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「歌劇」誌106周年年頭の辞 [┣ヅカネタ]

「歌劇」誌には、毎年、劇団スタッフや出演者の新春の言葉が掲載されている。今年も、気になる発言をピックアップしてみたいと思う。


『新年明けましておめでとうございます。皆様方のますますのご多幸をお祈り申し上げます。今年も変わらず歌劇団をご支援ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。』by植田紳爾


どうした、植じぃ。この定型文に込められた彼の気持ちが知りたい…[あせあせ(飛び散る汗)]


『宝塚歌劇も106年目、私にとりましても大きな節目となります今年。好奇心とこだわりを持って新たな挑戦を続けてまいりたいと思っております。』by轟悠


轟さんの初舞台は、1985年…今年は35周年なんですね。大劇場出演とか、あったりするのでしょうか。


 『あの夢の舞台…!人はその様に云いますが…、僕にとっては大きな人生の舞台だったのです。新しい人生の世界の階段を、宝塚は広げてくれたのです。大きな夢を、大きな舞台に広げてくれたのです。この“夢”は永遠です。…まだまだ、夢を見つづけて行きたいと思います。』by酒井澄夫


“若き日の夢は枝から離れ地に落つるとも、なおも我が物”以前、この欄で引用させていただいた言葉を今年もスミオ先生は書いておられます。先生の夢は、地に落ちず、今だ花開いておられるのですね。昨年の新しい挑戦、すばらしかったです[ぴかぴか(新しい)]


『宝塚歌劇団は、創立以来、最高の隆盛を続けています。これも、創立者、小林一三翁の“清く、正しく、美しく”の理念が劇団のバックボーンに強く根付いているからだと思います』by岡田敬二


岡田先生、昨年とほぼ同じことを書かれているのですが、昨年は、好調な時ほど理念を大事にしよう的な書き方だったのが、今年は、理念を大事にしているから好調なのだという書き方になっている。中の人のちょっとした書き方の違いの背景が気になります。


『昨年宝塚歌劇団作曲活動60周年を迎えました。令和と改元されて丁度1ヶ月後の6月1日・2日に、その節目として、半世紀を超えて共に作品を作り上げ演出活動55周年を迎えられた岡田敬二先生との「ロマンチック・コンサート」を梅田芸術劇場にて開催させていただきました。(中略)本年はこれを深く心の糧として、更に一音一符大切に新たな思いで作曲を進める所存です。』by吉崎憲治


岡田先生の“ロマンチック・レビュー”には、吉崎先生の麗しの音楽が必須でした。小原先生や正塚先生作品でのメロディアスな音楽も大好きです。いつも、ありがとうございます[ぴかぴか(新しい)]


『ネズミ、昔は我が家に沢山いました。飼ってた訳じゃないけど共存?何故か、夜野8時になると天井裏で運動会してました。腹ごなしなんでしょうか。』by三木章雄


新年から肩ひじ張らず面白いお話でした。今年もバウで若手ショーやってくれるのかな[exclamation&question]


『今年は56年ぶりのオリンピック!前回のオリンピックを子供ごころに記憶している身としては、日本の、そして世界の発展に感動すると同時に、失われたものの大切さに改めて気が付かされます。過ぎて行く時間を止めることは出来ないが、その中で失くしてはいけないものを見極めながら、未来を生きて行かねばならないと痛感致します。』by小池修一郎


年末年始にテレビで「Always 三丁目の夕日」シリーズを見ていたのですが、56年前のオリンピックと今回のオリンピックって対照的な気がしました。私たちは、既に失くしてはいけないものを失くしてしまったのではないか…そんな気がしてなりません。


『昨年は多くの災害に見舞われました。気候変動のみならず、様々な情勢の移り変わりがめまぐるしい昨今、世の中の価値観も変貌を余儀なくされるのかも知れません。エンターテインメントの世界にも当然影響は及ぶはず。何が受け入れられ喜ばれるのか。』by正塚晴彦


周囲が平穏でなくては、エンターテインメントの世界に没頭できませんもの。今年もどうか穏やかな一年でありますように…と祈るばかりです。


『世の中や世相がどう変わろうとも、若い頃初めて観て憧れ、感動した……優雅でやさしく、美しいその薫りや情緒が匂う宝塚の舞台をこれからもめざし、その空間の中にほんとうに美しいものとは何かと心に問いつつ宝塚歌劇でのみ実現し得る美と愛と夢を作り出し、私の好きな宝塚の姿を求めつづけて行こうと想っております。』by関谷敏昭


ほんとうにのところには、傍点が振られていました。 ブログの機能上下線にさせていただきました。
優雅でやさしく美しい宝塚の舞台…背景に映像を使うことが増えているようですが、ソコジャナイと思うことが多いです。関谷さん、今年も頑張ってください[exclamation]


『多少なりとも徒弟制度が残る演出部で、鴨川清作先生や小原弘稔先生の享年を遥かに超え(さすがに柴田侑宏先生は超えていませんが)旧年中は平成生まれの演出家がデビュー、時の流れの速さを感じずにはいられなかった一年。(中略)ペンネームを付け忘れ本名のまま宝塚生活〇十年。耳鼻科・薬局で健康保険証を提示する度「イシダさん、千秋楽のチケット取れませんかね」…とやや面倒。』by石田昌也


新人にペンネームでのデビューをおススメしておられますが、宝塚の演出家さんは、歌劇誌に写真も出ますし、ペンネームであっても言われちゃうんじゃないですかね。そもそもペンネーム、ありなんでしょうか、宝塚で。


『昨年は理事に拝命いたしました。この度の人事に関しまして誠にありがたく身の引き締まる思いです』by有村淳


ひゃー、理事先生をトークにお呼びしちゃったんですね。ありがたや~[ハートたち(複数ハート)]


『アインシュタインの言葉があります。「人生を生きる方法は2つしかない。奇跡などないかのように生きること。もうひとつはすべてが奇跡であるかのように生きること』」by中村暁


どちらの生き方が幸せなんだろう…どっちかに寄らず、その時々使い分けて生きるのが正解かな…。A先生は、(令和の世に生きるのは)「すべてが奇跡であるかのように生きること!」と書かれていますが、失礼ながら、この言葉に先生の演出の浅さが見えてくるような気がします。


『昇る太陽に向って、おいしい空気を胸一杯吸い込みます。』by草野旦


エイサーを思い出してしまいました。[るんるん]吸い込んで吸い込んで[るんるん]草野先生のお元気なご挨拶が毎年の楽しみです。 


『生きるとは、夢と現実が螺旋状にからみあって進むもの、そう思ってきました。しかしこのごろ、夢と現実の境があいまいになってきている自分がいます。どちらかといえば、夢が現実を呑み込んでいます。やがてすべては幻に。』by木村信司


夢と現実の境があいまい…という感覚、なんとなく分かるような気がします。それが、年を取ったということなのでしょうか。


『右も左も分からない私に柴田先生は、作品作りの基礎から稽古場での居方、稽古の進め方、演出部としてのすべてを一から教えて下さいました。時に厳しくも、本当に温かくお優しい先生で、劇団の事務所や廊下でお会いする度に「大介、元気か?ちゃんと食べてるか?」と気にかけて下さり、私にとってまさしく宝塚の父、人生の師匠でした。その敬愛なる柴田先生も昨年、美しい世界に旅立たれました。柴田先生と出会えましたこと、ただただ感謝の気持ちしかありません。』by藤井大介


藤井先生、研30になられるそうです。入団が同じなので、ケロさんも在団していたら、研30なのかな…なんて思いますね。


『宝塚でも、去年は89期人気スターの退団が続き、時代が次の世代へ移り変わっていくのを感じます。星占いによると、2020年は、1842年から続いた“地の星座の時代”が“風の星座の時代”へと変わる節目だとか。産業革命に始まった物質的成功を求める時代から、もっと自由な別の思想を求める時代が訪れるそうです。』by植田景子


景子先生の最近の作風は、そんな時代の先取りだったのかな…なんてふと思いました。
89期人気スターという書き方で、みりおさんだけでなく、かいちゃんや、美弥ちゃん、せーこちゃんのことも言ってくれたのかな…なんて思いました。時代は、89期から95期へ…そういうことですね。


『大学を卒業してすぐこの世界にやってきた頃の脇目もふらない“歌劇愛”が今は何と言いますか…いつも傍にいてくれる者達との時間で育まれた“情愛”とでも申しましょうか!?そんなものに変わってきました。愛する思いを伝える事に肩肘張っていた頃から時を経て言葉を取り繕わなくても分かり合える家族のような…(独り身の私が言っても説得力はありませんが(笑))人生のパートナーとして宝塚歌劇とようやくそんな関係になれたような気がします。』by齋藤吉正


齊藤先生、タカラヅカと結婚した…ということでしょうか[exclamation&question] 


『昨年末、ようやく熊本城の外観が復元され、披露された矢先、首里城の痛ましい知らせがありました。(中略)出来る限り応援しよう。そう思いますと共に、願わくは宝塚歌劇もまた、人生の記憶と共にある存在として、いつでも帰る事の出来る場所として、在り続けて欲しいと願って止みません。』by大野拓史


首里城の火災は、昨年最大のショックでした。でも、多くの方達が支援を寄せてくれているので、いつか必ず、復活すると信じています。大野先生には、熊本や沖縄を舞台にした作品も作ってほしいな~。 


『2019年は、大劇場一本立て、和物、そして宝塚歌劇団外での公演と私自身にとりまして初挑戦の続く年となりましたが、嬉しい琴に今年もチャレンジは続き、歌劇団入団以来の念願が叶い、大劇場ショー作品に初挑戦いたします。(中略)私事ながら2020年は演出家デビューから10の節目の年でもあります。』by生田大和


2010年…そっか、あの伝説の『BUNDNEON』から10年か…(笑)
「カサブランカ」東京公演中だったので、観ていないのですが、たしか、友人K様は観ていたはず。


『十二支のはじまりの年です。「十二」というのは不思議な数字で、干支に限らず時間や月も十二で一区切りです。1オクターブは12音、イエスの弟子は十二使徒、薬師如来を守護するのは十二神将…と世の東西を問わず、遥かな古代から何か不思議な意味が込められた数字なのかもしれません。今年はシェイクスピアの「十二夜」を下敷きに、ミュージカル「ピガール狂騒曲」の作・演出を担当させて頂きます。(中略)「十二」の数字の神秘を信じて、春の宝塚に相応しい夢のある舞台を創ることが出来ますように。』by原田諒


こちらも、傍点を下線に切り替えております。
「十二夜」は大切な作品なので、変にしたら許さないからね…[むかっ(怒り)]


『新年あけましておめでとうございます。本年も、皆様にとりまして良き一年となりますよう、お祈り申し上げます。』by上田久美子


ウエクミ~どうしたんだ[exclamation&question]なにか思いつめてないか[exclamation&question]ただ、忙しかっただけでありますように。


『「霧深きエルベのほとり」「はばたけ黄金の翼よ」という二作品の再演を担当させて頂けたことは、過去の名作に関わることの少ない私にとりまして思いがけない学びの機会となりました。再演にあたり初演時の楽曲を見直してみると、どの曲もあまりに素敵でメロディーが頭から離れなくなり、少し困りました(笑)。あの神メロディーの数々は一体どのように思いつかれたものなのでしょうか…』by青木朝子


昔の宝塚の主題歌って、すごいインパクトがありましたよね。


『先日、ニューヨークに行きました。近年のブロードウェイ・ミュージカルの(中略)機械的すぎてどこか物足りないと思っていた矢先、ニューヨーク郊外・ブルックリンの倉庫で行われている手作りのバーレスク・レヴューを観てほっとしました。その瞬間「舞台とは人間が作っており、アナログな部分、予定調和ではない部分、演者と観客の交流こそが演劇的で最も面白いものだ」と気づいたのです。』by野口幸作


そんな経験をした野口先生の次回作が楽しみです。背景全部電子画像だったら殴るよ[むかっ(怒り)]


『突然ですが、私が最近ハマっているものはジャンプ漫画の銀〇です。「出島小宇宙戦争」のあらすじを発表して以来、〇魂に似てる!という声を多数頂きまして、恥ずかしながら読んだことがなかったので、ええ?と思いながら手に取ってみたら…めちゃめちゃ面白いやんけ!こんな名作をなぜ今までスルーしていたのか。今度は本当にこれをやりたいくらいです。』by谷貴矢


今からでも「銀魂」にしてくれていいんですよ[exclamation&question]


理事以外の生徒さんのコメントは掲載しませんが、新トップ二人、こっちゃんは「身の引き締まる思い」と書き、かれーくんは「身を引き締めております」と書いているのがツボでした。


105年目の宝塚もステキな1年になりますように[ぴかぴか(新しい)]


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