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祐飛さんの思い出(13) [┣祐飛さんの思い出]

(13)2009年-2

そんなこんなで、祐飛さんは宙組のトップスターになることが決まった。
決まったが、花組での公演は続く。
『太王四神記』の千秋楽で、カーテン前に出てきて、挨拶もしたなぁ。組長の夏美ようさんが、「宙の王」になります、と紹介してくれた。ヨン・ホゲはチュシンの王になれなかったけど、祐飛さんは、王になるのか…それを聞きながら、なんとなく反芻したのを覚えている。

5月、花組での最後の公演、全国ツアー『哀しみのコルドバ/Red Hot SeaII』が始まる。この『哀しみのコルドバ』のオープニングの印象的なエリオの闘牛シーンのBGMに使用されている曲が、『Red Hot Sea』の祐飛さんの場面のBGMだったため、このシーンは曲が変更された…とか、まあ色々あったが、祐飛さん最後の2番手は、ヒゲが似合って素敵だった。
ツアーは通常入り出のイベントは行われないが、場所によってバスのお見送りができる会場もある。祐飛さんは、いつもスルーなんだけど、トップのゆうくん(真飛聖さん)が、祐飛さんの手を振らせたり…とサービスしてくれたっけ…[あせあせ(飛び散る汗)]

祐飛さんは5/31、すみ花ちゃんは6/1に花組での公演を終える。
その後、祐飛さんだけ、「百年への道」というイベントに出演。各組のトップ2番手までが出演し、OGも呼んで、95周年を祝う…という主旨だった感じ。このイベント終了を以て、大空祐飛と野々すみ花は、宙組に組替えとなった。

とはいえ、その頃、宙組生は、大和悠河サヨナラ公演の東京公演中。千秋楽は、7月5日だった。
で、新トップコンビのプレお披露目公演は、8月3日。千秋楽を待っていたら1ヶ月しかない。
というわけで、祐飛さんとすみ花ちゃんは、先にお披露目公演のお稽古に入っていた、という。
通常、このスケジュールで、お芝居とショー、両方新しい作品は持って来ない。劇団としては、祐飛さんのために『大江山花伝』は用意したもののショーは別作品の提示だったという噂を聞いた。『宙 FANTASISTA!!』だったという説もあるが、真相はもちろんわからない。
でも、『Apasionado!!』にして貰えたのは、祐飛さんにとって大正解だったと思う。
そして、『Apasionado!!』というショーにとっても。宙組でのアレンジがなかったら、月組であんな風に再生することはなかっただろう、と思うと。

8月3日、どこをどう頑張れば、こんなことが可能なのか…宙組は立派に初日の幕を開けてくれた。
そして、中詰の一番盛り上がるところで…まさかのトップ出遅れ…[爆弾][爆弾][爆弾]
祐飛さんらしいといえば、祐飛さんらしいけど。
それを除いたら、これまでの足踏みは何だったの[exclamation&question]と思うくらい、トップらしい姿だった。

さて、研18でのトップ就任だったので、このプレお披露目公演以降は、「いつ退団発表するんだろう…」と怯える毎日、あんまり楽しめた印象がない。もう少し、ご贔屓が真ん中にいる舞台を楽しめばよかったな。

トップとしてのお披露目公演は、普及の名作映画『カサブランカ』を小池先生が世界初のミュージカルに仕上げた1本もの。
その記者会見で、キスシーンが上手いと小池先生に突然ぶち上げられ、祐飛さんは大いにテレるのでありました。

こうして、2009年11月13日、『カサブランカ』初日。
私は前日から前乗りしてたのですが…その新幹線の車中、眼が冴えて全然眠れず、ホテルでも睡眠が浅かったなぁ~[あせあせ(飛び散る汗)]
でも、公演は、ギラギラの目で集中して、そのクオリティに嵌まりまくった。小池先生、神だったな、ほんと。

初日は無事開いたが、その後、劇団内でインフルエンザが猛流行し、毎日休演者が出るという、大変なことになってしまった。どの場面も代役がいる、という状態が、あの緻密な公演でどれだけ大変だったか…しかし、すばらしいチームワークで乗り切ってしまった。
本当に素晴らしい組に受け入れてもらえたものだ…と、祐飛さんの幸運に感謝する日々だった。

 2009年 『太王四神記』(宝塚大劇場→東京宝塚劇場)『哀しみのコルドバ/Red Hot SeaII』(全国ツアー公演)、『大江山花伝/Apasionado!!II』(博多座)『百年への道』(宝塚大劇場)、『カサブランカ』(宝塚大劇場)


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