3月22日発売。全34種、1枚320円
メンバーは下記の通り。
(専科)凪七瑠海、紫門ゆりや、水美舞斗、瀬央ゆりあ
(花組)柚香光、永久輝せあ、綺城ひか理、帆純まひろ、星風まどか、聖乃あすか、一之瀬航季
(月組)鳳月杏、月城かなと、夢奈瑠音、海乃美月、風間柚乃、礼華はる、彩海せら
(雪組)彩風咲奈、朝美絢、諏訪さき、縣千、夢白あや
(星組)礼真琴、暁千星、天華えま、極美慎、舞空瞳、天飛華音
(宙組)芹香斗亜、桜木みなと、瑠風輝、鷹翔千空、春乃さくら
昨年のポケカレから、退団者分が減り、増加は少なかったので全体で3名減。
専科が4、花組7、月組が7、雪組が5、星組が6、宙組が5…増えたのが専科だけって…いろいろ微妙ですが、宝塚も改革期なので、今は従来通りの発売を続けてくれるだけで満足すべき時期なのかもしれません。
それにしてもちなつちゃんったら…(なんか見た)
2024.02.29
この度、月組 次期トップスターに鳳月杏、次期トップ娘役に天紫珠李が決定しましたのでお知らせいたします。
なお、鳳月杏、天紫珠李の新トップコンビとしてのお披露目公演は、2024年8月22日(木)に初日を迎える全国ツアー公演『琥珀色の雨にぬれて』『Grande TAKARAZUKA 110!』となります。
ちなつちゃん、じゅりちゃん、おめでとうございます
15年前の2月の終わり、めちゃくちゃ寒い日にゆうひさんのトップ就任が発表されたことを、思い出しました。
発表の後、氷雨が降り始めたっけ…と、思い出しながら雨の中、帰宅しました。
研18での就任なんて空前絶後かと思ってましたが、軽く塗り替えられてしまいました。嬉しい驚き
しかも、厳密には新公主演、してないんですよね。(「ベルサイユのばら」東京公演では、主演挨拶をWでしてるけど…というのは、この作品トップスター龍真咲と準トップスター明日海りおの役替わり公演で、二人がオスカルとアンドレを半々演じていたので、ちなつちゃんが演じたアンドレ役も“トップさんの役”ではあった。でも、ムラではオスカル役の煌月爽矢だけが挨拶していたので、作品としての主役はオスカルなんだと思います。ただ、トップさんが演じる役なので、アンドレもとても主役な扱いの作品だったし、いろんな人の力添えもあって、東京公演は主演の挨拶を二人がやった…と。それは、ミュージカル作品の1部と2部で主役を分け合ったゆうひさん以上に、新公主演と呼べるかどうかの微妙な状況なわけで…)
入団した時からスター街道を歩む人もいる。天海祐希さんや、珠城りょうさんみたいに。
でも、誠実に一歩ずつ19年の時間をかけてトップになる人もいる。
どっちの道になるか、選ぶことはできないけど、今のちなつちゃんが幸せならいいな…と思う。
新トップコンビ、どんな感じになるんだろう。
次の公演で、「次期こんな感じ」みたいな場面あるかな
楽しみ
原作:「恋花幕明録」
脚本・演出:ほさかよう
音楽:坂部剛、田川めぐみ
作詞:三ツ矢雄二
振付:EBATO
美術:乘峯雅寛
照明:鈴木健司(ルポ)
音響:増澤努(1ststep)
音響効果:天野高志(RESON)
映像:森すみれ、荒川ヒロキ
衣裳:黒田桃加
ヘアメイク:柴崎尚子
小道具:アトリエ・カオス、枦山兼
殺陣:六本木康弘
歌唱指導:YUKO
演出助手:佐藤優次、中野真由子
舞台監督:弘光哲也
技術監督:寅川英司
<キャスト>
斎藤一…木原瑠生
土方歳三…上田堪大
木戸孝允…北園涼※
西郷隆盛…spi
桐野利秋…坪倉康晴
勝海舟:川上将大
榎本武揚…輝馬
近藤勇…宇野結也
森鴎外…京典和玖
エドワルド・スネル…藤田玲
※木戸孝允役の北園涼は体調不良のため、私が観劇した日は休演。演出助手の佐藤氏が声だけで木戸を演じ、他の出演者が、あたかも木戸がそこに居る体でリアクションするという、2.5次元ならではの対応。歌声だけは、リハーサル時の北園の歌声を使用していた。実は休演を知らずに劇場に行ってしまったのだが、もしそれが理由で観劇しなかった場合は、払い戻しも対応してくれたとのこと。
水道橋のIMMシアターは初めて行った。
TOKYO DOME CITY HALLが大劇場なら、IMMは、バウホールのような存在。コンパクトで見易い劇場だが、ロビー的な部分が狭く、導線はあまりよくないと感じた。この狭いロビーで、特典渡しやグッズ販売、トイレ待機列を捌く運営スタッフには、驚嘆以外なかった。
小劇場時代から面白い芝居を書いていて、2.5次元舞台でも「魔法使いの約束」シリーズなどで定評のあるほさかよう氏の脚本・演出。「激動の明治時代で紡がれる武士たちとの恋愛物語」というコンセプトの乙女ゲームが原作になっている。
乙女ゲーム発の舞台だと、私が知っているのは「薄桜鬼」とかだが(ゲームはやってません…)、薄桜鬼の千鶴に該当するプレイヤーの影はなく、ゲームの前日譚という設定が本作だ。ゲームで活躍するキャラクターが登場するが、時代は明治になる前、「慶応」なので、少しばかり歴史の歪みが生じる。
つまり、幕末の最後期が舞台であるのに、そこで活躍し死んでいった(明治にはいない)武士の姿は描かれないっぽい。沖田総司や坂本龍馬、高杉晋作などの人気者たちが、出てこない。ゲームのキャラクターがいないから。近藤は恋愛対象外だからオリジナルで出したのかな?ただ、ゲームの方に井伊直弼が出てくるみたいなので、今後、追加で沖田たちが出てくる可能性もあるかも。
そんなわけで、新選組は、近藤・土方・斎藤がトリオのように描かれている。沖田なんか存在しなかったかのように…。それが、どうにも座りが悪いのだ。試衛館は永遠だぞっ
あと、キャラクターたちは基本、明治期の名前になっているのだが、西郷隆盛が、桐野利秋を「トシアキ」と呼ぶのは、どうにも気持ちが悪かった。むしろ「桐野」の方がまだましな気がする。(薩摩時代から桐野を知っている西郷なので、当然、「半次郎」呼びのはず。というか、半次郎と呼んでくれないと落ち着かないのよ、私が。
まあ、そんな気になることのせいで、どうにも座りが悪い舞台ではあったしの、その一端に、北園の休演があったのも事実。そして、色々作品を見すぎている幕末って、難しいよね…
spiの西郷は、ピッタリ配役。バッチリはまっていた。
榎本役の輝馬は金髪が似合ってかっこいい。
そして、やっぱり藤田の存在感はすごかった。
京典は、鴎外より、幕末期のキャラ、ジョンの方が印象的だった。
主演の木原は、立ち位置が難しそうな役どころだったなーという印象。沖田ポジに持ってこられてもね…と思うし、そもそも、松平容保って死んでないよね
木戸と桐野の、繰り返される険悪なやり取りを舞台上で観たかったな~
2024.02.13
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。
月組
月城 かなと -すでに発表済-
海乃 美月 -すでに発表済-
麗 泉里
空城 ゆう
彩音 星凪
一星 慧
まのあ 澪
2024年7月7日(月組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
うーん…そうなのね…
「G.O.A.T」と「Golden Dead Schiele」のあれは、そういうことだったんだ…みたいな…
最後まで、しっかりお見送りしたいと思います。
]]>「Attention Please」というタイトル通り、海宝くんが機長で歌の旅に出るという設定。そして、この日のゲストは、堂珍嘉邦さんだった。
どのナンバーも楽しく、印象に残ったし、コーラスの出演者が歌も踊りも語りも素晴らしくて、感動
堂珍さんのソロは第1部の「キャラバン」と第2部の「僕こそミュージック」。
「キャラバン」は、もう数十年聴き続けている曲なのに、あまりに新しくて、宝塚の生徒さんが「キャラバン」を歌いたいという気持ちが、あーそうか!と腑に落ちるような気がした。(歌いたいと歌えるは違うということも含めて)
「僕こそミュージック」は、加藤和樹さんの番組に出演する時に、歌ってほしい曲三択から選んだ一曲だったそうで。実は、知らなかったそうです。あとの二曲が重すぎるので、選択の余地がなかったとのこと。いったい何をリクエストしたんだろう
で、譜面の通り、先入観なく歌うとこういう歌になるんだな…というのが面白かった。
「紡ぐファンタジー」という歌詞、先入観なしで歌うと「タ」にアクセントが来るんですねー(初演の頃は、そうだったかも?)
海宝くんとのデュエットは、CHEMISTRYのナンバーで「My Gift to You」。メインの旋律とハーモニーを双方が取れるような構成になっていて、これは、海宝くんがめちゃくちゃ嬉しそうに歌っていたのが印象的。もちろん、素晴らしいハーモニーでした
コンサート的な内容なのに、敢えてシアタークリエで上演するおしゃれ感も含め、海宝くんのセンスが光る素敵なステージでした
作・演出:タカイアキフミ
美術・衣裳:山本貴愛
音楽:高位妃楊子
音響:谷井貞仁
照明:加藤直子
舞台監督:谷澤拓巳
演出助手:菅原紗貴子
ステージング:浅野康之
制作補佐:茉瑶
制作:笠原希
主催:合同会社TAAC
<出演>
春日井陽平(警察官)…荒井敦史
田代由希子(難病の息子を亡くした母)…異儀田夏葉
田代建太(由希子の夫)…清水優
根本岳(田代家の近所に住む事故死した大河の父)…納谷健
春日井里実(陽平の妻)…北村まりこ
橋爪史朗(内科医)…廣川三憲
シアタートップスで上演されていた「かわりのない」を観劇しました。
この芝居は、以前同じ作・演出家によって上演された舞台のリブート作品とのこと。上演後、前作に出演していた「悪い芝居」の山崎彬さんが登壇して演出家とのアフトクが行われ、さらに興味が増した。
そもそもは、拡張型心筋症の子供をアメリカで治療するために3億円を集めていた夫婦(本作の田代夫妻)だけの物語だった。あと20万弱で目標額に到達するというところで息子が急死、夫婦の関係性までおかしくなってしまう。夫は、妻との関係を修復しようと、募金を再開することを提案、いけないことだと知りながら、夫婦は、もう居ない息子のために募金活動を再開し、それが生きがいになっていく。
今回の舞台は、その夫婦のところに、シングルファーザーからネグレクトされている少年が訪ねてくるところから始まる「新たな物語」が追加されている。熱を出した少年を医者に連れて行った夫婦。自分たちの子ではないから保険証はない。しかし、3億円の募金を手にしている夫婦はお金に困っていない。一方、夫婦が駆け込んだ医者は、認知症の母親を抱え、コロナ禍以降の患者減少に悩んでいた。子供の具合が悪くなるたびに、良くなった時の喜びが大きく、夫婦は次第に薬を過剰投与することでわざと少年を体調不良にさせるようになっていく。医者も、薬の量が多いことを知りながら処方箋を書き続ける。そしてある日、投与された薬の影響で、ふらふらになった少年は階段から転げ落ちてー
そんな物語の進行役(語り部)であり、事件の取り調べを担当している警察官にもまた、「ものがたり」があってーという多重構造の物語。
舞台が進行するにつれて、事件の全容が明らかになっていくサスペンス的要素もあり、飽きさせずに見せる演出の手腕が見事だった。とはいえ、たしかに、山崎さんがアフトクで指摘しているように、この内容だと、抽象的な演出の手法を使うことが果たして正解だったか…というとなかなか難しい。
(シアタートップスという「袖のない劇場」を使ったために、このような演出にする必要が生まれたのかなと思うが、装置を増やす、という意味でなく、椅子を重ねたりばらけたりみたいな抽象表現を排して、シンプルに台詞劇として見せた方がよい内容の芝居だったとも思う。)
観劇後、それぞれの登場人物について、深く考え続けてしまった。
田代家のだんなさん、すごくやさしい人なのかなと思わせておいて、実はひどい人なんだなーとか。もし、倒れたのが自分の息子だったら、彼は、放置して逃げるような人ではない。キャッチボールするほど、大河くんを可愛がっておきながら、結局のところ、1ミリも愛してはいなかったんだな…と思うと切ない。
大河くんの父親は、大河くんを愛していたのに、「自分を捨てた嫁に似ている」からネグレクトしてしまう。葬儀のあとに刑事が訪ねて行った時、比較的冷静だったのは、悲しみの中に少しだけ、息子の顔を見なくていい…というホッとした思いがあったからかもしれない。
その命が、理不尽に奪われたと知った時、彼が感じた怒り=息子への愛を思い出したと思いたいけれど、あのまま大河くんが生きていたら、彼自身が息子を死なせてしまったかもしれない。
そして、子供が欲しい春日井の妻に対して協力的でない春日井は、突然蒸発した父親というトラウマを抱えていた。事件が解決した後、冒頭の春日井夫婦の物語に収束するが、ラストの春日井の台詞「里実と話したい、これからのこと」、実は私も、離婚切り出しって思ったんです。同じ感想を山崎さんが話してて、あれ、そういうこともありとなった。
里実さん、夫にべた惚れなのに…
ちょっとやばいお父さん役の納谷くん、今回も心に残るお芝居を見せてくれた。ブチ切れるとこがツボです。
異儀田さんの芝居もほんと好き。ゆうひさんと共演した方々、その後ファンになってしまうことが多いので、年々、観劇数が増えてしまいますね。
作・演出:野口幸作
作曲・編曲:青木朝子、手島恭子、甲斐正人、斉藤恒芳、小澤時史
作曲:フランク・ワイルドホーン
音楽指揮:御崎惠
振付:若央りさ、麻咲梨乃、鈴懸三由岐、三井聡、森優貴
装置監修:大橋泰弘
装置:木戸真梨乃
衣装:加藤真美
照明:勝柴次朗
音響:大坪正仁
映像:九頭竜ちあき
小道具:山中悠生
歌唱指導:ちあきしん
演出助手:力石明
衣装補:大津美希
舞台進行:片桐喜芳
2024年、雪組が100周年というこっとで、記念のショーという位置づけらしい。
冒頭、雪の秘境に我々が連れていかれるような映像から、99⇒100周年のお祝いのクリスマス前のフローズンホテルが現れ、そこからショーが始まる。
作品はショー作品なのだが、主な登場人物は、通し役になっている。
ホテルの支配人FESTIVE=彩風咲奈、AYA=夢白あや、サンタクロース=朝美絢、神父=和希そら、DJ=縣千、日本の伝統文化の人々=諏訪さき、野々花ひまり、眞ノ宮るい、咲城けい。プログラムに記載はないが、AYAは同じく100周年を迎える宝塚からやって来たという紹介をされる。伝統文化っぽい人々は、連獅子と曽我五郎・十郎という設定なので、歌舞伎なのかもしれない。世界中から…というわりに範囲が狭いし、日本に偏りすぎ
で、このプロローグの終盤辺りで、既にFESTIVEはAYAにモーションをかけている。
100周年のお祝いの大切な時に、ホテルの支配人が恋愛モードとか、しかも相手が招待客とか、ほんとにもうたいがいなホテルである宝塚を代表して招待されたAYAもプロ意識が低すぎる。そしてその世界観を全肯定している野口先生のプロ意識が、大変心配になるプロローグだった。
やがて、招待客を楽しませるために、お料理対決だったり、ダンスバトルだったりのシーンが描かれ、中詰めは、招待客による本気のクリスマスショーとなる。2月にクリスマスショーを見せられるとさすがに季節感…と思ってしまうが、これは宝塚あるあるなんだよね…大劇場で幕を開けた時の季節感のまま、東京公演どころか別箱(博多座や全ツ)までやってしまう…学生時代「いつもクリスマス」と言われていた私でも、さすがに脳がバグった。
しかし、クリスマスが終わると、いよいよ年末がやって来る。
「蛍の光」の原曲、「AULD LANG SYNE」は、スコットランドの民謡だが、欧米ではよく年末に歌われている。そして日本では卒業の歌でもある。カウントダウンの場面に「AULD LANG SYNE」を組み込み、和希そらにこのシーンを担わせることによって、和希のさよならシーンの演出にもなっている。
どうか幸せにーと願わずにはいられない場面だった。
白一色の衣装は、もう少し和希に合うものを選んであげてほしかった…とも思いつつ…
こうしてFROZEN HOTELにもお正月がやってくる。お正月は和風な衣装で祝われる。ここの和風な衣装は、麻の柄をアレンジしたりして、素敵な衣装だった。
お正月が来たところで100周年ということらしい。背景の「100」が「1∞」になっていて、宝塚全体の100周年の時を思い出した。
そして、雪組の100年の歴史が彩風のナレーションで紹介される。雪組は、宝塚大劇場ができ、通年公演になることをキッカケに1924年に誕生した。第二次世界大戦により劇場が閉鎖になった最後の作品「翼の決戦」も雪組公演だった。(ちなみに東京宝塚劇場は少し早めに閉鎖しているが、その最終公演も雪組だった。)
戦後の大劇場再開公演も雪組「カルメン/春の踊り」だったし、旧宝塚大劇場の最終公演も雪組「忠臣蔵」だった。そういう節目の時に公演されるのが雪組なのかな…と思わせつつ、コロナ禍で全公演が飛んでしまった「ODYSSEY」のことにも触れられていた。
そして、白い衣装の出演者たちが、「SNOW FLOWER WILL BLOOM」に乗せて花開いていくような踊りを見せる。この曲は、なんとフランク・ワイルドホーン氏の作曲らしい。さすが100周年奥様の和央ようかさんはもともとは雪組出身だしね。やがて、雪の精たちが結晶のように輪になって踊る姿を舞台上の鏡に映して見せる…みたいな集団パフォーマンスへ。…なんだけど、あんまりきれいに見えなかったんだよね、このシーン。
ともかくFESTIVEとAYAは永遠の愛を誓ったようです。
おめでたいけど、AYAの帰りを待つ宝塚歌劇団(フィクション)の今後が心配です
フィナーレのとっぱしは、超越雪祭男子から。「SNOW BREATH」野口先生…どうしても、こういうシーンを入れたいんだね(笑)
でも、過去の野口先生のこういうシーンの楽曲、全然知らない曲が多かったのに、いきなりの西川貴教(T.M.Revolution)で驚きました歌詞は全然好きじゃないけど、メロディーはかっこよくて、正面から風を浴びる映像も面白くて好きだったな。でも、TMRだと、藤井先生みたいな…
朝美以下の布陣も、かっこよかったです
(まったく個人的な感想で、そう思わない方もいらっしゃるとは思うのですが、一昔前の、若者もお金持っててイケイケだった時代の楽曲って、「〇〇のせい」(暑いとか寒いとか)にして、とりあえず愛し合おう…みたいなのが多くて、それを今の時代の、リアル男性じゃない人に歌わせるって、なんか違う気がする…という、モヤモヤは持ち続けていますが…)
大階段での群舞、デュエットダンスなど定番の場面は、すべて素敵だったが、まさか、最後に、彩風×和希のデュエットダンス(?)が仕掛けられているとは…和希の雪組デビュー公演でもデュエットっぽいシーンがあったけど、たぶんそういうダンス面での充実を期待されての組替えだったんだろうな…なのに、コロナ禍で機会損失した部分は大きかったんだろうな…と、感傷的になったが、よい場面でした。
まあ、色々野口先生とは気が合わない部分もありつつ、眼福の時間ではありました。
]]>作・演出:生田大和
作曲・編曲:斉藤恒芳
編曲:伊賀美樹子
音楽指揮:小津準策
振付:御織ゆみ乃、平澤智
擬闘:清家三彦
装置:國包洋子
衣装:加藤真美
照明:高見和義
音響:秀島正一
映像:西田淳
小道具:太田透
歌唱指導:高津敦子
演出助手:菅谷元
衣装補:薄井香菜
舞台進行:片桐喜芳
名探偵シャーロック・ホームズ生みの親、コナン・ドイルの人生を描いたハッピーミュージカル。
先日、月組のバウホール公演の配信を観た時、そういえば、実在の人物の人生を描いた物語の宝庫だな、宝塚…と思った。
ファン的に考えれば、原作付作品同様、観劇前に下調べもできるし、出演者も台本に書かれていること以外にも調べるものがあるので、演技のプランが作りやすいし…と、よいことがいっぱいあるんだろうな、と思う。
人一人の人生だから、切り取り方によって、過去に取り上げられたもの以外のアプローチもできるので、過去作で取り上げられたのと同じ人物を取り上げることもできる。そして、かなり史実とかけ離れていても、誠実に作り上げられた舞台でありさえすれば、そのまま受け取って楽しんでくれる固定の観客がいる。
たぶん、これは、外部の商業演劇では通用しない公演なんだと思うし、そういうオリジナル作品が宝塚歌劇の重要なレパートリーなんだな~などと改めて感じる観劇だった。
そんなハッピーミュージカルの本作、同時代の英国を扱った「Victorian Jazz」をついつい思い出してしまうが、私は、「Victorian Jazz」の方が面白かった派です。ベテラン陣をシャーロック0Xに配置するんだったら、もう少し登場人物の範囲を広げてもよかったんじゃないかな~(あちらは、ビクトリア女王まで出てくる大がかりなフィクションで、大風呂敷広げた感はあったが、おもちゃ箱をひっくり返したような面白さがあった。)
世界的に有名な名探偵シャーロック・ホームズを生み出したコナン・ドイルの人生の光と影をあくまでもコメディタッチで描き切るというのも、1時間半の前もの作品としては、ありなんだな、とは思ったし、まあまあ面白い舞台ではあった。
彩風咲奈(コナン・ドイル)…大仰な芝居をさせると、「深いことは考えてない、ただのいい人」になってしまうので、こういう作品は合っていたのだろうか
夢白あや(ルイーズ)…200%ポジティブなドイルの妻をアニメキャラのような演技に特化して作り上げた。それはそれで賞賛に値するが、若い彼女には、もっと正攻法で役に向き合う機会を多く与えてほしいと思った。それにしても美人なのにだいぶ化粧が濃いように思うのだが…
朝美絢(シャーロック00)…名探偵シャーロック・ホームズ。ドイルがホームズものを書かなくなってしまったので、彼に再び自分を書かせようと現世に登場。あんまり、「いわゆるホームズらしさ」はない。そこを求められている雰囲気もなかったし、トリックスターっぽい立ち位置なのかな。いたずらっ子な雰囲気が可愛かった。
和希そら(編集長)…ホームズの連載小説で一気に雑誌の売上を伸ばした雑誌編集長。なにげに一番いい役だった気がする。シリアスじゃない大仰な芝居の中で、ちゃんとリアリズムが生きていた。それは和希そらの役者としての魅力だったかもしれないけれど…。
縣千(メイヤー教授)…普通なら、叶ゆうり辺りに振られそうなポジションを敢えて縣に…ということで、お芝居、頑張りましょうっていう生田先生のメッセージなのかな。でも、今回、とても良かったと思う。
いろいろ思うところはある(雪組の役者陣をしっかり使え!)ものの、楽しい観劇でした。
あと、タイトルの「オンザ」がツボでした(オン・ザではないのね)
監修・演出:石田昌也
構成・演出・振付:三井聡
作曲・編曲:手島恭子、太田健、高橋恵、麻吉文
振付:御織ゆみ乃、原田薫、Seishiro
装置:木戸真梨乃
衣装:有村淳
照明:柏倉淳一
音響:大坪正仁
映像:栗山聡之
小道具:加藤侑子
歌唱指導:堂ノ脇恭子
イリュージョン:北見伸
演出助手:雑賀ヒカル
舞台進行:阪田健嗣
舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
演奏コーディネート:新音楽協会
制作:真加部隼
制作補:野田良昭
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:株式会社梅田芸術劇場
ちけぴがお友達になってくれたので、今年初めての宝塚観劇は、大阪になった。
退団を控えた月城かなとを中心とする月組のコンサートは2時間ノンストップ、充実した時間だった。
冒頭、映像からスタートしたのは、令和の時代のお約束…かもしれない。もう誰も驚かないが、舞台上の月城とその日の観客達が一緒に入った写真をスクリーンに見せるところから始まるのは、素敵なアイデアだな~と思った。よくファンミなどで一体感を高める演出に使われるが、最初から一体感がハンパなかった。
S1では、月城かなとの代表作を一挙紹介。
「ダル・レークの恋」「ブラック・ジャック」「今夜、ロマンス劇場で」など、月組でのヒット作だけでなく、「銀二貫」「るろうに剣心」など雪組時代の作品も登場。過去作品の登場人物のパレードになって、超豪華
もう少し長くやってもいいのに、その辺が月城の謙虚さということだろうか。
鳳月のハンサムガイを海乃のみゆきがビンタし、ハンサムガイが失神、タンカで運び去られる。その後、鳳月は、カゲヤス(自身の主演作より)となってパレードに登場する。この辺り、演出サイドの気遣いが嬉しい。
S2は、宝塚メドレー。
キッチュ(エリザベート)…実際にルキーニを演じた月城のソロ。懐かしいでも少しまじめなルキーニさんだったような…。
ジャズマニア…懐かしい初演は前世紀ですよゆうひさんが出演していた作品を、ちなつちゃん(鳳月)中心で歌い踊るなんて…懐かしすぎて死ぬかと思った
顎で受けなさい(ME AND MY GIRL)…本邦初演は1987年という、宝塚の定番ミュージカル。海乃中心に娘役たちがおしゃれに歌って踊るのが可愛い
Apasionado!!…個人的には、月組版…というより、ゆうひさんトッププレお披露目公演の宙組版を思い出してうるうる…こういう力強い歌を歌うくらげちゃん、ほんと似合う
ファンシーダンス…これもゆうひさんが出演していたショー。いろいろ複雑な思いがよぎるショーではあったけど、(当ブログを検索していただけると、当時のやるせない私の愚痴が出てくると思います。)やっぱり懐かしい… 風間柚乃中心のファンシーな場面でした。
Eres mi amor-大切な人ー…これは「シークレットハンター」の曲だと思うのですが…ここだけ月組に一切関係ないナンバー&月城かなとにも関係ないナンバーなのは、何かあるのでしょうか
私のヴァンパイア(薔薇の封印)…トップコンビの素敵なデュエットでした。上演当時、月組の錚々たるむくつけき男役達が、袖でこの曲を歌いたがっていたとか。しかもえみくら(映美くらら)パートを(笑)
Dream Chacer…現在のトップコンビのプレお披露目公演@博多座のショーはこの作品でしたよね。ついこの間のような気がするのに、もうプレさよなら公演なんですね…。
S3 月ノ塚音楽学校
男役は学生服、娘役はセーラー服…そこに日本語ペラペラ(外国人訛りはげしめ)な先生(月城)が新たに赴任してくる。
なぜ、コンサートには、寒いコント場面がもれなくついてくるのだろうか
お約束だとしても、下級生に前に出るチャンスを平等に与えたい…みたいな部分が垣間見られて、それはとてもよかったのだけど、制服とか外国人訛りとか「日本人なら誰でもできる」⇒日本人以外の観客に疎外感を与える台詞とか…やっぱり、今は古い感覚なんだよな~気になりました。
その中で、なぜか長いスカートを引きずってる鳳月杏…そして、そこからなぜかタンゴの場面になって、長い足を見せつける鳳月…私は何を見せられているのだろうかひたすらオペラグラスで足を眺めていました
S4 白の衝撃
出演者が白い衣装で歌い踊る場面。
礼華はるのソロに始まり、麗泉里が月城に妖しく添う場面へ。泉里ちゃんが魅力的に添わせてもらってて、満足
娘役群舞⇒男役群舞へと展開していく。
「X」では「白の衝撃」の感想がすごく多いのだけど、正直、礼華⇒麗まではくっきりと覚えているのに、その後の記憶がほぼない。まさか…寝てた
客席降りがあったのは覚えてるので、(2階席は娘役ちゃんたち)可愛い娘役ちゃんたちにあてられたのかな…
日替わりMC
トップコンビがMCを務め、日替わりで月組生が登場。私が観た回は、咲彩いちご&美海そら…だったと思う。
月組愛を叫ぶ娘役二人、とても可愛かったです。
S5 Acoustic
立ち去る海ちゃんを含めた三人の娘役。そして現れる鳳月&風間。
ここから月城を含めた三人による、アコースティックコーナー。椅子に座って歌だけを聴かせる企画だ。
男役1・2・3が揃って歌える月組ならではの企画ということか。
曲は、「Winding Road」(三人)~「リメンバー・ミー」(風間)~「Your Song」(鳳月)~「空も飛べるはず」(月城)~「ABC」(三人)
最後の曲は、三人が幕前で客席にアピールしながら動き回っていた。
特に「Winding Road」は、三人のハーモニーが素晴らしく、聴き惚れてしまった。
S6 Sophisticated
続いて、海乃が大きなスカートで踊るスパニッシュの場面へ。大きなスカートは、途中で外せる仕組みになっていて、海ちゃんのおみ足も楽しめる。しかし…同じように足を出してくれている娘役ちゃん達みんなまで眺めることはできなかった。
次は、月城中心のジャズな場面。トップコンビがそれぞれセンターで一場面ずつ担っているのが、素敵な場面。
S7
Bonjour, Amour
海乃のソロ。「グランドホテル」で、男爵と一夜を過ごした翌朝のグルーシンスカヤの浮かれた一曲。この一曲で、海ちゃんヒロインの「グランドホテル」を観たような気分。ここまでワクワクドキドキさせてくれて、本当にありがとうWキャストでフラムシェンを演じていた頃、こんなに豊かにグルーシンスカヤを演じるられる「女優」になるなんて、全然想像していなかった。大感動の一曲でした
愛はるかに
月城のソロ。この歌、初めて聴いてから、もう30年以上になるかな~。その時は娘役さんのソロだったけど、男役さんの歌でも素敵
Cheek to Cheek
トップコンビのナンバー。これも二人の間でドラマが見えるようで、この二人での「TOP HAT」も観たかったな~と思う一場面だった。
フィナーレの最後に月城が歌った「銀の龍の背に乗って」は、辰年らしいナンバーで、月城にも似合っていて圧巻だった。原曲(中島みゆき)には思わず鼓舞されるような響きがあるが、月城の歌声は、背中を押してくれるような優しさがある。それも含め、よい選曲だったと思う。
色々書いたが、結構満足して帰京した今年初の宝塚だった。
構成・演出:川村毅
照明:南香織(LICHT-ER)
音響:藤平美穂子(山下舞台音響)
映像:御調晃司、菅沼智弥
衣裳:伊藤かよみ(ぷりめーら館)
ヘアメイク:川村和枝(p.bird)
演出助手:小松主税
舞台監督:鈴木輝
美術・舞台監督:小笠原幹夫(劇工房双真)
<出演>
麿赤兒
大空ゆうひ
横井翔二郎
鶴家一仁
村井友映
朝田百合子
キクチカンキ
灘波愛
小林彩
和田華子
村松えり
笠木誠
JR吉祥寺駅から徒歩5分程度のところにある「吉祥寺シアター」。線路沿いのエリアから一歩奥まったところにあり、周囲には飲食店も多く、私は、遠かったので昼公演メインで観劇したが、観劇後の夜も楽しめそうなエリアだった。
劇場改札真上の外観。
以前も何度か来たことがあったが、シンプルで見やすいすり鉢状の空間。
建て込みがされているとわからないが、今回、舞台の奥行きもかなり広いことがわかった。
客席数300弱。毎年年末に行っているMy観劇まとめでは「小劇場」に分類される客席数ですね。ただ、ベランダ状の2階席があり、天井が高いので、圧迫感がなく客席数以上に広く感じるよき空間。
さて、本作、主演は麿赤兒。演劇界の伝説的な方に、大空ゆうひがどんな風に絡むのか、お正月から攻めたチョイスだな~と、一抹の不安もありつつ劇場へ。
ポスターじゃなく、チラシを並べて掲示してある辺り、予算も厳しいのではなんて考えたり。
「ヘルマン」とは、かのノーベル賞作家、ヘルマン・ヘッセのことで、劇中、ヘッセの小説の一部が登場人物たちによって語られる。
書いた小説によって作者を理解しようとしたり、作中人物の考えを作者のそれのように扱ったり、読者というものは、生み出された作品に触れただけなのに、なぜかそこに作者の存在を求めがちなものだ。
あと、日本では、ヘルマン・ヘッセにもうひとつ特別な事情がついてくる。ヘッセが書き、日本の翻訳者に渡した掌編「少年の日の思い出」が、かなり長い間、中学校の国語の教科書に採用されていたからだ。
クラスの秀才の少年、エーミールが珍しい「クジャクヤママユ」という蛾を手に入れたということを聞きつけた主人公の少年は、エーミールを訪ね、彼の不在中にアクシデントでその標本を粉々にしてしまった。母親に諭されて謝罪に行った少年は、エーミールの言葉に傷つき、自らのこれまでのコレクションをすべて粉々にしてしまう…というストーリーだ。
国語の教科書になりやすいテーマだったから、ずっと載せられてきたのだろう。
短い時間の間に少年の心は激しく動き、喜怒哀楽すべての感情がめまぐるしく少年の心に湧きおこる。余韻の残る終わり方も、少年の気持ちを類推させるのにうってつけだ。私は、たぶんこの作品を教科書では読んでいない気がするのだが、舞台で何度も言及されるたびに、教科書で学んだような気持になってしまった。
それほど国語の教科書に「載っていそう」な作品だったし、中学生で出合うと、一生モノのトラウマになりそうな物語なのだが、劇中のヘルマン(麿)が、この作品について「覚えていない」と言うのも、なるほど、そうだろうな…と思う。それほどの小品なのだ。面白かったけど。
舞台は、ほかに「車輪の下」「荒野のおおかみ」処女作「ペーター・カーメンチント」「ナルチスとゴルトムント」などの作品から抜粋した物語を提示し、晩年ノーベル文学賞を受賞するまでのヘルマンの歩みを駆け足で紹介する。 日本で撮影された映像(風景だったり、街を歩く麿さんだったり)を挟みこんだり、大きな月や蝶や蛾、特にクジャクヤママユだったり、美しい映像も記憶に残る。
かなり抽象的な場面の連続なので、構成・演出の川村さんの意図はこれだというのは、全然掴めなかったが、「車輪の下」(←有名なので、これだけは中学生の時に読んでいた)以外のヘルマン・ヘッセに興味がわき、読み始めている。
ゆうひさんは、劇中劇風にナルチスを演じるが、久しぶりに男性の口調で語っていて、この声が好きだった~と思い出すことしきり。最後に登場するクジャクヤママユの化身(劇中の真っ黒の衣装の上に、蛾の模様の薄衣を纏って登場)の美しさと存在感に圧倒された。
麿さんは、頑固で孤独な老人となったヘルマン。80歳とは思えない身体表現の多彩さに、アングラの帝王の片りんを感じた。
あとの出演者は、たぶんみなさん「はじめまして」の方ばかりだと思うが、朝田百合子さんが可憐で目が離せず、小林彩さんの透明な声質が印象に残った。みなさん素敵な役者さんでした。
サイン入りチラシがロビーに額装されてました。
あと、劇場に併設されている「シアターカフェ吉祥なおきち」さんで、“公演デザート”も販売。
おしゃれなコラボに大満足
原作:東野圭吾
構成・演出:野坂実
脚本:米山和仁
脚本協力:小原ゆか
美術:仁平祐也
照明:阿部将之(LICHT・ER)
音響:竹下好幸、島村幸宏
衣裳:清水喜代美
ヘアメイク:黒田はるな
アクション指導:藤田けん
演出助手:高島大輝
舞台監督:住知三郎
主催:ハピネット・メディアマーケティング、ノサカラボ
<出演>
久我和幸…室龍太
中西貴子…大野いと
田所義雄…加藤良輔
元村由梨江…本西彩希帆
麻倉雅美…入来茉里
笠原温子…綾凰華
雨宮京介…小南光司
本多雄一…今江大地
東郷陳平…山寺宏一(声の出演)
映画と舞台が同時に上映/上演されるということで、両方見た人キャンペーンというのをやっているのを知り、直前に映画も鑑賞し、内容を頭に入れた上で観劇。この時点で、あやなちゃんが一番最初に消える人物ということがわかっていたので、ちょっと気分は下降気味。でも、本作、ほぼ原作通りの内容にもかかわらず、唯一と言っていい原作にない設定が、探偵役の久我が、第一の被害者を脳内でパートナーにして推理していくタイプの探偵だったこと。あやなちゃんの登場シーン、大幅アップ
犯人は俳優たちの誰か、という設定は、つまり、彼らの証言が演技かもしれないわけで、見ている方は楽しいが、演じている方は、役を演じるだけでなく、嘘の部分をそこに上乗せして演じなければならないので、演技プランがより大変になる。
多重構造(演劇のオーディションという空間を利用した殺人劇と見せかけて…みたいな)になっているので、観客に理解させるのも大変だろうし、さらに役者は舞台転換までやるので、相当頑張っただろうな…。
あやなちゃんは、ちょっと勝気なリーダー格の笠原温子(赤温子)と、推理の相棒(白温子)の実質2役。どちらも魅力的で、ファンとして楽しかった。
コナンくん(小南)は、普通にイケメンが嫌味なく、さすが。
大野いとちゃんがすごいスレンダーの美女になっていて、ああ、あれから時は流れたんだな~と実感した。
(2016年にゆうひさんと共演した頃は、はちきれんばかりにぷにぷにしていたのに…)
ちなみに映画版は、間宮祥太朗くんが圧巻でした
]]>作・演出:末満健一
音楽:和田俊輔
美術:松井るみ
照明:関口裕二
音響:山本浩一
衣裳:前田文子
ヘアメイク:宮内宏明
音楽監督・編曲:桑原まこ
歌唱指導:西野誠
振付:三井聡、港ゆりか
アクション指導:星賢太
演出助手:渋谷真紀子、高橋将貴
舞台監督:幸光順平
宣伝美術:岡垣吏紗
宣伝写真:中村理生
<出演>
イザボー・ド・バヴィエール…望海風斗
シャルル七世…甲斐翔真
シャルル六世…上原理生
ジャン(ブルゴーニュ公)…中河内雅貴
オルレアン公ルイ…上川一哉
ヨランド・ダラゴン…那須凜
ブルゴーニュ公フィリップ…石井一孝
イザベル…大森未来衣
ヴァレンチーナ…伯鞘麗名
フランス史上最も悪名高き王妃と言われる(らしい)イザボー・ド・バヴィエールの生涯を描いた日本発のミュージカル。…という謳い文句なのは、本作を海外に売り込みたいという希望があるのだろう。
最近、世界的に発信されている韓国ミュージカルでも、欧米を舞台にした作品が多く上演されているし、日本発ミュージカルがフランス王妃の物語でも全然おかしくない。
時代は、14世紀末から15世紀初め、百年戦争の頃。
現ドイツのバイエルン地方の公女、ヴィッテルスバッハ家のエリザベトが、フランス王・シャルル六世に見初められたことから物語は始まる。もしもーしでも、これは創作ではなく事実なので、あの一族は、皆様、なにか業を背負っているのかもしれないですね。
こうして、ドイツ語圏から、慣れないフランスという外国にやってきた14歳の少女(これもどこかで聞いたような…)は、イザベルという名の王妃となる。エリザベト(ドイツ語)がフランスではイザベルになるのね。でも、たしか、ルイ十六世の妹はエリザベトという名だったはずなので、18世紀頃には、この外国名も普通にフランスで普及していたのでしょう。
それが、「イザボー」という名に変換した経緯には、本作は触れていない。
イザボーは、Isabeauとスペリングされる。「Beau」は「美しい」という意味なので、美しかったのかな…と想像したものの、「美しい」の女性形は「Belle」なので、それは関係ないのかな。バヴィエールは普通にバイエルンのフランス語形。
幸せなはずの結婚生活は、夫が精神疾患を患ったことによって、大きく変わっていく。フランスも、王の統治なき不安定な状態が長く続く。でも精神疾患を発症して、1400年頃にはイザボーが誰かもわからなくなっていたのに、1407年まで国王夫妻の間に子供は生まれ続けている。
そんなわけで、1403年に生まれたシャルル七世は、自分の出自に自信が持てない設定になっている。完全に狂った王が作った子なのか、それとも、母の不貞の子なのか。母親である悪女・イザボーは「あなたは王の子ではない」と劇中告げたりしているし、精神的にもきつかっただろう。
そんな混沌とした時代に、颯爽と登場したのが、ジャンヌ・ダルク。
ジャンヌは、「神のお告げ」によってシャルル七世のもとに現れ、彼が正当な王位継承者であると言い、そんなジャンヌをオルレアンに派遣したことによって、シャルル七世は百年戦争の劣勢を挽回し、国王になることもできた。(狂王・シャルル六世の死後、7年間戴冠できず)
ジャンヌは、結婚当初のイザベルを演じた大森未来衣が演じているので、フランスを滅ぼそうとしたと言われているイザボーに、フランスを救う(盛り立てる)未来もあったのではないか、という見立てなのかな、と思った。
フランスの中世史を知らなくても、イザボーという不幸の中でも生きることを諦めなかった、逞しい女性の人生を観るのは爽快で面白い。
音楽が難解かつ美しく、それをスーパー歌ウマチームが圧倒的な声量でぶちまけてくれるのが、気持ちよかった。
女優枠で参加している那須凜が、あれだけ歌えるとは、嬉しい驚き上川一哉の歌声は、本当に心地よい。
一方で、気になったのが、客席を使った演出。
冒頭、アンサンブルキャストに煽られて、シャルル七世の戴冠式に参加した我々観客。「シャルルセット(七世・フランス語)」と叫び続けたのだが、その影響で、次の楽曲の歌詞「The Queen」が気になった。これがなければ気にならなかったのにな…。(フランス語で王妃は、La Reine)
あと、裁判シーンで、主人公であり、望海風斗が演じるイザボーを客席を巻き込んで糾弾する演出があったが、それはやりたくないので、やらなかった。舞台を盛り上げる演出なら協力するけど、ストーリーの進行役までさせられるのは、ゴメンだわ。望海さんを糾弾してまで。
(これは「テンペスト」と繋がるかも。私の個人的な感情です。)
ブラッシュアップしていけば、面白い舞台になるかも…と思ったが、「エリザベート」意識しすぎ(黒死病の場面で甲斐にトート閣下パロディやらせるのも今回限りでお願いしたい。いつか絶対トートやる子なんで。)とか、色々修正は必要かな、と思った。
その後、「The Queen」の件で、観劇仲間K様と盛り上がった。
英語でQueenといえば、女王(女性の王)と王妃、二つの意味がある。フランス語のReineも同じかというと、実は、フランスを含む旧フランク王国系の国家は、なんと「国家」が相続財産と考えられているのだが、女性には相続権がないということになっている。
なのでReineは、王妃ではあっても女王ではない。そこまで考えての歌詞なら、(つまり、イザボーは実質女王になることを目指した王妃だった…と)納得するしかない。その代わり、「シャルルセット」呼びスタートはやめた方がいいかな。
作:北村想
演出:寺十吾
美術:松井るみ
照明:服部基
衣装:前田文子
音楽:坂本弘道
映像:ムーチョ村松
音響:岩野直人
ヘアメイク:宮内宏明
ステージング:小野寺修二
舞台監督:芳谷研
プロデューサー:北村明子
剣術指導:楠見彰太郎(座☆風流堂)、田村令
<出演>
草彅剛、大原櫻子、工藤阿須加、鈴木浩介、西尾まり、明星真由美、中井千聖、宮下雄也、田山涼成、段田安則
「シラノ・ド・ベルジュラック」の翻案だと思って観に行ったら、「シラノ…」に「着想を得た」オリジナル戯曲だった。
物語は、近未来の日本を舞台にしている。たぶん、十年ほど先の。コロナ禍などを経て、既存の抗生剤の効かない結核が「新たな死病」となった日本。各地に、患者を受け入れて療養させ、最期は看取るためのサナトリウムが出来た。鐘谷志羅(草彅剛)は、患者としてここを訪れる。
山と海が見える美しい場所にあるサナトリウム。そこには、クセのある院長(段田安則)や、色々抱えていそうな看護師(西尾まり)がいて、個性的な患者もたくさん療養している。
そんな中に、まだ若い女性の入院患者・野浦小夜(大原櫻子)がいる。
志羅は、小夜の姿に、子供の頃好きだったテレビ番組の中の少女剣士の姿を見ていた。(志羅が小学校に上がったくらいの頃に10代の若手女優だったその役の女性は、20歳前に交通事故で亡くなっていた。)
サナトリウムの学芸会(?)みたいなシーンが長々あって、その辺りで集中力が切れてしまった残念な私…
「シラノ・ド・ベルジュラック」が脳内にあると、そこから飛び越えた部分を受け入れるのが、困難になる。たとえば、志羅が剣の達人である部分などはしっくりする。院長の代わりに、小夜への手紙を代筆するのも。
それ以外の物語がなかなか入り込まないのは、思い込みのせいなのか、原典シラノの強烈なストーリー力のせいなのか…
サナトリウムという閉鎖された世界の中の、閉ざされた物語かと思っていたら、話は急展開。お隣の国を「中国」と呼ばず、仮名にしているのが変だな~と思っていたら、突然の戦争勃発
愛する小夜を守るために、命の期限を知った志羅は、戦争に行き、そして戦死する。志羅は45歳、小夜は24歳なので、院長の老いらくの恋までは行かないものの、ある程度年の差がある。年齢差を超えるほどの熱愛が存在するわけでもない。でも、志羅は、日本を…ではなく、小夜を守るために戦争に行ったんだよね。彼の愛は、そういう形でしか表現されなかった。
ああ…そういう純粋な、ただ一方的に見返りなく捧げられる愛…というのが、「シラノ…」なのかもしれない。
中国らしき国と交戦状態になった時、かの国が日本海側にある原発を一斉に攻撃したという。
その中に、「志賀原発」の名が出てきた。あまりにリアルで言葉を失った。
(この作品は東京公演の前に、京都・福岡で公演されており、北陸の地震でクローズアップされた原発の名前が出てくるのは、偶然。だからこそ、ぞーっとした。)
大原の歌声の美しさ、力強さが印象に残った。ミュージカルではないが。
段田が院長の複雑な胸の内を、見事に表現していた。
そして、鈴木浩介の存在感がたまらない…宮下雄也もいい味を出してたなぁ
原作:TMS・河本ほむら・武野光「HIGH CARD」
演出:山本一慶
脚本:西森英行
音楽:ただすけ
美術:乘峯雅寛
舞台監督:今野健一
アクション監督:加藤学
振付:MAMORU
照明:大波多秀起
音響:宮城貴弘
映像:O-beron inc.
衣裳:摩耶
ヘアメイク:車谷結
特殊小道具:桜田卓
歌唱指導:藤川梓
演出助手:山口美絵
制作進行:麻田幹太
制作:尾崎裕子
主催:HIGH CARD the STAGE Project
<出演>
フィン・オールドマン…赤澤遼太郎
クリス・レッドグレイヴ…丘山晴己
レオ・コンスタンティン・ピノクル…石橋弘毅
ウェンディ・サトー…七木奏音
ヴィジャイ・クマール・シン…松田岳
ノーマン・キングスタット…久保田秀敏
ボビー・ボール…里中将道
ミシェル・レッドグレイヴ…行天優莉奈
チェルシー・ハモンド…明音亜弥
バーナード・シモンズ…萩野崇
孤児院で育ったフィンは、立ち退きを迫られている孤児院を救うため、一攫千金を目指してカジノに向かう。
そこでフィンは、クリス・レッドグレイヴと運命的な出会いを果たし、国中に四散した52枚のカードを回収する「ハイカード」のメンバーとなる。
シリーズ第一作の今回は、フィンと仲間たちの背景と対抗する敵組織の存在が語られる。
「ミュージカル 憂国のモリアーティ」の西森-ただすけラインのお仕事だし、一慶くん(ルイス)初演出だし、くぼひでくん(アルバート)大活躍だし…奏音ちゃん(ハドソンさん)出るし…で、行ってきました。
想像以上にイケメン天国でした(笑)
ヘアメイクすごい
そして、本役以外に重要な役をいくつも演じているくぼひでくん…全部イケメンでしたイケメンの幅が広い
メンバーがみんな心優しくて、自分が落命しても妹の命を助けたいクリスと、クリスを死なせたくないハイカードのメンバーのシーンでは、うるうるが止まりませんでしたわ。
永遠の執事、萩野さんは、今回もサイコーに素敵。クリス役のはるちゃんこと丘山くん、キリっと男前でかっこよく、でも、きゅんとなる一面も多くて、目が離せない。もちろん、奏音ちゃんからも目が離せない。今回は、ばしここと石橋くんがすごく良くて、名門の御曹司の悲哀を感じさせる好演。
楽しい舞台でした。
2024.01.19
この度、花組 次期トップスターに永久輝せあ、次期トップ娘役に星空美咲が決定しましたのでお知らせいたします。
なお、永久輝せあ、星空美咲の新トップコンビとしてのお披露目公演は決定次第ご案内いたします。
思いのほか、発表、早かったですね。
トップ人事って、順当の場合は「遅い」のが定番なので、意外…
おめでたいことを出して、ファンのつらい毎日を和らげようとしてくれたのでしょうか。
フレッシュな新トップコンビになりますね。
おめでとうございます
]]>最近の記事については、この下をスクロールしてご覧ください。
そして、写真帳のブログは、偕楽園の梅です。こちらからご覧ください。
]]>原作:ウィリアム・シェイクスピア
脚色・演出:毛利亘宏
照明:斎藤真一郎
音楽:YODA Kenichi
衣裳:村瀬夏夜
舞台美術:秋山光洋(n10design)
舞台監督:横尾友広
音響:井上直裕(atSound)
振付:本山新之助
アクション指導:栗田政明(倉田プロモーション)
映像:森すみれ
ヘアメイク:林美由紀
演出助手:本藤起久子
原作者・シェイクスピアは、劇団の座付作家だった。新作の公演は、おそらく、上演時の劇団員に当てて配役されている。
不自然に劇中で登場しなくなるキャラクターは、初演当時一人二役で配役されていたのではと言われているし、後年、演技経験の浅い少年が演じているはずのヒロイン役が複雑なキャラクターになったり、独白したり、エピローグを担ったりするのは、天才俳優が現れたか、大人になってもヒロインを演じられるような、日本で言うところの女形役者が育ったのか、それともこっそり禁断の女優が登場したか、研究者でなくても想像は止まらない。
シェイクスピア劇には、主人公やその相手役のようなメイン配役だけでなく、トリックスター、道化、脇筋の主役など、様々な役が配置され、劇団員のあっちにもこっちにも配慮しているな〜と感じることが多い。まさに、本作の作・演出の毛利さん
他の舞台では普通にダントツで主演している鈴木拡樹、矢崎広、鈴木勝吾の三枚を煌びやかに揃えて、劇団員の井俣太良主演の一作を作ってしまうのだから。 私が観た回は、そんな毛利さんが、日替わり配役の亡くなった劇作家の役を演じていたので、その「演劇への想い」を直に感じることもできた。
そして、「芝居」でも「劇」でも「舞台」でもなく「演劇」という言葉を使うから、どうしたって、「エンゲキ」というシリーズを作り続けていた【彼】を思い出してしまう。追い出された元主宰の演出家を再度受け入れて、その謝罪を信じよう、というのは、【彼】が戻ってきた時に、演劇界が【彼】にどう向き合うか、のひとつの答えのようにも思えた。
でも、ぶっちゃけ、私は、こんなパワハラ演出家(ギン=井俣太良)を受け入れることはできないし、どんな理由があったにせよ、現実社会で人を騙すために演技を使った【彼】を赦すのは、なかなかにハードルが高い。
にもかかわらず、ギンを受け入れるかどうかを、観客の(半ば強制的な)拍手に委ねた本公演は大きな問題がある。
鈴木拡樹に拍手を求められて、断れる演劇ファンがいるだろうかでもそれは、観客が鈴木拡樹を愛しているから、であって、パワハラ演出家を赦せたからではない。虎煌遊戯(ここうゆうぎ・作中の劇団名)がギンを受け入れ、彼と演劇をやっていこうとするのは勝手だし、その結果、よい芝居をやってくれるなら、私は観に行くかもしれない。でも、それは、話が閉ざされた世界の中で完結している場合だ。 現実にパワハラを見せつけられ、いまだに鉄拳制裁で役者を育てている演出家を「拍手で受け入れてください」と言われれば、私は拒否したい。
「テンペスト」の上演と現実の劇団の物語を結びつけ、綺羅星のようなスター俳優に見どころを与え、迫力の舞台を作り上げたことは素晴らしいけれど、赦せない思いを胸に、仕方なく拍手してしまったことは、長くトラウマになりそうな気がする。
鈴木拡樹は、堂々とした座長感を持っているのに、今回はトリックスターのエアリエル(本編では、ギンの送り込んだ俳優・ラン)。トリックスターらしい身の軽さと、口八丁手八丁の自由闊達さに加え、殺陣の迫力はお見事。
矢崎広は、「テンペスト」主役のプロスペロー(本編では、劇団2枚看板の一人、カグラ)。堂々としたプロスペロー役と生真面目で責任感が強く冒険できないカグラを見事に融合させてくる。少年社中でのぴろしは、彼のナイーブな面が透けて見えて好きだなぁ。
鈴木勝吾は、プロスペローに飼われている怪物・キャリバン(本編では、劇団2枚看板の一人、シュン)。いくらなんでも、二枚看板の一人をキャリバンにするだろうかと思うが、これが似合ってるから、毛利さんすごい。カグラのライバルは自分しかいないと自他ともに認めつつ、どこかで無理しているカグラを助けたいと願うシュンの優しさが沁みる。
萩谷慧悟は、かつてこの劇団のトップスターで、ギンが追われた頃に事故死した、伝説の天才俳優。冒頭から、劇場に住む幽霊のような存在として、観客の前に現れる。美しい。さすが伝説のトップスター。さらにダンスシーンが始まると、彼から目が離せなくなる。これって、以前、桐山照史にも感じたことなんだけど、やっぱ、あの事務所出身者って、目を引くダンスを踊れるよなぁ…(しみじみ)
本田礼生は、プロスペローの娘と恋に落ちる王子・ファーディナンド(本編では、劇団の若手俳優、ヒナタ)。空回りも含めて若さがキラキラしているヒナタ&ファーディナンドが眩しい。
井俣さんはじめ、少年社中の皆様方も適材適所、特に女性陣がみんな素敵なだぎ武さんも、なぜか劇団員役が違和感なく、素敵でした
脚本:マキノノゾミ
演出:堤 幸彦
音楽:植田能平
美術:松井るみ
照明:高見和義
音響:山本浩一
衣裳:宮本宣子
ヘアメイク:川端富生
映像:髙橋洋人
ステージング:広崎うらん
アクション:諸鍛冶裕太
演出助手:松森望宏
舞台監督:小川 亘
制作統括・プロデューサー:松村英幹
出演
孫悟空…片岡愛之助
三蔵法師…小池徹平
猪八戒…戸次重幸
沙悟浄…加藤和樹
玉竜…村井良大
紅孩児…藤岡真威人
鎮元子…田村心
玉帝・高伯欽…曽田陵介
虎力大仙…小宮璃央
高翠蘭…柳美稀
鹿力大仙…押田岳
羊力大仙…桜庭大翔
銀角…山口馬木也
金角…藤本隆宏
鉄扇公主…中山美穂
牛魔王…松平健
釈迦如来…藤原紀香(映像出演)
ナレーション…神田伯山
さすが、日本テレビ70年記念舞台だけあって、出演者が豪華
昨年、字は違うけど(by田村心)「最遊記」の外伝を観劇したので、天上の物語から始まったのも、胸アツ。
猪八戒が天蓬元帥、沙悟浄が捲簾大将として登場するシーンもあって、それがあることで、ブタやカッパに見えないイケメンの彼ら…というのが、納得できちゃうシステムというのはあるものの、私は勝手に「最遊記外伝」を思い出して、盛り上がっていた。
とにかく豪華キャストな上に、さらにお釈迦様=藤原紀香の巨大映像が登場。お釈迦様のてのひらの上で踊らされている孫悟空=片岡愛之助という設定が普通に笑えるのは、たぶん紀香様が本当は愛之助さんに献身的に尽くしているというのが伝わっているせいもあるんだろうと思う。
豪華キャストはさらに歌も歌っちゃう。考えてみれば、Wロナン(「1789」小池徹平&加藤和樹)だし。ミュージカル俳優出まくりだし。
あと、村井良大と加藤和樹の共演も「乾杯戦士アフター5」を思い出して感慨深かった。私、この作品で戦隊ものにはまっちゃったのよね~
妖艶な女子に溺愛される田村心とか、なかなか2.5作品では出てこない(少年漫画的世界なので)シチュエーションが面白かったり、「西遊記」の様々なエピソードが再認識できたりで、実に楽しい観劇でした。紅孩児役の藤岡くんは、20歳になったばかり…とか、すごいな。これがよい経験になりますように。
愛之助さん、カーテンコールでロンダードからのバク宙を決めてくれて、目がはぁとになりました
明治座前の幟。トレジャー5のレッドとブルーが揃い踏み(わかる人にしか刺さらない)
]]>