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上原まりさん… [┗エンタメへの想いとか薀蓄とか]

初演シリーズの「ベルサイユのばら」花組公演で、マリー・アントワネットを演じ、「あかねさす紫の花」初演で額田女王を演じた上原まりさんが亡くなった。
奇しくも4月に亡くなった順みつきさんとは同期。
初演のベルばらシリーズ出演者の訃報は、憧れまくった世代として、とても悲しい。…てか、早すぎる[もうやだ~(悲しい顔)]


初代マリー・アントワネットの初風諄さんは、まさにフランスの女王、「ベルサイユのばら」という作品の女主人公だった。だって、初演の「ベルサイユのばら」開演アナウンスは初風さんだし…[ぴかぴか(新しい)]
一方、上原さんのアントワネットは、恋する王妃、ヒロインだった。
ゆえに、男役トップ至上主義が徹底されるようになった宝塚では、現代に続くアントワネットの系譜は、実は、上原さんの演技が元祖ではないかと思う。あの「アンドレとオスカル編」でのアントワネットは、フェルゼンとの恋の終わりに泣き崩れながら、ポリニャック夫人を諭し、フランスの女王としての道を選び取る、悲壮なヒロインの美しさがあって、今でもセリフを反芻するだけで心が震える。


そして、「マリー・アントワネットはフランスの女王なのですから[exclamation×2]」で一幕の幕が降りる展開こそ、私にとってはベルばらなんだけどな…[パンチ]そんなアントワネット様上原まりさんは、「娘役は若い方がいい」という劇団の価値観と戦った人でもあった。
まあ、その価値観は、いまだにずーっと引きずられているけれど、娘役だって年月を重ねてこそ出る技量ってのがあるんだよ、ということを示した人で、それは、筑前琵琶という特技を持つ上原さんだからこそ…だったのかもしれない。
21世紀の娘役諸君にも、知ってほしいな。娘役・上原まりの歩んだ道を。


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