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「ベルサイユのばら45」 [┣宝塚観劇]

「ベルサイユのばら45~45年の軌跡、そして未来へ~」
池田理代子原作「ベルサイユのばら」より


監修:植田紳爾
構成・演出:谷正純
音楽監督:吉田優子


指揮:上垣聡
振付:羽山紀代美、尚すみれ、若央りさ
美術:関谷敏昭
照明:佐渡孝治
音響:大坪正仁
衣裳監修:任田幾英
衣裳:加藤真美
ヘアメイク:中原雅子
映像:横山翼
歌唱指導:ちあきしん
音楽助手・稽古ピアノ:間野亮子
振付助手:百花沙里
演出助手:伴・眞里子
舞台監督:中西輝彦


協力:池田理代子プロダクション
制作協力:宝塚歌劇団
企画・制作・主催:梅田芸術劇場


国際フォーラムで観劇。
今回の公演は、出演者が日替わり…というステージなので、自分が観た公演のことしか、感想は言えないが、プログラムを見るだけで、豪華さが伝わって来る。そして、こういうカタチでの上演なら、それほど腹も立たないんだな…と、自分の許容量を知った。
もちろん、どうせ上演するなら、21世紀版の脚本じゃない方がいいのになぁ…とは、思ったけれど、そこは、谷先生の忖度なのだろう。


以下、私が観たシーン別感想。


ACT1第1場 「序曲」~「ごらんなさい、ごらんなさい」
小公子は麻尋えりか、小公女は稀鳥まりや・妃白ゆあ。バラの少女は、毬乃ゆい、舞城のどか、羽咲まな、愛純もえり、咲希あかね、花陽みく
すごいな、最上級生は、82期か。大丈夫、少女に見えた[exclamation×2]


第2場~第3場「心の白薔薇」~「愛あればこそ」
士官S…華形ひかる、緒月遠麻
士官A…真波そら、鶴美舞夕、扇けい、美翔かずき、蓮城まこと、隼海惺
士官…煌海ルイセ、天翔りいら、蒼矢朋季、矢吹世奈
みつるが世界の彼氏なのは当然として、普段女優のオヅキが、なにこのイケメンぶり…ほんと、スイッチの入った元ジェンヌって怖い…[あせあせ(飛び散る汗)]


第4場 汝鳥伶MCによる初演の紹介


第5場 1970年代キャストソング
初風諄「青きドナウの岸辺に」
汀夏子「ばらベルサイユ」
榛名由梨「白ばらのひと」
カンちゃん、板付きだったので、歩くのが大変なのかな[exclamation&question]と少し心配したが、大丈夫だった。美声もまだ大丈夫[exclamation×2]
ジュンコさんは、すごいヒールの靴で、全身白で決め、さらに、なんか踊ってるし…[あせあせ(飛び散る汗)]す…すごい、さすが昭和のキャスト…[ひらめき]
ショーちゃんは、その昔、歌が苦手だったとはとても思えない。この曲だけ、45年歌い続ければ、こうなるのか…[exclamation×2]


第6場 汝鳥伶MCによる平成版の紹介


第7場 1980~90年代キャストソング
麻路さき「結ばれぬ愛」
一路真輝「愛の巡礼」
杜けあき「心のひとオスカル」
マリコさん、マリコさんの歌は、平成元年からまったく変わっていない。もはや、文化財[exclamation&question]
イチロさん、もしかして、現役時代よりスレンダーなのでは[exclamation&question]今回の、74~89年・6名のキャストの中で、オペラなしで誰か分からなかったのは、イチロさんだけだった。
カリンチョさんは、アンドレそのもの…というヘアスタイルと衣装(部屋着アンドレに似ていた)での登場。カリンチョさんも、変わらないなぁ~[わーい(嬉しい顔)]


第8場 トークコーナー
今回のトークは、平成元年の雪組「ベルサイユのばら」出演者…というくくりらしい。
平成ベルばらのスタートがこのメンバー。フェルゼン役は、他組の朝香じゅん、紫苑ゆう、麻路さきが役替りで客演した。
あれから30年…か[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


第9場 「愛あればこそ」
昭和と平成のベルばらキャストが勢ぞろいして歌う。圧巻[揺れるハート]カンさまの返し(愛[るんるん]と誰かが歌うと、愛[るんるん]って返すのね)が当時のままで懐かしくて。昔は、フィナーレの歌もセンター降りてそれっきりパターンだけじゃなくて、いろんなやり方してたな~とか、思い出した。


第10場 MC


第11場 「序曲」~「ごらんなさい、ごらんなさい」(再びバラが咲きました)


第12場 「ばらベルサイユ」
オスカル:貴城けい・水夏希
アンドレ:湖月わたる・彩輝なお
フェルゼン:和央ようか
アントワネット:星奈優里
この場面は、扮装して歌う場面なので、一人出てくるたびにおおーっ[exclamation]となった。
そして、退団しても、ワイルドホーン氏とセレブ婚しても、和央フェルゼンは、やはり、ブーツ姿しか見せないのであった[黒ハート]


第13場~第15場
お芝居その1。
衛兵隊に転属したオスカルと、平民出身の衛兵隊員たちが、心を通わせるまでの場面。
「我が名はオスカル」「白ばらの人」「俺たち間抜けな衛兵隊」「我が祖国フランス」「人は皆幸せに」
この場面は、ぶっちゃけ、昭和からずっとあったわけだが、やるたびに、微妙な空気感が増していて、今じゃ、18世紀フランスじゃなくて、20世紀の日本にしか見えない。子守唄で心を掴むとか、ほんとイヤだ…[爆弾][爆弾][爆弾]
でも、出演者は素敵[揺れるハート]
私が観た版では、オスカル=水夏希、アンドレ=彩輝なおという2001年宙組版コンビでした。アランは、緒月遠麻。衛兵隊メンバーは、真波そら・鶴美舞夕・扇けい・美翔かずき・蓮城まこと・隼海惺・煌海ルイセ・天翔りいら・蒼矢朋季・矢吹世奈。いやー、イケメン揃い[ぴかぴか(新しい)]


第16場~第19場
お芝居その2。
こちらは、バスティーユを中心とした場面。
「愛する者のために」「橋」「心のひとオスカル」「バスティーユ」「天国 愛あればこそ」
でも、悪夢の外伝三部作以降、本公演でも、地獄の釜が開く歌(「愛する者のために」)が登場するようになって…あれ、バスティーユをやらない代わりの場面だったはずなのに、なんでダブルでやるんだよ~[爆弾][爆弾][爆弾]
こちらの出演者は、オスカル=貴城けい、アンドレ=湖月わたる、ベルナール=華形ひかる、ロザリー=花陽みく
橋からバスティーユは、初演からほとんどスタイルが変わっていなくて、そういうシーンは安心して観ることができる。カタルシスのある一幕の終りだった。


ACT2
第1場 「序曲」~「肖像画」(嵐は嵐は)
小公子=麻尋えりか、小公女=稀鳥まりや・妃白ゆあ


第2場~第6場 
お芝居その3。
「愛の怯え」「愛の面影」「王妃を死刑に」「駆けろペガサスの如く」「牢獄」「断頭台」
アントワネット=星奈優里、フェルゼン=和央ようか、ベルナール=華形ひかる、ロザリー=花陽みく、民衆の女(ソロ)=毬乃ゆい
「王妃を死刑に」のナンバーは、平成再演の頃は、ジャンヌのナンバーだったのだが、アントワネット生誕250年版以降は、ジャンヌ・バロワ自体が出てこなくなった。あれ、女遠山の金さんみたいで、好きなんだけどな~[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
牢獄の場面は、初演以来ずっとこの場面なので、安定していて好き。
あ…でも、王妃様がスープを一口飲む場面、いつの間にか、立ち飲みになったのは、すごく気になっている[爆弾]


第7場 
ここからフィナーレナンバー。
「ばらベルサイユ」
歌う紳士=緒月遠麻を中心とした場面。


第8場 
この場面は、出演者によって変化しているらしい。私が観た日は、下記ラインアップだったが、ほかにも、「宝塚我が心の故郷」「愛に帰れ」「花のいのち」「情熱のルンバ(ジェミニ)」が入った公演もあったようだ。
〇「愛の柩」
歌う紳士=貴城けい、踊る淑女=舞城のどか
「愛の柩」、すごい、かしちゃんに似合っていた[揺れるハート]
〇「小雨降る径」
踊る紳士=湖月わたる、踊る淑女=水夏希
2006年のベルばらで、わたるさんと5人の美女競演を思い出した。相変わらず男前なわたるさん[揺れるハート]
〇「薔薇のタンゴ」
薔薇のダンサーS=彩輝なお
さえちゃんのオラオラがカッコいいというか、色っぽいというか、ステキ[揺れるハート]実は、オラオラ系なんですよね、さえちゃんって。
〇「ボレロ」
ボレロの男S=和央ようか、ボレロの女S=星奈優里
「小雨降る径」は、平成版(1990年花組)からだが、「薔薇のタンゴ」「ボレロ」は初演からこのスタイル。振付まで変わっていないっていうのは、バスティーユも含め、奇跡だと思う。「ボレロ」のブルブル場面は、初演から「[exclamation&question][exclamation&question][exclamation&question]」だったが、それでも続いている宝塚の世界観…っていうか、振付が「[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]」だからこそ、踊り手が自身の魅力でそれを凌駕してしまう宝塚の世界に圧倒される[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]


ちなみに、「ボレロ」を、フェルゼンとアントワネットで踊ったのは、2001年のタカハナコンビ以降。
オスカルとアンドレが基本で、フェルゼン編などで、フェルゼンとオスカルみたいな変遷があったのが、20世紀の「ベルばら」だった。だから、男女が対等の振りになっている。
女役がこういう振りを踊れるようになったのが、21世紀ならでは…なのかな。


出演者の2.5次元化や、歌・ダンスのさらなる進化が楽しみな「ベルばら」ではあるが、脚本は、手を入れれば入れるほど酷くなるので、また上演するなら、できれば、平成初期のものに戻してほしいな…と、心底思う。
でも、こういうイベントは、何も考えずに楽しめて、観てよかったです[黒ハート]


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