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音楽劇「クラウディア」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

音楽劇
「クラウディア」produced by 地球ゴージャス


脚本・演出: 岸谷五朗
主題歌: サザンオールスターズ「FRIENDS」
楽曲協力: タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント
音楽監督: 大崎聖二、高木茂治
美術: 土屋茂昭
音響: 武田安記(エス・シー・アライアンス)
照明: 吉田一統(Dort)
映像: 石田 肇
電飾: 小田桐秀一(イルミカ東京)
衣装: 高谷健太、藤井康詞(山本寛斎事務所)
ヘアメイク: 冨沢ノボル
振付: 原田 薫、大村俊介(SHUN)、藤林美沙
殺陣: 島口哲朗(剱伎衆かむゐ)
歌唱指導: 平岡由香
演出助手: 高野 玲
舞台監督: 川除 学(Stage Doctor. Co. Ltd.)
宣伝美術: 岡垣吏紗
宣伝写真: 中村理生
宣伝映像: 千葉哲郎
マーチャンダイジング: 中川美紀、浅山敬介
宣伝: 株式会社ディップス・プラネット
票券: 株式会社インタ―スペース
営業: 木田波子
制作協力: 株式会社プラグマックス&エンタテインメント
制作: 佐々木康志、相場未江、武藤香織
アシスタントプロデューサー: 渡邉可奈子
プロデューサー: 松本有希子
エグゼクティブプロデューサー: 小見太佳子
特別協賛: 大和ハウス工業株式会社
宣伝協力: WOWOW
主催: アミューズ(東京公演)・キョードーグループ(大阪公演)
企画・製作: アミューズ


2005年の公演を観ている。感想もあった。こちらです。


そちらにもストーリーがものすごく簡単に書かれているけど、実際に、近未来だの、鎖国した日本で小競り合いを繰り返すことで大戦争を回避する…みたいな設定は、ラスト付近に語られるまでは、わからない。人々はただ、剣を使った戦闘に明け暮れている。(銃器は禁止されている)
そういう世界の中で、「このままでいいんだろうか」と疑問を持つ人間が登場する。
この世界では、銃器同様、愛も禁じられていて、愛がない世界では、誰もが欲望のまま振る舞い、その結果生まれる命を大事に育て、戦闘員として育てていく。互いにいがみ合い、衝突を繰り返す根国と幹国は、モンタギューとキャピュレットのようだ。(衣装も、青と赤に分かれている)
「クラウディア」初演の頃には、その存在も知らなかったが、プレスギュルヴィックの「ロミオとジュリエット」にすごく似ている。欲望と憎しみしか持たずに戦い続ける人々の中で、純粋に愛だけを求める恋人たちーその先には悲劇しか待っていないのは、ロミジュリの例を引くまでもない。
現代的な視点を入れると、これはセクシュアリティ(ロマンティック)の問題にも感じられる。
この舞台に登場する人々の多くは、欲望のおもむくまま、相手かまわず性を謳歌している設定なのだが、当然、それがいやだ、と感じる人はいるわけで。初演時には、その理由を「愛」としていたが、そもそも愛する人とじゃないと、そういうことをしたくない=誰とでもはイヤという感情は、特に女性の場合、それがよいとされてきた時代が長かったから(逆に男性の場合は、一人の女性に固執するのはおかしいとも…)、ドラマ上、ヒロインらしさへの違和感もないが、別に、現在、好きな人がいなかったとしても、「今日初めて会った人とノリでえっちとか、どう考えても無理」っていうセクシュアリティという解釈もできるなー、などと感じた。
(クラウディアと細亜羅の恋は一目惚れっぽい感じもあるので、デミロマンティックというよりは、デミセクシュアルなのかな…。よく知っている人、信頼している人にしか恋をしない、というよりは、ちゃんと知って、ちゃんと信頼できる相手だと確信して初めて性的魅力を感じるみたいな。)


驚くほど前回を覚えていなかったが、風間俊介が出ていた、ということだけは、めちゃくちゃ覚えていた。
ヒロイン役は工藤夕貴、今回、美弥るりかが演じた織愛役は、三咲(蘭花)レア、今回、湖月わたるが演じた神神殿役はTRFのYUKIが演じていたらしいが、かろうじて、レアちゃんの記憶があるくらい。
で、前回観た時は、ブログによると、かなり楽しかったらしいが、今回は、ドラマそのものに対しては、それほど強い感銘はなく、出演者や演出に関しての印象が強かった。


特に、アンサンブルによるダンスシーンの迫力に、圧倒された。美しいだけでなく、力強い。全員が汗だくで、次々にダンス&殺陣を繰り出してくる。うだるような暑さの中、スカッとするステージでした[exclamation×2]
そうそう、今回は、主な役がWキャストだったのですが、私が観劇したキャストは次の通りです。
細亜羅…大野拓朗
毘子蔵…廣瀬友祐
クラウディア…田村芽実
ヤン…上山竜治
龍の子…平間壮一
その他、織愛に美弥るりか、神神殿に湖月わたるがキャスティングされている。
実力派スターの田村芽実特に歌声が大好きなのですが、冒頭の「匂艶THE NIGHT CLUB」とか、めっちゃかっこいい。力強い高音部の歌声がステキ[黒ハート]気持ちが入ると、顔芸になっちゃうところが、ちょっとアレですが、そんなところも含めて可愛い[かわいい](ファンです)
相手役の細亜羅(ジアラ)は、「ロミオとジュリエット」のロミオに相当する役柄なので、ロミオやってた大野拓朗くんにはお手の物。意外とあっけなく死んじゃうので、「ウエストサイド物語」なのかもしれない。お互いの呼び方が「ジアラ様」「クラウディア」なのは、なんか違和感…[あせあせ(飛び散る汗)]
細亜羅とは、昔仲良しだったけど、今は、それぞれの国のリーダー格になっている毘子蔵の廣瀬友祐。実は、クラウディアの父親だった…というオチも…[がく~(落胆した顔)](ってことは、毘子蔵と友達だった細亜羅とは、どんだけ年が離れてるの[exclamation&question]ってことなんですけどね。)⇒初演時はともかく、今の時代、その設定はヤバいんじゃないかな…[爆弾]かっこいい部分も面白い部分もあって素敵でした[黒ハート]
上山竜治は、色気たっぷりのビジュアルがめっちゃ好み[揺れるハート]こちらも、カッコよさと面白さに満ちた役だった。
平間壮一は、ラストの場面で涙を誘う。
わたるさんと美弥ちゃんは、美しいし強いし、どちらも本当に素敵。キャラも、アテガキみたいにピッタリ[exclamation]
美弥ちゃんは、アンサンブルに交じっての、殺陣もキレッキレでカッコよかったです[ぴかぴか(新しい)]


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「ロミオの青い空 THE MUSICAL」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

「ロミオの青い空 THE MUSICAL」


原作:リザ・テツナー(「黒い兄弟」より)
監修:日本アニメーション


演出:西森英行
脚本:鄭光誠(ヴァンカーエンターテインメント)
音楽:和田俊輔
振付:広崎うらん


舞台美術:松本わかこ
舞台監督:弘中勲、玉城忠幸
演出部:竹内彩、村尾照将、石川陽香、村信保、満安孝一、福田真人
音響:瀬谷正夫(エス・シー・アライアンス)
音響効果:森谷公一
音響操作:野島秀成、新井のどか、辻悠那
照明:大波多秀起(デイライト)
照明部:松本伸一郎、田原聖子、柏木香織
映像:O-beron inc. 石田肇
映像部:松浦貴斗、堀ノ内彩未、横山翼
演出助手:きたたまき
演出助手補佐:宮内愛実
振付助手:松本ユキ子
音楽制作協力:新良エツ子、宗田梁市
稽古場ピアノ:安藤菜々子
衣裳:市原昌顕
衣裳進行:アンルセット、今井由香、春名真由香
ヘアメイク:カマタミサト
ヘアメイクアシスタント:小川さつき、倉田陽和
殺陣振付:阿佐美貴士(Acreations)
大道具:古川俊一、坂紀秀(東宝舞台)
小道具:田中秀美
制作:若松愛弓、大川望美、志岐光璃(ヴァンカーエンターテインメント)、竹内真穂


エグゼクティブプロデューサー:大村恵一(ムービック)、松崎聡(サンライズプロモーション東京)、伊藤秀隆(Planet Kids Entertainment)
プロデューサー:丸山典子(ムービック)、坂本健(Planet Kids Entertainment)
アソシエイトプロデューサー:幸音(Planet Kids Entertainment)、条谷知美(サンライズプロモーション東京)
キャスティング:田井利加子(プロデューサーズ)、夏樹弘、千々岩奈央(De-LIGHT)


主催:ミュージカル「ロミオの青い空」製作委員会(ムービック/サンライズプロモーション東京/Planet Kids Entertainment)


行ってきましたよ。ミュージカル化が決定してから、ずっとずっと待ちわびていた公演[exclamation]
年度末から年度初めという意味の分からない日程とか、直前に私が観に行く公演中止とか(買い直した[むかっ(怒り)])、チケット裏面に記名させるなら場所とペンを用意してほしいとか、グッズ買うのにその場でサイトにアクセスとか何ごと[exclamation&question][爆弾]とか、パンフレット2,750円というハンパな価格設定って[exclamation&question]とか、今時一人おき配席って[exclamation&question]とか、それにしてもガラガラじゃん…とか、もう、言いたいことは死ぬほどある。
でも、幕が開いて、最初のシーンが、嵐の舟の場面で、少年たちが漕ぎながら「帰りたい」と歌うのを観て、レミゼオマージュじゃん、これ…[ひらめき]と鳥肌が立った。これは、マジだ。マジで、ミュージカルをやる気でいる[exclamation×2]そう思って震えが止まらなかった。
てか、冒頭で、ここまで心意気を伝える演出ってすごすぎん[exclamation&question]


(日本版としても35年の長きにわたって上演され続けている「レ・ミゼラブル」。船のシーンから始まる版になったのは、映画版が公開されて以降の変更だが、映画版も含めて人々の心に強く残っている場面だと思う。あの冒頭のシーンを観た観客は、「レミゼみたい」と思うだろうし、そう思われてもいい、ということは、それだけの作品を作ったつもりです、という意味だろう…と、私は勝手に解釈しています。)


「ロミオの青い空」の主なストーリーは、33話イッキ見した時に書いたものがあるので、こちらをご覧ください。
この33話をひとつのミュージカルとしてしっかり起承転結つけてくる脚本、すごい。エピソード、ほぼ盛り込めてるし、あらすじなぞっただけになってなくて1本の芝居としてちゃんと成立しているし、登場人物の感情も置いてけぼりになってない。
そして、音楽が美しいのよ~[揺れるハート]さらに、多くの曲が重唱になっていて、そのハーモニーも美しい。和田さんの曲、ほんと素敵[黒ハート]そして、おそらく西森さんの好むメロディーラインが、私にめっちゃ刺さる。もうグサグサ刺さって、息ができない。
休憩10分で3時間45分とか、往年のスタジオライフのような強行軍だったのは、ちょっと反省してほしい部分ではあるけど、前後編にしなかったところに、2.5次元との差別化があったのかな…と、少し思った。(2.5次元の大きな特徴に「シリーズ化」がある。)
このミュージカルは、アニメを原作としながら、(「ロミオの青い空」は原作もののアニメ作品だが、原作「黒い兄弟」では、主人公の名前はロミオではないし、本作は、アニメのみを原作としたミュージカルと言っていいと思う)2.5次元作品でないミュージカルの、(興行的にどうかということは置いておいて)相当レベルの高い成功例になるのではないだろうか。
マンガ・アニメ原作の舞台化作品は、2.5次元だけでなく、東宝系、ホリプロ系、伝統芸能系…と、様々な分野で上演されている。伝統芸能(歌舞伎や能狂言など)は、それぞれの型を無視できない部分があるので、再現性が低いのは織り込み済とも言えるが、東宝系、ホリプロ系は、その辺、着地点をどこにしているのか、ちょっと迷走中なものを感じる。
この「ロミオの青い空」は、ミュージカルとしての完成度も、登場人物の再現度も、決して妥協していなくて、「シリーズ化ではなく、再演を重ねていくミュージカル」としての方向性を見据えて揺るぎない。あー、でも、再演する時は、運営については2.5次元に学んでください。
(チケットの裏に名前を書かせるのではなく、QRコードから登録させるとか、物販を人海戦術で充実させるとか)


出演者の皆さんは、オーディションで選ばれたメンバーが中心ということで、歌が上手くて、長丁場で気持ちを切らさず、殺陣もすごくて、言うことなし。
ロミオ(大藪丘)もアルフレド(新里宏太)も、今回初めて観るキャストだったけど、役にハマってて文句なしでした。個人的には、ダンテ(南部海人)に目が行ったな。あと、やっぱりジョバンニ(塩田康平)は、かっこよかった[黒ハート]アルフレドとのスカーフのエピソード、しっかり織り込まれてて感動しました。
あと、大好きなニキータちゃん、七木奏音が演じていて、それも嬉しかった。
イザベラおばあさま(久世星佳)、お歌もすっごくよかったし、佇まいのすべてが素敵。のんちゃん(久世)が出てくれること自体、奇跡のような嬉しさがあった。そして、ジェシカが大月さゆちゃんっていうのもね。さゆちゃんは、ほかにも盗賊の女とか、色々演じてくれていた。
そういえば、ロミオの弟たちの存在とか、ロミオが連れ子だったこととかはカットされてたんだけど、まあその辺は無理に入れ込まなくてもいいかな…と感じた。その辺の取捨選択もよかった。ラストのエピソード(成人後のロミオ)もなかったけど、そういう未来(アルフレドが夢見た未来に向けて努力していく)がちゃんと見えていたから、無理にとってつけなくてもいいんだな~と思った。それだけの強い物語がそこにあったから。
ロッシ親方(中本雅俊)、エッダ(あべこ)夫妻や、タキオーニ(吉田英成)とか、どこで見つけてきたの[exclamation&question]本物を…。
マウリッツォとルイニ役を和泉宗兵さんが演じていたが、相変わらずメイクでの変貌がすごい。お歌は、ご愛敬…というか[あせあせ(飛び散る汗)]いいの、宗兵さんがいるだけで。


口コミで、評判を高めていって、再演させたいな、と思わせる素晴らしい作品でした[黒ハート]


<出演>
【黒い兄弟】
ロミオ…大藪丘
アルフレド…新里宏太
ダンテ…南部海人
アントニオ…小波津亜廉
ミカエル…輝山立
アウグスト…おでぃ
ベナリーボ…八巻貴紀
エンリコ…佐藤弥益
バルトロ…米澤賢人
ジュリアーノ…吉元祐典


【狼団】
ジョバンニ…塩田康平
リナルド…鈴木凌平
ニキータ…七木奏音
タキオーニ…吉田英成
リオ…山内涼平
ファウスティーノ…辻本将平


アンジェレッタ…北澤早紀(AKB48)
カセラ教授/ロベルト…クラウス
ビアンカ…田上真里奈
ロッシ親方…中本雅俊
エッダ…あべこ
アンゼルモ…大野瑞生
グラゼーラ…永咲友梨
イタリア国王/モレッティ署長…鬼束道歩
ジェシカ…大月さゆ
シトロン…鈴木たけゆき


ルイニ/マウリッツォ…和泉宗兵


イザベラ…久世星佳


【アンサンブル】
池田恵理、中村ひより、桃菜、飯沼帆乃佳、市原果歩、聖司朗、成瀬広都、YuSuKe


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「不思議の国のひなまつり」 [┣ミュージカル・音楽劇]

J-CULTURE FEST presents
装束 meets ミュージカル
「不思議の国のひなまつり」


作・演出・作詞:加納幸和
音楽監督・作曲:大貫祐一郎
ショー構成演出・振付:当銀大輔
和楽器:吉井盛悟
日舞振付・所作指導:花柳輔蔵


美術:古川雅之
照明:吉川ひろ子
音響:山本浩一、山下真以子
衣裳:落里美
音楽助手・稽古ピアノ:伊藤祥子
演出助手:山下茜
舞台監督:山本圭太


企画・制作:井筒企画、井筒東京
制作協力:花組芝居、サンライズプロモーション東京、オズエンタテイメント
主催:株式会社井筒、株式会社東京国際フォーラム


昨年お正月に観劇した「千年のたまゆら」がとても面白かったので、今年も観劇することにした。
今回は、3月3日からの公演ということで、「お雛様」がテーマになっている。(今年のお正月にも公演はあったのだが、昨年の「…たまゆら」的な公演は、今回の「ひなまつり」の方だろうと思う。)


高校生の弥生節子(寺田光)は、2月のある日の下校途中、兄によく似た平安装束の男(鈴木福)に声をかけられる。やがて、節子は、三人官女(大井靖彦・押田健史・永澤洋)に追い掛け回され、左兵衛中将(原川浩明)と右兵衛少将(桂憲一)に右と左はどっちだとしつこく迫られ、とうとう、男雛(山本耕史)と女雛(姿月あさと)の前に引き出される。
彼らは、ここ十年程放置され、飾られていなかった弥生家のお雛様たちだった。
「今年は飾ります」と約束したところ、節子は、市松人形の花子(加納幸和)に誘拐される。実は、この花子を動かしていたのは、十年にわたり、ここに巣を広げてきた蜘蛛の精(山下禎啓)に操られていたのだ。
誘拐された節子を探し出して、救い出すため、五人囃子(馬場亮成・山崎感音・横田剛基・小林大介・丸川敬之)や、三人の才女(岩立沙穂・行天優莉奈・込山榛香)も含め、お雛様全員が協力して戦い、救出された節子は、兄の三也(鈴木福)とともにお雛様を飾ることを誓う。


ミュージカルでも活躍している山本&姿月を中心に、花組芝居のメンバーだったり、AKB48のメンバーだったり、様々な登場人物が絡んで面白かった。
2幕のはじめに「SHOW TIME」というコーナーがあって、山本が、「ザ・グレーテスト・ショーマン」のテーマや、ミュージカル「メンフィス」のナンバー(Memphis Lives in Me)を聴かせてくれた。平安装束と同じ生地でノースリーブ…という、なかなか攻めた衣裳で、エレキギターも演奏したり…いやー、大活躍[exclamation×2]
姿月は、鈴木福のバックで「Sing、Sing,Sing」を歌ったり、ソロで「時代」を歌ったりしてくれたが、最近、声に伸びがなくなったみたいで、ちょっと心配。声帯の調子が悪いのかな[exclamation&question]
AKBの3人は、岩立が小野小町、行天が清少納言、込山が紫式部。最近は、三人官女をこの三人にした版の五人飾りというのがあるらしい。ただ、この公演では、三人官女もいて、三賢女もいる設定。その分、仕丁が出てこない。出演者の男女比を考えた、よき変更だと思う。
三賢女は、殺陣も披露してくれて、これが、なかなかかっこいい。百人一首の歌を背景に、剣を振るうとか、なかなかシュールだったけど。
あと、「Your Song」をソロで歌った寺田光、めちゃくちゃ歌が上手い。音感がいいというか、エルトン・ジョンのオリジナルに出てくる揺らぎのような音まで、全部コピってくる、しかも、クリアに(笑)英語がたどたどしいのと、情感を乗せるのがまだ難しいのかな…という部分もあるが、末恐ろしい人材だと思った。


東京国際フォーラムだけでなく、色々な会場で、季節ごとに上演しているらしい、このイベント、また、別の季節も観てみたい。


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「ヴェラキッカ」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

ミュージカル
「ヴェラキッカ」


CAST
ノラ・ヴェラキッカ 美弥るりか
シオン・ヴェラキッカ 松下優也
カイ・ヴェラキッカ 古屋啓多(Lead)
ジョー・ヴェラキッカ 愛加あゆ
グレイ・ヴェラキッカ 大久保祥太郎
マギー・ヴェラキッカ 斎藤瑠希
ウィンター・ヴェラキッカ 西野誠
ロビン・ヴェラキッカ 宮川浩
キャンディ・ヴェラキッカ 平野綾
養子たちほか 畑中竜也 山崎感音 伊藤わこ 金井菜々 千歳ふみ 能勢うらら


STAFF
作・演出:末満健一
音楽:和田俊輔


美術:田中敏恵
照明:関口裕二
音響:百合山真人
衣裳:早川和美
ヘアメイクデザイン:馮啓孝
歌唱指導:西野誠
振付:森紫
演出助手:山崎総司、加藤由紀子
舞台監督:小野八着
照明操作:三上彩葉、小沢葉月
音響操作:畠山昂也、中越遥香、小林遥、中村香澄
衣裳進行:新海絵美、五郎川幸世
ヘアメイク:春山聡子、中村紘菜
演出部:土居三郎、水沢まなみ、和田悠、本田夏美
小道具製作:羽鳥健一


劇中歌編曲:はるきねる、原嘉宏、SHO-T、岸村正実
劇中BGM歌唱:新良エツ子
英語作詞:吉次正太郎
衣裳製作:ギャビーチョップ
ウィッグ製作:アトリエレオパード
振付助手:山崎あずみ
大道具:C-COM
小道具:高津装飾美術
特効:ギミック
運搬:マイド


プロデューサー:渡部隆


総合プロデューサー:渡辺ミキ


主催・企画・製作:ワタナベエンターテインメント


噂のTRUMPシリーズを初めて観てきました[黒ハート]
舞台「刀剣乱舞」の脚本・演出を担当している末満健一氏がライフワークとしている、“吸血鬼”もののシリーズ。シリーズもの…といっても、シリーズを通しての設定や、他作品のストーリーなどは、プログラムに親切に記載されているので、それほど難しく感じることはなかった。
本作では、彼らは「吸血種」「ヴァンプ」と呼ばれている(ちなみに、「吸血鬼」「ヴァンパイア」は差別用語なので使ってはいけない設定)。人間と吸血種は、互いに関りを持つことが禁止されているため、吸血種が人間を襲って吸血種にすることはなく、吸血種同士でも、噛むー噛まれることで、支配関係(イニシアチブ)が生まれるため、吸血種の間の法律で禁止されている。ちなみに、彼らは、太陽・十字架・ニンニクを恐れることはないが、不老不死でもない。(始祖のTRUMPを除く)


本作は、吸血種の貴族、ヴェラキッカ家の当主、ノラ・ヴェラキッカ(美弥るりか)を中心とする、ノラに魅入られた一族の物語。他のシリーズ作品とは、今のところ、接点がない感じなので、この作品だけを観劇することでも、十分に楽しめる設定になっている。


シリーズの音楽は、和田俊輔氏が担当している。
これが、どの曲も素敵[黒ハート]和田氏は、歌う人の音域だったり歌唱力だったりに合わせて、ピッタリのナンバーを書いてくれる人だと思う。この「ヴェラキッカ」は、すごいシンガーがたくさん出ているので、難曲もたっぷり登場するが、ゆうひさんの「Theatre de Yuhi」とか「Sing & Talk Show」とかを作ってくれたりもしているし。
最初の方に出てくる、一族総出のナンバー、「ヴェラキッカの一族」とか、めっちゃかっこよかった[るんるん]
愛加あゆのパンチのある歌声が、クセになる~[ハートたち(複数ハート)]


登場人物がみな、ノラを好きすぎて、ノラの愛を独占したくて、悶々としている…というだけの話が続くのだが、場面が変わるたびに、衣裳だけでなく、鬘まで変わり、どの場面も妖しく美しい美弥の姿に、これが観たくて、「ヴェラキッカ」は作られたんだろうか、末満さん、強火の美弥担ですね[わーい(嬉しい顔)]と、半笑になる場面も。
どんでん返しの展開も、やっぱり、不幸な淋しい美弥ちゃんも観たいよね[黒ハート]という意味にしか取れませんでした[わーい(嬉しい顔)]
まあ、それを観て、大満足している私も、末満さんと、気持ちを分かち合える気がしております。
松下優也くんも、こういう世界観にハマる人なのね~[るんるん]なんか、わかる気がする。


末満さんの次回作は、「舞台刀剣乱舞 綺伝」こちらには、美弥の同期生、七海ひろきが出演する。
89期より、上の期には興味ないのでしょうか…ドキドキ[揺れるハート]


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「イントゥ・ザ・ウッズ」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

ミュージカル
「イントゥ・ザ・ウッズ」


作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム
脚本:ジェームズ・ラパイン


演出:熊林弘高
翻訳・訳詞:早船歌江子
音楽監督・指揮:小林恵子


美術:杉浦充
照明:笠原俊幸
音響:山本浩一
衣裳:原まさみ
ヘアメイク:鎌田直樹
ムーブメントディレクター:柳本雅寛
指揮:大河内雅彦
歌唱指導:やまぐちあきこ、横山達夫
稽古ピアノ:若林優美、森本夏生
演出助手:田丸一宏
舞台監督:藤崎遊


企画・制作:梅田芸術劇場


昨秋、偉大なクリエイターであり、本作の作詞・作曲を手掛けたスティーヴン・ソンドハイムが亡くなった。とはいえ、本公演の稽古中のことだったらしいので、追悼で上演が企画されたわけではない。
私自身、これまで、本作を観劇したことはなかったが、望海風斗退団後初ミュージカル出演…ということで、今回は食指が動いたという感じ。
ストーリーも全然知らずに席に着いたが、思っていたのとは、ちょっと違う、皮肉で悪ふざけのような「なにか」だった。


ベッドの上で休もうとする三人の子供たちに話して聞かせるように、謎の男(福井貴一)が物語を始める。三人の子供たちは、やがて物語の登場人物になっていくー
このミュージカルは、「赤ずきん」「シンデレラ」「ジャックと豆の木」「塔の上のラプンツェル」の登場人物たちが出てくる。そこに、オリジナルキャラクターのパン屋の夫婦が絡む。
子供が欲しいのに恵まれないパン屋夫婦(渡辺大知・瀧内公美)は、その原因が、魔女(望海風斗)の呪いだと知る。魔女は、彼女の望む4つのものを手に入れてくれたら、二人への呪いを解くと約束する。森には、不良になりかかった赤ずきん(羽野晶紀)、ちゃっかりしたシンデレラ(古川琴音)と継母(毬谷友子)、二人の姉(湖月わたる・朝海ひかる)、ジャック(福士誠治)と母(あめくみちこ)、ラプンツェル(鈴木玲奈)、そして王子たち(廣瀬友祐・渡辺大輔)らが、それぞれの理由でやって来ている。
パン屋夫婦は、赤ずきんから赤いずきん、シンデレラから金の靴、ジャックからミルキーな白い牛、ラプンツェルからコーン色の髪を手に入れることができるのだろうか。
という、アイテム集め的なストーリーと思わせておいて、第2部になると、いろいろと悲劇的な展開に…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


童話が原作だし…と、構えずに観ていたら、一筋縄ではいかない展開に、あわあわ、と焦っているうちに、終幕。まさか、次々に登場人物が死んでいく展開とは思わなかった[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
ソンドハイムの作詞・作曲ミュージカルというと、唯一ちゃんと観たのが「メリリー・ウィー・ロール・アロング」で、あれも、ちょっと難しい話だったなぁ…。
世間では、本作の演出と、一部の出演者の歌唱力への批判がすごいと聞く。
たしかに、メロディーラインが複雑で、歌いにくそうな曲だな~と思ったが、圧倒的な歌唱力で、音符の海を自在に泳ぎ回る望海の歌声は、難解ゆえの楽しささえ感じさせ、この人の歌声に浸かっている幸せがすごすぎて、あんまりほかの出演者の歌唱力については、覚えていない。
でも、二人の王子とラプンツェルも素敵な歌声だったし、(王子ズのデュエットのハモりの美しさ、ラプンツェルの声量は圧巻[るんるん])ちょこちょこ挟まれる、日本でしか通用しなそうなギャグも、それなりに笑ってしまったし、もっとイケてないミュージカルなんていくらでもあるのに、どうしてここまで叩かれたんだろうな~と思った。
「イントゥ・ザ・ウッズ」の本邦初演は2004年(この時、神田沙也加がミュージカルデビューしている)だそうなので、その頃からこの作品を観て、ナンバーにも詳しい方は、「ちがーう、こんな曲じゃない[exclamation×2]」と思うのかな[あせあせ(飛び散る汗)]


シンデレラの影(歌なし)が、シンガー・則松亜海だったことも、攻撃に拍車をかけているのかもしれないが、(96期で最初に抜擢されたため、叩かれまくった宝塚時代を思うと、こんな時代が来るのか…と不思議に思う)そもそも、則松は、スウィングとしてこの作品に参加しているので、それを書かずに批判するのは、どうかと思う。
スウィングは、複数の役に対応する代役。誰かが出演できないことが発生しない限り、舞台に出演することがないのが本来だが、それでは申し訳ないということか、日本の場合、「最終的に舞台に出演するスウィング」というのもあって、今回の則松は、そちらのパターン。
スウィングは複数の役(今回だと、女性役全部)を覚えるので、本役を付けられると、その分さらに覚えることが増えるから、歌のない影というのは、ちょうどいい落としどころだったのだと思うので、亜海ちゃんが美声を聞かせてくれなかった…とお嘆きの皆様は、ぜひ、夏の帝劇「ミス・サイゴン」をご覧くださいね。


望海のミュージカル・デビューは、予想通り、見事な歌唱だったし、濃いキャラを楽しそうに演じる姿に、今後の活躍を確信した。
先輩の毬谷、湖月、朝海コミカルなトリオも美しく、宝塚ファンにも楽しい作品だったことも付け加えておきたい。


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「リトルプリンス」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

musical
「リトル・プリンス」


原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「星の王子さま」


演出:小林香


振付:港ゆりか、木下菜津子、大野幸人(ヘビ)
音楽監督:鎭守めぐみ
編曲:前嶋康明、金子浩介、宮崎誠
美術:松井るみ
照明:高見和義
音響:山本浩一
衣裳:中村秋美
ヘアメイク:伊藤こず恵
映像:KENNY


制作助手:田中真央
制作:千葉文香
アシスタント・プロデューサー:梶原亜沙子
プロデューサー:小嶋麻倫子、鈴木隆介


製作:東宝


<音楽座ミュージカルオリジナルプロダクション>
総指揮:相川レイ子
脚本・演出:ワームホールプロジェクト
音楽:高田浩、金子浩介、山口琇也
製作・著作:ヒューマンデザイン


井上芳雄@シアタークリエ公演は、まずチケットが手に入らない。帝劇(席数1800)をFC貸切にしちゃうスターなので、座席数600のシアタークリエなんか、瞬殺ですよ…[バッド(下向き矢印)]
しかもですよ、共演が、花總まり、って、実はこちらも帝劇をFC貸切にしちゃうスターなんですよ。
なんで、クリエで共演してるんだよぉ~[もうやだ~(悲しい顔)]


しかし、イープラスさんが、貸切公演を「ご用意」してくださいました[黒ハート]
神様、仏様、イープラス様、ありがとうございます[ぴかぴか(新しい)]


音楽座のミュージカル作品を東宝が上演するようになったのは、2020年の「シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ」から…かな。以来、年に1本ずつ、小林香演出で上演が続いている。なお、本作「星の王子さま」は、過去にホリプロも上演している。


こんな天候で飛ぶなんて自殺行為だと言われても、飛ぶことをやめない主人公の飛行士(井上芳雄)は、砂漠に不時着、どうにもならないほどに破損した飛行機を前に、絶望的になっているところへ、小さな子供が「羊の絵を描いて」と言って現れる。
それが飛行士と、星の王子さま(土居裕子/加藤梨里香)の出会いだった。※王子さまだけ、Wキャスト。私は、加藤梨里香で観劇。
王子の周りには、時々、ヘビ(大野幸人)が現れる。毒を持っているから危ないという飛行士に、王子は、不思議そうにしている。(これがラストへの伏線ですね。彼の毒は、王子には危険ではなかった…と。)
ヘビの動きは、変幻自在、舞台上にいくつか開けられた穴から出入りする姿、その関節の見えない動きが、とてもヘビらしい。大野自身が考えた振付のようだが、印象に残った。
そのうえ、歌えるヘビである。無敵[exclamation×2]
王子は、自分の星に咲いたバラの花(花總まり)と言い合いになって星を出ることになるのだが、地球に来てからは、いつも花のことを考えている。
以前、観劇した「星の王子さま」(宮崎あおい主演)は、まったく別物の作品かと思ったら、同じ音楽座ミュージカルの版権による作品だった。あの作品では、ヤンさん(安寿ミラ)が「花」役だったのだが、えー、全然違う[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)](ヤンさんは、やはり「慈愛」の人であった[exclamation×2]
花ちゃんの「花」は、これが「花」の正体であったか、と思うほどに、「花」を体現していた。
ワガママは、それを言う資格のある者が言うから、物語が始まるんだな~。今回、初めて、本物の「花」に出会ったような気がした。


王子が地球に降りてくるまでに旅をした星々の物語は、短い場面ながら、どれも印象に残った。点灯夫(桜咲彩花)、めちゃくちゃ、可愛かった。
地球の砂漠の砂の上に咲く「黄色い花」(加藤さや香)が、咲いている姿勢の美しさ、そして、悲劇的な最期…忘れられない印象を残した。
花總は、飛行士の恋人役としても登場する。郵便飛行士という危険と隣り合わせの彼の生き方を理解できない女性。会えば口論。でも、会わないと、会いたくて仕方がない。サンテグジュペリが、「星の王子さま」に仮託した彼の人生の物語が、うまくミュージカルの中に取り込まれている。
井上は、本当に楽しそうにキツネを演じていたが、井上がキツネを演じる意味はなかったかもしれない(笑)
たぶん、ご褒美(笑)


久々に心が洗われるような、気持ちのいい公演だった。


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ミュージカル「#チャミ」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

ミュージカル「#チャミ」


作:作詞:チョ・ミンヒョン
作曲:チェ・スルギ
日本版台本・演出:田尾下哲
日本語翻訳・訳詞:安田佑子
音楽監督:宮崎誠
振付:石岡貢二郎(K-Dance Nexus)
歌唱指導:モリモトマサミ
演出助手:石井麻莉(SPM、畠山典之
美術:日下部豊
音響:遠藤宏志、塚原康裕(アコルト)
照明:劇団四季照明部
照明デザイン:稲葉直人(アース・ステージライティング・グループ)
映像:山北将也(サウンドクルー)
映像制作:新城良明(サウンドクルー)
舞台監督:並木毅(クリエイティブワークス)
舞台監督助手:石井栄作
大道具:保坂史郎(ステージフォー)
記録映像:大平洋(Katana Films)
衣裳:木鋪ミヤコ(doldol dolani)
衣裳製作:大矢博美(doldol dolani)
ヘアメイク:西村裕司、太田夢子(earch)、杉田智子
宣伝美術:尾花龍一(MONSTERS,INC.)
企画プロデューサー&コーディネート:ウォン・ジヘ
制作:松田プレゼンツ
アシスタントプロデューサー:津幡未来
プロデューサー:石津美奈
エグゼクティブプロデューサー:家村昌典
主催・企画・制作:LDH JAPAN


自由劇場、初めて入りました。500席くらいなので、劇団四季版のバウホールみたいなものですね。宝塚のバウホール同様、現在は小屋貸しもしているみたいです。
今回の公演、COCOA(接触確認アプリ)をインストールしていないと劇場に入れてくれないのですが、入り口でインストールすることも可能でした。これは…接触を確認したいのではなく、COCOA普及キャンペーンか[exclamation&question]


チャミ3.jpg


浅利慶太さんにご挨拶。


チャミ2.jpg


四季おなじみの今日の配役用掲示板、出演者が少なすぎて、スタッフリストが三列、出演者が一列…[わーい(嬉しい顔)] 


さて、この公演、メインキャスト4役がすべてWキャストとなっている。(女子2名は入れ替わり配役)
上の掲示板の通り、私が観劇した配役は、
チャ・ミホ…剛力彩芽
チャミ…Dream Ami
キム・コデ…井阪郁巳
オ・ジニョク…丘山晴己
だった。ほかに、キム・コデ役は反町宗一郎、オ・ジニョクは石井一彰が演じている。(男子2名の組み合わせは変更せず、全部で4パターンの役替わり)


内気でおとなしい女の子、チャ・ミホ(剛力)は、就職にも失敗して、コンビニでアルバイトを続けている。今日もバイトに行くと、少し前に就職したはずの友人、キム・コデ(井阪)がいた。仕事を辞め、このコンビニで働くことになったという。どうやら、コデは、ミホに気があるらしいが、ミホは気づいていない。
ミホは、SNS(たぶんインスタ)をやっているのだが、そこでは、かなり自分を「盛って」写真をアップしていた。少しでも「いいね」がほしくて。特に、憧れの先輩、オ・ジニョク(丘山)から「いいね」がもらえたら、天にものぼるくらいうれしかった。
ある日、ミホは、SNSから素敵だなと思って保存していた写真を、誤って自分の記事としてアップしてしまった。削除しなければ…と思っているうちに、たくさんの「いいね」が届き…動揺している間に、チャミ(Ami)と名乗る美少女が現れた。チャミは、SNSでミホが「盛った」姿。チャミは、本名のチャ・ミホから作ったハンドルネームだ。
チャミはミホの代わりに「リア充」した人生を送り、それをSNSにアップするから、ミホは、黙って家にいてそれを眺めていればいい、と言って、就職を決め、ジニョクとも交際を始める。他人の写真を使って、SNSに次々と記事をアップし、「いいね」をもらいまくる。モニョりながらも、チャミのペースにはまっていくミホに、当惑するコデ。
でも、コデやジニョクにも秘密があった。コデは、コンビニの新人店員ではなく、そもそもコンビニのオーナー。実はお金持ち。ジニョクは、チャミと同じように、テレビの登場人物から、さえない男子に成り代わった過去を持つ。(成り代わった場合、いつかは、本人との対決になる⇒負けた方が消えることを、ミホとチャミに示唆する。)
SNS全盛時代の現代にふさわしい、でも、ちょっとファンタジーの入った可愛らしいミュージカルは、韓国では大人気だったそうだ。
一方、日本では、コロナ禍のせいか、集客に苦労している印象。
かなり、関係者が来ていた。(入場の列ができていると思って並んだら、関係者席の列だった…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


ミホ役の剛力は、透き通った美しい声ではあるのだが、音程が不安定で、ドキドキしてしまった。ミホとしては、それもありかもしれないが、チャミ役になった時、堂々と歌えてないと厳しい気がする。どうだったのかしら[exclamation&question]とはいえ、どんなにイケてない自信なさげな格好をしていても、可愛いし、顔小さいし、同じ人間とは思えなかった[ハートたち(複数ハート)]
チャミ役のDream Amiは、堂々としたパンチのある歌声で、ドラマを盛り上げる。かっこいいナンバーが多くて、ちょっとハスキーな高音が気持ちよく響く。思わぬ収穫[ぴかぴか(新しい)]ただメイクのせいか、顔がテカっていて、「盛れて」ないように見えた。登場シーンからだったので、汗ではないと思うのだけど。衣裳や髪形も50年代風だったのは、なぜ[exclamation&question]
ジニョク役の丘山は、米国歴が長いせいか、「Follw the Rule」の発音が良すぎて、最初なんと歌っているのか、わからなかった[あせあせ(飛び散る汗)]でも、かっこいいように見えて、実は、架空のキャラクターが本人に成り代わって、現世に居座っている…という複雑な側面も感じられて、さすがの役作りだなーと感心。ダンスや、キメポーズもかっこよくて、動揺した時との落差が面白かった。
コデ役の井阪は、人の好さが感じられ、コデという人物を井阪の魅力で包み込んでいた。柔らかい声は、井阪の魅力のひとつだと思う。とはいえ、ミュージカル歌唱には、まだちょっと音程的にヤバいかな。今後に期待。以前、丘山と仲良くなりたいと、某あそびばで語っていたが、この共演で、かなり仲良くなれたのではないだろうか。その後の話も聞いてみたい。


大作ミュージカル未経験の若い世代に、ミュージカルの楽しさを知ってもらうのにちょうどいいライトでハッピーなミュージカルなので、そういう方向でプロデュースすればよかったんじゃないかな[exclamation&question]
自由劇場で9900円は、ちょっと、対象者を読み違えている気がする。


そうそう、登場人物が韓国人の名前なんだけど、舞台(映像で表現)は、東京だったよね。どういうこと[exclamation&question]日本在住の韓国人の物語ってこと[exclamation&question]


チャミ1.jpg


余談ですが、「自由劇場で、チャミを観た」と言ったら、友人に飯野おさみさん(劇団四季・愛称がチャミさん)だと思われてしまった[わーい(嬉しい顔)]


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ミュージカル「ダブル・トラブル」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

初日感想を書いたままだった「ダブル・トラブル」、あらためて、ちゃんとした感想を書いておきます。
スタッフ一覧は、こちらの記事の方に記載しております。


このミュージカルは、たった二人の出演者が、たくさんの登場人物を次々に演じて一つの物語を紡いでいく、という作品。短い時間に着替えて、別人物になって出るというのを繰り返して、同じ人物がたくさんの人物に扮することで生じるドタバタを含めて楽しむミュージカル・コメディと言える。


二人の本役は、ブロードウェイからハリウッドに乞われてやってきた、作曲家の兄・ジミー(原田優一)と、作詞家の弟・ボビー(太田基裕)のマーティン兄弟。時代は、1940年代とのことだが、ハリウッドが全国から才能を集めていた時期…と考えると、40年代に入ってすぐの頃だろう。
最初の頃に出てくる飛行機での愛を描いた歌がボスに気に入られなかったのは、飛行機=軍用機になりつつあった世情を想像させる。
二人を招聘したのは、ハリウッドのドンとも言うべきプロデューサーのマーウィン・M・ガーナー(太田)。忙しいプロデューサーで、実に短気だ。ボビーが、仕事前のルーティーンとして歯を磨いている間にやって来て、早く曲を仕上げろ、と言って帰っていった。秘書のミリー・ファーバー(太田)は、二人に同情的で、よく聞いてみると、実は、ブロードウェイで二人のヒット作を観劇していた。
ミリーが呼んだ電気・音響技師のビックス・ミンキー(原田)は、けっこうな高齢で耳が遠い。そして、ナルコレプシーにかかっているので、いつも寝ている。扇風機をコンセントに差すだけで感電しちゃうし、でも死なない。
二人は、本当に仲の良いコンビで兄弟なのだが、唯一、二人の仲が悪くなるのは、女性問題。仲が良すぎるせいか、好きになる女性も同じ…ということが多いのだ。そしてそのたびに険悪になる。
そのため、この仕事の間は、恋愛禁止の約束を二人は交わす。しかし、カワイ子ちゃんのいっぱいいる撮影所で、それは可能なのだろうか[exclamation&question]
案の定、レベッカ・レフリューデルマガニス(原田)という女優が、二人の部屋に現れ、ボビーを誘惑、自分のために曲を書いてほしいと言い出す。ボビーは、レベッカに骨抜きになり、兄を出し抜いてレベッカに曲を書く約束をする。
レベッカは、その一方で、兄のジミーにもコナをかけ、自分のために曲を書いてほしいと言う(こちらのレベッカ役は太田)。
そして、レベッカを巡って二人は史上最大の兄弟げんかによって、決裂。いったいどうなる[exclamation&question]…という物語。


笑って笑って、汗だくで着替え続け、演じ続ける二人の俳優にクギヅケになって、気分良く拍手できる楽しいミュージカルだった。
原田優一という役者のポテンシャルの高さに、ただもう、脱帽し、汗びっしょりでついていくもっくん(太田)に、手に汗握りながら、がんばれーと言う日々。
志木→新宿→大手町と、場所を変えながら、(一時、休演もあったけど)こんな状況の中でもなんとか千秋楽に辿りつけて、本当によかったです。


東京5.jpg


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ミュージカル「17AGAIN」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

ミュージカル
「17 AGAIN」


脚本:マルコ・ぺネット
作曲・作詞:アラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナー
翻訳・演出:谷 賢一
訳詞:高橋亜子
音楽監督:長谷川雅大
美術:土岐研一
照明:原田 保
音響:山本浩一
衣裳:及川千春
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:林 絵理
振付:AKIHITO
稽古ピアノ:亜久里夏代
演出助手:河合範子
舞台監督:幸光順平


物語は、18年前から始まる。マイク(竹内涼真)は、ケネディ高校で将来を嘱望されたバスケットボールのスター選手。奨学金で大学に行き、NBAに進みたい…というのが、彼の夢だ。
今日の試合をスカウトが見に来ている…という情報を得て、コーチは、すべてのボールをマイクに集めるように、指示する。誰もがマイクのために…と、集中する中、ハーフタイムに恋人のスカーレット(ソニン)が現れる。
いつものスカーレットらしくない様子に、なんでも言ってほしい、君以上に大事なものはないと言うマイク。スカーレットが告げたのは、妊娠だった。マイクは逡巡するが、すべてを捨てて、スカーレットと共に生きる人生を選ぶ。
18年後、35歳になったマイクは、会社をリストラされ、家でぶらぶらしている。
35歳の誕生日だというのに、娘のマギー(桜井日奈子)や息子のアレックス(福澤希空)は、おめでとうと言う気持ちもないらしい。妻からは、寝室への立ち入りを断られ、話し合おうとしたら離婚を切り出された。
家を出てしばらくしたある日、子供たちに会いたくて高校(子供たちは、マイクとスカーレットが卒業した高校に通っている)に行ったが、子供たちは、父親の居ない人生を受け入れて歩み始めている。
ガックリするマイクの前に謎の用務員が現れ、かつて自分がこの高校にもたらした栄光のトロフィーに手を伸ばした時、急に展示棚が光り、周囲に白煙が広がり…


主演が竹内涼真だけに、過去にタイムスリップするのかと思いきや、この作品では、本人だけが、17歳の姿に戻ってしまう…という展開。
困ったマイクは、親友ネッド(エハラマサヒロ)の元を訪れ、どうにかマイクであることを信じてもらうと、彼の息子として高校に編入しようとする。ちなみに、この親友、高校時代にハリーポッターのマントをつけて給水に現れたり…という変わり者だったが、今は映画などのキャラクターショップの店長として、かなり成功しているようだ。高校時代、変わり者ゆえにいじめられっ子でもあったが、マイクが庇ってあげ、ずっと親友だった二人。持ちつ持たれつの関係が功を奏したようだ。


高校生になったマイクは、アレックスやマギーに近づいて、彼らが何を考えているかを知ろうとしたり、もう一度バスケを始めてみたり、アレックスの友人としてスカーレットに近づいてみたり…。マイクじゃない立場で家族に接することで、妻や子が何を考え、望んでいるかを、少しずつ理解していくマイク。それでも、つい、マイクの感情で彼らに接してしまうため、トラブルが続発。
一方、マイクの編入手続きで高校に行ってから、ネッドは女校長マスターソン(水夏希)に猛アタック。スカーレットにもデートする相手ができたり、マギーは不良でいじめっ子のスタン(有澤樟太郎)と付き合っているし、アレックスにも気になる相手がいるらしい…さあ、マイクは、愛する家族を守りきることができるだろうか[exclamation&question]


なんといっても、ソニンがサイコーである[黒ハート]
「1789」のソレーヌや、「マリー・アントワネット」のマルグリット・アルノーみたいな芯の強い役が当たり役だったりするけど、夫と子供を心から愛する優しくて美しい女性も似合う~[揺れるハート]スカーレットは、強く歌い上げる…というより、ぽつん、ぽつんと絞り出すような歌が多くて、そのつぶやくような歌声が、透き通るように美しいうえ、バチッと伴奏にはまっていて、その歌唱力に圧倒される。
細いけど、胸元は豊かで、なんかずるい…[ぴかぴか(新しい)]
スカーレットは、保健体育の授業中に産気づいて、おかげで保健体育はAが取れたらしいが、妊娠しても退学しなくていいんだな、18年前から…なんて、日米の違いを考えてしまった。


竹内涼真は、この公演が「初舞台」とのこと。
少し前にホリプロ所属のタレントに対する、歌のレッスンの模様をテレビで見たが、こんな風に体幹を鍛えているのね…と感心したのを思い出した。初舞台とは思えないほど、舞台での発声がしっかりしていた。そして、テレビで見る甘いマスクの好青年ではなく、本当に35歳のおっさんにしか見えなかった。
17歳の見た目になって戻ってきた後のマイク(マークという名で登場)は、冒頭の17歳のマイクとは違って、やっぱり35歳の人に見えるのがすごい。素晴らしい初舞台だな、と思った。
しかし、竹内涼真が、白いもやもやに包まれると、時空が歪むんだね…おそろしい…[あせあせ(飛び散る汗)](「テセウス…」にハマっていたので、そんな感想になってしまった…[バッド(下向き矢印)]


有澤樟太郎が、アレックスをいじめ、マギーと付き合っている、頭悪そうな金髪青年役。
お風呂でエッチしたら妊娠しない、とか言ってマギーを口説くのだが、マギーは、「お風呂で出来た子」なんだよね。てか、ケネディ高校は、18年間性教育がアップデートしなかったらしい。
有澤の、抜群のスタイルと小顔が、逆に、頭が小さい=中身も少なそうに見えて、ピッタリ配役かも…と思った。(有澤くん本人が頭悪そうに見えるわけじゃなく、演技ですよ、もちろん[exclamation]
「刀剣乱舞」での有澤くんしか知らないので、普通のミュージカルでは、ワキの処理はしないのか…と当たり前のことにウケてしまった。でも、あそこまでド金髪だと、黒いワキ毛には、違和感もあった。(いや、染めろっていうわけではないんですけどね…[爆弾]


マスターソン校長がオタクの過去を持つ美女だったという設定は、水夏希の持つ硬質な美しさに似合っている。
ただ、校長もネッドも趣味の範囲が広すぎて、本当にオタクなんだろうか[exclamation&question]ジャンルはファンタジー全部[exclamation&question]みたいに、ハテナが飛びまくりつつ、見ていた。指輪物語もスターウォーズもハリーポッターも全部好きなの[exclamation&question]そういうものなんだろうか…ファンタジー苦手なので、全然わからないけど。


バスケットボールの試合は、敵も味方も3人ずつで、まあ、全部で10人出ると、ちょっと舞台がごちゃつくかもしれないのだが、3on3の試合なのかな~と誤解してしまうので、その辺は工夫が必要かなと思った。
ドリブルなど、すごく練習したんだろうな~、皆さん、ボールの扱いが上手でした。ロングシュートが決まる場面などは、ボールのない演出に変わるんだけど、その移り変わりもスムーズで、安心して観ることができた。アレックス役の福澤希空は、本当にけっこう長い距離のシュートを本物のボールで決めていたけど、実際、バスケがうまいのかな[exclamation&question]


ハッピーで心温まるミュージカルでした[黒ハート]


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「ダブル・トラブル」初日観劇! [┣ミュージカル・音楽劇]

ミュージカル
「ダブル・トラブル」


脚本・作詞・作曲:ボブ・ウォルトン&ジム・ウォルトン
翻訳・訳詞:高橋亜子
演出:ウォーリー木下
音楽監督:落合崇史、大塚茜
振付:TETSUHARU
タップ振付:本間憲一


美術:石原敬
照明:奥野友康
音響:清水麻理子
衣裳:前田文子
ヘアメイク:鎌田直樹
演出助手:高野玲、相原雪月花
舞台監督:清水浩志、小澤久明
舞台製作:クリエイティブアートスィンク 加賀谷吉之輔


版権コーディネート:東宝ミュージック
制作:竹葉有紀、佐藤雄二、堀田淳之輔、山本涼子
制作デスク:今井実春
アシスタントプロデューサー:七字紗衣
プロデューサー:江口剛史
主催/企画・製作:シーエイティプロデュース


GW前に緊急事態宣言が出て、また、東京の舞台が中止と決まった。
その時、「志木なら東京じゃないから、上演できるのでは[exclamation&question]」と、観劇友が言った。そして、それからの行動は驚くほど速かった。
歩いて1分のローチケHIBIYA TICKET BOXに行き、チケットを入手。入手してから、志木への乗換案内を調べた。と…遠いっすね。池袋から東武東上線で20分くらい。千葉県民としては、埼玉県は特に遠いと感じる。志木駅で待ち合わせをして、歩いて劇場へ。
珍しく、晴天。
開幕前の当人たちのMCによると、典型的な雨男の太田基裕に対し、原田優一氏は、超晴男とのこと。原田さんの勝ちってことね[るんるん]


あまり下調べをしていなかったので、男性二人だけで演じる二人ミュージカルだと思っていたら…男性二人がたくさんの人物(女性を含む)を演じるドタバタミュージカル(必要に応じて顔を隠した影出演あり)だった[exclamation]
主な役は、ブロードウェイからハリウッドに招かれた、音楽家兄弟。兄が曲を書いて弟が詞を書く。そこへ、ハリウッドの一癖も二癖もある登場人物が入れ替わり立ち替わりやってくる。それらの登場人物を、原田と太田が衣裳や髪形まで含めて早変わりで演じていく。


これは楽しい[黒ハート]
やっている方は大変だと思うけど。もっくんも原田さんも汗びっしょり。
笑って、笑って、盛り上がって、あっという間の舞台だった。
そして、原田優一という、ミュージカル俳優のものすごさに言葉を失った。この方、神ですか[exclamation&question]
初めて、もっくんの存在に気づいた時、(2016年の「ジャージー・ボーイズ」)こんなに顔が綺麗で、歌も上手くて、芝居センスのある人が存在するんだ[exclamation×2]と思ったのだが、上には上がいるもんですね。比べるものじゃないけど。
初めて、本当に舞台で、ノンストップ(休憩はあります)で演じてみて、もうフラフラ状態のもっくんの隣で、自分をコントロールしている原田さんがいる。それが衝撃だった。さすが、芸歴30年。


ここを皮切りに、東京公演は、紀伊國屋サザンシアターとよみうり大手町ホールで上演されることになっているが、どうか、1公演でも多く上演機会がありますように…と祈っている。
(詳細報告は、別記事で)


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