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「ロックオペラ モーツァルト」ライブ・ビューイング [┣宝塚観劇]

東京建物BrilliaHALLのこけら落とし公演かつ礼真琴&舞空瞳コンビプレお披露目公演…チケットなんて取れるはずがないわけで…ライブ・ビューイングが最初で最後の観る機会となった。
今年は、1月に「Annna Karenina」を観て、12月に「モーツァルト」を観る…そんなチケ難と戦う日々だったな~[もうやだ~(悲しい顔)](しみじみ)


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの物語は、私が知る限り、最初に「アマデウス」(ピーター・シェーファー)があり、その後、ミュージカル「モーツァルト!」(クンツェ&リーヴァイ)が出てきて、この作品(ドーヴ・アチア)は3つ目のモーツァルトという感じ。
この記事を書くために調べたところ、モーツァルトVSサリエリという世界観は、すでに19世紀にプーシキンが戯曲化し、オペラにもなっていたというから、わりと昔からあるテーマだったことがわかる。
「アマデウス」で描かれる宮廷作曲家サリエリの嫉妬によって放浪するモーツァルトの物語と、「モーツァルト!」で描かれるウェーバー家の個性的な家族の物語がうまく融合していて、面白く観た。


主演の礼真琴は、ものすごい運動量で出ずっぱり歌い踊っていて、すごい[exclamation]モーツァルトがそうであったように、ことちゃんも、音楽の神に愛されていると、確信[ぴかぴか(新しい)]このまま、王道をどこまでも走り切っていただきたい、と願うばかり。技術的にすごいだけでなく、おちゃめな面もたくさん観ることができて、そういう意味でも、この演目でプレお披露目をしたのは、すごい強運だなと思った。
モーツァルトの妻となるコンスタンツェを演じたのは、新トップ娘役・舞空瞳プレッシャーに圧し潰されることなく、溌剌とコンスタンツェを演じていた。柚香光と組むよりは、との方がずっと似合っている気がするので、組替えしてのトップ娘役就任は、劇団の英断だったと思う。音楽一家の落ちこぼれ、キラキラ星しか弾けない…みたいな場面のしょぼんとした姿が可愛かった。あと、ウェーバー美人姉妹は衣装も砂糖菓子みたいで、観ていて楽しかったです[揺れるハート]
サリエリは、専科の凪七瑠海という存在に拮抗するなら、もはや専科生を連れてくるしか、納得できないよね[exclamation]とはいえ、6学年も下のがトップとしてステージに立つ姿を支えなくてはならないのは、スターとして、厳しい洗礼でもある。稽古が始まってしまえば上級生も下級生もないものだが、出演が決まった時の凪七の胸中を想像して勝手にモヤモヤしてしまう。ヴォルフガングの才能に気づきながら、素直にそのことを認められなくて、でも意地悪し過ぎてはプライドが傷つくし…というサリエリのもやもや感と私のモヤモヤ感がリンクして、サリエリ頑張れ[パンチ]と応援しながら観てしまった[わーい(嬉しい顔)]凪七のサリエリは「矜持」の一言が伝わる。そんなサリエリをアドリブでいじるヴォルフガング、無敵です[黒ハート]
その他、一言ずつ感想を。
悠真倫(レオポルド)…ヴォルフガングのお父さんね。コメディリリーフ的に起用されることが多いまりんさんを、すごくまじめな芝居で使ってくれた石田先生、さすがです。心にずしっと来るお芝居でした。
万里柚美(アンナ・マリア)…ヴォルフガングのせいで、客死してしまう不幸なママ。美しい…[exclamation×2]てか、まりんさんと共演しても姉さん女房に見えない永遠の美貌、神[ぴかぴか(新しい)]アンナ・マリア…名は体を表すだな[ひらめき](聖母マリアの母は、聖アンナと呼ばれ、信仰の対象となっている[るんるん]
音波みのり(セシリア)…ウェーバー家の皆さんは、ミュージカル「モーツァルト!」でおなじみ、ちょっと下品なお育ち。今作でもそれは踏襲されてはいるのだが、なにしろ宝塚だし、母が音波みのりなので、麗しい両親のもとに生まれた美人姉妹という設定しか浮かばない…[ぴかぴか(新しい)]ウェーバー家の顔面偏差値、どうなってるの[exclamation&question]四人の美人さんを育て上げた肝っ玉母さん、セシリアを豪快にかつ娘役の矜持をもって演じぬいたはるこちゃん、最高です[かわいい]
輝咲玲央(コロレド大司教)…なんというか、当然の配役[exclamation×2]そして、さすがの存在感[黒ハート]ファンの一人として、大変満足のいく舞台でした[るんるん]
紫藤りゅう(ローゼンベルグ)…大劇場公演では、番手的に、グループ芝居なんかが当たりやすい学年なんだけど、別箱だと、特に当て書きでないありものの作品だと、こういう思い切った配役が観られてよいな…と思う。しどりゅーの芝居心がふんだんに観られて嬉しい[黒ハート]でも、宙組の皆様、超絶二枚目もできますので、そこんとこ、よろしくね[exclamation×2]
桃堂純(後見人)…怖いんですけど…マジ怖い[あせあせ(飛び散る汗)]怖すぎて、いろいろ記憶が飛んでいるが、それでも一言書かずにはいられなかった…[たらーっ(汗)]
小桜ほのか(アロイジア)…ウェーバー家の音楽教師となったヴォルフガングは、母セシリア一押しの歌手、アロイジアを教えるうち、恋に落ちるわけなんだけど、まあ色々あってヴォルフガングはパリに行ってしまって、それっきりになってしまう。その後、妹のコンスタンツェと付き合うようになったので、セシリアが激怒するわけなんだけど、可愛いウェーバー姉妹が、嫉妬したり応援したりしている姿を観ているだけで、幸せな気持ちになった[ハートたち(複数ハート)]今後、102期の舞空がトップになることで、上級生娘役となってしまう小桜だが、可愛くて歌の上手い生徒なので、ちゃんと活躍する場があるといいな~と思っている。
極美慎(ジュースマイヤ)…元サリエリの弟子で、今はモーツァルトの弟子…という立ち位置の彼のおかげで、サリエリのあれやこれやが伝わる。すっごく調子よくて憎めなくて可愛いもうけ役だが、そもそも主人公が調子よくて憎めない物語の中で、さらに調子よくて憎めないキャラクタを作るって、けっこう難しい気がする。天才か[exclamation&question]
もちろん、白妙なつ、夢妃杏瑠、ひろ香祐など、予想通りの活躍ぶりだったし、朝水りょうはあいかわらずイケメンで、星蘭ひとみは、そこにいるだけで輝いていた。
安定の星組パワーだけど、新しいトップになって、新たな彩りが生まれたような…今後への期待で胸躍るプレお披露目でした。


石田先生のセリフ、ところどころ「[exclamation×2][むかっ(怒り)][爆弾]」な感じだったけど、まあ、ご祝儀で許してやるか[ダッシュ(走り出すさま)]


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