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宝塚宙組東京特別公演「MAKAZE IZM」 [┣宝塚観劇]

真風涼帆リサイタル
「MAKAZE IZM」


構成・演出:石田昌也
作曲・編曲:手島恭子、太田健、高橋恵、玉麻尚一
振付:御織ゆみ乃、若央りさ、AYAKO、平澤智、百花沙里
装置:稲生英介
衣装:大津美希
照明:安藤俊雄
音響:大坪正仁
小道具:加藤侑子
歌唱指導:西野誠
演出助手:雑賀ヒカル
舞台進行:片桐喜芳
舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
演奏コーディネート:新音楽協会
制作:長妻慶樹
制作補:小坂裕二
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社


奇跡が起きまして…観劇することができました[黒ハート]


MAKAZE.jpg
今回の構成・演出は石田先生。わりと、演出家メッセージ(公演プログラム)で言い訳書くタイプなんですが、前回のコンサート「FLY WITH ME」の構成・演出を担当した野口先生のような若い感性がないし、時代についていっていない不安があったそうで、それでも集大成的なリサイタルを!という劇団の言葉にやる気を出して、足りない感性は、若手・中堅演出家へのアンケートで補ったとか。
若手・中堅の意見によるシーンは、ちゃんと取り入れられていたと思う。


まあ、だいたいコンサート形式の舞台の場合、一度観劇しただけでは、記憶に残っているシーンの方が少ない。とはいえ、幸運が2回続くはずもなく、ポンコツな脳みそが覚えている限りの内容の薄いレポートになる予定です。一応、セットリストは手に入れたものの、それを見てもどんなシーンだったか覚えていないのだから、残念な私の記憶力だったのでした。


プログラムに記載されている「MAKAZE IZM」という曲、とてもよい歌詞ですね。
変わりたいたい自分と変われない自分の間で苦しむって誰にでもあると思うけど、それも全部自分だから、自分で自分を認めてあげようって、それは、舞台の上のスターだけでなく、観劇している私たちにも、共通の深い真理だなーと思います。
全員登場のオープニングのあとは、公演2番手を務める桜木みなとを中心とした、「ワイン狂想曲」(カルトワアイン)。こちらの公演も、ラッキーなことに私は観劇することができたが、コロナのせいでチケットは持っているのに観劇できなかった方も多かったのではないだろうか。こういう形で、この位置に「カルトワイン」の楽曲披露場面があったこと、石田先生、GJです[黒ハート]


ここから、ショーは、真風涼帆のヒストリー的に楽曲を紹介していく。


まず、「ダンディズムとは?」。これは、1995年上演の花組公演「ダンディズム!」から使われている楽曲ではあるのだが、もちろん、真風が星組配属となった「愛するには短すぎる/ネオ・ダンディズム!」公演を念頭に、採用されたのだろう。と同時に、真風涼帆というタカラジェンヌを念頭にも採用したのではないだろうか。
そして、もう一人ー
ダンディズムの極致、組長のすっしぃさんこと寿つかさ[exclamation×2]
真風の大劇場トップお披露目公演「シトラスの風ーSunriseー」から、「Mr.Bojangles」。このシーン、ほんと神すぎて、忘れられなかったの[exclamation×2]もう一度観られてよかったです[黒ハート]


以下、ちょっと古めの真風が出演した作品の楽曲が披露される。懐かしい…[ぴかぴか(新しい)]
しかし、何度か再演されてる作品もあるので、ここでこの曲が登場した意味は…と、考えつつ観るのに忙しかったです。(観方がおかしい…[あせあせ(飛び散る汗)]


JACKPOT(オーシャンズ11)
今日こそその日(ロミオとジュリエット)
バイバイUKそしていつか(愛するには短すぎる)


おそらくすべて初演をイメージして、遡ってるのかな…と考えつつ観てました。初演だと、「オーシャンズ11」が2011年、「ロミオとジュリエット」が2010年、「愛するには短すぎる」が2006年。


そこから、「ジェントルマン・クラブ」(アクアヴィーテ!!)、「アクアヴィーテ!!」、「NICE GUY!!」に飛ぶ。どちらも、星風まどか時代の楽曲なので、この辺に配置ということか。
「NICE GUY!!」は、もちろん「SSS」版。


そして、ここからが意外な展開。完全スカーレット化した潤花が登場、「明日になれば」を歌い上げる。男役が演じることも多いスカーレットIの低めの音域が似合う。
とはいえ、潤花にスカーレットを演じてほしいとは思わない。アイコンとしてのスカーレットはとても似合っているが、いつも男性にちやほやされていたい+一人娘のわがまま放題以外の部分は、古臭い価値観で生きているスカーレットなので、敢えて潤花にさせたいとは思わないのだ。


そして、次に、完全にバトラー化した「さよならは夕映えの中で」を熱唱。そして、フィナーレナンバーの「セントルイス・ブルース」「ナイト・アンド・デイ」が再現される。
「セントルイス・ブルース」は、2番手用のナンバーで、赤いタキシードにカンカン帽。本当の曲名は「セントルイス・ブルース・マーチ」なんだそうです。(ミニ知識)帽子の扱いが超難しい以外、ダンス的にはわりと尺が余ってしまう感じなのは、初演以来振付が変わっていないからで、それだけ劇団員のダンス技術が向上してるからなんですね。その分、変な「ため」みたいな、ケレン味を身に着ける機会が少ないので、こういうダンスを「正しく」学ぶって、大事だな~と思います。(ちゃんと教えてるのだろうか、という不安が…。やっていないんだったら継承する必要もないんじゃないかと。)
ずんちゃんは、帽子に翻弄されてました[わーい(嬉しい顔)]
「ナイト・アンド・デイ」は、真風のコンビで観てみたいというスタッフさんの投票に全方位で、賛成[黒ハート]


で、次はジャパネスク的な場面となります。


瑠風輝を中心とした「夢か現か」(白鷺の城)から、真風が登場しての「田原坂」「田原坂」は、真風の出身地、熊本の民謡なんですよね。私がこの歌を初めて知ったのは、大昔に放映されていた宝塚関係のテレビ番組。榛名由梨さんが、「田原坂」を歌ってたんですよね。タバルザカと読むのか…と、初めて知りました。
次の曲が、吉田拓郎の「人生を語らず」。私はこの曲、全然知らなくて…石田先生のご趣味なのかなぁ。ちょうど吉田拓郎さんも引退を発表されたし、そういうつながりでここに持って来たんでしょうかね。


で、次はテンション高く娘役の「ソーラン節」。北海道は、潤花ちゃんの地元ですね。
そこから、真風の「ハネウマライダー」(ポルノグラフィティ)。これは、ショーでも使われた曲でしたっけね。そして、宝塚でもよく使われる「モンローウォーク」(南佳孝)。こちらは、可愛い娘役さんたちがたくさん登場。
という感じでリゾートで楽しんでいるミスターS(真風)のところへ、いい加減、戻ってきてほしいと、支配人(寿つかさ)と副支配人(松風輝)が現れる。あまりにも仕事が大変で、逃げ出したらしいミスターS。
そんな大変だった過去…みたいな感じで、真風涼帆主演作のメドレーが始まる。
「未来への旅路」(大劇場トップお披露目公演「天は赤い河のほとり」より。)
「Stargazer」(初めてのバウ主演作「ランスロット」より。)
「リオの海岸に戻りたい」(初めてのドラマシティ主演作「日のあたる方へ」より。)
「レモンツリー」(石田先生のドラマシティ作品「ヴァンパイア・サクセション」より。)
「ニコライとプガチョフ」(博多座公演「黒い瞳」より。)
以下、大劇場公演の主演作品。
「夢の中の天使」(異人たちのルネサンス)
「アナスタシア」
「NEVER SAY GOODBYE」
「The Game Is Afoot」(シャーロック・ホームズ)
「ONE HEART」(NEVER SAY GOODBYE)
「Journey to the Past」(アナスタシア)
ああ、本当に大変でしたね。
文明が始まったばかりの過去に行ったり、吸血鬼になったり、詐欺師になったり、探偵になったり、カメラマンなのに戦争したり…
ということで、支配人たちも替え玉作戦で乗り切ろうか…と、海人(うみんちゅ)イレブンを投入する。
カイルに扮した桜木以下、男役たちが真風の扮装で登場する、そのラストに、潤花がシャーロック・ホームズで登場したのは、ネタ[exclamation&question]もっと本気でやったら、絶対かっこよかったと思うんだけどな…[バッド(下向き矢印)]
著作権スレスレゲームを海人イレブンとかで遊ぶんだったら、「シャーロック・ホームズ」が「憂国のモリアーティ」になるくらいの遊びの方が私は楽しいんだけどな。アイリーン・アドラーが男装して、ジェームズ・ボンドになるくらいの遊びの方が…。


でも、次に登場した、娘役たちの「明日も」(SHISHAMO)はすごくよかった[黒ハート]
なんて可愛いんだ[ぴかぴか(新しい)]そして、ミニスカ+ブーツがめっちゃ似合うのを見て、石田、デビューから変わってないな[わーい(嬉しい顔)]と思った。


ここから、ハイテンション潤花を愛でるフリートークのコーナー。
私が観た日は、客席と不思議な通信もしていたようでしたが、あのテンションで日々MCを回し続けているとは…「FLY WITH ME」の時もすごかったが、さらにパワーアップした感じ。
こんなに面白いトップ娘役が退団の道を選んでしまったのは本当に残念ではあるけれど、このように振舞えるよき雰囲気を作り出している相手役さんと一緒に退団したかったんだろうな…。
この場面終わりに、途中で退場した真風による「Lemon」(米津玄師)歌唱があるのだが、台風が過ぎ去った後の放心状態のような客席の雰囲気を変えていくのすごい…[ぴかぴか(新しい)]と思った。


続いて、による「君に贈る歌」(シェネル)、再び真風による「まんげつの夜」(ナオトインティライミ)、「Lives in the Theater」(ホテル スヴィッツラ ハウス)でいいのかな。この辺は、記憶が薄まってます。
全員登場のフィナーレの後、アンコールは、山下達郎の「希望という名の光」


宝塚のコンサート、全員が最後に公園シャツを着て出てくるのですが、これ、どの演出家がやっても同じですね。なんか、決まりでもあるのかしら[exclamation&question]しかも、これ私服[exclamation&question]
かなり残念なコーディネートも生徒さんもいたりして、どうせやるなら、全部衣装さんにコーディネートしてほしいな…と、毎回思っている。あと、娘役さんがTシャツなのに全員スカートというのもどうかと…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)](男役がスカートはけとは言いませんが。)


最後に文句も言っちゃいましたが、全体的に楽しいコンサートでした。ありがとうございました[黒ハート]


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