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「ロミオの青い空 THE MUSICAL」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

「ロミオの青い空 THE MUSICAL」


原作:リザ・テツナー(「黒い兄弟」より)
監修:日本アニメーション


演出:西森英行
脚本:鄭光誠(ヴァンカーエンターテインメント)
音楽:和田俊輔
振付:広崎うらん


舞台美術:松本わかこ
舞台監督:弘中勲、玉城忠幸
演出部:竹内彩、村尾照将、石川陽香、村信保、満安孝一、福田真人
音響:瀬谷正夫(エス・シー・アライアンス)
音響効果:森谷公一
音響操作:野島秀成、新井のどか、辻悠那
照明:大波多秀起(デイライト)
照明部:松本伸一郎、田原聖子、柏木香織
映像:O-beron inc. 石田肇
映像部:松浦貴斗、堀ノ内彩未、横山翼
演出助手:きたたまき
演出助手補佐:宮内愛実
振付助手:松本ユキ子
音楽制作協力:新良エツ子、宗田梁市
稽古場ピアノ:安藤菜々子
衣裳:市原昌顕
衣裳進行:アンルセット、今井由香、春名真由香
ヘアメイク:カマタミサト
ヘアメイクアシスタント:小川さつき、倉田陽和
殺陣振付:阿佐美貴士(Acreations)
大道具:古川俊一、坂紀秀(東宝舞台)
小道具:田中秀美
制作:若松愛弓、大川望美、志岐光璃(ヴァンカーエンターテインメント)、竹内真穂


エグゼクティブプロデューサー:大村恵一(ムービック)、松崎聡(サンライズプロモーション東京)、伊藤秀隆(Planet Kids Entertainment)
プロデューサー:丸山典子(ムービック)、坂本健(Planet Kids Entertainment)
アソシエイトプロデューサー:幸音(Planet Kids Entertainment)、条谷知美(サンライズプロモーション東京)
キャスティング:田井利加子(プロデューサーズ)、夏樹弘、千々岩奈央(De-LIGHT)


主催:ミュージカル「ロミオの青い空」製作委員会(ムービック/サンライズプロモーション東京/Planet Kids Entertainment)


行ってきましたよ。ミュージカル化が決定してから、ずっとずっと待ちわびていた公演[exclamation]
年度末から年度初めという意味の分からない日程とか、直前に私が観に行く公演中止とか(買い直した[むかっ(怒り)])、チケット裏面に記名させるなら場所とペンを用意してほしいとか、グッズ買うのにその場でサイトにアクセスとか何ごと[exclamation&question][爆弾]とか、パンフレット2,750円というハンパな価格設定って[exclamation&question]とか、今時一人おき配席って[exclamation&question]とか、それにしてもガラガラじゃん…とか、もう、言いたいことは死ぬほどある。
でも、幕が開いて、最初のシーンが、嵐の舟の場面で、少年たちが漕ぎながら「帰りたい」と歌うのを観て、レミゼオマージュじゃん、これ…[ひらめき]と鳥肌が立った。これは、マジだ。マジで、ミュージカルをやる気でいる[exclamation×2]そう思って震えが止まらなかった。
てか、冒頭で、ここまで心意気を伝える演出ってすごすぎん[exclamation&question]


(日本版としても35年の長きにわたって上演され続けている「レ・ミゼラブル」。船のシーンから始まる版になったのは、映画版が公開されて以降の変更だが、映画版も含めて人々の心に強く残っている場面だと思う。あの冒頭のシーンを観た観客は、「レミゼみたい」と思うだろうし、そう思われてもいい、ということは、それだけの作品を作ったつもりです、という意味だろう…と、私は勝手に解釈しています。)


「ロミオの青い空」の主なストーリーは、33話イッキ見した時に書いたものがあるので、こちらをご覧ください。
この33話をひとつのミュージカルとしてしっかり起承転結つけてくる脚本、すごい。エピソード、ほぼ盛り込めてるし、あらすじなぞっただけになってなくて1本の芝居としてちゃんと成立しているし、登場人物の感情も置いてけぼりになってない。
そして、音楽が美しいのよ~[揺れるハート]さらに、多くの曲が重唱になっていて、そのハーモニーも美しい。和田さんの曲、ほんと素敵[黒ハート]そして、おそらく西森さんの好むメロディーラインが、私にめっちゃ刺さる。もうグサグサ刺さって、息ができない。
休憩10分で3時間45分とか、往年のスタジオライフのような強行軍だったのは、ちょっと反省してほしい部分ではあるけど、前後編にしなかったところに、2.5次元との差別化があったのかな…と、少し思った。(2.5次元の大きな特徴に「シリーズ化」がある。)
このミュージカルは、アニメを原作としながら、(「ロミオの青い空」は原作もののアニメ作品だが、原作「黒い兄弟」では、主人公の名前はロミオではないし、本作は、アニメのみを原作としたミュージカルと言っていいと思う)2.5次元作品でないミュージカルの、(興行的にどうかということは置いておいて)相当レベルの高い成功例になるのではないだろうか。
マンガ・アニメ原作の舞台化作品は、2.5次元だけでなく、東宝系、ホリプロ系、伝統芸能系…と、様々な分野で上演されている。伝統芸能(歌舞伎や能狂言など)は、それぞれの型を無視できない部分があるので、再現性が低いのは織り込み済とも言えるが、東宝系、ホリプロ系は、その辺、着地点をどこにしているのか、ちょっと迷走中なものを感じる。
この「ロミオの青い空」は、ミュージカルとしての完成度も、登場人物の再現度も、決して妥協していなくて、「シリーズ化ではなく、再演を重ねていくミュージカル」としての方向性を見据えて揺るぎない。あー、でも、再演する時は、運営については2.5次元に学んでください。
(チケットの裏に名前を書かせるのではなく、QRコードから登録させるとか、物販を人海戦術で充実させるとか)


出演者の皆さんは、オーディションで選ばれたメンバーが中心ということで、歌が上手くて、長丁場で気持ちを切らさず、殺陣もすごくて、言うことなし。
ロミオ(大藪丘)もアルフレド(新里宏太)も、今回初めて観るキャストだったけど、役にハマってて文句なしでした。個人的には、ダンテ(南部海人)に目が行ったな。あと、やっぱりジョバンニ(塩田康平)は、かっこよかった[黒ハート]アルフレドとのスカーフのエピソード、しっかり織り込まれてて感動しました。
あと、大好きなニキータちゃん、七木奏音が演じていて、それも嬉しかった。
イザベラおばあさま(久世星佳)、お歌もすっごくよかったし、佇まいのすべてが素敵。のんちゃん(久世)が出てくれること自体、奇跡のような嬉しさがあった。そして、ジェシカが大月さゆちゃんっていうのもね。さゆちゃんは、ほかにも盗賊の女とか、色々演じてくれていた。
そういえば、ロミオの弟たちの存在とか、ロミオが連れ子だったこととかはカットされてたんだけど、まあその辺は無理に入れ込まなくてもいいかな…と感じた。その辺の取捨選択もよかった。ラストのエピソード(成人後のロミオ)もなかったけど、そういう未来(アルフレドが夢見た未来に向けて努力していく)がちゃんと見えていたから、無理にとってつけなくてもいいんだな~と思った。それだけの強い物語がそこにあったから。
ロッシ親方(中本雅俊)、エッダ(あべこ)夫妻や、タキオーニ(吉田英成)とか、どこで見つけてきたの[exclamation&question]本物を…。
マウリッツォとルイニ役を和泉宗兵さんが演じていたが、相変わらずメイクでの変貌がすごい。お歌は、ご愛敬…というか[あせあせ(飛び散る汗)]いいの、宗兵さんがいるだけで。


口コミで、評判を高めていって、再演させたいな、と思わせる素晴らしい作品でした[黒ハート]


<出演>
【黒い兄弟】
ロミオ…大藪丘
アルフレド…新里宏太
ダンテ…南部海人
アントニオ…小波津亜廉
ミカエル…輝山立
アウグスト…おでぃ
ベナリーボ…八巻貴紀
エンリコ…佐藤弥益
バルトロ…米澤賢人
ジュリアーノ…吉元祐典


【狼団】
ジョバンニ…塩田康平
リナルド…鈴木凌平
ニキータ…七木奏音
タキオーニ…吉田英成
リオ…山内涼平
ファウスティーノ…辻本将平


アンジェレッタ…北澤早紀(AKB48)
カセラ教授/ロベルト…クラウス
ビアンカ…田上真里奈
ロッシ親方…中本雅俊
エッダ…あべこ
アンゼルモ…大野瑞生
グラゼーラ…永咲友梨
イタリア国王/モレッティ署長…鬼束道歩
ジェシカ…大月さゆ
シトロン…鈴木たけゆき


ルイニ/マウリッツォ…和泉宗兵


イザベラ…久世星佳


【アンサンブル】
池田恵理、中村ひより、桃菜、飯沼帆乃佳、市原果歩、聖司朗、成瀬広都、YuSuKe


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