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宝塚歌劇星組全国ツアー公演「大海賊/Amourそれは…」観劇 [┣宝塚観劇]

チケット難と「TABU」とのすれ違い旅程の関係で、一度しか観劇できなかったため、今回は、メモ程度の感想になりました。 

ミュージカル・ロマン
「大海賊―復讐のカリブ海―」

作・演出:中村暁
作曲・編曲:南安雄、西村耕次、鞍富真一
録音音楽指揮:大谷木靖
振付:羽山紀代美、若央りさ、百花沙里
ファイティング・コーディネーター:渥美博
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:庄村充生
音響:切江勝
小道具:太田遼
歌唱指導:飯田純子
演出補:鈴木圭
装置補:稲生英介
衣装補:加藤真美
舞台進行:荒金健二

本作品は、2001年、月組新トップスター、紫吹淳お披露目のために書き下ろされた新作。
当時、月組にはシューマッハ(汐美真帆・大空祐飛・霧矢大夢・大和悠河)以下勢いのある若手がたくさんいた上に、新専科から湖月わたる、伊織直加も参加していたので、役の数は多い。新トップとして、多くの下級生にチャンスを!と考えた北翔海莉は、さすが苦労人だなーとは思うものの、だからといって「大海賊」なのか![爆弾]という気持ちもありつつ、神奈川県民ホールに向かった。

しかし、なんでこんなにハッキリと覚えているのだろう[exclamation&question]当時は、そんなに観劇を繰り返すレベルのファンではなかったハズなのに…
ビデオを見まくったのかな~[exclamation&question][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

で、今回、15年間揶揄してきたことの過ちに気づきました。大空祐飛さん、すみませんでしたm(_)m
海賊時代に、銀橋で悪い5人組が歌い踊っていた場面、祐飛さんのシャツの中身…というか、黒いシャツの中の白いインナーがいつも見えていて、着こなしに問題があるのだ…とずっと思っていたわけですが…
ポコちゃんもはみ出してた…[あせあせ(飛び散る汗)]
あのシャツは素材的に、なのか、上のジャケット的なものがズリ上がるせいなのか、動いているうちに襟が広がってしまうんですね[爆弾]
プログラムには初演の写真もちっちゃく載っていましたが、この悪い5人組、すごいメンバー[exclamation]湖月わたる・大空祐飛・大和悠河・遼河はるひ・北翔海莉…5人中4人がトップになり、残る一人も知名度バツグンのバラエティースター[ひらめき]

物語はこんな感じ。
カリブ海の島、サンタ・カタリナ島総督の息子、エミリオ(北翔海莉)は、少年時代にイギリスお墨付きの海賊、エドガー船長(十輝いりす)に島を略奪され、一人、海に飛び込んで難を逃れた。彼は、かつてエドガーの残虐さを嫌って逃亡し、独立したラッカム船長(美稀千種)の本拠地、トルツカ島に漂着し、エドガーに復讐するために自身も海賊になる決意をする。5年後、ラッカム船長の引退に伴い、エミリオは船長となり、イギリス商船を略奪した際、一人の娘に出会う。しかし、その娘、エレーヌ(妃海風)は、貴族として出世し、今はジャマイカ総督となったエドガーの妹だった!

プロットはそんなに変ではないのに、ものすごく駄作な思い出になっているのは、

  • 台詞が恥ずかしい。少年漫画か[exclamation&question]
  • とにかくチャンバラシーンが多く、中身がひどい(誰が死に、誰が生き残るのか、もう少し考えよう)[爆弾]
  • 瀕死の重傷を負ったヒロインをどれだけ歩かせるのか[ちっ(怒った顔)]

こんな理由が考えられるが、そこは、特に変更もなく…
さすが、中村A先生である。多分、ご本人は、あまり駄作とは感じてないに違いない。

まあ、でも、実際、初演の時に感じた、超・駄作感はだいぶ弱くなっていた。
こちらが駄作慣れしてきたこともありそうだが、それだけでなく、主演の北翔によるところも大きいようだ。
役者には二種類のタイプがいる。書かれている脚本に従順なタイプと、懐疑的なタイプと。熱血タイプと冷めてるタイプとも言えるし、まっすぐなタイプとななめなタイプとも言える。
北翔は前者で、紫吹や大空は後者のタイプ。
主演者の体温が高いと、とんでも作品でも、勢いで走り抜けることができるらしい。それでも、リピートすれば、だんだん観ている方も、「???」となってくるだろうが、全国ツアー公演なんて、1回しか観ない観客が多いのだから、これは劇団の作戦勝ちだろう。
一番数多く観劇するだろう北翔ファンもお披露目だから、少しは多めに見てくれるだろうし。
(しかし、それに甘えてはいかんよ、中村先生[ちっ(怒った顔)]
今回は、私も、一回だけの観劇なので、まあいっかなー[るんるん]という気持ちで観劇することができた。北翔の熱量に乾杯[ビール]
スタイル的には、初演と違いすぎてちょっとつらかったが、その分、歌声は素晴らしかった。
妃海のエレーヌは、初演で感じたイタい子っぽさが一切ない、とても一途なヒロインだった。

公演の中で、おやおや?と思ったのは、プロローグのダンス場面。
初演と同じ振付だったように思うが、とても簡単で、とてもイケてない振りのような気がした。たぶん、これまで、前トップの柚希と一緒に激しく難しい振付ばかりやってきたからだと思うが、宝塚では、簡単な振付もそれなりに素敵に見えなきゃダメだと思う。

そんな中、ほんとに素敵としか言いようがなかったのは、女海賊のアンを演じた音波みのり[ぴかぴか(新しい)]
美しくてオトコマエで、乙女で…[ぴかぴか(新しい)]見事なサブヒロイン像だった。それゆえに、アンのサイドストーリーが全然生きてないことに怒りが…[むかっ(怒り)][むかっ(怒り)][むかっ(怒り)]あの設定でアンとキッド(礼真琴)が死ぬってありえない。むしろラッカム船長が死んで、新しい人生を歩き始めるアンとキッドじゃないのか[exclamation&question]
また、ラストの海賊たちが割台詞言うとこも、ホントいらない[爆弾][爆弾][爆弾]サス(ライト)が消えた後、ゾロゾロ帰っていく足音が聞こえるのがダサすぎだった[パンチ]

フレデリック(十碧れいや)は、偏執狂的な部分がなくなり、変な人ではなかった印象。その分、強烈な印象は残さなかったが、全然物語の中ではアリだったと思う。てか、祐飛さんのあえての役作り、ステキすぎだわ、やっぱ[るんるん]


ロマンチック・レビュー
「Amour それは…」

作・演出:岡田敬二
作曲・編曲:吉崎憲治、高橋城、甲斐正人
編曲:前田繁実、脇田稔、高橋恵
録音音楽指揮:笹田愛一郎
振付:羽山紀代美、室町あかね、御織ゆみ乃、若央りさ
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
照明:庄村充生
音響:大坪正仁
小道具:太田遼
訳詞:平野恵子
歌唱指導:HANNA BUNYA
演出助手:生田大和
装置補:國包洋子
衣装補:加藤真美
舞台進行:荒金健二

第1章 オープニング 

北翔が赤い衣装で登場。階段には、パステルカラーのふんわりドレス、大きな帽子、花束を抱いた娘役たち。
[るんるん]オ・ララ・アムール[るんるん]を歌う。妃海は、濃いピンクのドレス。赤と濃いピンクってあまり合わないと思うのだが、岡田先生、この組み合わせ、好きだよね…[バッド(下向き矢印)]
男役もパステルカラーの衣装で登場。
薄紫の衣装は、壱城あずさ、天寿光希、十碧れいや、麻央侑希。薄いピンクの衣装が、十輝いりす、礼真琴
こういう布陣になるんだなぁ~[exclamation×2]

間奏曲(1) 若さ、スパークリング!

最初に、と薄紫衣装の4人が歌い、途中で礼だけが抜けて、十輝が入る。
「若さ、スパークリング」という歌詞が、なんか、くすぐったい[あせあせ(飛び散る汗)]

第2章 アムール、それは

王様のようないでたちの北翔が登場して歌う。
[るんるん]Amourそれは…[るんるん]をBGMに、白いバレリーナのようなドレスの妃海が、チュールのドレスを着た娘役たちと踊っている。
上着を脱いで再登場し、王子様みたいな北翔が再登場して妃海と踊る。実は、トリスタンとイゾルデだったらしい。まるで「ル・ポァゾン」だな…[爆弾]

第3章 フロリダの風

十輝を中心に、ターバン+帽子とカラフルなスーツの男たちがラテン調で激しく踊っている。
そこへ、北翔妃海、娘役たちも加わり、団扇を持って踊る。
最後に男役はスーツを脱いで踊る。初演の宙組を思い出す懐かしい熱さだった。

第4章 ラモーナ幻想

羽扇を持った娘役が3人ずつ出てきて[るんるん]ラモーナ[るんるん]を歌う。
妃海がワッカのドレスで登場。男役たちは白燕尾で優雅に登場。
北翔も白燕尾で登場。そこへ、妃海がピンクのドレスで再登場し、デュエットダンス。
ここは、バックで3組のデュエットダンスが踊られていて、十輝に加えて、麻央が入っている。この三人は、次の場面でも歌っていて、ここで麻央を入れることに、人事的な意図が見え隠れしているような…[爆弾]

間奏曲(2) 幸せのルンバ

新曲らしい。十輝、礼、麻央が6人の娘役たちと歌い踊るちょっと能天気なナンバー。

間奏曲(3) メドレー

オレンジのスーツ姿の北翔が一人登場、[るんるん]ルート66[るんるん]君の瞳に恋してる[るんるん]ミスターロンリー[るんるん]の3曲を客席下りも含めてしながら熱唱。岡田先生が信頼し、本人も自分らしさを100%発揮した、まるでライブのような素敵な歌声だった。

第5章 夢・アモール

妃海が、赤と黒のくっきりとした衣装で踊っている。そこへ、北翔が登場して「夢・アモール」を歌う。やがて、歌は礼に引き継がれ、北翔、妃海らは踊る。北翔、両方の歌が堪能できる場面だった。

第6章 ロケット

ロケットの衣装は95期初舞台と同じ。でも、95期は誰も出てない…[バッド(下向き矢印)]ま、そもそもツアーには妃海しか出てないんだけどね。
(ご指摘いただきました)95期からは、真衣ひなのがロケットに参加していました。95期の代表、頑張れ[exclamation×2](ツアーには、ほかにひろ香祐が参加しています。訂正させていただきます。)

第7章 ヘミル(未来へ)

黒燕尾で北翔が登場。妃海は赤いドレス。二人のデュエットダンスは、リフトなし。まあ、絶対必要というわけでもないが、今後どうするつもりなのか、注目したい。
北翔がソロで数小節踊り、男役の黒燕尾群舞へ。

第8章 フィナーレ

エトワールは妃海十輝が3番手的な小さい羽根を背負っていた。2番手位置は、十輝が務めた。

トップコンビのお披露目公演らしく、トップコンビに特化したレビュー。その一方で、ショーにおける礼のポジションが確固たるものになっていたのが印象的だった。


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コメント 2

とおりすがり

えっと・・・全ツ、95期のひろ香祐さんと真衣ひなのさん出てますよ・・・
by とおりすがり (2015-06-18 14:06) 

夜野愉美

とおりすがりさま
ご指摘、ありがとうございます!
プログラムのスチール写真、娘役の衣装だけで、するっと95期生がいないと判断してしまいました。修正させていただきました。

by 夜野愉美 (2015-06-18 23:16) 

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