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松前城 [┣百名城]

松前城-1.jpg根城に行った後、八戸から新幹線に乗り、函館へ。
北海道の終点駅は「新函館北斗」という名前で、一応「函館」の名前は入っているものの、「横浜」と「新横浜」とか、「大阪」と「新大阪」の距離感ではないということを初めて知りました。


うわ…けっこう距離あるな…と思いながら、函館駅へ。
函館本線の0キロポストがあったので、撮影してみました。


で、函館で一泊し、温泉にも入り、翌朝早々、松前城を目指すことになりました。
函館から、木古内駅まで行き、そこから松前城行きのバスに乗る…というコースなのですが、JR北海道の駅は、函館の次の「五稜郭」までで、そこからは、「道南いさりび鉄道」という第三セクターの線になります。
一方、目的地の木古内駅は、北海道新幹線の停車駅になっている…という、脳がこんがらがるような旅路でした。


松前城-2.jpg木古内駅は、新幹線の駅でもあるので、立派なんですよね。そこに間借りするような形で停まっている、道南いさりび鉄道の電車[黒ハート]
可愛いですね。車体のぐるぐるマークが、イカ釣り漁の「漁火」を表現しているようです。
道南いさりび鉄道には、一日乗車券というのがあって、函館駅のJRイン(ホテル)のカウンター等で販売していて、木古内との往復だと数百円安くあがるようです。


松前城-3.jpg木古内駅を降りると、駅前がロータリーになっていて、その向かい側に道の駅「みそぎの郷きこない」というのがあります。ここの塩パンが人気のようで、朝からたくさんの人が並んでいました。
松前ではお昼を食べる場所もなさげ…ということだったので、ここで、ブランチ的に軽食をいただき、バスに乗車。


バスはずっと海沿いを進み、目的の「松城」停留所に到着しても、そこは海でした。え、海城なん[exclamation&question]


松前城-4.jpg分かりやすい案内図があったので、迷わずに城方向へ。
おお、桜が…[かわいい]
これは、「南殿(なでん)」という桜だそうで、松前城の桜は、この南殿と染井吉野がほとんどでした。
それもそのはず、南殿の和名は、「松前早咲(まつまえはやざき)」。まさに松前の桜だったのですね。別名が「血脈桜(けちみゃくざくら)」で、京都から持ち帰られた原木の血脈を有するという意味だそうです。南殿とは、紫宸殿。京都御所の南庭に植栽されていたから。
左近の桜はこの桜であるとも言われて、盆栽でも広く栽培されているようです。


松前城-5.jpg一方、染井吉野の咲き具合は、こんな感じ。
少し葉も出ていますが、どうやら、この松前の地で、ようやく桜前線に追いついたようです。


松前城-6.jpg桜の中の松前城。
こういう写真を撮りたくて、ずっとずっと北上してきたので、感無量です。
(次に行く五稜郭は、いわゆる城ではないので、絵的には、ここがラストチャンスでした。)


松前城は、江戸時代末期、海防強化のため、幕府の命によって、松前藩によって築城されたもの。
以前は、同じ位置に、福山館という藩主の館が建っていた。


松前城-7.jpg函館戦争では、明治元年に土方歳三に攻め落とされたものの、翌年、新政府軍が奪還。
一応、江戸時代の建物なので、「現存天守」になれる可能性はあったが、昭和24(1949)年、火事で焼失してしまったとのこと。
現在の天守は、昭和36(1961)年に再建されたもの。現在、鉄筋コンクリート製天守の老朽化により、木造天守復元計画が立ち上げられているようです。


染井吉野、少し葉桜になってしまっていますね。そういえば、「松前城」という文字の入った写真がなかったな…と思って、ここに入れておきます。


松前城-8.jpg天守閣からの景色です。
本当に海が目の前。桜+海+青空=最高[exclamation×2]


先ほど、土方歳三により落とされたという書き方をしましたが、そもそも、この松前城は、幕末に、外国船対策として築城されたものなので、旧幕府軍による海上からの攻撃は、見事に撃退しています。
土方軍は、陸路で防衛線を突破、彰義隊を中心とする兵力で松前藩を圧倒、藩兵は、城に火をかけて撤退、この戦闘で、街の3/4が焼失したそうです。


約半年後に政府軍が反転攻勢、明治2(1969)年4月に、松前城は奪還されました。
函館戦争終結後の松前藩は、家臣の俸禄維持のため、城内の銅瓦を売却したり、苦労していたみたいです。


天守は、それほど高くない(三層)うえ、海側しか窓を開けていないので、天守からの写真はこれだけ。
桜の季節は、桜園側の景色も開放してくれると嬉しい気がする。寒いのかな…[exclamation&question]


松前城-9.jpgこちらの門は、国の重要文化財、本丸御門。天守との2ショット写真が人気とのことで、さっそく私も1枚。


観光客は普通に写真を撮りまくってましたが、写真撮らずに、のんびりと散策している方々は、桜を見に来た地元の方でしょうか[exclamation&question]
自慢の桜スポットであり、お気に入りの散策コースなんだろうなーと、羨ましく感じました。
(地元に城がないので、こういう風景は、地元では見られない。桜はありますが…。)


海の景色をもう少し。


松前城-10.jpg海の向こうに陸地の影がありますが、
[るんるん]ご覧、あれが竜飛岬[るんるん]でございます。


津軽海峡は、青函トンネルで超えてきてしまったので、こうやって眺めるのは、北海道から…ということになりました。


松前城-11.jpgこちらは、たぶん、染井吉野だと思います。アップ写真、可愛いんですよね。


松前城-12.jpg南殿のおかげで、華やかな城前です。
ここの桜は、立ち入り禁止にして大事に育てられているようです。まだ若い桜を立ち入り禁止区域で育て、大きな木に育てているのだとか。
松前が南殿を大事にしているのがよくわかります。


松前城-13.jpg光善寺白八重桜です。
このお寺に「血脈桜」(松前の南殿すべての原木)があると聞いてやってきて、別の桜にひっかかってしまいました。


そのまま、少し離れた「松前藩屋敷」へ。
武家屋敷を見るんだろうなと思ったら、これが、なんと、テーマパークでした[あせあせ(飛び散る汗)]


松前城-14.jpg江戸村みたい[るんるん]


旧幕府軍との戦いの折に、街の多くが焼失してしまったため、当時の武家屋敷などは残っていなくて、往事を知ってもらうために、特徴的な建物を再現し、松前の歴史を知ってもらおうとした施設のようです。


奉行所も、あくまでも松前藩の奉行所の再現、というわけですね。


松前城-15.jpgこういうの、すごく、時代劇に出てきそうな風景。
てか、時代劇の撮影もできそう。(松前まで撮影に来ることができれば…ですが。)


松前城-16.jpgあ、こういう使い方もあるみたいですね。
桜と赤い橋、そして二振りの強き刀。絶好の撮影ポイントですね。


 


 


 


 


 


 


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