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「九十九想太の生活」観劇 [┣演劇]

「九十九想太の生活」


脚本・演出:澁谷光平


音楽:まるやまたつや
舞台監督:本郷剛史
舞台美術:SPM
照明:仲光和樹
音響:小林遥


<キャスト>
九十九想太…前川優希
九十九悠也…里中将道
四宮晃司…日南田顕久
四宮さおり…木村はるか
五木美代…あきやまかおる
五木治…浦尾岳大
七瀬…山木透
八村…NARUYA
一ノ関…苗村大祐
二階堂…藤波瞬平
三条…釜山甲太郎


久々のスプリングマンの公演。
家族の日常を丁寧に描いていく「弁当屋の四兄弟」などのシリーズに、元スタジオライフの藤波瞬平が出演していて、その流れで観るようになった。今回も、登場人物は違うが、同じ町内の物語のようだ。(舞台は世田谷区の昔ながらの町の一角)
また、藤波のほか、日南田顕久、あきやまかおるもシリーズ常連で、彼らが出てくると、あの世田谷の街角の物語なんだなぁ~と勝手に脳が考えてくれるほどに、シリーズに馴染んできた感がある。
劇場は、今回、シアターアルファ東京という初めての劇場。恵比寿にできた新しい劇場なのだが、お茶の間を設営するには、ちょっと問題のある劇場だった。というのは、サイド前方の席に死角が多く、舞台をフルで使ったり、お茶の間に俳優が座ったりすると、まあ見えない。客席数200というコンパクトさは買うが、演目は選びそうだな…という感想を持った。
吉祥寺シアター(前回公演)のような勾配の大きな劇場の方が、この手の公演には合うように思う。
(場面転換のない芝居だが、正面に茶の間がどーんとあって、奥が庭先(干しっぱなしの洗濯物がある&訪問者は庭から入って来る)、下手にダイニングキッチンがあり、冷蔵庫だったり、椅子だったりがよく使われる)


母親が亡くなり、兄もほとんど帰って来ない都会の一軒家に想太は住んでいる。
取壊しの話が出る中、想太の心はあれこれと揺れる。事務的にことを進めようとする兄への反発だったり、思い出だったり…。様々な出来事が少しずつ、想太の心を整理し、想太は家の取壊しを決める。
4年ぶりの藤波瞬平は、九州に住む、この家の土地所有者役で、勝手に想太たちに思い入れを持っているという人物。人物像が立体的に浮かんでくる好演。なんだかんだで、好きな俳優だわ、やはり。
九十九兄弟が2.5次元作品などで人気の俳優ということもあり、いつものスプリングマンとは客層が違い(いつもは、個々の俳優+声優ファンが客層)、勝手にアウェイ感。プラス死角の多い劇場で、ちょっとしぼんだ気持ちになっていたが、終わってみるとほっこり。
今回もよきお芝居でした。


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