10年前

あれから、10年ということで、10年前のブログを改めて読み返してみた。

3月11日、日本観測史上最大級の地震が発生。

地震と津波の被害を合わせると、大なり小なり日本中、みんな被災者なんじゃないか、と思うほどの規模に思える。
人的被害こそ少ないものの、私の住む千葉県もかなりの被害を受けている。

私の場合、揺れはオフィスのボロさもあって、尋常じゃなかったが、先日、すべての家具に耐震器具を取り付けていたため、人によって可動式の引き出しが吹っ飛んだり（ストッパーを止めていなかったらしい）、机の上の書類が崩落したり…という程度。
備えていてよかった！
ただ、その時点で、どうにも危険と判断されていた自立式パーテーションが予想通り倒れて、すりガラスの部分がすべて割れてしまった。
揺れが収まった後、すべての社員がビルの外に出て、安全が確認されるまで待機した。途中から、寒くてたまらなかった。

3時間ほど外で待機し、部長が外出中だったため、担当役員のいるオフィスに集合。その後、緊急部長会にて、帰宅可能者に対して、帰宅するように、とのお達し。歩くとなると、少々距離はあったが、家族との連絡で、我が家は、ガスと水道が止まっていると知り、食糧、水の調達をしつつ帰宅することにした。

外の歩道は液状化で、すっかりドロドロ。ところどころ、地割れしたり土地が隆起したり。

家の前の歩道橋を渡りきったら、80センチほど段差が！ブロックも割れているし。

マンションの入口付近もこんな状態。

水は、会社に残る友達から分けてもらったりした。
トイレは流せないが、近くのホテルのトイレを使わせてもらえた。また、電気は通っているので、電子レンジ、ポット、暖房は使える。贅沢は言えない。

被災者の皆様には、心からお見舞い申し上げます。

当時はまだ、ガラケーを使っていたので、写真もガラケーで撮影したもの。恐怖の中、よくこれだけ、あちこちで写真を撮ってたな～と思うが、思った通りの、というか、自分が見聞した通りのものが、写真になっていなくて、もっとすごかったのにな…なんて思ってみたり。
我が家の周辺には、あの頃の爪痕は残っていないけれど、先日の地震の時、あの日の恐怖をまざまざと思い出して、自分の中からは消えていないな…と感じる。それが10年という歳月なのかな。

コメント 2

2011年はまだ学生でしたので、こうした経験談は参考になります。
会社に置いてる水や食べ物のローリングストック、ついつい買い足すのを忘れてしまうので気をつけなければ…。
小学校の入学式は覚えてませんが、それより前の阪神大震災の揺れや音は、覚えています。
小学生の頃はよく夢に見ました。不安もあるのですが、何故か当時から「忘れちゃダメだな」と思う気持ちの方が強かったです。
by 香織 (2021-03-16 23:45) 

香織様
コメントありがとうございます。
最近、また少し地震が増えてますよね。忘れずに、備えなきゃ…ですね。
by 夜野愉美 (2021-03-17 23:44)