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「ピピン」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

ブロードウェイ・ミュージカル
「ピピン」


脚本:ロジャー・O・ハーソン
作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ
演出:ダイアン・パウルス
振付:チェット・ウォーカー
サーカス・クリエーション:ジプシー・スナイダー


いつもチケット発売即ソールドアウトの城田優くんが、めずらしくツイッターでチケットの宣伝をしていたのが気に留まり、大阪公演なら行けるかも…と、ゆうひさんの朗読の後に乗り込んできました。
(2日間とも14時から1時間30分程度の朗読公演で、なんだか余裕の2日間だったはずが、この日は、朝から映画⇒ゆうひさん⇒ピピンというすごい一日となってしまった。さらに、この日は京都まで移動して宿泊…と、どこまでもハードな一日だった。楽しかったけど[わーい(嬉しい顔)]


感想は一言でいうと、めっちゃ、面白かった[黒ハート]
全体がサーカス仕立てになっていて、場末な猥雑感を纏いつつも、おもちゃ箱をひっくり返したような、キラキラした楽しい雰囲気が、幕開きから満載[ぴかぴか(新しい)]
語り部のようなポジションの役、リーディングプレイヤーにCrystal Kay歌はもちろん抜群だし、意外に芝居心があって、クールでパワフル[ぴかぴか(新しい)]うわー、もうたまんない、これ[揺れるハート][揺れるハート][揺れるハート]
主役のピピン(城田優)は、チャールズという王様(今井清隆)の息子。チャールズは、フランク王国のカール大帝のことらしい。ということは、時代的には、8世紀後半から9世紀くらい。日本では平安時代が始まった頃…でも、そういう時代背景は、テイストレベルにとどめられ、ちょっと地味な衣装の王子・ピピンと、サーカスチックな衣装の他の登場人物が活躍する。王冠などはまがい物っぽい感じだったり、小道具も個性的。


ピピン.jpg はい、こちらが、主役の衣装です。ね、地味でしょう[exclamation&question]でも、彼はまだ修行中。何か、特別なもの(=Extraordinary)を求めている。
ピピンには継母のファストラーダ(霧矢大夢)がいて、彼女は、自分の生んだルイス(岡田亮輔)を次の王位に就けたいと願っている。ピピンを無条件に応援してくれるのは、祖母のバーサ(中尾ミエ/前田美波里)だけだった。
ピピンは父を暗殺して王位に就いてみるが、国王というのは、想像よりずっと大変な仕事だった。そこで、リーディングプレイヤーに頼むと、父親が手品のように復活する。一応反省するピピン。そしてフラフラになった彼を救ったのは、未亡人のキャサリン(宮澤エマ)だった。
特別なものになりたかったピピンは、キャサリンとの平凡な生活を一度は価値のないもの、と考える。しかし、どうしても切り捨てられない大切なものだ、ということに気づき、彼の旅は終わる。サーカス団は、ピピンとキャサリン、そしてキャサリンの息子・テオ(河井慈杏/日暮誠志朗)の幸せを祝福し、大団円。


すごかった[ぴかぴか(新しい)]
まず、キャストのパフォーマンスがすごい[ぴかぴか(新しい)]Crystal Kayの歌が超イケてるし、鋼の様な体躯も素晴らしい[黒ハート]
城田は、圧倒的な主役力を発揮していて、わー、スターだなと思う部分と、それでいて、モラトリアム青年のピュアな部分がちゃんと両立している。
霧矢の歌とダンス、そしてナイスバディっぷりは、完璧すぎて言葉にならない。フォッシースタイルのダンスもすごく似合っていた。美しかったな~[揺れるハート]衣装、けっこうな点数着替えていて、どれもボディラインが絶妙。露出を高めるのではなくて、透け感のある素材をうまく使って、気品のある見せ方だったのも、良かった[ひらめき]
そして、きりやんのお仕事の選び方、実にナイス[exclamation×2]ほんとハズレなしですっ[手(チョキ)]
宮澤は、可憐[ぴかぴか(新しい)]今回もきっちりと実力を発揮してました[るんるん]
エマちゃんといえば、帰りのロビーで、「あの…なんとかエマっていう子、おじいさんが総理大臣だったんだって」という声が聞こえてきて、それに対して、連れの方が、「名字、なんていうの?」と聞いて、そしたら、「名字聞いてもわかんないよ~」という返事。いや、宮澤姓の総理大臣は、一人しかいないし、名字聞けば分かると思うよ、普通…[あせあせ(飛び散る汗)]
そして、そして、私が観た回は、おばあさま役が中尾ミエだったのですが…す…すごい[exclamation×2]御年73歳で、サーカスの技をやってました[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]腕の筋肉、美脚、素晴らしいエンターテイナーだなぁ~と。お歌も、素晴らしかったです[exclamation×2]私も筋トレ頑張ろう…とあらためて思いました[パンチ]


どうして、私は、こんなにも「ピピン」がどストライクなんだろう…とあらためて考えるに…
[1]キャストが素晴らしい[ぴかぴか(新しい)]そして私好み[黒ハート]
[2]ストーリーは寓話で、あまり凝っていない=あれこれ考えながら観なくていい[わーい(嬉しい顔)]
[3]おもちゃ箱をひっくり返したような、楽しい演出[黒ハート]
[4]フォッシースタイルのダンスだけど、現代的なアレンジ[ひらめき]
[5]大阪のラスト公演だったのに、客席がファン集団化していなかった[手(グー)]
こんなところかな。
素晴らしい公演でも、客席がリピーターばっかりで、最初からノリが決まってて、ノリ遅れた…[バッド(下向き矢印)]みたいな作品だと(最近あるある)、作品はよくても、自分が盛り上がれずに終わってしまうので、そういうところもよかった。4日間だけの大阪公演だったからかもしれないけど。


朝9時から始まって、出待ちの後のオリックス劇場は、さすがに走ったけど…それだけの価値ある一日のラストでした[黒ハート]


ピピン2.jpg


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