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「ピピン」観劇 [┣ミュージカル]

ブロードウェイ・ミュージカル
「ピピン」


脚本:ロジャー・O・ハーソン
作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ
演出:ダイアン・パウルス
振付:チェット・ウォーカー
サーカス・クリエーション:ジプシー・スナイダー


いつもチケット発売即ソールドアウトの城田優くんが、めずらしくツイッターでチケットの宣伝をしていたのが気に留まり、大阪公演なら行けるかも…と、ゆうひさんの朗読の後に乗り込んできました。
(2日間とも14時から1時間30分程度の朗読公演で、なんだか余裕の2日間だったはずが、この日は、朝から映画⇒ゆうひさん⇒ピピンというすごい一日となってしまった。さらに、この日は京都まで移動して宿泊…と、どこまでもハードな一日だった。楽しかったけど[わーい(嬉しい顔)]


感想は一言でいうと、めっちゃ、面白かった[黒ハート]
全体がサーカス仕立てになっていて、場末な猥雑感を纏いつつも、おもちゃ箱をひっくり返したような、キラキラした楽しい雰囲気が、幕開きから満載[ぴかぴか(新しい)]
語り部のようなポジションの役、リーディングプレイヤーにCrystal Kay歌はもちろん抜群だし、意外に芝居心があって、クールでパワフル[ぴかぴか(新しい)]うわー、もうたまんない、これ[揺れるハート][揺れるハート][揺れるハート]
主役のピピン(城田優)は、チャールズという王様(今井清隆)の息子。チャールズは、フランク王国のカール大帝のことらしい。ということは、時代的には、8世紀後半から9世紀くらい。日本では平安時代が始まった頃…でも、そういう時代背景は、テイストレベルにとどめられ、ちょっと地味な衣装の王子・ピピンと、サーカスチックな衣装の他の登場人物が活躍する。王冠などはまがい物っぽい感じだったり、小道具も個性的。


ピピン.jpg はい、こちらが、主役の衣装です。ね、地味でしょう[exclamation&question]でも、彼はまだ修行中。何か、特別なもの(=Extraordinary)を求めている。
ピピンには継母のファストラーダ(霧矢大夢)がいて、彼女は、自分の生んだルイス(岡田亮輔)を次の王位に就けたいと願っている。ピピンを無条件に応援してくれるのは、祖母のバーサ(中尾ミエ/前田美波里)だけだった。
ピピンは父を暗殺して王位に就いてみるが、国王というのは、想像よりずっと大変な仕事だった。そこで、リーディングプレイヤーに頼むと、父親が手品のように復活する。一応反省するピピン。そしてフラフラになった彼を救ったのは、未亡人のキャサリン(宮澤エマ)だった。
特別なものになりたかったピピンは、キャサリンとの平凡な生活を一度は価値のないもの、と考える。しかし、どうしても切り捨てられない大切なものだ、ということに気づき、彼の旅は終わる。サーカス団は、ピピンとキャサリン、そしてキャサリンの息子・テオ(河井慈杏/日暮誠志朗)の幸せを祝福し、大団円。


すごかった[ぴかぴか(新しい)]
まず、キャストのパフォーマンスがすごい[ぴかぴか(新しい)]Crystal Kayの歌が超イケてるし、鋼の様な体躯も素晴らしい[黒ハート]
城田は、圧倒的な主役力を発揮していて、わー、スターだなと思う部分と、それでいて、モラトリアム青年のピュアな部分がちゃんと両立している。
霧矢の歌とダンス、そしてナイスバディっぷりは、完璧すぎて言葉にならない。フォッシースタイルのダンスもすごく似合っていた。美しかったな~[揺れるハート]衣装、けっこうな点数着替えていて、どれもボディラインが絶妙。露出を高めるのではなくて、透け感のある素材をうまく使って、気品のある見せ方だったのも、良かった[ひらめき]
そして、きりやんのお仕事の選び方、実にナイス[exclamation×2]ほんとハズレなしですっ[手(チョキ)]
宮澤は、可憐[ぴかぴか(新しい)]今回もきっちりと実力を発揮してました[るんるん]
エマちゃんといえば、帰りのロビーで、「あの…なんとかエマっていう子、おじいさんが総理大臣だったんだって」という声が聞こえてきて、それに対して、連れの方が、「名字、なんていうの?」と聞いて、そしたら、「名字聞いてもわかんないよ~」という返事。いや、宮澤姓の総理大臣は、一人しかいないし、名字聞けば分かると思うよ、普通…[あせあせ(飛び散る汗)]
そして、そして、私が観た回は、おばあさま役が中尾ミエだったのですが…す…すごい[exclamation×2]御年73歳で、サーカスの技をやってました[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]腕の筋肉、美脚、素晴らしいエンターテイナーだなぁ~と。お歌も、素晴らしかったです[exclamation×2]私も筋トレ頑張ろう…とあらためて思いました[パンチ]


どうして、私は、こんなにも「ピピン」がどストライクなんだろう…とあらためて考えるに…
[1]キャストが素晴らしい[ぴかぴか(新しい)]そして私好み[黒ハート]
[2]ストーリーは寓話で、あまり凝っていない=あれこれ考えながら観なくていい[わーい(嬉しい顔)]
[3]おもちゃ箱をひっくり返したような、楽しい演出[黒ハート]
[4]フォッシースタイルのダンスだけど、現代的なアレンジ[ひらめき]
[5]大阪のラスト公演だったのに、客席がファン集団化していなかった[手(グー)]
こんなところかな。
素晴らしい公演でも、客席がリピーターばっかりで、最初からノリが決まってて、ノリ遅れた…[バッド(下向き矢印)]みたいな作品だと(最近あるある)、作品はよくても、自分が盛り上がれずに終わってしまうので、そういうところもよかった。4日間だけの大阪公演だったからかもしれないけど。


朝9時から始まって、出待ちの後のオリックス劇場は、さすがに走ったけど…それだけの価値ある一日のラストでした[黒ハート]


ピピン2.jpg


2019-07-18 23:20  nice!(0)  コメント(0) 
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「レ・ミゼラブル」2019 [┣ミュージカル]

今年も「レ・ミゼラブル」の公演が始まった。


昨今、特にチケット入手の難しい公演のひとつとされているが、今回もスタジオライフの石飛幸治さんが出演しているため、ライフ枠でチケットを取ることができた。ありがたい…[もうやだ~(悲しい顔)]
しかし…


レミゼ羽田.jpgこの日、私は博多にいた…[あせあせ(飛び散る汗)]


博多座の「めんたいぴりり」11時公演終了後、東京に戻って、18:15開演の「レ・ミゼラブル」を観ることができるのか[exclamation&question]
申し込んだ時は、まさか、3時間超えの超大作とは夢にも思わなかった「めんたいぴりり」。しかし、博多座⇒福岡空港のアクセスの良さに助けられ、無事に福岡空港に到着できました[るんるん]


好事魔多し、空港では、まさかの予定時間に飛行機飛ばない問題が発生、この時は、半笑状態になったのでした。


しかし、飛行機さんも頑張って、私をバリケードに連れて行ってくれました。ありがとう[黒ハート]


レミゼ初日.jpg辿り着いた初日公演、開演5分前。
旅帰りの大きめバッグを預ける時間もなく、座席の下に押し込み切れない状態で1幕を観劇したのでした。


この日の主なキャストは、
バルジャン…福井晶一
ジャベール…川口竜也
ファンテーヌ…濱田めぐみ
エポニーヌ…屋比久知奈
マリウス…海宝直人
コゼット…生田絵梨花
テナルディエ…駒田一
マダム・テナルディエ…森公美子
アンジョルラス…小野田龍之介


よき初日でした。
初日ということで、あらゆる場面に登場する石飛さんを追っているうちに終演してしまった…というのが、正直な印象。新キャストのはまめぐさんとか、もっとじっくり鑑賞したかったのに…。でも、工場長(石飛さんの本役)と絡みがあって嬉しかった。(←ファンテーヌ的には嬉しくない)
工場長は、すご~くイヤなヤツで、ファンテーヌの客になるところなんて、ゾッとする。そこが好きです[黒ハート]


私的には、ガブローシュとグランテールがラブラブな感じで、良かったな~[揺れるハート]と思います。
キャストとプチ演出(とこっち側の気持ち)で、微妙にラブラブ感が変わって来るのですが、今回は、私好みでした。
あと、バリケードから女性がハケるのが、すごくハッキリ見て取れたのもよかったな~と。
そんなに演出変更してるように思えないのに、砦のフォーメーションがすごくよくて、今、どんな戦況なのか、めちゃくちゃ伝わって来て、今回の演出は、痒い所に手が届くステキなバージョンになっていたと思います。


ま、レミゼの物語自体は、そんなに好きじゃないんですけどね…曲は大好きです[るんるん]


2019-04-16 23:56  nice!(0)  コメント(0) 
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劇団メリーゴーランド特別公演vol.5「Spring has come!!」観劇 [┣ミュージカル]

劇団メリーゴーランド
特別公演vol.5
「Spring has come!!~季節の林檎と媚薬を添えて~」


脚本・演出:平野華子、俵ゆり
作曲:内海治夫
音響:長柄篤弘(ステージオフィス)
照明:花木秀行、松下友理子(THEGLEE)
宣伝写真:Kikineko Musik
制作:劇団メリーゴーランド


神楽坂THE GLEEで行われるメリゴ別箱公演は、密室劇という縛りがあるとかないとか。
今回は、いつもの芝居+ショーではなく、芝居+芝居+フィナーレという構成だった。
いやー、密室劇の圧×2終わる頃にはフラフラになっていました~[あせあせ(飛び散る汗)]
でも、心地よい疲労[黒ハート]


第一部 ミュージカルコメディ「囚われの林檎姫」


こちらは、過去に羽良さん&華波さんで上演された作品の再演。
今回は、斎桐真&清花紗海というフレッシュなコンビでの上演。
明日は戴冠式をして女王になる前日、王女としての最後の日にシュゼット(清花)は、誘拐され、塔に閉じ込められた。誘拐したのは、騎士・テオドール()だが、どうも様子がおかしい。
その塔には、この国では絶滅したはずの林檎が1個置いてあった…
という、謎すぎる設定から始まって、物語は二転三転、魔法の力で塔を脱出するという、奇想天外なラストシーンまで、二人の掛け合いに、何度も爆笑してしまった。
いやー、これ、ほんとにおもしろい[exclamation×2]
面白いんだけど、実は、ロッソメーラ王国、ドロドロしているんじゃない[exclamation&question]疑惑も。
だって、前国王の娘であるシュゼットが、王室御用達の魔法使いの血を引いているかもしれなくて…魔法使いの息子であるはずのテオドールが、王家の証、黒髪の持ち主って…
王妃様が、国王ではなく魔法使いと通じていて、魔法使いの妻は国王の愛人だったってこと[exclamation&question]
二人が同性だったら、「取り違えられた」という説もあるけど、さすがに男の子と女の子を取り違えたりはしない。
なんだけど、二人は、親への疑惑は考えず、とにかくシュッゼットの魔法使いとしてのポテンシャルを重視する。魔法を使えない、「魔法使いの息子」の指南により、シュゼットは、魔法の呪文を叫ぶ。
「ぱんぱかぱーん[exclamation]
控えめに言って、清花の「ぱんぱかぱーん」は最高にして最強である。
か・わ・い・い[かわいい]
可愛いは正義である。
この作品、メリゴの新人公演永遠の定番として、何度でも再演されることを希望。なので、詳細にはストーリーを書かない。とにかく、メリゴには林檎がある、ということは、覚えておいて間違いない。
次のシュゼットちゃんは、「ぱんぱかぱーん」以上の破壊力を持つ呪文を考えるんだよ[るんるん]


清花嬢の可愛さは、イケメン・がそこにいるのに、もう、目が離せないレベル。そして、また、ピンクのドレスが超お似合い。このドレス、白いレース部分に薄緑のパイピングテープが付いていて、このさし色の緑がなんとも可愛いのだ。衣装とお揃いのヘッドドレスもめちゃくちゃ可愛い。
激しい格闘シーン[exclamation&question]で、ヘッドドレスの位置がずれたりしたのはご愛敬。
ただ、マントのせいで鬘が微妙にズレたと、ヘッドドレスと一緒に鬘がズレた清花二人並ぶと、二人とも目が隠れてしまって、ちょっと、どうかなーと。美男美女なのに、惜しいでしょ。ま、そんな体当たり感も、新人公演らしい…ということかもしれない。


第二部 ミュージカルロマン「地下室の媚薬 episode0」


第一部の作品は、再演だが、初演は観ていない。
こちらの「地下室の媚薬」は、先行作品も観ている。今回のepisode0は、前に上演した「地下室の媚薬」の前日譚という設定。
地下室で媚薬を売るディーことディーデリック・カイゼル(華波蒼)は、今回も主役だ。
そして、話題をさらった媚薬ソングは、今回も健在だった。
媚薬ソングとは、この店で売っている媚薬のランクについて説明する歌。
レベル1=恋人同士がちょっと愉しむ
レベル2=意中の相手を落とす、但し、相手が自分に好意を持っている場合
レベル3=意中の相手を落とす、但し、相手が自分に関心がない、あるいは初対面の場合
レベル4=意中の相手を落とす、但し、相手が自分を嫌っている場合
レベル5=相手を自分の思い通りにしたい場合
たしか、こんなレベル設定だった気がする…
当然、レベル4とレベル5は、お金があれば手に入れられるものではないし、カウンセリングをしないと売ってくれないことになっている。でも、この店の媚薬のおかげで、政略結婚がうまくいって、国の危機が救われた…ということもあったとか。
そのせいか、媚薬を売ってほしいと、切羽詰まったやって来るしつこい客も、よく来るらしい。
今日のお客は、マリウス・ファン・レーン(月夜見翔)。
媚薬ソングを歌詞だけ一度で完璧に覚えて、まったくメロディーを付けずに歌うのがシュールすぎて、笑い転げた。(お客さん、迷惑です[exclamation×2]
物語が進行していくうちに、このマリウスが、先行作、通称「無印・媚薬」で媚薬を買いに来た、あの女性(羽良悠里)の夫だということが少しずつ分かって来る。そして、二人の緊張するやり取りの背後に、ダフネ・デ・ブラン(妃桜みおん)という女性の影が…。
このダフネ、客としてこの店に来たこともあるし、マリウスとでゅふふ(清花様語録より)な関係にもなったりしているが、さらに謎の正体があったりして、めちゃくちゃ複雑。しかも、劇場の構造上、回想シーンだけにポッと出てくることもできないので、普通にそこに居続けるダフネ嬢。そこに居るのに、異空間な感じが、なかなかシュールだった。
でも、そういう構造がちゃんと理解できるのは、これ、脚本のレベルがめちゃくちゃ高いからだと思う。
(宝塚にもこのレベルの脚本家がいれば…[もうやだ~(悲しい顔)]
そして、これまでのメリゴにはあまりない、でゅふふなシーンもあったりして、ドキドキいたしました。月夜見さん、もっとぐっと迫っていいのよ[るんるん]妃桜さん、まだまだ余裕を感じました[わーい(嬉しい顔)]


最後に、両作品の出演者によるミニ・ショーもあって、すごく楽しい時間でした。
しかし、メリゴさん、男役は、それぞれ別の魅力があって、誰も選べないくらいカッコいいし、娘役も、女の子ってよいなぁ~[かわいい]と思える魅力があるし、作品そのものが媚薬だし。私も舞台からコラーゲンを受け取ってお肌がツヤツヤしちゃいました[黒ハート](持続約一日)←毎日メリゴ観なきゃ…[あせあせ(飛び散る汗)]
⇒(「おうちでメリゴ」もできるのですよ[るんるん]


https://merrygo-tokyo.com/


(勝手に宣伝)


次回公演は9月とのこと。楽しみにしています[exclamation]


2019-03-06 23:11  nice!(0)  コメント(0) 
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「SHIRANAMI」観劇 [┣ミュージカル]

音楽活劇
「SHIRANAMI」


脚本・演出:G2
ショー演出・LEDディレクション:市川訓由


振付:前田清実
殺陣:諸鍛冶裕太
音楽監督:佐藤史朗
美術:松井るみ
照明:高見和義
音響:井上正弘
衣裳:前田文子
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:船橋研二
演出助手:山田美紀
舞台監督:榎太郎


歌舞伎でおなじみの「白浪五人男」。
実は、歌舞伎では観たことがなくて、知識は、すべて、小説「カブキブ!」から…な私です。



カブキブ!  1 (角川文庫)

カブキブ! 1 (角川文庫)

  • 作者: 榎田 ユウリ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/08/24
  • メディア: 文庫


これ、何度も書いていますが、絶対面白いのでおススメです[黒ハート]


さて、「白浪五人男」というのは通称で、外題は『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』といいます。
幕末から明治にかけて活躍し、歌舞伎のセリフをすべて変えてしまった男と言われている河竹黙阿弥が「河竹新七」名義で書いている。初演は文久2(1862)年。
今回の「SHIRANAMI」は、登場人物をこの「白浪五人男」から借りているものの、ストーリーや設定は、G2オリジナル。
五人の盗人(民間人で、褒められない奴ら)が、戦争を回避するようなどでかいことをやってのける…というカタルシス溢れるストーリーが作れたら…ということで、色々と歴史を調べ、作られた作品とのこと。
歌舞伎の世界…というか時代劇の世界では、通称〇〇、でも実は●●みたいな、世をしのぶ仮の姿的な設定が多い。
なので、表向きは、白浪五人男の役名を名乗りつつ、裏側では、別の有名人として生きていたり、役名は本名なんだけど、思いもしない職業だったりしている。その五人が、ちゃんと稲瀬川勢揃いの場の名セリフを言って(しかも、ちゃんと今回のキャラクターに合わせてアレンジされている)、大勢の取り手を相手に戦いまくる。しかも、宝塚ファン的には、「るろうに剣心」や「幕末太陽傳」でおなじみのあれやこれやが出てくるので、知った気になって楽しむことができ、実に楽しかった。


幕末…といえば、色々ワクテカな物語が出てくるが、それを可能な限り拾っているところにも、G2さんのサービス精神を感じる。
黒船が来航して、開国を迫っていた頃の物語。
冒頭、桜田門外の変の話が登場する。ここで、彦根藩の一人の武士が、井伊直弼を守って活躍するも、多勢に無勢で守り切れなかった。しかも、雪の中、刀を袋でくるんでいたため、刀を抜けずに鞘ぐるみで応戦するしかなかった。そして、あまりにも強すぎるために、主君を討たれてしまっても無傷で生還し、そのことで責めを負うことになった。
その娘・小夜(龍真咲)は、同心・南郷力丸(伊礼彼方)と将来を誓いあっていたが、父親の沙汰が下りない以上、結婚はできない…と、姿を消してしまう。相手が御三家のひとつ、水戸藩の脱藩者であったことから、公に処分をすることもできず、幕府は、井伊大老は病死した…と、事件を隠蔽してしまう。
でも、諸藩からは、尊王攘夷の声が強くなり、困った幕府は、孝明天皇の妹・和宮(入来茉里)を将軍家茂(小澤廉)に降嫁させる手を考える。古くから天皇家に仕える八瀬童子の菊霧(早乙女太一)は、一人江戸に赴く和宮を警護して、共に江戸に向かう。
江戸には、武家屋敷ばかりを狙う泥棒の日本駄右衛門(松尾貴史)がいて、南郷力丸も、頭を痛めていた。その正体を見破ったのが、将軍家茂の御庭番、忠信利平(喜矢武豊)。日本駄右衛門は、を組の火消しの頭・新門辰五郎だったのだ。盗み癖が止まらない彼には、病弱な息子(小澤廉)がいて、その姿を見て、利平は驚く。他人の空似のレベルを超えて、家茂のそっくりだったのだ。
政略結婚した家茂と和宮は、結婚してみると、よい夫婦になっていた。
菊霧は、弁天小僧と名を変え、吉原の太夫に成りすましながら、幕府の存在を危うくすると言われる密書を追っている。
そんな中、薩摩藩の武士が、イギリス人の商人を斬り殺したことで(生麦事件)、日本は、イギリスから法外な賠償金を請求され、それが支払えないなら戦争になるかも…[exclamation&question]幕府は、賠償金の支払いを決断できない。
そこで、大胆不敵な計画が…[exclamation×2]
五人(日本駄右衛門・弁天小僧・南郷力丸・忠信利平・赤星十三郎)が江戸城御金蔵を襲い、そこから賠償金を盗むというもの。ちなみに、謎に包まれた赤星(龍真咲)は、別に顔を隠しているわけでもないし、言葉も交わしているのに、南郷はその正体(小夜)に気づかないというネタのような場面もあったりして。
おおぜいの取り手と戦う五人の向こうに万国博を開くパリに向かう家茂の姿があった。病弱であと1年もたないだろうと言われている新門辰五郎の息子が、身代わりとして将軍になったのだ。


ちょうど同じ国立劇場で、ゆうひさんの出演している「どうぶつ会議」を上演しているので、はしご観劇を敢行してみました。


音楽劇とはいえ、基本、音楽は既存のものを使用。TAKE5とか、スパイ大作戦のテーマとか、お馴染みの音楽がうまく使われていて、思わずクスっとしてしまう。
そんな中ミッシェル・ルグランの音楽(「ロシュフォールの恋人たち」より“キャラバンの到着”)が流れた時はグッときてしまった。ちょうど、ルグランの訃報を聞いた翌日の観劇だったので。不朽の音楽を残してくれたんだな~と、胸がいっぱいになった。


五人男のメンバーは、個性的で、殺陣も超かっこいい。
特に、喜矢武は、え、この人誰、かっこいいんだけど[揺れるハート]となるくらいツボ。
南郷と赤星は、バカップルっぷりが可愛い。てか、恋人なんだから、男装してたって気づけ[exclamation]
あと、なにげに出演している大御所、鈴木壮麻加納幸和が、かなりよい仕事をしていた。
息子役の方の小澤くん…あの鬘が照ってるのは、ネタだったの[exclamation&question]


すごく面白かったので、再演は無理かも…だけど、また、こんな作品が観られたら…と思った。


2019-01-27 23:20  nice!(0)  コメント(0) 
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「不思議なラヴ・ストーリー」観劇 [┣ミュージカル]

ミュージカル座
ミュージカル
「不思議なラヴ・ストーリー」


脚本・作詞・演出・振付:ハマナカトオル
作曲・編曲・音楽監督:西出真理


タップダンス振付:藤井真梨子


美術:松野潤
衣裳:中埜愛子
照明:柏木春香(株式会社ルポ)
音響:中村恵美子
舞台監督:小野貴巳


演出助手:梅沢明恵
歌唱指導:高橋辰也
パーカッション指導:森拓也


小道具:菅田紗子
衣裳助手:多々井舞弓
映像:ツノダイチロウ
音響操作:中村恵美子、小川陽平
音響ステージ:川辺結


多田直人&小此木まり主演のミュージカル…って、どんだけワタシ得なの[exclamation&question]と、勇んで行ってまいりました。
一緒に行くはずだった、Kさまは風邪でダウン…おだいじに…[黒ハート]


物語は2001年初冬のニューヨークを舞台にしている。
この年、ニューヨークのショービズ界は、同時多発テロ事件の衝撃からまだ立ち直れておらず、その末端にいる主人公のジョージ(多田直人)や、ルームメイトのジム(麻田キョウヤ)は、職にあぶれていた。
役者を目指すジムは、アルバイトのつもりのタクシー運転手が本業になりかけているし、脚本家を目指すジョージは、バーガーキングのチラシコピーを作っていた。部屋代を稼ぐという意味では、ジムはよほど真面目で、ジョージは、自分に合わない仕事なんか…と、ふてくされており、うたた寝をして、女性の夢を見たりしている。母からの電話も、出ないようにしている。
そこに、夢で見た女性が現れ、上の階に消えていく。上の階には、90歳を超えるエレノアばあちゃんが住んでいるという噂なのだが…。
やがて、ジョージは、その女性・アイリーンが、エレノアおばあちゃんのひ孫で、夢の中で会った気がしていたのは、実は、前世で夫婦だったから…ということを知る。そこから、ジョージは、前世探しの心の旅に出る。
なんと、彼は、コロンブスであり、リンカーンであったすごい過去を持っていた(笑)。
そして、前世では、ハリウッドの脚本家をしていて、ミュージカル映画の脚本を書きかけていたが、妻を亡くし、戦争に行ってノルマンディー上陸作戦で命を落としたのだとか。ジョージが書こうとしていた「ラヴ・アット・ファースト・サイト」というタイトルを聞いて、エレノアおばあちゃんが、ジョージの前世が書いた書きかけの脚本を持ってくる。
自分は、この作品を完成させるために生まれ変わったのだ!と知り、ジョージは、仕事への情熱をよみがえらせるのだった…みたいな物語だった。


前世での縁は今生まで続いている-という、設定が、色々な不思議を回収してくれて、じーんとした舞台になった。
特に、アイリーンの前世の女性の母親(過去世・そして現世では、ジョージの母親)が、ジョージに向かって、「あなたの母親になれて、よかったわ」と伝えた後、現世の大団円のところで、ジョージの母がアイリーンに、「あなたの母親になれて嬉しいわ」と伝える場面では、思わず、落涙してしまった。
また、ジョージの両親が、何度生まれ変わっても夫婦だったり、ジョージの姉や、ジムや、パトロンのエリザベスとの関係が、少しずつ変わりつつ、でもやっぱり、同じメンバーが周囲にいる展開も面白かった。特に、過去世でジョージがジムをすごく助けていて、ああ、それで、現世ではジムがジョージの面倒を見ているのか、と納得したり、エリザベスは過去世でもコロンブスのパトロン・イサベル女王だったりして、ジョージのために見返りなく献身する宿命なのね…と思ったり。


深く考えると、ジムの前世、ジミーと若きエレノアが愛し合っていて、ジミーが急死した後、エレノアは二度と世間に顔を見せず、一人でずっと上の部屋に暮らしていた…となると、アイリーンは誰の子だ[exclamation&question]とか、色々と腑に落ちないことも出てくるのですが、その辺は、説明過多にならないために、いきさつをカットしたと考えたい。


なにより音楽がとても美しくて、どの場面も、耳に心地よいメロディー[るんるん]
そして、どの曲も押しつけがましさがなく、大劇場風の激しい歌い上げもなく、ミュージカル慣れしていない観客にも優しい。ミュージカル俳優ではない多田直人が主演する違和感もない。


ということで、出演者ミニ感想。あ、ちなみにミュージカル座の公演は月組と星組のWキャストになっています。今回、主演コンビはどちらも多田直人&小此木まりだったのですが、それ以外のキャストはすべて違っています。私は、月組を観劇したので、ここでは月組キャストの感想を書いていきます。ご了承ください。


多田直人(ジョージ)…俳優・多田直人は年に何度も観ているし、ステージで歌う多田も、何度か観ている。ミュージカルは、昨年の「Before After」以来。そもそもダンスは、キャラメルボックスである程度踊っているし、歌もうまい。“レミゼ”に出るとか言い出したら、帝劇用の歌い方勉強しようね[パンチ]と言うと思うが、こういう小劇場の主役としては、とても良かった。言うことない。
あとは、カーテンコールの時、皆でもう一度歌う時とかは、もう少し、ピュアな顔で歌ってくれると嬉しいな。


小此木まり(アイリーン)…ちっちゃい、可愛いでおなじみの小此木まりちゃんも、もう、すっかり大人の女性になったのね~[るんるん](初めて小此木まりちゃんを観たのは、初演の「イーストウィックの魔女たち」なので…えーと、もう、一回り以上昔ですね…[あせあせ(飛び散る汗)]
様々なミュージカル経験を持つ小此木なので、安心して観ることができた。
ちっちゃい、可愛い、そして歌うまい[黒ハート]


麻田キョウヤ(ジム)…ジムという人の優しさが、麻田を通してめっちゃ、伝わった。ジムがあってのジョージだね、ほんと。


浅野実奈子(グレンダ)…ジョージの姉でオドオドした田舎のおねえちゃんだったのが、2幕では、美脚を惜しげもなく披露して元気娘に。長身・足長・表情…すべて宝塚の男役なのに、どうして宝塚に入らなかったの[exclamation&question]


その他の皆さんも、ステキな役者さんばかり。
日本発の日本らしいミュージカル…色々なところで発動しているんですね。勉強になります。


2019-01-09 23:19  nice!(0)  コメント(0) 
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「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」観劇 [┣ミュージカル]

「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」


音楽・詞・脚本・オーケストレーション:デイブ・マロイ
訳詞・演出:小林 香
振付:原田 薫
音楽監督:前嶋康明
美術:松井るみ
照明:高見和義
音響:山本浩一
衣裳:中村秋美
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:亜久里夏代
演出助手:斎藤 歩
舞台監督:二瓶剛雄
企画協力:グランアーツ
プロデューサー:小嶋麻倫子・塚田淳一(東宝)、中出 桂(ニッポン放送)、近藤久晴(ミックスゾーン)
製作:東宝/ニッポン放送/ミックスゾーン


イープラスの事前予約が当たっていたらしいのですが、観劇の5日前にチケット発券されてませんよメールが来て驚いてチケットを受け取り、観劇に。事前の予習が全くなかったため、会場に到着して、まず驚いた。


グレコメ舞台.jpg


こういう舞台でした。オレンジとグレーのところは、穴が開いていて、舞台は、言わば、廊下というか、通路でした。
※印のところが「コメットシート」と呼ばれる舞台上の客席。ここから出演者を見上げることになる。そして、歌ったり踊ったりしていない時、出演者は、コメットシートやオケボックスの中で待機していることがある。また、コメットシートの観客の目の前のグラスを取ったり、客に絡むことも。
こりゃ、面白そうだ[exclamation]と思ったのも束の間、2階席の私は、何も面白いことはなかった…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


なんで、こんなに、つまらないんだろう…(寝ました)と思ったら、演出が小林香さん…私、合わないのよね、この方…[爆弾]


まず、この作品を東京芸術劇場という場所で上演したことに、違和感がある。
これ、大きな劇場でやるような公演[exclamation&question]
むしろ、飲食のできるフラットな会場で上演した方がいいのに。全客席をコメットシートもどきにして、そこに上げ底の舞台を仕込んで、つまり、上の絵の舞台を客席半分くらいまで作って、あとは、花道のような仕込みをいくつか作って、客席降りを容易にする感じ。そうして、舞台と客席一体型の公演にすれば、もう少し入り込めたのに。
あと、エッグシェイカーは、座席に置いて全員が使えるようにした方がいい。あの盛り上がる演奏に対して、エッグシェイカーを振っている人が一人でもいたら、その美しい音に心を奪われ、自分が持っていなくても、手拍子で代用するなんて野暮なことは、絶対にしたくなくなる。現に2階席では、シェイカーを持っていた人は稀だったが、音を出してまでの手拍子をする人はなく、その少ないシェイカーの音が美しく響いていた。
そして、休憩時間にグッズ売り場に行ったら、エッグシェイカーは売り切れだった。


バカなの[exclamation&question]


これは、あれば盛り上がるよね~という、ペンライト的な問題ではない。
客がみんなであの音を響かせたらとても素晴らしかったのに、しかも格好のお土産になったのに。ピロシキ配る暇があったら、シェイカーを全員に配付すべき。何をしたいのか、何を見せたいのか、焦点がボケていて、なんとも形容しがたい。


原作はトルストイの「戦争と平和」だが、戦争はほぼ関係ない。
かなり長い原作のうち、恋愛要素として面白い部分となる、ナターシャの若き日の物語だけをピックアップしている。
ナターシャ(生田絵梨花)は、アンドレイ(武田真治)と恋に落ち、結婚の約束をしているが、あまりにも性急な二人の姿に、ナターシャの父親によって、冷却期間を設けられている。(この舞台では戦争に行っている体なのかな?)が、アナトール(小西遼生)という青年と恋に落ち、駆け落ち騒動を起こすことに…。
一方、もう一人の主人公、ピエール(井上芳雄)は、庶子でありながら爵位を継ぎ、まあ、金も地位もある青年。妻のエレン(霧矢大夢)とは、ずっと不仲が続いていて、妻の愛人・ドロホフ(水田航生)と決闘することに…。
ちなみにアナトールはエレンの兄。まあ、きょうだいそろって、あくが強い。
ピエールは、生きることに、あまり積極的じゃなくて、飲んだくれな感じなのだが、さすがに、アナトールにも妻がいることをナターシャに告げることになる。ナターシャは引きこもりになり、ピエールは心を痛める。そんなある日、彗星が現れる。(1811年の大彗星と言われるもの。周期が3300年らしいので、もうお目にかかれないですね。)それで、ピエールが大ナンバーを歌っておしまい。
(途中、意識が飛んでしまっているが、たぶん、大きく間違っていないと思う。)


それぞれのキャストに印象的なソロがあり、それは、すべてのナンバーがすごくステキだった。でも、ソロ以外の楽曲は、不安を煽るような不協和音だったりして、あんまり好みではなかった。この辺も、「すごく良かった[exclamation]」と言えない部分かもしれない。せっかく素晴らしいシンガーを揃えているのに…。
あと、ファンサービスがあればあるほど、2階席は置いて行かれる。
これ、複数回観るファンと、私のように一度だけしか行かない観客では、同じ2階席でも、全然印象が違うと思う。複数回観るなら、次の1階席の時は、こんなサービスがあるのか、事前に知っててよかった[黒ハート]と思うハズ。(複数回観る宝塚ファンとして、そこは理解できる。)まあ、ぶっちゃけ、悔しいんだな、たぶん。先行予約でチケットを取ったのに、なんだよ、あの席は…と思う心の狭い私。


でも、2幕冒頭、2階席にきりやんが来てくれたのは、とても幸せでした。あれでチケット代の9割は回収できたと思ってます[るんるん]
(赤い封筒くれたら、あとの1割も回収できていたと思う、そんなレベルの話ですが…)


イケメンがいっぱい出てきて、きりやんの[るんるん]シャーマンテ[るんるん]という歌が耳に残って、それなりに印象に残る舞台ではあったが、再演されたとして、今回と同じ舞台だったら、行きたくないな…と思うような、そんな公演だった。ぜひ、再構成をお願いしたい。それだけの価値はあると思う。


2019-01-08 23:18  nice!(0)  コメント(0) 
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ミュージカル「キャッツ」観劇 [┣ミュージカル]

「キャッツ」


曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
詞:T・S・エリオット(「Old Possum's Book of Practical Cats」より)


<オリジナル・クリエイティブ・チーム>
演出:トレバー・ナン
振付:ジリアン・リン
美術デザイン:ジョン・ネイピア
照明デザイン:デビッド・ハーシー


日本語台本:浅利慶太
初演日本版演出:浅利慶太
振付:加藤敬二、山田 卓
照明:沢田祐二
美術:土屋茂昭、劇団四季美術部
演出スーパーバイザー:加藤敬二、坂田加奈子
スーパーバイザー助手:飯田洋輔
音楽スーパーバイザー:クリステン・ブロジェット
音楽監督:鎮守めぐみ


「キャッツ」の観劇は、このブログを始める前…13年前が最後だったと思う。
てか…全然覚えてなかった…てか、たぶん、基本、好きじゃなかった。NYに行った時、「キャッツ」を観たがる友人を説き伏せて違う作品を観て、めっちゃ恨まれたことを覚えている。ごめんよぉ~[爆弾]


少なくとも今回が3回目にはなるのだが、驚くくらい覚えていなかった。曲は4曲くらい覚えていたけど、シーンで覚えていたのは、ほぼ…ない…[あせあせ(飛び散る汗)]そして、今回は、なんと…楽しかった(笑)


いや、ツッコミたいことはありますよ、そりゃ。娼婦猫ってなんだよ、とか、劇場猫ってなんだよ、とか。たぶん、そういう理屈っぽい私の性格が、「詩」を原作にしたこの作品のファンタジー的な部分に合わなかったんだろうと思う。


でも、ロイド=ウェバーの曲は美しいし、一人知っている猫がいるだけで、そこは天国だった。


そう、ジェリーロラム/グリドルボーン役は、真瀬はるか[exclamation×2]
猫化粧だからな…と不安だったけど、彼女の顔は、猫メイクくらいで変わることもなく…可愛い[るんるん]
こんな見方は四季的には邪道なのかな。でも、私は、真瀬がいることで、彼女を通して全体を把握することができた。あー、こういう話なのか、と。そして、今度観に行く時は、そこに真瀬がいなくても、もう私は、「キャッツ」の楽しさを分かっている…と思う。


やはり、私の演劇観は、俳優ありきだな、とあらためて知ることができた年の瀬、クリスマスイブの2018ラスト観劇でした。
来年も、たくさん舞台を観て、新しいスターを発見したいな、と思います。ちなみに、タントミール役[exclamation&question]の子、可愛かった[黒ハート](タントミールで合っているなら、杉野早季さんです。)


2018-12-24 23:25  nice!(0)  コメント(0) 
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「るろうに剣心」観劇 [┣ミュージカル]

浪漫活劇「るろうに剣心」


原作:和月伸宏 
脚本・演出:小池修一郎 
音楽監督・作曲・編曲:太田 健 


作曲・編曲:青木朝子 
美術:松井るみ 
照明:笠原俊幸 
音響:大坪正仁 
振付:桜木涼介、本山新之助、謝 珠栄 
殺陣:栗原直樹、六本木康弘 
立師:市川猿四郎 
衣裳:半田悦子 
ヘアメイク:宮内宏明 
映像:奥秀太郎 
サウンドプログラマー:上田秀夫 
歌唱指導:山川高風、満田恵子 
音楽監督補:太田裕子 
稽古ピアノ:中野裕子 
演出助手:坂本聖子、伊達紀行 
舞台監督:二瓶剛雄


宝塚で小池先生が手掛け、その後、他の舞台に展開された作品はどれくらいあるだろう。
その最初の作品は、一路真輝がタイトルロールを演じた「エリザベート」になると思う。それ以来、話題作りという意味もあるのだろうが、宝塚での上演時に主役を演じた女優が、退団後に同じ作品のヒロインを演じるということが、繰り返されてきている。
「エリザベート」の一路真輝、春野寿美礼、瀬奈じゅん。(「エリザベート」については、再演を重ねる中、エリザベート役を演じた娘役・花總まり、蘭乃はなも同役を演じている。)
「スカーレット・ピンパーネル」の安蘭けい。
「1789」の龍真咲。
どれも話題になったが、今回の「るろうに剣心」は、さらにぶっとびの企画となった。


退団し、女優となった早霧せいなが、宝塚時代と同じ剣心を演じる、というのだ。
男優の中で。殺陣もあるのに。
宝塚時代、主演した公演すべての観客動員100%超えという記録を打ち立てた早霧は、女優になっても、どでかいことをやっているようだ。


さて、外部作品になって、どのように作品が変化したか…と思ったら…ほぼ宝塚のまま上演されていて、小池先生にとってあの形が完成型なんだな、ということと、ビジュアル再現率の高さは、もはや宝塚だけのものではないな、ということを強く感じる公演だった。


キャストは次の通り。


役名 今回 宝塚
緋村 剣心 早霧 せいな 早霧 せいな
神谷 薫 上白石 萌歌 咲妃 みゆ
加納 惣三郎 松岡 充 望海 風斗
斎藤 一 廣瀬 友祐 彩風 咲奈
四乃森 蒼紫 三浦 涼介 月城 かなと
武田 観柳 上山 竜治 彩凪 翔
相楽 左之助 槙原 卓也 鳳翔 大
高荷 恵 愛原 実花 大湖 せしる
剣心の影 松岡 広大 永久輝 せあ
明神 弥彦 加藤 憲史郎
大河原 爽介
川口 調
彩 みちる
朱音太夫 彩花 まり 桃花 ひな
関原 妙 五條 まりな 有沙 瞳
三条 燕 田村 芽実 星南 のぞみ
山県 友子 月影 瞳 梨花 ますみ
セバスチャン 遠山 裕介 香綾 しずる
井上 馨 松井 工 美城 れん
山県 有朋 宮川 浩 夏美 よう
桂 小五郎 三浦 涼介 蓮城 まこと
カトリーヌ 彩花 まり 沙月 愛奈

今回公演の配役は、ほぼHPに記載されているものだけです。きっと、しーちゃんやりょん以外にも二役している方がたくさんいたと思うのですが…なにしろ、超てっぺんからの観劇だったので、お許しください…


そう…そうなのです[exclamation×2]
私の席は、3,500円のすみっこ席でした。
新橋演舞場は、舞台をぐるりと取り囲むような、サイド席があるのですが、3階のサイド席は、舞台の半分が見えない席なのです[exclamation]
その分、舞台側にモニターがあり、そこに見えないだろう部分を補うような映像が投影されていました。それも舞台全体を映しているのではなく、見えないだろう部分を補う映像です。しかも、この映像、座席に背を付けた状態では、全然足りてないのです。つまり、映像に映っていないところまでは少なくとも前のめりになっていいんだろうな…と思いながら、観劇していたわけですが、ぶっちゃけ、


[1]話がわかった[ひらめき]
[2]とりあえず、出演者を観た、という気持ちにはなれた[黒ハート]


という感じで、とても観劇したという気分にはなりませんでした。ほぼ、金取って見せる席じゃないです。なんせ、センターがギリ見える程度なんですから。


そんなわけで、出演者は素敵だった、かっこよかった…というのは、わかるものの、それだけの舞台でした(笑)


3,500円で、大階段の上部以外はすべて完璧に見える舞台を提供してくれる宝塚歌劇団の素晴らしさにあらためて感動したと同時に、新橋演舞場だって、通常公演では、ここまでなんにも見えないってことはないよ、小池先生[爆弾]ということも、言っておきたい。(新派とかは、センター付近の芝居が多いから。)劇場の特徴に合わせた演出を強く希望します。


でも、


[1]ちぎちゃんはすごかった[るんるん]
[2]剣心の影が、すごかった[exclamation×2]
[3]薫がすごく色黒に見えた。萌歌ちゃんは、すごく可愛い子なのに、ゆうみちゃんがすごすぎたのね…[あせあせ(飛び散る汗)]
[4]お庭番衆の動きが人に見えなかった。すごい、すごすぎる[ぴかぴか(新しい)]
[5]そして、男優が演じても、観柳は観柳だった[ひらめき]


ということは、しっかりと胸に刻まれたのでした。


るろうに.jpg


入口の巨大看板。退団してもかっこいい[黒ハート]


2018-10-27 23:59  nice!(0)  コメント(0) 
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劇団メリーゴーランド「王様のピッツア」ほか観劇 [┣ミュージカル]

劇団メリーゴーランド第6回本公演


脚本・演出:平野華子、俵ゆり
作曲:内海治夫(第一部)、獅堂カオリ(第二部楽曲提供)
振付:俵ゆり、平野華子、森有紗、玉川聖(ショー・日舞)


広報協力:森大地(電通テック)、池田春佳(電通テック)
表紙イラスト:京森康平(CAPTAIN UTOPIA)
舞台監督:沖崎太郎(スタジオ猫の手)、上原辰也(Bal style)
舞台美術:南雅之(セントラルサービス)
照明:中山仁(アートプラス)
照明操作:飯島茂樹
音響:長柄篤弘(ステージオフィス)、中村蓉子(koenji-studio)
宣伝写真:Kikineko Musik
制作:劇団メリーゴーランド


第一部 ミュージカル・コメディ「王様のピッツァ」
舞台は、19世紀半ばの南ヨーロッパ。とはいえ、それほど時代考証されている感じでもなく、人々のキャラは現代人に近い。
ヴォルタ王国という小国で無血革命が起き、国王は行方不明となる。革命の首謀者であるロレンツィ議長は、その前後の心労がたたって急死、現在は娘のロザンナ議員(羽良悠里)が議長を務めている(総選挙までの暫定として)
国王の息子アルフレード(華波蒼)は、英国留学中だったが、懇意にしていたハート公国の元女王(現在は、ダーニャ共和国に吸収され、女王は大使としてヴォルタ王国在住)ヴィヴィアナ(妃桜みおん)に助けられて帰国した。
できたばかりのヴォルタ共和国の主導権をめぐり、副議長(斎桐真)やら、ダーニャ共和国首相(月夜見翔)やらが暗躍する中、元国王(紗蘭広夢)がピザ屋の店主になっていることがわかり、、、
ってなお話。


こうして物語を纏めていると、ハート公国の元女王とか、父の死後、暫定的に議長やってるロザンナとかは、若くても理由が付くが、ダーニャ共和国の首相とか、ヴォルタ共和国の副議長とか、若くてイケメンで大丈夫か、とは、正直思ってしまうのだが…でも、観劇中は、あまり、そういう点に気持ちが行かなかった。キャラ立てが素晴らしいこともあるが、怒濤の展開が目の前のビジュアルを是としてしまうのだ。
今回は出演者が9名。うち男役が5名。なので、かなり込み入った芝居が書ける。また、トップスタァの華波蒼さまこと平野さんが書いた脚本を、最終的には俵さんがリライトする形を取ったためか、いつもより、スタァの二枚目度が高い。
(ご自身のことは恥ずかしくて、カッコよく書けないのだそうです。謙虚なトップさまです。)
とはいえ、やはり、メリゴはメリゴ。これでもか、と、渾身の笑いをぶちこみながら、要所要所でホロっとさせてしまう、ステキなコメディに仕上がっていた。
さすが。日々の生活の垢がすべて洗い流されるような、しあわせな観劇時間でした。


ただのピザ屋と思われていた、店名「王様のピッツァ」が、実は元国王の焼くピザ屋で、従業員は王女(清花紗海)という展開が個人的に最大のツボ。
しかも、王女の身分がバレないように、と田舎者を装うニコラ姫の仕草が、怪しすぎて笑いが止まらない。
怪しすぎてといえば、ダーニャ共和国首相カルロの態度もすべてが怪しすぎる。
おばちゃんから言わせてもらうと、アレです、往年の田原俊彦。(あ、哀愁でいとの頃じゃなく、ビンビンの頃の足を上げてから組む的なアレね[わーい(嬉しい顔)]
そして、ロザンナ議長の秘書、ルカ(宵野誘)がまた、天然怪しい。眼鏡男子なのだが、ロザンナに振り回され、副議長にはスパイを命じられ、でも、あまり役に立っている感がなく、ひたすら翻弄されている。しかし、自分では、自分の情けなさに気づいていない。
なにこれ…すっごい好みです。ご馳走様です。
そして、敵か味方か、もの静かなだけに、勝手に謎を想像してしまう首相秘書官のイザベラ(北藤光)。実は、ハート公国女王の侍女という経歴を持つ。彼女は、膝丈のタイトスカート姿で、それが19世紀後半という時代に「[exclamation&question][exclamation&question][exclamation&question]」なのだが、娘役・北藤光のキャラには、似合っていたし、時代考証無視っぽいファンタジー加減が、今回の「王様のピッツァ」の身上かもしれない、という気がする。
おなじみのメンバーから今回が初メリゴの新人まで、一気にメンバーが増えた今回の作品だからこそ、衣装や髪形も差別化してるのだろうし。さんの金髪とかも言ってみれば奇抜だったし、うん、ま、メリゴ第二ステージへの新たな試練ということかもしれない。


今回のツボは、二度も逃亡に成功するアルフレードの無謀なキャラと、逃げられた時のルカのイケてない倒れっぷりがひとつ、そして、元国王陛下のピザ廻しの腕前がもうひとつ。最高でした。ボーノボーノ[黒ハート]


公演後、こんなのをいただきました。「王様のピッツア」絡みなので、ショーの前にご紹介。


ピッツァ1.jpg


シニョーラ・カプレーゼというセリフがあったので、まずはカプレーゼ。


ピッツァ2.jpg


そして、白身魚ネタで登場するスズキのフライ。なぜ、スズキ…[わーい(嬉しい顔)]
花組公演を既に観ていた方は、みなさま、この言葉に反応されたのではないでしょうか[exclamation&question]


ピッツァ3.jpg


そして、黒オリーブたっぷりのピッツア。これから黒オリーブを見るたびに、カルロ首相を思い出すと思います。


第2部 ストーリー・ショー「ミッドナイト・ギャラリー」
こちらは、ちょっと大人っぽい雰囲気のショー。
まず、オープニングナンバーで、娘役も含め、ソフト帽のダンスシーンがあって、これがかっこいいんだわ[黒ハート]
そして、画廊を営む青年(華波)が男爵(紗蘭)に見せる4枚の絵が、絵の精()によって、夢の中に再現され…そこで、青年は、なくした恋の幻影に苦しむ自分を発見し…的なストーリー。
妃桜嬢のこれでもか、な美声が響く「難破船」、新公ですか[exclamation&question]みたいな初々しい二人(清花・宵野)が主人公の「夏の恋人たち」、青年ことリチャードの過去を思い起こさせる三角関係「秋」、そして、突然のジャパネスク「蓮の花」。
ジャパネスクシーンでは、紗蘭さまが、まさかの大日如来を演じられる…という…[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]
かく言う私は、ここで和装登場の氏の足元チラリズムを凝視していた変態ですが…[爆弾]


本当に申し訳ない[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


一年、しっかりとこねたピザ生地は、熟成して、具も増えて、サイコーの舞台に仕上がりました。
次回特別公演も決定したとか。また観劇できるのを楽しみにしております[わーい(嬉しい顔)]


2018-09-16 23:33  nice!(0)  コメント(0) 
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四国でミュージカル!「よろこびのうた」 [┣ミュージカル]

大劇場公演観劇後、愛媛県に渡った。
四国は、香川県に二度行ったことがあるが、愛媛県は初。


松山1.jpg


おや、なんと、松山も椿を市の花にしているみたいですね。
愛媛県の県庁所在地松山市。そこは、伊予鉄道(いよてつ)の天下なのでした。


松山2.jpg


この伊予柑カラーのバスや市電が街じゅうを走っている。


松山3.jpg


郊外に向かう電車も伊予鉄。
とりあえず、これに乗って、郊外の「見奈良(みなら)」という駅へ。


坊っちゃん1.jpg


やってまいりました。めっちゃ郊外。このレスパスシティというモールに、坊っちゃん劇場という劇場がある。


坊っちゃん2.jpg


こちらです。
地方が建てた劇場(ハード)は全国各地にあるが、この劇場は、四国にゆかりのある題材をもとに、オリジナルのミュージカルを制作し、1年間の長期公演を実施し続けている。そんな風にソフトも自分達で用意しているところは少ない。


しかも、このオリジナルミュージカル、けっこうすごい人々にスタッフを依頼しているのだ。
今回の「よろこびのうた」は、脚本・羽原大介、演出・錦織一清、音楽・岸田敏志(=旧名・智史)…というビッグネーム。
出演者も総勢13名という、本格的なものだった。
客席数だって450席あるからバウホール並。それが、GWという好条件とはいえ、そこそこ7-8割埋まっていたので、すごいと思った。


レスパスシティの向かい側にある建物は、最近、突然クローズアップされた施設「松山刑務所」。


坊っちゃん4.jpg


はい、こちらです。


そんなわけで、周辺には、ほかにあまり建物もなく、のどか~な風景が広がっていた。


坊っちゃん3.jpg


坊っちゃん劇場は、劇場スタッフの数も充実していて、みなさんすごく親切。地方劇場としてのクオリティーの高さは、こんぴら座に匹敵するかも。全然コンセプトは違うけど。あ、こちらも人力で動く盆があった。


「よろこびのうた」


脚本:羽原大介
演出:錦織一清


音楽監督・作曲:岸田敏志
振付:神在ひろみ
装置:土屋茂昭


衣裳:山田靖子
ヘアメイク:我妻淳子
照明:高山晴彦
音響:松岡修平
効果:中村俊夫
小道具:岩辺健二
脚本協力:入江おろぱ
編曲:稲田しんたろう、村井一帆(piano参加)、荒木博司(ギター参加)
歌唱指導:西野誠
相撲指導:西予市乙亥大相撲
ドイツ語指導:ルードフラ・ライネルト(愛媛大学)
琴演奏指導:歌昇鈴
演出補:大杉良
舞台監督:石井忍
企画制作:坊っちゃん劇場


さて、今回の「よろこびのうた」は、お隣、徳島県が舞台になっている。
2018年は、日本でベートーベンの第九「歓喜の歌」が歌われて100年の節目になる年なのだそうだ。
100年前、第一次世界大戦のただ中、徳島には、板東(ばんどう)俘虜収容所があり、そこに千名近いドイツ兵が収容されていたそうだ。
物語は、板東俘虜収容所のドイツ兵と、その周辺に住む日本人を中心に展開する。


板東俘虜収容所に新しい所長が赴任してくる。その松江所長(小林遼介)は、捕虜を人道的に扱うという近代的な思想の持ち主…と見せて、その実、敗者に同情的な会津藩出身の軍人だった。 ともあれ、彼の赴任以降、ドイツ兵たちは、徳島の地で、パンを作り、畑を耕し、ビールを作って自ら消費し、また、地域の人にその技術を伝授していた。また、この収容所には軍楽隊があり、土地の人に西洋の音楽を教えてもいた。 そんな町の中に旅籠があり、その一人娘の明子(帆風成海)は、初めて聞いた西洋の音楽に魂を奪われてしまう。典型的な家父長である父・豪太郎(中村元紀)に内緒で音楽を習う明子には、もうひとつ秘密があった。軍楽隊のミハエル(四宮貴久)と恋仲になっていたのだ。
そして、収容所でも所長の自由すぎる対応が軍本部の知るところとなったり、とうとう戦争が終わってドイツ兵の送還が決まったり、兵士たちがスペイン風邪にやられたり、刻々と状況が変化する。明子も旅館の一人娘として、婿を取るために見合いの話が決まる。
二人の愛の行方は?そして、明子たちは「よろこびのうた」(第九)を歌うことができるのか?
というのがあらすじ。


いや~、感動しました[exclamation]
上演時間は2時間とコンパクト(休憩あり)なのに、内容は盛りだくさんで、出演者一人一人にちゃんとドラマがあって、しっかりと世界観が伝わってくるし、そこから今日にまで続いている明治史観や、敗戦ドイツのその後についても思いを馳せることができ、とても勉強になった。
第二次世界大戦後の戦争への反省の度合いが、日本とドイツでは大きな違いがあると感じていたが、もしかすると二連敗しないと人は心底反省しないのかもしれない…なんて変なことを考えたりもした。


地方発信の文化としてのミュージカル作品がこの地に根付いていることに、驚きと賞賛の思いを感じつつ…「よろこびのうた」無事完走をお祈りしております。 
では、ざっと出演者感想です。


四宮貴久(ミハエル)…前の収容所が鹿児島県だったことから、鹿児島弁を話す変わったドイツ人。軍楽隊のメンバーで、明子に一目惚れする。最初は、彼女をドイツに連れて帰ろうと考えているが、旅館の一人娘である明子の苦悩を知り、婿入りを決意する。
一途な愛を貫くミハエルを体当たりで演じていて、本当にドイツ人に見えた。


帆風成海(明子)…旅館の一人娘であるということは重々わかっているが、ミハエルに惹かれる気持ち、そして、西洋の音楽への思いを諦めきれない逡巡が伝わる。そして、強い意志をもってミハエルとの愛を選び取る現代的なヒロインを等身大に演じていた。可愛かったです。


村上幸央(パウル・エンゲルス大尉)…職業軍人。ドイツに誇りを持つあまり、日本人には心を許していない。本当にドイツ人が演じているのかと思った。それくらい見た目からピッタリ。


小林遼介(松江豊寿所長)…会津出身の軍人。敗者を見る目が優しいのは、明治維新以降の会津藩出身者のつらい境遇ゆえ。優しさとかたくなさのバランスが見事だった。


中村元紀(豪太郎)…明子の父。典型的な頑固おやじ。しかし最後には、娘可愛さにミハエルとの相撲に負けてくれたり、やさしいところもある。いろんなところで、かっこよかったです。


脇山尚美(絵美子)…明子の母。恋を諦めた結婚によっても幸せを得ることはできる、と経験で知っているが、明子の想いの強さに負け、亭主関白の夫をうまく動かしてくれる。理想的な明治の母を素敵に演じていた。昔の日本女性は、すごかったのね。


梶雅人(マイスナー上等兵)…収容所内のドイツ人通訳。戦前は日本で仕事をしており、日本人の恋人がいる。ミハエルの恋をあれこれサポートする二枚目半の役どころが、ピッタリだった。


小野佑子(きよ)…マイスナーの恋人。マイスナーと結婚するつもりだったが、家族を救うために別の人と結婚してしまう。ワンシーンの出演だったが、印象を残した。あと、冒頭の注意事項の説明役も担当している。


ちなみに、ホタテちゃんの出演は、6月までとのことでした。


2018-05-04 23:24  nice!(0)  コメント(2) 
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