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「ダブル・トラブル2022」SEASONC観劇 [┣ミュージカル・音楽劇]

「ダブル・トラブル2022」SeasonC


脚本・作詞・作曲:ボブ・ウォルトン&ジム・ウォルトン
翻訳・訳詞:高橋亜子
音楽監督:落合崇史、大塚茜
振付:TETSUHARU
タップ振付:本間憲一


美術:石原敬
照明:奥野友康
音響:清水麻理子
衣裳:前田文子
ヘアメイク:鎌田直樹
歌唱指導:大嶋吾郎

演出補:原田優一
演出助手:相原雪月花
舞台監督:小澤久明


アシスタント・プロデューサー:七字紗衣
プロデューサー:江口剛史
主催/企画・製作:シーエイティプロデュース


昨年5月に観劇した「ダブル・トラブル」、今年8月には、別キャストの公演も観劇(ミニ感想はこちら)、ますますダブトラ愛が深まる今日この頃、本命のSeasonC観劇となった。「ダブル・トラブル」は劇場を選ばない公演のようで、SeasonAは、有楽町のオルタナティブシアターだったが、今回は、浜松町の自由劇場での上演となった。
ストーリーと役の割り振りは、こちらをご覧ください。


二人だけの公演だと、出演者の実力が拮抗していないと、未熟な方が気になる。ダブトラだけかと思ったら、その後、別の公演でも同じことを感じたので、実力拮抗というのは、二人芝居の絶対条件かもしれない。
でも、あえて、その危険を冒すことで、俳優の実力は、飛躍的に伸びる。天才・原田優一の前でアタフタしていた“もっくん”は、もう過去の存在だった。ちゃんと拮抗している俳優だった。
そうなると、もう、どこまでも楽しい「ダブル・トラブル」がそこにあった。


二人の驚異的な早変わりにあっけにとられていると気づきにくいが、「ダブル・トラブル」、実は名曲揃い。しかも、作品舞台にのっとって、1940~50年代くらいのテイストで曲作りがされている。そして、兄弟の歌声は、気持ちよいハモりが満載。
女装で登場する「レベッカ」役は、昨年より、「男」な部分が強調され、その分、コミカル度も増している。これは、「レベッカが男だった」というネタバレも再演を繰り返して、知っているお客さんが多いということを意識したのかもしれないし、「そもそも演じているのが男性だから、完璧な女装なんて無理」であってほしい、という客席の要望を反映したのかもしれない。(我々数十年女をやっている者より完璧な女性=レベッカだと、それはそれで、こちらも自信を失います…)
まあ、もしかしたら、レベッカは、「職業として女優」をやっている「男性」で、セクシャルマイノリティでもトランスジェンダーでもない、ということを強調してるのかもしれない、とは思った。最後のオチ、SeasonCでは、ウィンナーネタを外していたし、あまり性的(ジェンダー)な部分をからかいのタネにするのは、上品じゃないよね、という認識は生まれているのかも。
一方でエンターテイメントである以上、恋愛模様はドラマの重要なアイテムでもある。誘惑したり、されたりの性的(セクシャル)な場面は、ドラマを盛り上げるのに一役買っている部分もあるので、そこはキッチリと見せる必要もあるわけで…試行錯誤が必要なんだろうな、と感じた。


原田は、もはや、余裕さえ感じさせる怪演の域に達していた一方、(プレストン・クリーストは、やりすぎて、既に桃井かおりから乖離してたけど、リピーターにはそれさえも楽しい…)太田も、裏声に苦労していたミリー役に格段の進歩が見られたのと、若干サムかったシーモアの諸芸も、繰り返しているうちに味が感じられるというか…もはや、シーモアが好きすぎて、モノマネも愛しいレベル。
これはもう、三演、お願いしたいです[exclamation×2]


<出演>
ジミー・マーティンほか…原田優一
ボビー・マーティンほか…太田基裕
ジミーのシャドー…松井慧夢
ボビーのシャドー…福井天晴
ピアノ…小林創


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