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「表現者ノマド」-6 [┣大空祐飛]

祐飛さんのライブ「MojiCA」のレポート、ようやく完成しました。こちらです。

「表現者ノマド」6回目。
前回同様、工学院大学での開催。初めて迷わずに会場に着いた私っていったい…[あせあせ(飛び散る汗)]

祐飛さんは、髪を登頂でおだんご風、というかちょんまげ風にアップして、黒地に白い小さな模様の入ったシャツワンピース(前後の長さが違う)に黒のレギンス、がっちりしたカジュアルな紐靴がキュートだった[黒ハート]

今回のゲストはプロフィギュアスケーターの鈴木明子さん[ぴかぴか(新しい)]
あっこちゃん好きで祐飛さん好きの私としては、幸せすぎる今回のノマド[揺れるハート]

鈴木明子さんを知らない人はいない、と踏んだからか、今回は、ご本人映像とかはなく、すぐにご本人登壇となった。
あっこちゃんは、生成りのブラウスにテラコッタっぽい色のパンツスタイル。ベージュのパンプスで、「できる女」な雰囲気を醸し出していた。

「表現者ノマド」で対談される候補の方の下調べには余念がない祐飛さん、今回は、さいたまスーパーアリーナのアイスショーを観覧。生のフィギュアスケートを観たのはこれが初めてだったとか。そしてすっかりあっこちゃんのファンになってしまったようなので、よかった、よかった[わーい(嬉しい顔)]

さて、今回のノマドにもサブタイトルがついていて「動きで演じる世界」だそうです[ぴかぴか(新しい)]

では、今回も、私がへーと思ったツボを中心に書き留めていきます。

まず、その時のアイスショーの感想を語る祐飛さん。あっこちゃんの演技を「いっちばんよかったです[黒ハート]と満面の笑み。その笑顔がちょー可愛い[かわいい]
あっこちゃんが登場した瞬間、「場の空気が変わった」[exclamation×2](by祐飛さん)
今回のショーは、紹介のアナウンスが入る時にライトが点いている状態だったそうで、だから、あっこちゃんは、「呼ばれてからポーズを取ろうと決めていた」んだとか。
祐飛さんは、今回のアイスショーについて、

照明のタイミング、もうちょっと、なんとなからんのか[exclamation]

と思ったそうですが、照明込みのリハーサルはなく、1回合わせただけ…という状況では、難しいのでしょうね。

祐飛さんは、「白鳥の湖」の黒鳥を演じたあっこちゃんの滑りを、「黒鳥で入って、引っ込むまで黒鳥」と表現していました。
あっこちゃんは、演目によってお辞儀の仕方も変えるのだとか。さすがです[ぴかぴか(新しい)]

そんなあっこちゃんのフィギュアとの出合いは、6歳の時。
1歳から水泳をやっていたあっこちゃん。それ以外にもいろいろな習い事をしていて、ちょうど習い事のない日曜日にフィギュアを始めたんだそうです[わーい(嬉しい顔)]
動いていないと死ぬ、「回遊魚系ですね」と祐飛さん[ひらめき]
結局、数々の習い事の中で、一番好きだったのがフィギュアだったので、それを選んだそうです。
水泳とかは、「早く泳ぐ」ことに意味を見出せなかったようで。小さい頃から「表現する」ことへの興味が強かったんでしょうね[揺れるハート]

でも、小さい頃からジャンプとかは怖くて、できたら嬉しいとは思うけど、得意ではなかったそうです。
「石橋を叩いて叩いて渡らない」タイプ。
ここで、祐飛さん、「私も[exclamation×2]」と盛り上がる。
ただ、怖がりなので、大きなケガがなかった、とも。たしかに、無事これ名馬ですからね。

祐飛さんが、この辺で、ちらっと語っていたのは、ダンスでも、テクニックとして2回転、3回転ばんばんできるようのなることが嬉しい[るんるん]というタイプと、もしここで、大きなジャンプができたら、高速回転が出来たら、もっと表現の幅が広がるから、その技術を身に付けたいと思うタイプに分かれると思う…みたいなことを言っていて、祐飛さん自身は、とことん後者だったんだろうな、と思った。(しかも、できない…黙)

あっこちゃんの話で、ちょっと面白いな、と思って、でも、祐飛さんには微妙に伝わってなかったっぽいネタ。
フィギュアスケートって、プログラムに入っているものは、全部実際にできる技なんだという話。本番で突然、「いちかばちかで5回転入れてみよう」という風にはならない、と。他のスポーツでは、本番でアドレナリンが上がって、これまで跳べなかったものが跳べたりすることもあるけど、フィギュアは違う…と。
これ、たとえば、棒高跳びとか。オリンピックの舞台で、これまで跳んだことない高さにバーを上げてみたら、本番パワーで跳べてしまうイメージだと思う。フィギュアスケートってそういう世界じゃないっていうあっこちゃんの話に、「たしかに[exclamation]」と深く納得した。
(祐飛さんは、「でもフィギュアでも、本番のアドレナリンで、かつてないよい演技ができるってこと、あるんじゃないですか」と言い、あっこちゃんも、すっとそっちの話に入ってしまって、その話もすごく面白かったし、深かったので、全然問題ないのだけど、「ああ、フィギュアって、そういうスポーツだな。本番でこれ全部できたら何点出せるはずだから、という計算で成り立ってるよな」と思えたのが、私の中では、ちょっとしたツボだった。たぶん、できるはずの技が、本番でできない確率の一番高いスポーツなんだろうな、と。)
会場を味方につけたもん勝ちみたいな部分もあるフィギュアスケートだけど、会場の雰囲気がダメな時はどうするのか、という質問に、あっこちゃんは、怖いと思った時は、観客を見るようにしている、と答えていた。知っている人を探したり、自分の名前の書いてあるバナーを探したり…そうやって、アウェイ感を拭っていくのだそうです。

そういえば、祐飛さんの素朴な疑問。四方が客席のフィギュアの会場、方角を確認する方法はどうするのか、と。
試合の場合は、ジャッジの座っている場所がセンターなのでわかるそうだけど、アイスショーの場合は、照明も落ちているし、すごくわかりづらいのだそうで…。広告看板を見たり、中央のライトを見たりして、位置確認をしているそうです。
ちなみに、今回のさいたまスーパーアリーナは、試合もできる会場だったので、リンクがフルサイズ[exclamation×2]
全力で練習したそうです。音楽の尺が同じなので、「押して、押して」と。
(あっこちゃん、無意識に使ってたけど、スピードを出すためには、スケートの刃全体で、氷を“押す”んですよね。)
ちなみに、音楽と振りと自分の位置関係(リンクのどの辺りにいるか)は、あっこちゃんの場合、ポイント、ポイントで確認していたそうです。あんまり決めすぎると、焦りのもとになるけど、ポイントで決めていると、十分なスピードが出ているか、とか、ジャンプの前にため過ぎていないか、とかチェックすることができるんだそうで。

ちなみに緊張するか、という質問には、「緊張します」と素直なお答え。祐飛さんも緊張するけど、毎日公演していると、緊張しない時もあるとか。初日は、緊張するそうです。(知ってる…)
「緊張は稽古で叩き潰す」と、祐飛さんらしい格言も登場。
祐飛さんらしい、といえば、アイスショーの時に、個性的な選手たちが同じ振りをしても、揃わない…という話の時、
「宝塚でも各組のスターだけがやる公演っていうのがあるんですけど、まあ、揃わないですね[爆弾]
と自虐する祐飛さんでした。(振り忘れたりする人もいるしね…[爆弾]
あっこちゃんは、新しいプログラムを披露する時、受け入れてもらえるか、と思うと緊張するそうで、ここで、再び祐飛さんが、黒鳥を絶賛。「バレリーナに勝ってますよ」とか、「腕が、漫画だと6本ぐらい出てる感じ」とか、「ここからの、この角度サイコー」とか[ぴかぴか(新しい)]
「ここからの、この角度」は、あっこちゃんが、再現してくれました[ぴかぴか(新しい)]
背中と腕の角度が、まさに黒鳥という感じ[ぴかぴか(新しい)]

でも、あっこちゃんは、実は「腕が短い」コンプレックスがあったとか。
小さい頃、「新人発掘合宿」に参加して、腕の長さを二度測られたくらい、短かったそうで。でも、背中から腕が生えているような気持ちで腕を使うようになったと。
これからは、「背中で語れるようになりたい」と言ったあっこちゃんに、
「それはね、男役の心意気ですよ」
と祐飛さん。
あっこちゃんは「背中の美しさが秀逸」だと、“背中で語る男役”だった祐飛さんがお墨付きしてました。

ここで、あっこちゃんが飛躍したシーズンのプログラム「WSS」の写真が登場。
若い~可愛い~ポニーテールだ~[黒ハート]
あっこちゃんって、あーちゃん(綺咲愛里)に似てるかも。
そもそも、タンゴとか、ハッキリした音楽で滑るのが好きだったあっこちゃん。でも、カナダ人振付家のシェイ=リーンさんが、持ってきてくれたCDの1枚目が、「WSS」だったと。
この時、24歳。これまでの色々な経験が生きる曲だと思った。
スローパートをどの曲にしようとか、最後にどの曲を持ってくるかとか、色々試行錯誤して、最終的にあの構成になったのだとか。映画のストーリーとはちょっと違う展開になったけど、マリア(映画のヒロイン)なら、きっと元気に生きようとするはず、みたいなことで、「生きる喜びがバクハツ」するようなプログラムになった。
このプログラムで「こういうものが演じたいんだなー」と感じたという。

さて、そんなあっこちゃんは、プロスケーターとして活躍するかたわら、現役選手の振付もやっているとか。
本郷理華選手の「キダム」は、あっこちゃんの作品。
振付を通して「選手の扉を開く存在になりたい」のだそうです。
まだ、現役に近いので、「理華のこと、良く知ってるから」というのも強み。振付だけでなく、コーチは技術面、あっこちゃんは演技面を見るという住み分けもしつつ、積極的にサポートにも参加しているとか。
コーチはどうしても、悪いところを指摘しがちになってしまうので、そうならないためには、どこに気をつけるといいか、ということを考えて指導している。背中を丸くしないで!と言われているなら、「首(と胸)の距離を保って」と指導するみたいな。
でも、ジャンプができないと、演技なんてどうでもいいから跳びたい…みたいになってしまって…そういう時、一度、ジャンプの難易度を落として振りだけきちんとやらせてみたりすると、ジャンプのタイミングがよみがえってきて、ジャンプにもいい影響があったりする。
一番大事なのは「間」だったりするんだけど、十代の選手にそれを教えるのは難しい。

それを聞いて祐飛さんも、すごく納得していた感じ。
祐飛さんが言うには、セリフというのは、始まりと終わりが重要。=起動する瞬間と余韻。フィギュアの「間」は、お芝居では、自分のセリフがない時、かもしれない。だから、あっこちゃんの言ってることが、わかる気がする、と。

ちなみにあっこちゃん自身、シルク・ドゥ・ソレイユが大好き(「キダム」はシルク・ドゥ・ソレイユのツアーショー)。ここで、あっこちゃん自身が、シルク・ドゥ・ソレイユの「O」を使ったプログラムの写真が登場。実は「O」を見たことがないというあっこちゃん。(「O」はラスベガスの常設ステージでのみ上演されているので、ラスベガスに行かないと見られないから…と言い訳する姿が可愛い[かわいい]
「O」は、水中・水上を使ったショーで、決してこんな鳥っぽいキャラクターは出てこないのだが、「アキコは鳥だー[exclamation]と振付の時に言われ、ああいうプログラムになったのだとか。衣装は、クジャクっぽいカラーで…と、緑と青(ピーコックカラーってことかな)を中心に…とオーダーしたつもりが、クジャクの羽根がいっぱいついていてビックリ[がく~(落胆した顔)]「クジャク…飛べない(跳べない)…」と、思ったけど、後付けで、「カワセミ」ということにしたそうです[あせあせ(飛び散る汗)]正直者だわ…[わーい(嬉しい顔)]
祐飛さん、「カワセミ、好きです[揺れるハート]」と嬉しそう。

そして、「スケートリンクでシルク・ドゥ・ソレイユやればいいのに…[るんるん]と言い出す祐飛さん。シルク・ドゥ・ソレイユの舞台に氷があればいいのに…と。
(まあ、「O」は水だし、「KA」は磁石だし、絶対にないとは言い切れないかも…)
それと、一部ではやってるけど、生音楽で滑るというのも、もっと見たい[exclamation×2]と、祐飛さん。
音楽に合わせて滑る…のが基本だと思うけど、「生で一緒に合わせてくれるとステキじゃないかしら…」[黒ハート]ライブで、合わせてもらう快感を知ってしまったらしい…[爆弾]
たしかに一人で滑っていても「一人じゃない感」があるらしいです。演奏と生で合わせる時は。
以前、「愛の讃歌」を古澤巌さん(SPの演奏家)の生演奏で滑ったことがあるそうで、その時、一回だけのリハーサルでは、タイミングがうまく取れなくて…でも、それで古澤さんは「わかった」とおっしゃって…本番では、ジャンプと照明と音楽がピッタリと合って、すごいー[ひらめき]と感動したそうです。
「伴奏して下さる方って、素晴らしいですよね[黒ハート]
祐飛さん、心のこもったお言葉、ありがとうございます[exclamation×2]

で、「人間らしいスケーターでありたい」というあっこちゃんに、祐飛さんは、「私だけに」で滑ってほしい~[黒ハート]とリクエスト。
これは、お互いに、どういうことを期待しているか、みたいな質問に答えるとこだったかな。
というか、氷上のミュージカルがあったら楽しい[ぴかぴか(新しい)]と、語る祐飛さん。
一緒に出て下さいと言うあっこちゃんに、「リンクの端でつかまりながら、最後、迎えに出ましょうか」と、トート閣下宣言する祐飛さんでした[わーい(嬉しい顔)]

素朴な疑問として、スピンで目が回らないのかというものもあったかな。
目が回るというより、くるくる回った後に、「慣れ」で目の焦点が合うまでの時間が早いんだと思います、とあっこちゃん。
だから、自分の回転と逆方向(時計回り)に回ると、ちゃんと目が回るらしい。

今後については、振付を磨くこと。そして、色々なことにチャレンジしたい、と。気負わず、前向きに。
ドアは一回開けてみよう、ダメだったら閉めればいい、と。
お風呂に入るのしんどいなぁと思ってても、頑張って入ったあとに「お風呂に入らなきゃよかった」とは思わないでしょう[exclamation&question]だそうです。面白い、鈴木明子[exclamation×2]
こうやってチャレンジしていくことで、石橋もようやく、一般レベルになったのかもしれない…と笑っていました。

「人としてあれ」
人間らしいスケーターを目指すあっこちゃんの座右の銘。
祐飛さんも、「最後は人柄」と深く同意していました[黒ハート]

“今日は何の日”
【10月4日】
北海道東方沖地震発生(1994=平成6年)。
根室半島沖で、M8.2の巨大地震が発生した。
阪神大震災の直前の出来事だったんですね。


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