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「おかしな二人」観劇 [┣演劇]

「おかしな二人」


作:ニール・サイモン
潤色・演出:原田諒(宝塚歌劇団)
翻訳:伊藤美代子


美術:松井るみ
照明:勝柴次朗
音楽:玉麻尚一
音響:山本浩一
衣裳:有村淳(宝塚歌劇団)
ヘアメイク:嶋田ちあき(大地真央)、林みゆき(スタジオAD)
振付:麻咲梨乃
歌唱指導:山口正義


美術助手:平山正太郎
衣裳助手:川崎千絵
振付助手:大畑浩恵


演出助手:長町多寿子
舞台監督:中西輝彦


演出部:内田純平、石原叔子、國武逸郎


制作助手:村上奈実
プロデューサー:仁平知世、渡邊隆


製作:東宝


シアター・クリエは再開後、初…かな[exclamation&question]
クリエでは、エレベーターの人数制限(たしか5人)をしていたのが印象的。


「おかしな二人」は、宝塚歌劇団でも上演されたことのある、ニール・サイモンの傑作戯曲で、宝塚での初演時には、フェリックス役を大地真央の同期生、未沙のえるが演じ、これが退団の花道になった。
今回の公演は、元祖「おかしな二人」のキャストを男女入れ替えた、「おかしな二人」(女性版)。
「絢爛とか爛漫とか」(飯島早苗/作)がモダンボーイズ版とモダンガールズ版の2種類あるようなものかな[exclamation&question]
「おかしな二人」(女性版)は、元祖を発表してから20年後の1985年の作品だが、演出の原田氏は、これを1970年代の物語に変更、登場人物の衣裳をサイケな70年代ファッションにしている。たしかに、舞台は徹頭徹尾オリーブのリビングなので、衣裳がドハデな方が、舞台映えがする。なるほどなぁ~[ひらめき]


物語は、こちらをご覧いただければ、大丈夫かと思います。
実は、女性版も過去に観劇していた…ということを、すっかり忘れておりました[あせあせ(飛び散る汗)]
ラストのセリフ「Big girls don't cry」だったのね。今ならわかる。これ、フォーシーズンズのナンバーのタイトルやん。てか…今回は、どうだったかしら[exclamation&question]決め台詞みたいなの、あったかなぁ~[あせあせ(飛び散る汗)]


演出として気になったのは、リビングを中心として2階(メゾネット的タイプのマンションらしい)奥、両サイドの袖、1階の奥…と、役者が引っ込む方向が存在するのだが、家の構造として疑問を感じてしまったところ。
舞台として適切なハケ方というのはある一方で、ここが、NYの高級マンションの一室であるというシチュエーションに不安を感じるような間取りに思えて、混乱した。
※これは、方向音痴の私ならではの混乱かもしれない[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


では、さっくりと出演者感想。
大地真央(オリーブ)…汚部屋に住むニュースキャスターのバリキャリ女性。汚部屋はともかく、そこに友人を招いて毎週ゲームに興じるのと、出てくる食事が半分腐ってたりするのは、男性版はともかく、女性版では不思議すぎる。それくらい、脳内がおっさん化しているオリーブの唯一の女性的な部分が、元ダンナへの貢ぎ癖が治らないところ。大地は、その辺のデフォルメが見事で、どっかんどっかん笑わせてもらった。素晴らしいコメディエンヌぶりでした[黒ハート]


花總まり(フローレンス)…夫から離婚を切り出され、人生がどんがらがっしゃーんとなってしまった専業主婦。夫と子供のために完璧な妻であり母であることがアイデンティティーだったため、失ったものを埋めるために、世話になっているオリーブのマンションでも、主婦として切り回しを始め、そのことでオリーブとぶつかるが…という展開。大地花總だと、18期違い…なのかな[exclamation&question]もちろん、かぶってないし…。そんな大地の胸を借りて、度胸たっぷりに、ズレまくったフローレンスを演じていて、すごい[exclamation×2]と思った。
フィナーレナンバーでは、さすが現役の帝劇ヒロイン。堂々とした歌姫だった。


芋洗坂係長&渡辺大輔(ヘスース&マノロ)…オリーブとフローレンスに興味を示すスペイン語しか話せないマンションの住人兄弟。「愛すべきキャラクターである」という部分からブレずに、フローレンスだけでなく、客席までも楽しませてくれた。
フィナーレナンバーでも、素敵な姿を見せてくれた。ダンスサイコーです[黒ハート]
ところで、芋洗坂係長は、別のお芝居で「小浦一優」名義で出演していたと思うのだが、その辺の住み分けはどうなっているのだろう[exclamation&question]


シルビア・グラブ&宮地雅子&平田敦子&山崎静代(オリーブのゲーム仲間)…いやー、濃いメンバーだった[黒ハート]
見た目的には、平田の圧勝なのだが、警官スタイルがかっこいいグラブ、抜群のセリフ回しで、わちゃわちゃを収める宮地、そしてマイペースでふわっと可愛い山崎…と、ちゃんと適材適所。
せっかくのシルビア・グラブなのになぁ~と思っていたら、ショーナンバーでは、ちゃんと見せ場があり、満足[揺れるハート]
そのショーナンバーでは、山崎に元気がないのが気になった。あんまり、歌ったり踊ったり、好きじゃないのかな[exclamation&question]


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