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月影番外地「あれよとサニーは死んだのさ」観劇 [┣演劇]

月影番外地その6
「あれよとサニーは死んだのさ」


作:ノゾエ征爾
演出:木野花


美術:片平圭衣子
照明:宮野和夫、林美保
音響:内藤勝博
衣裳:坂東智代
演出助手:山本タカ
舞台監督:小宮山美侑


衣裳製作:佐藤たえこ
衣裳協力:東宝舞台
大道具:伊藤清次(C-COM舞台装置)、拓人(美術工房)
小道具:西村太志(高津装飾美術)


制作:北澤茉未子
制作助手:丸山夏歩
制作協力:丸山立
プロデューサー:岩間多佳子


企画・製作:月影番外地
主催:月影番外地、サンライズプロモーション東京


スズナリも数年前まではまったく未開ゾーンだったが、最近よく来るようになったな。
この日は本多劇場で「鎌塚氏、舞い散る」の千秋楽。そのまま下北沢に居続けて、W観劇の日とした。本多劇場グループ様、今年もお世話になりました。
人気俳優が多数出演するということで、平日夜でも満席で、さらに当日券として階段席を開放。ものすごいことになっていた。
劇団☆新感線の高田聖子が立ち上げたユニット、月影番外地。今回、初めて観劇した。
毎度、脚本家は変わるようで、今回はノゾエ征爾さん。
二人の女性が、延々と無意味な会話を繰り返す冒頭のシーンは、当然、「ゴドー…」を意識しているのだろうから、不条理劇なんだな~と思って見ていると、SFホラー的な展開になり、最後は宗教画のような尊い世界に到達する。観客は、その世界をジェットコースターに乗って、ただ楽しめばいい。
というか、ちゃんとストーリーの謎は解かれているのだが、それを説明すると、そんなに面白く書けない。めちゃくちゃ笑った部分が全部消えてしまって悔しい…[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]でも、なにしろ、高田聖子はもちろん、池谷のぶえ、入江雅人らが出演しているのだから、そりゃ、笑いながらジェットコースターに乗っている感じがするのも当然なのだ。


錚々たる曲者役者の中に放り込まれた青年役は、大鶴佐助。リアル人間を使ったゲーム(自分の駒として登録した人間が死ぬとポイントが上がるというゲーム)をやりながら、介護職員をしている…という屈折した若者なのだが、実に堂々としている。すごいなぁ~と思ったら、唐十郎さんの息子さんなのね、なるほど[exclamation]
入江演じる師匠の妻役を演じたのは、川上友里。これがもう、怪演なのなんのって…[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]
世の中、すごい俳優さんって、いくらでもいるのね[あせあせ(飛び散る汗)]


お目当ての池谷のぶえ、不条理へのハマりっぷりが、さすが、年季を感じる。今回、下着姿もあらわなラブシーンなんかもあって、ちょっとドキドキ[揺れるハート]
高田聖子は、めちゃくちゃおばあちゃんの役を、すごく等身大に演じていて、うわー、こんなことも演るんだ[exclamation]と驚いた。極楽太夫とかも普通に演じているのに…振り幅ハンパない[exclamation×2]


あくまでも役者が主、という芝居。このメンバーだったら、これくらいの芝居はしてくれるだろう、という信頼のもとに、すごい罠だらけの脚本を書いて、そして、賞賛は役者にすべてプレゼントするノゾエさん、すごい太っ腹だな…と思う。
年の瀬に、またまた演劇の楽しみを感じ、それを愛する多くの人たちがそこにいる幸せを感じる公演でした。


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