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「裸足で散歩」観劇 [┣演劇]

「裸足で散歩」


作:ニール・サイモン
翻訳:福田響志
演出:元吉庸泰


音楽監督:栗山梢
美術:乘峯雅寛
照明:奥野友康
音響:長野朋美
衣裳:関けいこ
ヘアメイク:武井優子
演出助手:坂本聖子
舞台監督:村田明


制作:竹葉有紀
制作デスク:今井実春
プロデューサー:江口剛史
企画・製作:シーエイティプロデュース


ニール・サイモンの1960年代の戯曲。そんな大昔の作品なのに、全然古さを感じない。人間の普遍的な部分を描いている脚本だから、なのだろう。
2月のニューヨーク。極寒の地の転居してきたのは、新婚のポール・ブラッター(加藤和樹)と妻のコリー(高田夏帆)。新婚旅行を終えたばかりのカップルだ。この家を決めたのは、妻のコリーで、夫のポールは、初めて新居に足を踏み入れる日。まだ、家財道具も揃っていないし、電話も通っていない。壁のペンキはDIYしようとしているようだが、まだまだ手もついていない。(脚立は立っている。)
コメディ作品として第一のネタは、このアパートの長い長い階段。若者でもポールの部屋に着く頃には、相当に息が上がってしまう。やってきた電話会社の男(本間ひとし)が音を上げるようなアパートだ。さらにこのアパートには、お風呂がなく、寝室のベッドはサイズがギリギリなので、移動の際はベッドを踏み越えないといけない。
部屋は、弁護士としての仕事が忙しいポールに代わって、コリーが一人で決めたらしいが、「初めてのおつかい」は、明らかに失敗している感じ。(欠陥住宅のわりに、部屋代も高い。)それまで、母の庇護のもと、何かを決定した経験の乏しいコリーは、私にもできる!ということを母に見てもらいたいのに、なんだか、アヤシイ雲行きになっている。
初めて新居に帰宅したポールも、階段を上がるだけで息切れしている。彼も、新婚の妻の手前、はっきりとは言えないが、あまり新居を気に入っていない様子。さらに、屋根裏の住人、ヴィクター(松尾貴史)が現れ、部屋のカギがないので、家の中を通らせてほしいと言い出す。驚く夫婦。
そして、まだ家具が届かない翌日には、母・バンクス夫人(戸田恵子)が新居を訪れる。色々と会話が嚙み合わない中、ヴィクターを食事に誘ったら面白いのではないか、と、コリーが思いつく。水と油みたいな二人に思えたが、会ってみると、娘の交友関係を維持するため…というのも少しはあったかもしれないが、バンクス夫人とヴィクターは意外に意気投合しているようで、コリーも安心する。が、その夜、バンクス夫人が外泊したことがわかって…


2月のニューヨークの寒さが伝わってくる舞台セットがすごい。(乘峯さんの美術は、ほんと神です[exclamation×2]
50年前に書かれた物語なのに、古さがどこにもない(まあ、固定電話をひかなければ、電話できないという点を除けば…)。
ドラマとして面白く、なにより、加藤和樹が可愛かった[黒ハート]


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