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Studio Life「アルセーヌ・ルパン」感想 その2 [┣Studio Life]

公演ミニ感想は、こちら

それでは役者の感想です。今回、残念ながら“Et”チームキャストを観劇することができなかったので、“Toi”チームと“Moi”チームの感想とさせていただきます。
※今回のチーム名は、作曲の村井邦彦さんが、トワ・エ・モアの楽曲を多く作られたことへのオマージュになっているのかな。

★ムッシュ・エル★
tekkan(客演)…音楽劇としてこの公演を上演するために、必要不可欠な人材。
歌で物語を説明するMCとして登場するので、ムッシュ・エルとは、ムッシュ・ルブランなのだろうと思っていたが、最後にドンデン返しがあり、ああ、そうなのか!と。
今後、『カリオストロの復讐』が上演されてもおかしくない終わり方だったので、その際は、主演かもしれない。いや、今回も、ほぼ、客席をさらっていたけれど…[るんるん]

★ラウール・ダンドレジー(アルセーヌ・ルパン)★
松本慎也…さすが、何本も主演しているだけあって、若いが松本にはたくさんの強みがある。ライフの脚本(倉田淳)に慣れていること。しかも、Jr.3の先輩より慣れているんだから、たいしたものだ。そして、どんな役を演じても誠実に見えること。
この二つの強みが、松本を救った。
こんなにとんでもない役なのに、後味が悪くなかった。
これって、すごいことだと思う。
岩崎大…外部の舞台に出ている時の岩崎は、芝居ができる印象があるのに、ライフで、男役で主演している岩崎は、どうしてこんなにダメなんだろう?[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
なーんか、いつも片足に体重をかけて台詞を言っている印象がある。とにかく、噛む。
そして口先だけで台詞を言っている。
台詞を自分の中に落とし込んでいる感じがしない。だから、倉田淳の書いたままの台詞が空中に放り出され、相手役だけでなく、観客にまで刃を向ける[爆弾][爆弾][爆弾][爆弾][爆弾]
ライフの岩崎は、女役の方が絶対いいと思うのだが。

★ジョゼフィーヌ・バルサモ(カリオストロ伯爵夫人)★
関戸博一大変な美貌の持ち主。犯罪組織のボスとして、恋人も平気で出し抜く冷酷さと、その一方で情が深く、恋人が別の女を愛したならば、その相手を殺しかねないヤバい女。
どうして、関戸にこの役が来たのか、全然わからない。真逆じゃん[あせあせ(飛び散る汗)]
ただ、岩崎×関戸だったら、岩崎が極悪非道に見えただろうが、松本×関戸だと、痛々しくなく感じられ、その点で松本ラウールのポイントが上がるようなジョジーだったといえる。
青木隆敏…そういえば、昔、新人公演で、30歳OLを青木と関戸で競演したことがあった。その時、関戸の女役はファンタジーで、青木の女役はリアルだと感じたのを思い出した。
美しさも冷酷さも狂気も、青木の中には十分にあって。その上で、青木の演じるジョジーは、女の愚かさや、いやらしさ、物事の本質を棚上げして、悲劇のヒロインを気取れるしたたかさなど、観ているこちらが、恥ずかしくなるほど、女の恥部をさらしだしてくれる[爆弾][爆弾][爆弾]
その棘だらけの身体で自分自身を傷つけているような青木の演技から目が離せなかった。

★クラリス・デティーク★
宇佐見輝…クラリスはそれほど難しい役ではないが、娘役として綺麗に出ていたので、今後が期待できる気がする。

★ボーマニャン★
倉本徹…真剣に悪だった。ただ、恋愛要素が薄く、関戸と恋愛関係にあって別れた風には見えなかった。恨んでるのはわかったけど。
仲原裕之…こちらは逆に、ほぼ100%恋の恨みで、財宝は二の次に見えた。悪役だけど、ちゃんとかっこいい部分も出していて、倉本のような重さはなかったが、よかったと思う。

★ゴットフロワ・デティーク男爵★
牧島進一昔、悪い人だった…というか、今も悪い人、というのが、あんまり伝わってこなかった。ただ、父親としてクラリスを心配しているというのは、ちゃんと伝わって来た。…牧島自身が善人すぎるのかな?

★オスカル・ド・ベヌト★
神野明人…善人顔の神野だが、ちゃんと悪いことやってる人に見えた。
緒方和也
ふつーに悪役に見えた。

★レオナール★
船戸慎士…すごいかっこいい!
ジョジーのこと愛してるんだよね。でも影に徹してるんだよね…と、思うと、船戸がアンドレにしか見えない[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]
ストーリーをちゃんと追っていると、かなり間抜けな男にしか見えないのだが、舞台に立っている船戸がステキすぎて、デキる男に見えてしまうのは、いいのか、悪いのか…いや、いいに決まっている!だってかっこいいもん[黒ハート]

★ダルコール大公★
藤原啓児…立派な大公に最初は見える。
が、ひとたびジョジーに本性をバラされると、急に心の狭いじーさんという部分がむき出しになる。藤原が本気を出したらこんなもんか!と身震いするような感覚を味わった。

★ブリジット・ルースラン★
鈴木智久…頭悪くて見栄っ張りで自分のことしか考えていないような女を、可愛く演じていた。可愛くやれるってとこが、すごい。青木と一度競演させてみたいな。

演奏は生演奏で、ヴァイオリン=水村浩司/奈須田弦
パーカッション=佐藤唯史/貝増直樹
ピアノ=金増研二/三枝伸太郎
のメンバー。素敵な演奏をありがとうございました[るんるん]


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