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青山劇場「クラウディア」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

去年、観られなかった公演、好評による再演で、やっと観ることが出来た。

「クラウディア」

作・演出・出演:岸谷 五朗
演出・出演:寺脇 康文
主題歌:サザンオールスターズ
衣裳デザイン:山本 寛斎

出演:工藤夕貴、YU-KI(TRF)、風間俊介、平澤智、三咲レアほか

ストーリー:未来の日本。多くの戦争で人類は滅亡寸前まで行った。生き残った人類は、鎖国状態の中、唯一剣だけを使用できる武器として、近場での戦いにあけくれていた。愛はなく、あるのは欲望のみ。そんな世界に突然芽生えた一組の愛は…。

日本で公演されるミュージカルを外国度によって4種類くらいに分けると…
① 来日公演
② 日本人キャスト公演(ただし演出等オリジナルの制約大)
③ 日本用に焼きなおした海外人気ミュージカル
④ 日本オリジナルミュージカル
という感じでしょうか?
昨日観た「ナイン」は②、今日のはもちろん④

②を観た後の④…やっぱり日本人の感覚は、こっちだなぁっていう納得感。
しっくりくるし、感動も直に伝わる。
日本発のミュージカルは、宝塚なんかもそうなのだが、歌も踊りも「ナンバー」ではない。ミュージカルナンバーっていうのは、その中でちゃんとうわーって盛り上がって、終わったらショーストップになっても構わないっていうものだ。
そういうナンバーを積み重ねて、ひとつの芝居が出来上がっている。
ブロードウェイでもロンドンでも。
が、日本のミュージカルはそうしない。
歌も踊りもさりげなく始まって終わる場面が多い。一大ナンバーは、数曲しか作らない。たぶんそれが日本人の生理に合っているのだと思う。

今回のミュージカルは、サザンオールスターズの曲を使用してストーリーを構成している。つまり、アバの曲を使って「マンマ・ミーア」が出来たのと同じ形態だ。
が、「マンマ・ミーア」がナンバーであるのに対して、サザンの曲は一部だけをナンバーにしている。
「夕陽に別れを告げて」なんかワンフレーズしか使用しない。
あぁ、しっかりジャパニーズ・ミュージカルになってるなぁ…と感心し、また、感動した。中でも工藤夕貴の演技が素直で可愛らしかった。三咲レアのダンスは相変わらずシャープでかっこいい。足も長いなぁ。
初演とほぼ同じキャストらしいが、クラウディア役だけは、本田美奈子から工藤夕貴になった。本田美奈子からの大きな花が劇場の正面に飾られていた。
(今年は「レ・ミゼラブル」があったので、彼女が元気であっても配役変更は間違いなかったとは思うが。)

舞台が終わって、再び幕が上がった時、寺脇・岸谷が、両端に立っていた。アンコールの後も、センターは工藤に譲っていた。こんな二人のユニットだから、そうそうたるメンバーを招いて10周年まで続いてきたんだろうな、と、思った。
宝塚ファンには、三咲レア(蘭香レア)の「逢いたくなったときに君はここにいない」~寺脇・岸谷の「Oh!クラウディア」の流れが2002年の「カクテル」を彷彿とさせた。なお、レアちゃんのほかに、苑宮令奈さんも出演していた。

こういう話って、突っ込もうと思うと、すごい突っ込めてしまうのだが、突っ込んじゃいけないのがミュージカルなのだ。だから、考えちゃいけない。
えー?寺脇と岸谷は幼なじみ?岸谷と工藤は親子?で、工藤と寺脇は恋仲?ってそれ、犯罪に近い年の差だよなぁ…とか。
ハタチになったら、みんな乱交して子どもを作るってことは、女剣士三咲レアちゃんも、もう子供を産んでたりするの?とか。
ところで、YU-KI演じる神親殿って何歳?とかね。(笑)


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