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「恋花幕明録」観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

明治モダン歌劇
「恋花幕明録ー前日譚ー」


原作:「恋花幕明録」
脚本・演出:ほさかよう
音楽:坂部剛、田川めぐみ
作詞:三ツ矢雄二
振付:EBATO
美術:乘峯雅寛
照明:鈴木健司(ルポ)
音響:増澤努(1ststep)
音響効果:天野高志(RESON)
映像:森すみれ、荒川ヒロキ
衣裳:黒田桃加
ヘアメイク:柴崎尚子
小道具:アトリエ・カオス、枦山兼
殺陣:六本木康弘
歌唱指導:YUKO
演出助手:佐藤優次、中野真由子
舞台監督:弘光哲也
技術監督:寅川英司


<キャスト>
斎藤一…木原瑠生
土方歳三…上田堪大
木戸孝允…北園涼
西郷隆盛…spi
桐野利秋…坪倉康晴
勝海舟:川上将大
榎本武揚…輝馬
近藤勇…宇野結也
森鴎外…京典和玖
エドワルド・スネル…藤田玲
※木戸孝允役の北園涼は体調不良のため、私が観劇した日は休演。演出助手の佐藤氏が声だけで木戸を演じ、他の出演者が、あたかも木戸がそこに居る体でリアクションするという、2.5次元ならではの対応。歌声だけは、リハーサル時の北園の歌声を使用していた。実は休演を知らずに劇場に行ってしまったのだが、もしそれが理由で観劇しなかった場合は、払い戻しも対応してくれたとのこと。


水道橋のIMMシアターは初めて行った。
TOKYO DOME CITY HALLが大劇場なら、IMMは、バウホールのような存在。コンパクトで見易い劇場だが、ロビー的な部分が狭く、導線はあまりよくないと感じた。この狭いロビーで、特典渡しやグッズ販売、トイレ待機列を捌く運営スタッフには、驚嘆以外なかった。


小劇場時代から面白い芝居を書いていて、2.5次元舞台でも「魔法使いの約束」シリーズなどで定評のあるほさかよう氏の脚本・演出。「激動の明治時代で紡がれる武士たちとの恋愛物語」というコンセプトの乙女ゲームが原作になっている。
乙女ゲーム発の舞台だと、私が知っているのは「薄桜鬼」とかだが(ゲームはやってません…)、薄桜鬼の千鶴に該当するプレイヤーの影はなく、ゲームの前日譚という設定が本作だ。ゲームで活躍するキャラクターが登場するが、時代は明治になる前、「慶応」なので、少しばかり歴史の歪みが生じる。
つまり、幕末の最後期が舞台であるのに、そこで活躍し死んでいった(明治にはいない)武士の姿は描かれないっぽい。沖田総司や坂本龍馬、高杉晋作などの人気者たちが、出てこない。ゲームのキャラクターがいないから。近藤は恋愛対象外だからオリジナルで出したのかな?ただ、ゲームの方に井伊直弼が出てくるみたいなので、今後、追加で沖田たちが出てくる可能性もあるかも。
そんなわけで、新選組は、近藤・土方・斎藤がトリオのように描かれている。沖田なんか存在しなかったかのように…。それが、どうにも座りが悪いのだ。試衛館は永遠だぞっ[exclamation×2]
あと、キャラクターたちは基本、明治期の名前になっているのだが、西郷隆盛が、桐野利秋を「トシアキ」と呼ぶのは、どうにも気持ちが悪かった。むしろ「桐野」の方がまだましな気がする。(薩摩時代から桐野を知っている西郷なので、当然、「半次郎」呼びのはず。というか、半次郎と呼んでくれないと落ち着かないのよ、私が。


まあ、そんな気になることのせいで、どうにも座りが悪い舞台ではあったし、その一端に、北園の休演があったのも事実。そして、色々作品を見すぎている幕末って、難しいよね…


spiの西郷は、ピッタリ配役。バッチリはまっていた。
榎本役の輝馬は金髪が似合ってかっこいい。
そして、やっぱり藤田の存在感はすごかった。
京典は、鴎外より、幕末期のキャラ、ジョンの方が印象的だった。
主演の木原は、立ち位置が難しそうな役どころだったなーという印象。沖田ポジに持ってこられてもね…と思うし、そもそも、松平容保って死んでないよね[exclamation&question]
木戸と桐野の、繰り返される険悪なやり取りを舞台上で観たかったな~[もうやだ~(悲しい顔)]


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