今年初めての生ゆうひさん! [┣大空ゆうひ]
「背信」観劇 [┣演劇]
PLAY/GROUND Creation
「BETRAYAL 背信」
作:ハロルド・ピンター
翻訳・演出:井上裕朗
文芸協力:小田島創志
音楽:オレノグラフィティ
美術:稲田美智子
衣裳:萩野緑
照明:富山貴之
音響:今里愛
演出助手:武田優子
演出部:石塚貴恵
舞台監督:鳥養友美
企画:田窪桜子(アイオーン)
アシスタント・プロデューサー:越渡眞子
プロデューサー:齋藤厚子(石原プロモーション)
製作:PLAY/GROUND Creation
Wキャストの公演のA-side CASTを観劇しました。
赤坂RED THEATERは、コロナで公演が中止になりつつあった3月以来の観劇かな…。
この劇場は、椅子の座面の裏側がポケットになっていて、そこにチラシが挟まれてたんだけど、今回は、手指消毒後、手渡しに変更になっていたような気がする。
座席は1席飛ばしになっていた。
舞台セットは抽象的でモダン。
メインの登場人物が3人しかいなくて、大きな動きもないので、舞台を限定的に使う場面が多かった。
久々に再会した、ジェリー(池田努)とエマ(壮一帆)。二人は2年前まで不倫関係にあった。
双方の家族ぐるみの付き合いで、特に、ジェリーと、エマの夫・ロバート(小野健太郎)は、親友だった。にもかかわらず、ジェリーとエマの不倫関係は、7年間も続いていた。
今回、エマがジェリーを呼び出したのは、その二人の関係が、4年前からロバートにバレていたことを伝えるためだったー
ドラマは、現在のジェリーとエマから始まり、そこから、ロバートに会いに行くジェリーに繋がり、そして、過去のいろいろな時期の三人のスケッチに移り、唐突に終わる。
バイタリティーに溢れ、貪欲なジェリーとエマに対して、ロバートは、どこか浮世離れしている。
そういうキャラクターとして造形されているのか、オノケンだからなのかは、微妙なところだ。てか、多くの俳優が仕事を失っているこの時期に、そんなにしょっちゅう舞台に上がっていないオノケンが舞台に出ていることが、不思議だったりするが、あいかわらず、オノケンはオノケンだった。
とらえどころがなさすぎる…
だからこそ、罪悪感のあるジェリーにしてみたら、これほど怖い存在はない。
いやー、オノケンのトリセツ…みたいな感じで、非常に興味深かったです。でも…ロバートが感情を見せるところは、なんか拙く感じてしまうのよね…
池田と壮は、コロナ禍でディスタンスを取りつつのラブラブ…というのが、表現として難しそうだな…と思ったものの、まあ、ラブシーンらしいラブシーンがなくても、そんなに気になるほどではない。実はキスシーンがあったらしい…と聞いてなかったら、気にも留めてなかったかも。
二人のやりとりは、テンションの高い、気持ちよい芝居だった。オノケンを貶めてるわけじゃなくてね。だからこそ、オノケンが光るというとこもあったので。
女優としてのえりたん、すべての公演を観られているわけではないけど、観ると、やっぱ、好きだな~と思う。
でも…コロナ禍で、ちょっと太った…
KAKUTA「ひとよ」配信 [┣演劇]
KAKUTA
「ひとよ」
作・演出:桑原裕子
音楽:オレノグラフィティ
舞台監督:安田美知子、網倉直樹
舞台美術:田中敏恵
照明:宮野和夫
音響:島貫聡
衣裳:石川俊一
ヘアメイクプラン:新井寛子
演出助手:和田佐緒理、朝倉エリ
演出部:村西恵、野澤爽子、置田浩紳、森崎健康、細村雄志
照明操作:山浦恵美
アクション指導:森貞文則
音楽協力:絢屋順矢
衣裳進行:四浦麻希
アンダースタディ:吉田紗也美、矢田未来
大道具製作:泉真
小道具:高津映画装飾
衣裳協力:佐藤千香アトリエ、東宝舞台衣装
トランスポート:マイド
稽古場:ゴコクジスタジオ、アトリエ・リフレ
制作:津吹由美子、堀口剛、前川裕作
制作助手:三國谷花、白井千晶
制作協力:J-Stage Navi、SUI
プロデューサー:成清正紀
「ひとよ」というタイトル、実は、「人よ」だと思っていた。
タイトルの横に、「One Nigut」と書いてあったので、「一夜」だと分かった。そして、この作品、去年、映画化されていたのね。映画は見ていないが、予告編を見た記憶がある。映画は、めちゃくちゃ悲惨な予感があったが、この舞台は、そんな感じはしなかった。
母親役の違い
今から15年前のある一夜、自らタクシーを運転し、タクシー会社を経営する母・稲村こはる(渡辺えり)は、仕事から戻ってきて、子供たちに告げる。「今、お父さんを殺した」と。
母が父を殺した家庭の三人の子供…昨年観たJr.5の舞台を思い出す。(その「明けない夜明け」の感想はこちら。)
原因は、夫のDV。子供たちは、いつも傷だらけだった。
こはるは、長男・大樹(若狭勝也)の就職が決まり、長女・園子(異儀田夏葉)の進学が決まったところで、将来の算段ができたと見通して、ことに及ぶ。商売道具のタクシーを車庫に入れる際、誤って轢いてしまった…と事故死を装う予定だった。それがうまくいっても、いかなくても、ほとぼりが冷めるのを待って、15年後のこの日に帰ってくるから、と、母は三人の子供たちに伝える。
そして、15年後の父の命日ー
タクシー会社は、こはるの甥・丸井進(久保貫太郎)が経営に加わり、業務を拡大していた。(名前も、稲村タクシーから稲丸タクシーに変わっていた。)
ドライバーも雇っていた。
大樹は、結婚していたが、奥さんの二三子(桑原裕子)はなかなかユニーク。ただ、大樹は、妻に、両親は死んだと伝えており、妻は、事件のことは知らない。
園子は、スナックに勤めていて、酒に飲まれる日々。次男の雄二(荒木健太朗)は、東京でライターのようなことをしているが、父の命日のために戻ってきていた。十三回忌でも、十七回忌でもないが、15年目の命日は、特別な日だったから。
母の言葉に嘘がなければ、今日は、母が帰ってくるー
アラケンが出る舞台、最近、選んで観るようになったなぁ~、私。
劇団にいる時は、同期でWキャストをされていたマツシン(松本慎也)に比べて、明らかに拙かったので、それほど好きな劇団員というわけではなかったのだが、外の世界に揉まれて、だいぶ味が出てきたせいかなこのヒト、私の好きな劇団の卒業生なんですよ、みたいな気持ちで推している。
(Jr.7の半分が、こういう省略されてるな、そういえば…あと一人は、もちろんミカシュン(三上俊)。そして、全員“ン”で終わる)
今回の舞台には、「グッドバイ」でゆうひさんと共演した異儀田さんも出演していて、元気で頑張っている姿に、嬉しかったり、安心したり…
母が父を殺すー
「明けない夜明け」の時も思ったが、子供たちは、加害者家族にもなり、被害者家族にもなる。ある意味、自己完結しているので、子供たちが「父を殺した母」を許せるのであれば、あとは家族の問題じゃないか…
なんて思ったりもするのだが、実際には、そうもいかない。
そこに「世間」が存在するからだ。
大樹の就職も、園子の進学も、こはるの犯行によって白紙になった。相手が誰であれ、理由が何であれ、稲村家の子供たちは、「殺人犯の子供」として、「世間」から拒絶されてしまった。
こはるの構想には、最初から、そして、今でも「世間」が存在していない。
こはるの周囲の人々は、「世間」を見ながら生きている。
ただ、そこに、それゆえの軋轢は存在せず、なんだかんだで、人々はこはるを受け入れている。その不思議な世界観が面白いが、渡辺えりが演じることで、違和感なく受け止められた。作品には、こはるの家族だけでなく、タクシー会社の無線係をしている、こはるの友人、柴田弓(小林美江)だったり、タクシー運転手の堂下(まいど豊)だったり、人生を踏み外しかけた人々も登場する。
犯罪者になるかならないか、なんて、ほんのちょっとした違いなのかもしれない。
刑期を終えて、ほとぼりを冷まして15年…それは、全然ほとぼりが冷める時間ではなかったし、そもそも、父を殺したところで、15年経っても、大樹の吃音も、曲がった指も元には戻っていない。
それでも、人生は続くー
こはるの15年前の行動の是非を断罪することなく、ただ、人生は続き、喜怒哀楽を繰り返すーそんなことを感じる公演だった。
アラケン、よかったよ~
「ロミオの青い空」一挙配信 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]
あれは何年前だったろうか。たぶん、2003年頃だったと思う。
携帯電話の待受け画像をラスカルにしていて、「世界名作劇場」の携帯サイトに登録していた。
配信される待受け画像はラスカルだけじゃなくて、その他の世界名作アニメからランダムに毎日新作がアップされていた。その中に、私の好みドンピシャの美少年がいた。
はい、この、右側の彼です。
私は、それが誰だか知らないままに、待受けにしていた。
その後、彼が「ロミオの青い空」に登場するアルフレドという少年であること、とても悲しい境遇で、最後には亡くなってしまうということを知ったが、詳細は知らないまま、長い年月が過ぎた。
そして今年、放送から25周年ということで、「ロミオの青い空」がYouTubeで一挙配信された。
見ました
9月の4連休は、ほぼこれで終わりました
「ロミオの青い空」というタイトルなので、主人公はロミオです。左側の少年ね。
ロミオは、ソノーニョ村という貧しい農村の少年。両親と双子の弟と暮らしていて、毎朝夜明け前に起きて教会に行き、鐘を鳴らすことで、神父様からお小遣いを貰って家計の足しにしている。
その年、ロミオの父の畑は災難続きだった。
ある日、“死神”というあだ名の人買いがやってくる。彼は、貧しいながらも幸せそうなロミオの一家を見て、その幸せを壊してやろうと思い立ち、山火事を起こす。畑の作物を全部やられてしまった上、目を傷めてしまったロミオの父。
ロミオは、さらに村の噂から、自分が父の本当の子ではないことを知る。(戦死した実父との間に生まれたロミオが2歳の時に、母は今の父と再婚したのだった。)弟たちと分け隔てなく育てられてきたロミオだったが、その感謝も込めて、自ら死神に買われ、父の目を治す医者を呼ぶ。
ミラノに売られていく途中で、ロミオは、リンゴ泥棒の汚名を着せられそうになるが、それを助けてくれたのが、アルフレドだった。アルフレドも死神に買われてきた少年だった。
10数人の少年が集まったが、ミラノに向かう舟を嵐の中漕ぎ出したため、舟が転覆、死神と一緒にミラノに着いたのは、ロミオとアルフレドだけだった。
そこで二人は別々の親方に買われ、煙突掃除夫として半年働くことになる。
ミラノでは、煙突掃除夫の少年たちが、地元の悪ガキたちにいじめられていた。そこで、アルフレドは、自衛組織「黒い兄弟」の結成を提案する。
読み書きのできなかったロミオは、親方が預かっている令嬢、アンジェレッタや、偶然知り合った医者のカセラ教授の導きで読み書きを覚え、やがて、アルフレドが巻き込まれた陰謀から彼を守るために、さまざまな知恵を働かせる。
しかし、父の仇を糾弾し、無実を証明したアルフレドは、長年の無理がたたって12歳で亡くなってしまい、ロミオも一時は茫然自失となったが、やがて、小さな少年たちがお金で売られて煙突掃除夫にならなくてもいいように、村に学校を作り、子供たちに勉強を教えたい…という希望を持つようになる。
最終回でロミオは村に戻り、その後、アルフレドの妹、ビアンカと結婚して、生まれた息子にアルフレドという名をつけるところで物語は終わる。
アルフレド、完全無欠、とても素晴らしい少年でした。
しかし、なんといってもロミオ、なんだか、とても、持っている
そもそも、11歳だった登場シーンから、ロミオのことが好きでたまらない(ロミオは気づいていない)アニタという少女が登場する。(ちなみにアニタの兄はチノである。そして、ロミオの祖母はマリア。アニメスタッフ、遊んでるでしょ)
ロミオが村に戻ったら、絶対にビアンカとバチバチすると思っていたら、最後は登場しなかった…
そして、親方の家に来た最初から、ロミオに食事を差し入れたりしてくれた、アンジェレッタ。彼女もロミオのことを好きだったと思うけど、ロミオはどうだったのかな彼女がパリの病院に行ってしまうときは、悲しそうにしていたけど…。
このアンジェレッタの退場と入れ替わるように登場したのが、ビアンカ。かぶってない
ロミオに最初から敵対してるっぽいニキータというボーイッシュな子も出てくるけど、途中から、彼女はアルフレドに恋をするので、ロミオは、モテモテのわりに面倒なことは起きない。
そんな「持っている」ロミオと、ロミオを深く愛するたくさんの人たちの物語、すごく面白く拝見しました。
25周年、もっと、盛り上がりたいけど、なんかないのかなぁ…
スタジオライフ「バタフライはフリー」観劇 [┣Studio Life]
The Other Life Vol.11
「バタフライはフリー」
作:レオナルド・ガーシュ
訳:黒田絵美子
演出:倉田淳
美術・照明・舞台監督:倉本徹
音響:竹下亮(OFFICE my on)
ヘアメイク:MUU
ヘア協力:葛城奈菜海
衣裳:石飛幸治
演出助手・照明操作:中作詩穂
音響操作:鈴木宏明
版権コーディネート:シアターライツ
企画制作:Studio Life
6月頃に上演する予定だったが、新型コロナの影響で劇団の上演計画を見直し、7月に朗読「言葉の奥ゆき」を上演し、本公演は9月まで延期した。感染対策を万全にして、MAX130席のウエストエンドスタジオで、舞台スペースから2メートルの距離をとったうえで、1席おきの着席…チケット代を上げるでもなく…大丈夫か
入口で手指消毒、靴裏消毒、マスクシールドorフェイスシールドプレゼント。そして、客席への階段は、行きと帰りがかぶらないように、間に暗幕で仕切っている。これは、開演後に到着した客の誘導にも効果的かも。(遅れて登場すると、出演者のごとく目立つので。)開演するまでは、客席にデカい送風機を設置、劇場上部の通風孔もオープン。通常30分前の入場を1時間前に設定して、入場が密にならないように配慮し、公演後は、規制退場を実施している。
「言葉の奥ゆき」の時は、あまりにも早く入場させたことで、逆に客席内での観客同士のトーク止まらない現象が起きていたが、それを防ぐ目的か、早めに入場した客を対象に、フェイスシールドに身を固めた代表による開演前トークが実施された。
私の知る限り、一番すごい対策をしているし、させている。
The Other Life公演は、海外の優れた戯曲を日本に紹介するというテーマで、本公演とは別に上演しているもので、過去に以下のような作品が上演されている。
「Happy Families」(Vol.1、4→本公演)
「THREE MEN IN A BOAT+ワン」(Vol.2、5、8→本公演)
「桜の園」(Vol.3)
「Daisy Pulls It Off」(Vol.6→本公演)
「孤児のミューズたち」(Vol.7)
「BLOOD RELATIONS~血の繋がり~」(Vol.9)
「VANITIES」(Vol.10)
(今回がVol.11なのに、過去7作しかないのは、再演でもVol.ナンバーをプラスしていた過去があったためで、現在は、The Other…で上演後の再演は本公演としているようだ。)
今回の作品は、21歳の青年と19歳の娘がアパートの隣室になって恋に落ちて…という展開なんだけど、その青年が全盲だったことから、母親が出てきたり、娘が出演する芝居の演出家が出てきたり…と、紆余曲折してしまう物語。どうなることかと思わせてからのハッピーエンドで、嬉しいやらホッとするやら、なかなか後味のよい作品でした
では、出演者感想です。
宮崎卓真(ドン・ベイカー)…歌手を夢見る盲目の青年をもはや、準劇団員の宮崎卓真が演じた。歌唱シーンも手に汗握らないし、21歳の青年にしか見えないし、(去年の秋は、10代の息子が2人居るお父さんだったのに…)自分のテリトリーが守られている時の自信に満ちた表情と、それが崩された時の痛々しさのギャップがたまらない実に庇護欲をそそる存在でした
生まれつき目が見えないため、過保護な母親に大事に育てられてきたものの、それじゃいけないと奮起して一人暮らしを始めるたドン。隣室のジルとさっそく恋仲になったものの、母親にしてみれば、目のせいで失恋したら…と、それもまた気になるところ。
しっかりしているようで、実は、ものすごくナイーブなドンだから、彼の恋の行方が、とても気になる
ハッピーエンドでよかったね
彼が盲目である、という設定に、ジルと同時に気づいた。それほど自然な演技だったところもすごい
伊藤清之(ジル・ターナー)…ドンの隣室に越してきた19歳の女優志望の女性。ティーンエイジャーだけど、離婚歴あり。初対面の相手に対しても臆することなく、背中のジッパーをあげてほしいとか言えちゃう。会ったその日でも、気持ちが通じれば、ベッドインあり。でも、自分は人を愛せないのではないか、という疑問も感じている。蓮っ葉なようでいて、実は、ドンの母、ミセス・ベイカーの意見を尊重して、愛想尽かしと取られるような行動を取ってみたりする。
揺れる娘心を丁寧に紡いでいて、劇団ヒロインとしての階段をまたひとつ上ったかな
けっこう露出度の高い衣装だったが、思いのほか、逞しい二の腕、てか、肩に、うーん…となる。マツシンも筋肉質だけど、ここまでの違和感はなかったような…
曽世海司(ミセス・ベイカー)…口うるさい母親に見えて、実は、ものすごく愛情深くて、自分からジルに愛想尽かしを頼んだくせに、実際に息子より、変なおじさんを選んだかのようなジルの態度には、めちゃくちゃ腹を立てる。息子からは疎まれているのに、とにかく息子ファースト。その見返りを求めない大きな愛(なんだけど、心は狭い)をコミカルに逞しく表現してくれる。
曽世らしいおしゃべりテイストが役作りにも自然に表れていて、若い恋人たちへのよいスパイスになっていた。
あと、ミセス・ベイカーは児童向けの作家なんだけど、彼女がどんな思いで、ドニーという名の盲目の少年を活躍させたのか、というストーリーには胸が熱くなった。それが途中からドンへのプレッシャーになる、というのも切ないけど、その「愛」にようやく気づいたドンは、もう、大丈夫だよね…と思った。
大村浩司(ラルフ・オースティン)…ジルが受けると言っていたオーディション作品のプロデューサー。ジルをすっかり気に入って出演させることにしたらしいが、下心がミエミエジルは、彼の誘いに乗って、彼の家に引っ越すと言い出すが…
芸術家なのか、ヤバイ人なのか、紙一重な感じ。
ドンへの接し方も、ジルからどう思われるか、という部分だけでやっている辺り、「そういうとこだよ」って雰囲気がよかった。他の三人が、すごく繊細な芝居を紡いでいるところに、ガーッと土足で踏み込んで、根こそぎ壊していく感じ。そういう部分を求められていたと思うので、まさに適役だったと思う。
緻密な演出も楽しかったが、訳が若干古いのか、“ホモ”“レズ”という言葉が悪意なく使われていたのには、ちょっと驚いた。さすがに、今は、この呼び方、まずいと思うよ
茅乃舎だし 秋の料理から… [┣マイ・グルメとクッキング]
いつも利用しているおだしのお店、茅乃舎さん。(茅乃舎さんの紹介記事はこちら。)
茅乃舎さんからいただいた「旬のお料理読本」で、またまた作ってみました。
さつまいもの豚バラ巻甘酢炒め
材料:さつまいも 120グラム、豚バラ肉 6枚、酢・砂糖・うす口醤油・酒 各大1、片栗粉適量、サラダ油 小2&茅乃舎だし1袋(袋を破って中身を使用)
さつまいもは、皮ごとざっくりと細切りにして、電子レンジ(600W)で2分加熱
豚バラ肉で加熱したさつまいもを適量ずつ巻いて、全体に片栗粉をまぶす
フライパンを中火で熱し、サラダ油を入れて、豚バラ巻を転がしながら焼く
豚肉にまんべんなく焼き色がついたら、調味料と茅乃舎だしを混ぜたものを加え、ひと煮立ちしたら火を止めて、全体をよくからめる
めちゃ、ゴハンがすすむくんでした
カレンダー掲載月発表 [┣宝塚情報]
2021年の宝塚カレンダー掲載月が発表された。
2020/09/24
2021年版『宝塚カレンダー』の発売について(追)
※各詳細を追加いたしました。
以下、掲載月が追加発表されたカレンダーのみ、記載していきます。カレンダーごとに感想がある場合は、該当カレンダーの下に記載します。(by夜野)
宝塚スターカレンダー
11月16日(月)発売 B2判/13枚(表紙とも) 1,650円(税込)
表紙 朝月希和(※)、舞空瞳 1月 望海風斗
2月 瀬戸かずや、愛月ひかる 3月 真彩希帆 4月 礼真琴
5月 珠城りょう 6月 美園さくら、華優希 7月 真風涼帆
8月 彩風咲奈 9月 芹香斗亜 10月 月城かなと
11月 星風まどか 12月 柚香光
ひっとんは、2年連続表紙ですね。宝塚カレンダーにおいては、表紙<中身の重要性なのだけど、一応、関連企業のご挨拶用には、表紙がキレイどころなのは、重要ということで。
宝塚卓上カレンダー
11月16日(月)発売 A5判/13枚(表紙とも、両面仕様) 900円(税込)
表紙 コラボレーション
1 月 永久輝せあ
2 月 英かおと・極美慎・鷹翔千空
3 月 紫藤りゅう・飛龍つかさ・諏訪さき
4 月 和希そら
5 月 夢奈瑠音・綺城ひか理・綾凰華
6 月 聖乃あすか
7 月 優波慧・蓮つかさ・天華えま
8 月 瑠風輝
9 月 留依蒔世・一之瀬航季・縣千
10月 帆純まひろ・風間柚乃・彩海せら
11月 礼華はる・碧海さりお・天飛華音・風色日向
12月 暁千星
バウ単独主演(決定含む)が一人写りで、それ以外は初登場組の下級生から順に4人写り、昨年からのメンバー+初登場上級生が三人写り…という感じかな。
それにしても、聖乃くんの扱い、ダントツですごいね
ショー形式作品でW主演とか…作品は楽しいけど、その後の扱いを考えると、無駄みたいに思えてしまって、この流れは、変えたいと思う。
11月16日(月)発売 A2判/13枚(表紙とも、リング式・両面仕様) 1,650円(税込)
月 | A面 | B面 |
表紙 | 永久輝せあ | 舞空瞳 |
1月 | 珠城りょう | 星風まどか |
2月 | 真彩希帆 | 美園さくら |
3月 | 望海風斗 | 愛月ひかる |
4月 | 柚香光 | 凪七瑠海 |
5月 | 彩凪翔 | 瀬戸かずや |
6月 | 朝月希和(※)・華優希 | 暁千星 |
7月 | 轟悠 | 和希そら・瑠風輝 |
8月 | 真風涼帆 | 朝美絢 |
9月 | 月城かなと | 礼真琴 |
10月 | 水美舞斗 | 桜木みなと |
11月 | 彩風咲奈 | 鳳月杏 |
12月 | 芹香斗亜 | 瀬央ゆりあ |
※組替え対象者の方(※)については、組替え後の組カラーで表示しています。
TOMMY R.I.P [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]
7月にコンサート版「ジャージー・ボーイズ」を観劇したが、その元祖フォー・シーズンズのメンバー、トミー・デヴィートさんが亡くなった。
リツイートされた、ボーカルのフランキー・ヴァリ氏のツイートで知った。
フランキーのツイートは、自身の名前と、ボブ・ゴーディオの連名だった。
本物のトミーのこと、何も知らないのに、なんだかとても親しい人のように感じる。
出演者を通してしか、知らないのに、大好きになっていた。こんな悼み方があってもいいかな。
Rest in Peace…
「フラッシュダンス」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]
ミュージカル
「フラッシュダンス」
原作:トム・へドリー&ジョー・エスターハス作 パラマウント・ピクチャーズ映画「FLASHDANCE」
日本版脚本・訳詞・演出:岸谷 五朗
音楽監督:大崎 聖二
訳詞:長島 祥
美術:土屋 茂昭(TSUCHIYA CO-OPERATION)
音響:武田 安記(エス・シー・アライアンス)
照明:吉田 一統(Dort)
映像:石田 肇
電飾:小田桐 秀一(イルミカ東京)
衣裳:十川 ヒロコ
ヘアメイク:冨沢 ノボル
振付:大村 俊介(SHUN)、JUN
歌唱指導:安倉 さやか、平岡 由香
オーケストラ:ダット・ミュージック
演出助手:守屋 由貴
舞台監督:藤井 伸彦
制作:多田 里奈、山浦 依里子、齊藤 有佳、村田 紫音
プロデューサー:関 詩織
東京公演主催:アミューズ
企画・製作:アミューズ
ちゃぴにピッタリだなぁ~という印象でチケットを取った。
映画は、公開された時に見ていたが、昔過ぎて、ほぼ記憶がなかった。
ウィキで内容を確認したところ、グロリアやジミーの名前や設定が少し違うところや、ニックがバツイチのちょっと年長な彼氏だったなど、色々舞台化での変更があるようだ。ミュージカル作品としては、2008年にイギリスで初演されたものらしい。
日本版としては、これが初演となる。
舞台は1983年のアメリカ、ピッツバーグ。
でも、なんか時代感がよくわからない。1980年代の時代感って、どんな感じなんだろう自分が生きてきた時代だと途端によくわからなくなる。なんか地続きじゃないですか、結局、私にとっては。
アレックス(愛希れいか)は、ここで溶接工をしている。
9時から5時まで工場で働き、その後は、ショーレストランでダンサーとして働く。
親友のグロリア(桜井玲香)は、アレックスの才能を信じていて、それを生かすために、ダンスの名門学校シブリーアカデミーのオーディションを受けてみてはどうか、と言う。しかし、これまで自己流で踊ってきたアレックスは、オーディションに受かる自信が持てない。
そんな中、工場の経営者の息子、ニック(廣瀬友祐)と知り合ったアレックスは、少しずつ彼に惹かれていく。アレックスの夢を知ったニックは、シブリーアカデミーに寄付をして、アレックスが書類選考を通るように画策する。最終オーディションに通るかどうかは、アレックス次第ということだったが、これを知ったアレックスは、怒ってしまい、本選も受けないと言い出す。
しかし、恩師ともいえるハンナ(春風ひとみ)を失ったこと、グロリアがトップレスの店で踊っていたり、薬に手を出したりしたのを助け出したことなどで、心境に変化が生まれたアレックスは、オーディション会場に遅れて登場し、さらに一度失敗してしまうが、それでもやり直す図太さを見せ、見事に入学を許されるのだった。
愛希の歌とダンスは素晴らしかった。
映画版のジェニファー・ビールスは歌わないし、ダンスも吹き替えだったが、愛希は、スタイル抜群なうえに、歌って踊れるのだ。
しかし、意味わかんない話だったなぁ
初めてのデートの帰りに、アレックスはニックを部屋に招く。
彼女にとっては自宅なので、帰るなり私服に着替えて、ニックの前に現れる。で、話しながら、ニックの前で、部屋着の内側でこそこそブラジャーを外してポイっとやるのだが、そこでは誘ってる感じはない。(まあ、色々あって、そのままお泊りになるわけだが…)
だったら、着替える時に外せばいいのに…。
ほかにも、5時になったとたんにアレックスが帰り、その後、転換のために、キャストがセットを片付けているシーンも、同僚が片付けているのに、とっとと帰ってしまう協調性のなさに見えたりするし…
ニック、工場の経営がうまくいっていなくて、アンディ(松田凌)などをレイオフ(解雇)するとか話していたはずなのに、同じ町にあるというだけのシブリーアカデミーに多額の寄付するとか、どういう神経してるの
とか、まあ、そもそも、オーディションに遅刻するとか、途中まで踊って失敗したらやり直すとか、もう、勝手すぎて、お前は、※トーニャ・ハーディングかと思ってしまった。
※ナンシー・ケリガン襲撃事件を首謀しておきながら、オリンピックに出場、しかし靴に故障があり、一度滑ったものの、やり直しを認められた…という…
1幕終わりの水を浴びるシーン、オーディションのダンスは、映画を思い出させるものだったけど、それほど大きな感動には繋がらなかった。ああ、そう、こんな感じだったねーというか。
「マニアック」「マンハント」「グロリア」「ホワット・ア・フィーリング」は、音楽として懐かしかったな。
イープラスの貸切だったので、最後にちゃぴが挨拶に登場。可愛くて、真摯で、そこが一番感動的だったかもしれない。
グロリアを薬漬けにするような悪徳ショーレストランのダンサー達が、めっちゃ、スタイルよくて、かっこよかったけど、美麗や輝生かなでが出てたのね…。さすがです
(普通の、お子様も観劇するミュージカルで、元ジェンヌも出演している状態では、ハダカも辞さず系のショーとの違いがうまく表現できてないかな…という問題もあったり。おそらく、トップレスショーというから、ブラを付けずに出演するショーなんだろうけど)
星組千秋楽ライビュ観劇 [┣宝塚観劇]
華形ひかる最後の舞台を大きなスクリーンで見届けようと思い、ライビュ会場に向かった。
結局、生での観劇は1回しかできなかったが、新生星組の安定感は十分に感じることができた。
そんな千秋楽公演、お芝居は、けっこう前回の観劇で語ったと思うので、あらためて観劇した感想を箇条書きで。
・前回の観劇時、歌手のなっちゃん(白妙なつ)にマイクトラブルがあったと書いたが、めっちゃ長いソロだったのね…あれがほぼ聴こえなかったのは、かなりの損失だった気がする。今回は、堪能しました
・途中、東京宝塚劇場でなにかトラブルが起きたらしく、中断があった。あれは焦った現地でのトラブルなのか、中継のトラブルなのか、最初はわからないから。中継のトラブルだったら、やり直してくれないもんね…
・そのトラブル中断後の再開は、ひとつ前のダンスシーンから。実は、そのダンスシーンの途中で、礼真(礼真琴)の鬘が照って(鬘がズレて額が広がってしまうことね)しまっていた。ここからやり直せば、“千秋楽映像”として残すものが綺麗に残る。いい場面から再開したな~と思った
・戦わずに生き残る道を選ぶラストについては、SNSなどの感想は概ね好評なのだが、私は、管武将軍(愛月ひかる)や、宣王(華形ひかる)の出番が少なかったこともあり、大掛かりな戦闘にならなかったとしても、やはり、どこかに戦うシーンはほしかった…と考えていた
・でも、この作品、3番手の瀬央ゆりあが演じる麻蘭王の判断が間違っていたことがすべての始まりで、彼は、死ぬ時にその判断を後悔したからこそ、ずっと幽霊となってこの地に残り、やがて現れる次の王を待っていたんだろうな…と思うと、このラストしかなかったんだな~と、ある意味納得はしている
・ああいうラストになるのだったら、せめて、管武将軍が宣王に反旗を翻すとか、そんな場面を入れることはできなかったのか…それとも、本当は、麻蘭王の方がいい役になるように、わざと作られてるのかな~あるよね、3番手優遇って…などと、余計なことを考えてしまうのは、ライビュあるある…かも
では、ショーの感想追加です。
第一章 プロローグの一番最初から、礼真琴に全部持っていかれる。予想通りのショースタートップ娘役、舞空瞳の魅力はコケティッシュなところかな。ポーズの取り方とか、月組の美園さくらと同種というか、昔の言葉で“お色気”がある。本舞台のセンターでガシガシ躍らせるなど、中村B先生は、この新たなトップ娘役に全幅の信頼を置いてるんだな~と感じたトップコンビが実力的に穴がないので、新生星組は、最初から、安定感抜群でした
第二章 舞台は金星なんだとか。黄色がかったクリーム色の衣装で、若いメンバーが歌い踊る短い場面で、そういえば、昔の宝塚は、スターの上り詰めていく段階があって、自分がセンターの短い場面をもらうことって、新公主演、銀橋渡り、の次くらいの目標かな…なんて、ふと思い出した。瀬央ゆりあのキラキラ、半端なかったです
第三章 天寿光希と音波みのりから目が離せない…もう一組のトップコンビかなんて言ったら言い過ぎかな。トップコンビが後から登場しても、ところどころで、映像が抜かれていて、91期の二人、スターやなぁ~と、ニマニマしておりました
第四章 衣装は、ここのが一番好きかもしれない。男役の渋いブルーブラック系のスーツと娘役の赤いセクシーなドレス。「サマータイム」、愛ちゃん(愛月ひかる)に似合う~
第五章 チャイニーズ風の衣装で歌い踊る一同。ここのトップコンビの衣装は、刺繍が豪華で、大画面に目が釘付けになった。こういうところも、ライビュの楽しみかもしれない。銀橋に勢ぞろいしての中詰終了後、一同がハケた後に残ってデュエットするのが、綺城ひか理と有沙瞳。うわ、ナニコレ、耳が、耳が、幸せすぎる~
第六章 オリンピアの場面、ことちゃんの衣装の襟のところが、五輪のマークの五色なのね。これも、ライビュで気づいたところでした
第七章 フィナーレしょっぱなは、天華えまから。綺麗だな~と眺めていたら、反対側から極美慎登場。二人が歌い踊ると、ピンクのドレスで舞空瞳が登場し、ここまで同じ曲で歌い継ぐ感じ。若いメンバーでの歌い継ぎは、可愛くてたまらないですね黒燕尾の後は中村B先生お得意の歌い継ぎ場面。華形ひかるや組メンバーが「You Are My Sunshine」を楽しく歌い継いでいく。スターとか関係なく、わらわらと銀橋を渡らせる中村B先生の演出は好きだな~
千秋楽のご挨拶の前に、万里組長から読み上げられた、みつるくんのメッセージ。入団から21年、話すことはいっぱいあるだろうな…と思っていたら、いきなり、「10年目に来た“銀ちゃんの恋”」から始まり、ビックリするとともに、本当に嬉しかった。今のみつるを作った“始まり”が、“銀ちゃん…”だったら、本当にうれしい。
挨拶もじーんとして、ラインストーンが施された白薔薇などのお花もとても綺麗だった。お花渡しは、専科から悠真倫、同期から奏乃はると、渡した後に、耳元で囁くのが慣習だけれど、今回は二人とも、渡してすぐに離れて、ソーシャルディスタンスを印象づけた。そだね、そうだった…
最後の曲は「フォーエバー宝塚」。アップになった時、歌詞がうろ覚えのみつるが、とても可愛いな~と思った。
アンコールで、ことちゃんから「世界の彼氏」と呼ばれるみつる…
これからの人生も幸せでありますように