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音楽劇「星の飛行士」観劇 [┣演劇]

演劇の毛利さん The Entertainment Theater Vol.0
音楽劇
「星の飛行士」


原作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)
音楽:YODA Kenichi
振付:KOHMEN(ELEVENPLAY)


舞台監督:横尾友広
舞台監督助手:奥村直義、高橋京子
舞台美術:秋山光洋(n10design)
大道具製作:イトウ舞台工房
照明:斎藤真一郎
照明操作:三浦詩織、小沢葉月
音響:ヨシモトシンヤ(sacra sound)、高橋秀雄(Entr’acte)
音響操作:志水れい子、桜井有未、野瀬夏海
映像:森すみれ、荒川ヒロキ
映像操作:佐藤和斗
歌唱指導:Yuko
稽古場ピアノ:戸部百合亜
Music Credits Violin:保科由貴
振付助手:NANAKO(ELEVENPLAY)
演出助手:山口美絵
衣裳:村瀬夏夜
衣裳進行:鈴野亜由美、高倉梨奈
衣裳製作:カオリン
ヘアメイク:林美由紀、森本愛梨、久木山千尋
運搬:MSA
アンダー:大竹えり
制作:一ツ橋美和(少年社中)、設樂敬子、宮本綾子(少年社中)、鉄炮塚亜希
アシスタントプロデューサー:川嶋紗也子(東映)、竹内葵(東映)
プロデューサー:中村恒太(東映)
企画製作:毛利亘宏(少年社中)


まだまだ鈴木勝吾ブームは続いております。(1年以上続きましたね[わーい(嬉しい顔)]
というわけで、サンシャイン劇場の音楽劇「星の飛行士」を観劇。


この公演は、毛利亘宏(少年社中)が、このような時代に演劇を届けることの意味を考えて立ち上げた「演劇の毛利さん」という演劇ユニットのVol.0公演。今、命をかける価値のある「演劇」とは[exclamation&question]という、重いテーマを抱え、サン=テグジュペリ(以下、サンテックスと記載)の人生と、彼の描いた物語が選ばれた。
「星の王子さま」でおなじみのサンテックスの人生は、宝塚でも取り上げられたことがある。(こちらに、観劇時の感想があります。「その2」にリンクしていますが、そこから、「その1」「序章」へとそれぞれ遡ることができます。あの頃は、しっかりと記憶して、長々と感想書けていたな~[ひらめき]
サンテックスの人生と彼の著作をオーバーラップさせる作劇手法は、彼自身がパイロットであったこともあり、容易な手段なんだろうなと思う。本作では、「星の王子さま」と「夜間飛行」の2作をベースに、サンテックスの人生を描き出す。そして、同時に、「星の王子さま」と「夜間飛行」を朗読劇(リーディング・シアター)として、この3公演を交互に上演する。
朗読劇の方は、公演に出演していない俳優もオファーされていて、このようなメンバーが参加していた。
梅澤美波(乃木坂46)、朴璐美、下野紘、小宮有紗、染谷俊之、久保田悠来、伊藤理々杏(乃木坂46)、高月彩良、安井謙太郎(7ORDER)、櫻井圭登、佐藤流司、牧島輝、池田純矢、北村諒、岡田達也良知真次(太字は、本公演「星の飛行士」出演者)
そして、公演は、上演だけでなく、配信でも提供された。(アーカイブ付き)
このような時期に、どうしたら、多くの人に演劇を届けることができるか…演劇を死なせないために、演劇人として、何ができるのか…すごくすごく考え抜かれた作品だと思った。緊急事態宣言下、19時開演の公演を決行したことも含め、出演者・スタッフ一同、命がけの公演だったのだろうと思う。そして、「星の飛行士」観劇だけでなく、「夜間飛行」のリーディング(鈴木勝吾×朴璐美)をポチってしまった私は、しっかり彼らの戦略にハマったことになる。(このカップルでのリーディングを選んだのは、もちろん、昨年からのシンケンジャー病のせいです[黒ハート]お二人は、なんと「シンケンジャー」以来の共演だったとか。)


開演前からステージには、小型飛行機が砂漠に不時着状態でセッティングされている。「星の王子さま」の出会いの場面で使用されるようなそのセットは、朗読劇の時にもセッティングされていた。
物語は、サン=テグジュペリ(鈴木勝吾)が死んだ後、星になるまでの間、その人生を振り返る体で進んでいく。あくまでも、そういう話なんだろうな…という匂わせで。そこに、「星の王子さま」の飛行士(池田純矢)や王子さま(伊藤理々杏)、「夜間飛行」のファビアン(櫻井圭登)やリヴィエール(良知真次)、「星の王子さま」を献呈されたサンテックスの友人、レオン・ウェルト(岡田達也)が登場する。そのほか、先に死んで星になった人たち(伊藤優衣・里中将道・明音亜弥・山川ありそ・竹内尚文・ザンヨウコ)も出てくる。そして、忘れてはいけない、サンテックスの妻、コンスエロ(沙央くらま)も、もちろん出てくる。(コンスエロ役は、高月彩良とのWキャスト。私は、コマちゃんのコンスエロで観劇。)
サンテックスの人生と、「星の王子さま」「夜間飛行」がうまく組み合わさって、後に残していく友人と妻も出てきて、特に妻とのすれ違いについては、印象的に描かれていた。「夜間飛行」に出てくるパイロットの妻たちの気持ちに寄り添いながら観ていると、コンスエロの激しい性格や、多忙なサンテックスゆえ…の気持ちの行き違いもあったとはいえ、サンテックス、罪な男だわ、やっぱり[むかっ(怒り)][むかっ(怒り)][むかっ(怒り)]
岡田がひょうひょうと、生者と死者の間を行き来していて、一般人ゆえの軽さで、楽しそうにサンテックスが人生を思い出す手伝いをしている姿が印象に残った。
櫻井は、シュッとした姿で、暑苦しい良知との対比がよいし、池田は、予想通りの好演。伊藤の王子さまが、愛らしい。
鈴木のサンテックスは、記憶のない姿が、ぴよっとして可愛く、人生を愛するサンテックスらしい、あたたかい立ち姿が印象的だった。


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