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X-QUEST初観劇 [┣汐美真帆]

X-QUEST“TRICOLOR STAR”
「新説・金と銀の鬼~リング」
「なにもない空間の男」
「青いザクロ~ベニクラゲマンの逆襲」


作・演出:トクナガヒデカツ


音楽:三善雅己
音響:山下菜美子(mintAvenue inc.)
音響操作:中島有城
照明:阿部将之(LICHT-ER)
舞台監督:横尾友広
殺陣:x-BLADE
振付:野地春秋
衣裳デザイン:田口裕美、創木希美
衣装協力:津田美穂、若原工房
小道具:x-ART
ヘアメイク:平林純子(P3Garage)
演出助手:高野麻里恵
制作:登紀子(アイビス・プラネット)
企画製作:X-QUEST


汐美真帆さん出演と聞いて、こそこそ観てきました[exclamation×2]
「金と銀の鬼」は、兄弟として生きてきた二人の鬼のうち、一人は、実は人間の子だった。…というあらすじからして、人間と言われていた方が実は鬼で、鬼として生きてきた方が人間だよね…という設定は読めてしまうが、鬼の角を折るシーンとか、これ、トクナガさん、「ボルテスV」観てますよね[exclamation&question]
汐美さんは、トクナガさんと一対の神のようなポジション。
そして、昨年、「グッド・バイ」に出演していた荻窪えきちゃんが、出演していた。おお、なんという再会[るんるん]


トリコロール5.jpg


なんか、犬と猿と雉を一人で演じていました[わーい(嬉しい顔)]


トリコロール6.jpg


公演終了後には、必ず写真タイムがあって、それをブログやSNSに公開OK。とにかく、力いっぱいの舞台でした。最後列でピースしているのが、主演の金の鬼、清水宗史さんです。


「なにもない空間の男」が、演劇としては一番興味深い内容だった。


トリコロール1.jpg


(↑)この写真は、クリックすると大きくなります。


全員が白×黒の衣装で登場し、なにもない空間で、主人公の作った芝居の世界を演じている。が、実は、この主人公、女優の母親から放置されて育ったため、学校にも行っていなく、字が読めない。
それに気づいた恋人とその兄を殺そうとして逮捕された男は、留置所という「なにもない空間」で、芝居を作り続けていたのだ。それはまるで、彼が冒頭で語る「女王のために芝居を作り続ける男の物語」。
衣装もメイクもシンプルな中、2.5次元の話題など、皮肉も忘れない。
汐美さんは、女優の母親・想像の中の女王様などを演じていた。その母親が、武蔵やウバルド(王家に捧ぐ歌)などを演じたりして…というのもファンサービス。でも、武蔵はともかく、ウバルドって…誰も知らんやろ[exclamation&question]


トリコロール2.jpg


でも、楽しそうですね。
こちらの主演は、汐美さんの右隣、高田淳さん。


そして、「青いザクロ」は、戦隊モノドラマのような体で進んでいく。


トリコロール3.jpg


センターが主演の大野清志さん。
汐美さんは、セクシーな衣装で登場し、ベニクラゲマンを使って永遠の若さを得ようとする科学者の役。


トリコロール4.jpg


美しいから、なんでもよいですね。


この劇団はアクションがすごくて、リングの下に便利棒というのが仕込まれていて、それを使って戦闘シーンを演じる。(剣や槍として使う感じ)それがめちゃくちゃハイスピードで、かっこいい。
リングの下に武器を仕込むなんて、プロレスかこの劇団しかない…というネタも織り込みつつ…そんなステージを何も考えずに楽しみました。
ゲスト出演メンバーのブロマイドも販売してくれていたし、カンフェティ販売のチケットも、帰りに劇団発行の写真入りチケットに引き換えてくれるなど、ファンサービスが素晴らしい。リピートしている劇団ファンも多いと感じた。これぞ演劇の原点だな~と思う。


機会があったら、また観てみたい、X-QUESTさんでした[黒ハート]


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「ペコロスの母に会いに行く」観劇 [┣汐美真帆]

「ペコロスの母に会いに行く」


原作:岡野雄一(西日本新聞社刊)
脚本:道又力
演出:喰始


主催:舞台「ペコロスの母に会いに行く」実行委員会
公演:熊本県、熊本市、佐世保市、静岡市、常総市、新宿区、(一社)地域企業連合会九州連携寄稿
企画製作:株式会社エム・ケイ・ツー


昨年、観劇して感激したので(笑)、今年も観に行った。昨年の感想はこちら


ストーリーは、昨年の感想に記載しているので、ここでは割愛します。
出演者は、少し変わっていて、まず、ペコロスことユウイチ(田村亮)の親友二人が変わった。新婚の小林健司(ケロさんの旦那様役)は、山田敦彦、ライブハウスを経営している独身の清水芳夫は、稲宮誠。そして、ミツエ(藤田弓子)がお世話になるあじさい園の工藤仁美役が、小林綾子に。あとは、変わらぬメンバーでの上演だったが、ユウイチの息子を演じた室龍規くんが、ただのイケメンくんじゃなく、めっちゃいい味を出すようになっていて、若い人の吸収力は、すごいな~[exclamation]と思った。


ケロさんは、旦那様役の俳優さんが変わったこと、あと、髪形などが変わったこともあって、より、自然な奥様に。てか、ま、ご自身も新婚だから、自然で当然か。
新妻として、かいがいしく周囲に気を配ろうとしている女性の一生懸命さと、そのせいで若干浮いている感も、自然に伝わった気がする。そして笑顔がとってもいい。
今年の舞台は、これで最後…かな。
ご結婚もされたので、これからのことをあんまり期待しすぎてもいけないけど、ケロさんのペースで、ケロさんらしい活動を、今後もお待ちしています[黒ハート]


田村亮さんの円月殺法は、ますます輝いていました[ぴかぴか(新しい)]
藤田さんは、すでにミツエさんが乗り移っているよう…[ひらめき]
前田さんたちが演じた詐欺師コンビも、あじさい園で披露する芸が新ネタになるなど、いい味を出してました。前田さん、殺陣の衣装もバッチリ決まってたなぁ~[るんるん]


場所は、新宿御苑近くの四谷区民ホール。区民ホールらしい、区民ホールでした[exclamation×2]


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ケロさん [┣汐美真帆]

このブログ、一番最初からお読みになっている方なんて、もういないかもしれないけど、私がどうしてブログなるものを始めたかというと、ケロさん(汐美真帆さん)が退団を発表して、そこから退団までの日々の自分の気持ちを綴っておきたい、というのが動機だった。2004年秋のことだった。


それから今年で14年の歳月が流れ…なんと、ケロさんがご自身のブログで結婚を発表した。


いやー、不意打ちで驚きました。


10月20日がお誕生日なので、それを機に公表したとのことだが、入籍自体は9月にされていたとか。
このブログを書くに当たり、ふと気づいたことが…。
ケロさんは、1991年3月に宝塚歌劇団に入団、2004年12月に退団した。在籍期間は、13年9ヶ月。
2018年9月って、それからちょうど13年9ヶ月になるのですよ[exclamation×2]


退団後の第二の人生から、第三の人生にシフトチェンジするのにちょうどいい時期だったのかな[exclamation&question]なんて思いますが…それにしても、失礼ながら、意外でした(笑)


まだ、全然実感わかないですが、新たな人生がお幸せでありますように[黒ハート]


ひまわり.jpg


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「RACE」観劇 [┣汐美真帆]

Rising Tiptoe#23
「RACE」


作・演出・デザイン:宇吹萌


照明:勅使河原明子
音響:大石和洋
舞台監督:服部寛隆
美術:宇吹萌
制作:Rising Tiptoe
制作協力:廣井大輔
協力:龍前正夫舞台照明研究所、藍アキラ


元宝塚の汐美真帆が下北沢のスズナリで主演する…この魅力的なニュースに、慌ててチケットを取り、観に行った。


これまでずっとスズナリには縁がなかったが、2017年、いきなり2作品を観ることになろうとは[exclamation×2](一度目は、夏に新井浩文さん出演の「鳥の名前」で。この時も2回観たので、都合4回行ってしまった[揺れるハート]


Rising Tiptoe公演は、1年前にやはり汐美主演の「THE BITCH」を観ていて、面白い脚本だな~と思っていた。
今回の作品は、主演の汐美へのアテ書き作品。さて、どんな舞台になるのか、とワクワクドキドキ劇場に向かった。


タイトルの「RACE」は、競走・競争・人類・人種・品種・水流・急流・水路・鼓動・人生行路・時の経過・仲間・同類・子孫・寿命・ワインの風味みたいな意味があるんだとか。
ヒロインのケイ(汐美真帆)は、どうやら、オリンピックのマラソン金メダリストという経歴を持っているらしい。
今は、引退して、田舎のリゾートホテルに宿泊している。そのリゾートホテルは、ケイにとって癒しの空間であり、結果を考えずに湖畔を走る時間は至福の時だった。
そのリゾートホテルに、どこかの大学の競走部の学生が逗留し、トレーニングをしている。この中からテストで一名が実業団入りできるとか。彼らは友人でありライバルでもある、ということか。そのわりには、ゆるいメンバーたちだが、実は中の一人は血液ドーピングをやっていることが途中で露見する。
ケイには従妹がいて、そのリル(平松沙理)は、ケイと対極にあるような人生を送っている。そもそもこの地は、かつてダム建設のために一つの町を湖底に沈めた過去があり、リルは立ち退きをした家の子であり、ケイは周囲の残った地区(アップステート)の子であった。ケイは自分を追い込み、周囲の期待に応え、マラソンで金メダルを取るが、組織ぐるみのドーピングに異を唱え、勝てなくなって引退する。
リルは、デザイナー兼販売員としてインテリアショップで働いていたが、上得意の客の誘いを受け、彼女自身が内装をデザインした豪華客船での旅に出る。
ケイはリルの幸運に不安を感じて止めるが、案の定、彼女は盗人の疑いをかけられて船を放り出され、その上、視力も失ってしまった。そんなリルから理不尽とも思える怒りがケイに向けられる。
ケイは地元のワイナリーに職を得るが、その納品先であり、ケイの居場所でもあるリゾートホテルは、閉鎖の瀬戸際に立たされていた。そんなケイのもとに、リルを放り出した豪華客船の運営会社からマラソン復帰レースの話が持ち込まれる。
ドーピングによる失格から復帰する選手の“噛ませ犬”として、2位になることが条件。それを飲めば、リゾートホテルを救えるだけのバックマージンが支払われる。


さて[exclamation&question]


ケイはレースに出ることを承諾する。しかし、レースの結果はわからない。芝居はそこで終わった。


なかなか難解な公演。
冒頭、ケイと従妹のリルの会話は、禅問答のよう。そういえば、以前観劇した「THE BITCH」もかなり禅問答のような芝居だったな~と思い出した。
芝居の途中でも、何度か、ケイとリルの会話が出てきた。その都度、リルの境遇は変わっていて、最初は、家具店の店員、次は豪華客船の室内装飾デザイナー、次は客船のリッチなお客さんの話し相手、そして失明して無職になり故郷のマウンテンホテルの短期アルバイトに応募してくる。
このリルという存在が、不思議なインパクトを与えつつ、逆に、作品を「こういう話ね」と纏めてしまう足かせになっている。
たとえば、ケイは、リルの父が経営していた牧場の馬に、特にオッドアイの馬に思い入れがあった。しかし、町がダム建設のために湖に沈むこととなり避難した時、馬はすべて人に譲るか、置いてきたのだった。それは、誰よりも、ケイの心の傷になっていた。リルの一家はケイの家に居候することになったが、ケイの家では馬を引き取ることができなかったのだ。
引き取り先が見つからず、繋がれたままの馬たちは、やがて餓死し、ケイはその骨を拾いにいったことがあるらしい。ということは、牧場はダムの底に沈む位置になかったということで、周囲に町がなくなれば存続できないという理由はわかるが、だとしたら、馬を繋いだまま人間だけ避難する緊急性は乏しい。なんらかの現実に絡めた比喩なのだろうが、そこがわからなくてモヤッとした。
その時、鎖が切れていなくなっていたのがオッドアイの馬だった。しかし、このエピソードは、芝居の中で回収されない。
また、全体を通してたびたび登場するのが、このダムの底に沈んでしまった町の出身者たちへの差別。
沈まなかった「アッパーステート」の人間(ケイを含む)が、沈んでしまった地域の人間(リルを含む)を差別しているらしい。もちろんケイ自身はリルを差別していないのだが、リルは、ケイの親切が上から目線に感じられるようだ。それは、「オリンピックの金メダリストという特別な人間であるケイが、何者でもないリルにえらそうに意見をしている」と、僻むべきところを、そもそも住んでいる地域で差別があるために、リルが僻みすぎているだけなのか、それすらも差別なのか、この辺は、もっと掘り下げてもよかったかもしれない。


メインのストーリーについては、これは、私の独断なんだけど、汐美真帆が演じる以上、ケイは、ガチなレースしかしないだろうな、と思った。私的には、そこに疑問の余地がないので、終演後、「あれからどうなったかな」とは思わなかった。
とはいえ、物語は、様々な要素が絡んでいて、心理劇としてとても面白かった。


ケイという役は、汐美真帆なのか、ケイなのか…というくらい、汐美にピッタリの役で、くるくる変わる衣装も斬新だけどとても似合っていて、やっぱり華やかな人だな~と認識。
ただ、私が観た日は、冒頭で台詞の一部を忘れてしまったようで、似たような言葉を探しながら台詞を繋いでいて、その素に戻ってしまった部分に、彼女のブランクを感じてしまった。日々舞台に立っている人は、そういう時のリカバリー力がすごい。早くその域に達してほしいな。そこから、あらためてファンになりたい、と真剣に思う。


平松は、不安定なリルを繊細に、時に不気味に演じていて、面白い女優さんだと思った。
そして、客席に笑いを振りまく星野クニに心を奪われた。彼女の自然なのに先の見えない芝居力は、クセになる。


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ケロさんの事務所 [┣汐美真帆]

昨年から本格的に芸能活動を再開したケロさんこと、汐美真帆さんが、マネジメント事務所に所属することになった。


年末には主演舞台もあるし、来年のお仕事も色々決まっているみたいだし、朗報。さらによいお仕事をされますよう、期待しています。


株式会社MKII(エム・ケイ・ツー)


先月「ペコロスの母に会いに行く」で競演した藤田弓子さんが所属しているところなんですね。


なにげに、スタジオライフの前田さんも一緒だ[exclamation×2][わーい(嬉しい顔)]


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NARU-SHIOのカフェトークライブ [┣汐美真帆]

「NARU-SHIOのカフェトークライブ」


汐美真帆と、成瀬こうきの二人がホストになって、ゲストに春野寿美礼朝海ひかるを迎えて開催されたカフェトークライブ。
8月28日の昼・夜と行われたが、私は夜公演を観ることができた。


まず、第一部は、海に面した屋外のオシャレなカフェ、という体で舞台が作られ、この店をオープンしたNARU(成瀬こうき)とSHIO(汐美真帆)がお客さんと楽しくトークする…みたいな。
最初は、二人のトーク。一応、カフェのスタッフということで、二人ともエプロンをしている。同期ならではの緩いトークで場が温まったところで、お客さん=春野寿美礼、朝海ひかるが登場する。二人とも、最近流行りのチュニックにワイドパンツのかっこかわいいスタイル。
そして、この二人が登場して2分もしないうちに、「カフェとその客」設定はほぼ忘れ去られ、同期トークが炸裂するのだが、それが楽しくて、ひたすら笑い続けた。
オサさん(春野)は、ゆる~く面白い人。ナルちゃん(成瀬)は、色々爆弾を抱えている人。そしてコムちゃん(朝海)は天然。
四人の話は、あっちいったりこっちいったり、ものすごい振れ幅だったが、だいたい時系列に整理するとこんな話だった。


<音楽学校>
★77期は、倍率が史上最低だった。16倍くらいって言ってたかな[あせあせ(飛び散る汗)](77期は平成元(1989)年4月に音楽学校に入学。この年の秋に「ベルサイユのばら」が初演シリーズ以来初めて再演され、再び宝塚ブームが起きたため、翌期はものすごい倍率になった。)
先生に「狭間の期」と言われた。上は綺麗な娘役さんがいっぱいいる期だったけど、下はまだ入ってきていないのに、既に「狭間」扱い[爆弾]
サラリーマンの期とも言われた。「そういえば社長令嬢とかいなかったね。お金持ちで招待してくれる親とか」とコムちゃん。ここでみんなで「庶民」を強調。(だいごさんはどうなんですかね[exclamation&question]
★コムちゃんのバレエはすごかった。でも本人は、淡々としていた。なぜなら、小さい頃に、のりこちゃん(朝海)は、骨格的にバレリーナは無理と言われていたので、バレエは向いていないと思っていたから。しかし、音楽学校に入って周囲を見ると、致命的に向いていない人々がたくさんいたらしい[たらーっ(汗)]
★結果、素晴らしいダンサーだったコムちゃんは、文化祭で、銀のタイツで踊った。その姿は、ほぼ男性舞踊手だった[ぴかぴか(新しい)]
★ナルちゃんは、ほぼほぼ委員で大変だった。そんなナルちゃんに、「試験でちょっとなんかすれば、すぐに成績なんて下がるのに…」とオサさん[爆弾]
★ピアノの試験の時、オサさんはいつも同じところで間違えるので、本番も間違えるだろうな…と思っていた譜面めくり係のコムちゃん。やっぱり間違えたので、笑ってしまった。オサさんもつられて笑ってしまった。成績は地に落ちた[バッド(下向き矢印)]
★ナルちゃんの回りは、ピアノで失敗するなんて…という激しいプレッシャーがあり、そんなムードはなかった[もうやだ~(悲しい顔)]

<初舞台>
★「ベルサイユのばら」月組オスカル編で初舞台[ぴかぴか(新しい)]
★新人公演にも出た。よい役ももらった。なのに、出遅れが続出した。「まぬけな衛兵隊」のナンバーで、着替えが間に合わずに、整列したメンバーがスカスカだった。ナルちゃんは、まったく出られない同期と違って、出遅れではあるがとりあえず場面が終わる前に用意ができた。そして、さりげなく舞台に出ようとして、間に合っている先輩に向かって「おー」と手を上げながら余裕な雰囲気で登場した。⇒これは、26年経っても消えない成瀬こうきのトラウマなんだとか[ひらめき]
★散々な新公の後、反省を示すために、うなぎ部屋チーム(成績下位チーム)は、なぜか、楽屋の電気を消してしまった。そして、通りかかった上級生に理由を聞かれ、「自粛してます」と答え、さらに怒られたとか[むかっ(怒り)]

<その後>
★組替えしていないのは、オサさんだけ。後の3人は、3つの組(?)を経験している。ナルちゃんは専科も含めて、とのこと。
★3人の組替えは微妙に絡んでいて、ケロさんとナルちゃんは大劇場公演と東京公演の間に入れ替わり、逆の公演に出た。ケロさんがバウホールで演じた「心中恋の大和路」の八右衛門役を、東京ではコムちゃんが演じた[ひらめき]
★当時組替えがブームで、路線スターがどんどん組替えしているのを見て、オサさんは、「自分は組替え要員にもなれない」と思いこんでいたらしい[ふらふら]
★劇団から「三本の矢」で頑張ってほしい[ひらめき]と言われたらしいナルちゃん、コムちゃん。(安蘭けいのいる雪組に、月組から成瀬、宙組から朝海が異動、同期三人が切磋琢磨することとなった時のこと。)「黒い瞳」の大劇場公演中だったとか。事務所を出たら、そこに樹里さんがいて、あ…そうか、と思って、お互いに指差しあったとか。
★結局、ナルちゃんが12年、ケロさんが14年、コムちゃんが16年、オサさんが17年いたんだとか[ひらめき]
★コムちゃんとオサさんの退団日が1年違いの12/24で、同期に評判が悪かった。「そんなに(退団日を合わせるほど)私が好き?」とオサさんに聞くコムちゃんが、めっさ可愛かった[かわいい]
★最後に退団したオサさんが退団してからでも、10年が経っている。その時、ナルちゃんがお花渡しに行ったが、当時、お腹にいた子が今小学校三年生、とのこと[ひらめき]

<退団後>
★オサさんは、退団の翌日から、お正月まで、ムラに帰らず、東京で一人、あれこれ考えていた。
★コムちゃんは、翌日のクリスマス、朝からスタバに行って、周囲の楽しそうな声を聞きながら、お世話になった皆さんへひたすらメールを打っていた。
★コムちゃんは、退団前に次の仕事が決まっていた[exclamation]
★オサさんは、仕事を続ける気がなかった。しかし、間に入ってくれる人がいて、話だけでも聴いてみようと思ったら、既に話が決まっていた。「それ、詐欺じゃない?」と言い出すコムちゃん[あせあせ(飛び散る汗)]まあ、その仕事だけはやろうかな、と思ったけど、終わってみたら、やめられない自分に気づいたとか。
★ナルちゃんは、退団1年半くらいして、ぼつぼつ女優業を始めた。その後、ご縁があって結婚し、ふたつのことはできないので、専業主婦に。子どもも少し手がかからなくなったので、少しずつお仕事を始めているとのこと。
★ケロさんは、退団1ヶ月後のNYへ語学留学。現地でヨガ・インストラクターの資格を取り、帰国後10年間ヨガ講師を務める。そして昨年から、役者に転身。
★コムちゃんは、先月まで「ローマの休日」に出演。現在お休み中。舞台鑑賞などをして過ごしている。来年早々、「黒蜥蜴」に出演。チラシが目がクラクラするやつ[爆弾]だそうです。
★オサさんは、育児のかたわら、9月に朗読劇に出演、その後、「プクル」という謝先生の作品にシンガーとして出演の予定。「プクル」の意味は、と聞かれ、「なんだっけ?」とゆるーく言っていました。かわええ~[ぴかぴか(新しい)]
いや、もう、楽しすぎるトークでした[るんるん]

第2部はバンドさん(ギター、エレピ、ドラム)を入れて本格的なコンサート。
まず、成瀬が登場し、「心のひと オスカル」を熱唱、続いて、汐美「白ばらの人」を歌い、二人で「愛あればこそ」をハモりつつ歌う。77期の初舞台は、「ベルサイユのばら」だったけど、二人は、それきりベルばらに出ることはなかったとのこと。オサさん、コムちゃんは、出てますね。
続いて、コムちゃんが登場して、バウホール公演「SAY IT AGAIN」より、「人生は恋より金」をナルちゃん、コムちゃんの二人で。コムちゃんはゴールドのブラウスに黒パンツに着替え、男役っぽい雰囲気に。瞬時に変われるのがかっこいいなぁ[グッド(上向き矢印)]
二人がハケて、オサさんで「冬物語」。ここでシェイクスピアシリーズでまとめてくるのがニクい。
再び、ナルちゃん、ケロさんが登場し、「愛の旅立ち」を1番2番に分けて歌い、歌っていない方が手話をする、というスタイルで聴かせる。素敵でした。二人ともシャンソンを歌う機会があったばかりなので、情感たっぷり[黒ハート]
そこからソロで、ケロさんは「Story」、ナルちゃんは「Believe」をそれぞれ手話付で。
そして、コムちゃんが「風邪と共に去りぬ」より「明日になれば」、オサさんが「エリザベート」より「愛と死の輪舞曲」を歌い、4人で「すみれの花咲く頃」を歌って終了。
思ったよりずっとたくさんの歌が聞けて幸せな時間でした。定期的に開催してくれたらうれしいな。スターの多い期だし[ぴかぴか(新しい)]


日本橋1.jpg


心ウキウキ夜の日本橋を歩いて家路につきました。


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「L'Age d'Or de la Chanson」杜・悠未・汐美&加藤登紀子 [┣汐美真帆]

「L'Age d'Or de la Chanson」


企画・構成・演出:高橋まさひと
音楽:三枝伸太郎、佐伯準一、成清翠
制作:角田泰彦、Olivier Huet
舞台監督:増山義雄
音響・照明:Silver Hearts
運営:る・ひまわり
後援:在日フランス大使館、アンスティチュフランセ・日本、日本シャンソン協会、岩谷時子音楽文化振興財団
協力:日本コロムビア、ビクターエンタテインメント、テイチクエンタテインメント、ユニバーサルミュージック、ヤマハホール
コーディネート:プレザンス


ピアノ:三枝伸太郎
アコーディオン:吉岡里紗
チェロ:島津由美
ベース:河本悠自
パーカッション:相川瞳


「L’Age d’Or de la Chanson」、今年の大千秋楽公演を観て来ました[exclamation]


まず、最初に。
バンド編成、メンバーは、8/2のゆうひさん回と一緒でした。
どうやら高橋プロデューサーの希望する編成(byプログラム)のようで、歌手は変われど、基本的に演奏メンバーは変えない、というスタイルなんだとか。そうすると、曲によってアコーディオンは使われないこともあって、バンド編成上、それは織り込み済でそんなに大きな問題ではなかったんですね。ちょっと納得した部分があります。

最初のナンバーはインスト、「パリの空の下」
ゆうひさんの時は、真ん中辺の着替えタイムに使用されていたが、複数の出演で着替えが容易な場合は、これを最初のナンバーにするのかな、と思った。
この1曲で、すっかりヤマハホールはパリになる[ひらめき]という感じ。


続いて「幸福を売る男」で、本日の出演者、杜けあき、汐美真帆、悠未ひろが登場。三人とも、艶やかな黒のドレス姿。
MCは、再上級生のが仕切って、元タカラジェンヌの和やかなトーク。
が65期、汐美が77期、悠未が83期…か。三人が一緒の舞台に出たことはなく、汐美にとっては、初配属時のトップさん(雪組)であり、悠未にとっては、入団前に憧れた存在。汐美悠未は、悠未の初舞台公演「仮面のロマネスク」で共演している。

ここから、三人のソロへ。
まず、悠未「サン・ジャンの恋人」。退団から、4年[exclamation&question]深みのある低音は健在で…というか、もっと深みを増していて、とても引き込まれた。ただ、たぶんこの歌は、乙女の純情を踏みにじった「はじめての恋人」への思いを歌った歌なのだが、悠未の深い声で歌われると、「すべてあげた」という歌詞すら、「財産を[exclamation&question]」という意味に聞こえてしまう。決して、色気がないわけではないので、選曲が違うのかな…と思った。ドレスは、大胆に足見せ加工されたもので、SEXYでした[揺れるハート]ごついけど(あわあわ)[あせあせ(飛び散る汗)]
続いて汐美「恋はみずいろ」ケロさんお馴染みの片手手話ソングだったが、これ、説明しないと振りとしてどうなんだろう[exclamation&question]と余計な心配をしてしまった。汐美の場合は、音域、これでよかったのか[exclamation&question]という気がしないでもない。ちゃんとリハでチューニングしたんだろうか[exclamation&question]というか、本人が自分の音域ちゃんとわかってるのかな[爆弾]という疑惑も。あと、後半でも2曲歌うのだが、すべて「ふわかわ」系の曲だったのも気になった。とりあえず1曲は、どろどろもやってみてほしかった。演技派なんだからさ。ドレスは、ノースリーブでふわっと広がるロングドレス。
そして、が登場。最初は「パダム・パダム」ドラマチックで素敵。宝塚のショーなどで使うのと同じ歌詞だったと思う。
2曲目は「やさしい私に」。これはストーリーのある曲だと思うのだが、いまいちストーリーが見えない歌詞だった。しとねに、とか出てくるので、それなりの大人の恋愛かな~と思いつつ聴く。次の曲は、ゲスト加藤登紀子のヒット曲「愛の暮し」。どうやら途中で歌詞を間違えたらしく、平身低頭して、加藤さんをお迎えされていた。


ここで少し、加藤のトークがあり、加藤登紀子のコーナーへ。
バンドのメンバーも引っ込んで、加藤専属のピアニストさんが登場。
昨年がエディット・ピアフ生誕100周年、そして、今年が美空ひばり生誕80周年。ということで、二人の人生を描いた「人生の始まりと終わり」というCDを出したとのこと。その中から、ピアフにまつわる曲を2曲披露。
「名前も知らないあの人へ」は、ピアフが10代の時に産んだ娘が、なくなった夜、葬式代が出せなかったピアフが生まれて初めて街角に立った時の物語。10フランのお金がなくて街角に立つ。でもその人は、話を聞いて、10フランを置いて立ち去った、と。
もうひとつは、ピアフのお葬式、まるで国葬のような騒ぎだったという「ベール・ラシェーズ」凱旋歌のような力強い歌。ピアフもとても小柄な人だったそうだが、小柄な加藤さんの熱く立派な歌声に感動。

続いて、悠未が再登場。今度はベージュのパンツスーツ。まず「愛の旅立ち」を歌って盛り上げる。うわ、かっこいい[黒ハート]これはもう、ピッタリの選曲だね、と思う。退団して、見た目の雰囲気は女性だーと思うけど、歌声は現役時代から変に変えず、自分の歌声のいいところを残している。無理して低音を出していたんじゃなければ、こういう生き方もあるよね、と思った。
続いて「そして今は」。これも最高!ボレロのリズム、そして2番からピアノが奏でる不協和音、その不安な流れの中で、ともちんの歌声だけが、正しく、力強く響く。不安な世に、これほどの安心感ってちょっとない。最後、ラヴェルのボレロのような終わり方は、三枝さんの遊び心[exclamation&question]
ここで悠未コーナーは終わり。


次は、汐美コーナー。
白金の裾を引きずるようなドレス姿で、まずは「バラ色の人生」。続いて「ラストダンスを私に」声はそれほど高い音域ではないのだが、妙にブリブリ歌っているのが可愛いやら怖いやら。あとは常に笑顔というのも、嬉しいやら怖いやら。1曲くらい、どよーんとした歌も聴きたかったが、これが今の汐美真帆なんだろうな。受け止めよう。


最後にのコーナー。オレンジのドレスでパーっと華やかになる。
まずは軽く「ラ・メール」で客席をつかみ、ここでバンドの紹介もこなす。紙を見ながら、しっかりと一人一人紹介。大事大事。間違えたら大変(笑)
次は、「私にピッタリの曲です」と笑わせながら「大根役者」がっつりと歌い上げる。
そして最後の曲は、「愛の讃歌」。今回のシリーズの最初の1曲が「愛の讃歌」だったとか。(凰稀かなめさんだよね、初日。ということは、ゆうひさんと同じスタートをしたのか…[exclamation×2])だから最後も「愛の讃歌」で締める、という意図だそうです。ま、本当のラストソングではないのだけど。
素晴らしい歌でした[黒ハート]
なんだろう、これ、「愛の勝利」の歌なんだな、と思った。花組公演で、美穂さんが歌っているのを聴いた時もそう思った。人は生き別れ、死に別れるものだけど、そこにある愛だけは永遠で、愛は常に勝利者である、というまさに愛の凱旋歌だなーと。全面肯定であり、強い。
ゆうひさんが歌った時は、「愛」への降参宣言に感じたけど。「あたしは愛に負けた」みたいな…。「あたし」が主役だから、ゆうひさんの「愛の讃歌」はエロいのかな…なんて、ふと思った[わーい(嬉しい顔)]

最後に、三人で「オー・シャンゼリゼ」を歌って終了。
アンコール曲がないのは、このシリーズ全体、そういう構成なのかもしれない。
最後に加藤さんを再び呼んでのカーテンコールになりました。ともちん加藤さんが並んだ姿は、なかなか衝撃的[ひらめき]でした。


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「しずのおだまき」観劇 [┣汐美真帆]

後援 川崎市・川崎市教育委員会
梅左事務所・シアターX提携公演
北条政子と静御前物語
「しずのおだまき」


作・演出:堀川登志子
音楽監督:望月太兵衛
浄瑠璃節附:竹本越孝
監修:嵐橘三郎
所作指導:西川扇一郎
美術デザイン:梅左
衣装:UMEZA利
照明:朝日一真
舞台監督:川前英典
映像:北畠良
写真:西田博幸
協力:(株)イーネ・きらめきプラス
制作協力:オフィス樹
主催・制作:梅左事務所


語り太夫:竹本越孝 (一社)義太夫協会理事 重要無形文化財保持者


囃子:望月太兵衛 伝統芸能教場・鼓楽庵代表 国立劇場養成科鳴物講師


「しずやしず しずのおだまき繰り返し 昔を今になすよしもがな」
京の有名な白拍子にして源義経の恋人であった静御前が源頼朝の前で舞ったとされるこの奉納舞の一曲を主軸に、運命に翻弄された二人の女の物語を女性だけの出演で綴った物語。
ケロさんが出演されるということで、観に行ったが、面白かった。
行ってよかったです。


冒頭の語り(義太夫)で、政子と頼朝の出会いについてがまず語られ、ドラマは、源氏が政治の実権を握り、政子が長男の頼家を生んだところからスタートする。
女性の義太夫というのが、珍しい。鳴物(囃子方)も女性というのは珍しくて、両方女性というのは、初めて観た。今回は、鼓や太鼓だけでなく、珍しい鳴物の数々が惜しげもなく披露されていた。鏧(キン)など仏具からきた楽器は、初めて演奏されるところを見た。音楽というよりは、芝居のキッカケだったり、転換だったり、擬音だったり、素晴らしい効果を発揮していた。惜しむらくは、場所の関係で、太夫の真後ろに囃子方という位置関係になったため、客席からよく見えなかったこと。けっこう知りたいと思った人、多いんじゃないかなぁ。

ドラマ部分は、
1) 頼家の誕生。政子にとって幸せの絶頂
2) 静の舞⇒静の葛藤
3) 奉納舞⇒政子の頼朝説得
4) 静出産⇒悲劇⇒尼御台登場
5) 尼御台の葛藤
6) 頼朝・頼家・実朝の悲劇⇒静登場
7) 政子と静

こんな流れだったかな。鎌倉三代で途絶えるところまで、じっくりとストーリーを追うことができた。
そういえば、義経の最期については、言及がなかったような[exclamation&question]もしかして、中国大陸に渡っている?(※「この恋は雲の涯まで」参照)
静は、頼朝の命による奉納舞なんかには行きたくなかった。でも、母からお腹の子供を無事に産むためには、そうしなければならない、と言われて渋々行ったのだ。そして、母としてあなたの気持はよくわかるから、私に任せなさいと言った政子の言葉を信じて鎌倉で出産した。
けれど子どもは奪われてしまった。殺されてしまった。
そこにこの物語の悲劇がある。
ここで描かれているのは、頼朝・政子夫婦の結婚以降の物語だし、静が義経と別れてからの物語だ。
しかし、その前に、頼朝と義経の成人する前の物語がある。それは、ここでは語られていないが、現在は、誰もが知っている物語である。平治の乱で敗れた源義朝の子でありながら、頼朝も義経も平清盛によって助命された。その彼らが、平家を滅ぼしたのだ。清盛の子の代で平家は滅んだ。
九死に一生から天下を取った頼朝にしてみれば、これは、「敵に情けをかければ、自分の子が危ない」という教訓でもある。自分が助命されたからこそ、頼朝は男子の存命を許さない。
一方、流人としての頼朝と出会って結婚した政子は、まさか、幼子に非情なことをする夫だなどとは考えない。善良な白拍子とその母も同じだ。誰も頼朝のような人生を送っていないのだから。
もし、ここに義経がいれば、そして、もはや自らが敵と看做されていることを理解していたら、彼だけは頼朝の気持ちを理解できるかもしれないが。
一度、政子を信じただけに、裏切られた静の怒りは、彼女を怨霊へと変貌させる。それが死霊なのか、生霊なのかは、わからない。もしかしたら静自身にもわかっていないのかもしれない。こうして、政子の回りに不幸が積みあがって行き、静は溜飲を下げるのだが、政子自身は、女の悲しみを味わいつくした女性として、未来永劫さ迷い続ける。


なかなか面白いドラマでした。
ケロさんの静は、舞姿が美しく、きりっとした面差しに衣装が映える。(白拍子は男装で舞うが、そんな雰囲気のあるキリリとした衣装だった。)
女性らしい細やかさのある政子との対比が見事だと思った。
高い声がちょっと辛そうだった…かな[exclamation&question]


あと、衣装で、帯締めを髪飾りのように使うアイデアは面白かった。政子が場面ごとに額飾りとそこに垂らす帯留めの色を変えていて、時の経過がより鮮明になったな~と思った。
キモノなのに、こんなに色々な使い方があるんだな~と、目からウロコの衣装使いだった。


色々勉強になる公演、観に行けてよかったです。


しずのおだまき.jpg


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汐美真帆TALK&LIVE [┣汐美真帆]

築地市場駅近くにある、BLUE MOODというライブハウスで行われた「汐美真帆TALK&LIVE」に行ってきました。

汐美真帆.jpg

ライブ前に食事もオーダーできるシステム。こちらは、今回のライブ特別メニュー。ナポリタンとマッシュポテトとサイコロステーキ。タイトルは『ビッグ・ジュールお手製の目のないダイス』。サイコロステーキにかけて…ということでしょうか。

MCの立花裕人さんの質問に答える形で、生まれてから、宝塚音楽学校、現役時代、卒業後、そしてこれからの舞台について、余すところなくお話を聞かせてくれた。けっこう知らない話もあったなぁ…まだまだだわ、私。

宝塚ファミリーランドの話が出てきて、ディズニーランドのイッツ・ア・スモール・ワールドのもとになったアトラクションがあった[exclamation]と立花さんがおっしゃっていて、関西では、もはや都市伝説レベルだな…と思った次第。(実際のところ、については、過去に調べていますので、こちらの記事のコメントをご覧ください。)

あと、77期から上級生の理不尽な指導がなくなったというのも知らなかった…[exclamation×2]
96期から、さらに緩くなったというのは、有名な話だけれど。

汐美真帆の「真」の字は、一路真輝さんにお電話して「いただいた」名前だったというのも全然知らなかった。てか、一路さんの名前の中で、唯一、あとから付いた部分が「真」なんだけど…いいのかなぁ[わーい(嬉しい顔)]

秘蔵写真もスクリーンにいっぱい公開してくれて…こんなんだったんだーと驚くやら、嬉しいやら、懐かしいやら。リトル・ジュール(ビッグ・ジュールが持っているクマのぬいぐるみ)も登場して。懐かしい~[揺れるハート]

セットリスト

  1. 「STORY」(AI)[黒ハート]
  2. 「夢人」(宝塚)[かわいい]
  3. 「エリザベートメドレー(エリザベート・愛のテーマ<扉を開けてくれ>~私だけに<君の手紙何度も>~夜のボート)[ぴかぴか(新しい)]
  4. 「はじめての恋」(ガイズ&ドールズ)[グッド(上向き矢印)]
  5. 「愛の旅立ち」(シャンソン)[揺れるハート]
  6. 「What a Wonderful World」(ルイ・アームストロング)[るんるん]

ピアノの神村晃司さんの演奏が情緒があって素晴らしかった。
ケロさんの歌も、以前よりずっと深く力強くなっていて、プロとしてたくさんの経験をしてきたことが、どんどん身になっているな…と感じた。

客席後方に成瀬こうきさんもいらしてて…相変わらずお美しかったです。

今後の予定としては、

4/8(土)愛知県豊田市ライブハウス「楽風」にてライブ

4/16(日)渋谷区宇田川町「Barまいどおおきに」にて朗読会『武士の料理帖』出演

5/25(木)三越劇場「プロデューサー 石井ふく子さんトークショー」聞き手

7/9(日)伊丹市マリー・アンジュ伊丹本店「ディナーショー マリーアンジュのパリ祭2017」出演

8/22(火)・23(水)両国シアターX(カイ)「しずのおだまき」出演

11/30(木)~12/4(月)下北沢ザ・スズナリ「Race」出演

2018年2/16(金)~18(日)日暮里サニーホール「阿国華舞台」出演

精力的に活動されるようで嬉しい限り[黒ハート]頑張ってほしいです。


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「THE BITCH」観劇 [┣汐美真帆]

「THE BITCH ある魂の成長物語」

作・演出・デザイン:宇吹萌

照明:吉本昇、勅使河原明子
音響:大石和洋
舞台監督:森下庸之
舞台美術・宣伝美術・音響プラン:宇吹萌
制作:小池優子

BITCHというと、英語では最悪の悪口に登場する(雌犬・あばずれみたいな意味)が、今回の芝居、そういう感じではない。ビッチという名の魂が輪廻転生を繰り返し、少しずつ成長していく物語。そのビッチ役を元宝塚スターの汐美真帆が演じている。
「ラディアント・ベイビー」で商業演劇の世界に復帰した汐美の、これは初主演作になる。

以下、ちょっと厳しめに感想を書こうと思う。
でも、厳しい感想を書けちゃうくらい、プロの演劇に戻って来たんだ!という喜びのあまりのこと…どうぞお許しください。
路子(汐美真帆)が自殺未遂から蘇ったところから、物語は始まる。すっかりこれまでの記憶をなくしている本人。周囲に聞きながら、少しずつ過去を取り戻していく。すると…
あおぞら薬局という名の薬局に勤めていたつもりだったが、実は青空薬局=店舗のないヤバい薬屋だったことや、彼氏がいると聞いていたが、実際は多忙で上昇志向の強い男に頼まれて期間限定の恋人役を演じていたことなどがわかってくる。そして、死んでくれた方が色々な人(=他人=恋人役の人とか、ヤクの密売人とか)にとって都合がよかったという事実が明らかになった時、じゃあ…と、今度は間違いなく死んでしまう。
死んだ魂は、死後の世界にやってくる。
そこには、毒婦(平松沙理)と茶坊主(野口大輔)がいる。二人は、路子の前世でも関わっていた魂らしい。
簡単に死を選んでしまう路子の魂は「ビッチ」と呼ばれ、嫌がるうちに再び転生していく。
そして小学生とか中学生の段階でやっぱり自殺してしまう。一度は、同級生がうさぎを殺した罪をかぶって。一度は同級生が同級生を殺した罪をかぶって。あ、もういいや、めんどくさい、一抜けた、とビッチは死んでしまう。
そして毒婦と茶坊主に言われるのだ。あなたが庇った人々は、そのせいでもっと悲惨な人生を歩む、と。
ビッチは人間だけに生まれ変わるわけではない。
ある時は、雑草に生まれ変わっていた。雑草なので、除草剤を撒かれたりする。ビッチは、仲間を助けるために全身に除草剤を吸収して枯れてしまう。
死後の世界に行くと、毒婦は孤児に、茶坊主は農夫になっている。彼らはキラキラして、急に死んでしまった過去を語る。雷にうたれて死んだ孤児、落とし穴に落ちて死んだ農夫、彼らは誰も恨まず綺麗な心を残している。その過去が、彼らを毒婦にしたり茶坊主にしたのかもしれない…という何かを抱えつつ…そして、ビッチは蟻(?)に蘇る。
両親は彼女が女王蟻になったと信じているが、どうやら、本当は彼女は蝶の幼虫らしい。そして外の世界に出ていこうとする。
そこで、踏み潰される。うさぎ殺しの少年少女は、小動物を虐待する癖がついてしまったのだ。
ここでビッチは初めて、死んだことを悔しいと感じた。ありえたはずの未来を惜しんだ。
そしてビッチは人間の旅人に生まれ変わる。今度こそ、違う人生があるはず-

まあ、そんな話。
弱いかもしれないけど、純粋で傷つきやすい魂、それがビッチの魂。人を傷つけるのがイヤだから死んでしまう。そういう人生に戻るのが煩わしいから転生を拒否する。やさしい魂だけど、生きる喜びを知らない。それを知らせるために神様は執拗にビッチを蘇らせるのかもしれない。神様出てこないけど[わーい(嬉しい顔)]
演劇のタイプとしては、誰でも参加できる素人ウェルカムタイプの演劇、かもしれない。子供を出演させることも可能だ。恋人と薬剤師と毒婦も役者の卵が演じてもなんとかいけるだろう。ビッチと両親と茶坊主がプロならなんとかいける。それはつまるところ、脚本が戯曲として非常に完成されているから、出演者を選ばないのだ。
また、そういう発表会スタイルの公演だと、義理でWキャストの両方見なきゃならない、なんてこともあり得る。この作品は、一度観ただけでもなんか不思議だけど面白い作品だが、二度観ると、さらに理解が深まるので、複数観劇にも耐えうる作品。ありがたい。
まあ、しかし、今回は、一部オーディションで出演者を選んだとはいえ、プロ仕様の公演になっている。
ビッチ(汐美真帆)は、路子(汐美)に始まり、小学生のビッチ1(馬場莉乃/横溝優希)、中学生(?)のビッチ2(妃ひな/村田千哉子)、雑草のビッチ3(山崎ユタカ/緑川良介)、クロシジミ幼虫のビッチ4(汐美)、と転生を繰り返す。路子とビッチ2と幼虫の時は、両親(スガマサミ/前田真里衣)が一緒に登場、次にカレ、学年主任、ハタラキアリ(兒島利弥)が現れて同じような会話を繰り返す。エリートサラリーマンに向けて発せられていた台詞が、しがない学年主任でも繰り返され、ハタラキアリにまで転用されると、普通の台詞が大爆笑を誘うという展開も面白い。
両親のなにげない会話が、弱肉強食の自然界だったり、汚染物質を垂れ流す人間界だったりを描写していて、なるほどなぁ~とその深さに感じ入る。その上で、ビッチ2のところで、ちゃんとクロシジミという蝶は、クロオオアリの巣でアリに育てられるというネタを仕込んでいる。3年間、アリと同じ匂いを出すことで、周囲にアリだと思わせるんだとか。それが、路子の死因「3年間の存在のアリバイ」と共鳴する。
連鎖から抜けだそうと、路子は自殺したが、クロシジミは外界に飛び出そうとする。これは、変化だ。だけど、その瞬間に人間に踏み潰される。ビッチ1が庇ったケイコとリョウスケに。その時、クロシジミが残した最後の言葉が「フライ・アウェイ」、ビッチ2の自殺の原因を作ったコカイン中毒の家庭教師(尾留川美穂)の最後の台詞と一緒。
輪廻転生の物語だが、わかりやすい言葉の繰り返しの魔力が、作品に力を与え、魅力を生んでいる。出演者に望まれるのは、リズミカルにそれを再生することなんだろうな…と思う。その一方で、毒に満ちた台詞をリズミカルに打ち出しすぎることは、その毒を伝えないことにもつながる。
汐美の台詞は、最初からざらっとしていて、リズミカルではない。いちいち、リズムを止める。言葉を自分の中に落とし込む間がある。だから、冒頭の父親が見ているニュースだったり、ラッコの生態だったりのたわいもない話が、最初から耳に残る。
父親役のスガ、母親役の前田は、もうプロの仕事をしています!っていう感じ。ぶれない力が、作品の世界観を正しく伝えている。カレ・毒婦・茶坊主は、適材適所。それぞれの立場から作品世界を支える。薬剤師やその他の出演者も力いっぱい作品に華を添えてくれている。
なにもかも、いい感じに進んでいく中、私の中でざわつく感覚があるのは何だろう…とずっと考えていた。そうだ、汐美の表情が気になるのだ。根暗な自殺者の魂「ビッチ」なので、汐美はずっとハの字眉で、眉間にしわを寄せている。それが情報過多のような気がする。台詞が饒舌だから、演者はもっとフラットでもいいような気がするのだ。表情だけでなく、繋ぎのダンスシーンもどこか浮いていて、この辺りがこれから表現者を目指す汐美の課題に思えた。
「ラディアント…」の時は、アンサンブルとしてとてもいい味を出していたので、これは絶対的な悪い癖ではないと思う。主演という力みが出たのかもしれない。
目力の強さと、キラキラ感を抑えることが重要かもしれない。ストレートプレイには。
このまま、この道を迷わずに進んでほしい。あなたにしかできない表現の道を。

“今日は何の日”
【8月18日】
第1回中学校優勝野球大会が大阪豊中球場にて開催(1915=大正4年)。
出場10校。(後の全国高校野球選手権大会)


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