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鳴海じゅんディナーショー’07 [┣コンサート・スポーツその他のパフォーマンス]

1年ほど芸能活動を休んでいた元宝塚の鳴海じゅん復活ディナーショーに行って来た。
場所は、竹芝のホテルインターコンチネンタル東京ベイ

ホテルインターコンチネンタル東京ベイ

ここの宴会場ウィラードは、二面が海に面しているという絶景で、開放感がある。
お食事も適量で、とてもおいしかった。

おいしい食事と、ワインを楽しんだ後、定刻となり、現れたなるみんは、ブルーのラテン系コスチューム。現役当時そのままの、あのキザなリーゼントに、星組らしいアイメイク、流し目もばっちりと決まっていた。宝塚男役のディナーショーは、舞台の男役姿で行なわれるが、OGはどんな恰好でディナーショーを行なうのか、そういえば、ここに来るまで全然考えたことがなかった。
でも、なるみんが普通にドレスを着て歌うことは想定外だったので、やはり、こういう姿を勝手に想像していたということなのだろう。
「VAMOS A BILAR」
「GRANADA」
「アマール・アマール」
と、MCを挟みつつ、3曲連続でラテンナンバーを歌い、いきなり会場のテンションもMAXに。

ここでインストが流れ、着替えタイム。
次は…なんと、スペシャルゲストの夢輝のあさん(ねったん)が早くも登場。
なるみんと二人、燕尾服で「Steppin’ out with my baby」。この曲は、月組の「JAZZMANIA」でGIの場面に使われていた曲。ただ、「彼女はどうしてる?」「実は振られて…」みたいな最初の掛け合いを含むものは、’95のTCA「マニフィーク・タカラヅカ」で、高嶺ふぶき・久世星佳の同期コンビが歌ったものと同様。あれも燕尾服の場面だった。元雪組のねったんは、その時の高嶺を思い出させる。組カラーというのは、やはりどこかに残るものらしい。
そんな二人のデュエットで、退団公演「バビロン」のテーマ曲気持ちいいデュエットで、あの魔法のような公演を思い出した。すごく好きだった、オギーの作り出したあの舞台が。
二人の組替えは少し時期がズレているらしいが、歌が弱いと言われ続けた星組に、立て続けに朗々たる歌声がもたらされた印象がある。ねったんは、「黄金のファラオ」「美麗猫」の東京公演で現地語?みたいな歌をおおらかに歌う姿が強烈な印象だった。なるみんのデビューは、同公演の全国ツアー。ショーでパワフルに歌う姿に驚きもしたし、また休演明けだったので安心もした。同じ公演で、高宮千夏の歌に驚いて、慌ててプログラムを確認したと同様、とても嬉しい驚きだった。
ねったんが一度引っ込み、続いて、「花の業平」から「桜木の歌」。基経の鼻を明かして、二人(業平と高子)を再会させようと友人達が協力する場面に力強く流れる歌。とても懐かしい。
そして、「サザンクロス・レビュー」の主題歌。やはりラテン系だったり、力強い曲なんかがなるみんには似合う気がする
続いて、「エリザベート」から「最後のダンス」
これは、ねったんのカゲソロが強烈。なるみんのオブリガードとの相性もよかった。ただ、なるみんが単独で歌う最初のサビは、何かが物足りないような気がした。それは、何なのか…と、しばらく考えながら見ていた。たぶん、毒、かな。
なるみんの声は、とてもよく通るし、「最後のダンス」は一番いい声が出る音域がサビの音域のように思う。そこが、逆につまらなさを産んでいるのかな…などと、素人の分析だが…。ただ、そこへ、ねったんの声が加わると、俄然面白くなる。ねったんの声に毒が含まれているからだ。
続いて、ねったんトートとなるみんルドルフの配役で「闇が広がる」。今回は、なるみんが主役なので、主旋律はなるみん。これは、見て美しく、聴いてうっとりだった。
続く、なるみんのソロ「愛と死の輪舞」も、少し物足りなさが残った。声が綺麗すぎるからかな?

なるみんの2回目のお着替えタイムの間、ねったんのトークとソロがあった。
ソロは「This is the moment」素晴らしかったです。某大空さんがその昔、お茶会でこの曲を歌ったとか聞いたことがあるが、私は参加していないので、邪念も入らず、ねったんの歌に酔いしれた

続いて、ピンクの衣装に着替えたなるみんの歌。こちらは、退団後の仕事で歌った歌の数々。
「スターへ」
「レアティーズの葛藤」
「1934~君、心に求む」
そして自作の詞、「星のかけら」
幅広い音域を駆使する時、なるみんの歌声は宝石のように煌くこの人は、「最後のダンス」とか「愛と死の輪舞」とか音域の広くない単純な曲は似合わないのかもしれない、と思った。裏声だったり、低音から中音への移行するあたりだったり、少し声に濁りを感じる時の方が歌に説得力を感じる。
そういう意味では、最後の選曲「ALL BY MY SELF」は少し退屈だったかな…。

アンコール曲「愛の旅立ち」は、とても聴いていて気持ちよかった。これくらい歌い上げる曲は、やはり声量がものを言うので、本当に素晴らしかった。

退団した生徒が宝塚っぽいことをやることに反対するムキもあるだろうと思う。
でも、私は、男役・娘役だった経験をそのまま捨ててしまうのはもったいないと思う。
普通の女優さんには決して真似のできない、大きな抽斗をひとつ持っているのだから、そういうチャンスができたら、照れずにあの頃の姿を見せてほしいな、と強く思う。

今、鳳さんや麻路さんを中心としたチームが活躍しているが、トップまで登りつめた人が出演すると、どうしてもその人が主役になって進行しがちだ。レギュラー的に参加しても、「路線」の途中で退団した人は、それなりの扱いになってしまうようだ。
だから、トップまで行かなかった人だけの少数編成チームでなにかやってくれるといいな、なんて思っている。みなこちゃんとか、ねったんとか、なるみんとか、オトコとか…(全部星OG?)

【今週のアクカイちゃん】
今週は、ダントツ1位と同率2位4件でした。

第1位 南海まり(二週連続)
第2位 「宮川彬良」「花の名前 漢字」「ファンシーダンス」「汐美真帆」

みなみちゃん、強いですね!

さて、今週のピックアップはこちらです。

「胸押さえ 大空祐飛」

な…なにか、胸押さえに失敗した、とか、そういうエピソードをお探しでしか?
それは私も知りたい……かも(笑)

【去年の今日】
なにかソネブロのカウンターが暴走していたらしい。
そして、アクカイちゃんも暴走していた。日本の夏は、妄想&暴走の夏なんだろうか?


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でるふぃ

夜野さま、素敵なご報告、ありがとうございます。
いいなぁぁ、この二人のデュエット、聞き応えがあったでしょうね。
バビロン、畳みかけるようなダンス、メロディ・・・最後のねったんのソロ、思い出します。

なるみんの歌声は、そうですね。癖のない良く通る声だから、
かえって、綺麗に流してしまうと、物足りなさがあるのかもしれませんね。
(ある程度、悪声の方が、おもしろいこともある)

個人的に、ねったんの歌声に、ゆきちゃんの香りがある・・これが、うれしいな。
by でるふぃ (2007-07-23 07:28) 

夜野愉美

でるふぃさま
コメントありがとうございます。
お二人のデュエット、本当にステキでした。
「バビロン」は、本当によいショーでした。短い時期でしたが、星組にさまざまなタイプの歌手がいたこと、きっと一生忘れずにいられるのは、「バビロン」のおかげです。
ねったんの朗々としたソロ、太陽の温かさを感じるような歌声だったなーと思います。その柔らかく温かい歌声の中に影や毒を孕んでいるところが、ねったんの魅力、ですね。
なるみんは本当に綺麗な声だから、これから女役…じゃなくてミュージカル女優として、いろいろなステージに出てほしいなと思います。(高音も綺麗なんです)
それから、表現が足りなかったですが、ねったんにゆきちゃんの香りがあるのは、声限定ではなく、雰囲気、お化粧、そしてちょっとした発声…ねったんの一部なんですけど、なんとなくそういう感じがしたんです。
by 夜野愉美 (2007-07-23 22:37) 

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