SSブログ

「La Passion de L’Amour」(Amethyste)観劇 [┣Studio Life]

「La Passion de L’Amour」
「カリオストロ伯爵夫人」より


原作:モーリス・ルブラン
脚本・演出・作詞:倉田淳


作曲:村井邦彦
音楽監督:竹下亮
ピアノ演奏:田中和音、加藤亜祐美
歌唱指導:須藤瑛子
ステージング(泥棒賛歌):ミヤタユーヤ
美術:倉本徹
舞台監督:藤田清二
照明:山崎佳代
ヘアメイク:川村和枝(p.bird)
衣裳:スタジオライフ衣裳部
演出助手:中作詩穂
宣伝デザイン:田代祐子
宣伝撮影:保坂萌
宣伝ヘアメイク:木村真弓
制作:三國谷花、持田有美、齋藤奈緒子
協力:東容子、小泉裕子
企画・制作:スタジオライフ


過去にスタジオライフで上演された「カリオストロ伯爵夫人」の再演…と思いきや、まったくの新作くらいベツモノでした。脚本の倉田氏によると、「ジョゼフィーヌの思っていたことを全部語らせて、気持ちよく地獄に行ってもらいたい」みたいなことらしいです。(前回は、アルセーヌ・ルパン目線。その時の感想は、こちらこちら。)
そんなわけで、あの世の入り口で、ジョゼフィーヌ・バルサモ(青木隆敏)は、トート閣下ならぬM(石飛幸治)に迎えられる。ものすごい人生を送ってきたわりには、身体が動かなくなるくらいまで長生きしたそうです。
でも、死んだあとは、ちゃんと、一番美しい時代の、一番美しい衣装で登場。(自身の人生で、一番思い入れのある時代の自分に戻ることになっている設定)今回、ポスター画像は男性の姿で写っていたので、美しいジョジー(ジョゼフィーヌの愛称)の姿は、この劇場で初めて観た。今回はトークショー付公演を2本観たのだが、ジョゼフィーヌの衣装は、2015年に上演された「大いなる遺産」のヒロイン、エステラの衣装をアレンジしたものだそうだ。(青木はエステラ役を演じていたし、ちょうどよかったのかもしれない。ということは、関戸っちは久保くんの衣装だったのかしら。)
そもそもの衣装を作成された方は、東宝の「エリザベート」で、エリザベートの衣装を縫製された方(故人)だったとのこと。言われてみれば、ドレスのラインがとても美しくて、やはり、それなりの生地で、よきデザインで、よき縫製で作られた衣装は、わくわくする。
ジョゼフィーヌは、ここが死の世界だということに、すぐ気づく。過去に溺れかけた時に来たことがあったから。いや、ドレスだけじゃなくて、ほぼエリザベートやん。


トークショーで出演者たちも言っていたが、ジョゼフィーヌの回想と、その中に出てくる登場人物としてのラウール(松本慎也)やクラリス(神澤直也)、そしてMの4人が登場人物なのだが、彼らの口から語られる人物が、過去の公演の役者を思い浮かべられて、二重構造的に楽しむことができた。前回が、9年前なので、観ていない方は、違う観方になるのかな、と思うし、それでも全然楽しめると思うけれど。


しかし、9年たっても感想は変わらない。
ラウール、クソです[むかっ(怒り)]
この人は、ジョジーの美しさに心を奪われながら、クラリスは別腹というか…どっちともうまくやろうとしている感じがめちゃくちゃ腹立たしい。ってか、クラリスが、あそこまで従順でなければ、ラウールは、どっちともうまくやろうを続けていたと思う。わがままなジョジーと従順なクラリスを比べて、クラリスの方が居心地がいいから、途中でジョジーを放り出したのかな、なんて。
だからこそ、ラウールであっても出し抜こうとするジョジーはかっこいい。まあ、さらにラウールにしてやられるんだけど。今回は、その後、ラウールの子(ジャン)を誘拐して、母親としての人生を歩んだ、みたいな部分や、自身の母親との関係なども語られて、より、ジョジーの人生を感じることができた。これは、ジョジーも満足して地獄へ行ってくれるだろうと思う。倉田さんの、ジョジーへの思い入れを十分、受け止めることができ、満足[わーい(嬉しい顔)]


青木のジョジー、久々に観たが、感情の波がすごくて、揺さぶられっぱなしだった。
もう公演も後半に入っているわりには、噛み噛みだった気がしたが、それが気にならないくらい、青木の感情のジェットコースターに乗せられた。
美しく、業が深いジョジー、素敵でした[黒ハート]
(関戸版は、別の記事で!)


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。