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「表現者ノマド」-9 [┣大空ゆうひ]

また1年近く間があいたが、再び「表現者ノマド」開催。
今回は、金曜日の開催で、終了後、ファン仲間と夜中まで盛り上がってしまったので、帰宅後、記事をアップすることもできずに爆睡…もうツイッターなどで、しっかりレポされているようなので、今回は、個人的な感想を中心にレポさせていただきますね。


ゆうひさんは、ヘアバンドをターバンのように巻いて、おでこ全開。夏が来たって感じ[ぴかぴか(新しい)]
デニムの柔らかな素材の上衣に白ブラウス、パンツもデニムでした。


今回のゲストは、「どうぶつ会議」で音楽監督をされた国広和毅さん。
演劇作品の音楽をかなりのハイペースで作るほか、ミクスチャーバンド「ダた」など多彩な活躍をされているらしい。
前回も音楽家の小曽根真さんがゲストだったが、全然違うキャラだった[わーい(嬉しい顔)]


プロデビューは、16歳。
お父様が番組制作のお仕事をされていたということで、ラジオドラマの音楽を作らせてもらったのが初仕事。バンド活動でも、わりと早い時期にプロの誘いがあったが、そういうのカッコ悪い…みたいな感じで断ったりして、自由に生きてきて、30歳手前まで、かなり食い詰めた日々を送っていたらしいが、演劇の音楽を担当するようになって、花開いた…という感じなのかな。同じ位から「ダた」の活動も定期的に続けているようです。
そんな国広さんの音楽との出合いは、中学生。友人とラジカセを利用して多重録音で音楽を作っていたんだとか。
一方のゆうひさんは、ラジオ番組を録画するのに、ラジカセを駆使していた模様。(ポーズボタンを押してから、録音・再生ボタンを押し、ポーズボタンを離すことで綺麗に録音できることを発見した中学生のゆうひさん[ひらめき])←ついて行けないお客さんがいなくてよかった[ダッシュ(走り出すさま)]


国広さんは、メジャーデビューを断ったせいで、ずっとフリーでお仕事をされていて師匠もいない。
そんな国広さんのことを、「海で泳いでいる」とゆうひさんは表現していた。海で泳いでいると、どんなにステキでも見つけてもらえなければ、誰にも知られず泳ぎ続けるしかない。
私が居たところは、プールなので、絶対に誰かが見ててくれるんですよ」
という表現も的確だったな。「軍隊のようなところにいたので…」とも言っていたけど[爆弾]


国広さんの音楽活動について聞いている中で、「アンサンブルにおけるヒエラルキーの消滅なんちゃら」というコメントが出てきて、ここに注目するゆうひさん。
バンドでいうと、センターバックにリズム系楽器(ドラム・ベース)がいて底辺を支える。両サイドにギターがいて脇を支える。(キーボードもこの辺にいることが多いですよね。国広さん、言ってなかったけど)そしてボーカルがセンターにいて主役になる。そういうヒエラルキーを消滅させる実験をしている…みたいな、ことでした。
それ以外にも、何かに照明を当てているというのは、当たっている対象物が主役で、照明は脇役。そういうことではない融合を考えて、照明をイルミネーションにしたり…とか、たぶん、色々な「決まっていること」を根底から疑ってかかる、ゼロベースで考える…みたいな取り組みなのかもなぁ~と思った。


一方、ゆうひさんは、ある時期、ヒエラルキーの頂点にいたわけで。
リーダーシップなどとは無縁のところにいたゆうひさん、立場上、そうも言っていられなくなった時に、戦国武将の生き方に学ぶようになったんだとか。
最初は、お父様に、「戦国武将だったら誰を学べばいいか?」と聞いてみたらしいけど、要領を得なかったので、自分で色々な戦国武将について、本を読み、いいところ取りで実践し、成果を出した話など、ゆうひさんファンの多い客席からも、思わず「ほ~[ダッシュ(走り出すさま)]」っと、声が漏れるような話も出て来た。
この辺は、国広さんが、なんとなく話を広げてくれたから…かもしれない。


でも、基本、自由な国広さん、ゆうひさんが、少し長めに話していると、なんか気が散ってしまうらしい。
というか、相手の気が散っていることに、すごく敏感なゆうひさん、怖いわ[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
「つまらないですか[exclamation&question]」と直球勝負。
国広さん、しどろもどろ…
「あのね、私は、ここを見ると、資料があるんですけど、国広さん、ここには、何もないですよね[exclamation&question]
追い詰める…[爆弾][爆弾][爆弾]
「いや、この先の進行、どうするかな…と思って…」
「それ、私が考えることなんで、集中してもらえますか[exclamation&question]
ひえぇ~[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
国広さん、もしかしたら、ノマドの趣旨をご存じなかったのかも[exclamation&question]てか、そういう参加者、多いような気がする。朝日カルチャーの担当の方、ちゃんと説明しているのかな…。ホストはゆうひさんなので、安心して任せてくださいって。
まあ、ゆうひさんも、いきなり、「今日の国広さんは、「どうぶつ会議」の時と黒目の位置が違う」とか言い出す天然っぷりを発揮していたので、どっちもどっちかな[exclamation&question]


とはいえ、国広さんは、ものすごい仕事量をこなす大作曲家なのだ。演劇関係の音楽だけでも、月1本ペースで引き受けている。これに対して、ゆうひさんが「俳優は、年3本舞台やったら、今年は仕事した、と言えると思うんですが、これはすごいです」と感心していたが、ゆうひさん自身、年3本の年なんてありましたっけ[exclamation&question]
(ただいま18ヶ月連続お仕事記録を更新中です。予定通りなら、あと4ヶ月は更新するはず。)


ワーカホリック・国広さんは、「どうぶつ会議」の音楽監督で、ゆうひさんと出会った。
「どうぶつ会議」の現場も、ゼロベースで、出演者・スタッフ全員で考えて作り上げたステージなので、そんな現場に国広さんのような方がいたことは、必然だったのかなぁ~と思った。ほかの出演者も、私が知る限り、一癖も二癖もある感じで、この人達にワークショップをやらせた、演出家の田中麻衣子さんは、怖いもの知らずだな[あせあせ(飛び散る汗)]
国広さんは、稽古場の最初から、「[るんるん]人間は~[るんるん]」という歌をでかい声で歌うゆうひさんに、皆を引っ張ろうとする気概を感じたらしい。
自分的には少し高い音域だったので、声を張らないとピッチが落ちると思っていたんじゃないか…というのが、既に記憶のないゆうひさんの弁だったのだけど、まあ、歌については、わりと全力投球なイメージがあるかな~。ファンとしては、そういうゆうひさんに違和感はなかったです。
この公演では、国広さんも、出演者として、鹿の姿で、さまざまな楽器を演奏されていたが、木琴を演奏していたことについて、「サントリーホールで、素で木琴を演奏したらまずいけど、(新国立の小劇場で)鹿だからいいかな…」とおっしゃっていたのは、面白かった。芝居唄と通じるものがあるような気がして。
俳優さんたちも楽器演奏したりしていましたもんね。
ゆうひさんにもピアノを演奏する、という提案があって、年末年始のお休みの間に練習して弾きこなせるようになったのに、カット[爆弾]国広さんは、舞台セットにピアノを作れば大丈夫…と思っていたらしいけど、そういうふうにはならなかったので、移動時間がないため(すぐ次出る設定)練習は無駄になってしまった[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
でも、すごくまじめに練習して、完璧に弾きこなしてきたゆうひさんのことを、国広さん、尊敬のまなざしで見ていた。ゆうひさんは、ピアノ弾くこと自体が楽しかったらしいですけどね。練習ではあったけど。
国広さんも、家で楽器を弾くことが好きだと。体調も楽器で分かるし、湿度も。え、それは、なんか、人間離れした発言だぞ[どんっ(衝撃)]


この辺で、受講者からの質問として、「どうぶつ憲章の唄」の話が出てきた。
とても難しい曲だったけど、難曲にしたのには、意図があったのか、と。
難しい曲を作ろうと思ったわけではなくて、あの曲は、劇中で独立しているから、歌としてしっかり印象づけられるナンバーにしている。(場面として、この歌で、こういう内容を表現したい、とかいう制約があると、その方向で作曲しなければ…と思うが、そもそも「どうぶつ憲章の唄」は、そういう目的の曲ではなくて、国歌のように、既に存在している体の曲なので、自由に、そして、歌そのものに力がある曲を作ったつもり、なんだとか。
でも、観劇後の面会で、特に同業者からクレームっぽく「難しい曲作りやがって…」というのが、けっこうあったので、歌が上手い人(音楽を知っている人)の方が、よし、ここで聞かしてやるぜ[パンチ]みたいに気合いが入ったり、音を外したくない…と思うから、難しいと感じてしまうのでは[exclamation&question]との回答。
そうだったのか~[わーい(嬉しい顔)]
でも、国広さん、ついエゴサしちゃって、見つけたブログに、「国広和毅には、精進を望む」とか書かれていて、落ち込んだそうです。それを聞いて笑いながら、精進するのは、(歌う客席の)自分じゃないか[exclamation]という、ゆうひさんの鋭いツッコミもあり…はい、私は、文句言わずに精進いたしました[あせあせ(飛び散る汗)]


この後、質問が続くわけでなく、そのまま、次の話に行ったので、あれ質問コーナー、これだけ[exclamation&question]と思ったが、それは、最後にちゃんとありました[ダッシュ(走り出すさま)]


演劇音楽の作り方についての突っ込んだお話も面白かった。
BGMが生演奏だったら、芝居に音楽を合わせるのは難しくないが、録音の場合は、どうするのか、とか。(このセリフのところで、こういう音楽にしたい…部分に幅を持たせるらしい。)
テレビと舞台の違いとか。(テレビの方が、いいところで、盛り上がる音楽を使う。舞台は、ラスト15分とかは、基本無音というのが多い。)
ゆうひさん、テレビのことは、経験じゃなく視聴者として…みたいに言っているところが、どこまでも律儀だな、というか、ファンから突っ込まれるとでも思ってるのかしら[exclamation&question]ま、機会があったら、また映像にも挑戦してほしいな…と思う。


ゆうひさんと国広さんのコラボシーンというのが用意されていて、ゆうひさんが朗読する「北風と太陽」(『いそっぷ詩』谷川俊太郎)に国広さんがギターで音楽をつけてくれた。



いそっぷ詩

いそっぷ詩

  • 作者: 谷川 俊太郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2016/11/09
  • メディア: 単行本



練習なしのぶっつけ本番だったそうだけど、ゆうひさんも国広さんも、相手の呼吸を感じながらのセッション。
あ~、ここで、こういう風に変わるんだ[exclamation]ここで、こう受けるんだ[exclamation×2]みたいな、丁々発止の勝負が面白かった。

質問コーナーも、最後にちゃんと用意されていて、「ゆうひさんを音楽にするなら[exclamation&question]」⇒素のゆうひさんは、ウィンドチャイム。しゃらら~ん[るんるん]というヤツ。舞台のゆうひさんは、「ライオンキング」と答え、ゆうひさんから、それそのまんま。ライオン役だったし…とめちゃくちゃ言われる。弾いてほしいみたいに言われて、ギターじゃ違う、オルガンがあれば、みたいなことをおっしゃっていた。次はオルガンを担いで来るそうです、ゆうひさん[わーい(嬉しい顔)]
ちなみに、素のゆうひさんは、本人的には、白昼夢を見ている状態…とか[あせあせ(飛び散る汗)]演技している時に生きている感じで、オフは、夢の中みたいな生き方してるのかなぁ…[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


世界中の音楽で、どこの音楽が好きか⇒タンザニアのバンドで、スピーカーはメガホンみたいなものだったり、ドラムが椅子だったり、乗って来ると踊りだしたり…そんな自由なバンドがいるんだけど、彼らの存在が面白くて大好き。


国広さんの今後のお仕事予定で、「人形の家2」だったり、音月さんが出演する「オレステイア」だったり、これ、ゆうひさんも出ていましたよね、とか、後輩ですよねとか、ちょっと話を振ってくれるので、ゆうひさんも話しやすそうだったり…ありがとうございます[黒ハート]
あ、そうそう、国広さん、なんと、最近絵本を出版されたそうで(文章担当)…。



ちきゅうがわれた!

ちきゅうがわれた!

  • 作者: 国広 和毅
  • 出版社/メーカー: ひだまり舎
  • 発売日: 2019/04/11
  • メディア: 大型本



会場にも7冊だけ持ってきてくださって、終了後販売会になったが、そんなん、一瞬で売り切れますがな。購入者には、国広さんからのサインもあったようです。
てか、7冊だけ[exclamation&question]と、けっこう、ゆうひさん、ウケてました(笑)


後ろの席で、池谷のぶえさんと田中利花さんがいらしていて、聴講されていたのに驚いた。
途中、池谷さんのまろやかな笑い声がコロコロ聞こえてきて、ウットリとなごみました[黒ハート]


最後にゆうひさんからのメッセージ。「ノマド」はこれまで、表舞台に出ている表現者を中心にしてきたけど、今後は、裏方の方にもゲストの幅を広げていきたいんだそうです。ますます深いところに行きそうですね。


終了後は、新宿で、楽しく呑み。あー、そういえば、今回「ゆうひさん、かわいい」で、3時間じゃなかったな。なんだろう…素のゆうひさんより、演じているゆうひさんの方が、「かわいい」で飲めるのかな[exclamation&question]けっこう、あーだこーだ、ゆうひさんをサカナに盛り上がりました。


アンドレ.jpg


こちら、メニューにあった「アンドレ」に、ついつい興味が湧いて、注文。
店主がプロレス好きなのかな。これはどう見ても、アンドレ・ザ・ジャイアントイメージの商品ですね。


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