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「魔法使いの約束」観劇 [┣2.5次元系舞台]

舞台「魔法使いの約束」第1章


原作:『魔法使いの約束』/coly


脚本・作詞:浅井さやか(One on One)
演出:ほさかよう


音楽:坂部剛
振付:本山新之助


美術:中根聡子
照明:鈴木健司(ルポ)
音響効果:天野高志(RESON)
映像:森すみれ、荒川ヒロキ
衣裳:小原敏博
ヘアメイク:瀬戸口清香
特殊造形:林屋陽二
歌唱指導:今井マサキ
稽古ピアノ:宮嵜琴音
殺陣指導:六本木康弘
演出助手:長谷川景、佐藤優次
舞台監督:久保健一郎(DDR)
技術監督:堀吉行(DDR)


アシスタントプロデューサー:下泉さやか
プロデューサー:荒木田由紀
主催:舞台まほやく製作委員会(ネルケプランニング/coly)


2.5次元作品というのは、2次元の原作(ビジュアルあり)を忠実に舞台上に再現するもの、であり、基本的には、2次元作品のファンに向けて上演されるものだと思われる。
しかし、2.5次元舞台が話題になり、数限りなく上演されるようになった昨今、舞台化を想定した2次元作品が作られたり、最初からマルチメディア展開を想定して各分野が協力して企画を立ち上げている作品もあったり、逆2.5次元作品(舞台作品を成功させることにより、アニメ化等に繋げる)まで登場している。
どうしてこういう展開になるかというと、2.5次元俳優の人気が高まることにより、「作品でなく俳優を見るために」2.5次元舞台を観劇する客が増えていることもその一因だと思う。人気俳優を集めれば、原作がどんなものであれ、とりあえずの集客は見込める。
舞台化まで漕ぎつける作品であれば、たいてい、舞台を観ただけで、作品の世界観やキャラクターが理解できる。つまり、舞台作品としても、独立したクオリティが確保されている。ここが担保されていないと、そもそも少年マンガ主体の2.5次元を、女性ファンが大挙して観に行けるはずがない。
(女性だって少年マンガに嵌まることはあるが、すべての少年マンガに嵌まれるわけではないし、舞台化が決まって、推しが出るからといって、すべての原作を購入するのは難しかったりする。)
一方、大人気の「刀剣乱舞」「薄桜鬼」などゲーム原作の2.5次元作品も多い。こちらは、ストーリーが希薄だったり、分岐していたりする原作をうまく纏めあげたり、あえて前日譚を創作したりして、2~3時間程度のドラマに仕上げているが、今回観劇した「魔法使いの約束」もそうしたゲーム原作の2.5次元ミュージカルである。
ただ、ゲームをやっている友人によると、このゲームは、育成・ミッション・ストーリーから成立していて、ある程度しっかりとしたストーリーを背景に、魔法使いたちを育成し、ミッションをクリアしていくゲームなんだとか。
プログラムに「第一章」とあったので、少なくとも第三章までは続く物語なのかな…と思う。


というわけで、特に準備もなく、観劇。
劇場で渡された特典がデカくて焦りつつ観た物語は…よくわからなかった…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
これまで、10本以上2.5次元作品を観劇してきたが、これは私史上初の完敗に近い。
ちゃんと予習しないとダメな作品もあるんですね…反省[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]ほさかよう演出作品は、けっこう好きなので、いろいろ克服していけば、きっと楽しめるはず[exclamation×2]


そこで、克服すべき点を纏めてみた。


〇「そもそも、私、ファンタジー、苦手だったよね」事件
そうだった[exclamation×2]
かの「ハリー・ポッター」ブームの中、友達に激推しされて、第1作を購入、最初の5ページを20回ほど読んだが、どうしても話が理解できず、読むのを諦めたのだった。


〇「登場人物、多すぎ」事件
賢者と呼ばれる登場人物が、魔法使いと人間が共存する別世界を救う、というのがゲームのコンセプトになる。その世界には、5つの国があり、21人の魔法使いが登場する。それはキャラ多すぎや~[あせあせ(飛び散る汗)]
そう考えると、「刀剣乱舞」も、早い段階(知ってから1ヶ月)でゲームを始めていたから、今ついていけているというのは、あるのかもしれない。勧めてくれた友達に感謝しなければ。


ファンタジーは克服できるかわからないが、登場人物は、追々覚えていける…かなぁ[exclamation&question]


ゲーム原作なので、薄桜鬼同様、プレイヤーに相当するキャラクターがいて、それが、キャラクター達からは、「賢者」と呼ばれている。我々の住む世界の、普通のエレベーターが、この別世界に繋がっていて、それで、賢者は、突然、魔法使いがたくさんいる世界にやってくる。
本作の賢者は、真木晶(新正俊)という少年。魔法使いが次々に登場するこの世界で、観客と一緒に、色々な事件に巻き込まれていく。晶が到着したのは、中央の国。ここは王国で、アーサー(北川尚弥)という王子がいるが、実は彼も魔法使い。そしてこの中央の国には、最強の魔法使いと言われるオズ(丘山晴己)もいるが、人嫌いらしく、人前に出てこない。したがって、オズが主役ということは、カーテンコールまでわからない。
そして、騎士団長のカイン(岩城直弥)も魔法使い。しかし、アーサーの叔父で、この国の政務を担当しているヴィンセント(今拓哉)は、魔法使いを毛嫌いしていて、その配下の魔法管理大臣ドラモンド(平川和宏)に、魔法使いたちをコントロールするよう、命じているが、魔法使いたちは、基本自由なのでうまくいかない。書記官のクックロビン(星乃勇太)は、魔法使いを怖がっている。
北の国には、スノウ(奥田夢叶)とホワイト(田口司)というニコイチの魔法使いがいて、子供にしか見えないが、実は、数千年生きているらしい。そして、ちょっとガラの悪い、ブラッドリー(中村太郎)という魔法使いも。
東の国には、ファウスト(矢田悠祐)という帽子とメガネの魔法使いがいて、これはキャラが立っていて、分かりやすい。ヒースクリフ(加藤大悟)という引っ込み思案キャラもいる。
西の国には、シャイロック(山田ジェームス武)というバーテンダーっぽいいでたちの魔法使いや、ムル(橋本汰斗)みたいな一見、自由人っぽい魔法使いもいる。
まだほかに、南の国もあるが、そんなに覚えられないことを配慮したのか、今回は出てこない。


そして、この別世界では、年に一度「大いなる災厄」という出来事が起きる。
我々の世界より大きい月があって、年に一度、一番大きくなる時に、地上に攻撃してくるらしい。
主に魔法使い達が、魔法の力で大いなる災厄を撃退しているのだが、今年は、とても大きな攻撃で、南の魔法使いが半分犠牲になった。でも、人間たちは、魔法使いの犠牲には無頓着。それで、魔法使い達は、身も心も傷つく。


というところまでは、なんとなくわかった…と思う。
(各キャラクターについては、パンフレットと公式サイトを見比べながら、記載したが、既によく覚えていないキャラも複数いた。)


オズ…何者[exclamation&question]時々、袖から出てきて、何かしゃべって帰っていくんだけど…[爆弾]
というのと、
ファウストの歌声が胸に沁みた(しかし、その時点で矢田ちゃんだということに気づいていない…[あせあせ(飛び散る汗)]
というのと、
さん、すげぇ~[ぴかぴか(新しい)]
というのが、今回の感想。あと、北川尚弥くん、可愛かった[揺れるハート]


2.5次元といっても、何でもかんでも楽しいというわけではないんだな…。でも、まだ、対象を狭めるタイミングではないと思うので、引き続き、色々観ていきたいと思っている。


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ミュージカル「刀剣乱舞ー東京心覚ー」 [┣2.5次元系舞台]

ミュージカル「刀剣乱舞」
ー東京心覚ー


原案:「刀剣乱舞‐ONLINE‐」より(DMM GAMES/Nitroplus)
演出:茅野イサム
脚本:伊藤栄之進
振付・ステージング:當間里美(1部ミュージカル)、桜木涼介(2部ライブ)


音楽監督:YOSHIZUMI
音楽:YOSHIZUMI・和田俊輔(1部ミュージカル)、浦井誠志(Avex Entertainment Inc.)(2部ライブ)
作詞:浅井さやか(One on One)
美術:石原敬・松澤貴代(BLANk R&D Inc.)
殺陣:清水大輔(和太刀)
照明:林順之、喜多甲陽(ASG)
音響:山本浩一(エス・シー・アライアンス)
音響効果:青木タクヘイ(ステージオフィス)
映像:石田肇、桜葉銀次郎(O-beron)
衣裳:小原敏博
ヘアメイク:糸川智文(STRINGS)
ライブ衣裳:農本美希(エレメンツ,アッシュ)


協力:一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会
制作:ネルケプランニング
プロデューサー:松田誠、でじたろう
協賛:ローソンチケット
主催:ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会(ネルケプランニング ニトロプラス DMM GAMES ユークリッド・エージェンシー)


昨年から本格的にハマり始めた「刀剣乱舞」。いよいよ、通称刀ミュこと、「ミュージカル刀剣乱舞」の本公演に、参戦してきました[exclamation×2]
昨年、ライビュに2度参戦、今年「壽乱舞音曲祭」に初参戦、そして、満を持しての本公演参戦でございます。
東京公演(TOKYO DOME CITY HALL)と東京凱旋公演(日本青年館大ホール)を観劇いたしました。


東京心覚.jpg


ランダムクリアカードをひとつだけ購入してみたら、五月雨江でした[黒ハート]


さて、東京公演は3月で(凱旋公演は5月)、当時、東京宝塚劇場では、雪組トップコンビのサヨナラ公演「fff」(ベートーヴェンが主役のオリジナルミュージカル)を上演していた。
で、初めてのTOKYO DOME CITY HALL、完全アウェイの会場にドキドキしながら席に着くと、BGMとして、ピアノソナタ「悲愴」が流れてきた。あれ[exclamation&question]と思っている間に本編が始まり、次に流れたのは、ピアノソナタ「月光」。もしもし[exclamation&question]
なぜ、よりによって、「fff」でもガッツリ使われているこの2曲[exclamation&question]
おかげでアウェイ感はゼロになったけど…[わーい(嬉しい顔)]


空から砂が降ってくる、という場面が象徴的に使われる。
ゲームの刀剣乱舞で、政府の刀として特命調査に登場した水心子正秀(小西成弥)が立っているのは、現代の東京[exclamation&question]車の行き交う現代の街から、フィルムが回るような映像(過去のトラウマのフラッシュバック[exclamation&question])が、水心子を苛む。相方の源清麿(佐藤信長)は心配する男士たちに、これは、水心子が解決するしかないことだ、と説明しつつ、彼自身も心配は心配なようだ。
今回、出陣するのは、ほかに、大典太光世(雷太)、ソハヤノツルキ(中尾暢樹)、豊前江(立花裕大)、桑名江(福井巴也)、五月雨江(山崎晶吾)、村雲江(永田聖一朗)。わりとゲームの方でも新しめの刀が半分を占めている。
そして、8振り出陣することも含め、これまでの、「ミュージカル刀剣乱舞」とは、だいぶ違う雰囲気。
特定の時代に行くわけではなく、「江戸=東京」の歴史全般がテーマになっているらしい。
江戸城を築城した太田道灌(有馬自由)、江戸幕府260年をその霊力で守り抜いた天海僧正(三上市朗)、そもそもこの地で新皇を名乗り朝廷に反旗を翻した平将門(川隅美慎)などが出てくる。
決して、分かりやすい話ではないし、何より、暗い。
これまでの刀ミュも、けっこう悲しい物語を紡ぐことはあったが、これは、悲しいというよりは、暗い。暗くて、謎を孕んでいる。わりと、問題作かもしれない。


以下、ほぼ箇条書き的感想。
時間遡行軍は、歴史改変のため、色々な人間を襲うのだが、その結果、「今死ぬべきでない人が殺されそうになる」⇒刀剣男士が助ける、というのは、普通の筋書きである。しかし、「歴史が改変されればいい」わけなので、時々、「今死ぬべき人が死なない」現象が起きたりする。そういう場合は、刀剣男士が、彼らの命を奪う必要がある。
過去、そういうシーンが登場して、悲しみを誘ったりしたが、豊前江は、さっくりと、太田道灌を斬っていた。あまり、さっくりしすぎていて、彼の心が心配になった。
大典太光世は、両足が繋がれた衣裳になっていて、ギクシャクした動きがリアルだった。ずっと蔵に閉じこもっていたので、動きがスムーズじゃないんだな、きっと。
五月雨&村雨のワンワンコンビ、めちゃくちゃ可愛い[黒ハート]
そして、桑名江が耕している場所ーそれは、未来の東京なの[exclamation&question]
そこは、もう、何もない土地で、彼らが顕現した西暦2205年の東京は、「無」なの[exclamation&question]放棄された世界、本当になにもない世界。彼らが守り抜いた歴史の果てにあるのは、なにもなくなった日本、東京なの[exclamation&question]
砂が落ちるところで、水心子が言う「キミ」って私達だよね。
そして、刀ミュの三日月は、諸説に逃がす三日月なの[exclamation&question]
そんな三日月のナレーションは、長くて心を打つ。わざわざナレーション入れてくれたことで、この変則的な物語が、ちゃんと刀ミュのひとつだという流れが伝わる。黒羽くん、ありがとう[黒ハート]


最後の歌、「それは問わず語り」と語りかけてくる。
イミシンである。
とにもかくにも、天海は偉大で、将門はヤバい、ということが、めちゃくちゃ伝わる東京物語だった。


ライブは、8色の「光る棒」をカラーチェンジするので精一杯だったが、お歌が、なかなか厳しいメンバーだった気がする。半分以上は歌えるメンバーを入れてくれないと、やっぱりミュージカルなんだから…[爆弾]
選曲も、そういう理由からなのか(をいをい)、ボイスパーカッションがあったりして、飽きさせない演出はさすが[exclamation×2]だった。


しかし、平将門と天海…東京って、すごい霊力の結界の中にあるんだな[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


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「舞台刀剣乱舞 无伝」休止前ラスト公演 [┣2.5次元系舞台]

「舞台刀剣乱舞」の「无伝 大坂夏の陣ー夕紅の士ー」、既に配信で内容は観ていたが、My初日は4月27日夜公演だった。(ちなみに2回目は、5月11日の予定だった。)
緊急事態宣言が出た時、もうMy初日は来ないものと覚悟したが、調整期間を設けるということで、休演は、4月28日~となった。というわけで、My初日が、休演前最後の公演になってしまった。おーまいがっ[あせあせ(飛び散る汗)]


とはいえ、芝居は、初見の私には、淡々と進んでいくように感じられた。素人にもわかるほど気合が入っている人はいない。そこらへんは、プロなんだな~と改めて感じる部分だ。
我らがイチロさん(高台院役の一路真輝)は、宴会の場面で、椅子から転落するというアクシデントが…[あせあせ(飛び散る汗)]その時の周囲の男士たちのリアクションが、それぞれ、刀のキャラクターのまま、でも、ちゃんとイチロさんを素早く助けてくれていて、「なんて、できる子たちなの!」と感動。


公演終了後に、座長の鈴木拡樹くん(三日月宗近役)から、ご挨拶があった。
公演中の老獪な三日月とは違って、この作品への思いが伝わるような自身の言葉で、今後について語ってくれた。
休演期間に、「舞台刀剣乱舞」は五周年を迎えるという。その日を客席で祝いたいと思っていたファンの方も多かったに違いない。そんな方たちの思いも受け取り、「その先」を見据えた温かい言葉だった。
劇場名がじゃっかん違っていたのは、ご愛敬で[わーい(嬉しい顔)]


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「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」観劇 [┣2.5次元系舞台]

文豪ストレイドッグス「DEAD APPLE」


原作:映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」
脚本:朝霧カフカ
脚本協力:内田裕基
演出:中屋敷法仁
協力:春河35


音楽:岩崎琢
振付:スズキ拓朗
美術:中西紀恵
照明:古枝康幸
音響:山本能久
映像:荒川ヒロキ
衣裳:前岡直子
ヘアメイク:古橋香奈子
殺陣:六本木康弘
演出助手:入倉麻美
舞台監督:川除学
音楽制作:ランティス
制作:バンダイナムコライブクリエイティブ、ゴーチ・ブラザーズ
主催:舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」製作委員会(東京)


中学・高校時代の国語の授業って、すごく贅沢だったんだな~と思うことがある。日本を代表する作家たちの代表作を、さわり、あるいは全文、「ただで」読むことができる。半強制的に。その中で、私は、この作家の作風が好きらしい…とか、あたりをつけて、読書人生に踏み出すことができる。
高校生の時なんか、「昨日のテレビドラマ」と同列に「今日の夏目漱石」を熱く語ったもんなぁ~[わーい(嬉しい顔)]
「ください、ください、ぜひください」
「よござんす、差し上げましょう」(「こころ」で「先生」が「お嬢さん」と結婚したいのだと、その母親に申し込む場面)を日常会話に持ち込んだり、森鷗外のゲスっぷりに、昼休みじゅう口角泡を飛ばしたり。(先生が、「舞姫」エピソードとして、留学先のドイツから金髪美人が鷗外を追って来日した時に、家族全員結託して追い返した話=妹の回想=をプリントして配ってくれた。)
中島敦の「山月記」は、そんな中で、クラスをしーんとさせる力があった。「山月記」まるまる載せるとか、教科書、すごくないですか[exclamation&question]いや、同じ本に「舞姫」も全文載ってるんだよ[exclamation&question]さすがに「こころ」は一部だけだけどさ…。2年生の時は、「城の崎にて」全文載ってたし、ほんと、侮れないわ。
この作家の文章、好きかもしれない…。
「山月記」を読んだ時の感想は、今も鮮烈に残っている。当時の私は、こーこーせーのイタさゆえに、太宰治や中原中也にハマっていて、「好きかも」から先には踏み込まなかったが、そっちに行っていたら、もうちょっとマシな大人になっていたかもしれない。


まあ、そんなわけで、「文豪ストレイドッグス」を見てきました。
ウィキ先生によれば、「太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪がキャラクター化され、それぞれの文豪にちなむ作品や、ペンネームなどの名を冠した異能力を用いて戦うアクション漫画」とのこと。文豪はキャラクター化されているので、文豪ではなく、国際都市ヨコハマで生きる若者となっている。


といっても、いきなり、「DEAD APPLE」を観てすべてを理解できるほど、簡単な世界観ではない。
文豪が普通の若者であること、作品名に因んだ「異能力」を持っていることは、すぐに理解できるが、彼らが、どの組織の構成員であるか、とか、誰と誰が仲が良くて、誰と誰が犬猿の仲なのか、などは、登場人物が多くて混乱する。まあ、その辺は、おいおい覚えていくかな。


というわけで、もう、感想。
舞台が始まる前の「携帯電話の電源は…」みたいな注意事項のところで、アンサンブルキャストの方たちが見せてくれる動きが可愛すぎる~[黒ハート]というところから始まって、映像とアクションが嚙み合った「異能」の表現のすばらしさにも大感動[exclamation×2]アンサンブルキャストの身体能力が、作品のキモになっていると感じた。
もちろん、メインキャスト陣の身体能力もすごい。
鳥越裕貴(中島敦)、橋本祥平(芥川龍之介)、植田圭輔(中原中也)…みんな、すごい…[目][目][目]
植田のワイヤーアクションは、もはや、アリエルかと…[ぴかぴか(新しい)]
そして、泉鏡花は、なぜか女の子なのだが、演じてる桑江咲菜が、めちゃ、ちっちゃくて可愛い。鳥越と並んだ時に、ものすごい身長差がある…ということは、もしや、140センチ台では[exclamation&question]⇒ウィキ先生によると、143センチ[exclamation×2][ひらめき]ひゃあ~[あせあせ(飛び散る汗)]
あ、別にスモールワールドというわけではなく、大きい人たちも活躍している。
謎の大物感を感じさせる澁澤龍彦役は、村田充。デカいだけでなく、醸し出す威圧感にぞくぞくする。澁澤と、フョードル・D(岸本勇太)、太宰治(田淵累生)の三人は、大きくて衣裳が白い。フョードル・Dの名前に一瞬、「???」となったが、ドストエフスキーね[るんるん]異能力が出てくる前に気づけてよかった[わーい(嬉しい顔)]


今回は、主人公・中島の勤める、「武装探偵社」の話がほとんど出てこなかったので、ちょっと番外編っぽいものなのかな[exclamation&question]楽しかったし、ちっちゃい人たちが可愛かった…[黒ハート]くらいの頭悪い感想しか出てこなかったけど…これは、こーこーせーの時に、中島敦を極めなかったからでしょうか[exclamation&question]


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「FAKE MOTION-THE SUPER STAGE-」観劇 [┣2.5次元系舞台]

「FAKE MOTION-THE SUPER STAGE-」


原案:汐留ヱビス商店街「FAKE MOTION‐卓球の王将‐」
演出:植木豪
脚本:小山正太
脚色:白鳥雄介


音楽:KEN THE 390
振付:HILOMU、gash!、SHINSUKE
アクション監督:加藤学


美術:松生紘子
演出補佐:冨田昌則
映像:佐々木章介
照明:大波多秀起
音響:毎原範俊
衣裳:大西理子
ヘアメイク:礒野亜加梨、増澤拓也
演出助手:HILOMU、藤田知礼
舞台監督:井上卓


主催:FAKE MOTION-THE SUPER STAGE-製作委員会


映像系の若手俳優と、2.5次元俳優が数多く出演したテレビドラマ「FAKE MOTION」を、「ありえない~」と言いながら楽しく見ていたので、舞台化と聞いて、気合いを入れてチケットを取った。
でも、2.5次元舞台って、本当にわからない。どこにもチケットがない公演もあれば、普通に取れる公演もあって…。今回は、スターがたくさん出ているので、安全を狙ってサイドシートにしたのだが、「幽遊白書」再び…になってしまった[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]もはや、コロナ下のステラボール、トラウマの域[もうやだ~(悲しい顔)]


あの時はA列だったので、行く前から1列目=フェイスシールドという覚悟をしていたのだが、今回は、D列だったので、1列目ではないだろう⇒少し角度もゆるくなって、見やすいかも…みたいな甘い夢を見ていた。が…すべて打ち砕かれ、まさかの1列目だった[爆弾]
1列目=フェイスシールドなので、オペラグラスは使えない[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
ただ、正面に舞台はなかったものの、舞台の角(隅)は、そんなに遠くなかった[ダッシュ(走り出すさま)]


ということで、この状況を打破するため、自己責任のもとに、フェイスシールドをずらして装着し、オペラグラスを使用するという作戦を脳内で立て、暗転を利用して実行することにした。←良い子は実行しないように…[パンチ]


…が、明かりが点くと、「幽遊白書」とは比べ物にならないくらい、クッキリと舞台が見えた[黒ハート]
なんということだ、フェイスシールドが進化していた[exclamation×2]
「幽遊白書」に比べて、舞台がめちゃ明るいせいもあったと思う。ショーシーンからスタートすることも大きかった。(第一印象大事)
そして、オープニングの歌&ダンスシーンの移動時に、フェイスシールドをずらしていた私の方を見て、一瞬、荒牧慶彦が「ゴルァ[むかっ(怒り)]」という表情をしたように見えた。


ご、ごめんなさぁい[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]


ハチマキを巻きなおすように、フェイスシールドをきつく巻いて、以後の公演を真面目に観た。
大変、申し訳ございませんでした[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]
結果、そんなに死角もなかったし、顔が見えづらいこともなかったかな。
謙信ソルト学院のレーザーばんばん使った場面だけは、その素晴らしさがわからなかったけど[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]


テレビドラマ「FAKE MOTION‐卓球の王将‐」は、東京の通称“エビ高”卓球部を中心に展開していく。エビ高を中心に、東京の高校の頂点に君臨する薩川や、メンバーがほとんど同じ孤児院出身者という八王子南など、個性的な学校が登場する。(ありがちな設定として、登場人物の名前が歴史上の人物をもじっている。エビ高は長州藩、薩川は薩摩藩、八王子南は新選組…みたいな。)
その続編「FAKE MOTION‐たったひとつの願い‐」には、卓球戦国時代を克服して、エビ高を中心に新たな世界を築こうとしている東京に、大阪から卓球戦国時代を制した天下布武学園や、追随する謙信ソルト電子工学院、信玄明王高校が乗り込んでくるという、さらにトンデモ設定で、その大阪からやってきたメンツが、2.5系舞台俳優たちだった。
で、深夜ドラマなので、録画して、トンデモ設定を楽しんでいたのだが、舞台化と聞き、ああ、そういうことだったのか[exclamation×2]と納得した。
舞台版は、その乗り込んできた天下布武学園を牛耳る織田佐之助(荒牧慶彦)がどんな風に天下を取ったのか、という、過去の物語が描かれている。(まあ、ほぼ、回想シーンでやってたけどね…)


そもそも「卓球戦国時代」という言葉は、オリンピック代表に選ばれた、天下布武学園のエース、斯波真一(定本楓馬)が言い出した言葉だった。同世代の選手が続々登場していることを表現した言葉だったはずなのに、いつの間にか、卓球の強い学校が、弱い学校を従え、弱者には何をしてもいいという、荒廃の象徴になってしまっていた。そして、斯波は、その言葉を発した責任を感じ、卓球を辞めてしまっていた。
そんな天下布武学園に、一人の若者が転校してくる。織田佐之助。彼は、斯波の姿に憧れ、斯波と一緒に卓球をやりたくて、転校してきたのだった。しかし、今の天下布武学園は、大阪を牛耳る信玄明王高校に絶対服従を誓うことで成り上がった部長の今川義富(廣瀬智紀)の独裁がまかり通っていた。
力のある明智十兵衛(草川直弥)は、信玄明王高校の部長、武田不動(玉城裕規)に褒められただけで、今川の不興を買い、退部を強要されていた。そんなところに、空気を読まずに飛び込んでくる織田。明るく、卓球好きな織田のパワーに、下級生を中心に、少しずつ仲間が増え、やがて、その輪の中に、斯波が加わった。
斯波、織田を中心に、信玄明王高校と互角に戦うようになったところで、事件が起きる。
謙信ソルト工学院に、エースの斯波が殺されたのだ。ずっと、実力が低いから…と、天下布武学園のマネージャー的ポジションにいた上杉天真(高橋祐理)は、実は、謙信ソルト工学院のスパイであり、さらに、科学的にギフテッド(天からもたらされた才能)を増強、自分の思い通りに人を動かす(完全支配)ことができるようになっていた。そのやり方で、本人の意思ではなく、斯波にナイフを自分の胸に突き立てさせた。強い意思で抵抗した斯波だったが、とうとう力尽きた。
その変わり果てた姿を見た織田の心に、初めて、憎悪の感情が生まれた。
謙信ソルト工学院との最終決戦の中、織田は、心を閉じ、上杉との勝負に勝つ。しかし、それは、彼が嫌っていた卓球で支配する覇者の道だった。


テレビドラマを見ているから、この後、最終的に織田がどうなるかわかるし、だからこそ、ラストに納得した部分もある。あと、謙信ソルトに転校して復讐の鬼と化した今川の末路や、完全支配なんていうギフテッドを使って斯波を死に追いやった上杉を打破することで、溜飲が下がる部分もあるので、考えられた構成だったな~と、納得。
ちなみに、テレビドラマでは、上杉(テレビ版では染谷俊之が演じている。本公演の上演タイミングがズレたことにより、出演がかなわなくなった)、八王子南高校の土方を歩道橋の上からジャンプさせようとしてたからね。マジヤバいやつです。
2.5次元俳優を起用して、ドラマ⇒舞台…と作ってきているので、違和感なく楽しめたし、出演者は、実年齢差をはねのけて、同世代(=高校生)に作ってきてるし、みんなすごいな~[揺れるハート]
中でも、玉城裕規廣瀬智紀は別格的に存在感がすごい…[黒ハート]と思った。


真ん中へんで、ゲスト登場シーンがある。ゲームセンターで出会う青年役で、天下布武学園のメンバーと、ガチの卓球試合をする。それなりに盛り上がってはいたが、時節柄、日替わりの出演者を出すのは、どうなんだろう[exclamation&question]という気がした。


ドラマ終了後、時間は短いが、ライブパートがあった。「錆色のアーマ」での失敗を踏まえ、2.5次元舞台公演は、ライブパートの有無を確認するようになったので、今回は、ペンライトを持参。


なんか、ライブパートでペンライトを振るのが、楽しくなってきたかも[exclamation&question]


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「錆色のアーマ 外伝 碧空の梟」観劇 [┣2.5次元系舞台]

「錆色のアーマ 外伝ー碧空の梟ー」


原案:「錆色のアーマ」プロジェクト
脚本:高殿 円
演出・上演台本:元吉庸泰
音楽:楠瀬拓哉
振付:當間里美
美術:角田知穂
照明:大波多秀起
音響:中島 聡 (come stock)
映像:大見康裕、桜葉銀次郎(O-beron.inc)
衣裳:山下和美
ヘアメイク:糸川智文
殺陣:渥美 博
小道具製作:湯田商店
演出助手:木下マカイ
舞台監督:中西輝彦
主催:ネルケプランニング
制作:ネルケプランニング
協力:一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会


2.5次元作品をよく観るようになった最近だが、2019年頃からそういう兆候が既にあったらしい。この作品も、実は、2019年に観始めている。そして、2019年6月の観劇記録は、「最遊記歌劇伝」「囚われのパルマ」「錆色のアーマ」が並んでいて…コロナがなくても、2021年の状況は変わっていなかった疑惑…[爆弾]


会場の品川プリンスホテルクラブeX、名前は聞いたことがあったが、参戦は初めて…だと思う。ステラボールが大劇場なら、バウホールみたいな感じかな。サイズ感も位置関係もそんな感じ。
今回の公演は、外伝なので、主役のポジションになるメンバー(橘東雲(仲田博喜)、橘未布留(櫻井圭登)、橘羽矢十(富園力也))が、初めまして。そして、そのまま、さようならになるメンバーも…[バッド(下向き矢印)]レギュラー陣は、鶴首(荒木健太朗)、アゲハ(神里優希)、黒氷(平田裕一郎)、そして、酒呑童子(田中しげ美)と茨木童子(佐藤永典)、藤白(石渡真修)。
藤白は、三人のアーマ(鶴首・アゲハ・黒氷)を連れて、雑賀衆の里を移すための祈願の旅に出る。橘三兄弟は、梟と呼ばれる、日の御門に仕える集団の中でも最強をうたわれている。二組が熊野の地で相まみえる。
橘三兄弟は、かつて、鶴首が自分たちを裏切ったと言って、怒りに燃えるが、そこには、鶴首の秘密があって…


クラブeXは円形舞台で、客席が三方向からぐるりと囲っている。
出ハケの難しさは、照明などの工夫でうまく場面転換をしていた。公演中は、すっかり物語世界に没入できるくらいに。ただ、世界観が難しくて、観劇直後は分かった気になるが、あとになると、そもそもの設定がよくわかっていないので、あちこちに疑問や空白が生じる。
そんなの気にしてると、2.5次元舞台は楽しめないので、(本当はちゃんと考察しながら観ることも可能なのだけど、そのためには、メディアミックスのすべてをチェックしないといけない。)広く浅く楽しむ身としては、「わからないことを含めて楽しむ」「わかるようになる過程を楽しむ」方向で、今後も注目したい。


それにしても、今回限りのゲスト主演のようだが、橘三兄弟、少女マンガのキャラクターみたいに美しかった[黒ハート]ほかの梟も美しいのかな。だったら、本編にもいろいろ出てきてほしい。
酒呑童子と茨木童子は、お気に入り(諸般の事情で)なので、今回も、アクが強く、楽しかった[るんるん]
鶴首さんは、秘められた過去もあって、ますます気になる存在。アーマたちも個性的。男ばっかりの公演なので、アゲハちゃんの存在は貴重。今回も綺麗[ぴかぴか(新しい)]


最後にライブパートがあることを知らなくて、ペンライト持参してなかった[もうやだ~(悲しい顔)]
2.5は、ライブパートあるかも[exclamation&question]と、常にアンテナを張り巡らす必要がありますね。
しかし、曲が用意されていないメンバーがいる…とか、どれだけ、格差あるのよ~[ふらふら]そんなMCも含めて、短いが楽しいライブパートだった。


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「舞台刀剣乱舞 天伝 蒼空の兵ー大坂冬の陣ー」観劇 [┣2.5次元系舞台]

「舞台刀剣乱舞 天伝 蒼空の兵ー大坂夏の陣ー」


脚本・演出:末満健一


アクション監督:栗田政明
音楽:manzo、伊真吾
作詞:末満健一
作詞協力:前田甘露
舞台監督:井上卓
美術:秋山光洋
照明:加藤直子
音響:ヨシモトシンヤ
映像:横山翼(O-beron.inc)
刀剣男士衣裳:惠藤高清
歴史上人物衣裳:藤田友
時間遡行軍特殊造形スタイリスト:百武朋
甲冑制作:渡邊礼子
刀剣制作:羽鳥健一
振付:梅棒(楢木和也)
歌唱指導:水野里香


ステージアラウンド・スーパーバイザー:芳谷研


2021年、とうとう、ナマ刀剣乱舞デビューを果たすこととなった。これまでの作品は、すべて、映像で確認しているし、ゲームだって半年くらい毎日プレイしているけれど、なんといっても「初・ナマ観劇」[exclamation]心ここにあらず、な姿勢で、ステージアラウンド東京に向かう私だった。


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今回の「天伝 蒼空の兵」は、大坂冬の陣が舞台。
慶長19(1614)年、いわゆる方広寺鐘銘事件をきっかけに、天下人・徳川家康と、鉄壁の大坂城に居を構える、秀吉の一子、豊臣秀頼の関係が一触即発状態になる。
そんな大坂城に派遣されたのが、山姥切国広(荒牧慶彦)を隊長とする第一部隊。メンバーは、ほかに一期一振(本田礼生)、鯰尾藤四郎(前嶋曜)、骨喰藤四郎(北川尚弥)、宗三左文字(佐々木喜英)、加州清光(松田凌)。
オープニングから、華麗な殺陣を披露してくれて、めちゃくちゃカッコいい[黒ハート]
さて、徳川陣営を偵察していた鯰尾は、家康(松村雄基)の周辺に不思議な者の影を見つける。時間遡行軍なのか、それとも、別の本丸の刀剣男士なのか…[exclamation&question]⇒のちに、まさかの、未来から来た同じ本丸の男士、太閤左文字(北乃颯希)であることが判明[exclamation]てか、未来の本丸は、単独行動OKなの[exclamation&question]
秀頼(小松準弥)の側近、大野治長(姜暢雄)は、家康との避けられない決戦を前に、徳川の天敵、真田昌幸の息子、真田左衛門佐信繁(鈴木裕樹)の登用を進言する。信繁は、鉄壁の大坂城の外側に、さらに出城として真田丸を築く。急ごしらえの出城を築くための人足として、山姥切、宗三、加州の三振は、真田丸に入り込む。
この辺の、三振のてきとーな抜け感(アドリブもあり?)だったり、少し後に出てくる「太閤左文字劇場」は、キリキリと胸が締め付けられるような、本編の展開の中で、ちょっとした息抜きになっている。
まあすぐに、治長と信繁のバチバチシーンからの秀頼様登場になって、緊張感、再び[exclamation×2]ではあるのだが。
通常、時間遡行軍は、歴史を変えるため、誰かを攻撃してくるのだが、今回は、秀頼側も、家康側も、何らかの攻撃を受けている。敵の狙いが分からず、当惑する男士たち。
一期は、元の持ち主である秀頼に出会い、1幕の終わりで正体を明かしてしまう。え、いいのか[exclamation&question]てか、こういう場合、信じてもらえるものだろうか[exclamation&question]現実問題…[爆弾]
2幕の冒頭に大きな殺陣のシーンがあり、椅子に背中が張り付いたようになってしまった。ヤバい、こんなんこなす体力と精神力、これを100ステージとかありえん…[爆弾][爆弾][爆弾]
短刀(太閤)、脇差(鯰尾、骨喰)は、ブロックを組み合わせて作る立体的な戦地で戦い、アクロバティックな動きを見せる。打刀(山姥切、加州)は、ステアラの広さを生かしたえげつないほど厳しい殺陣。太刀である一期も、大きな殺陣が用意されていたが、本田が上演中にケガをしたため、公演の大部分で、ここの殺陣はカットされていた。(千秋楽付近で復活したので、DVDには入っているハズ[ぴかぴか(新しい)])どれもこれも、呼吸をするのを忘れるほどに、えげつない殺陣でした[ぴかぴか(新しい)](褒めてます)
天下人、豊臣秀吉には、正妻のねね(ねい、おねとも)のほか、たくさんの側室がいたが、子供が生まれたのは、淀君との間だけ、しかも、夭折した長男を含めると、二人も授かっていることから、本当は秀吉の子ではないのでは[exclamation&question](秀吉には子種がない)説が、古今東西囁かれている。
その場合、秀頼の父親は誰か。歴史ファンの間では、石田三成を含め、さまざまな「お相手」が予想されているが、大野治長もその一人だったりする。作者は、真田信繫という作中人物を使って、治長にこの質問をぶつける。まあ、聞きたいよね、そこに治長がいるんだから。
どうでもいいけど、この場面の二人、イケメンすぎて震える…[るんるん]
(二人とも戦隊ヒーローだから、当然だけど…)←ゴーカイジャー見ると、ほぼ過去すべての戦隊ヒーローに詳しくなれます[揺れるハート]
とはいえ、本作には、淀君が登場しないので、なんとなく、治長の答えは、私には、ピンボケ気味。もし、治長が、秀頼の父だとしたら、父→息子への思いというより、治長→淀君への思いはどうなっているのか、その思いと、秀吉への忠義は両立したのか…みたいなことが知りたいと思ってしまうから。(個人的な感想です)
とはいえ、秀頼に仕える治長の風情は、忠臣であり、また、父が子を見守るようにあたたかな眼差しでもあった。
(ちなみに、余談だが、姜暢雄は、いまだにスタジオライフを退団していない。もう出なくなって軽く15年は経っていると思うけど。情の深いくんが好きです[揺れるハート]
そんな、治長に直球で聞きづらいことも聞いてしまう、この信繁さん、実は、とてつもない秘密を抱えていた。
彼が九度山に居た頃(関ヶ原で西軍についた真田昌幸・信繁父子は、紀州の九度山に蟄居していた。蟄居中に昌幸は病死)、時間遡行軍の阿形(安田桃太郎)と吽形(杉山圭一)を従えた弥助(日南田顕久)の訪問を受け、豊臣家と信繁自身の未来を聞かされていたのだ。自らの最期を聞かされて、平然としていられるわけはなく、信繁は、弥助の提案を受け入れる。つまり、史実では、豊臣は滅び、信繁は夏の陣で最期を遂げるが、諸説にある、真田十勇士と信繁(幸村)が、秀頼を連れて、鹿児島の地に逃げ延びた…というストーリーを実践することを。そのためには、存在しない「真田十勇士」を顕現させる必要があるが、それは、弥助に考えがあるという。
これはヤバい話だ。
そもそも、この弥助、ジョ伝で刀剣男士に出会っているのだが、その記憶があるらしいのだ。(通常は、歴史の自浄作用により、刀剣男士に出会った人間は、その記憶を失う)
さらに弥助、ありえないほど強い。
人間のレベルを超えた強さで、刀剣男士に立ち向かってくる。既に人間ではなくなっている感もある。
そして、堂々と真正面から、刀剣男士に対して、「正史はそのままに、諸説に逃がすってことで手を打たないか」と交渉してくる。しかし、今回の隊長は、誰よりも生真面目な山姥切、スッパリと弥助の交渉を断るのだった。まあ、そうだよね、うん[もうやだ~(悲しい顔)]


2幕終盤の殺陣は、さらにえげつない[もうやだ~(悲しい顔)][もうやだ~(悲しい顔)][もうやだ~(悲しい顔)]
刀剣男士たちは、真剣必殺(ゲーム上で、中傷以上のケガをした時に、なぜか服がちぎれて半裸状態になり、思わぬ力を発揮して敵を撃破するという確変がある)の服装・ケガ状態(=中傷以上)で、多くの時間遡行軍を相手にエンドレスで戦い続けるのだ。ここで、舞台は360度回転する。祭りみたいに、太鼓とソイヤソイヤの掛け声の中で。観客は居ながらにして、さまざまな場所で戦う刀剣男士@全員真剣必殺を、祭りのハイテンションの中で、ぐるりと観ることになる。
初観劇時は、「みんな、もう、弊本丸においでよ~[もうやだ~(悲しい顔)]うちは、中傷レベルで帰還させるし、ちゃんとお手入れするよ~[もうやだ~(悲しい顔)]」と思った[わーい(嬉しい顔)]
さらに、加州なんか、その状態で、70超えて脱糞するほどの戦いを所望する家康と、(相手を殺さぬように)剣を交えるのだ。まじか[あせあせ(飛び散る汗)]針金のように細い裸体に、シャツがまとわっているだけの状態で、家康が、生きて江戸時代をちゃんと軌道に乗せてくれなければ、自分はあの人に会うことができない…と必死になるのだ[黒ハート]
その結果、初代将軍に、「沖田総司」の名を覚えさせるんだから、すごいことだ。


いや、もう、体力ゼロになるくらい、疲れる舞台だった。(観てるだけです[あせあせ(飛び散る汗)]
出演者、どうなってるの、こんなの、2回公演とか、不思議を超えて理解不能…[爆弾]


ここまで入り組んだシリーズの考察とかは、さすがに新参者の脳みそでは無理なので、以下、単なる感想を連ねていく。
私は、信繫役に鈴木裕樹の出演が決まった時から、こ…これって、ダブル鈴木ヒロキ共演ってこと[exclamation&question]と、密かに楽しみにしていた。なぜなら、信繁は、大坂夏の陣まで生きているからだ。
まさか、歴史に抗おうと、冬の陣で自害するなんて、思わないじゃん[もうやだ~(悲しい顔)][もうやだ~(悲しい顔)][もうやだ~(悲しい顔)]
やはり、ひとつの舞台に、二人の鈴木ヒロキが同時に立つことはできないのか[exclamation&question]ドッペルゲンガーなのか[exclamation&question](別人ですから[ひらめき])でも、めちゃ、かっこいいヒーローでした。
この公演、主演は、一期一振の本田礼生、山姥切国広の荒牧慶彦はトメポジ(重鎮)にクレジットされていた。が、本田のケガもあって、全体的な印象としては、荒牧が主役だったな…という感じ。もう少し、詳しく言うと、刀剣乱舞の物語的な部分の主役荒牧で、タイトルの「蒼空の兵」という意味では、秀頼と一期の物語なんだろうな…というか。
「大坂の陣」冬→夏半年間のロングランは、言うまでもなく、秀頼と豊臣の最期を描く物語。それを、秀吉から秀頼を託された一期一振という刀が、見届けるということが、重要なのだろう。それは、後半の主演、鈴木拡樹演じる三日月宗近にも通じる。
初出演で初主演の本田には、大変な3ヶ月だったと思うが、「藤四郎兄弟たちの兄である」ことがアイデンティティだという優しい兄にふさわしい、静かな佇まいと、クリーンな殺陣が印象的だった。
鯰尾と骨喰は、双子みたいな息の合った芝居と、それぞれの個性の見せ方がうまい。なんだかんだで、二人とも、脱いだら筋肉がすごい。細マッチョですね。
太閤は、可愛かった。ハスキーな声が魅力的。太閤左文字劇場も、テンションの高さを保って、やり切ってしまうのがすごい。そして、明るく、可愛く、なんてことを言いだしてくれるの[exclamation&question]これからまんばちゃんがどうなるか、考えただけで、意識を失いそうになった。
宗三は、女性のいない座組のヒロインだった。さすが傾国の妖刀。片肌脱ぎになると、魔王の刻印が白い肌に鮮やかに浮かび上がり、息をのむ美しさだった。マッチョに仕上げない、無駄のない筋肉の付け方もさすが。
加州は、もう、ゲームの加州が飛び出してきたとしか[黒ハート]もちろん、弊本丸の加州は、余裕のあるお仕事しか与えられないので、もっと可愛い姿しか見せないのですが、仮にヤバい現場に出して、もっと必死になったら、こんな姿を見せるのかな…などと妄想できる、そんな加州。特に、真剣必殺の痛々しいほどに細い身体に、クギヅケになった。
まんばちゃんは…一人、しもふり系ですよね。こちらもゲームのまんばちゃんに近い体形。でも…なんだろう、私、まっきーの肌は、正視できないみたいです[失恋]
弥助の日南田くんは、スプリングマンの小劇場公演で三度観ている。そっかー、こういう大きな劇場のお仕事もしてるのか[exclamation×2]今回の公演のキーマン。弥助は、すごく悲しい人なのね。命をかけて、信長を救う刀剣男士になろうとしたけど、すぐにも崩れ去る異形のものにしか、なれなかった。切ない…[もうやだ~(悲しい顔)]
くんについては、もう単なる贔屓目だけど、鬘も似合って、めちゃイケメンでした。
そして、松村さんは、もう別格ですね。とんでもないサイコーのイエヤスでした。
そんな中で、秀頼役の小松準弥くんは、歴史上の人物の中で、一人キャリア不足がハッキリとわかる。しかし、その分、作中での成長も一番大きく、毎日舞台に上がることの大切さをしみじみと感じた。
緊急事態宣言下、出演者はマウスシールドを使用していたが、その透明感が素晴らしく、ほとんど気にならなかった。マウスシールドの精度、この半年でめっちゃ、上がってない[exclamation&question]あんまり、嬉しいことではないけど。


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「最遊記歌劇伝ーSunriseー」観劇 [┣2.5次元系舞台]

「最遊記歌劇伝ーSunriseー」


原作:峰倉かずや『最遊記』『最遊記RELOAD』(一迅社刊)
演出・脚本:三浦 香
音楽:浅井さやか
アクション監督:栗田政明(倉田プロモーション)
振付:森川次朗
舞台監督:ザ・サムシングエルス
美術:松生紘子
音響:門田圭介(K2sound)
照明:川口 丞(キングビスケット)
映像:横山 翼
衣裳:小泉美都
ヘアメイク:工藤聡美、太田夢子
演出助手:神野真理亜
京都弁指導:黒木敦史
プロデュースコーディネーター:今藤佳美
アシスタントプロデューサー:赤坂茉里奈(4cu)、池長彩也子(サンライズプロモーション大阪)、西上恵圭(サンライズプロモーション大阪)
プロデューサー:岩崎 卓(4cu)、山田泰彦(サンライズプロモーション大阪)
特別協力:峰倉かずや/一迅社
制作:バンダイナムコライブクリエイティブ/S-SIZE
企画・プロデュース:4cu
主催:最遊記歌劇伝旅社(Frontier Works Inc・サンライズプロモーション大阪)


「最遊記歌劇伝」は、2019年に観劇しているので、 2.5作品の中では、唯一、「初心者じゃない」作品。そもそもは、三上俊が出演している…ということで観劇することにしたのだが、ちょうど、映画「刀剣乱舞ー継承ー」を見ていたこともあり、鈴木拡樹にどハマりしたのも懐かしい。
三上俊については、その後、結婚を発表したこともあり、より、彼の俳優人生を支えていかねば…と、(どこの保護者やねん)積極的に公演を追うことにしたのだが、昨年2月の「艶漢」を仕事の都合で観に行けず、まあ、そのうちリベンジするか[exclamation]と思っていたら、丸一年になってしまった[もうやだ~(悲しい顔)]
やはり、舞台は一期一会。仕事なんかほっぽって観なきゃダメですね[パンチ]
そして、前回は、ただ、ダークな魅力がかっこいいと思っていた烏哭三蔵役の唐橋さん、その後、遅ればせながらYouTubeで無料公開されていた「侍戦隊シンケンジャー」にハマったため、いまや、推しの一人になりつつある…2年前の外様が、今やずぶずぶの「最遊記歌劇伝」ファンのつもり[黒ハート]で、ステラボールに向かった。


しかし…そこは、アウェイだった…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
私は、後ろから2番目の席だったのだが、フェイスシールドが座席に置かれていたのだ[爆弾]
(ちなみに、帰りに公演HPを見たところ、2階席を含め全席に置いてあったらしい。
私は、前回のステラボール(「幽遊白書」)、舞台が遥か彼方にある1列目でフェイスシールドをしぶしぶ装着したこともあり、フェイスシールドの装着に対して、スタッフさんがどんな対応をするかを知っていたのと、その場合の告知アナウンス内容も知っていたので、「スタッフさんに直接言われたら、あきらめて装着しよう」と、あえて装着しないまま、開演を待つことにした。
予想通り、スタッフさんからの注意はなく、私は最後まで、フェイスシールドを装着することなく、オペラグラスで舞台を堪能した。(フェイスシールドしたくない理由は、オペラグラス使えないからなんですよ[exclamation×2]でも、私の見える範囲の方は、前も後ろも隣も、皆さんおとなしくフェイスシールドをされていた。
高いお金(13,500円)払って、オペラグラスも使えないとか、本当にそれでよく怒らないな~[むかっ(怒り)]と思う。
そもそもフェイスシールドは、出演者から発せられる飛沫をブロックするために装着するものだ。では、舞台からどれくらいの距離まで飛沫が飛ぶか…というと、これはもう、様々な劇場でテストが行われていて、客席の最前列くらいまでしか飛ばない。つまり、最前列を使用しないか、フェイスシールドを装着させれば、事足りる。
劇場によっては、3列目、4列目まで装着させているところもあったが、全座席というのは、本当に意味不明。いったい何だったのだろう[exclamation&question]
そして、そんな後ろの席なのに、素直にフェイスシールドを装着する側も、なにか不思議な気がした。おとなしくて、争うことが嫌いな日本人あるある…ってことだろうか。


…と、観劇前に、かなり落ち込んだものの、幕が上がれば、そこは、「最遊記」の世界だった。
今回の「Sunrise」は、ヘイゼル(法月康平)の少年時代(夏目航太朗/土方柚希)からの物語が描かれる。
沙悟浄役が、前回観た鮎川太陽から、平井雄基になっていた。そもそも、このシリーズ、三蔵の鈴木拡樹と悟空の椎名鯛造が固定で、あとの二人は、何度か変更されている。そのわりに、唐橋充は、ずっと出てきているのだから、キャスティングにおいて、どこに重きが置かれているか、なかなか深いものを感じる。今回は、唐橋氏、バク転も見せてくれ、その身体能力にひぇっと軽く声が出た。
光明三蔵(三上俊)は、前回公演でも、もう死んでいたが、今回も普通に登場していた。この作品は、あまりメイクに色を使っていないので、(死んでるからかな…)ちょっとお疲れなようにも見えた。でも、素敵でしたが。
ガト役(成松慶彦)もかっこいい役だったが、今回、死んでしまったので、もう出てこない…んだろうな。まあ、光明のようなパターンもあるかもしれないが。


また今回も、どうしてミュージカルなんだろうなーとは思ったが、もう、だいぶ慣れたかもしれない。


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ミュージカル刀剣乱舞「壽乱舞音曲祭」 [┣2.5次元系舞台]

ミュージカル『刀剣乱舞』五周年記念
「壽乱舞音曲祭」


原案:「刀剣乱舞‐ONLINE‐」より(DMM GAMES/Nitroplus)
構成・演出:茅野イサム
脚本:伊藤栄之進
振付・ステージング:本山新之助


音楽監督:YOSHIZUMI
音楽:YOSHIZUMI、和田俊輔、油井誠志(avex entertainment.inc.)
構成助手・作詞:浅井さやか(One on One)
美術:石原敬(BLANk R&D INC.)
殺陣:清水大輔(和太刀)
照明:尾崎知裕(SWEET STUFF GROUP)
音響:山本浩一(エス・シー・アライアンス)
音響効果:青木タクヘイ(ステージオフィス)
映像:石田肇、横山翼
電飾:小田切秀一(イルミカ東京)
電飾操作:石川忠嗣(イルミカ東京)
衣裳:小原敏博
ヘアメイク:糸川智文(STRINGS)
ライブ衣裳:農本美希(エレメンツ,アッシュ)
歌唱指導:カサノボー晃
ボイ指導:Yuta(ボイラボ)
方言指導:西村雄正(CESエンタテインメント)
振付助手:笹原英作、西岡寛修
演出助手:高島大輝
舞台監督:佐藤豪


協力:一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
制作:ネルケプランニング
プロデューサー:松田誠、でじたろう
協賛:ローソンチケット
主催:ミュージカル「刀剣乱舞」製作委員会(ネルケプランニング、ニトロプラス、DMM GAMES、ユークリッド・エージェンシー)


ここ何年かで、一番、緊張した観劇でした。
購入した公演ペンライトを千子村正のタオルに包んでカバンに入れ、村正のマスクを付け、余裕を持って出発したところ、カバンの中にチケットがないことに気づき、余裕のハズがギリギリの到着になってしまった[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
しかも、会場となる、「東京ガーデンシアター」は、行ったことないし[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
到着するまで、本当に焦りまくり…[もうやだ~(悲しい顔)]
実は、この時点で、「舞台刀剣乱舞」公演には既にデビューを済ませていて、同じ“刀剣乱舞”なのに、そちらは、特に緊張もしなかったのに…。ライビュだって、どちらも普通に楽しめたのに…。
コンサート慣れしていないので、本当に、生のライブパートが恐怖だったんだと思う。
でも、ハクハクしながら、頑張って会場に駆け込み、着席して、ペンライトを手にしたら、1席置きのシートだったこともあり、周囲のことは気にならず、舞台に没入してしまった。


日向正宗(石橋弘毅)と浦島虎徹(糸川耀士郎)の説明に合わせて、ペンライトを点灯・消灯し、よし、大丈夫、と自分を落ち着かせたら、あとは、楽しむだけ。
舞台上には、大きなスクリーンがあり、その下に階段が設えられていて、段数は少ないけど、宝塚の大階段を思わせる。舞台の左右にも大きなスクリーンがあり、これが、見切れ席の客席の視界を補助するものになるようだ。アップの映像もあるので、オペラグラスがなくても楽しめる。(センターの大スクリーンでは、今現在の舞台の映像だけでなく、過去の舞台映像だったり、曲に相応しい美しいアニメーションだったりを挟み込んで、映像と舞台を融合させてくれる。)
過去の公演は、ライビュを見た「幕末天狼傳2020」以外は、WOWOWやDVD鑑賞会で一部を見たきりなので、知っている曲もあれば、知らない曲もある。それでも、映像の美しさと、生で観る刀剣男士たちの姿にうっとりし、登場する男士たちに合わせて、彼らの色のペンライトを振ってみた。あら、けっこう楽しい[黒ハート]
公式ペンライトに装填されているカラーは、彼らの刀ミュ顕現順になっている。だから、たとえば、同時に登場する新選組・幕末系作品の男士の中で、陸奥守吉行(田村心)だけが、カラーが後に配置されている。陸奥守吉行は、「幕末天狼傳」(初演)にはいなくて、続編的な「結びの響 始まりの音」より登場しているから。
なので、陸奥守カラーであるオレンジを自前の別ペンライトで補填しつつ、他のカラーを順番に点灯してみる…ということを考えて実行してみたり…とか。なんか、むちゃくちゃ楽しんでるやん、これ。
もちろん、千子村正(太田基裕)が登場する楽曲では、村正カラーのホットピンク一色を振り続けてしまったが[わーい(嬉しい顔)]
こういう気持ちを世間では「尊い」と言うんだな…などと、ファン歴が長すぎて宝塚に対して感じなくなってしまった思いを反芻しているうちに一幕は終わった。
いよいよ、宝塚ファン的に堪えられるか、不安が残る燕尾服の二幕である。


え、ちょ、待って…[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]
村正の燕尾、しっぽがっ[黒ハート]まるで、マーチ・ラビットさん@「アリスの恋人」のような、まるいふわふわのしっぽが、燕尾服の背中についている。「Eternita」配信で、マーチ・ラビットさんの可愛さを思い出していた私には、燕尾服のうしろにしっぽ、にすっかり嬉しくなってしまい、黒燕尾への不満はどこかへ行ってしまった。ちょろい…[ぴかぴか(新しい)]
※千子村正は、普段の衣装にもバニーちゃんみたいなしっぽがついているので、村正の特徴という意味で燕尾にも付けたのでしょうか。その分、タイは、シンプルにブラックタイだったけど。←ブラックタイ=タキシードなので、一番イラッとくるはずなのに、シンプルとか思ってしまう、ちょろいです、夜野さん。


そんなちょろい夜野さんが、ちょっと、「…」になってしまったのは、ステッキを使用したコーナー。
なんで、このタイプのステッキを使うかな…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]



一本杖 木製杖 ステッキ ドイツ製 1本杖 ガストロック社 GA-11

一本杖 木製杖 ステッキ ドイツ製 1本杖 ガストロック社 GA-11

  • 出版社/メーカー: 大和ネットサービス
  • メディア:



燕尾服の時に使うのは、こういうものじゃなくて、ケーンなんだけど…



トップ・ハット ニューマスター版 DVD

トップ・ハット ニューマスター版 DVD

  • 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D)
  • 発売日: 2015/04/24
  • メディア: DVD



上の画像のアステアさんの手の中にあるもの、これが「ケーン」です。柄がないというか、まっすぐな棒状なんですよね。燕尾服着たら、これ持ってくれないと、かっこよくないっ[むかっ(怒り)]
(もっくんの出てない場面のせいか、急に厳しいこと書いたりして…)


まあ、そういう些末なことはありつつも、めっちゃ、かっこいいですね、ライブパート[黒ハート]
それは、「燕尾服」の是非はともかくとして、正装してることも大きいのかな。(露出の大きい普段のライブパートに、目のやり場に困る宝塚ファン…)
楽曲も、どれも素敵ですね~[るんるん]
ゆうひさんに楽曲提供してくれたり、トークライブの音楽監督してくれた、和田俊輔さんも音楽を担当されてるんですね。


ライブパートの終わりに、今回、別のステージがあって参加できなかったメンバーからのビデオメッセージが入り、その間に、刀剣男士の面々は、元の衣装というか、姿に戻る。三日月宗近(黒羽麻璃央)と小狐丸(北園涼)による“向かう槌音”って、パリ公演の時に北園くんのアクシデントで披露できなかったあれ、よね[exclamation&question]
(当時、NHKの特番をちゃんと見てました。)
きっと、ずっと追いかけていらしたファンにとっては、感無量の瞬間だったに違いない。
最後の楽曲は、もちろん、「刀剣乱舞」。この曲、公演によって、歌詞を変えているのだが、誰がどのタイミングで歌うのか、前後の歌詞との整合性は[exclamation&question]なんて考えたけど、私のような素人には、なんにも問題ないように感じられた。プロの主(審神者)の皆様は、どうだったのでしょうか[exclamation&question]


日替わりの歌唱シーンや手合わせがあったり…と、リピートするファンにも楽しい演出があったらしく、行き届いているな…とあらためて、感動した。
私が観た日は、千子村正初日だったせいか、村正多めのシフトで、それも楽しかった。それにしても、博多座の「ローマの休日」から、数日でこの場所に立ってくれて、私の生刀ミュデビューを楽しいものにしてくれて、もっくん、本当にありがとう[黒ハート]


それ以外の場面では、気がつくと、安定くん(鳥越裕貴)を追っていました。ほんと、身体能力高いよね…[ぴかぴか(新しい)]


公演終了後のアナウンスは、体調不良のため、出演を辞退することになった、巴形薙刀役の丘山晴己の声が流れてきた。…とわかるように、スクリーン上の巴形にスポットが当たる。2幕冒頭の「壽歌」の場面でも、巴形の映像を残してくれたし、優しいよね。


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「壽乱舞音曲祭」配信鑑賞 [┣2.5次元系舞台]

昨年春から「刀剣乱舞」なるものにハマってしまったわけだが、チケットが取れないものだと思い込んでいたら、抽選に当たり、「壽乱舞音曲祭」という、年に一度行われる「ミュージカル刀剣乱舞」のイベント的舞台を観に行くことになってしまった。


演劇ファンなので、同じ「刀剣乱舞」でも、「ミュージカル刀剣乱舞」(以下刀ミュ)の方がハードルが高い。
なぜなら、刀ミュには“ライブパート”があるからだ。
この、ライブパートとは何か…というと、団扇やペンライトを振って出演者を応援しながら、ステージを楽しむという時間帯だ。アイドルのコンサートなどに行ったことのある方なら、違和感がないだろうが、若かりし頃より現在まで、そのような時間を過ごしたことがないので、もはや、ライブパート=詰んだ感がハンパない。


しかし…コロナのおかげで(おかげ言うな[むかっ(怒り)])、ライブパートといえども、客席降りなし、観客の発声禁止、である。さらに、マスク必須なので、恥ずかしさも少ない。もし、挑戦するなら、今しかない[exclamation×2]


そうは思って、早々と応援グッズ(公演専用のペンライト、もっくん(太田基裕)演じる千子村正のマスクなど)を購入したものの、公演内容を把握し、適切にペンライトを使用しなくては…と思うと、とてもぶっつけ本番などできない気分になってしまうのだった。
まあ、そんなわけで、実際に公演を観に行く前に、配信で確認し、ペンライト術も予習していこう、と考えるに至った。幸い、既にDMMは会員である。


というわけで、以下は、「ミュージカル刀剣乱舞」の五周年を祝う「壽乱舞音曲祭」の配信鑑賞記録となる。


大前提として、もっくんは、1月中旬まで、博多座公演「ローマの休日」に出演していた。その出演中に、この「壽乱舞音曲祭」は既に開幕している。そういうこともあって、公演は、膝丸(高野洸)が出演する前半日程と、千子村正(太田基裕)が出演する後半日程に大まかに分かれ、さらに、日替わりメニューも用意されている。
そんな前半日程の千穐楽が配信されることになったので、後半日程の初日を観劇する私が、ちょうどよく予習できる機会となったわけだ。


誰に対してかわからないけど、ありがとう[黒ハート]


第一部が始まる前に、日向正宗(石橋弘毅)と浦島虎徹(糸川耀士郎)が、前説に登場し、ペンライトを使用するタイミングを教えてくれる。なるほど、消灯するべき時もあるわけね。
第一部は、これまでの公演(ミュージカル)で使用された楽曲のダイジェストという感じ。背景の映像が美しい。映像と出演者を楽しむだけの時間も確保されているのね~と、納得。歌だけではなく、「手合わせ」と称して、二振りの男士が、殺陣を披露してくれる場面もある。
幕末に活躍した刀たちが、わちゃわちゃやっている場面もある。仲の悪い長曽祢虎徹(伊万里有)と蜂須賀虎徹(高橋健介)を、二人が大好きな弟の浦島がとりなして、三人仲良く帰っていく…という場面もある。三日月宗近(黒羽麻璃央)と小狐丸(北園涼)が鍛刀する場面もある。(これ、パリ公演の時に用意された場面かな?)篭手切江(田村升吾)がエンターテイメントを展開する場面もある。まあ、盛りだくさん。
購入したペンライトも、誰の時に何色を振ればいいか、だんだん覚えていく。よしよし[黒ハート]


休憩をはさんで第二部が始まる。
おいっ、おいっ、ちょっと待て。
第二部の衣装は、全員が黒燕尾…と思いきや、なにやら、ちょっと違う。
燕尾服なのに、なんで、ホワイトタイじゃないんだよ[exclamation×2]なんでインナーに白ベストを着てないんだよ[exclamation×2]


私の中の黒燕尾意識が爆発してしまった。
刀剣男士は、それぞれのキャラクターに見合った、ネクタイやチーフのアレンジが施された黒燕尾を着ている。なんなら、テール部分の裏地が、その刀剣を表している。(加州清光が赤と黒の市松とか)いや、それがもう燕尾服じゃないんだって[exclamation]
そりゃ、宝塚だって、キラキラのラインストーンのついた黒燕尾着てるけどさ…(ちょっと弱気)
ネクタイやチーフでアレンジできるのは、むしろ、タキシードなんだってばっ[exclamation×2]
第二部のショー部分の演出から言っても、絶対、タキシードの方がかっこいいって。上着を半分脱いで見得を切る演出なんて、もうタキシードの専売特許よ[exclamation×2]燕尾だと、上衣丈短くてやりづらいやん[爆弾]
(2011年上演の「NICE GUY!!」をご覧ください。)



宙組大劇場公演ライブCD NICE GUY!!

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  • 出版社/メーカー: SMD itaku (music)
  • 発売日: 2011/12/09
  • メディア: CD




NICE GUY!!-その男、Yによる法則-('11年宙組・東京・千秋楽) 宙組 東京宝塚劇場

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  • 発売日: 2018/02/09
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この白いジャケットも、裏地が柄の赤になってますね。
写真は、スーツとタキシードの中間っぽい仕立てで、細身&ベルト使用ですが…このショーは、タキシード天国になっていて、スタンダードに近いタキシードも出てくるので、よかったら、ぜひご覧ください。


一番、イラッときたのが、インナーにカマーバンドを使用していること。(これは全員共通)
途中で上着を脱ぐと(そもそも燕尾は上着を脱がない[むかっ(怒り)])、黒いサスペンダーをしている。
カマーバンドも、タキシードの専売特許だからっ[exclamation×2](タキシードは、ベストと合わせるのもOK[exclamation]
そして、黒いサスペンダーもタキシードの専売特許だ。燕尾服のインナーは、白サスペンダーが正しい。(脱がないし、ベストも着るけど、それでも白のサスペンダーを用意するのである。)


一方、上着を脱いでサスペンダーを見せる演出があるのであれば、サスペンダーには、XタイプとYタイプ(背中の交差部分が文字の「X」、「Y」に見える)があり、これも個体によって、分けてもよかったのでは[exclamation&question]とも思った。
(Y型の方が、より逆三角形に見える。)
演出なのか、出演者のアドリブなのかは不明だが、長曽祢虎徹がサスペンダーを外して垂れ下がるようにしていたのは、ピッタリだな、かっこいいな、と思った。


そして、本番前に、黒燕尾を見ておいてよかったな…と、少し冷静になってから、思った。
ぶっつけ本番だったら、客席で文句をでかい一人言していたかもしれないもの。


そんな、黒燕尾を見た本番の感想は、また、別記事で。はたして、私の刀ミュデビューは、どんなものになりましたか…[わーい(嬉しい顔)]


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