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宝塚星組舞浜特別公演「VERDAD!!」 [┣宝塚観劇]

REY'S Special Show Time
「VERDAD!!ー真実の音ー」


作・演出:藤井大介
作曲・編曲:吉田優子、青木朝子、手島恭子
編曲:伊賀美樹子
振付:羽山紀代美、平澤智、SHUN、ASUKA、百花沙里、珠洲春希
装置:新宮由紀
衣装:加藤真美
照明:佐渡孝治
音響:大坪正仁
小道具:福澤和宣
映像:桜葉銀次郎(O-beron inc.)
歌唱指導:KIKO
演出助手:栗田優香
舞台進行:香取克英
舞台美術製作:株式会社宝塚舞台
演奏コーディネート:新音楽協会
制作:竹内淳
制作補:福島功二
制作・著作:宝塚歌劇団
主催:阪急電鉄株式会社
映像協力:パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社、株式会社エイド・ディーシーシー
メイク協力:M・A・C


この公演のタイトル、「VERDAD!!ー真実の音ー」は、礼真琴の歌声そのものなのでは…と思いながら、席に着いた。舞浜でのコンサートは、明日海りおが主演した「Delight Holiday」以来2年半ぶり。あの時は、イクスピアリ(舞浜駅前のショッピングモール)の中も超歓迎ムードで、あちこちにポスターを貼りまくっていたが、今回は、終演後、駅方向に向かう客は、外周道路に流すようになっていて、イクスピアリはおすすめルートになっていなかった。(それでも、イクスピアリ方向に向かうと、アンバサダーホテルの中庭で、イクスピアリ入場のための列ができていた。イクスピアリ入場前の検温の関係で、一列になって入らなければならないためらしい。)
2年半ぶりの千葉での公演なのに、100%歓迎ムードじゃなかったのは、とても残念で、ぜひぜひ近い将来、リベンジしてほしいなーと、心から願っております。


ACT1 Amor Verdaderoー真実の愛ー
ACT1は、宝塚の楽曲をふんだんに聞かせるコーナーとなっている。
最初の一曲は、「愛!」
これは、1972年の花組公演「ポップ・ニュース」において、真帆志ぶきによって、歌われたナンバー。「愛、愛はあいすること、愛されるより愛すこと…」という、きっぱりとしたフレーズをお聴きになった方も多いだろう。
作詞:鴨川清作、作曲:寺田瀧雄。宝塚スペシャルのような特別公園や、宝塚のOGイベントなどでも、よく歌われる。
しかし、礼真琴が「愛!」を歌うのを聴いて、「この曲は、作詞者、作曲者が亡くなってなお、礼真琴を待っていたのではないか」という、妄想を抱いてしまった。それほどに、に歌われることを待っている曲に思えた。


私の宝塚ファン歴は、平成2(1990)年~が、公式なので、今年で、研32になる…のかな。
なんだけど、子供の頃に、ちょっと観たことがあって、その頃の歌は、今でも覚えている。初観劇の「ザ・スター」も、その一曲。初演の「ベルサイユのばら」と併演された(東京)真帆志ぶきサヨナラ公演のテーマソング。いやー、歌詞まで完璧に覚えている自分が怖かったです。


さて、今年、星組は88周年なんだそうで、そんな星組の過去作品から、メドレーで、曲紹介。
「ハロー・タカラヅカ」(1970年『ハロー!タカラヅカ』)(上月晃)
公演は観ていないのですが、大昔の(いわゆる“夢まつら”)TMP音楽祭(今の宝塚スペシャル)で、天海祐希さんが、当時の社会党委員長、土井たか子さんのモノマネで、[るんるん]ハロー![るんるん]と一節歌ったのが忘れられません[わーい(嬉しい顔)]
「祈ろう愛を」(1972『愛のコンチェルト』真帆志ぶき・鳳蘭・安奈淳)
この作品は、テレビ収録があって、私はそれを見たことがあったみたいです。安奈さん演じる“こだま”が可愛くて…[揺れるハート]元月組トップ娘役、こだま愛さんの芸名は、この、“こだま”から採られたそうです。
「愛の宝石」(1973年『ラ・ラ・ファンタシーク』)(鳳蘭・安奈淳)
鳳蘭・大原ますみ・安奈淳ゴールデントリオ時代のショー作品ですね。「愛の宝石」は、今や、安奈淳さんのテーマソングみたいになってますね。私は、1990年のショー「ジーザス・ディアマンテ」で初めて聴いたのが、印象に残っています。
「スキャット」(1975年『マイ・ハイ・スイング』)(鳳蘭)
ヨーロッパ公演の試作品として上演されたショーで、鳳蘭さんの、ものすごい気合いのこもったスキャットや、舞台上での集団三点倒立など、めちゃ斬新なショーでした。(舞台を観てはいないのですが、中継は見ました!)
そして、礼真琴のスキャットは、気合いとかではなく、「真実の音」が聴こえてきた[exclamation×2]という感じだった。
「セ・シャルマン」(1978年『セ・シャルマン』)(鳳蘭)
いつもサビのところしか、出てこない「セ・シャルマン」だけど、今回は、少し長めに。ああ、こんな曲だった~[ひらめき]と思いながら、以前、どこで聴いたんだっけ[exclamation&question]と考えてたら、ゆうひさんの退団前のDSだった[exclamation×2]「真実の音」が聴けてよかったです[黒ハート](をいをい[爆弾]
「セ・マニフィーク」(1977年『セ・マニフィーク』)(鳳蘭)
鳳蘭さんが現在もテーマソングとしている「セ・マニフィーク」を歌ったのは、天寿光希[exclamation×2]ピンクの髪が、かっこいい[ぴかぴか(新しい)]礼真琴は、ダンサーとして金髪美女と踊っている。礼が踊っているのだから、相手は、舞空だろう…と思い込んでいたら…え[exclamation&question][exclamation&question]ええっ[exclamation&question]
瀬央ゆりあ様、お美しい…[ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)][ぴかぴか(新しい)]


ここで、礼&瀬央の同期コンビによる、日替わりトーク。
同期ならではのフランクな、そして、この二人ならではの緩いトークが楽しかったです[黒ハート]


ここから、若手メンバーが入れ替わり登場して、星組メドレーを歌い継ぐ。
「ファンシー・ゲーム」(1980年『ファンシー・ゲーム』)(瀬戸内美八)
これは観ていないですね。でも、トップ娘役の東千晃は好きで、さよなら公演は観に行った記憶があります。
「愛のクレッシェンド」(1981年『クレッシェンド!』)(瀬戸内美八)
これも観ていないです。
「魅惑のサンバ」(1982年『魅惑』)(瀬戸内美八)
東千晃のさよなら公演のショーですね。この東京公演を観劇しました[黒ハート]ちなみに、ここで歌われる「魅惑のサンバ」は、のちの星組公演「ナルシス・ノアール」の間奏曲で当時若手だった稔幸・絵麻緒ゆう・神田智が銀橋で可愛く歌っていたのを覚えています。
「ストーミー・ラブ」(1982年『ザ・ストーム』)(瀬戸内美八)
またまた観てないです。
「ボンジュール宝塚」(1985年『ザ・レビューIII』)(峰さを理)
これも観てないですが、この「ボンジュール宝塚」は、宝塚スペシャルなどでもよく歌われているので、新しいファンの方もご存じじゃないかと思います。


ここで、今年1月30日に逝去した峰さを理さんに対して、ことちゃんから、哀悼のメッセージがあり、後ろのスクリーンに峰さんの在りし日の映像を流しながら、代表作を歌い継ぐ。
「ジュリアン・クレール」(1983年『アルジェの男』)
「コルドバの光と影」(1985年『哀しみのコルドバ』)
「愛の祈り」(1985年『西海に花散れど』)
「花吹雪」(1987年『紫子ーとりかえばや異聞ー』)
「レビュー万歳」(1986年『レビュー交響楽』)
もう、どれもこれも懐かしいですね。初演を観たのは、「レビュー交響楽」だけですが、再演やイベント等で曲にはなじみがある[黒ハート]名曲揃い[ひらめき]やはり、峰さんという、豊かな歌唱力の持ち主に対して、こういう曲を書きたい…という気持ちが、作曲家の先生に沸き上がったんだろうな~と思う。
とすれば、ことちゃんにも、すごい曲がどんどん書かれていくことになるんだろうなー[黒ハート]


峰さん以降は、各トップさんに1曲の配分で進んでいく。ところどころ、人気のバラードは別枠で。
ちょうどこの枠が、私が連続して観劇している期間だったので、映像と舞台の両方を眺めながら、きゃあきゃあ楽しんでました[黒ハート]


「Too Hot」(1988年『Too Hot!』)(日向薫)
観始めたのが、「ベルサイユのばら」からなので、この公演は観ていない。併演の「炎のボレロ」は映像で知っているのだけど…。
「ワンナイト・ミラージュ」(1992年『ワンナイト・ミラージュ』)(紫苑ゆう)
戻ってきて最初に好きになったスターさんがシメさんなので、このお披露目は嬉しかったです。当然ムラまで観に行きました[黒ハート]
「心はいつも」(1993年『パパラギ』)(紫苑ゆう)
大劇場公演をアキレス腱断裂のため、シメさんが全休演され、とても複雑だった公演。本当は裸足で踊るデュエットダンスだったのですが、復帰した東京公演では、さすがにサンダルでしたね。
「ジュビレーション!」(1995年『ジュビレーション!』)(麻路さき)
石田先生のショーで、当時の石田先生のマイブームだった、ミニスカ&ブーツ&ポンポン、そして、インカム使用のショーでした。あの頃は、1本物作品とか、衣装の見栄え等、理由があれば、トップスターでも、最後の大羽根を背負わないことがあって。お披露目公演が1本ものだったマリコさんは、2本目の「ジュビレーション!」でも未来風の衣装だったことから、大羽根を背負わなくて、さらに、中詰のラストのパレードにトップスターが登場しない…とかあって(こちらは東京で改善)、石田先生袋叩き状態でしたね~。あの当時SNSがあったら、抹殺されてましたね。
「美麗猫」(2000年『美麗猫ーミラキャットー』)(稔幸)
登場するのが全部猫という意味では、藤井先生の『Gato Bonito!!』と同じコンセプトかな。変則的なロケットボーイ役の音羽椋に将来の大浦みずきを感じたんだけどなぁ…。
「青い星の上で」(2001年『夢は世界を翔けめぐる』)(稔幸)
自衛隊募集ポスターとか言われたり、前評判はイマイチだった公演だが、のちに多くのタカラジェンヌに「歌いたい!」と言わせる名曲が誕生した。ここは、天寿音咲いつきが、上級生らしく締めてくれた。
「LUCKY STAR!」(2002年『LUCKY STAR!』)(香寿たつき)
88期の初舞台公演。紅さんが、やたら、「LUCKY STAR!」を連呼してくれたおかげで、後年、有名になった気がする。
「カリビアン・ナイト」(2004年『タカラヅカ絢爛』)(湖月わたる)
2004年は、宝塚歌劇90周年だったので、ショー作品は、すべてタイトルに「宝塚」「タカラヅカ」「TAKARAZUKA」のいずれかを付ける縛りになっていた。この、『タカラヅカ絢爛』は、星組の後、月組で続演することになったので、元月ファンにも懐かしい。
「夢舞台」(2009年『ア ビヤント』)(安蘭けい)
とうこさんのサヨナラ公演。フィナーレ出ずっぱりで汗だくのとうこさんしか覚えてない…そういうの考えてほしいと思ったけど、10年以上経っても改善されないもんですね。
「Etoile de TAKARAZUKA」(2012年『Etoile de TAKARAZUKA』)(柚希礼音)
ちえちゃんの作品からは、エトワール。まあ、メドレーにしやすいっていう理由でしょうかね。
「THE ENTERTAINER!」(2016年『THE ENTERTAINER!』)(北翔海莉)
みっちゃんとかになると、もう最近って感じですね。
「Rouge Comet」(2018年『Killer Rouge』(紅ゆずる)
直近ですね、ここまで来ると。
「Ray」(2020年『Ray』)(礼真琴)
そして、こっちゃん率いる現・星組まで辿ってまいりました。


さらに、星組とは深い縁がある作品、『ノバ・ボサ・ノバ』から、「アマール・アマール」が、歌われた。今度こそ、舞空によるデュエットダンスも。


ここで、こちらも最近物故された、真帆志ぶきさんについて言及があった。初演の『ノバ・ボサ・ノバ』でソールを演じた真帆さんをしのび、『ノバ・ボサ・ノバ』からメドレーで、「ソル・エ・マル」「カルナバル」「シナーマン」が歌われた。
『ノバ・ボサ・ノバ』は、南米のヒット曲を原詩のまま歌い繋いで構成された、すごく斬新なショーだが、オリジナル曲が3曲入っている。入江薫が作曲した「ソル・エ・マル」、吉崎憲治が作曲した「カルナバル」、そして寺田瀧雄が作曲した「アマール・アマール」。当時の劇団を代表する作曲家の競演というわけだ。
ちなみに「シナーマン」は、アレンジされたスキャット部分以降の再現だったので、「シナーマン」の歌詞は使われていない。この辺も、円盤化への配慮かな[exclamation&question]なんて思った。
のスキャットが素晴らしすぎて、手を合わせて拝みながら聴いてしまったわ[黒ハート]
そしてやっぱり飛び跳ねている星組メンバー[わーい(嬉しい顔)]
背景の画面にゆうひさんが映ってないかなぁ~と探してしまったのは、OGファンあるあるですね。


そして、真帆さんの代表曲である「愛!」のリプライズでACT1は終了。


ACT2 Sueno Verdaderoー真実の夢ー
ACT2は宝塚にこだわらないヴァラエティショー。
まず、オリジナル曲「VERDAD!!ー真実の音ー」「AVANZER!!ーいざ進めー」2曲で場をあたため、ここから、日替わりのコーナーへ。
ここでは、毎回、出演者の何人かが登場して、とトークをする。の意外な人柄が知れたり、登場した下級生を覚えたりできる貴重な場面。


ここで下級生娘役(センターは舞空)による、「Poppin’ Shakin’」(NiziU)。可愛かったです。ちなみに、ここのチーム名は、リーダーの名にちなんで“NijoU”らしいです[わーい(嬉しい顔)]


で、舞浜に来ると、どうしてもやらなければならないのか、ここから、コント的な場面へ。
前回の花組は、こたつトークだったが、今回は、カラオケボックスでの新人歓迎会。いろんな意味で、かなりヤバいネタだな…と思いつつ眺める。セクハラ上司とか「ツボネダ」という名の先輩女性社員とか、ひっとんの、“白木瞳”とかも、しょーこちゃん(黒木瞳)に許可取ってる[exclamation&question]と、ビビるわ。ちなみに、黒木瞳って芸名、五木寛之さんが命名したんだからね、大変な名前なんだよ[exclamation&question]
さすがにこういう場面の天寿音咲は、なくてはならない存在だな…と思う。
こういう場面が必要かどうかは、置いておいて。


場所がカラオケボックスということで、ここでは、ポップスナンバーが続く。
「ローラの傷だらけ」瀬央ゆりあ
「ギラギラ」~「starting over」~「R.Y.U.S.E.I」礼真琴、瀬央ゆりあ
「限界突破×サバイバー」天寿光希、音咲いつき
「砂の城」礼真琴、音咲いつき


みんなステキだったけど、「限界突破…」は、こっちゃんの歌で聴いてみたいな~[揺れるハート]とも思う。氷川きよしが、限界突破レベルで歌ウマだと気づいた曲だったから。


で、ここからが、舞浜お約束のディズニー・ソングコーナー。 
「Part of Your World」(リトル・マーメイド)舞空瞳
「Beauty and the Beast」(美女と野獣)礼真琴、舞空瞳
「Be Our Guest」(美女と野獣)礼真琴、舞空瞳、瀬央ゆりあ
「Let It Go」(アナと雪の女王)礼真琴、舞空瞳、瀬央ゆりあ


お腹いっぱいなくらい、素晴らしかった[黒ハート]
「Be Our Guest」「Let It Go」は、もう言葉にならなかった。礼真琴、神なの[exclamation&question]


ここで忘れていた、カラオケボックスのキャラクター、出来無杉まことくん()が再登場し、カラオケで、「ひとかけらの勇気」(THE SCARLET PIMPERNEL)を歌うのだが、1番をわざと音痴で歌う演出って誰得[exclamation&question]いいから歌をキカセロ[exclamation×2]
カラオケメンバーで、「炎の中へ」(THE SCARLET PIMPERNEL)が続き、そこからはまじめに、ミュージカルナンバーが続く。
の歌う「STARS」(レ・ミゼラブル)は、ちょっと心が震えてしまって、息をすることさえ忘れてしまった。現在、帝劇では、「レ・ミゼラブル」が絶賛上演中なこともあり、一曲だけでも世界観にすぐ入り込める。ジャベールの魂の叫びが聞こえたような、そんな歌声だった。
「The Phantom of the Opera」(オペラ座の怪人)は、都優奈の歌唱。「New Wave」で歌が得意だと言っていたが順調に歌手として成長していて、嬉しく思った。
「自由を求めて」(ウィキッド)は、再びのソロ。ひゃー[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]もう、言葉が出ない[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]冒頭に登場した「ザ・スター」は、宝塚版「歌い続けて」だと思っているが、礼真琴には、もう、この時点で、「歌い続けて」を捧げたい。
「Seasons of Love」(RENT)が出てきたのは、藤井先生の趣味かな、と思うが、大好きな曲だったので、素直に嬉しかった。


そして、J-POPに戻って「夜に駆ける」。最後のナンバーは、テーマソングの「VERDAD」
最後のメンバー紹介などは、過去のコンサートを踏襲している感じ。もう、これは、宝塚でのコンサートは、これでやるんだという、強い意志を感じる。
あ、でも、金テープを飛ばすのは、今回は、やらなかったなー。時節柄[exclamation&question]


まさか、と思っていた、「トロッコ」移動もアクリルで四方を防御した形で実現していて、宝塚のスタッフ様、すごい[exclamation×2]と感動した。
このような状況下で、夢のようなステージを観ることができて、本当に幸せな時間。ありがとうございました[黒ハート]


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