「#これで恋ができるなら」観劇 [┣演劇]
「#これで恋ができるなら」
作・演出:相馬あこ
舞台監督:今泉馨
照明:奥村典洋(ALLEX)
美術:多賀慧
演出助手:藤田晋之介(100点un・チョイス!)
演出部・主題歌:渡部真也(100点un・チョイス!)
宣伝美術:大沢寿恵(citrolemon)
スチール撮影:千賀健史
記録撮影:TWO-FACE
宣伝メイク:藤原萌
パンフレットデザイン:太田明日香
制作補佐:上畑みさと
制作統括:松本匡平(100点un・チョイス!)
企画・制作:#これで恋ができるなら製作委員会(演劇ユニット100点un・チョイス!/オフィスインベーダー)
とある山のペンション。
一人の老女(加倉恵子)が佇んでいると、彼女が気づかない間に、一人の青年(定本楓馬)が後ろを横切る。
次の場面では、一人の若い女性(伊藤寧々)が、何かにとても悩んでいる。そこへ、先ほどの老女が登場する。女性は、屈託なく、自分の小説のネタ探しに付き合ってほしいと言い、老女にいろいろ尋ねる。老女は、自身の話ではなく、自分が見聞きした話…として、女性にひとつの物語を聞かせるー
次の場面からが、本題と思われる。同じペンションに、「#恋をしたら100万円」というメールでおびき出された男女が集まり始めている。
全員がメールで呼ばれたわけではなく、枝沼要(三浦海里)に呼ばれてやって来た友人が3人いる。しかし、その友人たちは、参加者の一人、万田剛(定本楓馬)の姿を見ると、全員が動揺する。剛を問い詰める伊藤海斗(小西成弥)、驚いて声も出ない岡宮由梨(瑞季)、そんな由梨を見て激昂する寺芝早希(古賀成美)の姿は、他の参加者をあわてさせるほど。結局、海斗・早希・由梨の3人は、この企画に参加しないと決め、別室へ引きこもる。
どうやら、半年前、剛は突然失踪し、恋人だった由梨は、そのショックから立ち直れずにいた。そんな剛が、「#恋をしたら100万円」企画の場に現れるというのは、どういうことなのか
ほかにも、元夫婦の鹿沼一輝(すがおゆうじ)と村岸千代子(神谷敷樹麗/相馬あこ)が参加した相手を見て、驚く…という事態もあるが、その他のメンバーは、特に面識はないようだった。白杉文太(千田京平)は、チャラいYouTuber。佃茜(花奈澪)は、口数は少ないが意思が強そう。若宮芽衣(村田寛奈)は、メイドカフェのような店で働いていて、物おじせず、初対面の人にも普通に話しかけている。安藤誠(清水拓蔵)は、一人、50代くらいなのに、なぜか参加している。100万円が欲しい年齢にも思えないが…。千田勘平(中尾太一)は、おタクを絵に描いたような青年。リア充への道を切り開くつもりなのか…。持田千尋(藤井凛華/和田みなみ)は、女子高生。いいのか、家族は知っているのか
だいたいの設定が理解できた辺りで、物語は、剛・要・海斗・早希・由梨の大学時代へと遡る。
このメンバーで、このペンションに来たことがあったらしい。その幸せな時代の物語を見せながら、剛と由梨がいかに純愛を育んでいたか、とか、この時から海斗は、由梨への報われぬ想いに身を焼いていたのか…とか、要と早希は、恋人はいないものの、付き合うつもりはないらしい…など、いろいろな事情が見えてくる。(海斗の気持ちは、剛も知っているらしいが、由梨は、ずっと知らないまま…ってことはないよね…)
現代に戻ってきて、口数も少なく、食欲もない茜が、突然吐血する。
看護師経験のある千代子がすぐに対応し、救急車を呼ぼうとするが、本人が強くいやがり、また、元夫の鹿沼も、本人がいやがっているから…と、千代子を責める。その時、なんとなく、茜を部屋で休ませ、事態をおさめたいメンバーと、心配して救急車を呼んだ方がいいというメンバーに、きっちり二分されていることがわかる。
おちゃらけていた文太が、真剣に心配し、我慢しちゃダメだ、僕の姉ちゃんはそれで死んだんだ、と言い出すが、それでも、救急車が呼ばれることはなかった。
この辺で、なんとなく事情が読めてきたな…という気がしたところで、種明かしが始まる。
少し前のある日、剛は、このペンションに要を呼び出し、安藤、鹿沼、千田、茜に紹介する。そして、なぜ自分が半年間失踪していたかを話す。がんで余命がわずかであること、そんな自分の最期を由梨に知らせたくないこと、でも、由梨にはもう一度恋ができるようになってほしいこと、それを頼みたいから、海斗と早希に会いたいというのが、彼の希望だった。安藤は、娘の千尋に会いたいと、鹿沼は元妻の千代子に会いたいと、千田はよく通ったメイドカフェの芽衣ちゃんに会いたいと願う。そして、茜は…どうしても謝りたい人に会いたいと言った。そんな彼らの願いを叶えるため、会いたい人を、目的を知らせずにここに招待してほしいと。
「#恋をしたら100万円」という、安藤たちの安直な企画がそのまま実行されたのは、要も了承したものの、積極的ではなかったからか。
また、現在に戻って、要が剛のためにあれこれ手伝っているらしいことについて、海斗の怒りが爆発、剛はこれ以上隠しておけば、要に害が及ぶと判断して、海斗にも真実を告げ、別途、早希にも真実を話す。(由梨には言わない)
翌朝、体調が思わしくない茜と安藤が帰ることになり、剛も、千田や鹿沼も一緒に帰ることにする。
既に、安藤は千尋と話をすることができ、千田は芽衣に客としての自分のことを思い出してもらえた。鹿沼は千代子との漫才のような会話をずっと続けてこれた。思い残すことはなくなったのだ。
では、茜はあとは文太しか残っていないが…。
と、突然、茜が文太に告白する。自分は、文太の姉の友人で、「あの日」姉を呼び出して、お酒を飲ませ、具合が悪くなった彼女を「大丈夫」という本人の言葉を信じて、残して帰宅してしまった、と。号泣して、膝をつき、謝る茜。あまりの激しさに、驚く文太だったが、気にしないで、姉の分もあなたの人生を生きてください、と続ける文太。
その向こうから、冒頭の若い女性(端折ってしまったけど、休憩前とか、時々、外枠側の芝居をしてくれていた)が、文太の姉、鈴として、茜に声をかける。「あなたのせいじゃない。でも、あなたがそのうち、こっちに来たら、また、前みたいに話そうね」と。
それから、また時が経って…由梨もようやく真実(=剛の死)を知ることとなって。彼女は、ずっとずっと剛を思い続けていたらしく、あのペンションで、とうとう最終手段の手紙が渡される。ペンションの案内看板の裏側に、剛からの最後のメッセージが記されていた。
感謝と愛とそして、また恋をしてほしいという剛の願いー
若い女性が、鈴本人だった(=もう死んでいる)こと、老女が、実は未来からタイムスリップしてきた由梨であることが、最後に、ふんわりと明かされ、物語は終わる。あ、最初の方で、鈴に聞かれて、結婚したこと、だんなさんとは純愛だったこと、を語っていたっけ。そっか、ちゃんと、あの後、恋をしたんだね…
(Wキャストは、観劇した時のキャストを太字にしています)
恋の終わりが、唐突だったことはありますか
脚本を担当した相馬あこさんは、大学時代に付き合っていた彼がいきなり音信不通になり、その時、いったい何があったのと思う中、もしかしたら、この物語のようなことなんじゃないか、と妄想したこともあったとか。
(その後、無事に再会した時は、恨むより「生きててよかった」と思ったんだとか。なんか、めっちゃ、いい人だな、と思う。)
別れを告げるということは、告げられた相手の動揺や怒りや悲しみを受け止めなければいけないことで、それもまた、つらいことではありますよね。ほかに好きな人ができたとか、つらさを乗り越えるモチベーションがあればまだしも、この芝居のように、病気になったとか、破産したとか、犯罪を犯したとか、一緒にいたら相手を不幸にしてしまうような理由の場合、つらさのWパンチ
(一緒に頑張りたいとか言われるから、絶対に本当のことは言えないし…)
もちろん、最期まで一緒にいてほしい、という考え方もあると思うし、由梨の立場だったら、その方が幸せだろうし、その方が、次の恋にも行きやすい気はする。(やるだけのことはやったみたいな…ね)でも、愛する人にそこまでの覚悟をさせられるか…というと、若ければ、若いほど、その勇気は持てないだろうな。
アフタートークやパンフレットによると、テーマの重さのせいで、明るい稽古場ではなかったようだけど、一人一人が深くテーマを考えて作品を作っていったんだな…ということが伝わる公演だったと思う。
以下、箇条書きで、感想を書いていきます。
脚本については、伏線と回収が鮮やかで、どの登場人物についても、もやもやすることがなかった、ということを評価したい
また、登場人物のリア充度が低いというか、だれもかれも恋愛にベクトルが向いていないというのが、私としては心地よかった勘平のように、メイドカフェの子とお話しするだけで幸せな人だったり、茜のように、心残りに恋愛的要素がまったくない人だったりが、普通に出てくる。要と早希は、お互い言いたいことを言い合ってるけど、実は好き同士…ということもなく、男女5人でも、付き合うもあり、片思いもあり、なんにもないもあり…というのが、現実的だな…と思う
男女5人で、中に一組公認カップルという旅行だけど、そのカップルが、誰も見ていないような時でも、決して過度にいちゃついてないのが、好感が持てる
主演の定本楓馬目当てで行ったのだが、これまで、見たこともない、定本が観られて満足実年齢より上の、大人な部分も新たな魅力だった。このような状況下じゃなかったら、ラブシーンめいたことはあったのだろうかそれも観てみたいけど
出演者は、それぞれ好演してたけど、サビのとこで、花奈澪が全部さらうなみお、すごい退団してから、面白そうな舞台にいろいろ出ていて、いつか見に行こうと思っていたので、それが叶って満足。てか、これからも、目を離しちゃいけない女優だと気づいた。気づくのが遅くなってしまったが、追いかけるぞ
「La Musique De Paris 1930-1970」(1) [┣大空ゆうひ]
「La Musique De Paris 1930‐1970」
ゆうひさんが出演するイイノホールのシャンソンのショーを観てきました。
7月30日から8月1日の3日間行われ、出演者は日替わり。
ゆうひさんは、30日と31日の2日間出演なので、この両日のレポートをしたいと思います。
(1)7月30日公演
幕が上がると、左からピアノ、ウッドベース、パーカッション、アコーディオン、サックスという編成のバンド。
サックスを入れたアレンジというのが、ちょっと変わっていて面白い。
今回の公演で取り上げる音楽についての簡単な解説がところどころ、真琴つばさの解説(声だけ)で挿入される。
そして、まず、姿月あさとが登場し、「La Mer」を歌い、ステージは始まった。姿月は、続いて、「私は待つ」も。
続いて、上野よう子が登場、「最後のワルツ」を。光沢のある白の清楚なドレス…と思いきや、スリットがかなり深かった…声が可愛らしいですね。
続いて登場したのは、全身スパンコールのドレスを身にまとった、渡辺えり。こ、このイントロは…「群衆」
(「群衆」はゆうひさんのレパートリーにもあるのだなので、あ、今日は、ゆうひさんの「群衆」はないんだ…と思ってしまうのは、ファンとして仕方のないところ…)
やはり、女優さんは、こういうドラマチックな歌が似合うわね~踊りながら、熱く歌ってくれた。声量があって、プロのオペラ歌手のよう…
次に夏樹陽子が登場、「サンジャンの私の恋人」を。アシンメトリーなドレスが、ハッとする美しさ。お変わりなく美しい…歌手活動をされていたことは、知らなかったが本格的な歌声続いて、「アマリア」。
私の中のシャンソン脳が十分に温まったところで、大空ゆうひ登場。白いブラウスを黒のパンツにイン。長袖のブラウスの両袖が肩からざっくり切れていて、腕がまる見えパンツには、ラインストーンのサシュを垂らしていて…か…かっこいい
最初の曲は、「愛の幕切れ」。かっこいい~
ダンサーで、真波そら&千葉さなえ(涼瀬みうと)が参加してくれている。こちらもキレッキレ
そして、「あきれたあんた」。慈愛の眼差しで歌う姿が…眼福ですでも、これ、“だメンズ・ウォーカー”気質(ダメ男を渡り歩いてしまう女)の歌なので、感情移入し過ぎはヤバいですよ
そして、真琴つばさ
ドレス姿で、「もしもあなたに逢えずにいたら」をしっとりと。この歌も、ゆうひさん、歌ったことありましたね~マミさん(真琴)は、ドラマチックに歌い上げていて、歌手によって、いろんな歌い方があるな~と思う。続いて、「ブルースを唄う女」。いや、もう、マミさんの世界に会場が染まるゆうひさんも…話は、もういらないですね
シャンソンが海を渡り、日本にやってきて、宝塚少女歌劇でも歌われるようになり、やがて、日本発のシャンソンが作られるようになった。そんな、宝塚のシャンソン特集。
姿月あさと「夜霧のモンマルトル」
美翔かずき「黒きばら」
大空ゆうひ「メモアール・ド・パリ」
真琴つばさ「ジュテーム」
ずんこさん(姿月)がシャンソンを歌っている時、初めてこの人の歌声に顎が落ちたのは、「夜霧のモンマルトル」(「TAKARAZUKA・オーレ」(1994))のソロだったな…と思い出していたので、この再現は、とても嬉しかった。
みっしょん(美翔)の「黒きばら」は、宝塚発ではなく、原曲があるらしい。私は、宝塚復帰した「ベルサイユのばらーフェルゼンとアントワネット編ー」(東京公演・1990)で聴いたのが最初かな。
「メモアール・ド・パリ」(1986)は、小原先生のショーで、泥棒紳士(パッツィの館)の場面があった…と言えば、最近のファンでもわかるかも…。マミさん、「出演してました」と。
「ジュテーム」(1984)は、岡田先生のロマンチック・レビューの1作品。1985年初舞台のマミさんは、この作品には「出てませんでした」だそうです。
1部のラストは、宝塚出身者だけが登壇し、あらためて、挨拶。
出演者のうち、真琴・姿月・大空・美翔が月組経験者。全員と接点あるのは、ゆうひさんだけ…ですね。
真琴・姿月・大空の3人が一緒の舞台に立っていたのは、1993年「花扇抄/ミリオン・ドリームズ」から、1997年「EL DORADO」大劇場公演まで、4年半くらいかなその中で、パリに関係ある作品ということで、「CAN CAN」(1996)より、「I LOVE PARIS」を全員で歌って、幕が下りた。
2幕、幕が上がると、街頭とベンチという小道具が置かれ、ベンチに座った姿月「約束の花束」からのスタート。作詞・秋元康のオリジナル曲だそうです。続いて「想いが届く日」。
次に登場したのは、白いドレス姿の渡辺えり。「ラヴイアンローズ」を熱唱。そして、「ボン・ボヤージュ」。ドラマチックな曲ですね。シャンソンが女優さんに合うのは、そのドラマ性なんでしょうね。
ここで、高岡早紀が登場。渡辺とは、30年来の親交があるとのことで、しばらく二人のゆるいトークが続く。そして、高岡が残って「男と女」。ダバダバダってやつですね。高岡といえば、女優だと思っていたら、意外にもデビューはアイドル歌手だったとか。続いて、そんな歌手時代の曲から、「セザンヌ美術館」。セザンヌといえば、フランスの画家なので、テーマから逸脱していないということかな。作詞:安井かずみ、作曲:加藤和彦…時代を感じますね。
この辺の記憶が曖昧なのですが、夏樹陽子が、パンツ系の衣装で登場、愛しているから、別れるより、殺してしまう…的なドラマチックな歌を歌って、客席がおおおーーーっとなったハズ。曲は、「霧笛」かな。あと、上野よう子が登場して1曲。赤いドレスが綺麗。すみません曲名をメモし忘れました。
ここで、大空ゆうひが登場。
柄もののノースリーブドレス。襟元に幾重にも模造真珠がネックレス状に配置され、その途切れ目のところから、アメリカンスリーブの斜めのラインに繋がる…という、ゆうひさんにピッタリのデザイン。スカート部分は広がりが少なく、シックなデザイン。腕のバングルがキラキラしてて美しい。
幼少のみぎり、大空家では、金子由香利さんのシャンソンのレコードが流れ、お母様は月に一度、いそいそと銀巴里に出かけたという…その頃の、ゆうひ少女は、シャンソンの魅力がわからなかったらしい。「スカーフ」は、シャンソンの魅力に気づいた、今の大空ゆうひが確立させた世界観だった。囁くような歌い方が、板についてきたな~と思う。
続いて、「わが麗しき恋物語」。一人の生意気な美少女が、恋をして、結婚をして(たぶん)、人生の機微も味わって、でも、5年半の後に、パートナーが病に倒れ、亡くなってしまう…そんなドラマチックな人生を「人生ってなんて〇〇」という総括をしながら進めていく。第1部で歌った「あきれたあんた」もひとつの恋の始まりから終わりまでを歌った楽曲だったが、こちらの方が、もっと長いスパンの物語で、若い人が歌うのは、ちょっと違う曲。楽曲のドラマを歌い上げるというよりは、淡々と歌語りしていくのがステキ
そしてオオトリに登場は、真琴つばさ。ショッキングピンクのパンツスーツに、ピンクの羽ショール。こんなスタイルが今も似合うっていうのが、素晴らしい。「アメリカ人になりたい」で、客席をぐっと掴み、最後のナンバー、「歌い続けて」に繋いだ。どこまでもかっこいい、マミさんでした
ラストは、出演者全員登場。
渡辺えりさん、夏樹陽子さん、高岡早紀さんが一堂に会するって、すごい贅沢そこに、元タカラジェンヌのトップスター3人も入って…ですもんね。真夏の夜を満喫しました
2022年公演ラインアップ(雪組) [┣宝塚情報]
早いもので、もう来年の別箱ラインアップが決定した。
まずは、トップコンビが出演する東京国際フォーラム公演から。
2022年 公演ラインアップ【東京国際フォーラム公演】
2021/07/29
2022年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【東京国際フォーラム公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。
雪組公演
主演・・・彩風 咲奈、朝月 希和
東京国際フォーラムホールC:2022年1月10日(月・祝)~1月22日(土)
New Year's Spectacular 『ODYSSEY(オデッセイ)-The Age of Discovery-』
作・演出/野口 幸作
ACT1は「海風(Sea Breeze)」をテーマに構成した現代的なダンス・ショーケース、 ACT2は「彩風(Colors of the Wind)」をテーマに、古今東西の名曲で綴る、クラシカルで華やかな世界巡りのレヴューとのこと。
ストーリーショーっていう感じですかね。
今年の国際フォーラム公演は当たらなかったので、来年こそ、観劇したいな~
そして、バウホール公演は…
2022年 公演ラインアップ【宝塚バウホール公演】
2021/07/29
2022年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚バウホール公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。
雪組公演
主演・・・縣 千
宝塚バウホール:2022年1月14日(金)~1月25日(火)
バウ・ミュージカル・プレイ 『Sweet Little Rock 'n' Roll』
脚本・演出/中村 暁
さすがの30年選手の私も、この作品は知りません。
どうやら、中村A先生のデビュー作だったようです。桐さと実と涼風真世のW主演だったらしいのですが、今回は、縣くんの単独主演のようですね。
シェイクスピアの「から騒ぎ」を下敷きに…というと、私の世代では、藤井先生の、その名も「から騒ぎ」の方しか浮かばないですが…
「マノン」に引き続き、中村A先生、リバイバルづいてますねぇ~
【ワクチン日記1‐3】
接種後2日、接種した左腕の痛みが、夕方くらいに一気に消えた。どうやら、これで、1回目の接種に関係する副反応はすべて終わったと思われる。
1回目は軽く、2回目の副反応が重いと言われているので、次は、万全の準備をして臨みたい。モデルナなので、次回は1ヶ月後。感染拡大中なので、まだまだ心配な日は続く。
月組の20年(リベンジ) [┣ヅカネタ]
年始に撮影した月組公演の20年、相当に偏ったものだったので、リベンジいたしました。前回は、こちらです。(本当に大空&霧矢しか撮ってない…)
では、落ち着いて、リベンジ編です。
(上)いますみれ花咲く/愛のソナタ
(下)大海賊/ジャズマニア
月組の現在の東京宝塚劇場お目見えは、劇場のこけら落とし公演でした。
こけら落とし公演&真琴つばさの東京サヨナラ公演。(変則公演で、この年、真琴と、星組の稔幸のサヨナラ公演は、東京⇒ムラの順となった。)専科から汐風幸が特別出演。
真琴の退団と同時に、相手役の檀れいは専科に組替えとなり、次のトップコンビには、紫吹淳&映美くららが就任した。この公演には、専科から、初風緑、湖月わたる、伊織直加が特別出演。
ガイズ&ドールズ
1本もののミュージカルで、専科からの特別出演もなく、月組生だけで主要な役を演じ切った、意欲作。
(上)長い春の果てに/With a Song in my Heart
(下)花の宝塚風土記/シニョール ドンファン
「長い春の果てに/With a Song in my Heart」中日劇場公演を最後に、当時の月組でアイドル的人気を誇っていたシューマッハが解散。長らく月組の御曹司と言われた大和悠河が、宙組に組替えとなった。この公演には、専科から汐風幸、湖月わたるが出演。
「花の宝塚風土記/シニョール ドンファン」には、専科から汐風幸、彩輝直が出演。汐風は、この公演を最後に退団した。また、この東京公演の途中から、霧矢が病気のため、休演。
薔薇の封印
紫吹のサヨナラ公演。専科から特別出演した彩輝は、東京公演から月組生となり、次期トップスターに就任。映美くららは、残留し、彩輝の相手役となる。霧矢は、この公演から舞台復帰する。
(上)飛鳥夕映え/タカラヅカ絢爛II
(下)エリザベート
「飛鳥夕映え/タカラヅカ絢爛II」には、花組から瀬奈じゅん、雪組から貴城けいが特別出演。この公演を最後に、映美が退団。彩輝は、次の相手役を決めずに退団を発表、サヨナラ公演となる「エリザベート」には、花組の瀬奈じゅんが、エリザベート役で出演することが発表される。
「エリザベート」には、専科から初風緑、花組から瀬奈じゅんが特別出演したが、瀬奈は、東京公演の頃には、次期トップとして月組の組子となっていた。
JAZZYな妖精たち/REVUE OF DREAMS
瀬奈の相手役には、宙組の2番手娘役だった彩乃かなみが就任。瀬奈とは、花組時代、バウホール公演で相手役だった関係。新生月組は、最初から安定感のあるトップコンビと、学年の近い2番手、3番手のわちゃわちゃな仲良し感で売っていくスタイルとなった。
(上)暁のローマ/レ・ビジュー・ブリアン
(下)パリの空よりも高く/ファンシー・ダンス
「暁のローマ」は、轟悠降臨公演。轟理事は、専科に移った後、5組にそれぞれ1回ずつ、芝居とショーの両方で降臨公演を行ったが、その中で、芝居の主役も相手役も譲らなかったのは、月組の瀬奈だけ。シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を下敷きにした作品で、立役的な役どころを轟に与え、実質の主役を瀬奈にしたのは、演出家・木村信司の深謀遠慮なのかな…などと、考えてしまう。
「パリの空よりも高く」は、当時、「ありえない駄作」という評価だったはずが…なぜか、最近、「好きだった」説があちこちから聞かれる。「エリザベート」のガラコンで、わちゃわちゃトリオがネタにしてたせいか
ゆうひさんは、すごく良い役だったし、主役が突出してかっこいいというよりは、わちゃわちゃ三人組がそれぞれ魅力的な作品ではあった。
MAHOROBA/マジシャンの憂鬱
ゆうひさんの月組での最終公演。公演中には組替えの発表はなかったのだけど、いろいろ、おかしいな…という公演ではあった。ゆうひさんは、もう少し前に色々聞いていたんだろうな、と今は思っている。
(上)ME AND MY GIRL
(下)夢の浮橋/Apasionado!!
大空祐飛が去った次の公演では、相手役の彩乃が退団。瀬奈は、次の相手役を決めずに残りの3公演を過ごす。このため、2番手の霧矢が相手役のように見えることもしばしば、だった。
エリザベート
相手役のいない瀬奈のために、エリザベート役は、宙組の男役、凪七瑠海が演じた。ルドルフ役を3人の男役が演じるなど、極めて変則的な配役の公演だった。80期の霧矢がフランツ、82期の遼河はるひ、85期の青樹泉、89期の明日海りおがルドルフ、87期の龍真咲がルキーニ…なんとなく、この先の月組はこうなっていくんだな…という方向性が読めたような気がする配役ではあった。
(上)ラスト プレイ/Heat on Beat!
(下)スカーレット・ピンパーネル
相手役のいないまま、瀬奈が退団した後、続く、霧矢大夢の相手役には、星組の蒼乃夕妃が就任。アスリートカップルのような、二人の対等なぶつかり合いが、新しい時代のトップコンビだな~とワクワクしたっけ。そして、龍と明日海がW2番手として、ショーヴランとアルマンを交代で演じた。このWトップ体制は、霧矢の退団まで続く。
エドワード8世/Misty Station
霧矢&蒼乃コンビのサヨナラ公演。間の2作品は、前も詳しく書いたので割愛。
(上)ロミオとジュリエット
(下)ベルサイユのばらーオスカルとアンドレ編ー
W2番手のまま、ずーっと来た龍と明日海は、上級生の龍が次期トップと決まったが、そのお披露目公演「ロミオとジュリエット」は、龍と明日海がWキャストでロミオとティボルトを演じるという変則公演となった。
大劇場で2番手が主演するーというのは、1987年の月組公演「ME AND MY GIRL」以来のことで、この変則公演のために、劇団は、明日海のために「準トップ」という肩書きまで用意した。
次の「ベルサイユのばら」でも、オスカルとアンドレを交代で演じる二人。異例の状況は、明日海が花組に組替えになることで解消する。
トップ娘役は、「ロミオとジュリエット」から、愛希れいかが安定して務めている。
ルパン/Fantastic Energy
龍単独トップ作品はここから。
準トップが組替えしたことで、月組の次なる問題が発生する。2番手がいない…
この公演から、かつて月組の「エリザベート」でヒロインを演じた凪七が組替えして来たり、美弥るりか以下、下級生も育ってきてはいたが、なぜか、2番手を確定することなく、時が流れていく。
(上)宝塚をどり/明日への指針/TAKARAZUKA花詩集100!!
(下)PUCK/CRYSTAL TAKARAZUKA
100周年の記念公演を月組が任され、有名デザイナーの衣装や100人ロケットなど、話題になった。
「PUCK」では、初演で天海祐希が演じた役を珠城りょうが演じ、若央りさの役を凪七瑠海、久世星佳の役を美弥るりかが演じたことで、察してほしい…ということなのかな、などと思ったりした。
1789
ジェラール・プレスギュルヴィックのミュージカル、日本初演。
この作品は、その後、帝劇で東宝ミュージカルにもなる。
トップ娘役の愛希は、マリー・アントワネットという位取りのいる役を演じ、龍の相手役は、早乙女わかばと海乃美月がWキャストで演じた。
(上)舞音/GOLDEN JAZZ
(下)NOBUNAGA/Forever LOVE!!
「舞音/GOLDEN JAZZ」で愛希が退団するという噂がまことしやかに流れていたが、撤回したのか、それともガセだったのか、今は知る由もない。結果は、「NOBUNAGA/Forever LOVE!!」で龍が単独退団し、愛希は残った。そして、この公演で、ようやく珠城が2番手に確定する。遅すぎやろ…
Grand HOTEL/カルーセル輪舞
珠城のお披露目公演は、「Grand HOTEL」の再演。珠城は、ガイゲルン男爵役を演じた。そのため、愛希演じるヒロインは、老いたバレリーナのグルーシンスカヤ。上級生2番手となった美弥がかつて涼風真世がサヨナラ公演で演じたオットー役を演じ、かつてのヒロインフラムシェンは、早乙女と海乃のWキャスト。天海の演じたラファエラ役は、朝美絢と暁千星のWキャストに。
エリザベート
トップ娘役、愛希れいかのサヨナラ公演として「エリザベート」上演。愛希は、その後、東宝でもエリザベートを演じることになる。フランツは美弥、ルキーニは月城かなと、ルドルフは暁千星と風間柚乃のWキャスト。
(上)夢現無双/クルンテープ
(下)I AM FROM AUSTRIA
「夢現無双/クルンテープ」で2番手の美弥が退団する一方、トップ娘役として美園さくらが就任した。
また、「I AM FROM AUSTRIA」より、花組から鳳月杏が戻ってきて珠城体制を支えることに。
WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲
この公演は、今年の1月頭までやってましたね。
現在公演中の作品。
ようやく、月組のポスターもご紹介できました。一安心
接種後1日、左腕に接種したのですが、その内側の筋肉が重だるい感じ。急に腕を上げると痛みを感じる。
ただ、熱や頭痛に関しては何もない…という感じです。
組替え! [┣宝塚人事]
(公式HPより)
組替えについて
2021/07/27
このたび、下記の通り、組替えを決定しましたのでお知らせいたします。
月組 詩 ちづる・・・2021年11月4日付で星組へ組替え
※異動後に最初に出演する公演は未定です。
雪組 彩 みちる・・・2021年11月15日付で月組へ組替え
※2022年1月からの月組宝塚大劇場公演『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』から月組生として出演いたします。
宙組 和希 そら・・・2021年12月10日付で雪組へ組替え
※異動後に最初に出演する公演は未定です。
和希そら雪組説は、もう何年も前から私の周囲で言われていたけれど、本当になっちゃった…
(単に身長的にその方がいいのでは…みたいな話だったのに…)
みちるちゃんは、月組で準ヒロイン的なとこに入れるのかなそうだったらいいなぁ…
ちづるちゃんは、とても可愛くて、歌える娘役さんなので、ことちゃん率いる星組で、さらに歌唱力を磨いてほしいな、と思います。
みんな、がんばれっ
【ワクチン日記1‐1】
本日、職域接種でモデルナワクチンを接種しました。
15時頃接種したのですが、今のところ、左腕の接種した辺りが若干筋肉痛のような感じです。それ以外には、特に症状もなく…。1日早く接種した友人は、今、すごく左腕が痛いそうなので、本格的な痛みは明日かな。ドキドキ
自分の備忘録として、これから3日くらいと、来月、記載しておきたいと思います。
107期生組配属ほか [┣宝塚情報]
(宝塚HPより)
第107期初舞台生 組配属について
2021/07/20
2021年に初舞台を踏みました、第107期生の組配属(8月3日付)が決定しましたのでお知らせいたします。
花組 七彩 はづき、静乃 めぐみ、希蘭 るね、咲良 さき、瀬七波 いろ、常和 紅葉、華波 侑希
月組 澪花 えりさ、一輝 翔琉、華羽 りみ、天つ風 朱李、美颯 りひと、愛梛 ちとせ、朝雪 薫、相星 旬
雪組 白綺 華、瑞季 せれな、絢月 晴斗、風立 にき、瞳月 りく、妃奈 環、乙瀬 千晴、小乃美 ゆき
星組 碧羽 陽、和波 煌、美玲 ひな、世奈 未蘭、桃李 拍、詩花 すず、藍羽 ひより
宙組 風翔 夕、結沙 かのん、奈央 麗斗、華乃 みゆ、澄乃 紬、結花 のの、朱 涼、織史 青
配属後の公演予定
花組 宝塚大劇場(2021年11月6日~12月13日) 『元禄バロックロック』『The Fascination(ザ ファシネイション)!』
月組 宝塚大劇場(2022年1月~2月) 『今夜、ロマンス劇場で』『FULL SWING!』
雪組 東京宝塚劇場(2021年10月2日~11月14日) 『CITY HUNTER』『Fire Fever!』
星組 宝塚大劇場(2021年9月18日~11月1日) 『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム!』
宙組 東京宝塚劇場(2021年8月21日~9月26日) 『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』
研究科一年 退団者のお知らせ
2021/07/20
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。
研究科一年
雛乃 にこ
2021年8月2日付で退団
今年は、無事、綺麗に組配属されるようで、本当によかったです。
去年なんて、配属、秋だったものね…
一方、研1で退団は、残念ですね。ケガで初舞台公演を全休した方ですよね。
せっかく入団したのに、舞台に立てずに辞めるというのは、とても、つらい…
劇場クラスターの顛末 [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]
1年ぶりに、劇場からクラスターが発生したことが話題になっている。そこで、ちょうど1年前、シアターモリエールで起きたクラスター事件の記事をもう一度、掘り返してみたいと思う。こちらが、その時の記事です。
一方、今回のクラスター、出演した女優さん(PCR陰性)のNOTEが唯一の情報なので、偏りがあるかもしれないが、驚くほど、昨年の問題点を踏襲していた。
体調の悪い出演者、感染が確認された出演者がいたにもかかわらず、全員の検査、対象者の休演など、適切な処置を取らなかった
アルコール消毒、舞台と客席の距離など、公演中の感染予防対策が不十分だった
出演者・観客の安全より、集金を優先していた
キャストと観客の交流(終演後面会・2ショットチェキ撮影)を無理やり実施したことから、観客にも感染が確認された
主催が、あらゆる意味で、責任を放棄している
今、劇場でクラスターが発生するとしたら、これ以外の原因は考えられない。
その理由はハッキリしていて、主催(プロデューサー/演出家)が、その公演を「金づる」としか考えていなかったからだ。
この公演を、安全に多くの観客に届けたい、という演劇関係者としての当然の思いが、そこにはなかった。
劇場との当初の約束通りの配席ではなく、少しでも客を多く入れようとしたり、舞台から近い1列目の観客にフェイスシールドを渡すこともしないで、トイレ等の石鹸液・消毒液の補充も怠り、そのくせ、キャストから不安の声が上がっているのに、チェキ撮影を実施し、その上がりを主催が総取りとか…もうどこから突っ込んでいいか、わからない。
若手で、十分にギャラが貰えない俳優ばかりが出演する公演の場合、「物販の収益は当該俳優へ」という暗黙の了解さえ、無視した悪魔の所業。そのくせ、各俳優には、自分の「お客様」に、積極的にお声がけするように、と指示していたらしい。
朗読劇だった公演は、3組の別々のチームが、それぞれ交わらずに、交代で出演するものだった。しかし、どのチームからも感染者が出た。そのなぞは、公演終了後、解ける。演出家であった主催が感染していたのだ。
ありえないだろ、それ…
まだ、テレビや雑誌で紹介されていない若い俳優は、見ず知らずの人に応援してもらうチャンスは少ない。
その時期を支えてくれるのは、家族、親戚、知り合い、その知人…みたいな人達だ。ファンというよりは、身内のような気持ちで応援している。直接連絡を取り合えるような関係の、そんな、無償の愛を捧げてくれる方たちが感染したら、俳優はどんな気持ちになるだろうか。
本当にひどい事件だと思った。
これが、今の時期、本当に特殊な事例でありますように…と、願ってやまない。
緊急事態が収束した頃を目指して、秋の公演が、今、目白押しになっているが、どの公演も昨年より、1000円~2000円ほどチケット代を上げている。それが、リスクの対価だと思う。
月間10公演以上観劇する身としてはつらい。でも、これは、必要経費だと思っている。
俳優を泣かせないために。劇団を潰さないために。みんなに嘘をつかせないために。
ACTORS☆LEAGUE! [┣コンサート・スポーツその他のパフォーマンス]
昨年、一緒に2.5次元沼にハマった友人に誘われ、“ACTORS☆LEAGUE”という野球の試合を見てきました
この“ACTORS☆LEAGUE”は、別にリーグ戦ではなく、たった1回きりの試合。大の野球好き俳優、黒羽麻璃央が企画した俳優チームの野球大会。そこに、何キッカケか、IMYの3人(城田優・山崎育三郎・尾上松也)が乗ってくれて、話が大きくなり、東京ドームで野球をするというオオゴトになった。出演俳優は、総勢37名。こんな布陣になっている。
コミッショナー:城田優
解説者:荒牧慶彦、佐藤流司
【BLACK WINGS】
監督:山崎育三郎(19)
キャプテン:黒羽麻璃央(968)
選手:阿部顕嵐(51)、有澤樟太郎(10)、井阪郁巳(193)、岡宮来夢(966)、小西詠斗(88)、近藤頌利(1)、笹森裕貴(33)、章平(55)、田中涼星(24)、西川俊介(11)、橋本祥平(7)、平野宏周(0)、廣野凌大(777)、松田凌(9)、八木将康(16)
【DIAMOND BEARS】
監督:尾上松也(8)
キャプテン:和田琢磨(2)
選手会長:和田雅成(6)
選手:石橋弘毅(845)、岩瀬恒輝(999)、上田堪大(1)、上田悠介(27)、大見拓土(03)、北川尚弥(708)、北園涼(22)、小南光司(570)、椎名鯛造(4)、高野洸(722)、鳥越裕貴(331)、松井勇歩(55)、結城伽寿也(18)、横山真史(25)
※( )内は背番号。工夫を凝らした背番号で、クスッとしてしまうものも多かったです。
試合は、17時プレイボールとのことだったが、14時半開場と書いてあったので、その時間には東京ドームへ。
私は半休を利用して参加したのだが、ごく普通に会社員風の女性が、平日の昼下がりにこんなにたくさん、東京ドームに集まるって、大丈夫なのか、日本の経済は
まず、グッズ売り場で、選手名鑑(パンフ)、ランダム野球カード、ツインスティックを購入、それから、長い列に並んで、ようやく入場。(この辺は改善ポイントだなーと思いました。)
席についてからは、練習⇒試合まで数時間、ずーっと座りっぱなしで。
席に着いた時には、DIAMOND BEARS(以下DB)の練習が始まっていた。
ハッキリ言って、「監督」は名前だけだと思っていたら…マジでした。練習にも積極参加する歌舞伎俳優…(汗)
BLACK WINGS(以下BW)の練習になると、山崎監督は、もう出ずっぱり。ずーっとずーっと、ノックしてました。千本ノックキメるミュージカル俳優…(汗)
コミッショナーは、スーツで登場し、この試合のために、自身が作詞・作曲した「L・A・S・T」という曲を歌い、まあ、なんて贅沢な時間…というか、開会式長い…というのは、これも改善点かもしれない。
城田様のお歌は、もちろん必要だけど、選手一人一人が、長い距離を走って、お立ち台に乗って挨拶して…というのを繰り返すのは、ちょっと時間がかかりすぎた気がする。もちろん、パフォーマンスする時間は必要かもしれないが、結果として、7回制だったのに時間オーバーで7回に進めなかったわけだから。
両チーム監督による、国歌斉唱とか(ぜいたく)、解説者2名のグラウンドでの紹介などは、この方たちを目当てに参加しているファンへのサービスとして必須だと思った。いやー、しかし、コミッショナーの歌から続いて、耳福な時間でした
選手会長からは、今回のゲームについて、ルール説明。
〇ボールは軟式を使用する。
〇7回制とする。ただし、午後8時の時点で、次の回には進まずに終了する。
〇選手交代に制限なし。一度ベンチに下がった選手の再登板もあり。
〇途中、「助っ人」を起用することができる。
みたいな感じだったかな。
以下、印象に残ったことを、アトランダムに書いてみる。
通常、野球中継の「解説」というのは、テレビやラジオを楽しむ人に向けて提供されるものなので、球場で流されたりはしない。球場では、せいぜい野球を盛り上げるために、DJ的に「ホームラン」「三振」みたいな熱いアナウンスが行われるくらい。しかし、解説者のファンも来場しているこの大会は、アナウンスと解説が場内に聴こえてくる。もちろん、選手にも聴こえる。荒牧慶彦の素人解説、佐藤流司のぶっちゃけ解説に、選手たちがずっこけて、ゲーム展開に影響したのではないか…と思われるシーンも多数。
アナウンサーの方は、野球がわからない荒牧にも理解できるよう、的確なアナウンスを心がけ、また、解説者から少しでもコメントを引き出そうと、
すごく頑張っていて、その結果、「野球、わからない…」風のお客さんたちにも、野球の楽しさが、わかってもらえたんじゃないかなーと思った。
ちなみに、松井勇歩(DB)の背番号が「55」で、彼がバッターボックスに立った時、「東京ドームに55番、松井です」みたいなことを言ってくれて、「だよね」と、一緒に盛り上がった巨人ファンです。
BW先発の黒羽麻璃央は、正統派左腕だったが、2番手で登場した井阪郁巳がめちゃくちゃクセのあるピッチングフォームで、これは打ちづらい…と思った。
セカンドを守っていた小西詠斗が、ファインプレーを連発してて、おぬし、やるなと思った記憶。笹森裕貴とのコンビプレーもよかった~ファインプレーのあと、スクリーンに映った表情は、なんだかホッとして感じで、けっこう緊張してたのかな…。先制点のタイムリーも小西くんでしたね
DBキャプテン、和田琢磨は、先発キャッチャー。ファイルフライが上がった時、解説の荒牧が、キャッチャーマスクすぐに外して、すごいですねと感動していたのが、ツボってしまって、しばらく立ち直れなかった。笑わなかったアナウンサー、えらすぎる…
真剣に試合を見ていたら、ライトを守っていた鳥越裕貴から、応援のリクエストがあった。ツインスティックをたくさん叩いたら喜んでくれた。何度もY字バランス見せてくれて、試合の本筋じゃないところでも、たくさん沸かせてくれた。ハッスル賞、わかりみ深い
ピッチャー井阪、キャッチャー有澤樟太郎、バッター鳥越…という、あそびば(YouTubeの人気番組、「ぼくたちのあそびば」)ファンがグッとくる場面もありました。こちらは、BWの勝利でしたね。
バッターボックスに立った時に、その選手の野球歴などが、スクリーンに表示されるのだが、それほど、経験ない人もけっこういて、運動神経のいい人は、なんでもできるんだな~と、しみじみ思った。
経験ないのにピッチャーやってしまう、椎名鯛造、どうなってるのちゃんとストライク入ったし、ちゃんと、押さえたし。
そんな中、駒大苫小牧でまーくん(田中将大)の先輩、甲子園出場経験あり(レギュラーじゃなかったそうですが)の、八木将康とか、独立リーグの選手だった岩瀬恒輝とか、ホンモノが混じってる…
まあ、全然関係ないけど、田中涼星は、足が長かった
イニングの間、少し時間が空くけど、そんなところにも、パフォーマンスがあって。グラウンドに着ぐるみ猫が乱入したということで、俊足の高野洸が指名されて、捕まえに行くものの、逃げ足が速く、全然捕まらない。かなり長い時間逃げ続け、捕まったところで、被り物を取ると、なんと、そめちゃん(染谷俊之)これって、刀ステ(无伝)の楽屋に猫がいる(実はそめちゃんの発声練習)ネタの壮大な回収
あと、コミッショナーの部屋というコーナーもあり、若手俳優がコミッショナーの部屋に呼ばれる。高野と、岡宮来夢が呼ばれたが、岡宮が、素で、好きな音楽の話で、GReeeeNのキセキ、と言い出し、少ししてから、「あっ」と気づいた(城田は、「キセキ」が主題歌だった「ROOKIES」に出演している)のがめちゃくちゃ可愛かった。本当に愛くるしいヤツや
DB監督の松也、ピッチャーを結城に交代したところで、「やっぱり、ピッチャー、オレ」と突然登板すると、BW監督の山崎が、「バッター、僕」と応じる。二人の対決は、ピッチャー松也の勝ち
6回の表が終わったところで、コミッショナーから、「この回で終了する」宣言があり、負けていたBWは、助っ人を投入。なんと、野球経験のない、でも、姿だけは、助っ人にしか見えない、Spiが登場。どちらのチームに呼ばれてもいいように、DBとBWのユニフォームを縦にまっぷたつに割った意匠のユニフォームで登場。(靴まで左右違う色を履いている)
さらに橋本祥平は、大きなビニールバットを持って打席に立って沸かせる。
真剣に野球をやり、一方で、エンターテイナーとしても輝いている選手たち、ステキでした
客席には、推しのレプリカユニフォームを着た女子がいっぱいいて、その着こなしが、本当に可愛い子が多くて、レプリカユニフォームのデザイナーさん、すごいと思った。(たぶん、選手と同じサイズ感で作ってないですよね…)
MVPは、逆転のタイムリーヒットを放った岩瀬選手。本当に、ドラフトにかかっちゃったりして…
(選手名鑑に、今日ここに来ているはずのスカウトにアピールして、ドラフトで指名されたいと書いてあった)
ただもう、楽しいとしか言いようがない大会。収益は、医療関係に寄付されるというのも、よいアイデア。有益に使われますように。
2022年ラインアップ発表 その2 [┣宝塚情報]
(公式HPより)
2022年 公演ラインアップ【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】
2021/07/19
2022年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚大劇場/東京宝塚劇場公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。
宙組公演
主演・・・真風 涼帆、潤 花
宝塚大劇場:2022年2月~3月(予定)
東京宝塚劇場:2022年4月~5月(予定)
ミュージカル 『NEVER SAY GOODBYE』-ある愛の軌跡-
作・演出/小池 修一郎 作曲/フランク・ワイルドホーン
2006年、伝説のトップコンビ、和央ようか&花總まりの退団公演として上演された「NEVER SAY GOODBYE」は、92期生の初舞台公演でもあった。ここで初舞台を踏んだ真風涼帆が、今の宙組トップスター。その真風を主演として、本作を再演するというのは、企画として面白い。
少し考えてしまうのは、こういう鳴り物入りの再演企画の場合、初演コンビを招いた前夜祭とか、稽古場に初演コンビがご訪問とか、があったりするのだが、実現するだろうか、ということ。特に、ワイルドホーン氏も来日するであろう機会だけに…難しいだろうなぁ
また、タイトルがタイトルだけに、通常公演ではなさそう…というのも、気になるところだ。
続報が待たれる。
小倉城 [┣続百名城]
最終日は、遠出しようかとも思ったが、お昼くらいまで福岡にいたので、その後、新幹線で小倉に行き、小倉城へ。
あら、こんなところにも、ふくやさんが。
前日まで、「羽世保スウィングボーイズ」で博多華丸さんが、ふくやさんの明太子を持って登場するのを観ていたので、(というか、2年前には、ふくやさんをモデルにした「めんたいぴりり」を観まくっていたし)
小倉城は、JR小倉駅から徒歩10分くらい。
平城なので、さくさく街中を歩いている間に到着。
小倉城…なんでこんなに、でかい石があるん
石垣フェチとしては、いきなり、テンションが上がる光景。
江戸城レベルの巨石が、次々に現れて、はくはくしちゃいました
巨石、ばんざい
小倉城は、そもそもは、中国の毛利家によって築城されたのが始まり。
でも、本格的に城下町も含めて大規模に築城されたのは、関ヶ原後、細川忠興によって。ただ、九州各地の街道の起点であり、関門海峡の先に中国を睨む要所、ということもあり、細川家は熊本に転封、譜代の小笠原家が入封することになる。
小笠原家は、礼法の基礎を築いた家柄。そういうことからか、城には、茶筌塚、筆塚、花塚が。
茶道では、小笠原古流・千家表・裏流をはじめとする小倉市茶道協会有志による、茶筌塚。
筆塚については、昭和40年に文化の振興を祈念して建立されたみたい。筆塚の文字は、小笠原藩の名書家、下村薫村の筆跡だそうです。
花塚は、北九州いけばな協会の前身団体によって建立されたそう。
競い合うように、隣り合って塚が立っていて面白い
さて、天守閣。
小倉城は、唐造りの天守として有名だったらしく、津山城などが、小倉城の天守を真似て、天守を築いたらしい。
唐造りというのは、最上階(5階)と下の階(4階)の間にひさしがなく、最上階の方が張り出している造りのこと。黒く塗られている最上階が少し、張り出してますね。
また、石垣が高いこともあり、小倉城天守は、全国の天守閣の中でも、ベスト10入りする高さ(47.5メートル)を誇ってるそうです。
ちなみに、江戸城の天守閣は再建されていないので、1位は大阪城、2位は名古屋城なのですが、3位は意外にも島原城。分不相応な城造っちゃったから、お金がなくて、年貢を取り立てることになり、あんなこと(島原の乱)になったんですね…
小倉城は、細川忠興が関ヶ原の功績により、39万9千石の大大名になっているので、これだけの城を築いても問題なかった…ということでしょうね。その後転封した熊本も、さらにでかい天守がありましたし、ずっとでかいお城にいたんですね~。まあ、藩主が天守閣に行くことはほとんどないでしょうが。
やばい、石垣が好きすぎる…
この無造作に置いているようで、趣のある配置は、ものすごいデザイナーさんとお見受けする…
小倉は、博多からだと新幹線で16分で着いてしまう場所で、13時頃には到着していたので、「飛行機は17時だし、帰りは在来線でも間に合うかな…」とか高を括っていたのですが…気がついたら…ダッシュして、ギリギリ新幹線に乗って、そのまま福岡空港に行き、土産も見ずに、チェックインしてましたね。
城に行くと、時間間隔が狂うわ…
小倉城の主な登場人物を紹介した関連図があったので、撮影してきました。
最初の頃に、毛利家によって小倉城が創建されたと記載しましたが、その毛利家と、その後城主となった細川家、小笠原家は、大阪夏の陣で敵味方になっていたのですね。そして、小笠原家初代藩主の小笠原忠真の父と兄は、夏の陣で、かつての城主の子、毛利勝永に討ち取られていたんですね…
(もちろん、毛利勝永は、豊臣方なので、大坂城落城の時、秀頼の介錯の後、自害したとのことです。)
小倉城から見ると、大阪夏の陣、なんだか、関係者入り乱れての、ぐちゃぐちゃな戦いだったのね…。
あらためて、「舞台刀剣乱舞无伝」に思いを馳せてしまった。
こちら、天守閣からの眺め。
天守高いベスト10と言うわりに、見晴らしは、低いな…という感じです。
いやー、しかし、夏空、ですね。
マジ、暑かったです
小倉城の施設は、天守閣、庭園、松本清張記念館のセット券があり、時間あるし…と、セット券を買ったところ、天守閣でほぼ時間がなくなり、松本清張記念館は、ほぼ駆け足で回ることになってしまいました…
しかし、そちら側から、戻ってきたことで、素晴らしい史跡を発見できました
第12師団…そうだ
小倉じゃん
「はいからさんが通る」で、印念中佐の陰謀により、少尉が転属することになったのは、小倉の陸軍第十二師団でしたね。そうか…ここか…ここに少尉が
(うるうる)
ここが第12師団の鉄門のあった場所とのことです。
少尉がいた場所というだけで、なんか、ステキな空間に思えます。
ちなみに、小倉城では、ここは二の丸があった場所だそうです。
そして、もうひとつ、小倉城といえば、あの人が…
宮本武蔵は、ここ、小倉城で剣術指南のお仕事をしていたことがあり、有名な巌流島の決闘も、その頃のお話なんですよね。
宮本武蔵は二天一流という流派を完成させた剣豪で、この流派を確立するために、多くの試合(決闘)を行い、無敗を誇ったと言われている。
なのに、なんで、巌流島(舟島)の決闘の時は、木刀を使ったのかな、とか、木刀なのに、真剣の小次郎を殺せるのかな、とか、いろいろ考えてしまった。もしかしたら、この間、WOWOWで見た映画「武蔵」(2019)の影響かしら
最後は、小倉城庭園。こちらも、ぐるっと回るしかできなかったが、コンパクトながら風流なお庭でした。
楽しかったけど…時間がもっとほしかった~