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悪童会議「いとしの儚」観劇 [┣演劇]

悪童会議旗揚げ公演 
100DAYs LOVE「いとしの儚」


作:横内謙介
演出:茅野イサム


音楽:和田俊輔
作詞:浅井さやか(One on One)
振付:桜木涼介
殺陣:清水大輔(和太刀)


美術:石原敬(BLANk R&D)
美術助手:湖崎茜香(BLANk R&D)
照明:林順之(ASG)
音響:青木タクヘイ(ステージオフィス)
衣裳:小原敏博
衣裳助手:小林由香
衣裳製作:大和田梓
特殊小道具:田中正史(アトリエ・カオス)
衣裳進行:懸樋抄織、石井玲歌
ヘアメイク:糸川智文(STRINGS)
ヘアメイク助手:杉野未香
歌唱指導:カサノボー晃
所作指導:花柳輔蔵
所作指導アシスト:花柳輔貴理子
音楽制作協力:新良エツ子


演出補佐:加古臨王
演出助手:山崎絵里佳
舞台監督:大山慎一


特効:アトリエ・カオス
大道具:株式会社俳優座劇場
小道具:高津装飾美術株式会社


制作:高橋戦車(オフィス鹿)、野田麻衣(MIMOZA)、鳥谷規
制作助手:及川晴日、佐藤恵美(MIMOZA)、村上希、瀧口さくら、高崎悠珂
プロデューサー:中山晴喜
主催:アミューズキャピタルインベストメント、悪童会議、ニッポン放送


六本木のトリコロールシアターで上演された「いとしの儚」を観劇したのは、もう2年前[exclamation&question](調べたら2021年10月でした[exclamation×2])その公演を観に来た今回の演出家茅野イサム氏が、その時一緒に観劇していた佐藤流司を主役に今回の公演を企画したと聞き、それなら今回の「いとしの儚」も観に行かなくては…と思った。
「ミュージカル刀剣乱舞」の沖田組(沖田総司が使っていたとされる、加州清光と大和守安定を演じている)二人が、同じ作品の同じ役を演じるというのは、沖田組ファンとしてもうれしい話だし、発端があの公演なら尚更だから。


そもそも「いとしの儚」は、扉座という劇団のレパートリーのひとつで、座付き作家・演出家である横内謙介氏が脚本を手掛けている。(ピューロランドのKAWAII KABUKIの脚本も書かれている(ほかに今ちょっとセンシティブな話題かも…ですが、スーパー歌舞伎などの脚本も手掛けているそうです)横内氏。短いタームで、彼の脚本に接するのも何かのご縁でしょうか。)
あらすじは、鳥ちゃんが主演したトリコロール公演の記事をご覧になってください。 


今回、劇場は品川プリンスホテルステラボール。作品的には少し広いかな…とも思ったが、出演者数を増やし、ミュージカル風なつくりにしたことで、劇場に見合う演劇になったと思う。というか、そもそもトリコロールの方が大胆な改変である可能性(つまり、一人何役もやることによって、出演者を減らしたとか…)は否めないが、なにごとも自分が最初に見たものを正解に思ってしまうものなので、その辺はご容赦いただきたい。
本作の儚→鈴次郎への思慕だって刷り込みから始まっているし、人間、刷り込みから逃れるのは、とても難しいのだ。


さて、今回の「…儚」は、もうひとつ話題があって、演出の茅野イサム氏が、俳優としても出演する。役は、鈴次郎を宿敵と狙うゾロ政。ゾロ目(サイコロで同じ目が揃うこと)に因んだ通り名だから、彼はゾロ目を出して勝ってきたんだろうな…と思う。
とすれば、ゾロ目は必ず「丁」になるので、彼は、丁半博打の時は絶対に「丁」で勝負する。一方、鈴次郎は「半」で勝負する博打打ちなので、二人の勝負は、言ってみれば、丁と半の戦いでもある。で、負けなしの鈴次郎に負けて目を潰され、ゾロ目が片目になってしまった…という悲劇。だからゾロ政は鈴次郎を追う。どんなに勝っても、鈴次郎に勝たなければ意味がない。執念の世界だ。ケレンと色気に溢れたゾロ政、とてもカッコよかった。


ヒロインの儚役は、2.5次元作品で多くのヒロインを演じている七木奏音。私はモリミュのハドソンさん役でファンになった。大人の身体で、幼女→少女→成人女性と、刻々変化していく儚を表現する難しさ。さらに下品な博徒の言葉をなぞって無邪気に汚い言葉を使っていたところから、教育を受けて言葉や態度が変化していく変わり身の鮮やかさ。ラスト、生きて人間になりたい思いより、愛する鈴次郎と結ばれたい思いが勝るところは、ここまでの展開を考えたら、そうかな?ともなるけれど、七木の芝居で押し切る。
主人公の鈴次郎、クズの中のクズを演じた佐藤流司。演出の茅野イサムは、佐藤を「可愛くなければならない」という固定観念にとらわれた加州清光としても演出しているが、今回の鈴次郎は、ろくに風呂も入っていないような汚い役。佐藤の持つ凄みは、鈴次郎の生命力の輝きに見えたが、一方で、どんなにキタナイ衣装を着ても、佐藤自身の美しさが隠れることはなくて、たとえば、キタナイ着物の裾がはだけて脛が見えると、それだけで美しいな…と感じてしまうのが、残念な雑念ではあった。
(間接的に鳥ちゃんは本当にキタナカッタと言っているわけではありません。)
賭博好きな鬼、鬼シゲを演じた郷本直也。鬼メイクかっこいい[ぴかぴか(新しい)]間抜けっぽい役ではあるが、かっこいいんだよね。好きだわ、ほんと[黒ハート]
青鬼は福本伸一。鬼シゲとの賭けで、鈴次郎は鬼になることを選ぶのだが、不死身の鬼になって百年以上経った姿が青鬼という設定になっている。そもそもの設定(トリコロールの時も)だったのかは、もはや覚えていなくて、今回は演出で気づかされた。儚のことを思い続け、鬼なのにすっかり毒気が抜かれて渋くなり、それゆえに語り部としての客観性も有するようになる。欲にまみれた鬼であり続ける鬼シゲ(郷本)との対比も鮮やかだった。
儚の教育を引き受ける妙海(日野陽仁)と三木松(佐藤信長)のコンビも、清濁併せ吞む深みがあって面白い。別役で、お殿様と小姓も余裕で演じていて、コンビの関係性はそのままに、まったく別キャラになっていて、面白かった。


ステラボールという、あまり劇場っぽくない劇場が、スタッフワークの素晴らしさで、枯れすすきの生い茂る荒んだ野原になり、虚飾で飾り立てた岡場所になり、鈴次郎の勝負の場になり…この劇場で、こんな芝居が繰り広げられるとは…と感動した。
一部、歌唱曲も追加され、ミュージカル的な展開のシーンがあったり、飽きさせない面白い舞台だった。


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パルテノン多摩 [┣写真ネタ]

昨年、パルテノン多摩を初めて訪れた際、あのものすごい階段の上には何があるのか、興味津々で、暑い中、階段を昇ってみたのだったが…


その時の記事はこちら


今年は、階段は昇らない。去年、苦労した末にエレベーターがあったことに気づいたから。


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去年、工事中だった池には、水が張られてました。


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鴨が泳いでました。


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歩いてます。


「オイディプス王」の前に、平穏な、特別な、時間ー


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「オイディプス王」観劇 [┣大空ゆうひ]

「オイディプス王」


作:ソポクレス
翻訳:河合祥一郎


演出:石丸さち子


美術:土岐研一
照明:日下靖順
音響:清水麻理子
振付:平山素子
衣裳:前田文子
ヘアメイク:馮啓孝
演出助手:高野玲
舞台監督:小笠原幹夫


プロデューサー:栗原喜美子


制作:中村敦江、大島尚子、竹葉有紀
広報:高橋映子、中村敦江
東京公演票券:熊谷冴美


東京公演主催:パルテノン多摩共同事業体
兵庫公演主催:兵庫県、兵庫県立芸術文化センター


企画・製作:パルテノン多摩共同事業体


宝塚の専科公演でも観劇したことのある「オイディプス王」にゆうひさんが出演する。パルテノン多摩という、ギリシャ風味満載の場所で。
主演のオイディプス王は三浦涼介、王妃の弟、クレオンは新木宏典(改名。前芸名:荒木宏文)という、2.5次元でも活躍する美形の俳優たちが共演者。美の暴力が過ぎるやろ…ポスターの時点で声が出なかった。
しかも、過去の上演においてイオカステを演じた女優さんって、小川真由美、麻実れい、鳳蘭、土井ケイト、南果歩、黒木瞳、凪七瑠海など、美しいのはもちろん、それだけでない凄みを感じる方ばかり。
ここに混ざるのか…と思うと、胸アツ。


宝塚版では、「ここまでのお話」の説明があったが、原作にも、本作にもないので、少し補足しておく。
ギリシャ悲劇は、演劇コンクールのようなスタイルで発祥し、その優秀作が後世まで残っているが、多数の人から支持される作品にするために、題材は、当時の人々に膾炙されている伝承から取られていることが多い。なので、当時の観客にとっては、当然知られているエピソードだし、今も、知らない人の方が少ないネタかもしれないが、あれってこの話の前段なのか…と、あらためて納得される方もいるかもしれないので、蛇足ながら。


テーバイの街にスフィンクスという怪物が現れた。
ライオンの身体に、美しい人間の女性の顔、乳房を持つ胸部、鷲の翼を持つ。
スフィンクスは、人間に「朝は四本足、昼は二本足、夕に三本足。これは何か」という質問をし、相手が答えられないと食ってしまったという。そこに偶然現れた旅人のオイディプス(実はコリントスの王子)が、「答えは人間」と喝破し、スフィンクスを退治する。
その雄姿を見たテーバイの人々に懇願され、オイディプスは、テーバイの王になる。そのほんの少し前に、テーバイの王、ライオスは、デルポイの神殿に向かい、その途上で殺害されていた。
オイディプスは、王となり、前王の妃イオカステを妻に迎え、4人の子供に恵まれた。


この「前王の妃と結婚して王になる」という設定は、「ハムレット」のクローディアスを思い起こす。
実は、その「ハムレット」の設定について、本作の翻訳を担当した河合祥一郎先生に、質問したことがある。(河合先生もまた、シェイクスピア作品を多数翻訳されている。)30歳といわれるハムレットが、父の死後、即位できなかったのはなぜか。
先生の答えは、こういうものだった。基本的に王は男性が即位することになっていても、「王位継承権を持つ王女」という存在がある。その場合、その女性と結婚したものが王となり、共同統治をするのだと。(17世紀イギリスでは実際にメアリ二世というQueen Regnantがいて、夫のウィリアム三世と共同統治を行っていた。)
これを念頭に置いて観劇すると、たしかに、妃のイオカステは共同統治者であり、摂政となった弟・クリオンと一緒に、王家の人間でないオイディプスが王になることの調整弁として機能している。となれば、前王・ライオスもまた異邦人であったか、あるいは、親族の人間であったか。
ライオスは、息子によって殺されるという神託を受け、生まれた王子を殺すように命じる。当然、もう子供を持つことはない。その後継者問題を解決するために、イオカステの弟・クレオンが摂政となったのだろう。そう考えると、彼自身の心中は別にして、クレオンは将来の王として温存されていた存在であり、オイディプスが劇中、クレオンを疑うのも無理のないことだったのかもしれない。


舞台は、王の宮殿と、その前の広場。
天にまで続きそうな階段の中腹に宮殿の入り口がある。


オイディプス1.jpg


このイメージ。でも、もっとどこまでも続く階段。
そこにコロスが一人、また一人、と請願の枝を持って集まって来る。疫病の流行により、テーバイが存亡の危機に立っていた。コロスは、テーバイの市民の代表者たちという位置付けのようだ。
彼らが求めていたのは、王、オイディプスの言葉。
宮殿の扉が開き、オイディプス王(三浦涼介)が登場する。この扉は、ここから劇中、何度も開く。扉が開くと、中からの光で宮殿全体が、黄金のように輝く。照明の演出が素晴らしい。
オイディプス王は、市民の言葉(代表者:今井朋彦)を聞き、既に手は打ってあると告げる。摂政のクレオン(新木宏典)にアポロンの神託を聞きに行かせていたのだ。やがてアポロンの神託を携えて、クレオンが戻ってくる。アポロンは、前王ライオス殺害犯がテーバイでのうのうと暮らしているので、その犯人を処罰すれば災厄は去ると言っているらしい。
オイディプスは、自分がテーバイに来る前の事件であるため、どう手をつけるべきか、と悩む。クレオンは、予言者テイレシアス(浅野雅博)を呼んで、犯人を示してもらうのはどうか、と助言する。
ところがやってきた盲目の予言者は、なかなか言葉を発しない。オイディプスが暴力に訴えて、仕方なく口にしたのは、オイディプス自身が犯人であるという示唆だった。身に覚えのないオイディプスは激怒する。そもそも予言者を呼ぼうと進言したクレオンの策謀であるに違いない。王の座を狙ってのことだろう、と一方的に決めつける。
騒ぎを聞きつけて、宮殿の中から王妃イオカステ(大空ゆうひ)が現れる。
イオカステは、オイディプスの怒りを抑えるために、昔話をする。神託とはいかに当てにならないかということを説明するために。前王と自分の間には、実は男の子が一人いたが、その子はやがて父を殺すだろうという神託を聞いて、前王が殺すように命じた。そして前王は盗賊に殺された。だから、神託は当たらなかったのだ、と。
オイディプスは話を聞くうち、ディテールが気になってくる。王妃の話は、昔、自分が旅人だった頃に犯した殺人の記憶と妙にリンクするのだ。そこで、オイディプスは、王妃にその事件の唯一の生き残りである羊飼いを呼び出してほしいと頼む。
そんなところにコリントスの使者(吉見一豊)がやって来る。コリントスの王が亡くなったので、息子であるオイディプスに戻って国を治めてほしいという伝令だった。それを聞いて、オイディプスは一瞬、心が晴れる。父を殺し、母を娶るという神託を聞いて、恐ろしくなって出奔したが、父が死んだことで神託は外れた。しかし、まだ、母を娶るという神託が残っているので帰国できない…と言うと、使者は驚いて、あなたはあなたの生まれを知らないのですか?と、オイディプスに尋ねる。
そこへちょうど今は羊飼いになっている、前王殺害事件の生き残りの老人(外山誠二)が召し出されてくる。使者と羊飼いが語るオイディプスの生い立ちの話の途中、先にすべてに気づいてしまったイオカステは、これ以上知ってもいいことは何もない…と王に縋るが、オイディプスは真実を聞きたい、と王妃を退ける。王妃は、狂ったように宮殿に駆け込む。
そして、オイディプスは話を最後まで聞いてしまう。ライオス王とイオカステの子として生まれ、ライオス王をそれと知らずに殺害した自らの運命をー


イオカステは、オイディプスと結婚後、4人の子を産んでいることを考えると、オイディプスを産んだ時は、10代半ばくらいだったのかな。35歳くらいで、20歳のオイディプスと結婚、それから年子のように子を産めば、40歳くらいまでに4人の子を産んでいることも可能かな。
設定的に、なかなか考えづらい物語だけど、ゆうひさんのイオカステは、そんな物語にも、あり得たかも…という説得力があった。りょん(=三浦涼介)演じるオイディプスに対して寄り添う姿は、夫を立てているようで、実は、しっかり根っこを掴んでいるような、肝の据わったところが感じられる。それでいて、色気ムンムンで、現役感漂う見事な女王様。たぶん、色っぽさと、頼りなさを自在に使い分けて、オイディプスを骨抜きにしたんだろうな…などと想像してしまった。
ライオス王が亡くなった頃の風貌を髪に白いものが…と言っていたので、きっと、前の王とも逆の意味で年齢差カップルだったんだろうな。だから、イオカステが想像通り「王位継承権を持つ姫」だったとしても、その婿たるライオス王は、共同統治者としてイオカステを扱ってはくれなかっただろうし、可愛がるだけみたいな関係性だったのかも。オイディプスと結婚して初めて、イオカステは、妻であり女王であることを楽しめたのかもしれない。
そんな愛するオイディプスが実の息子だと気付いた時のイオカステの思いはいかばかりであったか。
ちょっとセリフを深読みすると、途中でオイディプスに話を聞かせないように、抵抗している。知らない方がいい、みたいなことを言って。オイディプスが最後まで聞かなければ、このまま知らない状態でやり過ごそうとしている感じがする。
もし、オイディプスがイオカステの言葉に従っていたら、このままオイディプスと結婚生活をつづけられたのだろうか。
いや、やはり知ってしまった以上、それはなさそう。自分一人の胸にすべてをしまって、やはり命を絶つつもりだったか。とすれば、あまりにも残酷な真実を知るのと、妻が突然謎の死を遂げるのと、どちらがオイディプスにとってマシだったのだろうか。
美しいイオカステの慟哭を見ながら、そんなことを考えて悶々とする日々ー


その他の出演者感想などは、また別記事で。


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2024年ラインアップ発表 その2~5 [┣宝塚情報]

来年は110周年ということで、100周年の時と同様、5組のトップが集結して、一気に前半のラインアップが発表された。星組のお正月公演は既に発表されている(こちら)ので、ここでは残り4組の公演を紹介する。


2024年 公演ラインアップ【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】


2023.07.10


2024年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。   


花組公演


主演・・・柚香 光、星風 まどか


宝塚大劇場:2024年2月9日(金)~3月24日(日)
東京宝塚劇場:2024年4月13日(土)~5月26日(日)


ミュージカル 『アルカンシェル』 ~パリに架かる虹~
作・演出/小池 修一郎


第二次世界大戦当時、首都パリを含むフランスの一部は、ドイツ軍の傀儡政権下にあった。そんなパリのレビュー小屋を舞台にしたレジスタンスもののオリジナル作品のようです。
なんとなく「カサブランカ」を思い出してしまう部分もあるし、「リラの壁の囚人たち」を思い出したりもするオールドファン(笑)期待したいと思います。


月組公演


主演・・・月城 かなと、海乃 美月


宝塚大劇場:2024年3月29日(金)~5月12日(日)
東京宝塚劇場:2024年6月1日(土)~7月7日(日)


ミュージカル・ロマン 『Eternal Voice 消え残る想い』
作・演出/正塚 晴彦


正塚先生の大劇場新作なんて、何年振りだろう[exclamation&question]
こちらは、死者と交信できる青年が主人公。ヴィクトリア女王統治下のイギリスで、死者と交霊…「Victorian Jazz」を思い出してしまった…[あせあせ(飛び散る汗)]


レビュー・アニバーサリー 『Grande TAKARAZUKA 110!』 
作・演出/中村 一徳


「月」「愛」「夢」をテーマにしたレビューみたいですね。この公演で、110期生が初舞台を踏むそうです。


宙組公演


主演・・・芹香 斗亜、春乃 さくら


宝塚大劇場:2024年5月17日(金)~6月23日(日)
東京宝塚劇場:2024年7月13日(土)~8月25日(日)


宝塚歌劇百十周年紀念奉舞 『宝塚110年の恋のうた』
作・演出/大野 拓史


傷心の歌人・藤原定家の前に、謎めいた人物が現れ、定家を恋にまつわる宝塚歌劇の名曲世界へと誘う…大野先生らしいロマンチックな日本物のショーになりそうですね。


ミュージカル 『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』
原作・協力/株式会社スクウェア・エニックス 脚本・演出/小柳 奈穂子


ついこの間、歌舞伎作品も上演されていたFFが宝塚にも[exclamation×2]
今回上演が発表された「FF16」は、最新作らしいですね。小柳先生なら、どんと来いですね[ぴかぴか(新しい)]


雪組公演


主演・・・彩風 咲奈、夢白 あや


宝塚大劇場:2024年7月6日(土)~8月11日(日・祝)
東京宝塚劇場:2024年8月31日(土)~10月13日(日)


宝塚グランドロマン 『ベルサイユのばら』 -フェルゼン編-
~池田理代子原作「ベルサイユのばら」より~ 脚本・演出/植田 紳爾 演出/谷 正純


やはり、やりますか。
初演から50周年ですもんね…役替りとかもあるんですかね…
20世紀(平成の再演シリーズまで)は、良かったと思うんですけどね…
特に「フェルゼン編」の初演(大浦みずき主演)は、フィナーレも含めて、なかなか良かったと思うので、せめてあの脚本にしてもらえないでしょうかね…
奇跡が起きて、すごいベルばらが観られたり…しませんかねぇ…


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サンリオピューロランド [┣行ってきました!(旅・花・名所・展覧会)]

「オイディプス王」初日が17時開演だったので、その前に、ずっと気になっていたサンリオピューロランドに行ってきました。


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多摩の丘陵地に立つピューロランドは、屋内型のテーマパーク。入口が3Fにあって、アトラクションは2F、劇場やパレードルートは1Fにある。(4Fはレストランゾーン)


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こちらは、「Wish me mellのChance for you」というミュージカル作品。
中央のウサギがWish me mellちゃん。歌とダンスがふんだんに盛り込まれた可愛いお話でした。


「KAWAII KABUKI~ハローキティ一座の桃太郎~」は、脚本・作詞・演出が横内謙介氏、歌舞伎演技指導に市川笑三郎丈、衣裳に有村淳氏、そして、声の出演に中村獅童丈、映像出演に坂東巳之助丈…なんかめちゃくちゃ本格的でした。
普通に歌舞伎風に桃太郎の物語をやるのかと思ったら、その芝居に紛れ込んでいた鬼ヶ島の本物の鬼が、ハローキティ一座に正式入団するまでのハートフルな人情劇で、巳之助くんの役どころが平賀源内だったりして、ツボすぎました[わーい(嬉しい顔)]
途中、真っ暗な場所で迷う一座の面々(ハローキティ・ダニエル・シナモン・ポムポムプリン・バッドばつ丸)が「だんまり」の手法で徘徊したり、けっこう本格的な作品で驚いた。かつてはこの劇場で、小池先生のレビューも上演されていたようです。


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こちらは、期間限定イベントのピューロキャンプサイト。


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ここは、人が少なくて、ちょっと息がつけた場所。あとは、週末だったので、ものすごい混雑でした。
屋内型ということで、ディズニーやUSJに比べると狭いので、パレード前は、パレードルートが座って待つ人々でいっぱいになってしまい、外周の迂回ルートをウロウロし続けてしまった。


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私にとってはアウェイな場所でしたが、一度は行ってみたかったので、満足。
オイディプス王と同じ地に、こんなメルヘンが存在しているのが面白かったです。


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「オイディプス王」初日 [┣大空ゆうひ]

オイディプス2.jpg


パルテノン多摩「オイディプス王」初日を観劇してきました。


日本で最も多く上演されているだろうギリシャ悲劇の傑作。
神ではない人間は、どんなに賢くとも、運命に翻弄される。ギリシャ悲劇では、運命というよりは、オリンポスの神々の気まぐれ…か。


翻弄され続ける人々の心の痛み、諦念、そして、高貴な人々の、それゆえの苦しみなどがストレートに伝わる舞台だった。大昔の、何度も観た、ストーリーも知っている物語なのに、出演者の魂から噴き出すような膨大なセリフに圧倒され、2時間の上演があっという間だった。
コロスの重厚さ。集団でなく、一人一人の積み重なりという感じ。
すごい役者がワンポイントで次々登場する贅沢さ。
そして、メインキャストが、今、まさに起きている芝居のように、言葉を紡いでいく。血を吐くように。


今夜は眠れそうにない。


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オリンポスの神殿に参ったような気分ー


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新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」 [┣2.5次元系舞台]

伝統芸能の歌舞伎ですが、「2.5」ジャンルにしてみました。


新作歌舞伎
「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」


原案:「刀剣乱舞ONLINE]より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
脚本:松岡亮
演出・振付:尾上菊之丞
演出:尾上松也


美術:前田剛
照明:高山晴彦
音楽:中井智弥
作曲(長唄):杵屋巳太郎
作曲(竹本):豊澤勝二郎
作調:尾上菊五郎劇団音楽部鳴物
音響:土屋美沙
立師:澤村國矢、中村獅一
衣裳:黒崎充宏
小道具:近藤真理子
床山:浅井和幸
演出助手:浅香哲哉
狂言作者:竹柴彰三
狂言方:渡部太郎
制作助手:小椋みどり


附打:佐々木英史
頭取:宮脇信治


製作:松竹株式会社


話題の新作歌舞伎「刀剣乱舞」観劇してきました。


コロナ下で演劇がシャットダウンしていた頃、暇を持て余していたことと、かいちゃんファンに誘われて(その頃、「舞台刀剣乱舞」にかいちゃんが出演することが発表されていた)、審神者(刀剣乱舞ONLINEのゲームをプレイする人)になったので、既に審神者3周年を超えた。あいかわらず、細々とゲームを続けている。
私はあまりゲームをしないし、ゲームに依存するタイプでもない。でも「刀剣乱舞」というコンテンツは好き…というか、刀ミュも刀ステも映像作品もすべてが好きだ。ただ、原作がオンラインゲームである以上、いつかは、サ終ということがあるかもしれない。
(あまりゲームをしないが、ゆうひさんが出演したゲームのおかげでサ終だけは経験があるのだ。)
しかし、歌舞伎という伝統芸能の世界にコンテンツが残れば、それだけは、終わらないかもしれない。(基本、ミュもステも原作ゲームに根幹を依拠している以上、サ終になれば、舞台は遠からず終わってしまうだろう。)登場する刀剣男士の面々が発表された時、その思いは確信に変わった。企画にも関わった、出演・演出の尾上松也は、歌舞伎の演目に馴染みのある刀剣を選んでいる。それは、この作品が古典になって生き残る可能性を示しているような気がしてならない。


そんな期待を大きく抱いて、新橋演舞場に向かった。
だいぶ早く到着したのだが、劇場にはもうたくさんの人が開場を待っていた。とりあえず、イヤホンガイドを借りて、開演を待つ。(お外でも売ってたんですね。)
開場したら、筋書(プログラム)を購入し、2階に上がってグッズ販売に並んで…歌舞伎というよりは、2.5次元舞台の開演を待つような気分。


物語は、いわゆる永禄の変に対する歴史改変を阻止するために出陣する刀剣男士たち…なのだが、そこに歌舞伎ならではの仕掛けがいくつもある。さらに、「新作歌舞伎」と銘打っているだけに、すべてがスタンダードな歌舞伎のままではない。たとえば、女性の演奏者をクローズアップするとか、歌舞伎以外の世界から出演者を選ぶとか、附打ちに合わせた殺陣が、だんだん剣劇のような殺陣に変わっていったり…。
これは、すごいものを作ったな…と思った。


冒頭、この本丸の審神者が声で登場するが、それは、中村獅童だった。
サンリオピューロランドといい、声の出演が多いな、獅童さん[わーい(嬉しい顔)]
とある本丸。(この本丸は、江戸時代にあるらしい。)時間遡行軍が永禄年間を狙っているという報告が入る。
永禄の変の歴史改変を狙っているだろうということは、誰でも察しがつくが、松永弾正(久秀)を殺害することによって足利義輝生存ルートを作るという「手段」まで想像するとは、なかなか察しのよすぎる本丸である。
(ミュ本丸なんか、敵の目的がわからず、伊達政宗の一生を見張るとか、そういう出陣、しょっちゅうしてますよね[あせあせ(飛び散る汗)]
あ、ちなみに、正史の永禄の変において、松永久秀は実行犯ではなく(これは間違いない)、真犯人でもない(つまり無関係)というのが通説。かといって、善人というわけでもなく、東大寺焼き討ちとかしちゃってるし、舞台で観る、忠臣・松永弾正(中村梅玉)は、だいぶイメージが違う。
刀剣男士出撃の前に、三条宗近(尾上松也)による、三日月宗近鍛刀のシーンが設けられている。この場面は、演奏チームの裃の家紋が「三日月の刀紋」になっていた。すごいな…
鍛刀の場面は、かつて、刀ミュで演じられた三日月宗近(黒羽麻璃央)と小狐丸(北園涼)による鍛刀の歌を思い出したりした[黒ハート]
こうして、至上の名刀、三日月宗近が誕生する。
セリ上がる三日月宗近(松也)。え、いつ、入れ替わったの[exclamation&question]歌舞伎やばい…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
一緒に出陣するメンバーは、小狐丸(尾上右近)、髭切(中村莟玉)、膝丸(上村吉太朗)、同田貫正国(中村鷹之資)、小烏丸(河合雪之丞)。同田貫以外は、歌舞伎作品にも登場歴があり、縁が深い。小狐丸などは、その誕生にまつわる演目があり、その風景を模したのが、前述の三日月と小狐丸の歌だったりするので、双方、リスペクトしてるんだな…と感じる。
各刀が語る由来(口上)は、ゲームとは少し違う。歌舞伎ファンにも納得できるよう、刀本来の由来だったり、歌舞伎の演目に寄せて語っている。おかげで、記憶喪失気味な髭切(莟玉)が、鬼の腕を切ったので「鬼切丸」の別名があるなんて言ってくれちゃって。源頼光の家臣(=渡辺綱)が一条戻り橋で鬼の腕(かいな)を切ったって…切られたのゆうひさんじゃん…[もうやだ~(悲しい顔)](トッププレお披露目作品・大江山花伝)
おあねえさまの腕、切っちゃったん[exclamation&question]莟玉丈は、梅丸くん時代に、「天守物語」でゆうひさんと共演し、富姫役のゆうひさんを「おあねえさま」と慕う、亀姫を演じてくれてたのです。)
そんな髭切・膝丸は、ゲームでも「源氏の重宝」と自ら名乗っているが、平家の重宝なのが、小烏丸。「紅葉狩」という演目に登場するのだとか。源氏も平家も仲良く出陣するのが、刀剣乱舞のよいところだ。
そして、刀剣男士を演じる出演者も、若手というだけでなく、バラエティに富んだメンバーだった。
松也は、歌舞伎の家に生まれたが、20歳の時に父・松助を失った。後ろ盾がなくなると厳しくなるのが歌舞伎の世界。以後、松也は、活躍の場を歌舞伎以外にも求め、ミュージカルや映像の世界に進出した。城田優・山崎育三郎とIMYを結成したり、今は、本業の歌舞伎でもそれ以外の世界でも大活躍している。
尾上右近は、歌舞伎俳優であり、清元の浄瑠璃方でもある。(兄の斎寿は清元の三味線方。)
なので、当然歌える。というわけで、ミュージカルにも出ている。
家柄的には、清元の家系で、歌舞伎俳優としては傍系なので、自分で掴みにいかないと…というところかな。
莟玉吉太朗は、ともに一般家庭の出身。
鷹之資は、名優中村富十郎の長男だが、晩年の子であったため、小学生の時に父をなくしている。さすがに富十郎の遺児を放置するような歌舞伎界ではないが、苦労もしているはず。
雪之丞は、国立劇場研修生の9期生。そこから、猿之助一門に入り、スーパー歌舞伎などで活躍したが(当時は、市川春猿)、現在は新派に籍を置いている。同時に移籍した喜多村緑郎(研修生同期)とコンビでの公演も数多くやっていたが、最近は、二人とも歌舞伎への出演が増えている。
みんな、いろいろあるけど、頑張っているのね…


さて、近江の国、志賀の里では、のちの足利義輝(尾上右近)と、その妹の紅梅姫(莟玉)が、手遊びに和歌を交換していた。そこへ、時間遡行軍が現れる。天袋から回転しながら出てくる辺りは、歌舞伎でもよくある曲者のパターンだが、ここでアクロバットや、ワイヤーアクションを見せるところが、今回の作品のちょっと違うところだ。
いわゆるアンサンブル的なポジションは、今回、歌舞伎の俳優さんではなく、アクションのできる一般の俳優(あるいはアクションに特化した俳優?)が演じている。彼らは、ところどころで歌舞伎由来の「トンボ」も見せるが、ちゃんと「トンボ」になっていて、すごいと思った。(トンボは、助走をつけないので、普通のアクション俳優にはかえって難しいと思う。)
時間遡行軍は、客席にも登場し、それを刀剣男士(諸般の事情により四振)がなぎ払う。
義輝は、刀剣男士達に名を聞き(三日月は、「宗近」とだけ答える)、家来になってほしいと頼むが、男士達は断り、その代わりに、義輝を見守り続けることを約束する。
そこへ、知らせが入り、義輝が室町幕府第十三代将軍となることが告げられる。
一方、異界の翁(澤村國矢)、異界の媼(市川蔦之介)がどこからともなく現れ、時間遡行軍と結託、洛北山中の「禍獣(わざわい)」の封印を解いて、その魔力によって若返り、そして、義輝に病の呪いをかける。
義輝は元服、その将軍宣下を祝い、ささやかな宴が催されている。
上手には、筝、十七絃、二十五絃などが並び、下手には鳴物。今回、女性琵琶奏者の長須与佳さんが、歌と琵琶演奏、そして尺八も演奏していて、え、なに[exclamation&question]女神[exclamation&question]と思った。ほかにも、何度か女性ボーカル(影ソロ)が聞こえたのが、歌舞伎としてはチャレンジな部分かな。
祝いの舞を舞う、右近莟玉の美しさ[ぴかぴか(新しい)]莟玉演じる紅梅姫は、ここでは赤姫の姿。可愛いよ~[揺れるハート]
刀剣男士四振もお祝いに駆け付け、それぞれ一節舞う。それぞれの扇が、刀紋入りの扇で、とても美しかった。三日月は優雅、膝丸は豪快、同田貫は勇壮、そして小烏丸は妖艶だった。
華やかな場面だったが、揃って花道を引っ込む時には、既に義輝は病を発症している。
二幕は、既に病が重くなった義輝のところに、弾正の息子、松永久直(鷹之資) が見舞いに訪れるところから始まる。義輝は、紫の鉢巻をしている(病気の印)だけでなく、顔半分がファントム状態になっている。(宝塚ファンならわかると思う…)
そこへ、人気の祈祷師、果心居士(國矢)が現れ、祈祷を始めると、義輝のファントム痣がぽろっと取れる。これですっかり義輝は果心居士に心酔してしまう。でも果心居士は、異界の翁が禍獣の力によって変身した姿で、彼自身が義輝を呪っていたのだから、自らの力で術を解いただけ。そりゃ効くだろう…[ちっ(怒った顔)]果心居士は、さらに、このように心身が耗弱してしまったのは、義輝の生真面目な性格のせいで、かくなる上は、女性を近づけると良いと言い、雲居姫(蔦之介)の幻を見せる。
さて、一方、紅梅姫。彼女は、一目見て以来、宗近を恋い慕っていた。
夜の庭で宗近を待ち、恋の和歌を渡そうとするが、宗近は、あっさりと「あきらめてください」と断る。紅梅姫は、つれない宗近を恨みながら去る。
一人、佇む宗近のもとに、刀剣男士たちが、次々と集結する。時々、小狐丸と髭切が出てこないという、お約束のネタも交え、軽口も出てきたりするこの場面、髭切(早替え、お疲れ様です[exclamation])の弟の名前を忘れているネタも登場、ショックを受ける膝丸のリアクションも含め、審神者の心をガッツリと掴んでくれた。
一幕のラストは、ちゃんと刀剣男士六振で締めてくれ、気分良く休憩時間になった。


いやー、最高じゃないですか[exclamation×2]
(別記事へ続く)


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ACTORS LEAGUE in 野球 [┣コンサート・スポーツその他のパフォーマンス]

「ACTORS LEAGUE in Baseball 2023」


企画・プロデュース:黒羽麻璃央
総合演出:川尻恵太(SUGARBOY)


テーマソング:『L・A・S・T』作詞=城田優、作曲=城田優、UTA
チームソング:『-B.W.Anthem-』『-D.B.Go For It-
』作詞・作曲・編曲=井手コウジ
       『SOUL OF SCARLETS』作詞・作曲=KYOHEI


実況:清水久嗣


ZIPANG OPERA演出:植木豪
照明:大波多秀起
音響:山口剛史
ビジョン映像演出:ワタナベカズキ

特殊効果:ギミック
衣裳:とわづくり
ヘアメイク:瀬戸口清香
演出助手:堀萌々子
舞台監督:堀吉行
舞台監督助手:久保健一郎


行ってきました~[るんるん]


去年は観ていないので、2年ぶりですね。


各チームのメンバーは…


BLACK WINGS:黒羽麻璃央(Cap)、有澤樟太郎、岡宮来夢、丘山晴己、小西詠斗、小西成弥、近藤頌利、笹森裕貴、章平、立石俊樹、田中涼星、田村升吾、西川俊介、橋本祥平、平野宏周、廣野凌大、八木将康
DIAMOND BEARS:和田琢磨(Cap)、石橋弘毅、岩瀬恒輝、上田堪大、上田悠介、大見拓土、北川尚弥、北園涼、小南光司、椎名鯛造、高野洸、富田翔、鳥越裕貴、松井勇歩、松島勇之介、結城伽寿也、横山真史
GEM SCARLETS:荒牧慶彦(Cap)、蒼木陣、石川凌雅、糸川耀士郎、梅津瑞樹、木津つばさ、立花裕大、田村心、増子敦貴
 


今回は、新チームのGEM SCARLETSが参戦したことから、いったいどういうことになるのか、まったく予想がつかなかったが、野球の前に、出場チームを決めるゲームをやるということで、この三つ巴を解決する設定だったようだ。とはいえ、GEM SCARLETSは9人しかいないし、全員野球経験がないし、ユニフォームが見た目重視だし…なので、今回は出場する気はなく、盛り上げ係だったのかな…[わーい(嬉しい顔)]
始まる前に、ものすごく大雑把な野球のルール説明があったり、実況の清水さんが、プレーの途中で、ストライクとボールの説明をしてみたりしたので、もしかしたら、過去2年のアンケートに「野球がわからなくてつまらなかった」的な感想があったのだろうか[exclamation&question]
野球みりしらのGEM SCARLETS参加もその流れの一環と考えると納得がいく。すべての観客が大満足するのは難しいけど、少しでも取りこぼしが減るように、スタッフ一同、色々考えたんだろうな…と思った。


試合は17時開始だったが、半休を取り、14時台に現地に到着。
グッズを買って早めに入場し、練習風景を眺めようかと思っていたら、グッズの購入に2時間もかかってしまった。中に入れたのは、開始の20分前。そんなわけで、ビアボールも買えず、練習もほとんど見られず、すぐに式典が始まってしまった。
グッズは、参加した2年前との比較になってしまうが、販売エリアが狭かったのは、次回に向けての改善点ではないかと思う。事前に買えよ、というご意見もあるだろうが、臨場感を楽しみたいファンは一定数いると思うので。


オープニング・アクトは、「ZIPANG OPERA」(佐藤流司・福澤侑・spi・心之介)。
バックスクリーン前に設えられた特設ステージで、迫力ある歌を3曲披露してくれた。


出場権をかけたゲームは次のような構成。
〇玉入れ(選手2名がそれぞれ背負ったかごに、時間内に選手3名が玉を投げ入れ、あとでかごに入った玉の数を数える)
〇遠投(30メートル、50メートル、70メートルの遠投を行う選手がそれぞれ指名され、順に、その遠さの位置に待機した野手に向かって遠投する。キャッチできたらOK)
〇ノック(選手9人が、連続でおばたのお兄さんのノックを受ける。受けて一塁に投げ、一塁手(主催が用意)がベース上でキャッチできたらOK。9人の合計タイムを競う。失敗した人はやり直し。)
〇トスバッティング(外野を半周走り、トスバッティング3球をネットに当てたらOK。トスをあげた選手が次のランナーになる。最後の選手は、1周走ってゴール)
チーム成績1位のチームから、「先攻」「後攻」「応援」を選ぶことができる。(万一GEM SCARLETSが2位以上になったことを考えての措置だろう。)結果は、BLACK WINGSがすべてのゲームに勝利して後攻を選び、2位のDIAMOND BEARSが先攻を選んで、無難な結果に落ち着いた。
玉入れでは、GEM SCARLETSの梅津がなぜかほとんど玉を受けられず、全体でも5個という結果に終わったのが面白かった。遠投では、野球経験がないはずのGEM SCARLETS田村心が、50メートルまでの遠投をキャッチして運動神経を見せつけたのが素晴らしかった。また、鳥越裕貴は、わざとキャッチを失敗したり、背面キャッチを成功させたり…とつかみどころのない魅力を振りまいていた。
ノックは、全チームにノックを行ったおばたのお兄さんの忖度溢れるノックが功を奏し、GEM SCARLETSが善戦(ノーミス)したのが印象的。
トスバッティングは、全力疾走が大変そうだった。実際、このゲーム終了後、本戦に出場できなかった選手が2名発生した。できるだけ、ケガのないようにすることが、こういった大会には必要なことだと思うが、さすがに、違和感があって本戦に出れないのは、本末転倒だろう。
あと、GEM SCARLETS、見た目重視はわかるが、野球でなく、ゲームでも邪魔になるような衣装は、さすがに不利というより、危険であるとも思った。


BLACK WINGSとDIAMOND BEARSの試合は、1回表から、先発・岡宮来夢の制球が定まらず、打順が一巡して5点を献上、ワンサイドゲームになってしまった。
それでも、サプライズゲストの鈴木拡樹が登場したり、ビアボール宣伝コーナーで高橋健介が登場したり、お約束の猫ちゃん(正体=染谷俊之)が登場して、高野洸を挑発したり…と、見どころは満載。最後まで飽きさせない演出は見事だった。
DIAMOND BEARSが10点も取ってしまったので、だいぶ時間が押し、5回制のはずが4回で終わってしまったのは残念。やはり、ゲーム終了までに1時間半は長すぎてバランスが悪かった。


とはいえ、さすが、ACTORS LEAGUEだなと思ったのは、これがプロ野球だったら、ワンサイドでつまらないから、途中で飽きてしまうだろうが、一人一人の選手=俳優を眺めているのが面白くて、トイレや飲食のための離席もせずに、オペラグラスを上げっぱなしだった。


また、来年も参加したいな[るんるん]


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月組集合日… [┣宝塚人事]

月組 退団者のお知らせ


2023.07.04


下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。   


月組


蓮 つかさ


蘭 尚樹


水城 あおい


2023年11月19日(月組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団


そ…そっか。切ないな…


(言葉が出てきません)


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2024年ラインアップ発表 その1 [┣宝塚情報]

2024年 公演ラインアップ【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】


2023.07.03


2024年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。   


星組公演


主演・・・礼 真琴、舞空 瞳


宝塚大劇場:2024年1月~2月(予定)
東京宝塚劇場:2024年2月~4月(予定)


『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』
"RRR" Directed by S.S.Rajamouli and all related character and elements [コピーライト]2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.
脚本・演出/谷 貴矢


大人気のインド映画「RRR」を宝塚で上演するとは[exclamation×2]よく版権取れたな[あせあせ(飛び散る汗)]争奪戦だったと思う。
宝塚は、オリジナル作品だけでなく、版権を手に入れて上演する作品も多く上演している。が、多くは、初出から年数を経た作品で、「そんな作品を宝塚で[exclamation&question]」という部分の驚きが大きい。こんなタイムリーに[exclamation&question]というのは、初くらいの印象。
宝塚では、宝塚独自の設定に基づいたアレンジが必要であり、さらにその作品を円盤化する必要もあるので、権利元との粘り強い交渉が常に必要になってくる。インド映画界は、その辺の拘りが薄かったのかもしれないが、110周年の初っ端に話題作をゲットできた功績は大きいと思う。
周年イヤーは、タイトルに必ず「宝塚」(タカラヅカ、TAKARAZUKA含め)を使うのが最近のお約束だが、110周年もそのパターンかしらね。
老婆心ながら、インド人の肌の色は、どう表現するのかな。「オーム・シャンティ・オーム」(2017)では、浅黒く塗っていたが、はたして…[exclamation&question]


レビュー・シンドローム 『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』
作・演出/指田 珠子


指田先生も、大劇場デビューは、ショーなのですね。すみれの花咲くユートピア、宝塚。
いつまでも、その花が誇らしく咲き続けますように。


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