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「パラサイト 半地下の家族」 [┣本・映画・テレビその他エンタメ紹介]

映画が解禁となったものの、最初のうちは、新作ではなく、自粛前の続き…という形。新作が、軒並み公開延期を発表したからだ。
先週は、シネマ歌舞伎を見たが、今週は…と、考えて、ずっと気になっていた「パラサイト」を観ることにした。
この「パラサイト」、モノクロ版も公開されていて、PG12…ということは、想像するに、この映画、けっこうエグいシーンがあるのでは[exclamation&question]
そんな気がして、モノクロ版の方を見ることにした。まあ、時間的にもそちらの方が都合がよかったのだけど。


結果…エグかったです、クライマックスが。
モノクロだったので、最後まで顔を覆うことなく見ることができ、よかった[ダッシュ(走り出すさま)]


キム・ギテク(ソン・ガンホ)の一家(妻と息子と娘)は、全員失業中で、半地下に住んでいる。
長男のギウ(チェ・ウシク)は、親友の大学生ミニョク(パク・ソジュン)から、留学するので家庭教師の後任をやらないか、と持ち掛けられる。担当している高校生のダヘ(チョン・ジソ)がすごく可愛いので、大学に入ったら付き合いたいと思っている、なので、同じ大学の仲間には危なくてダヘを見せられない。だから…というわけだ。
ギウは、受験経験は豊富だが大学にはまだ入れていない。しかし、美大に落ちた妹のギジョン(パク・ソダム)に偽造させた大学の在学証明書を持って、ダヘの家に向かった。
受験の知識も豊富で教え方もうまいギウに、すっかりダヘの母親は満足。ダヘには、年の離れた弟のダソン(チョン・ヒョンジュン)がいる。アメリカン・インディアンに傾倒していて、母親によると絵画の才能があるらしい。彼の才能を伸ばしてくれる美術の先生を探しているという話だった。これを聞いたギウは、心当たりがある、と母親に告げ、妹を別人に仕立てて推薦する。
ギジョンもまた、母親に取り入ることに成功し、帰宅時、父親である会社社長の好意で、運転手に送ってもらう。その時、運転手の過剰な親切にムッとしたギジョンは、車内にこっそりパンティーを脱いで放置する。
後日、そのパンティーは社長に発見され、夫婦の勝手な想像で運転手は解雇された。
ギジョンの推薦で、今度は、ギテクが運転手として乗り込む。
そして、ギテクは、一家の住み込み家政婦・ムングァン(イ・ジョンウン)に罠を仕掛け、彼女が結核持ちであると社長夫妻に信じ込ませ、追い出させてしまう。そこには、もちろん、妻のチュンスク(チャン・ヘジン)が入り込む。
ダヘはギウに夢中になっていて、ギウはミニョクのことなど思い出しもせず、ダヘの誘惑に乗る。
キム一家は、パク家に完全に寄生(パラサイト)し、乗っ取る準備が整った…というわけだ。
しかしー


ここから物語は、まったく違う顔を見せていく。
そして、想像していた以上のエグいシーンも登場し、後味が…と思っていると、これが意外に味があるのだ。
格差社会の上と下の生活の差の大きさ、それでも逞しく生きる人々の強さ…でも、それだけで終わらないストーリー展開の面白さ、さすがアカデミー賞受賞作品だけのことはある。
勇気を出して、カラー版もいつか見てみたいな。


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