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「明治座でどうな・る家康」観劇 [┣演劇]

笑う門には福来・る祭
「明治座でどうな・る家康」


構成・演出:板垣恭一
脚本:村上大樹


音楽:かみむら周平、関向弥生
   楠瀬拓哉(挿入歌9曲)
美術:原まさみ
衣裳:三澤裕史
音響効果:天野高志(RESON)
音響:田中嘉人(RESON)
ヘアメイク:田中エミ
殺陣:渥美博
映像:手代木梓
振付:EBATO
振付助手:村上知央、草野未歩
歌唱指導:染谷妃波
演出助手:小林賢祐
舞台監督:中西隆雄


企画・製作:る・ひまわり、明治座


年末年始のお約束、る・ひまわりの公演を年末に観劇した。毎年、絶対観る…というわけではないが、ここ2年は、続けて観ている。やはり、翌年の大河ドラマを先取りしたテーマの時は、行く気になりやすいようだ。
というわけで、今回は、「どうする家康」ではなく、「どうな・る家康」です。


天寿を全うしたとはいえ、鯛の天ぷらにあたって死んだ徳川家康(平野良)は、三途の川を渡る前に、これまでの人生を振り返ることになる。75年の長く、波乱に満ちた人生をー
作品テーマは「それでも生きていく」
今回の「る祭」、アンサンブル俳優が一人も出演していない。なので、村人とか兵士とかは、「空いている」俳優が兼務することになる。しかも、ワンポイントなので衣裳を替えるのも大変。…ということで、ワンポイント出演の時は、ジャージのうえになにかをちょっと羽織った感じで出るので、「そういうものだと思ってほしい」という注釈が入る。
名づけて「ジャージ・ボーイズ」[exclamation×2]
をいをい…[爆弾][爆弾][爆弾]しかも、恐ろしいことに、メンバーには、大山真志まで含まれているのだ[exclamation×2](すみません、ホンモノです。ホンモノのジャージー・ボーイズが、嬉しそうに、ジャージ着てます[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


幼年期~少年期の家康は、人質として今川家と織田家で辛酸をなめる。そんな家康は、しかし、孤独ではなかった。彼の周囲には、常に家康を大事に思う「家臣団」がいた。途中からのメンバーもいるが、こんな面々。
石川数正(蒼木陣)、鳥居元忠(菊池修司)、井伊直政(大平峻也)、榊原康政(松本岳)、本多忠勝(平田裕一郎)、本多正信(久ヶ沢徹)、酒井忠次(原田龍二)。
そして、戦国オールスターズも登場する。
織田信長(藤田玲/松田岳※)、豊臣秀吉(辻本祐樹)、武田信玄(大山真志)、石田三成(安西慎太郎)、明智光秀(伊藤裕一)、今川義元(林剛史)、加藤清正(谷戸亮太)、福島正則(小早川俊輔)、小早川秀秋(味方鏡介)、服部半蔵(宮下雄也)。※Wキャスト
女性陣も、寧々(浅野ゆう子)、瀬名(山崎静代)、徳姫(井深克彦)と豪華。あと、家康と瀬名の嫡男、信康(水瀬裕也)も登場する。


4時間の長尺公演とはいえ、後半1時間くらいは、バラエティ・ショーになっているので、ドラマ部分は2時間弱(休憩があるので)。その中で、家康の75年の人生のポイントとなる部分は、ほぼ押さえられている。さすが、「るひま」作品だ。
三河一向一揆とか、伏見城の戦いとかのエピソードは、大河ドラマの事前学習としても、役立つだろう。その一方で、石川数正の出奔とか、信長からの瀬名・信康が武田と通じているという疑いの理由とかは、「るひま」らしい設定が面白い。井深が演じるからこその徳姫のキャラがうまく生きている。あと、殺陣のシーンで、本多忠勝は全く敵の攻撃を受けないとか、関ヶ原のシーンで、井伊直政が後ろからバッサリ斬られてるとか、説明ないけど、全部正しい。
そして、「本能寺の変の真相」が、なるほど[exclamation×2]と思わず膝を打つような描き方になっていて、これは、昨年の頼朝=ジンギスカンと同じくらい面白かった。
音大卒の味方が、小早川秀秋の役のまま、意味もなく、壮大なソロを歌い舞台を横切るのも、最高に楽しかった。





徳川マイぞうきんネタもしっかり取り込まれてましたね[黒ハート]


バラエティショーは、今年も日替わりゲストが登場。私が観た回は、井阪郁巳がゲストだったが、司会も、バラエティショーのためだけに、前川優希が控えている。(主演の平野良が、さまざまなユニットで歌いまくるため)
某J事務所のグループ名をパクったアイドルグループや、本気の男性デュオなどが登場し、今年もギリギリの歌詞で攻めまくる。(私は、ケミ〇〇トリーっぽい「タペストリー」が気に入っている。信長×家康が美しいハーモニーを聴かせてくれるのだ。別作品で言えば、シャーロック×ミルヴァートン(私が観た回は藤田玲さんだったので)だ。ついでに別作品への期待まで膨らんだ。)
この辺のさじ加減が、「戦国鍋」っぽくて、だから「るひま」が好きなんだよな…と思う。


来年の大河ドラマは「紫式部」が主役なので、今年の舞台は、大河から外れた作品になるかもな…という気がしているが、出演者が発表されたら、やっぱり行ってしまいそう…[あせあせ(飛び散る汗)]


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