花組新トップスター [┣宝塚人事]
花組 次期トップスターについて
2019/07/11
この度、花組 次期トップスターに柚香光が決定しましたのでお知らせいたします。 なお、柚香光の新トップスターとしてのお披露目公演は、2020年1月7日に初日を迎える花組東京国際フォーラム公演『DANCE OLYMPIA』となります。
2番手からの順当な繰上りの場合、それほど発表を急ぐ必要がないので、もう少し遅くなるかと思っていたが、東京フォーラム公演発表の兼ね合いもあったのか、本日の発表でしたね。
柚香光というスターには、期待しかないのだけど、大好きだし…でも…なぜか、ちょっとだけ不安もある。
変な作品当てないでね、それをどうにかする力だけはまだないの…宜しくお願いします
芸能人たちが… [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]
最近、私のTL上が騒がしい。
普通にフォローしている芸能人たちが、「選挙に行きましょう」と次々に呟いている。
どこに投票してほしい…まで書いている人もいる。
野党の党名を挙げて。
いったいどうしたんだ
と思ったけど、このままだと、芸能という分野が(特に舞台のような分野が)危ない…とひしひし感じているのかもしれないな。
消費税が10%になったら、一気にエンターテイメントが冷却するかもしれない。今は人気の帝劇だって、来年も満席になるかわからない。制作側と違って、ファンの言葉を直接聞ける立場にある俳優たちは、ファンの疲弊をそれとなく感じているのかもしれない。
消費税率20%を超えるイギリスでも、エンターテイメントは不課税らしい。
文化度の違い…ですかね…
「A Fairy Tale-青い薔薇の精-」主な配役発表 [┣宝塚情報]
配役が発表されたわけですが…最近の景子先生ワールド全開っぽい感じですね。なんか、いろいろ細かく解説されているようなので、その辺もあわせてご紹介していきます。…てか、アルファベット表記、いりますかね
薔薇の精エリュ Elu de la Rose |
自然界の掟を破った 罪ゆえ、青い薔薇の 咲く禁断の園に 生きる薔薇の精霊 |
- | 明日海 りお |
シャーロット・ ウィールドン Charlotte Wheeldon |
英国上流階級の出身 ながら、田園を愛し、 想像力豊かで自由な 心を持つ女性 |
- | 華 優希 |
ハーヴィー・ロックウッド Harvey Rockwood |
庭師の叔父の元に 引き取られて育ち、 植物学の研究で世に 認められる |
- | 柚香 光 |
~*~*~*~ | |||
ディニタス(威厳) | 樫の木の精 [教え導く者] |
神秘の世界に住まう 精霊たち |
高翔 みず希 |
メアリー・アン | シャーロットの 養育係 |
ウィングフィールド の屋敷に関わる 人たち |
芽吹 幸奈 |
オズワルド・ヴィッカーズ | 父から引き継いだ ヴィッカーズ商会を 発展させることに 貪欲なやり手社長 |
ヴィッカーズ商会で 働く人々 |
瀬戸 かずや |
Mr.ディケンズ /精霊ダンサー |
シャーロック・ホー ムズ風の私立探偵 |
大英帝国の時代に 生きる人々 |
冴月 瑠那 |
クラルス( 澄み切った) | 空気の精 [慈しみ育む者] |
神秘の世界に住まう 精霊たち |
白姫 あかり |
女教師 | - | - | 鞠花 ゆめ |
ディビット・ブラウン | ヴィッカーズ商会 植物部門の責任者 |
ヴィッカーズ商会で 働く人々 |
航琉 ひびき |
Mysterious Old Lady [謎の老婆] |
ウィングフィールド の屋敷の庭近くに 現れる、動物に囲ま れた老婆 |
- | 美花 梨乃 |
精霊ダンサー | - | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
舞月 なぎさ |
オリヴァー | ベテランの植物 研究家 |
ヴィッカーズ商会で 働く人々 |
和海 しょう |
愛人 | - | - | 華雅 りりか |
ギルバート・カーライル | シャーロットの夫。 鉄鋼業で財を成した 北部の新興成金 |
大英帝国の時代に 生きる人々 |
羽立 光来 |
ニック・ロックウッド | ハーヴィーの叔父。 昔、ウィングフィー ルドの屋敷で庭師を していた |
ウィングフィールド の屋敷に関わる 人たち |
水美 舞斗 |
イヴリン | 派手好きなエドモン ドの新しい妻 |
大英帝国の時代に 生きる人々 |
真鳳 つぐみ |
Mysterious Lady [謎の貴婦人] |
ウィングフィールド の屋敷の庭を再生 させる為、代理人と して現れる貴婦人 |
- | 乙羽 映見 |
ケヴィン・グリフィス | 勤勉な植物研究家。 子煩悩で家族思い |
ヴィッカーズ商会で 働く人々 |
優波 慧 |
アウラ(そよ風・輝き) | 空気の精 [慈しみ育む者] |
神秘の世界に住まう 精霊たち |
更紗 那知 |
ボヌス(善い) | 鳥の精 [歌う者] |
神秘の世界に住まう 精霊たち |
千幸 あき |
フローレンス・ ウィールドン夫人 |
絵と薔薇を愛する シャーロットの母 |
ウィングフィールド の屋敷に関わる 人たち |
城妃 美伶 |
ネリー・グリフィス | 良妻賢母のケヴィ ンの妻 |
大英帝国の時代に 生きる人々 |
春妃 うらら |
エドモンド・ウィールドン 子爵 |
家族への思いやりに 溢れたシャーロットの父 |
ウィングフィールド の屋敷に関わる 人たち |
紅羽 真希 |
農夫の妻 | - | - | 雛 リリカ |
ベン | オズワルドの秘書 | ヴィッカーズ商会で 働く人々 |
綺城 ひか理 |
ウィルトス(勇気) | 鳥の精[歌う者] | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
飛龍 つかさ |
農夫 | - | - | 峰果 とわ |
馬丁 | - | - | 澄月 菜音 |
老婦人 | - | - | 若草 萌香 |
マシュー | ハーヴィーの助手 | ヴィッカーズ商会で 働く人々 |
帆純 まひろ |
ラエトゥス(楽しい) | 蝶の精[舞う者] | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
凛乃 しづか |
プルケ(美しい) | 蝶の精[舞う者] | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
音 くり寿 |
ロビン | - | - | 糸月 雪羽 |
白い薔薇の精 | シャーロットに 初めて会った時の エリュ |
神秘の世界に住まう 精霊たち |
聖乃 あすか |
ポエッタ(詩人) | 蝶の精[舞う者] | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
泉 まいら |
マイク | 新米の研究員 | ヴィッカーズ商会で 働く人々 |
一之瀬 航季 |
精霊ダンサー | - | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
愛乃 一真 |
精霊ダンサー | - | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
芹尚 英 |
精霊ダンサー | - | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
太凰 旬 |
精霊ダンサー | - | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
三空 凜花 |
精霊ダンサー | - | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
涼葉 まれ |
グラーテス (感謝) | 鳥の精[歌う者] | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
朝葉 ことの |
ブライアン | 新種の植物の 開拓に燃える プラントハンター |
ヴィッカーズ商会で 働く人々 |
希波 らいと |
精霊ダンサー | - | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
二葉 ゆゆ |
シャーロットの幻[9歳] | - | ウィングフィールド の屋敷に関わる 人たち |
都姫 ここ |
ケイティ | - | - | 愛蘭 みこ |
シャーロットの幻[11歳] | - | ウィングフィールド の屋敷に関わる 人たち |
美羽 愛 |
精霊ダンサー | - | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
美里 玲菜 |
精霊ダンサー | - | 神秘の世界に住まう 精霊たち |
稀奈 ゆい |
すごい趣味の世界っぽさが強くて…若干の不安を感じるのは、私だけでしょうか
花組集合日… [┣宝塚人事]
花組 退団者のお知らせ
2019/07/08
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。
花組
明日海 りお -すでに発表済-
芽吹 幸奈
白姫 あかり
乙羽 映見
城妃 美伶
2019年11月24日(花組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
理央 ひかる
2019年7月8日付で退団
舞浜でゆきちゃん(仙名彩世)と一緒にコタツに入っていた三人が、一緒に退めちゃうなんて…
一足先に退団したゆきちゃんと一緒に、ゆっくりと旅に出てしまうのかしら…。
てか…つくしの好演をアップしたのが昨日だったので…なんだか、とっても淋しいです
乙羽映見ちゃん、大人っぽくて、歌が上手くて、好きな娘役さんでした。「ハンナのお花屋さん」での役が一番好きだったので、景子先生、最後に素敵な役にしてほしいなぁ~と期待しています。
理央くんは、研4なのね。大階段を降りてご挨拶できない学年の生徒は、集合日付けになりがちだよねぇ~。切ない…
いまごろ軽減税率のはなし? [┣かんがえごと]
ツイッターというメディアはとても面白くて、誰かがふと呟いた言葉が、リツイートを重ねてトレンドワードになり、それをメディアが取り上げたりする。
ここ数日のトレンドワードは、「消費税の軽減税率に生理用品が入っていない」というもの…
え…いま…ですか
2019年10月に予定されている消費税増税(⇒10%)は、そもそも、2015年10月に実施されるはずだった。これを2017年4月に延期し、さらに延期して2019年10月に…なので、もっと早く言おうよ…と、軽減税率対応に向けて右往左往している経理担当者としては、言いたくなってくる。
少なくとも2015年くらいにもう少し関心を持って声を上げてくれていたら、色々変わったと思うんだよね。現在の軽減税率の詳細が決まったのが、2016年4月だから、3年前に内容は決まっていたわけですよ。
なぜか、食品(酒と外食を除く)+新聞
これで、大新聞は増税に反対しにくくなったのかもしれないけど。だから、情報が伝わりづらかったのかもしれないけど。
で、新聞とか、どうでもいい(そもそも貧しかったら新聞なんか取らなくなるよね)ものを軽減税率の対象に選んでおいて、コンビニのイートインまで10%(外食扱い)にするとか…もはや意味不明の軽減税率なので、そりゃ、女性の必需品である生理用品が軽減税率の対象にならなくても、驚くことではない。
てか、そもそも、こういうのを決める日本の国会議員の中で女性議員の割合は、なんと10%(2019年3月8日の国際女性デーにおいて列国議会同盟が発表)だそうなので、対象になるわけがない。
びっくりしている皆さん、選挙で誰に投票するかっていうのは、こういうところに繋がるんですよ~
「新聞記者」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]
話題の映画「新聞記者」を見た。
原作は、東京新聞記者・望月衣塑子(いそこ)の自伝的なノンフィクション。
が、この映画は、フィクション作品として、今の日本によく似た政治情勢下の人間模様を描いている。フィクションであることをより分かりやすくするため(現実の望月さんの物語ではないことを示すため)か、望月氏や、前川喜平氏などが、劇中人物が眺めているテレビ画面に実名で登場、現政権について、あれこれ評論する言葉を背景に物語は進行する。
フィクションであることを説明するためのこの映像が、フィクションである映画と現実が一枚岩であることも、明らかにしているのがすごいな~と思った。(望月さんたちは、現在の日本のリアルについて普通に討論をしている。それを切り取って、映画(フィクション)の背景に流していても、矛盾がない=結局のところ、このフィクションの背景には日本のリアルがある、ということをさりげない形で実証しているのだ。)
ヒロインの吉岡エリカ(シム・ウンギョン)は、日本人(ジャーナリスト)の父と韓国人の母の間に生まれ、米国で育ったという設定。新聞記者なので日本語は話すが、脳内では英語で思考しているようだ。(考えを纏めるためのメモは英語)
もう一人の主人公は、官僚の杉原拓海(松坂桃李)。外務省から内閣情報調査室(内調)に出向している。外務省時代に、組織ぐるみの書類改ざんに加担したことがあり、その責任を一身に負った元上司・神崎(高橋和也)とは、今も心を通わせている。
神崎は、現在内閣府に出向し、あるプロジェクトを担当しているらしかったが、杉原と旧交を温めた数日後、杉原に最後の電話を架けてから投身自殺する。吉岡は、神崎が新聞社にリークのFAXを送ってきたのではないかと考え始める。こうして、神崎の通夜、吉岡と杉原は出会う。
神崎が担当していたのは、特区を使った大学の新設問題。
そこに官邸が主導する大きな疑惑を感じた吉岡と杉原。しかし、杉原の直属の上司である、内閣参事官・多田(田中哲司)は、そんな二人にさらなる一手を向けてくる―
というところで、映画は終了する。背筋が凍るサスペンス。
冒頭、杉原は、真夜中なのに、一人、職場に残り、公安が撮影した元文科省の大学教育局長で、現在は政府批判をしている白石氏の女性スキャンダル(野党の女性議員と会っていた)写真をマスコミに送りつける仕事をしていた。
その時は、元官僚ということが、彼の疑問に蓋をしていたのだろう。
が、多田の攻撃は、相手が民間人だろうと関係ない。そこに疑問を差しはさもうものなら…
吉岡と杉原が追っていた事件は、新設大学で軍事研究、それも生物兵器に関するもの…という、いささか荒唐無稽なものだったが、だからこそ、他の新聞が後追い取材してくれて、広がる…という展開が嘘っぽくならなかった。そうでなければ、東都新聞一社だけのフライング記事⇒誤報という展開が普通にリアルに感じてしまう。
吉岡の自死した父親が、誤報を出した事件も、「誤報じゃなかったんですよ」と、多田がわざわざ吉岡の携帯に(どこで番号知ったんだ)電話してきたし、決して自殺なんかする人じゃなかった父の死の謎を追うために、日本でジャーナリストになった吉岡ゆえに、今後の展開が気になり過ぎる。敢えての、唐突な終わり方が、胸に残った。
エンディングテーマは、OAUが担当。(テレビドラマ「きのう何食べた?」の主題歌も担当しているアコースティックバンドで、BRAHMANがコアなメンバー。)
歌詞は英語なんだけど、訳詞をTOSHI-LOWさんが担当していて、それがすごく沁みる。
主演の二人だけでなく、その他の配役もみんなすごくて、北村有起哉や、西田尚美、高橋努…みんな怪演。
その中でも、田中哲司は、やばかった。もう怖くて怖くて…
怖いけど、クセになる、エンターテイメント作品としても力のある映画だったし、現代における国家とは…と考えるキッカケにもなる映画だった。おススメです。
ツイッター炎上事件 [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]
劇作家の鴻上尚史さんのツイッターが炎上した。
鴻上さんは既に元ツイートを削除されているが、最近、劇場で「前のめり観劇への注意アナウンスが増えた」ことに対する感想を述べたものだった。
前のめり観劇について、鴻上さんは、お客さんが前のめりになってくれる芝居を作りたいと思っていたのに、そういう姿勢は注意されてしまうのか…というような感想を書かれていたように思う。
これに対して、多くの演劇ファンが「NO」を突きつけた。
前の席の観客が前のめりの姿勢になると、まったく舞台が見えなくなるのに、それを作り手が知らないなんて…という発言、いつも良い席(関係者席)で観ているから、一般観客の視線のことなんか知らないに違いない…という意見、前のめりの姿勢でしか、観客の「のめり込んだ精神状態」が伝わらないなんて、本当に人気劇団を運営されていた方なのだろうか、ショックだ…という発言、鴻上さんも、ここまで炎上するとは露ほども思っていなかったのではないだろうか。
私のタイムライン上の方々(私が一方的にフォローしている方々&相互フォローの方々)は、さすがに本人に突撃するような猛者はいなかったが、この件に呟いている(否定的なニュアンスで)方は多かった。(引用リツイートされている方は数人いた。)
鴻上さんがおっしゃるように、「前のめり姿勢」を注意するアナウンスメントが行われるようになったのは、それほど古いことではない。私の経験では、劇団四季が一番早くこの手のアナウンスメントを始めたように思う。宝塚がこのアナウンスメントに取り組み始めたのは、何年前だろう少なくともここ数年の出来事のように感じる。
そして、どこの劇場でもこのアナウンスメント(場内係員が一斉に客席に向かって開演直前に説明する)がされているか…というと、そんなことはない。
小劇場では、携帯電話等をOFFさせるアナウンスメントが主流。まあ、携帯電話が鳴ったら、小劇場の場合、公演自体が台無しになる可能性が高いし。
あと、前のめり程度で視界が遮られない劇場も少なからず存在する。(すり鉢状に作られた劇場など)
だから、鴻上さんのツイートそのものは、ほぼ事実(最近、前のめり注意劇場が増えた・以前はそんなことなかったのに)を語っていたことになる。それが、多くの演劇ファンを逆上させたのには、どこかに双方の行き違いがあったのだと、私は考える。
まず、ひとつめ。
鴻上さんは男性で(ウィキペディアによると身長は171センチ)前の人のせいで舞台が見えない…という経験をする確率が低い。私より15センチも背が高いのだから、もし私が前の席に座って少々前のめりになったとしても、そのせいで視界が遮られることはないかもしれない。
でも小柄な女子からすると、そもそも普通に座っていても前の席の人の頭で舞台は一部遮られる。その上前のめりになられたら、視界はゼロになる。この差は大きい。
ふたつめ。
鴻上さんが行く舞台と、炎上させた女子たちが行く舞台は、一部しかかぶっていないと思われる。
100人くらいしか入らない劇場って、わりと傾斜がある場所が多く、あと、座席が背もたれのない椅子だったりして、観客、普通に途中から前かがみになってる。傾斜のせいか、みんなが前かがみなせいか、この手の劇場で、前が見えないという話は聞かない。
まあ、自由席が基本だしね、席が悪いのは、遅く行った自分のせい…というのもあるのかな。
みっつめ。
鴻上さんだから、関係者席の良い席で観ているに違いない…という誤解、つまりやっかみ。
宝塚のファンの人は、理事長とか演出家の偉い先生が6列目くらいで観劇しているのを知っているから、そう思うかもしれないけど、別に有名演出家だからって毎度どの舞台もよい席で観られるなんてないし、あとタダで観ているというのも違うからね。(自分の演出した舞台は、仕事だから客席で観るとしてもお金は出さないけど、それ以外は、ほぼお金払って観客で観てるからね、劇作家も、俳優も。)
よっつめ。
劇作家は観客の思いに気づいているはずだ、という誤解。
観客の熱意は届いている…と、推し(贔屓)がいつも言っているから、舞台の制作側にも観客の思いは、届いているはず…と思っていたのに、裏切られた(観客ののめり込み具合を、前のめりになって観劇している人の数で測っていた)というショックを語っている人も多かった。
⇒この部分は、鴻上さんが観劇している時のことじゃなくて、舞台を創っている側としての発言部分。
俳優には、その場の熱量が伝わっていることもあると思う。舞台の上と下なだけで、同じ空間を共有しているから。でも、制作陣やスタッフは、上演時間中ずっとその空間を共有していないし、心はもっと別のところにある。舞台監督は、時計を見ながらステージングの全てが予定通りに進んでいることを確認しているし、各スタッフもそれぞれの仕事がある。演出家は、そもそも本番には居ないことが多いし、いたとしても、出演者の演技をチェックしたり、観客の状況を観察したり…そしたら、同じ熱量を感じることは難しい。ステージにのめり込んで初めてその熱量は伝わるからだ。
なので、私は、「いや、前のめりになられたら、見づらいですよ」と思っただけで、スルーしていた。
それが、これほどの炎上になるとは…ツイッターって便利だけど、誤解を生みやすいメディアなのかな…と思う今日この頃。
夜野さんアカウントのツイートもそんなわけで、まだまだうまく使えてません…
宝塚宙組東京公演「オーシャンズ11」観劇 [┣宝塚観劇]
ミュージカル
「オーシャンズ11」
脚本・演出:小池修一郎
作曲・編曲:太田健
編曲:青木朝子
指揮:塩田明弘
振付:御織ゆみ乃、若央りさ、桜木涼介、AYAKO、SHUN、鈴懸三由岐
擬闘:六本木康弘
装置:大橋泰弘
衣装:有村淳
照明:勝柴次朗
音響:大坪正仁
小道具:今岡美也子
歌唱指導:KIKO、堂ノ脇恭子
映像:奥秀太郎
イリュージョン:北見伸
ジャグリング指導:リスボン上田
ヨーヨー指導:長谷川貴彦
演出補:田渕大輔
演出助手:竹田悠一郎
装置補:稲生英介
舞台進行:香取克英
再々演の「オーシャンズ11」は、宙組。
この作品、男役に限っていえば、ダニー・オーシャンと10人の仲間+敵役のテリー・ベネディクト、やりがいのある役が12もある。
その中で、役の大小があまりない…というか、2番手はラスティでもいいし、テリーでもいい。それ以下の配役も番手順にどう…と決まっているわけでなく、適材適所に配役できるし、その適材適所に合わせて、微妙に登場シーンを増減出来たりもする。さらに、番手を誤魔化すようなことも可能だったりする。
過去、2回の「オーシャンズ11」でも、絶妙な適材適所公演になっていた
今回の「オーシャンズ11」では、2番手役のラスティと同じ位大きな役であるテリー役を95期の桜木みなとが演じ、単時3番手として存在感を示し、退団する上級生の澄輝さやと、蒼羽りくの2人にも活躍の場面を与え、誰もが輝く舞台を提供している点、さすが小池先生らしい気配りだな~と思った。
男役がスーツでかっこよく揃う場面など、宙組らしい現代的でスタイリッシュな雰囲気が堪能でき、満足1幕のラストは、もう圧巻でした
その一方で、トップコンビの恋愛劇という観点からこの作品を観ると、宙組トップコンビには、あまり似合っていない演目なのかな…という気がした。
ダニーとテスって、ちょい悪オヤジと女子大生…という年の差カップルだったのよね。
そのオッサン感をかつてのダニーたち(柚希礼音・蘭寿とむ)は絶妙に出せていたのだけど、真風涼帆は、青くささが魅力の男役だと、私は思う。この人には、世間ズレした「ちょい悪」とか、一番やってほしくなかった。
一方の星風まどかは、たしかに真風とは、年の差あり・身長差ありのコンビではあるが、この手のステレオタイプブロンド美女をやらせるのは惜しい…というか…。テスは決して頭の弱い女の子ではない(←役の設定)んだけど、結局のところ、そういうポジションの役(←テンプレ的性格)なのよね。
ってなわけで、ワリを食った主演コンビ感は否めなかった。
あと、今回のダニーのセリフ回し「〇〇だぁー」ってヤツが、どうも苦手だった。
一方、ラスティ役は、最近の芹香斗亜お得意の役どころで、毎回これかいっと思わないでもなかったが、それはそれとして、おいしく戴いた。金髪でチャラい芹香には、金を払う価値があるジョンソン先生も、しつこくならない程度に、でも、笑いの質は高く保たれていて、満足度が高かった。
テリー役の桜木は、すごい色黒で、化粧が濃かった…というか、塗りつぶしたようなもみあげが、大空さんを思い出した(笑)
2幕のダンスシーンは、身長差のある真風と桜木だったので、入れ替わりがあり得なさ過ぎて、ちょっと笑ってしまった。すみません…でも、ベネディクト一味(?)の団結力は素晴らしかった。囚われのウッズ夫妻も含めて。(愛白もあちゃんは、パンツスタイルとお団子ヘアが似合っていた最後にこの役を与えてくれて、小池先生、ありがとう)
そして、ライナス役の和希そら。新公学年の若い子ということではなく、芝居の力で未熟な青年・ライナスを自分のものにしていた。地下鉄でのライナスのナンバーは、超かっこよかった
ソール役の寿つかさと、ルーベン役の凛城きらのオジ・パワーには脱帽だったし、純矢ちとせのダイアナは、余裕の大迫力あと、マイク役の留依蒔世の歌声が心地よかった
(チケットがなくて1回しか観劇できず、目が足りなかったです。退団のあっきーやりくちゃんも十分に観ることができず、無念でした…。でも、チケ難は、宝塚的には良いことですよね)
「桜田ファミリー物語」 [┣演劇]
スプリングマン
「桜田ファミリー物語」
脚本・演出:澁谷光平
音楽:まるやまたつや
舞台監督:本郷剛史
照明:たなか一絵
音響:未琴
宣伝美術:ネオ・サンシャイン
宣伝写真:sanamaru.
デザイン:KOSK101s
制作:河嶋浩介、井手昭仁
企画・製作:スプリングマン
以前、観劇した「弁当屋の四兄弟」と同じスプリングマン製作の舞台を再び観劇した。
劇場は、ここ1年、通いに通っている中野のポケットスクエアにある「テアトルBONBON」。
ポケットスクエアの各劇場の席数は、ザ・ポケットが180、BONBONが120、MOMOが90、HOPEが70(公演によって若干の増減あり)。BONBONは、劇場案内によるとポケットスクエアの各劇場の中で、最も天井が高いらしい。そのせいもあるのか、この劇場は、客席の配置が急こう配になっている。
そういうこともあるのか、この劇場での開演前アナウンスは、携帯電話の電源OFFのみだった。(しばらく、各劇場の開演アナウンスをチェックしたいと思っている。)
タイトルの「桜田ファミリー…」は、もちろん、バルセロナの建造物、サグラダファミリアをもじっているのだが、前回の「弁当屋…」同様、この物語も“家族”の絆をテーマにしているので、このタイトルに嘘はまったくなかった。
桜田家は、世田谷で豆腐屋を営んでいる。
父親の店を受け継いだ長男のマサト(藤波瞬平)が家長ということになっている。マサトには、妻のチエ(さかいかな)がいるが、子供はまだいない。(芝居の最後にチエの妊娠が明かされる。)
そのほかに、マサトのいとこで、先代に引き取られたリコ(あきやまかおる)、ケンジ(浦尾岳大)、タク(釜山甲太郎)の三きょうだい、リコ達とはきょうだいではないが、マサトにとってはこちらもいとこのハルキ(日南田顕久)も同居している。
リコは既婚で、弟二人がいるにもかかわらず、夫のナオト(狩野翔)には桜田姓を名乗らせ、そのまま実家である桜田家に夫婦で住んでいる。
ナオトはサラリーマンである程度の稼ぎがあるが、ケンジは引きこもりで、タクは実家の豆腐屋でバイト生活、ハルキもパソコン関係には強そうだが、サラリーマンではないみたい…。豆腐屋も、豆腐は美味しそうだが、商売上手という雰囲気もない。
こんな桜田家、亡くなった先代には愛人がいて、マサトの腹違いの弟というのが存在している。母親を亡くしたその「弟」井伊リュウジ(山木透)が今日、訪ねてくる…そんな桜田家の一日一晩を描いたのが本作。
「ザ・いいひと」といった雰囲気のマサトとその他の人々(それぞれ発言に毒がある)の対比がまず描かれ、結局、最終的に「みんないいひと」ということがわかって大団円。その「みんないいひと」がどうして、こんなことを言ったのか、あんな行動をとったのか…一つ一つの細かい事件が、人間の心のひだを丁寧に解き明かし、現実社会でもよくある「いいひと」同士の諍いも、こういうことなのかもな…なんて思ったり。
最後にリュウジがキレる原因も、そっか、あなたも誕生日だったんだね…というオチで、でも、それって自分が祝ってほしいわけじゃなくて、なんだよ、何が違うんだよ、オレとオマエと…っていうだけのことなんだよね。ああ、すっごいわかるわ、リュウジの気持ち…
それをオソロのTシャツでまとめ上げてしまう、ザ・いいひとマサトくんの「いいひとテロ」っぷりが、恐ろしくもあり、痛快でもあり。
ケンジとタクの兄弟げんかも、お金で解決しようとしたナオトの真意も、そして、庭に猫が現れる謎も、どれもこれも楽しいエピソードだった。ケンジとリュウジの不思議な深夜のやり取りとか、かなりツボになって忘れられない場面も多い。
これはすごい名作というわけではないが、観終って、「いいもの観た~」と思える舞台だった。
「梅雨ノハレマ」その3 [┣大空ゆうひ]
「その2」はこちらです。
えーと、前回は、リクエストコーナーまででしたね。
「ルパン三世」のあと、突然、「新曲です」
このライブのために、2曲、新曲が作られ、まず、「千の一夜」(作詞:獅堂ライチ/作曲:竹内大輔)がここで披露された。いやー、これ、好きなヤツですやや観念的な歌詞は「花鳥燈華」の系列だと思うけど、これをフュージョンっぽいアレンジで、ガンガン聴かせてくれる。
ノリノリで歌いまくったゆうひさん、大阪では、「たのしー」って口走ったのよね。それがもう、こっちも楽しくなってしまう感じで、本当に幸せな気分になった。
で、ここで、リクエストコーナーに戻る。自由だな。
中島みゆきの曲も多くリクエストされていたようで、今回は、「ファイト!」を歌ってくれた。語り部分があるので、念のため歌詞カードも用意され…。(毎回、正装の男性がうやうやしく譜面台を設置してくれるのが、なんか面白かった)
いやー、重い…
この曲がどういう経緯で作られたかは、知らない。でも、さまざまな人の人生の一部が一人称で切り取られているので、ラジオのリクエスト葉書(みゆきさんは長い間パーソナリティーをなさってるし)なんかに触発されたのかな…とか思う。
その短い数行の人生が、ゆうひさんによって、全部、その場に再現される。
それがゆうひさん自身の身に起こったことであるかのように、誤解してしまうほど、真に迫っていて。
いや、まじ、重い
この重さをライブに突っ込んでくるのが、ゆうひさんらしい…と思うし、その重い空気を次の曲で緩和するセトリも良かったと思う。
というわけで、オリジナルCDより「いつかの歌のように」。
これは、シャンソンの舞台でも歌ったことがあるナンバーで、ちょっとやさしめのシャンソンのような味わい。
でも、歌詞は、よーく聴くと、カフェでナンパしてるよね、ゆうひさん(笑)
なんか、絶対断れない雰囲気で迫っている気がして、ビビりながら聴いています
ラストソングは、新曲「梅雨ノハレマ」(作詞:獅堂ライチ/作曲:後藤郁夫)。
こちらの曲は、本当に梅雨の晴れ間のような雰囲気のある曲。
なんとなーくですが、青木朝子先生が作ってくれた、「SORA」を思い出すような雰囲気の曲です。梅雨の晴れ間だから、青空ですもんね。
この、「梅雨ノハレマ」、先ほどの、「千の一夜」とカップリングで発売されるとのこと。このステージとは、まったく違うアレンジになるらしいとの情報もありますので、皆さん、ぜひ買いましょう
(たぶん、エイベックスが通販してくれるはず。)
ここで、ゆうひさんが一度退場し、予定調和のアンコールで登場すると、いきなり、ピアノの前に座る。
(ピアノの河内さんは、キーボード前に移動)
なんと、ゆうひさん、ピアノ弾き語りで、「一つの光」を歌ってくれた。「La Vie」の音楽監督をやってくれた和田俊輔さんに書いてもらったオリジナル曲。最近は歌っていなかったけど、ちゃんと大事に使ってくれていて、嬉しい。ピアノの弾き語りは、以前やったギターより、ずっと安心して聴けたような気がする。
ここでもう一度、バンドメンバーを紹介し、1曲で終わらず、最後に「500マイル(500マイルも離れて)」を歌ってくれた。日本語歌詞は忌野清志郎さんなんだそうですね、これ。ステキだった
わりと、ライブの最後の曲(アンコール)、こういうフォークテイストの曲(「500マイル」はピーター・ポール&マリーの曲)が多いなぁ~という印象がある。
ちょっとゆるい雰囲気で、やわらかい表情のゆうひさんが、幸せそうで、よかった~
東京公演は、初日がゆうひさんのバースデーに当たったため、アンコールの中で、サプライズのバースデーソング演奏があり、ハッピーバースデーを歌ってお祝い
特に練習しなくても、一丸となって歌える私達、すごい…
(初回はお花のお渡し、2回目はバースデーケーキが登場)
大阪の大千秋楽では、アンコールが終わった後も拍手がなりやまず、ゆうひさんだけが、再度ステージに現れてご挨拶でも、本当に素敵なライブだったもの、拍手止まらなくてもしょうがない。
これからも、こんなふうに歌い続けてくれるそうなので、また次の機会を楽しみにしたいと思う。