた中村瑠葦の可愛さの前には、何を言っても…という感じも、実はある。それは、それぞれの思惑を持つ三人の大人が、バドの素直さの前に太刀打ちできないのに似ている。
そうは言っても、私は、原田の芝居に、今も心惹かれ続けている。
一人で向かう老いの道。時に頑固に押し黙り、時に理不尽に叫びながら、それでも、胸を張って、前を見て進もうとする姿に、胸がいっぱいになった。


色々考えさせられる内容、Vol.2が、楽しみでならない。


2019-08-06 23:14  nice!(0)  コメント(0) 
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「storyB 大悲 37m」観劇 [┣演劇]

舞台「大悲」[story B 大悲 37m ]


脚本・演出:西森英行 
音楽:遠藤浩二
舞台監督:筒井昭善
舞台美術:松本わかこ
照明:川口 丞((有)キングビスケット)
音響:天野高志 
映像:富田中理(Selfimage Produkts)
衣装:鈴木真育
ヘアメイク:工藤聡美 
演出助手:きまたまき 
宣伝美術・写真:古田 亘(ゴーグル) 
題字:丹羽文雄 
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ(BS-TBS) 
主催・企画・制作:BS-TBS、オデッセー


2001年6月8日、白昼の小学校に一人の男が乗り込み、児童8名を刺殺、15人の児童・教師に重軽傷を負わせた。 日本犯罪史上空前の無差別殺傷事件に世間は震撼した。
[ story B 大悲 37m ] 清水結衣(壮一帆)は、幼い娘・明日香(小野田華凛)を事件で喪う。
その日、結衣は、関係の冷めいった夫・謙介(河相我聞)の同僚で、今は密かに心を通わせている沢田(村上幸平)と過ごす時間が楽しく、つい、娘を迎えに行くのが遅れてしまっていた。もっと早く、迎えに行っていれば…誰にも言えない悔恨の念が、結衣の心を蝕む。
一方、結衣の長男・秀斗(真咲郁)は、法廷で犯人を殺害する計画を立てはじめる。
深い絶望の中で、結衣は、事件直後から一家の警護に当たっていた警察官の宮島(黒川深雪)に、事件現場に案内され、娘が最後にしるした足跡を見つける―


「storyA」を観て、どうしても、「storyB」を観たくなった。
storyAは、犯人・佐久間護に謝罪させ、彼の人間性を取り戻したい弁護士の物語だった。
storyAにも、清水結衣は登場する。彼女は、最初、佐久間を弁護する新谷を「理解できない」と言った。それを観て、反対側の物語を知りたい…と思った。


新谷と、被告人・佐久間の間にある壁の厚さが31mm、それでは、37mは、何の距離なのだろうか[exclamation&question]
結衣と、夫の謙介の間には、成人した息子の秀斗と、小学2年生の明日香という二人の子がいた。秀斗は、明日香をとても可愛がっていたし、結衣にとって明日香は生き甲斐だった。
謙介は、出版社に勤務していたが、数年前、不本意な異動を経験、その直後に生活が荒れ、不倫までしていた。それを知った結衣は、これまで通り夫と接することができなくなり、二人の間では離婚の話し合いが始まっていた。そんな結衣の相談相手になっていたのが、夫の同僚である沢田。その日も、二人で美術館を訪れ、そろそろタクシーで明日香を迎えに行こうとしている時だった。
佐久間に切りつけられた明日香は、心臓のかなり近くまで傷を受け、ほぼ即死だっただろうとのことだった。
もし、予定より早く迎えに行っていたら、明日香を救うことができたかもしれない。少なくとも一緒に死ぬことができたかもしれない…そう思うと結衣の心は、深い闇に落ちていくのだった。
秀斗は、無差別殺人の犠牲者の家族に面会、法廷で犯人を殺すチャンスがあるか、について、確認する。そして、ボクシングジムに通って体を鍛え、被害者遺族による意見陳述を申請する。佐久間を自分の手で葬るために。
自分のせいで明日香を失ったと信じる結衣は、自分と同じような被害者遺族の心を救うために警察に入り、被害直後の家族のケアを行う宮島から、自分を責めるのは間違っていると聞かされ、そして、事件現場を案内される。
即死と聞いていた愛娘の明日香は、血だらけの身体で、64歩歩き、そこで倒れた。信じられない生命力だった。その距離が37m。足跡をひとつずつ手でなぞりながら、結衣は、自分自身の再生、そして、家族の再生を願うように変わっていく…。


観てよかった[exclamation×2]


Aの方で、池田小の事件では亡くなっているはずの「佐久間の兄」というキャラクターを登場させ、「犯罪者の家族」について語らせているな…と思ったら、こちらでは、「被害者の家族」というキャラクターが登場した。ここで、物語とは直接関係ない話だが、「加害者家族」「被害者家族」というレッテル貼りのことが、静かに語られる。
家族を理不尽に殺されただけでも悲劇なのに、その後の人生を、「被害者家族」として生きることを強要される…という話は、なんだかなぁと思うものだった。被害者家族は、笑うことも許されない…なんか、今の世の中、ありそうで怖い。
宝塚で上演された「相棒」の中で、臓器移植を受けた人は、一生、善人として仕事に邁進しなければならない、なんておかしい[exclamation]という主張が出てきたが、これもレッテル貼りだなぁ~と思う。


storyB主演の壮一帆は、夫の不倫を知って以来、もう触れられたくない[爆弾]ってなったり、相談相手から好意を持つようになった沢田に対して、離婚するまでは清い交際を[ひらめき]ってなったりするところが、一本気で融通きかなくて、ピーンと張りつめていて、観ていて胸が苦しくなってくる。
一人娘への思い、自責の念、すべてが息苦しいほど、胸に迫った。
その一方、息子を片手で押しとどめる力強さは、さすが、壮一帆、めちゃめちゃアテガキな気がした。


えりたんも、退団から5年、女優としてずっと活躍しているけど、なかなか公演を追いかけられない。観たら、いつも感動しちゃうんだけど…。
ゆうひさんと共演してくれたら、がっつり観られるんだけどな…というのが、私の大いなる希望です。


2019-08-04 23:05  nice!(0)  コメント(0) 
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「storyA 大悲 31mm」観劇 [┣演劇]

舞台「大悲」[story A 大悲 31mm ]


脚本・演出:西森英行
音楽:遠藤浩二
舞台監督:筒井昭善
舞台美術:松本わかこ
照明:川口 丞((有)キングビスケット)
音響:天野高志
映像:富田中理(Selfimage Produkts)
衣装:鈴木真育
ヘアメイク:工藤聡美 
演出助手:きまたまき
宣伝美術・写真:古田 亘(ゴーグル) 
題字:丹羽文雄
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ(BS-TBS)
主催・企画・制作:BS-TBS、オデッセー


2001年6月8日、白昼の小学校に一人の男が乗り込み、児童8名を刺殺、15人の児童・教師に重軽傷を負わせた。 日本犯罪史上空前の無差別殺傷事件に世間は震撼した。
[story A 大悲 31mm ] 弁護士・新谷重雄(西村まさ彦)は、事件の犯人・佐久間護(玉城裕規)の国選弁護人を依頼される。妻・和江(久世星佳)は強く反対するが、結局、家訓に従い、新谷は弁護を引き受ける。
これだけの犯罪となると、死刑はほぼ免れない。免れるとしたら、犯行時に心神耗弱状態であったことを証明しなければならない。が、佐久間は、新谷に反抗的で、死刑になりたいと言い、法廷でも被害者遺族を挑発するような態度を続けている。
新谷は、真実が明らかにならないまま、佐久間を死刑にしてはならない、との思いを胸に、不毛とも思える弁護を続けるのだった。


2001年ー
21世紀の始まったこの年といえば、日本国内では、この池田小事件、世界的には、アメリカの同時多発テロ事件を思い出す。ちょうど、ゆうひさんが初めてのDS「Selfish…」を開催したのが、7月。その時、具体的な事件名は挙げなかったが、池田小の犠牲になった子供たちのことに言及していて、幸せなDSの中、「あ…」と、事件のことをあらためて考えた瞬間があったことをハッキリと憶えている。


この舞台では、学校名は石田小学校、犯人の名前は佐久間護(実際は宅間守)…と、かなり近いが一応仮名のスタンスを採っている。この近さは、池田小の事件をモチーフにあらたに創作したのではなく、この事件とは何だったのか、そして、関係者の心にどんな傷を残したのか…ということを、できるだけ生の形で提示しようとしたから…かもしれない。


そして、本作は、事件を「A 大悲 31mm」と「B 大悲 37m」の2作で表現しようとしている。
Aは、事件後、弁護人という形でこの事件に対峙することになった新谷を主人公とする物語だ。(Bは、事件で犠牲となった一人の少女の家族の物語。)
新谷は、何度も被告の面会に行く。面会室の二人を隔てる壁の厚さは31mm、その3センチの壁は、実際の壁の厚み以上に、被告と弁護人、被告と世界を隔てている。死刑になるとしても、なぜ8人の罪のない子供たちが殺されてしまったか、その真相究明と、被告から謝罪の言葉を引き出すこと、それが、弁護士としての義務だと新谷は思っていた。
しかし、佐久間は、法廷で奇行を繰り返し、遺族を愚弄し、金持ちの子供たちだから殺してやったと言って挑発する。佐久間は親の愛を知らずに育ち、大人になって結婚もしたが、今は妻から絶縁され、よりを戻す希望も失われていた。
それが免罪符になるわけではないが、自分を大切にできない人は、他人の命の大切さも分からないことがある。死刑が刑罰になるのは、それを失いたくない相手に対して…であって、自分の命にも他人の命にも何の意味も持っていない相手を死刑にするのは、刑とはいえない。
そして、そんな悪魔の様な男を弁護しているだけで、新谷もまた人非人のように言われ、世間の攻撃の対象になる。その一方で、佐久間と獄中結婚をしようとする「死刑廃止運動家」が現れ、彼との交流について一生懸命に語る。彼女の口からは、被害者への視点が完全に抜けているのだが、それは彼女のやっている運動上仕方がない。しかし、余裕を失くしている新谷は、その女性を怒鳴りつけてしまう。


何から何まで貧乏くじを引いているような、それでも一生懸命な新谷を、西村が誠実に演じている。
妻の和江とは、「しげおさん」「かずえさん」と呼び合っていて、それが、沁みる。和江役の久世は、家族のことを考えて最初は反対するものの、夫の決断は、尊重する。いい距離感の夫婦だな~と思って眺めていた。
最後に、被害者の母親の一人、清水(壮一帆)が、彼を罵倒したことを詫び、その尽力に感謝する場面が、唯一の救いとなった。でも、の声のトーンがめっちゃ低くて、激怖かったけど…[あせあせ(飛び散る汗)]
佐久間役の玉城は、ついこの間、だんだん狂っていく羽柴秀勝役を印象的に演じた(「錆色のアーマ」)が、また、このような役で一カ月もしない間にお目にかかれるとは…[あせあせ(飛び散る汗)]てか、すこい精神力[exclamation×2]何を考えているのか分からない佐久間という男を、ものすごいエネルギーで演じ切っていた。佐久間なくしては、この舞台は成立しない。この難しい作品に挑戦し、佐久間を体現した玉城には、感服しかない。


当初、久世の出演しているこの舞台だけを観るつもりだったが、出演者の芝居に胸を動かされ、急遽、「storyB」も観劇することにした。その感想は、また別記事で。


2019-07-22 23:09  nice!(0)  コメント(0) 
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「恋のヴェネチア狂騒曲」 [┣演劇]

シス・カンパニー公演
「恋のヴェネチア狂騒曲」


作:カルロ・ゴルドーニ
上演台本・演出:福田雄一


美術:二村周作
照明:服部基
音響:山本浩一
衣裳:十川ヒロコ
ヘアメイク:佐藤裕子
舞台監督:瀬崎将孝
プロデューサー:北村明子


演出助手:木下マカイ
美術助手:伊従珠乃
衣裳助手:柿野彩、桃木春香、芝原小鈴
照明操作:稲田桂、白仁華子、見竹真歩
音響操作:松山岳、金成亜莉沙、坪井七緒
現場ヘアメイク:横田聡子
演出部:川嶋清美、清水将司、古田亜希子、国代雅子、佐々木智史、荒智司、永井天智
制作<進行>:土井さや佳、黒沢ひかる、市川美紀、鈴木瑛恵、森友美香


大道具制作:(株)俳優座劇場舞台美術部(高橋光大)
小道具:(株)藤浪アート・センター(浅海敬)
履物:(株)アーティス(斉藤裕彦)
衣裳制作:東宝舞台(株)、榛葉洋子、神原秀佳、植田和子、曽我里華、井上美佐子、(有)タイガーリリー
運搬:加藤運輸(有)
コスメ協力:TV&MOVIE


協力:渥美博(アクション指導)
   肥田光久(台本協力)
   (株)二村周作アトリエ
   (株)ライティングカンパニーあかり組
   (株)エス・シー・アライアンス
   (有)cacocalo
   スタジオAD
   (有)プラティナ
   芸能花伝舎(稽古場)


企画・製作:シス・カンパニー


原作は18世紀のイタリア古典喜劇。
ストーリー展開は、シェイクスピアの喜劇にもありがちなパターンで、そう考えるとシェイクスピアの200年後にこの程度の芝居が上演されていることに新しさはない。
妙齢の美女が男装するとか、恋人が身内を殺して逃亡とか、ストーリーもシェイクスピアでお馴染みな感じ。
まあ、どうして、敢えてこの作品を上演するのかよくわからない…という状況下、演出の福田雄一は、この危機を「とにかく当てる」「とにかく観客を満足させる」ことで乗り切ろうとしたようだ。


そうした時、ムロツヨシ主演というのは、大きな武器になる。しかも、共演に池谷のぶえがいる[exclamation×2] 
まあ、これだけで、面白いものが作れるのは、間違いない。
正直、ズルい、と思っている。


競演は、相手役となる、メイドのズメラルディーナに池谷のほか、ムロ演じるトゥルファルディーノの主人で、男装して旅をするベアトリーチェに吉田羊、その恋人で逃亡中にトゥルファルディーノを召使に雇うフロリンドに堤真一、ベアトリーチェの亡き兄が求婚していたクラリーチェに若月佑美、クラリーチェの恋人、シルヴィオに賀来賢人、クラリーチェの父に高橋克実、シルヴィオの父に浅野和之、宿屋の主人に野間口徹、ボーイ長に晴海四方…と、まあキャスティングもズルい。
これで、新国立劇場じゃなかったら、ギャラで大赤字である。


いや、でも、これ、役者がすべてよ。
あ、もちろん、演出が交通整理したからこそ…というのはあるにせよ、完全に脚本を役者が凌駕している。


主演のムロは、八面六臂の大活躍、特に、1幕終わりの、食事を頬張りながらの、二室往復は、ものすごいハードワークだと思うが、見事にやり切っていた。これも、脚本だけなら冗長なシーンだと思う。てか、福田さんが、ムロの演技力+アドリブを信じてここを1幕の見せ場にしたのかもしれないが。
この手の物語、シェイクスピアだと、ムロの役どころは道化なので、当然、本筋の主役がいる。
その恋人が、吉田。これがまた、素晴らしい。最後に、吉田に男装を解いてほしかった気はするが、現実的に考えて女子の衣装を持って旅行するわけないので、その辺は“宝塚じゃない”から諦めよう。この二人の達者かつ真面目な芝居があるから、道化担当のムロの芝居が生きる。
賀来は、つっころばしの二枚目的ポジションで、若月は赤姫といったところか。若月演じるクラリーチェのメイドが池谷で、これが結婚に憧れる若い娘、という役どころなのが、面白い。そのまま演じても美声の池谷だから、それなりによい芝居になったとは思うが、原作がイタリア仮面劇(コメディ・デラルテ)ということで、あえて喜劇的なキャラクターを創造したのだろう。
(シェイクスピアも、道化キャラの相方になる女性は、ちょっと太っていて頭が弱い性格の素直な女性…ということになっているようだ。)
父親役の高橋浅野の場面が、ややシリアス気味で、所々、くすっとさせる辺りが上手いと思った。そして、野間口のトボケ感がまた最高だし、春海ムロのやり取りが、セリフのない場面でも光る。


ほんと、福田さんは、ズルい男だと思う。


2019-07-14 23:56  nice!(0)  コメント(0) 
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「世襲戦隊カゾクマンIII」観劇 [┣演劇]

プリエールプロデュース
「世襲戦隊カゾクマンIII」


作・演出:田村孝裕


音楽:石山理(音楽工房シュノツサム)
美術:田中敏恵
照明:稲葉直人(ASG)
音響:今西工(山北舞台音響)
映像:ワタナベカズキ+CO2
衣裳:竹内陽子
ヘアメイク:奥野展子
演出助手:村野玲子
舞台監督:村岡晋


演出部:峠田悠
照明操作:濱口暁(ASG)
音響操作:岸田直人
映像操作:山口加菜
衣裳進行:松浦美幸
プロンプター:伊藤桃花
殺陣指導:佐藤雅樹


2年前に観た「カゾクマンII」の感想はこちら
すごく楽しかったので、今回も早々に観劇を決めた。


会場は、赤坂RED THEATER。ここもわりと勾配のある劇場だからか、前のめり観劇への注意喚起はなかった。開演前は、ひたすら戦隊シリーズの主題歌がかかっていて、シュールだった。


地球防衛軍日本支部は、長年佐久間家が世襲で担っていた。彼らは、世襲戦隊カゾクマンと名乗っていた。今は、リーダーのレッドは、父・佐久間一郎(山口良一)が担当しているが、そろそろ、息子の大輝(現在はブルー・曽世海司)に譲ろうと考えている。
そして、隠居に向け、長年の懸案だった腰痛の手術を受けたところ、一郎は、手術室から誘拐されてしまう。
一郎を誘拐したのは誰なのか[exclamation&question]動揺する佐久間家。
ピンクである母・多津子(熊谷真実)は、自身の還暦の誕生日を夫婦で迎えることに強い拘りがあった。それは、高校時代、当時ブルーだった一郎と付き合っていたが、世襲戦隊に入れて危険にさらしたくないという一郎に、絶対死なないから、死なないで一緒に還暦迎えるから[exclamation]と言い張って結婚した経緯があるので、すごく重要なことだったのだ。
一郎をさらったのは、宿敵ミドラー(西山水木)。ミドラーは、一郎を改造人間にし、悪の心を植え付けていた。
前作で死んだはずの怪人・男前男(岡田達也)も再び登場し、大輝の嫁・詩織(上田桃子)の心を揺り動かす。(自分を守るために死んだ男前男を今度は守りたいと思ってしまう)
ミドラーは、いつの間にか、手下のハズの怪人・イーゲン(塚原大助)のモラハラを受けていた。
…と、今回も盛りだくさんの物語が収束していくのは、とても面白かった。


最後は、ミドラーが改心して大団円かと思わせてからの悲劇…でも、ラストシーンは、映画「キャリー」の衝撃のラストシーンと同じなので…もしかして、もしかするかも…ですね。


爆笑に次ぐ爆笑、そして、チクリと今の日本への皮肉も込められていて、安定のカゾクマンテイストでした[黒ハート]
熊谷真実さんのセーラー服が拝めたし、岡田達也さん(キャラメルボックス)が元気に活躍しているのが嬉しかったし、イエロー役の梨澤慧以子さんがスリムになってすごく綺麗になっていたのにもビックリ。これはグリーン(小浦一優=芋洗坂係長)が浮気を疑っても不思議はない[わーい(嬉しい顔)]
ミドラーの悲哀も、コメディの中でほろりとさせられるし…[もうやだ~(悲しい顔)]
一応、カゾクマンシリーズは、これで三部作が終了とのことだが、また、何かの機会に佐久間家の皆さんに会いたいな~と思う、そんな楽しい作品だった。


2019-07-13 23:03  nice!(0)  コメント(0) 
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「桜田ファミリー物語」 [┣演劇]

スプリングマン
「桜田ファミリー物語」


脚本・演出:澁谷光平


音楽:まるやまたつや
舞台監督:本郷剛史
照明:たなか一絵
音響:未琴
宣伝美術:ネオ・サンシャイン
宣伝写真:sanamaru.
デザイン:KOSK101s
制作:河嶋浩介、井手昭仁
企画・製作:スプリングマン


以前、観劇した「弁当屋の四兄弟」と同じスプリングマン製作の舞台を再び観劇した。


劇場は、ここ1年、通いに通っている中野のポケットスクエアにある「テアトルBONBON」。
ポケットスクエアの各劇場の席数は、ザ・ポケットが180、BONBONが120、MOMOが90、HOPEが70(公演によって若干の増減あり)。BONBONは、劇場案内によるとポケットスクエアの各劇場の中で、最も天井が高いらしい。そのせいもあるのか、この劇場は、客席の配置が急こう配になっている。
そういうこともあるのか、この劇場での開演前アナウンスは、携帯電話の電源OFFのみだった。(しばらく、各劇場の開演アナウンスをチェックしたいと思っている。)


タイトルの「桜田ファミリー…」は、もちろん、バルセロナの建造物、サグラダファミリアをもじっているのだが、前回の「弁当屋…」同様、この物語も“家族”の絆をテーマにしているので、このタイトルに嘘はまったくなかった。
桜田家は、世田谷で豆腐屋を営んでいる。
父親の店を受け継いだ長男のマサト(藤波瞬平)が家長ということになっている。マサトには、妻のチエ(さかいかな)がいるが、子供はまだいない。(芝居の最後にチエの妊娠が明かされる。)
そのほかに、マサトのいとこで、先代に引き取られたリコ(あきやまかおる)、ケンジ(浦尾岳大)、タク(釜山甲太郎)の三きょうだい、リコ達とはきょうだいではないが、マサトにとってはこちらもいとこのハルキ(日南田顕久)も同居している。
リコは既婚で、弟二人がいるにもかかわらず、夫のナオト(狩野翔)には桜田姓を名乗らせ、そのまま実家である桜田家に夫婦で住んでいる。
ナオトはサラリーマンである程度の稼ぎがあるが、ケンジは引きこもりで、タクは実家の豆腐屋でバイト生活、ハルキもパソコン関係には強そうだが、サラリーマンではないみたい…。豆腐屋も、豆腐は美味しそうだが、商売上手という雰囲気もない。
こんな桜田家、亡くなった先代には愛人がいて、マサトの腹違いの弟というのが存在している。母親を亡くしたその「弟」井伊リュウジ(山木透)が今日、訪ねてくる…そんな桜田家の一日一晩を描いたのが本作。


「ザ・いいひと」といった雰囲気のマサトとその他の人々(それぞれ発言に毒がある)の対比がまず描かれ、結局、最終的に「みんないいひと」ということがわかって大団円。その「みんないいひと」がどうして、こんなことを言ったのか、あんな行動をとったのか…一つ一つの細かい事件が、人間の心のひだを丁寧に解き明かし、現実社会でもよくある「いいひと」同士の諍いも、こういうことなのかもな…なんて思ったり。
最後にリュウジがキレる原因も、そっか、あなたも誕生日だったんだね…というオチで、でも、それって自分が祝ってほしいわけじゃなくて、なんだよ、何が違うんだよ、オレとオマエと…っていうだけのことなんだよね。ああ、すっごいわかるわ、リュウジの気持ち…[わーい(嬉しい顔)]
それをオソロのTシャツでまとめ上げてしまう、ザ・いいひとマサトくんの「いいひとテロ」っぷりが、恐ろしくもあり、痛快でもあり。
ケンジとタクの兄弟げんかも、お金で解決しようとしたナオトの真意も、そして、庭に猫が現れる謎も、どれもこれも楽しいエピソードだった。ケンジとリュウジの不思議な深夜のやり取りとか、かなりツボになって忘れられない場面も多い。


これはすごい名作[exclamation]というわけではないが、観終って、「いいもの観た~[ぴかぴか(新しい)]」と思える舞台だった。


2019-07-03 23:10  nice!(0)  コメント(0) 
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「錆色のアーマ」観劇 [┣演劇]

「錆色のアーマ」


原案:「錆色のアーマ」プロジェクト
脚本:高殿 円
演出・上演台本:元吉庸泰
音楽:田口囁一
振付:當間里美


6月末の大阪行き…行くと決めてからの行動は早かったが、ゆうひさんのお茶会(のようなもの)と、翌日のライブ…なんか、時間がけっこうあるなぁ~と思って、あれこれ予定を詰め込んでみた。結果、2日間で宝塚4本…ほどではないが、それなりに充実した大阪の2日間が過ごせた。
その充実のモトのひとつが、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで上演していた「錆色のアーマ」。
いわゆる2.5次元作品なのだが、史上初、舞台からスタートした2.5なんだとか。ちょうど、よい位置にあるドラマシティの公演だったこと、元スタジオライフの荒木健太朗が出演していること…もあって、チケットをゲットした。


織田信長(増田俊樹)が本能寺で斃れる…いや、斃れないで変な世界に行ってしまい、そこに、酒呑童子(田中しげ美)、茨木童子(佐藤永典)が現れて…一方、中国大返しを決めた羽柴秀吉は、養子(信長の実子)の秀勝(玉城裕規)に期待をかける。雑賀衆七人は、信長や秀勝、そして陰陽師・賀茂在昌(丘山晴己)が雑賀の故郷でもある紀州惣国に迫り、とにかく戦って戦って…みたいな話だった。
主役は、雑賀衆の孫一(佐藤大樹)。キャラとしては、「最遊記」の悟空のような、「テニスの王子様」のリョーマのような…ちっちゃくてやんちゃなキャラ(ざっくりしててすみません…[あせあせ(飛び散る汗)])。
で、荒木の演じる鶴首は、目の奥に何か病があって、途中、もうすぐ死んでしまうような感じになったが、なぜか、最後は復活していたので、次のシリーズも出られるんだと思う。その他のメンバーもそれぞれ個性的で、かぶってなくて、かっこよくて、なるほど、2.5だわ~[るんるん]
とにかくアクションが素晴らしく、背景の映像も美しくて、ストーリーも面白い。シリーズの途中からの参戦だったけど、ちゃんと話も分かったし。


楽しい体験ができてよかったです[黒ハート]


2019-07-01 23:32  nice!(0)  コメント(0) 
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「囚われのパルマ」観劇 [┣演劇]

舞台
「囚われのパルマー失われた記憶ー」


原作:株式会社カプコン
脚色・演出:カニリカ
演出補:稲葉賀恵
演出助手:谷こころ
舞台監督:臼田典生
舞台監督補:大熊雅美
照明:原口敏也、酒井明
音響:佐藤日出夫、森慎吾
美術:乘峯雅寛
衣裳:加藤佑里恵(藤衣裳)、前野里佳(藤衣裳)
ヘアメイク:青山亜耶
制作:竹田梨乃、久保雄司、宮田真由


原作監修:白鳥有葵(カプコン)
企画協力:北原隆(カプコン)、杉澤敬乃(カプコン)、実田千聖(カプコン)
プロデューサー:小林裕(テレビ朝日)、安藤岳(東映ビデオ)、芝野裕仁(イープラス)、竹澤寿之(キョードーファクトリー)、東川真之(SANETTY Produce)
アシスタントプロデューサー:保村幸子(テレビ朝日)、戸花美保子(東映ビデオ)
製作:舞台『囚われのパルマ』製作委員会


主演の太田基裕目当てで、ゲーム全く知らない状態で、観劇してきました[黒ハート]
ともちん(悠未ひろ)が男役してる…[わーい(嬉しい顔)]しかも、違和感がない…[わーい(嬉しい顔)]というところから、舞台はスタートした。


「囚われのパルマ」は、女子向けのゲーム…なのかな[exclamation&question]
劇場でもらったゲームのチラシによれば、記憶を失くし、孤島の収容施設にいる青年に対してプレイヤーは、「相談員」として面会し、彼の心を開き、やがて恋愛パートへ…というようなゲームらしい。青年は二人いて、この作品では、そのうち“ハルト”という名の青年の、ここに収容されるまでの物語を舞台化している。
ゲームをそのまま舞台化するのではなく、ゲームに至るまでの物語を2.5次元風に舞台化して、ラストシーンがゲームのファーストシーンに繋がる…という意味のコラボ作品なんだな…と理解した。


舞台はシーハイブ医療センター。ハルト(太田基裕)は、ここの優秀な研究員。物語は、このシーハイブに新しいメンバーが入所するところから始まる。それまで、チームは、所長政木(石橋徹郎)のもと、リーダーの久保田(村上幸平)、ハルトへのライバル意識が高い山辺(清水一希)、チャラい島本()、そして研究員歴は長いものの、あまり尊敬されていない郷田(山岸拓生)というメンバーが、内心はともかく、表面上はそれなりのチームワークで日々の仕事をこなしていた。
そこへ、若い女性研究員、篠木文乃(前島亜美)がメンバーに加わったこと、新薬プロジェクトのリーダーにハルトが指名されたことで、少しずつ彼らの関係に亀裂が入っていく。
物語は、現在起こっている新薬開発に関する政木所長の強引なやり方と、戸惑いながらも正しい開発を求めて努力するハルト、どうやら政治家の八木沼(間慎太郎)と関係があるらしい篠木、黒ずくめの格好で様子をうかがう狩谷(悠未ひろ)…そんなサスペンス要素も盛り込みつつ、一方で、ハルトの亡くなった両親(青地洋・愛純もえり)と政木所長の物語も、途中なんども挟みこまれる。
どうやら、所長は、ハルトの母に横恋慕していたようで、その思いが強すぎて、二人を死に追いやってしまったようなのだ。(表向きは雨の日の車のスリップ)


ハルトは、既に販売されているゲームのキャラクターということで、髪形やカラコンなど、2.5な雰囲気。ハルトの危うい存在感を太田が見事に表現していた。脱いだらすごい(by刀剣乱舞)太田だが、脱がないと、すごく華奢に見える。
ストーリーも面白かったが、太田が繊細に役に向き合っていたから、静かな感動を得られたんじゃないかな…と思った。
また、元宝塚の面々が出演していることも、嬉しい公演だった。ともちん、男性に混じっても、全然男性役、いけるわ~[黒ハート]


2019-06-30 23:32  nice!(0)  コメント(0) 
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「最遊記歌劇伝」観劇 [┣演劇]

「最遊記歌劇伝ーDarkness-」


原作:峰倉かずや『最遊記』『最遊記RELOAD』(一迅社刊)
脚本・演出:三浦 香
音楽:浅井さやか
アクション監督:栗田政明(倉田プロモーション)
振付:後藤健流
照明:川口 丞(キングビスケット)
音響:門田圭介(K2sound)
美術:岡田志乃
衣裳:小泉美都
ヘアメイク:工藤聡美
京都弁指導:黒木敦史
舞台監督:ザ・サムシングエルス
演出助手:神野真理亜
グッズ制作:サカキハジメ
フォトグラファー:渡部俊介
デザイン:渋谷悠子
現場制作:アプル
制作統括:CLIE
宣伝:荒井沙樹(CLIE)、巽 千夏(CLIE)
プロデュースコーディネーター:今藤佳美
アシスタントプロデューサー:田加井愛穂(CLIE)/赤坂茉里奈(Frontier Works)、陣野真実(Frontier Works)
プロデューサー:渡辺詩織(CLIE)/岩崎 卓(Frontier Works)
協力:オウサム、GVM、S、アミュレート、ブルーエール、オフィス・モレ、インパクトワン、テアトルアカデミー、タイムリーオフィス、倉田プロモーション、ブロッサムエンターテイメント、アルファベットプロモーション、放映新社、スーパーエキセントリックシアター、えりオフィス
特別協力:峰倉かずや/一迅社
主催:最遊記歌劇伝旅社


鈴木拡樹主演の「最遊記歌劇伝」、初めて観てきました[黒ハート]


鈴木拡樹氏が2.5次元の帝王と呼ばれているのは、把握していたが、ずっと見ていなかった私の中では、蘭丸(「戦国鍋TV」内ユニット“信長と蘭丸”)のままで…。で、先日、映画「刀剣乱舞」を見て、ド嵌まりしたため、ミカシュン枠で取れたチケットながら、けっこう拡樹氏目当ての観劇だったかも。


「最遊記歌劇伝」は、峰倉かずやさんのマンガ「最遊記」シリーズを原作とし、2008年から上演されている。…ということは、「信長と蘭丸」の方があとだったのか…[あせあせ(飛び散る汗)](彼らのデビュー曲は『敦盛2011』)もう10年以上の長期シリーズだったんですね…[目]
サイユウキというタイトルから分かるように、玄奘三蔵(鈴木拡樹)・孫悟空(椎名鯛造)・沙悟浄(鮎川太陽)・猪八戒(さいねい龍二)が主な出演者。ただ、従来の西遊記と違って、玄奘三蔵もめっちゃ戦っている。強い[exclamation]
そして、三蔵というキャラが他にも出てくる。光明三蔵(三上俊)と、烏哭三蔵(唐橋充)…光明三蔵は、どうやら、もう死んでしまったキャラクターらしい。金髪で後ろ髪を三つ編みにしていて、いつも物腰柔らかな光明三蔵だけど、動きは俊敏で目を引く。烏哭の方もダークなキャラでかっこいい。
そして、主な出演者4名も、イケメンばかり(悟空はちょっと小さいけど)で、しかも、アクションシーンがめちゃくちゃすごい。色々な場面で、思わず息をのんでしまうことが多かった。
そして、何にも増して、鈴木拡樹の偉大さが、尊かった[黒ハート]
映画でも思ったのだけど、役によって、声がまるで変わる。でも、いつもいい声。この作品では、鋭い声がすごく効いていて、それが作品のアクセントになっていた。あー、嵌まる…ずるずる…[台風][台風][台風]ずぶずぶ…[爆弾][爆弾][爆弾]
とりあえず、「刀剣乱舞」の円盤を買おう[黒ハート]


ところで、どうして、ミュージカルにしたんだろ[exclamation&question](真顔)


2019-06-11 23:02  nice!(0)  コメント(0) 
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