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「ブレイン・ストーム」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

ミュージカル座
「ブレイン・ストーム」


脚本・作詞:竹本敏彰
作曲・編曲・音楽監督:玉麻尚一
演出:菊地まさはる
振付:初風 緑
美術:松野 潤
衣裳:五大輝一、花音美燈
照明:小川 修
音響:野中 明
舞台監督:秋南真央
ステージアドバイザー:小谷 武
歌唱指導:池谷京子
振付補佐:柴崎咲子
演出助手:杉山奈央
小道具:菅田紗子
宣伝美術:シマクラヨウ
制作:村上恵子、金澤まみ
プロデューサー:竹本敏彰、中本吉成
エグゼクティブ・プロデューサー:ハマナカトオル
企画・製作・主催:ミュージカル座


多くの公演が中止される中、3月中旬に初日を迎えた「ブレイン・ストーム」。
マスク着用、手指消毒等、ものものしい空気の中、上演が敢行された。初日だったが、お祝いムードはあまりなく、とにかく無事千秋楽までやり切ってほしい…という祈りのような雰囲気のロビー。チケットを取った時は、こんな状況になるとは、夢にも思っていなかった。
と同時に、今、こうやって初日を明ける舞台があるのなら、「お勢、断行」(この公演の初日前日が、東京公演千秋楽)は、上演できたのではないか…などと、言ってもしょうがないことが脳裏を過る。もちろん、どちらが正解かなんてないし、こうして演劇を観られることは、それだけで幸せなんだけど…ファンというのは、欲が深いのだ。


かつて一世を風靡したハードボイルド作家、黒瀬壌(川崎麻世)は、現在、長いスランプの中にある。その間に妻(池谷京子)とは離婚、酒に溺れ、悪夢に襲われる毎日。彼の身を心配した出版社の高城(柳瀬大輔)の紹介で、精神科医の香月(宇月颯)のもとを訪れる。勝気な香月の姿勢に激昂しながらも、うつ病である自覚を持ち、本気で治そう、と決意する黒瀬。
彼の夢には、いつも去って行く妻と、謎の黄色いドレスの女(木月あかり)が現れる。この悪夢から逃れることは、なかなか難しいようだ。
高城と雪江(美郷真也)、昌子(局田奈都子)ら出版社のメンバーは、黒瀬に新しい仕事を…と、マネージャー(小寺利光)を付け、新たな仕事を体験させる。ラジオ番組のゲストコメンテーターとか。しかし、すぐに、失言で降板してしまうなど、なかなかうまくいかない。
そんな毎日が続く中、黒瀬は、これまでの人生を振り返り、どれほど自分の人生に妻が必要だったかを、あらためて自覚するー


としちゃんこと宇月颯がすっかり女優さんになっていて、うわ~っと思っていると、美郷真也は、もはや女優にしか見えなくて、OGジェンヌ、みんな頑張っているな~[黒ハート]と、嬉しくなった。
主演の川崎麻世については、もう少し歌えるのでは…[exclamation&question]と思っていたけど…みたいな気はしたものの、壮年期にうつ病を発症した、かつての人気者…という設定が似合うやさぐれっぷりは、なるほど[ひらめき]と思わされた。ラジオのコメンテーターをやっている時の黒瀬さんが、なかなかに素敵で、この辺に川崎麻世の魅力があるんだろうな~と思った。
黄色いドレスの女…というと、劇団四季で上演していた「コンタクト」というミュージカルを思い出す。そういうことも意図されていたのかな。


ミュージカル座の舞台は、年1~2回くらい観ているが、日本発のミュージカル…ということに拘っていて、年間の公演数も多いし、すごく頑張っている劇団だと思う。この時期に上演を決断した勇気に感謝したい。


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