SSブログ

アクサル「三銃士~仮面の男~」観劇 [┣矢崎広]

3月11日午後2時46分―その時間に観劇中になるだろうことは、やはり少し意識したが、公演期間が3日間と短かったため、選ぶ余地がなく、この公演を観劇することになった。
アクサルでは、終演後の挨拶時にキャストと観客が揃って黙とうの時間を持った。よい心遣いだったと思う。

ブルーシャトルプロデュース アクサル第13回公演
「三銃士~仮面の男~」

原作:アレクサンドル・デュマ・ペール
脚本・演出:吉谷光太郎
振付・ステージング:舘形比呂一
音楽:tak(SounDive Orch.)
殺陣:奥住英明(T.P.O.)
照明:黒尾芳昭(株式会社Azure)
照明操作:藤原七穂
ピンスポット操作:浅野克巳、西川潤子
音響:中島聡(有限会社カムストック)
音響操作:楠瀬ゆず子、水木さやか
舞台美術:小池れい
衣裳:田中秀彦、大野知英(iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA)
ヘアメイク:earch
舞台監督:井関景太(有限会社るうと工房)
演出部:松本憲治、大谷拓弥

その昔、「暁のローマ」といういけてない舞台を何度も観てしまったため、つい、外部公演の「ジュリアス・シーザー」を観て口直しを図り、以後、ASCに嵌まってしまった。
もちろん、今回の観劇は、「仮面の男」といういけてない舞台のせいです。

アクサルという演劇ユニットについては、以前、「11人いる!」のチラシを見て知ったのだが、スケジュールが合わず、観劇しないまま、ライフが上演してしまったので、そのままになっていた。ほかにも「BANANA FISH」を上演しているそうなので、ライフのライバル的存在なのかもしれない…と思っていたが、実際観劇してみると、雰囲気はずいぶん違う。
脚本、演出が若い男性ということも大きいのかもしれない。展開はライフよりずっとスピーディーだ。

さて、今回の公演の特徴は、子供でも知っている、いわゆる『三銃士』の世界と、彼らの30年後の物語である『仮面の男』の世界を並行して表現したことだ。
この劇場には緞帳がないようで、開演前、舞台には、チェス盤を模したステージと、そのサイズに見合った駒、そして2枚の背景画がある。2枚の背景画は、「The Three Masketters」と題されたものと「The Man In The Iron Mask」と題されたもの。それぞれの年代も書かれていて、「仮面の男」は「三銃士」のだいたい30年後の物語なんだなーと、開演前に思っていた。
そして事前に配られたキャスト表に、“若き日の××”と書かれていたので、回想シーンが挟み込まれるんだなーと思った。
しかし、実際は、まったく違っていて、「仮面の男」の物語に、「三銃士」の物語が絡み合っている。そして役者は、たとえば、若き日のアトスは、アトスの実の息子、ラウルと同じ役者が演じていて、違和感がないようにできている。(これが大きくなったらこれか!という違和感はあるかも。)

ミレディーは男優が演じていたが、アンヌ王妃やルイーズは、語り部というかダンスでいろいろ表現しているモリエール(蔡暁強)が、衣装を動かすことで存在を表していた。もしかして、このユニットには女役の俳優はいないのかな?
そして、最終的に、ルイ14世とフィリップ(矢崎広=二役)のチェンジは失敗に終わった、ということかな?

いくつか、宝塚版「仮面の男」と同様のストーリー展開の弱さ(ダルタニアンが三銃士の側に戻ってくるキッカケ等)はあるが、アクションの派手さや、息をもつかせぬ展開に、まいっか!と思わされるものがあった。
この辺は宝塚が真似するのは無理だろうなぁ。

3.11ということを意識せざるを得ないこの日、スカッとする舞台を観て、人間の持つエネルギーを強く感じた。明日も頑張ろう!という…
溢れるエネルギー、ありがとうございました!
特に大人三銃士+ダルタニアンは、しぶくてかっこいい四人でした!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0