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太宰の墓 [┣行ってきました!(旅・花・名所・展覧会)]

三鷹市に太宰治のリーディングを聴きに行った帰り、すぐ近くに太宰のお墓があると聞いて、寄ってみることにした。


八幡大神社(これがものすごく大きい)の隣にある、「禅林寺」の墓地に太宰の墓はあった。


太宰墓1.jpg


墓地の入口に、しっかり説明書きがある。
なんと、森鷗外のお墓もあるのだ[exclamation]


太宰墓2.jpg


6月19日の桜桃忌には、“太宰治”の名前のところにサクランボが詰め込まれていたりするそうだが、7月半ばには、沈静化していた。でも、お詣りされる方は引きも切らず…というところかな。


太宰墓3.jpg


斜め向かいに森鷗外のお墓。本名の“森林太郎”名義のお墓になっている。
遺言に「余ハ石見人 森 林太郎トシテ死セント欲ス… 墓ハ 森 林太郎墓ノ外一字モホル可ラス」と書かれていたため、鷗外の名はない。


太宰墓4.jpg


禅林寺、すごく整備されてるお寺…という印象でした。


太宰墓5.jpg


こちらが山門。


太宰墓6.jpg


太宰が住んでいた三鷹市には、このような施設もあって、(太宰の短編「十二月八日」にも登場する伊勢元商店の跡地)街をあげて太宰の文学を愛しているんだな…と感じた。
ゆかりの地をゆっくり回ってみたいと思う一日だった。


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「太宰治を聴く」 [┣コンサート・スポーツその他のパフォーマンス]

三鷹市.jpg


初めて訪れた三鷹市芸術文化センター。
ここで、毎年桜桃忌の頃に「太宰を聴く」というイベントが催される。今年が19回目。7月20日というのは、過去一番遅い日だったみたいで、昨年は6月15日に松重豊さんが、「皮膚と心」「燈籠」「待つ」を読んだ。
今年は、田中哲司さんが、「恥」と「グッド・バイ」を読む。それで、聴きに行くことにした。
ゆうひさんが出演した作品、あえて、ほかの人で見てみたい…かどうかは、作品による。「グッド・バイ」は、変則的な作品だったこともあって、あらためて原作に当たってみたい、という気持ちで、三鷹までプチ旅行をしてきた。


太宰が暮らした街である三鷹。そのため、毎年この時期に、「太宰賞」という公募新人文学賞を発表している。(筑摩書房が共催)その受賞者の挨拶がまず行われる。
今年の受賞者は、阿佐元明さんで、受賞作は「色彩」。
ご挨拶の中で、阿佐さんは、締切日が年末なので応募した(キリがいい)、とか、太宰の作品は句読点の味わいがあるので、朗読者が句読点をどのように表現するか、気になる…など、ユニークな発言で会場を沸かせていた。


第19回 太宰を聴く~太宰治朗読会~
朗読 田中哲司


音響:星野大輔(サウンドウィーズ)
協力:株式会社鈍牛倶楽部、杉山祐介、株式会社筑摩書房、公益財団法人日本近代文学館
主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団


「恥」
“菊子さん。恥をかいちゃったわよ…”で始まる女性の独白体で描かれる小説。
書き手は、とある作家のファン。でも、自意識過剰気味のファンなので、ファンレターも上から目線の描き方をしてしまっている。さらに、“愚かな女”設定らしく、小説の登場人物を作家本人と混同し、勝手に相手を脚気にかかった貧乏で女にもてないブサイクな男だと信じ切っている。さらに、一度ファンレターを出しただけで、次の小説の主人公が自分だと思い込み、激しく動揺して自宅を訪ねる。その一部始終が菊子さんへの告白という体で語られる小説だ。
田中は、ステージにフットワーク軽く駆け込んできて、阿佐さんのトークに触れ、「プレッシャーが…」とか「句読点は一切気にしていなかった…」と言って笑わせる。
朗読が始まっても、椅子に座ったままではなく、歩き回ったり、客席に背を向けたり、自由に振る舞っていた。そして、手にしていたのは、綴じられた本ではなく、A4横サイズの紙に縦書きされたものだった。田中はこれを読み終わるとステージに投げ捨てる。特に最初は、「恥」で一枚投げ捨て、「太宰治」で一枚投げ捨てるから、客席から笑いが漏れる。これは、“掴み”として大きかったと思う。
すごく自由に楽しんでいたように見えたが、休憩時間に投げ捨てられたままの原稿を見ると、「歩き回る」などとペンで書いてあるのが見えたので、ちゃんと意味を持って立ったり歩いたりしていたらしい。
女性言葉がなんとも言えず、可愛らしい感じのする朗読だった。


「グッド・バイ」
昨年、ゆうひさんが出演した舞台「グッド・バイ」は、根幹にこの小説があるものの、太宰自身の人生を被せることで、田島と永井キヌ子の物語をそこに収束させていくという手法を採っていた。そうでもしないとどうにもならないくらい、この未完の遺作は短い。10人もいるという愛人の一人一人とグッドバイしていく物語と書いておきながら、実際には一人とグッドバイして、二人目の話を始めようとしたところで、終わってしまうのだ。
三島由紀夫が「豊饒の海」シリーズ最終作を書き上げてから自衛隊駐屯地に向かったのとはえらい違いだ。最後の最後まで、太宰は読者泣かせの作家だったらしい。


この作品については、どうしてもゆうひさんの舞台を忘れて臨むことはできなかった。
主人公の名前は、田島周二。これを昨年の舞台では、田島周二=津島修治(太宰の本名)により近づけるために、「田島」を「たしま」と濁らずに読ませた。が、そもそも、原作にはルビがないので、今回は、一般的な読み方として、「たじま」と読んでいた。
ユーモアとペーソスに溢れた作品は、これからさらに面白くなりそう…というところで、ブツっと終わる。
「未完」と、最後の文字を読み終えた田中の声は、少し怒っているようだった。
「続き読みたいですねっ[exclamation]」と呟いた言葉が、彼だけでなく、客席全員の思いだったように思う。
この作品も、一枚読み終わるごとに、原稿が客席にばら撒かれ、終演後にそれを見ることができた。会話のシーンなどは、カギカッコのところにマーカーで色を付けて、誰が喋っているかを分かりやすくしたり…と、この一度きりのステージのために、様々な工夫がされていたことを知ることができ、朗読+αの楽しみを感じる時間だった。


ほんの短い時間だったが、太宰作品をたっぷり楽しめ、身近で田中さんの朗読する姿を見ることができ、楽しい土曜の午後だった。


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柴田先生… [┣宝塚情報]

宝塚歌劇団の演出家、柴田侑宏(しばた・ゆきひろ)先生が本日、亡くなられた…との情報が…[もうやだ~(悲しい顔)]
87歳だったとのこと。ジャニーさんと同じお年だったんですね…。


1958年に宝塚歌劇団に入団されたということなので、61年の長きに亙り、宝塚に貢献されたということになる。
演出家デビューは、1961年、宝塚新芸劇場公演「河童とあまっこ」。
大劇場デビューは、1962年「狐大名」。
主な作品に、「フィレンツェに燃える」「あかねさす紫の花」「星影の人」「バレンシアの熱い花」「新源氏物語」「うたかたの恋」「琥珀色の雨にぬれて」「哀しみのコルドバ」「川霧の橋」「花の業平」など。
1992年の旧宝塚大劇場ファイナル公演で、一本もの「忠臣蔵」にチャレンジ、演劇としての宝塚歌劇をステップアップさせた功労者。この年入団したゆうひさん、この作品で初台詞(いってぇー)だったんですよね。
ゆうひさんのプレお披露目公演「大江山花伝」、プレさよなら公演「仮面のロマネスク」、そして大劇場公演「誰がために鐘は鳴る」…すべて再演ものだったけど、柴田作品に出演できてファンとして幸せでした[黒ハート]
最後の脚本は、2015年「黒豹のごとく」。
生前最後の上演作品は、5月の全国ツアー公演「アルジェの男」、最後の大劇場公演は昨年の「凱旋門」だった。
お通夜は21日、告別式は22日(エテルノ西宮)。喪主はご令室・柴田英子(しばた・ひでこ)さん。


初めて宝塚に触れた頃から、柴田先生の作品にどっぷりつかっていました。長い間、本当にありがとうございました[ぴかぴか(新しい)]謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


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「ピピン」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

ブロードウェイ・ミュージカル
「ピピン」


脚本:ロジャー・O・ハーソン
作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ
演出:ダイアン・パウルス
振付:チェット・ウォーカー
サーカス・クリエーション:ジプシー・スナイダー


いつもチケット発売即ソールドアウトの城田優くんが、めずらしくツイッターでチケットの宣伝をしていたのが気に留まり、大阪公演なら行けるかも…と、ゆうひさんの朗読の後に乗り込んできました。
(2日間とも14時から1時間30分程度の朗読公演で、なんだか余裕の2日間だったはずが、この日は、朝から映画⇒ゆうひさん⇒ピピンというすごい一日となってしまった。さらに、この日は京都まで移動して宿泊…と、どこまでもハードな一日だった。楽しかったけど[わーい(嬉しい顔)]


感想は一言でいうと、めっちゃ、面白かった[黒ハート]
全体がサーカス仕立てになっていて、場末な猥雑感を纏いつつも、おもちゃ箱をひっくり返したような、キラキラした楽しい雰囲気が、幕開きから満載[ぴかぴか(新しい)]
語り部のようなポジションの役、リーディングプレイヤーにCrystal Kay歌はもちろん抜群だし、意外に芝居心があって、クールでパワフル[ぴかぴか(新しい)]うわー、もうたまんない、これ[揺れるハート][揺れるハート][揺れるハート]
主役のピピン(城田優)は、チャールズという王様(今井清隆)の息子。チャールズは、フランク王国のカール大帝のことらしい。ということは、時代的には、8世紀後半から9世紀くらい。日本では平安時代が始まった頃…でも、そういう時代背景は、テイストレベルにとどめられ、ちょっと地味な衣装の王子・ピピンと、サーカスチックな衣装の他の登場人物が活躍する。王冠などはまがい物っぽい感じだったり、小道具も個性的。


ピピン.jpg はい、こちらが、主役の衣装です。ね、地味でしょう[exclamation&question]でも、彼はまだ修行中。何か、特別なもの(=Extraordinary)を求めている。
ピピンには継母のファストラーダ(霧矢大夢)がいて、彼女は、自分の生んだルイス(岡田亮輔)を次の王位に就けたいと願っている。ピピンを無条件に応援してくれるのは、祖母のバーサ(中尾ミエ/前田美波里)だけだった。
ピピンは父を暗殺して王位に就いてみるが、国王というのは、想像よりずっと大変な仕事だった。そこで、リーディングプレイヤーに頼むと、父親が手品のように復活する。一応反省するピピン。そしてフラフラになった彼を救ったのは、未亡人のキャサリン(宮澤エマ)だった。
特別なものになりたかったピピンは、キャサリンとの平凡な生活を一度は価値のないもの、と考える。しかし、どうしても切り捨てられない大切なものだ、ということに気づき、彼の旅は終わる。サーカス団は、ピピンとキャサリン、そしてキャサリンの息子・テオ(河井慈杏/日暮誠志朗)の幸せを祝福し、大団円。


すごかった[ぴかぴか(新しい)]
まず、キャストのパフォーマンスがすごい[ぴかぴか(新しい)]Crystal Kayの歌が超イケてるし、鋼の様な体躯も素晴らしい[黒ハート]
城田は、圧倒的な主役力を発揮していて、わー、スターだなと思う部分と、それでいて、モラトリアム青年のピュアな部分がちゃんと両立している。
霧矢の歌とダンス、そしてナイスバディっぷりは、完璧すぎて言葉にならない。フォッシースタイルのダンスもすごく似合っていた。美しかったな~[揺れるハート]衣装、けっこうな点数着替えていて、どれもボディラインが絶妙。露出を高めるのではなくて、透け感のある素材をうまく使って、気品のある見せ方だったのも、良かった[ひらめき]
そして、きりやんのお仕事の選び方、実にナイス[exclamation×2]ほんとハズレなしですっ[手(チョキ)]
宮澤は、可憐[ぴかぴか(新しい)]今回もきっちりと実力を発揮してました[るんるん]
エマちゃんといえば、帰りのロビーで、「あの…なんとかエマっていう子、おじいさんが総理大臣だったんだって」という声が聞こえてきて、それに対して、連れの方が、「名字、なんていうの?」と聞いて、そしたら、「名字聞いてもわかんないよ~」という返事。いや、宮澤姓の総理大臣は、一人しかいないし、名字聞けば分かると思うよ、普通…[あせあせ(飛び散る汗)]
そして、そして、私が観た回は、おばあさま役が中尾ミエだったのですが…す…すごい[exclamation×2]御年73歳で、サーカスの技をやってました[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]腕の筋肉、美脚、素晴らしいエンターテイナーだなぁ~と。お歌も、素晴らしかったです[exclamation×2]私も筋トレ頑張ろう…とあらためて思いました[パンチ]


どうして、私は、こんなにも「ピピン」がどストライクなんだろう…とあらためて考えるに…
[1]キャストが素晴らしい[ぴかぴか(新しい)]そして私好み[黒ハート]
[2]ストーリーは寓話で、あまり凝っていない=あれこれ考えながら観なくていい[わーい(嬉しい顔)]
[3]おもちゃ箱をひっくり返したような、楽しい演出[黒ハート]
[4]フォッシースタイルのダンスだけど、現代的なアレンジ[ひらめき]
[5]大阪のラスト公演だったのに、客席がファン集団化していなかった[手(グー)]
こんなところかな。
素晴らしい公演でも、客席がリピーターばっかりで、最初からノリが決まってて、ノリ遅れた…[バッド(下向き矢印)]みたいな作品だと(最近あるある)、作品はよくても、自分が盛り上がれずに終わってしまうので、そういうところもよかった。4日間だけの大阪公演だったからかもしれないけど。


朝9時から始まって、出待ちの後のオリックス劇場は、さすがに走ったけど…それだけの価値ある一日のラストでした[黒ハート]


ピピン2.jpg


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映画「GOZEN」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

映画「GOZEN」を見てきた。


東映が映画と舞台のコラボ企画を立ち上げ、その舞台版の主演が矢崎広…ということで、まずは映画を見てみようか…となった。東京では、行きにくい場所でしか上映されていないので、関西に行くついでに観ることにした。
朝、9時から梅田(宿泊したホテルから徒歩20分くらい)…ってハードル高い。
初めて行く劇場で場所もよく分からないし…チケット券売機に到着した時点で既に9時は回っていた。無事、映画本編に間に合ったのは奇跡[あせあせ(飛び散る汗)]
GOZENは御前のことで、この場合の御前とは、御前試合を指す。藩主の前で侍が日ごろの鍛錬の成果を見せるもので、真剣試合である必要はない。しかし、この映画では、藩主がクレイジーで血を見たがっていること、御前試合にかこつけて、幕府の間者を始末しようとしていることから、殺し合いの真剣勝負となっている。


徳川秀忠が将軍であった時代、家康に繋がる血筋を持つ府月(ふげつ)藩主、望月甲斐正(波岡一喜)は、幕府への反乱を考えていた。その動向を探ろうと、幕府は密偵を忍ばせていた。柳生一族も相当の忍を府月藩に入り込ませていた。
青山凛ノ介(犬養貴丈)もその一人。既に忍の仲間たちが、望月の懐刀、寺脇甚八郎(武田航平)に斬られていた。寺脇は、人を斬ることに残虐な喜びを感じており、特に若い女が苦しみながら死んでいくことに異常な興奮を覚える男だった。
忍は、仲間が窮地に陥っても助けに入ってはならない。凜ノ介は、仲間が斬られるのを黙って見ているしかなかったが、互いに慕い合う忍の男女は互いを庇って死んでいった。恋とは、掟より重いものなのか…凛ノ介にはわからなかった。
そんな凛ノ介も、倒幕の密書が家老の神谷家にあると聞き、神谷家に近づいた時、家老の娘・八重(優希美青)に出会って世界が一変する。が、死病を患う八重には、それゆえに甚八郎が求婚していた。
忍としての目的を果たし、御前試合を生き抜き、八重を連れて藩を抜ける…万に一つの可能性に賭けて、凛ノ介は戦う…[exclamation]


いやー、すごいツッコミどころ満載の映画で…笑っていいのかどうか、悩んだ。
しかし、最後に、神谷家に医者として入り込んでいる実は隠密の真咲一馬(久保田悠来)が、凛ノ介に愛を告白したところで、全部ぶっ飛んだ。えーーーーーっ[爆弾]いくらなんでも、ここまで伏線ゼロでそのオチは…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
舞台版の主演、矢崎広も御前試合の出場者として登場する。前藩主の息子とのことで、なにやらハムレット的なものを感じる彼の物語は、舞台版を待つとしよう。


犬養は侍姿もかっこよく、愛に苦しむ姿も似合っていた。優希も可愛いだけでなく、命の期限を見つめた凛とした美しさが印象的。トンデモな役だったが久保田がカッコよかった。
武田航平をよく知る東映の監督だけに、仮面ライダーキバで見せたチャラさに加えて、さらに変態度がMAXで、キモチワルイと思いながら目が離せなかった。ミュージカル「イノサン」でメインキャストに選ばれているし、ようやく油が乗ってきたと思うので、これからも個性に磨きをかけて頑張ってほしい。


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安土城 [┣百名城]

関西に行くついでに安土城に行くことにした。満を持しての安土城です[黒ハート]


安土城-1.jpg東海道線の安土駅に降り立つと、駅前にレンタサイクルのお店を発見。お城まで徒歩で50分と書いてあったので、これは自転車、いいじゃないの~[るんるん]と、借りることに。
お店のおばちゃんに地図をもらって、いざ出発[exclamation×2]
しかし、この地図が、かなり罠で…[爆弾]まったく見当違いの方向に行った私は、最終的にはグーグル先生のお力で、なんとか安土城に到着することができた。
ありがとう、グーグル先生[黒ハート]
苦労したけど、美しいこの景色[かわいい]


安土城-2.jpg積み上がっている段数は少ないのだけど、石垣が多い。本当に美しい。
つい、見とれてしまって、歩くスピードが遅くなってしまった。


安土城-3.jpgはい、こちらが、噂の大手道です。戦国時代のお城は、とにかく道がくねくねしている、というのが定番。
しかし、この安土城の大手道は、まーっすぐ伸びている[ぴかぴか(新しい)]このまーっすぐ感が、覇王・信長らしいな~と感じた。
麓の休憩所みたいなところで、案内の方にうかがうと、どうやら、本丸に天皇陛下をお招きするための休憩所が設けられていて、そのために本丸の設計は清涼殿を模していた…とのこと。
なので、大手道がまっすぐなのは、天皇が乗るための輿を運びやすくするためではないか…というのが最新の学説のようです。


安土城‐4.jpgとにかく、山、山、山、どこまで行っても階段…ようやく、「天主閣跡」に到着。
あ、安土城は、「天守」ではなく「天主」と言います。
この字を使うのは、織田信長だけが、天主閣に住んでいたからかもしれない…と私は思ってます。


安土城ー6.jpgその天主跡からの眺めはこんな感じ。
すごく見晴らしがよかったです…というか、苦労して登ってきた喜びが、ふつふつと…[黒ハート]


天主閣の帰りは、少し遠回りして、安土城の中に作られた摠見寺(そうけんじ)跡に向かう。
安土城-5.jpg途中で見かけた石垣。
当時の石の積み方は、野面積み。
信長の城は、穴太衆(あのうしゅう)という石工集団が石垣を積んだそうだけど、見事な積み方だな~と、惚れてしまう。


安土城-7.jpg摠見寺の伽藍は、安土城が燃えた時には焼失を免れたけれど、江戸末期に火災があり、焼失してしまったのだそうです。
こちらの三重塔は、そもそも15世紀からあるものだそうで、摠見寺の建立に際し、移築されたものだそうで、今もその優美な姿を残している。


安土城-8.jpg麓に降り、ようやくホッとしたものの、帰り道も微妙に道に迷ってしまい、余計なサイクリング時間を費やしてしまったのでした。
ま、そもそも方向音痴で、こればっかりは治らないようです。


安土城-9.jpg駅前の信長さんにご挨拶して、安土を後にしました。


この駅には「観音寺城」もあるし、信長の館など、休館日で行けなかった施設もあるので、必ず近いうちに戻ってくることを誓って、岐路に着いた。


やっぱ、信長、すごいっ[黒ハート]


 


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「橋爪功リーディングシアター」 [┣大空ゆうひ]

兵庫県立芸術文化センター プロデュース
「橋爪功リーディングシアター」


出演:橋爪功、大空ゆうひ


ヴァイオリン演奏:長崎真音


演出:深作健太


美術:関谷潔司
照明:倉本泰史
音響:金子彰宏
衣装:ゴウダアツコ
プロデューサー:栗原喜美子


協力:ひょうごT2、円企画、エイベックス・マネジメント、東京創元社、河出書房新社
大空ゆうひ衣装提供:YOHJI YAMAMOTO(お問い合わせ先:ヨウジヤマモト プレスルーム 03‐5463‐1500


企画・製作:兵庫県立芸術文化センター


兵庫県立芸術文化センターは、東京で上演された作品の関西における受け入れ先となるだけでなく、関西発信の作品を自らプロデュースしている意欲的な組織。
以前も、兵庫県立芸術文化センター企画のリーディング作品「レイモンド・カーヴァ―の世界」を六本木まで観に行ったが、兵庫発で東京公演までやるのだから、予算もしっかり出ているんだろうな~[ぴかぴか(新しい)]と思う。


今回の公演は、過去にこの舞台でも上演された「Tettor」の朗読と、『居心地の悪い部屋』というアンソロジー作品(翻訳=岸本佐知子)の朗読を組み合わせた3日間だけのスペシャルな公演。ゆうひさんは、2日目と3日目に参加した。
初日のシーラッハ「Terror」は、前回の朗読時には、小曽根真さんのピアノ演奏があったが、今回は、ヴァイオリン演奏になったようだ。(2日目から参戦したので、私は観ていない。)
というわけで、3日間のうち、2日目、3日目のレポートとなることをご了承ください。


7月14日(日)
「あざ」(アンナ・カヴァン):大空ゆうひ
舞台には、椅子・サイドテーブル(水差しあり)。
出演者はどこから出てくるかと思いきや、舞台後方に階段があり、そこを上って舞台に登場する…というスタイルだった。袖から登場するより、なんか、かっこいい[ぴかぴか(新しい)]
ゆうひさんは、黒ブラウス×黒のロングスカート。朗読の時はカジュアルな靴が多い気がしたが、今回はローヒールのパンプス。足を綺麗に揃えて座っていたのが印象的。女優さんはすごいな。
「あざ」は、ある女性の回想形式で進んでいく。
その女性は、家庭の事情で短い期間、全寮制の学校に預けられていた。その学校に、金髪で美人の生徒がいて、彼女は、その生徒に淡い憧れを抱いているのだが、その生徒は、とても頭がいいのに、どういうわけかテストの成績は、1位になれない。運が悪いのか、なんなのか…ただ、本人は、そんな自分の運命を諦めているようなところがある。
そして、あるテストの結果が張り出された時、その前で茫然としている生徒に、彼女は、声を掛けた。
「私でできることがあったら…」
それを聞いた生徒は、あなたにもこれがあるのか[exclamation&question]と、腕をまくって見せた。そこには、薄い薔薇の花の様なあざがあった。彼女が首を振ると、生徒は落胆したようだった。そしてその後、彼女が学校を去るまで、彼女のことをあからさまに避けるようになったのだった。
彼女は、それから何年経っても、その生徒のことを忘れることができなかった。
そして、大人になったある夏、旅行先で彼女は、とても不思議な体験をする―


彼女が遭遇した生徒は、どのような出自であったのか。
バンパネラの一族だったり[exclamation&question]
その人は、美人で、人当たりも良かったのに、仲のいい友人はいなかったらしい。誰もが、アンタッチャブルな空気を醸し出している。でも、その理由は、所詮短期間滞在の部外者の知るところではなく、だからこそ、彼女は、その人に惹かれ、声を掛け、そして「あざ」を見せられる。
きっと、話しかけてくれたことで、「仲間」なんじゃないかと、一瞬期待したんだよね…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
いったい、どんな一族なんだろう[exclamation&question]
(ばらのあざが出る…というと、ヴァン・ローゼ族だったりして…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


心に残り続ける不思議な一篇だった。


「分身」(リッキー・デュコーネイ):大空ゆうひ
こちらも一人の女性による叙述形式になっているが、回想的筆致ではなく、現在進行形のショートショート。
自分の両足が切断されていることに気づいたところから物語は始まる。
そして、足首の方には足が生え、自分の方もやがて足が再生されていく。ということは、自分が、二人に分かれる儀式が始まった…ということで、それに気づくと、めちゃめちゃ楽しみにしている。というか、生まれつつあるもう一人の自分の身体を美しいと感じ、その肉体を新しいおもちゃのように弄ぶ気満々[ハートたち(複数ハート)]だったりする。
をいをい…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
その自己愛強い、きっと美人な女性を涼やかに演じるゆうひさん。
これはちょっとアニメ(モデルはゆうひさん)で見てみたいな~[るんるん]と思う作品だった。
(再生される美女が全裸なので、実写は自粛しま~す[わーい(嬉しい顔)]


「潜水夫」(ルイス・ロビンソン):橋爪功
2作品を読み終わり、ステージを降りるゆうひさんと、ステージに上がって来る橋爪さんが、舞台上でハイタッチ。この瞬間、ゆうひさんの肩から緊張が抜けたように感じた。
こういうとこ、橋爪さん、ステキだな~、イケメンだな~[揺れるハート]と思う。
橋爪さんは、用意された椅子に座らず、立ったまま、歩き回ったりしながら、朗読をするスタイル。そういえば、今回は観ていないが、数年前に観た「Terror」の朗読も、歩き回りながらやっていた記憶。
クルーザーの旅を楽しんでいる若夫婦。スクリューに縄が絡んでしまい、潜水夫を探すことになる。そこで出会った人を食ったようなタイプの潜水夫に、主人公がイラつく話。
そのイラつきが、ほとんど殺意にまで変化して…という物語なのだが、もう、ドキドキハラハラ、ロクなラストにならないのでは…[exclamation&question]と、胸が苦しくなるような話なんだけど、最後は、肩透かし的に終わる。
何も起こらなくてよかった…なのに、なんかモヤモヤする…これこそ、このアンソロジーの真骨頂なのだろう。
橋爪さんの臨場感溢れる語り口がたまらなかった。あと、潜水夫の口調が、あー、これ、ほんとイラつくわ~と思わせるもので、欧米における階級社会の一端を想像させる。
語りだけで、色々なものが想像できる…朗読の面白さを深く感じられる作品だった。でも、モヤモヤ…[わーい(嬉しい顔)]


7月15日(月・祝)
この日は、橋本さんの朗読からスタート。
「ささやき」(レイ・ヴクサヴィッチ):橋爪功
これは、めっちゃ、怖い話だった。
ある日、あなたのイビキがうるさいから出ていく、と言って彼女は出て行った。ところが、自分には、そんな自覚はない。それで、自分はイビキをかかないということを証明しようと、就寝前にカセットテープを用意することを思いつく。すると、イビキの音は入っていなかったが、聞いたこともない男女の会話が録音されていた。
寝室には、誰かが侵入した痕跡はない。
何故だ、自分の聞き間違いか[exclamation&question]
謎はさらに謎を呼び、最後、ブツっと終わる。すごいサスペンス[exclamation×2]
ビクっとなったところで、終了。いやー、ほんと、引き込まれる語り口でした[あせあせ(飛び散る汗)]


「ケーキ」(ステイシー・レヴィーン):大空ゆうひ
一番ゆうひさんっぽいな…と思った作品。
なぜか「丸々となりたい」という希望を持った女が、部屋に棚を作り、ケーキを買ってそこに並べ、いざ食べようとしたら、敷地の中に犬と猫がいてこちらを見ているので、食べるのをやめてしまった…という話。
ケーキは腐らないのか。
犬と猫がいたらなぜ食べられないのか。
疑問は膨らむが、なにも起こらない。毎日、仕事から帰って、犬と猫がいるからケーキが食べられなくて、そうこうするうちに仕事に行く時間になって…の繰り返し。そして、物語はそのまま終わる。
終わるんかい…[exclamation×2]
この不条理感が、ゆうひさんにめっちゃ似合っていた。


「父、まばたきもせず」(ブライアン・エヴンソン):橋爪功&大空ゆうひ
この作品も不条理な内容。
ただ、構成は、非常にリアルな筆致になっていた。
地の文は、橋爪さんとゆうひさんが段落ごとに読み進め、会話文は、「男」を橋爪さん、「女」をゆうひさんが読んだ。
冒頭で、男の娘が死んだことが語られる。
男は、娘(病死らしい)の死体を自分一人で納屋の中に埋めてしまう。そして、妻である女に、そのことを言わない。女は、娘が居なくなってしまったことに不安を感じるが、男は何も言わない。
その緊張感の中、唐突に物語は終わる。
そして、タイトルは、「父、まばたきもせず」である。
文中、ずっと、「男」と書かれていたのに、タイトルは、「父」になっている。
謎が多すぎる…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
この作品は、橋爪さんも椅子に座って朗読されていた。


どれもこれも、「居心地の悪い」物語ばかり。
でも、それが、橋爪さんとゆうひさんに似合っていた。


カーテンコール、笑顔で登場したゆうひさん。橋爪さんに遠慮しつつも、かまってもらえると嬉しいらしい[わーい(嬉しい顔)]
この場に呼んでもらえたこと、俳優として評価されてのことだと思うと、ファンとして本当に嬉しい。そして、ゆうひさんの朗読が、すごく好き。
色々、注文ばっかり増えてしまうが、年に一度は、朗読もやってほしい、と強く思っている。


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「恋のヴェネチア狂騒曲」 [┣演劇]

シス・カンパニー公演
「恋のヴェネチア狂騒曲」


作:カルロ・ゴルドーニ
上演台本・演出:福田雄一


美術:二村周作
照明:服部基
音響:山本浩一
衣裳:十川ヒロコ
ヘアメイク:佐藤裕子
舞台監督:瀬崎将孝
プロデューサー:北村明子


演出助手:木下マカイ
美術助手:伊従珠乃
衣裳助手:柿野彩、桃木春香、芝原小鈴
照明操作:稲田桂、白仁華子、見竹真歩
音響操作:松山岳、金成亜莉沙、坪井七緒
現場ヘアメイク:横田聡子
演出部:川嶋清美、清水将司、古田亜希子、国代雅子、佐々木智史、荒智司、永井天智
制作<進行>:土井さや佳、黒沢ひかる、市川美紀、鈴木瑛恵、森友美香


大道具制作:(株)俳優座劇場舞台美術部(高橋光大)
小道具:(株)藤浪アート・センター(浅海敬)
履物:(株)アーティス(斉藤裕彦)
衣裳制作:東宝舞台(株)、榛葉洋子、神原秀佳、植田和子、曽我里華、井上美佐子、(有)タイガーリリー
運搬:加藤運輸(有)
コスメ協力:TV&MOVIE


協力:渥美博(アクション指導)
   肥田光久(台本協力)
   (株)二村周作アトリエ
   (株)ライティングカンパニーあかり組
   (株)エス・シー・アライアンス
   (有)cacocalo
   スタジオAD
   (有)プラティナ
   芸能花伝舎(稽古場)


企画・製作:シス・カンパニー


原作は18世紀のイタリア古典喜劇。
ストーリー展開は、シェイクスピアの喜劇にもありがちなパターンで、そう考えるとシェイクスピアの200年後にこの程度の芝居が上演されていることに新しさはない。
妙齢の美女が男装するとか、恋人が身内を殺して逃亡とか、ストーリーもシェイクスピアでお馴染みな感じ。
まあ、どうして、敢えてこの作品を上演するのかよくわからない…という状況下、演出の福田雄一は、この危機を「とにかく当てる」「とにかく観客を満足させる」ことで乗り切ろうとしたようだ。


そうした時、ムロツヨシ主演というのは、大きな武器になる。しかも、共演に池谷のぶえがいる[exclamation×2] 
まあ、これだけで、面白いものが作れるのは、間違いない。
正直、ズルい、と思っている。


競演は、相手役となる、メイドのズメラルディーナに池谷のほか、ムロ演じるトゥルファルディーノの主人で、男装して旅をするベアトリーチェに吉田羊、その恋人で逃亡中にトゥルファルディーノを召使に雇うフロリンドに堤真一、ベアトリーチェの亡き兄が求婚していたクラリーチェに若月佑美、クラリーチェの恋人、シルヴィオに賀来賢人、クラリーチェの父に高橋克実、シルヴィオの父に浅野和之、宿屋の主人に野間口徹、ボーイ長に晴海四方…と、まあキャスティングもズルい。
これで、新国立劇場じゃなかったら、ギャラで大赤字である。


いや、でも、これ、役者がすべてよ。
あ、もちろん、演出が交通整理したからこそ…というのはあるにせよ、完全に脚本を役者が凌駕している。


主演のムロは、八面六臂の大活躍、特に、1幕終わりの、食事を頬張りながらの、二室往復は、ものすごいハードワークだと思うが、見事にやり切っていた。これも、脚本だけなら冗長なシーンだと思う。てか、福田さんが、ムロの演技力+アドリブを信じてここを1幕の見せ場にしたのかもしれないが。
この手の物語、シェイクスピアだと、ムロの役どころは道化なので、当然、本筋の主役がいる。
その恋人が、吉田。これがまた、素晴らしい。最後に、吉田に男装を解いてほしかった気はするが、現実的に考えて女子の衣装を持って旅行するわけないので、その辺は“宝塚じゃない”から諦めよう。この二人の達者かつ真面目な芝居があるから、道化担当のムロの芝居が生きる。
賀来は、つっころばしの二枚目的ポジションで、若月は赤姫といったところか。若月演じるクラリーチェのメイドが池谷で、これが結婚に憧れる若い娘、という役どころなのが、面白い。そのまま演じても美声の池谷だから、それなりによい芝居になったとは思うが、原作がイタリア仮面劇(コメディ・デラルテ)ということで、あえて喜劇的なキャラクターを創造したのだろう。
(シェイクスピアも、道化キャラの相方になる女性は、ちょっと太っていて頭が弱い性格の素直な女性…ということになっているようだ。)
父親役の高橋浅野の場面が、ややシリアス気味で、所々、くすっとさせる辺りが上手いと思った。そして、野間口のトボケ感がまた最高だし、春海ムロのやり取りが、セリフのない場面でも光る。


ほんと、福田さんは、ズルい男だと思う。


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「世襲戦隊カゾクマンIII」観劇 [┣演劇]

プリエールプロデュース
「世襲戦隊カゾクマンIII」


作・演出:田村孝裕


音楽:石山理(音楽工房シュノツサム)
美術:田中敏恵
照明:稲葉直人(ASG)
音響:今西工(山北舞台音響)
映像:ワタナベカズキ+CO2
衣裳:竹内陽子
ヘアメイク:奥野展子
演出助手:村野玲子
舞台監督:村岡晋


演出部:峠田悠
照明操作:濱口暁(ASG)
音響操作:岸田直人
映像操作:山口加菜
衣裳進行:松浦美幸
プロンプター:伊藤桃花
殺陣指導:佐藤雅樹


2年前に観た「カゾクマンII」の感想はこちら
すごく楽しかったので、今回も早々に観劇を決めた。


会場は、赤坂RED THEATER。ここもわりと勾配のある劇場だからか、前のめり観劇への注意喚起はなかった。開演前は、ひたすら戦隊シリーズの主題歌がかかっていて、シュールだった。


地球防衛軍日本支部は、長年佐久間家が世襲で担っていた。彼らは、世襲戦隊カゾクマンと名乗っていた。今は、リーダーのレッドは、父・佐久間一郎(山口良一)が担当しているが、そろそろ、息子の大輝(現在はブルー・曽世海司)に譲ろうと考えている。
そして、隠居に向け、長年の懸案だった腰痛の手術を受けたところ、一郎は、手術室から誘拐されてしまう。
一郎を誘拐したのは誰なのか[exclamation&question]動揺する佐久間家。
ピンクである母・多津子(熊谷真実)は、自身の還暦の誕生日を夫婦で迎えることに強い拘りがあった。それは、高校時代、当時ブルーだった一郎と付き合っていたが、世襲戦隊に入れて危険にさらしたくないという一郎に、絶対死なないから、死なないで一緒に還暦迎えるから[exclamation]と言い張って結婚した経緯があるので、すごく重要なことだったのだ。
一郎をさらったのは、宿敵ミドラー(西山水木)。ミドラーは、一郎を改造人間にし、悪の心を植え付けていた。
前作で死んだはずの怪人・男前男(岡田達也)も再び登場し、大輝の嫁・詩織(上田桃子)の心を揺り動かす。(自分を守るために死んだ男前男を今度は守りたいと思ってしまう)
ミドラーは、いつの間にか、手下のハズの怪人・イーゲン(塚原大助)のモラハラを受けていた。
…と、今回も盛りだくさんの物語が収束していくのは、とても面白かった。


最後は、ミドラーが改心して大団円かと思わせてからの悲劇…でも、ラストシーンは、映画「キャリー」の衝撃のラストシーンと同じなので…もしかして、もしかするかも…ですね。


爆笑に次ぐ爆笑、そして、チクリと今の日本への皮肉も込められていて、安定のカゾクマンテイストでした[黒ハート]
熊谷真実さんのセーラー服が拝めたし、岡田達也さん(キャラメルボックス)が元気に活躍しているのが嬉しかったし、イエロー役の梨澤慧以子さんがスリムになってすごく綺麗になっていたのにもビックリ。これはグリーン(小浦一優=芋洗坂係長)が浮気を疑っても不思議はない[わーい(嬉しい顔)]
ミドラーの悲哀も、コメディの中でほろりとさせられるし…[もうやだ~(悲しい顔)]
一応、カゾクマンシリーズは、これで三部作が終了とのことだが、また、何かの機会に佐久間家の皆さんに会いたいな~と思う、そんな楽しい作品だった。


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2020年公演ラインアップ(花組) [┣宝塚情報]

2020年 公演ラインアップ【東京国際フォーラム公演】


2019/07/11


2020年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【東京国際フォーラム公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。   


花組公演


主演・・・柚香 光、華 優希


東京国際フォーラムホールC:2020年1月7日(火)~1月22日(水)


Grand Festival 『DANCE OLYMPIA』 -Welcome to 2020-
作・演出/稲葉 太地


1幕がお芝居、2幕がショーという構成の作品になるようですね。
タイトルは、東京オリンピックに合わせて…ということなんでしょうね…
どうか、ステキなお披露目公演になりますように[黒ハート]


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