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「獣道一直線!!!」観劇 [┣演劇]

PARCO劇場オープニング・シリーズ “ねずみの三銃士”第4回企画公演
「獣道一直線!!!」


作:宮藤官九郎
演出:河原雅彦


美術:BOKETA 
映像:上田大樹 
照明:佐藤啓 
音楽:和田俊輔 
音響:大木裕介 
衣裳:髙木阿友子 
ヘアメイク:西川直子 
ステージング:八反田リコ 
アクション指導:前田悟 
演出助手:菅野將機 
舞台監督:福澤諭志
宣伝美術:河野真一 
宣伝写真:岡田貴之 
宣伝衣裳:遠藤リカ 
宣伝ヘアメイク:西岡達也 
宣伝:る・ひまわり
プロデューサー:佐藤 玄、藤井綾子 
製作:井上 肇
企画:ねずみの三銃士(生瀬勝久 池田成志 古田新太)


ねずみの三銃士企画公演については、第一作の「鈍獣」の時から気になっていて、(なんたってあのポスターですよ[あせあせ(飛び散る汗)])、でも、結局機会がないまま…今回、ぴあの抽選に当たったので、勇んで行ってきました[exclamation×2]
(最近、ぴあの抽選、ほぼ外れてないのよね…。申し込む人が減っているのかな…[exclamation&question]


ちょうど開場時間頃に劇場のある8Fに到着。お並びください…みたいに言われたので、並んだら、一番になってしまった[あせあせ(飛び散る汗)](もっと前から来ていた方々は、遠巻きに開場を待っていらしたようだ。あるよね、こういうこと…[爆弾]
マスク+フェイスシールドのスタッフさんに体温を測られ、手指消毒コーナーを抜け…と、ひとつひとつが関門のようだったが、ここではいったい何をするの[exclamation&question]というのが分かりづらくて、ちょっとオタオタしてしまった。


獣道一直線.jpg


この日から販売開始となった、公演メニュー。ヒロイン、魔性の女・苗田松子をイメージしているのかな[exclamation&question]味は普通にヴァイオレットフィズです。


舞台は、とあるオーディションから始まる。
中年を少し過ぎた、脇役俳優の生汗勝々(なまあせ・かつかつ=生瀬勝久)、池手成芯(いけで・なるしん=池田成志)、古新田太(ふるあらた・ふとし=古田新太)の三人が揃ったところに、圧のすごい女プロデューサー(池谷のぶえ)が現れる。
そこからは、もう、ジェットコースターのような勢いで、笑いまくっている間に物語はどんどん進み、気が付くと、ドキュメンタリー作家の関武行(宮藤官九郎)が、稀代の悪女、苗田松子(池谷のぶえ)の取材をしていて、若く美人な妻、かなえ(山本美月)とラブラブである…という物語を観ている。
あれ、さっきのものすごく忘れられない場面は、すべてただのプロローグだったのだろうか[exclamation&question]と、あっけにとられていると、やっぱり、三人の俳優たちが練り物工場で働いている。
一方で、彼らは、苗田松子に騙されたとされる、三人の被害者、望月順三郎、藪中弘重、野呂秀次も演じている。
観ているうちに、松子と男たちの物語は、冒頭の映像で語られる、「魔性の女」とは、だいぶズレてきて、哀しい男たちに翻弄される何かを間違えてしまっただけの女の物語にもなってくる。
何が真実かが見えないのは、観客だけでなく、関も同じ。
驚くべき犯罪事件だったはずが、気が付くと泥臭いメロドラマになってしまっている展開は、つかこうへいの「熱海殺人事件」を彷彿とさせる。かなりナンセンスな展開である部分を含めて。
それが、とても心地よい芝居だった。


生瀬、池田、古田は、楽しそうに舞台に立っていたし、古田の女装もあったし、宮藤は、新境地[exclamation&question]と思える、普通すぎる普通の男で、とてもよかったし。
そして、山本美月がベテラン勢の中で、めっちゃ存在感を見せていて心強い。
でもでも、池谷のぶえ様は、もはや神の域です[exclamation×2]
今回も、もったいなくも、美しい肌を若干晒しての大活躍に、ワクワクドキドキ[黒ハート]
定番の男役は、すし屋の大将。サイコーでした[るんるん]てか、美月ちゃんも、角刈りですし屋の若いもんをやるって…すごいな、美女なのに、新婚なのに。
ラストは、まさかの展開になるのだが、普通の芝居なら後味が悪いそのラストでさえ、「そーきたか、すごいっ[exclamation]」みたいに思える。


こんな時代だからこそ、そこに演劇があってよかった。
演劇があるから、明日も生きていける…という気持ちになれた、気持ちよい公演だった。


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