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「夏への扉ーキミのいる未来へー」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

子供の頃から大好きだったロバート・A・ハインラインの「夏への扉」。日本映画になったというので、行ってきました[exclamation]どうして、この作品を邦画にしたか…というと、キャラメルボックスの舞台化で、「これができるなら、映画もできる」と考えたからだそうで…繋がってるんだな~[黒ハート]


高倉宗一郎(山崎賢人)は、27歳の若き天才エンジニア。幼い頃に両親を亡くした宗一郎は、松下家に引き取られ、本当の息子のように成長、松下の会社で研究に没頭していた。松下が亡くなってからは、松下の弟、和人(眞島秀和)が経営を引き継いでいた。
松下の娘、璃子(清原果耶)は、ずっと宗一郎を慕っていたが、宗一郎は妹としか思っていない。彼は、美人の白石鈴(夏菜)と結婚するつもりだった。
しかし、和人と鈴は裏で結託、宗一郎を罠にかけ、会社も研究も奪っていった。
すべてを失った宗一郎は、コールドスリープ(冷凍睡眠)に入る決意をする。が、ここでも鈴の罠にかかり、自分の契約した会社ではなく、彼女の息のかかった生命保険会社のコールドスリープにより、30年の眠りにつくことになってしまう。
宗一郎が目覚めた30年後の世界(2025年)では、人間型のロボットが病院の助手などの仕事についていた。そこで最初に出会ったロボット(藤木直人)は、なぜか、宗一郎の後をついてきて、彼が再び過去に向かう時も、後を追う。これは原作にはないキャラクターで、ほかにも、受付嬢のロボット(中島亜梨沙)などが登場、人間型のロボットは眉目秀麗なのね…と思った。
戻った世界で宗一郎をサポートするのは、佐藤太郎(原田泰造)。妻役の高梨臨ともども、宗一郎と璃子の大きなサポート役に。過去に飛んでから再度コールドスリープに入るまで、あまりに時間が短い。多くのことを佐藤に託すしかなかったが、善意の限りで支えてくれる。


原作では璃子に当たるリッキーは10歳の少女だったが、本作では17歳に。しかも、本編の中では、二人は恋愛関係にはならない。璃子はずっと宗一郎が好きだったが、宗一郎は、最後の最後にようやく璃子を一人の女性として考えるようになる。
また、原作で、ダン(=宗一郎)最初のヒット作品だったハイヤードガール(女性型の掃除ロボット⇒家事ロボット)は登場しない。このあたりに、時代(原作は1956年発表)の流れの影響があるのかな…と思った。
大好きな小説の映画化(しかも、日本の話に!)だったが、納得できる、よき映画化だったと思う。


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