SSブログ

ミュージカル「17AGAIN」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

ミュージカル
「17 AGAIN」


脚本:マルコ・ぺネット
作曲・作詞:アラン・ザッカリー&マイケル・ウェイナー
翻訳・演出:谷 賢一
訳詞:高橋亜子
音楽監督:長谷川雅大
美術:土岐研一
照明:原田 保
音響:山本浩一
衣裳:及川千春
ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:林 絵理
振付:AKIHITO
稽古ピアノ:亜久里夏代
演出助手:河合範子
舞台監督:幸光順平


物語は、18年前から始まる。マイク(竹内涼真)は、ケネディ高校で将来を嘱望されたバスケットボールのスター選手。奨学金で大学に行き、NBAに進みたい…というのが、彼の夢だ。
今日の試合をスカウトが見に来ている…という情報を得て、コーチは、すべてのボールをマイクに集めるように、指示する。誰もがマイクのために…と、集中する中、ハーフタイムに恋人のスカーレット(ソニン)が現れる。
いつものスカーレットらしくない様子に、なんでも言ってほしい、君以上に大事なものはないと言うマイク。スカーレットが告げたのは、妊娠だった。マイクは逡巡するが、すべてを捨てて、スカーレットと共に生きる人生を選ぶ。
18年後、35歳になったマイクは、会社をリストラされ、家でぶらぶらしている。
35歳の誕生日だというのに、娘のマギー(桜井日奈子)や息子のアレックス(福澤希空)は、おめでとうと言う気持ちもないらしい。妻からは、寝室への立ち入りを断られ、話し合おうとしたら離婚を切り出された。
家を出てしばらくしたある日、子供たちに会いたくて高校(子供たちは、マイクとスカーレットが卒業した高校に通っている)に行ったが、子供たちは、父親の居ない人生を受け入れて歩み始めている。
ガックリするマイクの前に謎の用務員が現れ、かつて自分がこの高校にもたらした栄光のトロフィーに手を伸ばした時、急に展示棚が光り、周囲に白煙が広がり…


主演が竹内涼真だけに、過去にタイムスリップするのかと思いきや、この作品では、本人だけが、17歳の姿に戻ってしまう…という展開。
困ったマイクは、親友ネッド(エハラマサヒロ)の元を訪れ、どうにかマイクであることを信じてもらうと、彼の息子として高校に編入しようとする。ちなみに、この親友、高校時代にハリーポッターのマントをつけて給水に現れたり…という変わり者だったが、今は映画などのキャラクターショップの店長として、かなり成功しているようだ。高校時代、変わり者ゆえにいじめられっ子でもあったが、マイクが庇ってあげ、ずっと親友だった二人。持ちつ持たれつの関係が功を奏したようだ。


高校生になったマイクは、アレックスやマギーに近づいて、彼らが何を考えているかを知ろうとしたり、もう一度バスケを始めてみたり、アレックスの友人としてスカーレットに近づいてみたり…。マイクじゃない立場で家族に接することで、妻や子が何を考え、望んでいるかを、少しずつ理解していくマイク。それでも、つい、マイクの感情で彼らに接してしまうため、トラブルが続発。
一方、マイクの編入手続きで高校に行ってから、ネッドは女校長マスターソン(水夏希)に猛アタック。スカーレットにもデートする相手ができたり、マギーは不良でいじめっ子のスタン(有澤樟太郎)と付き合っているし、アレックスにも気になる相手がいるらしい…さあ、マイクは、愛する家族を守りきることができるだろうか[exclamation&question]


なんといっても、ソニンがサイコーである[黒ハート]
「1789」のソレーヌや、「マリー・アントワネット」のマルグリット・アルノーみたいな芯の強い役が当たり役だったりするけど、夫と子供を心から愛する優しくて美しい女性も似合う~[揺れるハート]スカーレットは、強く歌い上げる…というより、ぽつん、ぽつんと絞り出すような歌が多くて、そのつぶやくような歌声が、透き通るように美しいうえ、バチッと伴奏にはまっていて、その歌唱力に圧倒される。
細いけど、胸元は豊かで、なんかずるい…[ぴかぴか(新しい)]
スカーレットは、保健体育の授業中に産気づいて、おかげで保健体育はAが取れたらしいが、妊娠しても退学しなくていいんだな、18年前から…なんて、日米の違いを考えてしまった。


竹内涼真は、この公演が「初舞台」とのこと。
少し前にホリプロ所属のタレントに対する、歌のレッスンの模様をテレビで見たが、こんな風に体幹を鍛えているのね…と感心したのを思い出した。初舞台とは思えないほど、舞台での発声がしっかりしていた。そして、テレビで見る甘いマスクの好青年ではなく、本当に35歳のおっさんにしか見えなかった。
17歳の見た目になって戻ってきた後のマイク(マークという名で登場)は、冒頭の17歳のマイクとは違って、やっぱり35歳の人に見えるのがすごい。素晴らしい初舞台だな、と思った。
しかし、竹内涼真が、白いもやもやに包まれると、時空が歪むんだね…おそろしい…[あせあせ(飛び散る汗)](「テセウス…」にハマっていたので、そんな感想になってしまった…[バッド(下向き矢印)]


有澤樟太郎が、アレックスをいじめ、マギーと付き合っている、頭悪そうな金髪青年役。
お風呂でエッチしたら妊娠しない、とか言ってマギーを口説くのだが、マギーは、「お風呂で出来た子」なんだよね。てか、ケネディ高校は、18年間性教育がアップデートしなかったらしい。
有澤の、抜群のスタイルと小顔が、逆に、頭が小さい=中身も少なそうに見えて、ピッタリ配役かも…と思った。(有澤くん本人が頭悪そうに見えるわけじゃなく、演技ですよ、もちろん[exclamation]
「刀剣乱舞」での有澤くんしか知らないので、普通のミュージカルでは、ワキの処理はしないのか…と当たり前のことにウケてしまった。でも、あそこまでド金髪だと、黒いワキ毛には、違和感もあった。(いや、染めろっていうわけではないんですけどね…[爆弾]


マスターソン校長がオタクの過去を持つ美女だったという設定は、水夏希の持つ硬質な美しさに似合っている。
ただ、校長もネッドも趣味の範囲が広すぎて、本当にオタクなんだろうか[exclamation&question]ジャンルはファンタジー全部[exclamation&question]みたいに、ハテナが飛びまくりつつ、見ていた。指輪物語もスターウォーズもハリーポッターも全部好きなの[exclamation&question]そういうものなんだろうか…ファンタジー苦手なので、全然わからないけど。


バスケットボールの試合は、敵も味方も3人ずつで、まあ、全部で10人出ると、ちょっと舞台がごちゃつくかもしれないのだが、3on3の試合なのかな~と誤解してしまうので、その辺は工夫が必要かなと思った。
ドリブルなど、すごく練習したんだろうな~、皆さん、ボールの扱いが上手でした。ロングシュートが決まる場面などは、ボールのない演出に変わるんだけど、その移り変わりもスムーズで、安心して観ることができた。アレックス役の福澤希空は、本当にけっこう長い距離のシュートを本物のボールで決めていたけど、実際、バスケがうまいのかな[exclamation&question]


ハッピーで心温まるミュージカルでした[黒ハート]


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。