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「死の泉」撮影会 [┣Studio Life]

東京宝塚劇場の公演が中止になったので、後半にチケットを取っていたスタジオライフも大丈夫だろうか…と、初日が開いてすぐに観に行った。
撮影会だったので、おすそ分けです。


死の泉1.jpg


全員写真。これは、クリックすると引き伸ばせます。(竹之内さんの名前が間違っててすみません…[あせあせ(飛び散る汗)]
大沼氏の足元に黒い薔薇が咲いているのですが、これが、絶妙な効果を与えていた気がします。


死の泉2.jpg


こちらも、クリックしたら大きくなります。
なぜか、舞台のへりにお座りの倉本さんにご注目ください。


死の泉3.jpg


笠原さんとせきどっちの仲良さそうなとこ、ばばりょと宇佐見くんの兄弟感満載な感じ、そして、先輩ぶってる吉成くんが見どころかな。


死の泉4.jpg


澤井君も可愛い[黒ハート](引き伸ばせます)


死の泉5.jpg


こんな雰囲気の撮影会でした。


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「風の谷のナウシカ」ディレイ・ビューイング鑑賞 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

テレビでドキュメンタリー番組を見たこともあり、ディレイ・ビューイングに行ってみようと思った。
3時間+3時間半、映画なのに4,300円だけど、ナウシカの世界観を完全歌舞伎で見せるという、菊之助さんの挑戦に興味があったのだ。


ちなみに「ナウシカ」は、ずっと避けていた。
そもそも、鈴木敏夫さんが編集長になる前からアニメージュを買っていて、そこに「風の谷のナウシカ」が連載されていたのも覚えている。しかし、そのページは読んでいなかった。絵が細かいし、興味が持てなくて…。
まあ、そもそも、当時、宮崎駿には全然惹かれてなかったし。(ルパン三世も、人気が出てからの再放送の方が、絵柄が好きだった…という、希少派です。当然、「カリオストロの城」のスルーしました[あせあせ(飛び散る汗)]好きだった宮崎アニメって、「未来少年コナン」くらいかな[exclamation&question]
当然、アニメもスルーしていたし、ストーリーも知らない。王蟲の存在くらいかな、知ってたのは。
歌舞伎も見るけど、「歌舞伎の手法」なんて、あまり知らないし、ほんと、どうして見に行ったのか、不思議。


でも…すごくよかった[exclamation×2]


時は千年後の地球。
文明が「火の7日間」と呼ばれる戦争で滅びてしまい、地球は、有毒な瘴気を発する菌類の森、「腐海」に覆われている。そんな中、生き残ったわずかな人類は…やはり戦争をしていた…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
大きく対立しているのは、トルメキア王国と土鬼(ドルク)諸侯国連合帝国。
主人公のナウシカは、「風の谷」族長の娘。風の谷は辺境にあって、一応、トルメキアと盟約が結ばれている。風の谷の民は「風を操る」らしく、ナウシカも、メーヴェと呼ばれるグライダーのようなものに乗って空を飛んでいる。
それで、ある時、ペジテという小国が滅ぼされ、その王女から秘石を託されたナウシカは、否応なく戦いの世界に身を投じることになるー


ナウシカを演じた尾上菊之助は、マンガやアニメに登場する、あのビジュアルを時々見せながら、基本、「歌舞伎」風のヘアメイク。ドキュメンタリー番組によると、この作品を、「ワンピース」や「ナルト」のような、流行りモノをやる特別公演にするのではなく、今は新作歌舞伎だけれど、このまま何十年も上演できるような歌舞伎作品として作り上げたいのだという。
それだけ普遍的なテーマが描かれているから…というのがその理由。
人はなぜ戦うのか…なぜ骨肉の争いが起きるのか…なぜ人は清浄な世界では生きられないのか…たしかに、それは普遍的なテーマだし、連載当時と今では世の中が大きく変わっているのに、この部分だけは、今も変わらない。
歌舞伎的手法で…という、菊之助の思いも、ああ、これ、あの舞台で観たアレだわ~と、私のような年イチ観劇者でも理解できるような、さまざまなケレンを観せていただき、すごく楽しかった。
そして、ナウシカだけでなく、ライバル(たぶん姫川亜弓さんのような…)的存在の、クシャナ(中村七之助)や、ナウシカを見守るユパ・ミラルダ(尾上松也)など、魅力的な人物も多く、6時間を超える公演時間、しかも2回も劇場に行かなければならないことが、まったく苦にならなかった。


ナウシカ、詳しくないので、途中で、腐海の正体とか、理解できなくなってきたりもしたので、本当に理解はできていない…ということはわかりつつも…よかった[exclamation]と言い切れるくらいにはついていけたと思う。
次は、歌舞伎らしく、いいとこどりのダイジェスト版など、観てみたいと期待している。


七之助さんが美しすぎるし、オスカル様みたいに魅力的なのはもちろんだが、ケチャ(中村米吉)が、可愛かった[黒ハート]ことは記録しておきたい。


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公演中止… [┣宝塚情報]

宝塚歌劇公演の中止について


2020/02/27


新型コロナウイルスの感染拡大防止につきまして、宝塚歌劇では、公演を実施する各劇場内の感染予防に最大限努めるとともに、お客様にも予防をお願いしてまいりましたが、この度2月26日(水)の政府の感染症対策本部の方針を受け、国内での感染拡大防止を第一に考えたうえで、2月29日(土)より当面の間、下記公演(貸切含む)を中止させていただきます。ご観劇を心待ちにし、楽しみにしていただいていたお客様には深くお詫び申し上げます。
チケット料金の払い戻し方法につきましては、後日、宝塚歌劇公式ホームページにてご案内いたします(振替公演の予定はございません)。
また、発券済みのチケットをお持ちの方は、払い戻しの際に必要となりますので、大切に保管くださいますようお願いいたします(チケットを発券されていない方は、発券の必要はございません)。
なお、2月28日(金)の公演及び宝塚友の会イベントは予定通り実施させていただきます。ただし、ご来場いただけないお客様には中止公演と同様にチケット料金の払戻しをご対応いたします。


〇星組宝塚大劇場公演 『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』…2月29日(土)~3月8日(日)
〇雪組東京宝塚劇場公演 『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』…2月29日(土)~3月8日(日)
〇月組東京建物Brilliaホール公演『出島小宇宙戦争』…2月29日(土)~3月1日(日)


今後変更がございましたら随時、宝塚歌劇公式ホームページにてお知らせいたします。


月組御園座公演および轟悠ディナーショー(パレスホテル東京)の中止について


2020/02/27


月組御園座公演およびパレスホテル轟悠ディナーショー(パレスホテル東京)につきましては、以下日程の開催が中止となります。
なお、チケット料金の払い戻し方法等の詳細につきましては、各主催先までお問合せくださいますようお願い申し上げます。


〇月組御園座公演『赤と黒』…2月29日(土)~3月4日(水)


※詳しくは、御園座 営業部(TEL:052-222-8222)までお問合せください。


〇轟悠ディナーショー(パレスホテル東京)…2月28日(金)


※詳しくは、イベント専用ダイヤル(TEL:03-3211-5326)までお問合せください。


轟さんのDSだけは、両日やるかと思ったのですが…
宝塚が中止になるというのは、過去の歴史を見ても、本当に稀なことで…胸が痛いです。


その胸の痛みに比べれば、どうってことはないのですが、この結果、平成2年以来続いていた、私の東京宝塚劇場公演観劇記録は、30年目にして途絶えることになったようです。


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轟悠DS、内容変更! [┣宝塚情報]

轟 悠 ディナーショー(追)

2020/02/26

※パレスホテル東京の開催内容を一部変更しました。

<タイトル> 『Yū, Sparkling Days』
<構成・演出> 酒井 澄夫
<出演者> (専科)轟 悠 (宙組)美風 舞良、美月 悠   

【パレスホテル東京】
※パレスホテル東京におけるディナーショーについて、ディナーを中止し、ショーのみ実施することとなりました。 詳しくはパレスホテル東京ホームページをご確認ください。

<日時> 2020年2月27日(木)・28日(金) ショー 19:30~20:30(開場19:00~)

※ディナーの提供は中止となりました。

<場所> 2階「葵」
<料金>

※変更後の料金については、パレスホテル東京ホームページでご確認ください。


ということで、パレスホテル東京HPを確認してきました[exclamation×2]


当日参加する方については、食事代相当とのことなのでしょう、13,000円が返金されます。
参加を見合わせる場合は、DS料金全額の31,000円が返金されます。
返金方法についての詳細は、パレスホテル東京HPをご覧ください。トップページにリンクがあります。


ディナーショーは、お食事とお酒を楽しみ、ショーに酔うものなので、ショーだけというのは寂しいですが、開催することを最優先してくれた劇団とホテル側には感謝しかないですね。
劇団四季が公演中止を発表する中、宝塚がどうなるのか、不安は尽きません。
どうか、早く、コロナの蔓延が沈静化しますよう、祈るだけです…[ぴかぴか(新しい)]


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宝塚月組御園座公演「赤と黒」観劇 [┣宝塚観劇]

ミュージカル・ロマン
「赤と黒」-原作 スタンダールー


脚本:柴田侑宏
演出:中村暁
作曲・編曲:吉田優子、寺田瀧雄
編曲:河崎恒夫
振付:羽山紀代美、ANJU、百花沙里
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英、薄井香菜
照明:勝柴次朗
音響:加門清邦
小道具:三好佑磨
歌唱指導:飯田純子
演出助手:指田珠子
舞台進行:阪谷諒子


舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
録音演奏:宝塚ニューサウンズ
制作:溝部誠司
制作補:西尾雅彦
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:御園座 中日新聞社


12年ぶり…でしょうか。
涼風さんのバウ公演は、宝塚お休み中(翌月復帰)だったため観ていないのですが、初演版東京公演(主演:大滝子)と安蘭さん版は観ています。とうこさんの時の感想はこちら。今、あらためて読み返してみると、私、長年同じことを繰り返して書いてるんですね…申し訳ない[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
今回、観劇しながら抱いた感想もすごく似ていて、12年前と同じかいっ[パンチ]と、読みながら、自分へのツッコミが止まらなかったです。
というわけで、中村A先生への指摘は今回、割愛します。


「赤と黒」はスタンダールの同名小説の舞台化作品。
柴田先生が一番乗っていた時期の作品かな…。1974年に発表された「アルジェの男」は、「赤と黒」の影響をすごく受けていると思う。主人公の名前もジュリアンだし。でも、「アルジェ…」をやってみて、やっぱり、「赤と黒」を書きたくなったのかな…と思った。大劇場で「恋こそ我がいのち(赤と黒)」が上演されたのは、1975年…なので、相当火が付いちゃったんだな~と思う。


王政復古時代のフランス。
ジュリアン・ソレルは貧しいが、頭の良い青年だった。
ナポレオンの時代なら、軍人になって出世できただろうが、今のフランスでは、出世の道は僧侶だ[ひらめき]ということで、神を信じていないのに、聖職者を目指す。
そして、神学校に入るためのアルバイトとして、町長のレナール氏の3人の息子たちのラテン語の家庭教師の職を得る。ジュリアンは、子供たちの先生としても、遊び相手としても、誠実に仕事をこなし、そんなジュリアンに対して、年の離れた夫との間に心の隙間を感じている、若い夫人、ルイーズは心をときめかせていた。
ジュリアンは、家族同然の扱いをされ、避暑地にも同道した。そこで子供たちを寝かせた後、彼は、婦人たちと世間話をする。その時、ルイーズは、ジュリアンと手が触れあってしまい、思わず手を引っ込めた。
もし、ジュリアンがルイーズに最初から興味を持っていたら、それが恋ゆえの切ない行動だったとわかったはずだが、プライドの高いジュリアンは、勝手に身分の低い自分を振り払ったと誤解し、それゆえに、彼女を征服しなければ…と、闘志を燃やすことになる。
こうして、不倫関係に突入したジュリアンとルイーズは、瞬く間に恋の炎に焼き尽くされるが、やがて、その関係は、町の人々の知るところとなる。そして、ジュリアンは、ブザンソンの神学校へ追われるように旅立っていくのだった。
神学校でのジュリアンは、努力を重ねても成績が上がらず、それは校長のピラールに気に入られているから…という衝撃的な事実を知る。ピラールは神学校での覇権争いに敗れ、パリに行くことになったと告げ、ジュリアンにも神学校にとどまるより、パリの実力者・ラ・モール侯爵が秘書を探しているから、そちらに行ってはどうか、という話になる。
ラ・モール侯爵の秘書として、地道に努力を重ねていたジュリアンだったが、侯爵の娘、マチルドはジュリアンを気に掛けているらしい態度。ある日、部屋に忍んできてほしいとの手紙を受け取ったジュリアンは、からかわれているのだとしたら、その場の全員を殺そうとか、行かなかったら逃げたことになるとか、見当違いなことを考えて、滑稽な行動をするが、変わり者のマチルドは、それを英雄の行為と受け取り、二人は結ばれる。
が、そもそも、勘違い的に始まった恋なので、お互いの気持ちはそれほど盛り上がることはなく、ジュリアンは大いにプライドを傷つけられた。そして恋の手練れと評判のコラゾフ公爵に教えを請い、マチルドの嫉妬心を刺激することにより、恋を復活させる。
マチルドが妊娠したことにより、ラ・モール侯爵も二人の関係を認め、ジュリアンを事業の跡継ぎにと考え、彼の経歴照会をしたところ、ルイーズ自身が、ジュリアンは女性と関係を持ってその家の財産を狙うような男だと回答してきた。
すべてを失ったジュリアンは、ヴェリエールに舞い戻り、用意したピストルでルイーズを撃つ。ルイーズは負傷しただけで死ぬことはなかったが、ジュリアンは死刑を宣告され、二人の女性の愛を感じながら、従容と死に赴く。


ジュリアンを演じた珠城りょうは、誠実な男を演じさせたら、宝塚106年の歴史の中でもベスト3には入るだろうと、常々思っている。そして、プログラムの表紙(白ブラウス・赤サッシュ・黒ズボン・もちろん黒髪)とか、めっちゃかっこよくて、そりゃ、ジュリアンの扮装はピッタリだわよ…[ぴかぴか(新しい)]と思った。
しかし、誠実な男がよく似合うということは、不誠実な男を演じさせると、その巧拙にかかわらず、「こんなものは珠城りょうではない[exclamation]」と思ってしまいがち。イメージを裏切られた…[バッド(下向き矢印)]というか。ファンの方は、違う反応だと思うが、一般的に、珠城に好感を持っている程度の宝塚ファンには、そのような印象を持たれた方もいらっしゃるのではないだろうか。
もっと正確に言うと、珠城の演技に入り込めれば「裏切られた」感、そうでないと、「今回の珠城はイマイチだった」感、かな。私は、イマイチだった、と感じた。ジュリアンは、珠城には似合わないな…と。自己中心的で思い込みが激しくて攻撃的な珠城りょうとか、誰得なんだろう[exclamation&question]
演技の幅を広げる必要性…とか、理由は色々あるんだろうけど、まあ、私は、ちょっとごめんなさい[あせあせ(飛び散る汗)]な感じでした。こういうものを珠城で観たいわけではないという気持ちと、主人公の空回り感が痛くて入り込めないという気持ち…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]あと、そういう痛々しい欠点だらけの人物が、最後にボロボロになって辿り着いたヴェリエールで、ルイーズを撃つ場面が無駄にカッコいいのもね、繋がってなくて失望したな…[爆弾]
それにも増して、ルイーズを演じた美園さくらが耐え難かった。
思えば、私の観劇歴の中では、彼女がヒロインを演じた作品のほとんどがミュージカル作品。(残りの「夢現無双」は、出番の少ない役だった。)
美園は、良くも悪くもバタ臭いキャラの女優だが、それは、レナール夫人の持ち味とは真逆であり、真逆な役になり切るには、彼女は、まだまだキャリア不足だったらしい。あるいは、ブロードウェイ・ミュージカルでヒロインデビューした美園は、そこに登場する美女たちのような演技パターンが、知らず身についてしまったのかもしれない。
貞淑と評判のヒロインには見えず、田舎者の文学青年を誘惑する百戦錬磨の女性(作品中で、結愛かれんが演じていた役のような…)にしか見えなかった。
美園には、むしろマチルド役を演らせた方が、凛とした立ち姿を学ぶ機会になったのではないだろうか。
ルイーズの、特にねっとりとしたセリフ回しが堪えられず、最後まで作品に入り込むことはできなかった。何から何まで全部…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
まあ、そもそも、「赤と黒」は、それほど好きな作品ではないので、(子供の頃に観た大滝子主演作品は大好きだったけど、2幕モノになって魅力が失われたと思う)最後まで物語に入り込めず、残念な気持ちだけが残るのだった[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
同じ貧しく野心的な青年を扱うのなら、珠城には、「陽の当たる場所」の方が似合ったのにな…と思う。






これ、ヒロインは、エリザベス・テーラー(マチルド的ポジション)の方なので、華やかな美女だから美園にも合うと思うし、主人公は、本当は誠実な若者なの。誠実ゆえに、別れようと思っていた恋人に対して、ほんの少しでも殺意がなかったか、と牧師に聞かれて、その抱いていた殺意ゆえに(殺したわけではなかったけど)死刑を受け入れる…という…これをやってほしかったな。



アメリカの悲劇〈上・下〉 (1978年) (新潮文庫)

アメリカの悲劇〈上・下〉 (1978年) (新潮文庫)

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/04/17
  • メディア: 文庫



原作はこちらです。読んだことないけど。


2番手の月城かなとが、ジュリアンの親友・フーケと、コラゾフ公爵を演じた。
これ、涼風のバウホール公演では、フーケを天海祐希、コラゾフを久世星佳が演じてたんだよね。前回の安蘭版から、2番手スターが両方演じるようになった。(そもそも涼風版上演時は、涼風自身が2番手で、天海は研3だった…)
前回は、さすがに柚希礼音(当時研9)が安蘭(当時研17)に恋の指南とか何の冗談[exclamation&question]という感じだったが、月城珠城とは1期違いだし、それほど違和感はなかった。
ただ、2幕ではフーケとコラゾフ公爵を忙しく往復するため、鬘に違和感があった。本来なら地毛でやりたいところだよね[バッド(下向き矢印)]そして、2番手が演じるには、ちょっと役不足なのよね、両役とも。
端正な美貌だからコラゾフ公爵の方がブロマイドになっていたが、月城の本質は、フーケの方にあると思う。ジュリアンを本当に一番に考えてくれていたんだなーと。でも理解はできなかったんだなーと。それがしっかり伝わって、ぐっと哀しい気持ちになった。
マチルド役は、男役から転向してまだ1年くらい…なのかな[exclamation&question]天紫珠李が演じた。良家の我儘な令嬢らしさは感じられたし、先祖・マルグリット女王への憧憬の強さなど変わり者なところも似合いだったと思う。が、まだ女役としての引き出しが少ないというか…拙い部分が多かった。
こちらも、前回の安蘭版から、新進の娘役を起用することとなっているが、そもそも、この役は、レナール夫人と並び立つような女役の大役だと思う。適任の娘役がいないなら、男役に演じさせるという手もあったと思う。
マチルドの兄、ノルベール伯爵が夢奈瑠音、マチルドの婚約者…と紹介されているが、そこまで正式な感じでもなく、今一歩、決定打に掛けているクロワズノワ侯爵は蓮つかさ、マダムキラーのラ・ジュマート男爵が礼華はる。これにコラゾフを加えた4人で、女は難しい…みたいな浮かれたナンバーがあるところが見せ場…かな。
前回もそうだったけど、この辺の配役は勿体なさすぎ。これは、ショーがある大劇場ものの前ものならともかく、2幕モノの芝居では、しどころがなくて、涙が出そう。
一方、レナール氏を演じた輝月ゆうま、ヴァルノ氏を演じた千海華蘭は大活躍。作品をグッと引き締めていた。そういえば、昔の宝塚作品って、若手の二枚目より、脇役のできる中堅の方が活躍していたよな…と、あらためてここ30年くらいの変化への思いが胸を過る。その方が、芝居としては面白いのだ。
娘役は、ルイーズの友人、デルヴィール夫人を演じた晴音アキが、しっとりとした淑女の魅力を漂わせて好演。若いツバメが大好きなフェルヴァック元帥夫人を演じた結愛かれんが、コケティッシュな魅力を振りまいていて敢闘賞ものだった。若手娘役の儲け役、エリザを演じたきよら羽龍は、それほど目立った活躍ではなかったが、ま、私は、北原千琴の超可愛いエリザを観ているので、何も感じなくても仕方がないか。むしろ、彼女に岡惚れしている下男のサン=ジャンを演じた大楠てらの、セリフのない時でも役として生きている感じがよいなと思った。


そんなに気に入った公演でもなかったが、小さな旅気分が味わえる名古屋公演が復活したのはなにより。


御園座.jpg


御園座1.jpg


初めての伏見。出発前にリサーチしていたお店で名古屋メシ。
味噌おでんが食べたかったので満足です。


御園座2.jpg


手羽先はマストアイテムですね。


御園座3.jpg


台湾焼きそば。これ、めっちゃ、嵌まりました[黒ハート]


御園座4.jpg


翌日の昼食は、キャトルレーヴの臨時店舗に行った後、近くの山本屋本店のお店へ。フロアマネージャーのお姉さんのキビキビした動きが小気味よいお店でした。


御園座5.jpg


御園座(建物の1階の土産&食事処)にあったチャイルドシート。これ、すごく便利じゃないですか[exclamation&question]


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「STU48全国ツアー2019~船で行くわけではありません~」 [┣コンサート・スポーツその他のパフォーマンス]

AKBグループの布教に忙しい友人がチケットを取ってくれ、初めて、STU48全国ツアー追加公演に参加してきました[exclamation×2]連席の友人もちゃんとチケットに名前が記載されて、身分証持参で参加しなければならない。
さらに、マスク持ってますか[exclamation&question]と聞かれる。この時期に、2000人規模の会場でのコンサートだから、ピリピリしている感じ。持っていたので、持ってます[exclamation]と素直に答えたが、持っていないとその場で渡してくれたみたい。貰っておけばよかった[あせあせ(飛び散る汗)]


AKB48と掛け持ちしている岡田奈々しか知らないのに、(人生長くやっているので、別の岡田奈々さんも知っている…[爆弾])めっちゃよいお席で…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
男性ファンがほとんどの劇場なので、女性2人は目立ったようで、出演者の家族とでも思われたのか、メンバーの視線はけっこういただけたような…[るんるん]特に、ありちゃん(峯吉愛梨沙)には、いっぱい視線をいただいた気がする。ほかにも、見てくれたメンバーいたけど、名前が覚えられない…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


STU48の子たちは、兼任の岡田以外は、ストレートの黒髪。
古き良き女子高生のイメージを大事にしているんだなぁ~と思う。今時、都会では死滅しているような…。この舞浜公演では2期生も参加していたのだが、2期生は、さらに髪飾りひとつ付けていない。ストレートロングか、おかっぱか、ポニーテール(しかも黒ゴム)…音楽学校予科生かっ[爆弾]
また、1期生、D3、2期生がみんな自己紹介する…というすごいシーンに遭遇した。すごい…コール&レスポンス、ひとりずつやった…[ひらめき](1期生とD3には置いていかれたけど、2期生は、こう言ったらこう返してね、と教えてくれたので(今回が初圏外公演)、一緒に楽しめました[るんるん]


楽曲は、素朴な女子高生風な雰囲気の曲と、ダンサブルなナンバーがあって飽きさせない。
ありきたりかもしれないけど、「瀬戸内の妹」「無謀な夢は覚めることがない」が気に入っています。


それにしても…生なぁちゃん(岡田さんね)は、ちっちゃくて、可愛い~[黒ハート]


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徳川園 [┣行ってきました!(旅・花・名所・展覧会)]

御園座公演に行くついでに、名古屋観光。今年は、徳川園に行ってみた。
徳川園は、御三家筆頭・尾張徳川家2代藩主光友が、元禄8(1695)年に隠居所として住んでいた大曽根屋敷がもとになっている。光友の没後は家臣の三家に譲られ、その後、明治22(1889)年から、この地に尾張徳川家が住み、昭和6(1931)年に、名古屋市に寄贈され、公開された。昭和20(1945)年の名古屋大空襲で、園内の大部分は焼失、その後は一般の公園となっていたものを、平成16(2004)年、日本庭園としてリニューアルしたもの。


徳川園1.jpg


新幹線を名古屋で降り、JR中央線で大曽根駅まで行って、そこから徒歩10分くらいかな[exclamation&question]


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あいにくのお天気で、寒かったですが、鳥たちは悠々自適に泳いでいた。


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白梅が見ごろ。とても綺麗[黒ハート]


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紅梅の方は、まだあまり咲いてなくて…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)] 


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桃はいい感じに咲いていましたね[わーい(嬉しい顔)]
[るんるん]桃の花、桃の花[るんるん]


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滝も綺麗[ぴかぴか(新しい)]春も夏も見どころが多いんだろうな…と、感じつつ、寒い冬の雨の中、散策。大曽根の滝というそうです。


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西湖(中国の古来から有名な景勝地)を模した池の辺り。


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さすが徳川園。鯉もデカい[exclamation×2]


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牡丹も綺麗[黒ハート]冬の間は、こうやって大事に育てているんですね。


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牡丹園近くにも梅が…[かわいい]


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綺麗ですよね[ぴかぴか(新しい)]これは、豊後鶯宿という種類だそうです。


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亀を模した島だそうです。
寒かったけど、楽しい訪問でした[黒ハート]


この後、徳川美術館も楽しみました[exclamation×2]


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「FLYING SAPA」主な配役発表 [┣宝塚情報]

「出島小宇宙戦争」東上直前に、もうひとつの問題作「FLYING SAPA」の配役が発表された。こちらも、なかなか…です。


オバク… 真風 涼帆
ミレナ… 星風 まどか
ノア… 芹香 斗亜
~*~*~*~
キュリー夫人… 京 三紗
総統01… 汝鳥 伶
タルコフ… 寿 つかさ
ユズ… 綾瀬 あきな  
テウダ… 松風 輝
ロパートキン… 星月 梨旺
パンプルムース… 春瀬 央季
アンカーウーマン777/タマラ… 瀬戸花 まり
スポークスパーソン101… 紫藤 りゅう
タオカ… 留依 蒔世
難民ブコビッチ… 穂稀 せり
ペレルマン… 瑠風 輝
グリープ… 若翔 りつ
記者8324/アンナ… 天瀬 はつひ
ズーピン… 優希 しおん
ロロ… 愛海 ひかる
ターラ… 湖々 さくら
キターブ… 真名瀬 みら
アクバル… 雪輝 れんや
イスカンダル… 湖風 珀
イエレナ… 夢白 あや
ハックルベリー… 亜音 有星
ララ・サラーマ… 有愛 きい
キプー… 栞菜 ひまり


いや~、なかなかヤバそうな役名がたくさん…
でも、タニタカヤよりは、大丈夫だと思ってしまうのは、これまでの実績でしょうか[exclamation&question]


なお、残念なお知らせもありました[もうやだ~(悲しい顔)]


宙組 退団者のお知らせ


2020/02/22


下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。   


宙組


天瀬 はつひ


2020年4月15日(宙組 TBS赤坂ACTシアター公演千秋楽)付で退団


別箱退団は…切ないな…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
大階段、降りられるのに…。


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中居くん! [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]

SMAP解散から3年、ついに、SMAPリーダーの中居正広が、ジャニーズ事務所退所を発表した。


記者会見を夜のニュースで見たが、ジャニーズ事務所は、「事務所」なので、やめることは、ずっと、「退所」と呼ばれてきたわけだが、中居くんは、「退所」という言い方に微妙な反応を示していた。そっか、会社だと「退社」だよね。そういう、普通の人感覚のある人なんだろうな…なんて思う。


先に独立した「新しい地図」の三人(稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾)に合流するのではなく、「のんびりな会」という会社を作って(つまり個人事務所)、独立するということらしい。


解散から三年が経っても、「SMAPの中居くん」と呼ばれることへの戸惑いや、だからこその「SMAP」という存在への客観的な価値への気づき…退所を考え始めてからの中居くんは、本当にたくさんのことを学んだんだなーと感じた。


これから、キムタクや、新しい地図と、どんなふうにからむのか、からまないのか、まだまだわからないが、この決断が吉と出ますように。
ご活躍をお祈りします。


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「泣くロミオと怒るジュリエット」観劇 [┣演劇]

シアターコクーン・オンレパートリー2020
「泣くロミオと怒るジュリエット」


作・演出:鄭義信


美術:池田ともゆき
照明:増田隆芳
音楽:久米大作
音響:藤田赤目
衣裳:半田悦子
ヘアメイク:宮内宏明
擬闘:栗原直樹
振付:広崎うらん
歌唱指導:大塚茜
演出助手:松倉良子
舞台監督:榎太郎、大刀裕介


オールメイル&関西弁の「ロミオとジュリエット」を観てきました。
まず、驚いたのは、「ロミオとジュリエット」の物語を日本に置き換えたのかな…と思ったら、ティボルト(高橋努)がジュリエット(柄本時生)の兄で、ソフィア(八嶋智人)という恋人がいる…という。ソフィア…だれ[exclamation&question]
そこでようやく、この物語が、「ウエストサイド物語」を相当、ベースにしている、と気づいた。
戦争が終わって5年、ロミオは、愚連隊“モンタギュー”を卒業し、今は、カストリ屋台で働いていた。この辺、ジェット団から身を引いて、ドックの店を手伝っているトニーとかぶる。が、「ウエストサイド…」と違って、マキューシオ(元木聖也)とベンヴォーリオ(橋本淳)は二人とも存在していて、(「ウエストサイド…」では、この二人は統合されてリフになっている)ロミオとのトリオのわちゃわちゃが、ひとつの魅力となっている。
ロミオ役は、桐山照史。髪は短く、まじめでどんくさいキャラ。吃音があるのは、脚本指示だと思うが、あまりうまくない。イケメンのマキューシオとベンヴォーリオが、イケてないロミオを利用しているんじゃないのか…という気がしてくるが、これがダンスホールに入ったとたん、様相が一変する。
さえないにいちゃんが、踊り始めたらスーパースターって、どこのサタデーナイト・フィーバーなのっ[exclamation&question]
この人、ジャニーズちゃうん[exclamation&question]
すみません、ジャニーズでした…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)](アイドル事情疎くて、本当にすみません…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
そのダンスホールに現れた、可憐な美女、ジュリエット。あの柄本時生が、可憐な美女を演じている[exclamation×2]ほんとに可憐に見えるのがすごい[exclamation×2]彼女の兄は、愚連隊“キャピュレット”のリーダーだったが、最近、暴力団の構成員になろうとしていて、恋人のソフィアがそれを必死に止めている。
警官もこの辺では、偏見に満ちていて、感じ悪いカラス(福田転球)とスズメ(みのすけ)のコンビは、シュランク警部とクラプキ巡査を彷彿とさせる。
しかし、「ウエストサイド物語」において、大人たちが傍観者に過ぎなかったのに対して、「ロミオとジュリエット」では、大人が積極的にコミットしていく。悪い方へ。本作も、同じように進んでいく。暴力団や警察が加わるから、さらにひどいことに…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
悪夢のような「ロミオとジュリエット」だったが、そんなに違和感を持たなかったのは、戦後まだ5年という状況、大阪の猥雑な地域という特殊性、そして、人々の心の中にある、差別とか悪意…そんなものが、あからさまにではなく、じんわりと作品の底辺に流れているから…だろうか、と思う。
愚連隊“モンタギュー”は、作中【三国人】の若者によるグループであると語られる。つまり、彼らは在日コリアンの青年なのだ。これは、作・演出が鄭義信であることも、大きく作用しているだろう。
「ウエストサイド…」でも、シャーク団はプエルトリコからの移民だった。貧しさや、外国籍であること、警官の矛先になりやすいんだろうな…と思う。そんな中でせいいっぱい生きる若者の姿が、オールメイルなのに、ものすごく真剣で、熱くて、胸を打った。
さて、ロミオとジュリエットの最後の悲しい行き違いの原因ージュリエットの死をロミオに伝えに行ったのは、ミュージカル「ロミオとジュリエット」と同じ、ベンヴォーリオだった。が、このベンヴォーリオ、ローレンス(段田安則)からの詳しい事情を書いた手紙を持っていた。にもかかわらず、ロミオにジュリエットは死んだと伝えたのだ。
[るんるん]どうやって伝えよう[るんるん]じゃなくて、[るんるん]どうやっても伝えない[るんるん]ベンヴォーリオの暗い独占欲[爆弾]これは、BLの世界[exclamation&question]ではないにしても、この内面のドス黒さに橋本淳を起用した意味が出てきたな…と、にんまりした瞬間でした[黒ハート]


クセになるような、魂を掴まれるような、そんな時間…行ってよかった[exclamation×2]
個人的には、高橋努の鬼気迫る芝居に息を呑んだ。これに応じる岡田義徳の狂気もたまらなかったし、八嶋智人が痛々しくて涙が…そういう大人の芝居部分も堪能した公演だった。



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