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「我ら宇宙の塵」観劇 [┣演劇]

EPOCH MAN
「我ら宇宙の塵」


作・演出・美術:小沢道成
映像:新保瑛加
音楽:オレノグラフィティ
ステージング:下司尚実
舞台監督:藤田有紀彦
照明:奥田賢太
音響:鏑木知宏
パペット製作:清水克晋
衣裳:西川千明
ヘアメイク:Kazuki Fujiwara
演出助手:相田剛志
舞台監督助手:磯田浩一


すごく面白い演劇を観た。
事故で亡くなった少年のお父さん。お父さんは、どこへ行ってしまったんだろう[exclamation&question]
少年は、どんなことも深く知りたがる性格で、母親(池谷のぶえ)はそれで困ってしまうことも多かったが、亡くなった父親が、少年に宇宙のことを教える。少年は夢中になって宇宙について学び、父と話し、日々を過ごした。その父親を失った少年は、母親とはほとんど言葉を話さず、ひたすら絵を描いていた。ある日、少年が姿を消しー


少年が姿を消したところから物語は始まる。
母親は、出会った人々に息子を見ませんでしたか?と聞くが、鷲見昇彦(渡邊りょう)と早乙女真珠(異儀田夏葉)は、なぜか一緒に探すと言い出し、まるで桃太郎と犬猿雉のように、一人ずつ仲間が増えていく可笑しみがある。
三人は、プラネタリウムに到着し、そこに少年(パペット)が来ていることがわかり一安心するのだが、鷲見(ペットロス)や早乙女(亡き母の呪縛)の問題や、「人が死んだらどうなるのか」という大人も本当のところは知らない命題を子供にどう説明するのか、という大命題が登場し、なかなかに哲学的。
舞台の背景に登場する映像はとても印象的(線画アニメみたい?)だし、パペットを作・演出の俳優、小沢道成が操作し、ある場面では、彼こそが亡き父親そのものだったりしていて、どんどん、物語に引き込まれていく。


演劇的な面白さの中に、日常生活の中で感じる悲しみや不安、人はなぜ生まれて死ぬのか、みたいな大きな命題が、普通に同居している。しかも、私たち、煙になって宇宙に昇って行けば、普通に星になるじゃんねー(by星太郎少年)と、変に納得してしまった。大人なのに。
不思議に心地よい空間だった。
すてきなおばあちゃん(ぎたろー)の居るプラネタリウム、行ってみたいな。


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