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増山法恵さん… [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]

今年、大きな話題を生んだ、萩尾望都著「一度きりの大泉の話」。



一度きりの大泉の話

一度きりの大泉の話

  • 作者: 萩尾望都
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2021/04/21
  • メディア: Kindle版



私もさっそく手に入れ、読んで大きな衝撃を受けた。
萩尾望都氏側の一方的な発言だったので、ちゃんとバランスを取ろうと、今、竹宮惠子著「少年の名はジルベール」も読んでいる。読み終わったら、しっかり考察を述べたいと思う。


このふたつの自伝に、深く関りを持ち、それでいて、漫画家でも原作者でもない(最近発刊の「変奏曲」は原作者としてクレジットされているらしい)立ち位置の人…彼女がいなければ、「風と木の詩」は生まれなかったし、少年愛という少女マンガの大きなジャンルも誕生しなかったー増山法恵さん、そんな人がいたんだ[exclamation]と、驚いた。


どんな人なんだろう…と、ネットで検索してみたが、ほとんど情報が得られず、音楽評論をされていたこともあった…くらいのことしかわからなかった。


少女マンガの大きな歴史を作った中の一人…かつて二人三脚で作品を作ってきた、竹宮氏が、そんな増山さんの訃報を明らかにした。6月末に亡くなられていたそうなので、噂を聞いて私が「一度きりの大泉の話」を読み始めた頃には、とうに亡くなられていたことになる。
「一度きりの大泉の話」出版と、増山さんの死ー大泉サロンの幻が、遠い昔のことなのだな…と、改めて、深く胸に染み入るような秋の夜ー


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2022年公演ラインアップ(花組) [┣宝塚情報]

次の大劇場公演の演目終了後、花組の来年の別箱公演ラインアップが発表された。


2022年 公演ラインアップ【梅田芸術劇場メインホール公演】


2021/10/05


2022年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【梅田芸術劇場メインホール公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。   


花組公演


主演・・・柚香 光、星風 まどか


梅田芸術劇場メインホール:2022年3月21日(月・祝)~4月6日(水)


ミュージカル 『TOP HAT』
Music & Lyrics by Irving Berlin Based on RKO’s Motion Picture Book by Matthew White & Howard Jacques Based on the Screenplay by Dwight Taylor & Allan Scott Presented by Arrangement with RKO Pictures LLC, Warner Bros. Theatre Ventures Inc. and the Irving Berlin Music Company Originally Produced on the West End Stage by Kenneth H. Wax
脚本・演出/齋藤 吉正


宙組で上演されたのは、もう6年前になるのか…[あせあせ(飛び散る汗)]
上演される頃には、もう「7年前」扱いですね。光陰矢の如し[雷]
朝夏まなと&実咲凜音コンビにピッタリの作品だったが、柚香&星風がどんなふうに挑むのか、楽しみ[黒ハート]


2022年 公演ラインアップ【梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演/東京建物 Brillia HALL公演】


2021/10/05


2022年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ公演/東京建物 Brillia HALL公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。   


花組公演


主演・・・永久輝 せあ


梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ:2022年3月25日(金)~4月2日(土)
東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場):2022年4月8日(金)~4月14日(木)


Fantasmagorie 『冬霞(ふゆがすみ)の巴里』
作・演出/指田 珠子


古代ギリシアの作家アイスキュロスの悲劇作品三部作「オレステイア」をモチーフに、ベルエポックのパリを舞台にした復讐劇…ということらしい。指田先生、東上は初めてかな[exclamation&question]
難しそうなテーマだけど、ひとこちゃんらしく、輝ける作品になりますように[黒ハート]


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9月の状況 [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]

東京都の9月は、まるまる緊急事態宣言下。
劇場での演劇公演は、21時までの上演時間を守ることと、5000人以下・キャパの50%どちらか少ない方の観客数とすることが義務付けられている。ただし、発売済の公演であれば、この対象とはならない。
宝塚では、平日夜公演を18時半⇒18時開演に絶賛変更中。いつまで続くの[exclamation&question]と思ったら、オリパラ終了以降、感染者数が激減し、緊急事態宣言は、9月30日に解除されることとなった。


観劇できなかった作品…「アプローズ」(日本青年館大ホール)
※ワクチン接種後の体調不良(倦怠感)で悩んでいたところ、払い戻し対象公演(夜公演につき)となっていたため、払い戻し対応をしてもらった。


視聴した作品…「和田雅成バースデーイベント」(会場・配信)、「シャーロック・ホームズ/Delicieux」(東京千秋楽配信)。
まーしー(和田)のバーイベ配信は、まっきー(荒牧慶彦)出演回を選択。二人とも可愛かったです[黒ハート]


普通に観劇できた作品…「THE SHOW MUST GO ON」(本多劇場)、「ヴェニスに死す」(シアターサンモール)、「湊横濱荒狗挽歌」(KAAT神奈川芸術劇場スタジオ)、「近松心中物語」(KAAT神奈川芸術劇場大ホール)、「シャーロック・ホームズ/Delicieux」(東京宝塚劇場)、「お七」(よみうり大手町ホール)「ジャック・ザ・リッパー」(日生劇場)、「哀しみのコルドバ/Cool Beast!!」(神奈川県民ホール)、「#チャミ」(自由劇場)、「演劇調異譚XXXHOLiC」(銀河劇場)
※太字の公演は、夜公演が時間通り開催されたもの 


私的には観たかった公演が中止になったということもなかったし、比較的平穏な1ヶ月となったが、ミュージカル界隈では、グランド・ミュージカルが次々感染者を出して中止になっていく、不穏な日々となった。
感染者が激減した今も、エンターテインメント業界では、PCR検査の実施が続いている。それが安心安全に必要なら、エンターテイメントを観る側にも安心して安く(できれば無料で)検査を受けられる制度ができたらいいな、と思う。


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「VIVID CONTACT-fancy-」観劇 [┣演劇]

「VIVID CONTACT-fancy-」


作・演出:柏進(WATARoom)
構成・作:川本成(時速246億)
作:ピクニック(吉本興業)


楽曲提供:TSURU(STANCE PUNKS)
舞台監督:古屋治男
照明:早川誠司(アトリエ第Q藝術)
音響プランニング:大倉栄人(劇団「わ」)
演出助手:野依健吾(ぶたのちょきんばこ)
宣伝美術:松田二郎
ヘアメイク:aico
撮影:渡邊純子(photofilter)
配信担当:西川昌吾(TWO-FACE)
ディレクター:七熊はち
制作協力:西尾くみこ
主催・企画・製作:WATARooM


2月に観劇した「VIVID CONTACT Re:boen」がとても楽しかったので、続編の「fancy」を観に行くことにした。


前回公演で、新しい人生を歩む決意をした陽子(曽世海司)。勤めていたネイルショップを退職し、自分の店を開業することにしたらしい。オープンまであと一週間というある一日の物語。
陽子は、自身のマンションを一部改装してネイルサロンを始めるらしい。住むには快適な場所だが、ネイルサロンとしては、繁華街にあるわけでもなく、オープン前の登録会員メンバーも、なかなか思うように集まっていない様子。
朝、起きてくると、サロンはスナック菓子の空き袋や、衣類などで散らかっている。一緒に住んでいるマリカ(マリカ)の友人、テンテンが昨夜遊びに来て、散らかしたままらしい。
そこへ電話。お願いしていたリフォーム会社から、今週末の施工は難しいという連絡。対応している間にマリカが起きてきて、用意していた陽子の朝食を食べてしまう。
イライラが高じたところに、エアコンのメンテナンス(ゲスト=この日は鍜治本大樹)がやってきて、陽子は調子を狂わされっぱなし。
さらに、前回公演で、ホテルのロビーで一泊しようとしていたミュージシャン(TSURU、山本芳樹)もギターを抱えて現れるが、彼らを招待したマリカは用事があると言って出かけてしまう。気まずい雰囲気が漂うものの、ここにあるものは何でも自由に食べていい、冷蔵庫の中のものも好きに食べていい、と、陽子は太っ腹なところを見せる。言ってもらったからって、やりたい放題なTSURU
さらに、マリカにサロンのインテリアを見てほしいと言われた、前川Jr(前川Jr)や、マリカから届け物を頼まれた利根川渡(利根川渡)も現れ、それぞれ爪痕を残して去っていく。ゲストの鍜治本も、休憩時間に一人でキャンプを始めたり、友達がいないと嘆いたり、自分の曲を作ってほしいと無茶振りしたり、強烈な印象を残した。
ようやく帰ってきたマリカは、号泣している。
新しいサロンのオープンを祝うために、お金を貯めて、二人がとても気に入っていたアート作品を購入しようとしていたのだ。が、画廊に行ってみると、その作品はホールドされて(買い手が決まって)いた。
ビックリする陽子。と、同時に、ミュージシャンの演奏で、ハッピーバースデーが演奏される。あまりに多忙で忘れていたらしいが、陽子の誕生日だった。マリカは、陽子のために、ミュージシャンを呼び、利根川にバースデーケーキを届けてもらったのだ。(ケーキは、TSURUがそれと知らず、完食済[爆弾]
ちぐはぐだけど、思いやりに満ちた陽子の誕生日。最後の最後に、Bigなサプライズで幕を閉じる。


TSURUがずっとずっと何かを食べていることだったり、前川Jrが買い物があるから、お財布が必要と言い続けていたことだったり…が、全部伏線になっていて、作劇の上手さに感服。
どっかんどっかん、笑い通しで疲れてしまうほどで、コロナ下の残念な日々が溶けていくような、そんな温かい時間だった。


今回登場した、マリカ、前川Jr、利根川渡は、すべて、柏進さんの演じるキャラクター。
俳優・柏進が、マリカや前川Jrや利根川を演じているという考え方ではなく、それぞれがキャラクターとして完全に成立した状態で、いろいろな作品に、そのキャラクターとして出演している、というコンセプトなのだ。
どんなドラマに出ても、マリカは、マリカとして作品の中に生きる。それが、WATARooMのコンセプトということらしい。
この先、陽子とマリカと、周囲の人々がどんな風に、日々を過ごしていくのか、見守っていきたいな~と思った。
できれば、また、もっくんとか出てくれないかな~[揺れるハート]


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進戯団 夢命クラシックス#25「Requiem」 [┣演劇]

進戯団 夢命クラシックス#25
「Requiem」


脚本・演出:伊藤マサミ(進戯団 夢命クラシックス/bpm)
演出助手:木下マカイ
舞台監督:森貴裕(M.T.Lab)
音響:志水れいこ
照明:島田雄峰(LST)
ムービングライト:紺野浩史(LST)
美術:宮坂貴司
主題歌:「Requiem」てらりすと
    歌唱・歌詞:新良エツ子
    作曲:和田俊輔
音楽:今泉翔
映像:常光博武
映像補佐:橋本ぱんだ(江古田のガールズ)
殺陣振付:芹澤良(進戯団 夢命クラシックス/PUMP×EARTH)
衣裳デザイン・製作:鶴岡寛恵
衣裳協力:小泉美都
衣裳統括:かおりかりん(進戯団 夢命クラシックス)
小道具協力:高田紋吉(PUMP×EARTH)
ヘアメイク:青山亜耶
ヘアメイク協力:茂木美緒
スチール撮影・デザイン:圓岡淳(Atelier caprice orchestra)
サポートメンバー:山田せいら、矢澤梨央、本宮光、小島麻奈未、山口由希(以上進戯団 夢命クラシックス)
企画:Office smc
製作:株式会社フォーチュレスト
主催:進戯団 夢命クラシックス


初めて観る舞台。
最近、北村諒にハマった友人のために、チケット情報をお伝えしているうちに、気がついたら、自分もチケットを取っていた。まあ、登場人物が、みんな大好き、大河ドラマの主人公ばっかりなので、面白いかな…と。
簡単に登場人物を下記に記しておく。


織田信長、明智光秀、濃、木下藤吉郎(豊臣秀吉)、徳川家康、柴田勝家、黒田官兵衛、森蘭丸、市、ねね、朝日、千利休、武田信玄、猿飛佐助、真田信之、上杉謙信、上杉景勝、綾御前、浅井長政、三ツ星(=毛利元就)井伊直虎、巌流(=佐々木小次郎)


すごいですよね、オールスター(笑)
文字を大きくしたのは、大河ドラマの主人公になったことのあるキャラです。主人公じゃなくても、微妙に主人公の「兄」とか「主君」とか「ライバル」もいますね。


「#23の主人公・石川五右衛門の父親、織田信長」と、劇団公式HPに記載があったので、この劇団で上演している作品は、歴史を舞台にした、かなりフィクションを交えた作品のようだ。ちなみに今作のイメージは、「極彩の死」とのこと。


クライマックスの北村諒(織田信長)と北川尚弥(明智光秀)の殺陣場面は、迫力がすごかった。二人とも、刀ステのキャストだが、長い刀を持っての戦いは、また別の魅力がある。全身白の装束に身を包んだ北村の信長に対して、全身黒一色の北川の明智の対比も美しい。信長は、刀の拵えも白で塗られていて、徹底している。
そんな信長の周囲には、妻の濃姫=帰蝶(舞原鈴)や、妹の市(楠世蓮)、小姓の蘭丸(梅田悠)、女剣士ねね(櫻井しおり)など、ガンガン戦う女たちが控えている。ねねは、木下藤吉郎への思いを胸に秘めているが、あとの三人は、信長をめぐってバチバチな関係。(本作では蘭丸は女性キャラ。二度も信長にお姫様抱っこされていた[黒ハート])市とねねは、短パン姿で、スタイルの良さを生かした殺陣を見せる。かっこいい[ぴかぴか(新しい)]
男性陣は、それぞれ特異な武器を持って戦っている。藤吉郎(笹岡幸司)は、鎌(たぶん農具)だし、柴田勝家は槍、徳川家康(健人)は鎖鎌、上杉謙信は長巻、上杉景勝なんて弓と見えて、握りの上下が刀の刃になっている武器を用いていた。こんなの本当に実在するのか[exclamation&question]
信玄と謙信の関係とか、むしろ、ラブラブのブロマンスになっていたり、猿飛佐助は、なんだか无伝の世界から飛び出してきたみたいだし、黒田官兵衛は、もはや出てきただけで恐怖を感じる。登場人物が多すぎて、ごちゃごちゃしてる感じは否めないが、それも含めて、この劇団の特徴なんだろうな…と思った。
市が信長の子を産む…というか、兄と男女の関係だった部分は、直接的には登場しない。帰蝶と蘭丸のバチバチは、目を負傷した蘭丸が、そうと知らず、信長を守るために帰蝶を刺し、それを知った信長に斬られて死ぬという結末。蘭丸は、自分を斬ったのが信長だと気づかず、彼を守るために死ぬと信じて散った。たくさんの女たちに愛され、たくさんの男に慕われ、狙われ、でも、それに伴うしがらみは背負わないクールな信長[ぴかぴか(新しい)]
麒麟ロス(青天も大好きですが)が、少し癒されるような、ステキな信長と光秀でした[揺れるハート]


主題歌歌ってたの、新良のエッちゃんだったのね[黒ハート]


織田信長:北村諒
明智光秀:北川尚弥
濃:舞原鈴、木下藤吉郎:笹岡幸司、徳川家康:健人、柴田勝家:早乙女じょうじ、黒田官兵衛:鷲尾直人、森蘭丸:梅田悠、市:楠世蓮、ねね:櫻井しおり、朝日:藤野あさひ、千利休:岩切チャボ
武田信玄:芹澤良、猿飛佐助:田口司、真田信之:河合健太郎
上杉謙信:伊藤マサミ、上杉景勝:林田寛之、綾御前:稲川実加
浅井長政:小栗諒
三ツ星:伊藤孝太郎、井伊直虎:楠田亜衣奈、巌流:上山航平
アンサンブル:高田紋吉(PUMP×EARTH)、橋本直也、りゅう、小野流星、武藤琢郎、入佐孝明、蝦名祥光、中島健斗


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