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「リトルプリンス」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

musical
「リトル・プリンス」


原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「星の王子さま」


演出:小林香


振付:港ゆりか、木下菜津子、大野幸人(ヘビ)
音楽監督:鎭守めぐみ
編曲:前嶋康明、金子浩介、宮崎誠
美術:松井るみ
照明:高見和義
音響:山本浩一
衣裳:中村秋美
ヘアメイク:伊藤こず恵
映像:KENNY


制作助手:田中真央
制作:千葉文香
アシスタント・プロデューサー:梶原亜沙子
プロデューサー:小嶋麻倫子、鈴木隆介


製作:東宝


<音楽座ミュージカルオリジナルプロダクション>
総指揮:相川レイ子
脚本・演出:ワームホールプロジェクト
音楽:高田浩、金子浩介、山口琇也
製作・著作:ヒューマンデザイン


井上芳雄@シアタークリエ公演は、まずチケットが手に入らない。帝劇(席数1800)をFC貸切にしちゃうスターなので、座席数600のシアタークリエなんか、瞬殺ですよ…[バッド(下向き矢印)]
しかもですよ、共演が、花總まり、って、実はこちらも帝劇をFC貸切にしちゃうスターなんですよ。
なんで、クリエで共演してるんだよぉ~[もうやだ~(悲しい顔)]


しかし、イープラスさんが、貸切公演を「ご用意」してくださいました[黒ハート]
神様、仏様、イープラス様、ありがとうございます[ぴかぴか(新しい)]


音楽座のミュージカル作品を東宝が上演するようになったのは、2020年の「シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ」から…かな。以来、年に1本ずつ、小林香演出で上演が続いている。なお、本作「星の王子さま」は、過去にホリプロも上演している。


こんな天候で飛ぶなんて自殺行為だと言われても、飛ぶことをやめない主人公の飛行士(井上芳雄)は、砂漠に不時着、どうにもならないほどに破損した飛行機を前に、絶望的になっているところへ、小さな子供が「羊の絵を描いて」と言って現れる。
それが飛行士と、星の王子さま(土居裕子/加藤梨里香)の出会いだった。※王子さまだけ、Wキャスト。私は、加藤梨里香で観劇。
王子の周りには、時々、ヘビ(大野幸人)が現れる。毒を持っているから危ないという飛行士に、王子は、不思議そうにしている。(これがラストへの伏線ですね。彼の毒は、王子には危険ではなかった…と。)
ヘビの動きは、変幻自在、舞台上にいくつか開けられた穴から出入りする姿、その関節の見えない動きが、とてもヘビらしい。大野自身が考えた振付のようだが、印象に残った。
そのうえ、歌えるヘビである。無敵[exclamation×2]
王子は、自分の星に咲いたバラの花(花總まり)と言い合いになって星を出ることになるのだが、地球に来てからは、いつも花のことを考えている。
以前、観劇した「星の王子さま」(宮崎あおい主演)は、まったく別物の作品かと思ったら、同じ音楽座ミュージカルの版権による作品だった。あの作品では、ヤンさん(安寿ミラ)が「花」役だったのだが、えー、全然違う[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)](ヤンさんは、やはり「慈愛」の人であった[exclamation×2]
花ちゃんの「花」は、これが「花」の正体であったか、と思うほどに、「花」を体現していた。
ワガママは、それを言う資格のある者が言うから、物語が始まるんだな~。今回、初めて、本物の「花」に出会ったような気がした。


王子が地球に降りてくるまでに旅をした星々の物語は、短い場面ながら、どれも印象に残った。点灯夫(桜咲彩花)、めちゃくちゃ、可愛かった。
地球の砂漠の砂の上に咲く「黄色い花」(加藤さや香)が、咲いている姿勢の美しさ、そして、悲劇的な最期…忘れられない印象を残した。
花總は、飛行士の恋人役としても登場する。郵便飛行士という危険と隣り合わせの彼の生き方を理解できない女性。会えば口論。でも、会わないと、会いたくて仕方がない。サンテグジュペリが、「星の王子さま」に仮託した彼の人生の物語が、うまくミュージカルの中に取り込まれている。
井上は、本当に楽しそうにキツネを演じていたが、井上がキツネを演じる意味はなかったかもしれない(笑)
たぶん、ご褒美(笑)


久々に心が洗われるような、気持ちのいい公演だった。


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