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「終わらない世界」観劇 [┣演劇]

「終わらない世界」


作:益山貴司(劇団子供鉅人)
演出:吹原幸太(ポップンマッシュルームチキン野郎)


舞台監督:白石定
照明:Jimmy
音響:島貫聡
美術:稲田美智子
振付:椎田香王子
音楽:ナカムラタカノリ
衣装:オガロコ
ヘアメイク:三宅早月
演出助手:朝田博美
宣伝美術:清水皓之
宣伝写真:梅沢香織
宣伝ヘアメイク:大宝みゆき
当日運営:大槻志保、須藤千代子
制作:ジェットラグ
プロデューサー:阿部敏信
企画・製作:ジェットラグ


小惑星が衝突して「世界の終わり」が訪れるという日、大女優・七瀬ミワコ(大和悠河)のカムバック公演が行われる劇場には、本人のミワコと、スタッフの青年(百名ヒロキ)の二人だけがスタンバイしていた。
その他の出演者やスタッフは、それぞれの場所で、それぞれの形で人生の終わりを迎える覚悟をしていた。
家族水入らずで過ごそうとする者、二人の美女を相手に酒池肉林としゃれこもうとする者、自分だけは生き残ろうと強い意志で行動する者…しかし…世界は終わらなかった。小惑星の衝突は回避されたのだった。
みんなよかったねー[るんるん]というわけにはいかない。死ぬと思い込んで「やらかしてしまった」さっきまでのあれこれは、もう「なかったこと」にはできない。生き続けられるとわかっていれば、あんなことしなかったのに…[爆弾][爆弾][爆弾]
そして、人々は、行くべき場所を目指す。そうだ、今日は公演があったんだよ[るんるん]と。
「世界の終わり」の前後での人々のあさましいエピソードと、そんなものを超越しているミワコの物語が交錯し、出演者やスタッフの現実の物語と劇中劇が錯綜して、面白い脚本だった。


宝塚を退団後の大和悠河を観たのは、「カーテンズ」以来かな[exclamation&question]今調べたら、2010年の作品だったので、7年ぶりに観たことになる。
女優としてのタニちゃんは、どこか、普通の人間っぽさが見えなくて、どう表現したらいいのか、正直、わからないというのが、当時も今も変わらない感想。ただ、今回のミワコ役は、大女優としてのキャリア後に、ギャングのボスの夫人になって、今回、久々のカムバック公演という設定に納得性があった。
その一方で、舞台上で男性の役を演じるはずなのに、稽古中の服装が短パンにデザインタイツ(ガーターベルトみたいな柄のヤツね)だったりする辺り、ほとんど理解不能。男性役を演じる時は、稽古中からそれ風なスタイルじゃないと、本人も周囲もやりづらいんじゃないかなーと、現実的なことを考えてしまう。ミワコさんや、タニちゃんは、そんなことないんだろうな…[あせあせ(飛び散る汗)]
元宝塚男役から女優になる人は多いが、タニちゃんは、女優と呼ぶにはちょっと違う、職業・大和悠河、みたいな存在のようだ。だから、ここでリアリティとかそういうことを思うのは、きっと見当はずれなんだろうな、と思う。
思うけど、理解を超える主演女優だと、どうも物語に気持ちが入っていかない。
ジェットラグだと、蓮水ゆうやが主演した「私はスター」なんかは、すごく面白くてよかったんだけど。


そんな中、大女優・ミワコに敵意を燃やす女優を演じた帆風成海は、的確な演技が心地よかった。ま、この辺は、好みの問題も大きいかな。
「世界の終わり」を前に、シェルターに籠っても自分だけは助かろうとする一部の人々が、逆にシャッターが開かずに、終わらなかった世界に戻れない。そこで、女優らしくSNSでファンに助けを求めるという設定が面白い。
一緒に閉じ込められた、自信を失っている俳優を、「どっちのファンが先に助けに来るか、賭けよう」と言って鼓舞するのも、なんか、かっこいい。ただ、スリットの入ったセクシーな衣装だったのに、網タイツが濃いめで、ダサい感じになってしまったのは残念。女役については、まだまだ研究途上ってとこかな。


百名は好青年を好演、AKB48の藤田奈那は、演出家の息子に取り入ろうとして失敗し、豹変する役どころ。たしかに可愛い。
AKBファンと見られる男性客も多く、そんな方たちに、元宝塚の男役は、どんな風に見えたのだろう。
そして、私が次にタニちゃんの芝居を観るのは、いつかな[exclamation&question]


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